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JP6509433B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description

本発明は、室内の空気の温度を調節する空気調和機に関する。
一般に、高温高湿環境下では熱中症を発症しやすく、低温環境下では低体温症を発症しやすい。また、年配になるにつれて温度の感覚が鈍くなり、暑さ寒さへの対処が遅れ、熱中症及び低体温症を発症しやすくなる。
また、節電意識の高まりにより、空気調和機の運転を控える人も増加しているため、室内温度が高くなっても空気調和機を運転せずに熱中症を発症してしまったり、室内温度が低くなっても空気調和機を運転せずに低体温症を発症してしまう人が増えている。
近年の家屋は、気密性が高くなっており、窓を開けても室内に風が入りにくいことがあり、熱中症を発症する人が増える傾向にある。また、防犯上の理由から、窓を開けることができないこともあり、締め切った部屋で熱中症を発症する人も増えている。
特許文献1には、室内の温度と在室者の活動量とを測定し、熱中症又は低体温症を発症する可能性のあると判断した場合に、室内の温度制御及び警報の発信を行う空気調和機が開示されている。
特開2014−112004号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される発明は、空気調和機の吸込口の温度と在室者のいる場所の温度とがかけ離れている場合には、適切な空調制御を行えない可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、在室者のいる場所にかかわらず熱中症又は低体温症の発症を防止できる空気調和機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、空調空間の熱画像を撮像する撮像手段と、熱画像を基に空調空間内に存在する生体を検出する生体検出部と、空調空間内に存在する生体の移動距離を算出する移動距離算出部と、熱中症及び低体温症を発症する可能性がない正常範囲から外れた温度でありかつ移動距離が閾値未満の状態となっている生体が空調空間内に存在する経過時間が報知時間閾値を超えた場合に報知処理の実行を指令し、経過時間が報知時間閾値よりも大きい制御時間閾値を超えた場合に空調運転の実行を指令する温度制御判断部とを有する。本発明は、報知処理の実行の指令に従って、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある生体が空調空間内に存在することを報知する報知部と、空調運転の実行の指令に従って、空気調和運転を実行する駆動制御部とを有する。
本発明に係る空気調和機は、在室者のいる場所にかかわらず熱中症又は低体温症の発症を防止できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成を示す図 実施の形態1に係る空気調和機の処理回路によって形成される制御部の機能ブロック図 実施の形態1に係る空気調和機の記録媒体に記録されるデータの一例を示す図 実施の形態1に係る空気調和機の動作の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の処理回路によって形成される制御部の機能ブロック図 実施の形態3に係る空気調和機のステルスモードでの動作の流れを示すフローチャート 実施の形態1から実施の形態3に係る空気調和機の制御部の機能をハードウェアで実現した構成を示す図 実施の形態1から実施の形態3に係る空気調和機の制御部の機能をソフトウェアで実現した構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る空気調和機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成を示す図である。実施の形態1に係る空気調和機1は、室内機2と室外機3とを備えている。室内機2は、空気調和運転の制御を司る回路基板10と、撮像手段である赤外線カメラ20と、音声による報知手段であるスピーカ30と、光による報知手段である液晶表示装置40及びランプ50と、空気調和運転時に室内空気と冷媒回路80を流れる冷媒との間で熱交換する熱交換器60と、熱交換器60を通過する室内空気の流れを形成する送風機70と、外部通信端末との通信用の通信インタフェース90とを有する。室外機3は、室外空気と冷媒との熱交換を行う熱交換器81と、冷媒を圧縮する圧縮機82と、冷媒が流れる向きを切り替える四方弁83とを有する。
回路基板10は、空気調和運転時の動作を制御する制御部100を形成する処理回路19と、空気調和運転に用いる情報を記録する記録媒体12と、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある状態が継続している時間を計測するためのカウンタ13とを有する。
図2は、実施の形態1に係る空気調和機の処理回路によって形成される制御部の機能ブロック図である。
生体検出部101は、赤外線カメラ20から周期Tごとに入力される熱画像情報に基づいて生体の位置を検出し、記録部104を通じて記録媒体12に検出結果を記録させる。生体検出部101が記録媒体12に記録させる検出結果には、検出した生体の位置と、生体の温度とが含まれる。生体の検出には、生体温度に相当する30℃から50℃の温度範囲の熱源が移動していることを検知したときに、該当する熱源を生体であると判定する方法が挙げられる。生体検出後に生体が移動した場合に、生体検出部101は、同一の生体であるかの判定を、1周期前に取得された熱画像との差分に基づいて行ってもよいし、熱源の面積又は形状に基づいて行ってもよい。生体の位置は、周期ごとに記録媒体12に上書きされる。
移動距離算出部102は、生体検出部101から入力される各生体の位置と、記録媒体12に格納されている前回の各生体の位置とに基づいて、最も位置の差が少ない生体を同一の生体と推定する。移動距離算出部102は、位置の差である移動距離を、記録部104を通じて記録媒体12に記録させる。
温度制御判断部103は、記録媒体12に記録されている同一生体の温度と、移動距離とに基づいて温度制御判定を実行し、実行結果を駆動制御部105に出力する。また、温度制御判断部103は、カウンタ13を用いて計測された経過時間tを、記録部104を通じて記録媒体12に記録させる。経過時間tは、赤外線カメラ20の熱画像情報が周期Tごとに取得されるため、カウンタ13の値nを温度制御判断部103がインクリメントすることで、経過時間t=n×Tで算出される。
記録部104は、記録媒体12に対するデータの読み書き処理を行う。記録媒体12は、不揮発性記録素子又は揮発性記録素子であり、経過時間tを記録する。図3は、実施の形態1に係る空気調和機の記録媒体に記録されるデータの一例を示す図である。図3の一番左の列は、データの内容を示し、左から2列目は、データを記録させる入力元を示し、一番右の列は、データを読み出す出力先を示している。すなわち、「生体1 位置」というデータは、生体検出部101によって記録部104を通じて記録媒体12に記録され、移動距離算出部102によって記録部104を通じて記録媒体12から読み出される。
駆動制御部105は、冷媒回路80の温度を調整する圧縮機82のモータ制御及び送風機70の送風量を調整するファン回転制御を実行し、一般的な空気調和機が備える空気調和を実現する。
報知部106は、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、空気調和機から音を発するかメッセージを表示するかして、室内の利用者に通知する。メッセージの表示は、ランプ50又は液晶表示装置40を適用できる。発音には、スピーカ30を適用できる。
外部通信部107は、報知部106と同様に、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、予め設定しておいた外部通信端末に対し、無線LAN(Local Area Network)ルータ又は有線LANルータといった通信インタフェース90を用いて、空気調和機が設置された箇所が健康を害する環境になっていることを、通信網を介して通知する。
次に、実施の形態1に係る空気調和機の動作について説明する。図4は、実施の形態1に係る空気調和機の動作の流れを示すフローチャートである。tは、熱中症又は低体温症を発症する危険がある状態の経過時間を示し、カウンタ13の値n、赤外線カメラ20から熱画像情報を取得する周期Tを用いて、経過時間t=n×Tで算出される。カウンタ13の値nは、空気調和機の起動時は0とする。ステップS101において、温度制御判断部103は、記録媒体12に記録されている生体ごとの温度を、記録部104を通じて読み出す。
ステップS102において、温度制御判断部103は、記録媒体12に記録されている生体ごとの移動距離を、記録部104を通じて読み出す。
ステップS103において、温度制御判断部103は、ステップS101で読み出した温度が、熱中症及び低体温症を発症する可能性がない正常範囲から外れた温度である生体が存在するか否かを判断する。ステップS101で読み出した温度が正常範囲外である生体が存在しない場合、ステップS103でNoとなり、ステップS110に進む。ステップS101で読み出した温度が正常範囲外である生体が存在する場合、ステップS103でYesとなり、ステップS104において、温度制御判断部103は、温度が正常範囲外の生体の移動距離が閾値未満であるか否かを判定する。なお、ここで用いられる閾値は、生体が自分で体調の復調が可能である場合の活動量に基づいて予め記録媒体12に記録されている。
温度が正常範囲外の生体の移動距離が閾値未満であれば、ステップS104でYesとなり、ステップS105へ進む。温度が正常範囲外の生体の移動距離が閾値以上であれば、ステップS104でNoとなり、ステップS110へ進む。
ステップS105において、温度制御判断部103は、温度が正常範囲外であり、かつ移動距離が閾値未満の状態となっている生体が存在する経過時間tが、報知時間閾値T1を超えているかを判断する。経過時間tが報知時間閾値T1を超えていなければ、ステップS105でNoとなり、ステップS111に進む。一方、経過時間tが報知時間閾値T1を超えていれば、ステップS105でYesとなり、ステップS106に進む。
ステップS106において、温度制御判断部103は、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある生体が存在することを報知する処理を行う。温度制御判断部103は、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある生体が存在するために対策が必要であることを、報知部106により、スピーカ30、液晶表示装置40及びランプ50の少なくともいずれかを用いて空気調和機の周囲にいる人に報知する。すなわち、温度制御判断部103は、報知処理の実行を報知部106に指令し、報知部106は、報知処理の実行の指令に従って、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある生体が空調空間内に存在することを報知する。また、温度制御判断部103は、空気調和機が設置された部屋に熱中症又は低体温症の対策が必要であることを、外部通信部107により外部通信端末にも通知する。すなわち、温度制御判断部103は、報知処理の実行を外部通信部107に指令し、外部通信部107は、報知処理の実行の指令に従って、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある生体が空調空間内に存在することを外部通信端末に通知する。
報知部106による報知方法は、スピーカ30からブザー音を発生させる方法、ランプ50を点滅若しくは点灯させる方法、又は異常な温度を検知したことを表すメッセージを液晶表示装置40に表示させる方法を適用できる。ただし、報知部106による報知方法は前述の方法に限定されない。
ステップS107において、温度制御判断部103は、経過時間tが制御時間閾値T2を超えているかを判断する。制御時間閾値T2は、報知時間閾値T1とは、T1<T2の関係にある。経過時間tが制御時間閾値T2を超えていなければ、ステップS107でNoとなり、ステップS111に進む。経過時間tが制御時間閾値T2を超えていれば、ステップS107でYesとなり、ステップS108に進む。
ステップS108において、温度制御判断部103は、駆動制御部105に指令を送り、空気調和運転を開始する。すなわち、温度制御判断部103は、空調運転の実行を駆動制御部105に指令し、駆動制御部105は、空調運転の実行の指令に従って、空気調和運転を実行する。なお、空気調和運転を既に開始している場合には、温度制御判断部103は、空気調和運転を継続する。温度制御判断部103は、室温が熱中症及び低体温症を発症する危険の無い制御目標温度になるまで空気調和運転を行う。なお、空気調和機が休止状態であっても、ステップS107でYesとなった場合には、駆動制御部105は、空気調和機を運転状態に強制的に切り替える。実施の形態1では、制御目標温度は22℃であるとするが、この温度に限定されない。なお、制御目標温度は、利用者が設定可能であってもよい。
ステップS109において、温度制御判断部103は、熱中症又は低体温症の危険性があるため空気調和運転が開始されたことを、予め登録された外部通信端末に外部通信部107を通じて通知する。空気調和運転が開始されたことを外部通信端末に通知することにより、在室者が動けないような状態であっても、室外にいる人に室内の状況を通知することができ、熱中症又は低体温症に対する対策を取ることが可能となる。
ステップS110において、温度制御判断部103は、カウンタ13の値nを0に設定することにより経過時間tをリセットする。ステップS110の処理が行われるのは、熱中症又は低体温症を発症する危険性のある生体が存在しないか、熱中症又は低体温症を発症する危険性のある生体が自分で空調運転を開始可能な状態にある場合である。
ステップS111において、温度制御判断部103は、カウンタ13の値nをインクリメントすることにより、経過時間tの計測を継続する。温度制御判断部103がカウンタ13の値nをインクリメントすることにより、経過時間tは(n+1)×Tとなり、次周期の熱画像情報取得時の経過時間となる。ステップS111の処理が行われるのは、経過時間tが報知時間閾値T1を超えてないと判断された場合か、制御時間閾値T2を超えていないと判断された場合である。
ステップS112において、温度制御判断部103は、記録部104を通じて経過時間tを記録媒体12に記録する。
以上説明したように、実施の形態1に係る空気調和機は、生体の温度を測定するため、熱中症又は低体温症の可能性がある場合に、報知により室内環境の改善を促すことができる。また、実施の形態1に係る空気調和機は、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある生体が存在する状態が継続した場合に、自動的に空気調和運転を開始するため、睡眠中に報知に気が付かずに熱中症又は低体温症を発症してしまうことを防止できる。また、実施の形態1に係る空気調和機は、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある生体が存在する状態が継続した場合に、自動的に空気調和運転を開始するため、在室する生体が空気調和機の運転操作を行えない愛玩動物であっても、熱中症又は低体温症を発症することを防止できる。
また、実施の形態1に係る空気調和機は、生体の温度に加えて移動距離も測定するため、運動直後又は風呂上がりといった特殊な状況で一時的に体温が正常範囲外となっても、移動距離が閾値以上であれば、空気調和運転を強制的に開始しないようにすることができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の処理回路によって形成される制御部の機能ブロック図である。入出力部300を備える点で実施の形態1に係る空気調和機と相違している。入出力部300は、空気調和機のリモートコントローラ、タッチパネル又はスイッチである。実施の形態2では、生体の移動距離の判定に用いる閾値と、生体の温度の正常範囲とが、入出力部300を通じた操作によって選択可能とされている。
実施の形態2に係る空気調和機は、入出力部300を通じて利用者によりモードが選択される。温度制御判断部103は、入出力部300を通じて設定されたモードによって、ステップS104の移動距離の判定に用いる閾値を決定する。
なお、実施の形態2に係る空気調和機は、温度制御判断部103が生体の移動距離の判定に用いる閾値を「無し」とし、ステップS104の判定において常にYesと判定するように設定できるようにしてもよい。
生体の温度の正常範囲は、入出力部300を通じた操作で設定される。入出力部300を通じて平均温度を設定し、平均温度+αを上限閾値とし、平均温度−αを下限閾値とする。なお、上限閾値及び下限閾値は、入出力部300を通じて直接設定できるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態2に係る空気調和機は、温度制御判部103が生体の移動距離の判定に使用する閾値及び生体の温度の正常範囲を入出力部300に対する操作で選択可能であるため、移動距離が少ない高齢者又は移動距離が多いペットが在室している場合でも、熱中症及び低体温症を予防することができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、生体の温度が正常範囲外となってからの経過時間が報知時間閾値T1を超えたら報知を開始し、経過時間が制御時間閾値T2を超えたら温度制御を開始していた。しかし、在室者が空気調和機を運転させたくないと考えている場合には、実施の形態1,2に係る空気調和機は、報知時又は温度制御開始時に空気調和機への電源供給が停止される可能性がある。
また、利用者の意思とは無関係に報知を行ったり、温度制御を開始したりすることは、空気調和機が勝手に動作したという苦情の原因ともなり得る。
このため、本発明の実施の形態3に係る空気調和機は、熱中症及び低体温症の予防を実現しつつ、空気調和機の動作を利用者に検知されにくくなるようにしている。以下、実施の形態1と異なる部分についてのみ説明する。
実施の形態3に係る空気調和機の処理回路によって構成される制御部は、図5に示した実施の形態2に係る空気調和機と同様であり、入出力部300を備える。実施の形態3において、入出力部300は、利用者に感づかれないように空調制御を自動的に行う通常とは異なるモードに設定する手段である。以下、通常のモードとは異なるモードをステルスモードという。すなわち、実施の形態3に係る空気調和機は、ステルスモードに設定可能である。
図6は、実施の形態3に係る空気調和機のステルスモードでの動作の流れを示すフローチャートである。ステップS104までの処理及びステップS110の処理は、図4に示した実施の形態1に係る空気調和機の動作と同様である。ステップS113において、温度制御判断部103は、経過時間tが静音制御時間閾値T3を超えるか否かを判定する。静音制御時間閾値T3は、報知時間閾値T1と等しくてもよいし、報知時間閾値T1とは独立して決定される値であってもよい。
経過時間tが静音制御時間閾値T3を超える場合、ステップS113でYesとなり、ステップS114において、温度制御判断部103は、静音設定を行う。静音設定では、利用者に不快な風及び音が生じないように、ファンの回転数は低速に設定される。また、空調制御の制御目標値は、対象の温度が上限閾値を超えていた場合は、上限閾値よりも若干高く設定され、対象の温度が下限閾値以下であった場合は、下限閾値よりも若干低く設定される。通常モードでの運転時にスピーカ30、液晶表示装置40及びランプ50から発する動作開始音及び動作表示光は抑制する。
経過時間tが静音制御時間閾値T3を超えない場合には、ステップS113でNoとなり、ステップS111に進む。ステップS111及びステップS112での処理は、実施の形態1と同様である。
ステップS115において、温度制御判断部103は、ステップS114で設定した条件に基づいて空調制御を行い、室内の温度を徐々に制御目標値に近づける。
以上のように、実施の形態3に係る空気調和機は、ステルスモードに設定されている場合には、運転休止状態との区別が難しいように空気調和運転を行い、空調制御後の室内温度との乖離を抑える。すなわち、実施の形態3に係る空気調和機は、ステルスモードに設定されている場合、ファンの回転数を低速にしつつ、スピーカ30、液晶表示装置40及びランプ50から発する動作開始音及び動作表示光は抑制して空気調和運転を行う。したがって、実施の形態3に係る空気調和機は、勝手に空気調和機が動き出したという利用者からの苦情を抑えることができ、利用者の判断により空気調和運転が停止されて熱中症又は低体温症を発症することを予防することができる。
上記の実施の形態1から実施の形態3において、制御部100の機能は、処理回路19により実現される。すなわち、空気調和機は、赤外線カメラ20から周期Tごとに入力される熱画像情報に基づいて生体の位置を検出し、記録部104を通じて記録媒体12に検出結果を記録させる処理と、生体検出部101から入力される各生体の位置と、記録媒体12に格納されている前回の各生体の位置とに基づいて、最も位置の差が少ない生体を同一の生体と推定する処理と、記録媒体12に記録されている同一生体の温度と、移動距離とに基づいて温度制御判定を実行し、実行結果を駆動制御部105に出力するとともに、カウンタ13を用いて計測された経過時間tを、記録部104を通じて記録媒体12に記録させる処理とを行う処理回路19を備える。処理回路19は、記録媒体12に対するデータの読み書き処理と、冷媒回路80の温度を調整する圧縮機82のモータ制御及び送風機70の送風量を調整するファン回転制御を実行し、一般的な空気調和機が備える空気調和を実現する処理と、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、空気調和機から音を発するかメッセージを表示するかして、室内の利用者に通知する処理と、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、予め設定しておいた外部通信端末に対し、通信インタフェース90を用いて、空気調和機が設置された箇所が健康を害する環境になっていることを、通信網を介して通知する処理とを行う。処理回路は、専用のハードウェアであっても、記憶装置に格納されるプログラムを実行する演算装置であってもよい。
処理回路19が専用のハードウェアである場合、処理回路19は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらを組み合わせたものが該当する。図7は、実施の形態1から実施の形態3に係る空気調和機の制御部の機能をハードウェアで実現した構成を示す図である。処理回路19には、赤外線カメラ20から周期Tごとに入力される熱画像情報に基づいて生体の位置を検出し、記録部104を通じて記録媒体12に検出結果を記録させる処理と、生体検出部101から入力される各生体の位置と、記録媒体12に格納されている前回の各生体の位置とに基づいて、最も位置の差が少ない生体を同一の生体と推定する処理と、記録媒体12に記録されている同一生体の温度と、移動距離とに基づいて温度制御判定を実行し、実行結果を駆動制御部105に出力するとともに、カウンタ13を用いて計測された経過時間tを、記録部104を通じて記録媒体12に記録させる処理とを実現する論理回路19aが組み込まれている。論理回路19aは、記録媒体12に対するデータの読み書き処理と、冷媒回路80の温度を調整する圧縮機82のモータ制御及び送風機70の送風量を調整するファン回転制御を実行し、一般的な空気調和機が備える空気調和を実現する処理と、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、空気調和機から音を発するかメッセージを表示するかして、室内の利用者に通知する処理と、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、予め設定しておいた外部通信端末に対し、通信インタフェース90を用いて、空気調和機が設置された箇所が健康を害する環境になっていることを、通信網を介して通知する処理とを行う。なお、上記の各処理を別々の処理回路で実現してもよい。
処理回路19が演算装置の場合、赤外線カメラ20から周期Tごとに入力される熱画像情報に基づいて生体の位置を検出し、記録部104を通じて記録媒体12に検出結果を記録させる処理と、生体検出部101から入力される各生体の位置と、記録媒体12に格納されている前回の各生体の位置とに基づいて、最も位置の差が少ない生体を同一の生体と推定する処理と、記録媒体12に記録されている同一生体の温度と、移動距離とに基づいて温度制御判定を実行し、実行結果を駆動制御部105に出力するとともに、カウンタ13を用いて計測された経過時間tを、記録部104を通じて記録媒体12に記録させる処理とは、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。処理回路19が演算装置の場合、記録媒体12に対するデータの読み書き処理と、冷媒回路80の温度を調整する圧縮機82のモータ制御及び送風機70の送風量を調整するファン回転制御を実行し、一般的な空気調和機が備える空気調和を実現する処理と、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、空気調和機から音を発するかメッセージを表示するかして、室内の利用者に通知する処理と、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、予め設定しておいた外部通信端末に対し、通信インタフェース90を用いて、空気調和機が設置された箇所が健康を害する環境になっていることを、通信網を介して通知する処理も同様に、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
図8は、実施の形態1から実施の形態3に係る空気調和機の制御部の機能をソフトウェアで実現した構成を示す図である。処理回路19は、プログラム19bを実行する演算装置191と、演算装置191がワークエリアに用いるランダムアクセスメモリ192と、プログラム19bを記憶する記憶装置193を有する。記憶装置193に記憶されているプログラム19bを演算装置191がランダムアクセスメモリ192上に展開し、実行することにより、赤外線カメラ20から周期Tごとに入力される熱画像情報に基づいて生体の位置を検出し、記録部104を通じて記録媒体12に検出結果を記録させる処理と、生体検出部101から入力される各生体の位置と、記録媒体12に格納されている前回の各生体の位置とに基づいて、最も位置の差が少ない生体を同一の生体と推定する処理と、記録媒体12に記録されている同一生体の温度と、移動距離とに基づいて温度制御判定を実行し、実行結果を駆動制御部105に出力するとともに、カウンタ13を用いて計測された経過時間tを、記録部104を通じて記録媒体12に記録させる処理とは、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
記録媒体12に対するデータの読み書き処理と、冷媒回路80の温度を調整する圧縮機82のモータ制御及び送風機70の送風量を調整するファン回転制御を実行し、一般的な空気調和機が備える空気調和を実現する処理と、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、空気調和機から音を発するかメッセージを表示するかして、室内の利用者に通知する処理と、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、予め設定しておいた外部通信端末に対し、通信インタフェース90を用いて、空気調和機が設置された箇所が健康を害する環境になっていることを、通信網を介して通知する処理も同様に、記憶装置193に記憶されているプログラム19bを演算装置191がランダムアクセスメモリ192上に展開し、実行することにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラム言語で記述され、記憶装置193に格納される。
処理回路19は、記憶装置193に記憶されたプログラム19bを読み出して実行することにより、制御部100の機能を実現する。すなわち、制御部100は、処理回路19により実行されるときに、赤外線カメラ20から周期Tごとに入力される熱画像情報に基づいて生体の位置を検出し、記録部104を通じて記録媒体12に検出結果を記録させるステップと、生体検出部101から入力される各生体の位置と、記録媒体12に格納されている前回の各生体の位置とに基づいて、最も位置の差が少ない生体を同一の生体と推定するステップと、記録媒体12に記録されている同一生体の温度と、移動距離とに基づいて温度制御判定を実行し、実行結果を駆動制御部105に出力するとともに、カウンタ13を用いて計測された経過時間tを、記録部104を通じて記録媒体12に記録させるステップとが結果的に実行されることになるプログラム19bを格納するための記憶装置193を備える。記憶装置193には、処理回路19により実行されるときに、記録媒体12に対するデータの読み書きステップと、冷媒回路80の温度を調整する圧縮機82のモータ制御及び送風機70の送風量を調整するファン回転制御を実行し、一般的な空気調和機が備える空気調和を実現するステップと、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、空気調和機から音を発するかメッセージを表示するかして、室内の利用者に通知するステップと、熱中症又は低体温症を発症する可能性が高いと温度制御判断部103が判断した場合に、予め設定しておいた外部通信端末に対し、通信インタフェース90を用いて、空気調和機が設置された箇所が健康を害する環境になっていることを、通信網を介して通知するステップとが結果的に実行されることになるプログラム19bも格納されうる。また、プログラム19bは、上記の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
なお、制御部100の機能は、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路19は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 空気調和機、2 室内機、3 室外機、10 回路基板、12 記録媒体、13 カウンタ、19 処理回路、19a 論理回路、19b プログラム、20 赤外線カメラ、30 スピーカ、40 液晶表示装置、50 ランプ、60,81 熱交換器、70 送風機、80 冷媒回路、82 圧縮機、83 四方弁、90 通信インタフェース、100 制御部、101 生体検出部、102 移動距離算出部、103 温度制御判断部、104 記録部、105 駆動制御部、106 報知部、107 外部通信部、191 演算装置、192 ランダムアクセスメモリ、193 記憶装置、300 入出力部。

Claims (4)

  1. 空調空間の熱画像を撮像する撮像手段と、
    前記熱画像を基に前記空調空間内に存在する生体を検出する生体検出部と、
    前記空調空間内に存在する前記生体の移動距離を算出する移動距離算出部と、
    熱中症及び低体温症を発症する可能性がない正常範囲から外れた温度でありかつ移動距離が閾値未満の状態となっている前記生体が前記空調空間内に存在する経過時間が、報知時間閾値を超えた場合に報知処理の実行を指令し、前記経過時間が前記報知時間閾値よりも大きい制御時間閾値を超えた場合に空調運転の実行を指令する温度制御判断部と、
    前記報知処理の実行の指令に従って、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある前記生体が前記空調空間内に存在することを報知する報知部と、
    前記空調運転の実行の指令に従って、空気調和運転を実行する駆動制御部とを有することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記報知処理の実行の指令に従って、熱中症又は低体温症を発症する可能性がある前記生体が前記空調空間内に存在することを外部通信端末に通知する外部通信部を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記移動距離の閾値並びに前記正常範囲の高温側閾値及び低温側閾値を設定可能な入出力部を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 通常とは異なるモードでの運転の設定を受け付ける手段を有し、
    前記通常とは異なるモードの設定時に前記経過時間が静音制御時間閾値を超えた場合には、前記温度制御判断部は、動作時に発する音及び発光を抑えつつ、室温が熱中症及び低体温症を発症する可能性がない目標温度となるまで前記駆動制御部に前記空調運転の実行を指令することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
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