以下、本発明を、実施の形態を挙げて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各実施の形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、適宜その説明を省略する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態を、図1〜図12を参照して説明する。なお、本実施の形態では、音声配信サーバが遠隔操作システムの配信サーバである構成を例示する。
図1は、本実施の形態にかかる、音声配信サーバである配信サーバ20を含む遠隔操作システム100の概略構成を示す図である。図1に示すように、遠隔操作システム100では、家であるユーザ宅50に設置された家電10−1〜10−6と、音声配信サーバである配信サーバ20と、通信端末装置30−1〜30−3とが、通信ネットワーク80を介して接続されている。また、配信サーバ20には、通信ネットワーク80を介して、複数の管理サーバ60−1〜60−Nと、外部情報を提供する外部情報サーバ70等が接続されている。
図1では、家電として、エアコン10−1、テレビ10−2、空気清浄機10−3、加熱調理機10−4、洗濯機10−5、冷蔵庫10−6を示している。また、通信端末装置として、スマートフォン等の遠隔操作のためのアプリケーション(スマートフォンアプリ)をダウンロードした通信端末装置30−1〜30−3を示している。しかしながら、当該システム100において、これらの数や種類は限定されるものではなく、個別に説明する必要のない場合は、総称として家電10および通信端末装置30を用いる。また、複数の管理サーバ60−1〜60−Nについても、個別に説明する必要のない場合は、総称として管理サーバ60を用いる。さらに、図1では、1つのユーザ宅50に関する部分を示しているが、当該システム100に含まれるユーザ宅50の数も限定されるものではない。
家電10は、通信ネットワーク80に接続して配信サーバ20と通信するための無線通信機能を有するネットワーク家電である。無線通信機能は、家電10本体に内蔵されていてもよいし、家電10本体に外付けされる通信アダプタに備えられていてもよい。家電10は、配信サーバ20を介して、対応付けられた通信端末装置30による遠隔操作を受け付ける。
配信サーバ20は、通信端末装置30と家電10との対応付けを登録して管理するものである。配信サーバ20に組み合わせが登録されることで、通信端末装置30による家電10の遠隔操作や、通信端末装置30へのデータ配信が可能となる。また、配信サーバ20は、家電10と通信することで、家電10の運転状態を示す情報や、家電10が搭載する各種センサが取得したセンシング情報(例えば、エアコンであれば、室温や湿度の情報、冷蔵庫であれば庫内温度、空気清浄機であればホコリの量等)を取得し、取得した情報を、通信端末装置30や管理サーバ60に送信する。
さらに、配信サーバ20は、家電10に音声データを配信する音声配信サーバとしての機能を有している。家電10に再生させる音声データは、通信端末装置30や、管理サーバ60、外部情報サーバ70等から供給される。配信サーバ20は、管理サーバ60や外部情報サーバから送信された文字列データを音声合成して音声データを生成することもできる。配信サーバ20は、供給された音声データや音声合成して生成した音声データを家電10へと配信(送信)する。
通信端末装置30は、遠隔操作のための専用アプリケーションがダウンロードされている。通信端末装置30は、配信サーバ20を介して家電10を遠隔制御する。通信端末装置30には、配信サーバ20から画像やテキスト情報等も送信される。
ユーザ宅50には、通信ネットワーク80の一部をなす無線LAN(Wireless Local Area Network)が整備されている。無線LANの中継局40は、インターネットを含む通信ネットワーク80と接続されている。中継局40は、例えばWiFi(登録商標)ルータやWiFi(登録商標)アクセスポイントなどの通信機器である。通信端末装置30と通信ネットワーク80におけるインターネットとの間は、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)や、宅内あるいは公衆のWiFi(登録商標)アクセスポイントなどを利用して接続される。通信ネットワーク80としては、インターネットを含まない、電話回線網、移動体通信網、CATV(CAble TeleVision)通信網、衛星通信網などを利用することもできる。また、家電10と通信端末装置30とは、中継局40を介して相互に通信することもできる。
管理サーバ60は、配信サーバ20が家電10から取得した情報(運転状態を示す情報、センシング情報等)、および通信端末装置30が配信サーバ20を介して家電10を遠隔制御した情報等に基づいて、家電10における顧客の利用状況を把握し蓄積する。また、管理サーバ60は、配信サーバ20が家電10から取得した情報に基づいて、家電10間を連携制御する。さらに、管理サーバ60は、配信サーバ20を介して、家電10に発話情報を提供したり、通信端末装置30にコンテンツを提供したりする。管理サーバ60は、配信サーバ20を介して、家電10には音声データで提供し、通信端末装置30にはテキストデータや音声データにて提供する。
外部情報サーバ70は、配信サーバ20もしくは管理サーバ60を介して、天気の情報や、イベント情報などの外部情報を、家電10および通信端末装置30に提供する。外部情報サーバ70は、家電10には音声データにて提供し、通信端末装置30にはテキストデータや音声データにて提供する。なお、配信サーバ20に接続される外部情報サーバ70は複数であってもよい。
なお、ここでは、配信サーバ20の機能と管理サーバ60の機能を分けて説明したが、配信サーバ20および管理サーバ60が備える機能やマスターデータの管理は、システム設計上、どちらでも実現可能である。
図2は、通信端末装置30に遠隔操作のためのアプリケーションを起動させることで表示されるUI画面の一例を示す図である。図2の(a)は、基本機能として備える、同一のユーザ宅IDに関連付けられている各ユーザ(家族メンバー等)からのメッセージを表示する画面である。各ユーザからのメッセージに加えて、同一のユーザ宅IDに関連付けられている家電10からのメッセージも表示される。図2の(b)は、家電10(例では空気清浄機)を操作する際に用いるシール画面である。シールを選択することで家電10を操作することができる。図2の(c)は、スケジュール機能の画面である。この画面で入力済みの予定(「運動会」や「遠足」など)を確認することができる。図2の(d)は、スケジュールを登録するための登録機能の画面であり、この画面から予定を入力できる。
図3は、配信サーバ20を介して各家電10に配信される配信データの流れを示す図である。図4は、上記配信データおよび該配信データに付加して送信される家電IDの構造を示す図である。
図3に示すように、配信サーバ20には、複数の管理サーバ60−1〜60−N、および通信端末装置30から、複数の家電10−1〜60−Nにて発話させる音声データを含む配信データが、配信先の家電10を示す家電ID(送信先情報)と共に投稿(送信)される。なお、上述したように、投稿は文字列データで行われ、配信サーバ20で文字列データの内容を音声合成してもよい。
家電IDは、個々の家電10を識別するための識別情報であり、家電10が設置されている位置を示す設置位置情報が含まれている。本実施の形態では、図4に示すように、設置位置情報として、個々のユーザ宅50を識別するためのユーザ宅IDが用いられている。また、家電IDには、当該家電10の種類(冷蔵庫/エアコン/空気清浄機/…)を示す情報や、郵便番号等の地域を示す情報も含まれている。
配信データは、図4に示すように、発話させる音声データと、配信データの属性情報とを含んでいる。属性情報としては、再生開始時刻情報、再生時間情報、発話内容のカテゴリ情報、登録時刻情報などが含まれている。再生開始時刻情報とは、音声データの再生(発話)を開始させる再生開始時刻を示す情報である。再生時間情報とは、音声データの再生に要する時間を示す情報である。また、発話内容のカテゴリ情報とは、発話内容のカテゴリを示す情報であり、スポーツや、天気予報、ニュース、伝言、時報などである。登録時刻情報とは、配信データが登録(投稿)された時刻を示す情報である。
発話させる音声データとしては、複数の管理サーバ60から投稿される音声メッセージや、配信サーバ20に登録されている予め決められた音声メッセージ、通信端末装置30から録音された伝言メッセージなどである。管理サーバ60から投稿される音声メッセージには、管理サーバ60が備える、後述する放送局から家電10の種類(冷蔵庫/エアコン/空気清浄機/…)に応じて一斉に配信される音声メッセージなども含まれる。
i) 放送局から一斉配信する音声メッセージとしては、例えば、以下のようなものがある。
・ 時報、学校等公共機関のチャイム
・ ラジオ体操
・ 取扱説明書に記載された家電を使うためのノウハウ
・ アイドルの声、声優の声、アニメやキャラクターの声
・ 映画の予告編
ii) 配信サーバ20に登録されている予め決められた音声メッセージとしては、例えば、以下のようなものがある。
・ 初期登録時に「登録してくれてありがとう〜」
・ 特定の日付時刻での発話「今日は大晦日、お掃除終わったかな?」
iii) 管理サーバ60から投稿された音声メッセージとしては、例えば、以下のようなものがある。これは、ユーザが事前に設定したカテゴリ、もしくは、ユーザ登録情報でカスタマイズされる。
・ 天気予報/天候情報(温湿度、PM2.5、黄砂、花粉を含む)、台風情報
・ ニュース、時事情報
・ 東京オリンピック2020、映画の予告編、イベント情報、占い情報
・ 海外現地時間
・ 地域商店の特売情報
・ 健康情報
・ 伝言情報(ユーザが通信端末装置を用いて録音した音声)
iv) その他、他の家電10の操作結果、発話結果を受けて、配信サーバ20が配信する音声メッセージもある。この音声メッセージも、配信サーバ20に登録されている。
・ HEMSシステムの発電量より「今月の電気代が多いよ」
・ 洗濯機の選択が終了し、洗濯機の代わりに他の家電10(例えば空気清浄機)が言う「選択終わったよ」
・ 他の家電10の故障情報を受けて、例えば、故障した家電10の代わりに他の家電10(例えばエアコン)が言う「空気清浄機が調子悪いみたいだよ」。
図3に戻り、投稿元となる複数の複数の管理サーバ60−1〜60−Nおよび通信端末装置30は、上記のような音声メッセージを発話させる配信データを、投稿元間で連携することなく独立して配信サーバ20へ投稿する。
配信サーバ20は、複数の管理サーバ60−1〜60−Nおよび通信端末装置30から投稿された各配信データを配信先の家電10に配信して、指定された再生開始時刻にて発話させる。
また、配信サーバ20は、配信サーバ20に登録されている予め決定された配信データを所定のルールに従って、自身で配信先の家電10と再生開始時刻とを決定して配信データを自発配信し(埋め込まれた配信内容による配信)、自発配信した配信データを、決定した再生開始時刻にて発話させる。
自発配信される配信データとは、例えば、上述した初期登録時の「登録してくれてありがとう〜」の配信データである。この場合、配信先は初期登録した家電10であり、再生開始時刻は初期登録完了後の数秒後となる。
また、前述したスケジュールにて予定が登録されたスケジュールに関する発話も自発配信される配信データに相当する。配信先はスケジュールを登録した家電10であり、再生開始時刻は指定された時刻である。上述した「今日は大晦日、お掃除終わったかな?」の配信データの再生開始時刻は、予め設定されている所定時刻となる。
その他、ユーザ宅50に設置された家電10で動作が完了した場合や、異常が発生した場合に、同一のユーザ宅に設置された他の家電10を介してその旨を通知する発話も、自発配信される配信データに相当する。例えば、上述した「洗濯終わったよ」の配信データの配信先は当該洗濯機と同一のユーザIDを持つ他の家電10であり、再生開始時刻は、例えば、洗濯機から洗濯が終わった旨の通知を受信した時刻から数秒以内である。同様に、「空気清浄機が調子悪いみたいだよ」の配信データの配信先は、当該空気清浄機と同一のユーザIDを持つ他の家電10であり、再生開始時刻は、例えば、異常が発生した旨の通知を受信した時刻から数秒以内である。
このように、配信サーバ20に投稿された配信データ、および配信サーバ20で発生させた自発配信の配信データのそれぞれには、再生開始時刻が設定されている。
しかしながら、上述したように、配信サーバ20への配信データの投稿は、投稿元となる複数の管理サーバ60−1〜60−Nおよび通信端末装置30から連携なく独立して行われ、かつ、配信サーバ20においても、投稿された配信データとは関わりなく自身で配信データを発生させる。
そのため、同一のユーザ宅50内に設置されているような、それぞれの音声が重複し合うような位置に設置されている家電10に、同じ再生開始時刻が設定された配信データが投稿されることがある。また、再生開始時刻は異なるものの、設定された再生開始時刻が先に再生を開始した別の家電10の再生中に重なることもある。このような場合、同一のユーザ宅50内に設置された家電10間で再生期間が重なり、各家電10から発せられた音声が重複して聞き取り難くなる恐れがある。
また、音声が重複する問題はないが、1つの家電10に対して同じ再生開始時刻を設定された複数の配信データが投稿されることもある。また、1つの家電10に対して、再生開始時刻は異なるものの、設定された再生開始時刻が、先に再生を開始した音声データの再生中に重なることもある。このような場合は、再生開始時刻の遅い方の音声データを再生できなくなる。
そこで、本実施の形態では、配信サーバ20が、それぞれの音声が重複し合うような位置に設置されている複数の家電10を含む予め設定されているグループに属する各家電10については、各家電10間で音声データの再生期間が重ならないように、各家電10に再生させる音声データの再生開始時刻の調整を、再生取止めを含めて行い、調整後の再生開始時刻に基づいて、各家電10に発話指示(開始指示)を送信する。
上記予め設定されているグループとは、それぞれの音声が重複し合うような位置に設置されていると想定される家電10のグループである。各家電10が、設置されている位置を示す設置位置情報に関連付けられている場合は、同一の設置位置情報を有する家電10からなるグループがこれに相当する。本実施の形態では、設置位置情報として、ユーザ宅50を識別するユーザ宅IDを用い、同一のユーザ宅IDを有する各家電10について、再生開始時刻の調整を行う。
図5は、配信サーバ20の音声配信に係る要部ブロック図である。図6は、配信サーバ20で作成される再生指示リストのイメージを示す図である。図7は、配信サーバ20で行われる再生指示リストの分割のイメージを示す図である。
配信サーバ20は、図5に示すように、制御部21、記憶部22および通信部23を備えている。制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や専用プロセッサ等の演算処理部等により構成されるコンピュータ装置からなり、配信サーバ20の各部の動作を制御する。記憶部22は、配信サーバ20で用いられる各種情報(データ)を記憶する。通信部23は、通信ネットワーク80を介して、家電10、通信端末装置30、管理サーバ60、外部情報サーバ70等と通信を行う。
制御部21には、再生指示リスト作成部21a、再生指示リスト分割部21b、発話調整部(調整部)21c、および音声送信制御部21dが構築される。
再生指示リスト作成部21aは、配信先の家電10に係わりなく、現時点で投稿された配信データおよび自発配信による配信データの全てを対象として、設定されている再生開始時刻毎に、配信先の家電IDと配信データとを組にした再生指示リストを作成する。
図6の例では、再生開始時刻が12:00、12:01…に指定された配信データが、その配信先の家電IDと共に、リストアップされている。配信データは、その属性情報に含まれる登録時刻情報に基づいて、登録時期が早いものから順に並べられている。
再生指示リスト作成部21aは、このような再生指示リストを、例えば、1分毎、10分毎、30分毎等の予め設定さている定期的なタイミングで作成し直す。また、再生指示リスト作成部21aは、接続されている家電10から、動作が完了した通知や、異常が発生した通知を受信すると、そのタイミングで再生指示リストを作成し直す。また、その他、管理サーバ60および通信端末装置30から、緊急性の高い即刻発話させる必要があるような配信データが投稿された場合にも作成し直す。
本実施の形態では、再生開始時刻を1分毎に設定できる構成に合わせて、再生指示リスト作成部21aは再生指示リストを1分毎に作成し直す構成としている。また、再生指示リスト作成部21aは、後述する発話調整部21cにて、再生開始時刻が調整された配信データについては、調整後の開始時刻を用いて再生指示リストを作成し直すようになっている。これにより、優先度の高い音声データが、新たに出現した場合など、確実にそれを迅速に発話させることができる。
再生指示リスト分割部21bは、図7に示すように、再生開始時刻の調整が必要となる同一のユーザ宅IDを有する家電10のブループ毎に、再生指示リストを分割する。再生指示リスト分割部21bは、図6に示す再生指示リストの例では、ユーザ宅(A)、ユーザ宅(B)…のそれぞれについて、家単位の再生指示リストに分割する。
発話調整部21cは、再生指示リスト分割部21bにて分割された同一のユーザ宅IDを有するブループの各家電10に対して、各家電10間で音声データの再生期間が重ならないように、各家電10に再生させる音声データの再生開始時刻の調整を、再生取止めを含めて行う。
例えば、図6に示す再生指示リストの例では、ユーザ宅(A)に設置されたエアコンの配信データAと冷蔵庫の配信データBとで再生開始時刻が重なっている。この場合、発話調整部21cは、エアコンの配信データAあるいは冷蔵庫の配信データBの何れか一方の再生開始時刻(正確には各配信データの音声データの再生開始時刻)を、先に再生を開始した配信データの再生時間分だけ後ろにずらす。
また、ユーザ宅(B)に設置された冷蔵庫と空気清浄機とでは、配信データの再生開始時刻およびその内容が重なっている。この場合、発話調整部21cは、冷蔵庫あるいは空気清浄機の何れか一方で、音声データの再生を取止める。つまり、再生開始時刻を消去する。
発話調整部21cは、登録時期の早い順や、再生時間の短い順、前もって決められたカテゴリ別の優先度の高い順、ユーザが指定した順などに従って、再生開始時刻をずらす。
音声送信制御部21dは、配信先の家電10に、配信データを再生開始時刻情報の再生開始時刻よりも前に予め送信する。例えば、再生開示時刻の1時間程前に送信する。その後、再生開始時刻に達すると、配信先の家電10に、送信済みの配信データに含まれる音声データの再生開始を指示する再生開始指示を送信する。これにより、音声データをダウンロードする際に係る時間に関係なく、再生開始を指示した時間丁度に、家電10から発話させることができる。
そして、本実施の形態では、音声送信制御部21dは、発話調整部21cにて再生開始時刻が調整されている場合は、発話調整部21cの調整結果に基づいて再生開始指示を送信する。例えば、図6に示す再生指示リストの例で、発話調整部21cが、ユーザ宅(A)に設置された冷蔵庫による配信データBの再生開示時刻を、ユーザ宅(A)に設置されたエアコンの配信データAの再生時間に応じた遅らせた場合、音声送信制御部21dは、その遅らせた時刻に達すると、ユーザ宅(A)に設置された冷蔵庫に送信済みの配信データBの音声データの再生開始を指示する。
図8は、配信サーバ20における音声配信の手順を示すフローチャートである。図8に示すように、配信サーバ20における制御部21は、まず、配信先の家電10に係わりなく、現時点で投稿された配信データおよび自発配信による配信データの全てを対象として、再生指示リストを作成する(S1)。
次に、制御部21は、再生開始時刻の調整が必要となる家単位の再生指示リストに分割し(S2)、家単位の再生指示リスト毎に、該リストに含まれる各家電10間で音声データの再生期間が重なるかどうかを判断する(S3)。
S3で重ならないと判断した家については、S4に進み、その時刻に再生開始指示を送信すべき家電10があるかどうかを判断する。ここで、送信すべき家電10があると判断した場合は、対応する家電10に再生開始指示を送信して(S5)、S6に進む。S4にて、送信すべき家電10が無いと判断した場合は、S5を飛ばしてS6に進む。
一方、S3で重なると判断した家については、S7に進み、再生開始時刻の調整を、再生取止めを含めて行う。その後、S8に進み、調整結果に基づいて、順位1位の家電10に再生開始指示を送信し、S6に進む。
S6においは、制御部21は、再生開始指示を送信した配信データを除外する一方、先の再生指示リストを作成した以降に新たに投稿された配信データおよび新たに自発させた配信データを追加した全ての配信データを対象として、再生指示リストを再作成する(S6)。S7にて、再生開始時刻が調整され、再生開始時刻が後にずらされた配信データが存在する場合には、後にずらせた再生開始時刻を用いる。これ以降、S2に戻り、S2〜S8の処理を繰り返し行う。本実施の形態では、S6の再生指示リストの再作成を、再生開始時刻を設定可能な最小時間に合わせて1分毎に行う。
なお、このように、発話調整部21cによる調整結果を含めて再生指示リストを再作成する場合、再生開始時刻を調整する処理の実行回数が所定回数を超える配信データが出現することがある。したがって、発話調整部21cとしては、さらに、実行回数が所定回数を超えた音声データの再生の優先度を上げて、再生され易くする機能を有していることが好ましい。
図9は、図8におけるS7の再生開始時刻の調整処理の手順を示すフローチャートである。配信サーバ20における制御部21は、まず、配信データに含まれる属性情報に基づいて、再生開始時刻を調整すべき配信データについて、音声データのカテゴリ等から重複するかどうかを判断する。そして、重複する場合は、そのうちの1つを残して、残りの配信データを削除し、再生を取止める(S4−1)。これにより、同じ発話を何度もユーザが聞いて煩わしさを感じることを回避できる。
次に、制御部21は、再生開始時刻を調整すべき配信データについて、再生時間の短い順(S4−2)、前もって決められたカテゴリ別の優先度の高い順(S4−3)、ユーザが指定した順(S4−4)などに従って、配信データの順序を並び替えて、再生開始時刻をずらす。なお、S4−2〜S4−4の処理は、その内の1つのみ実施できる構成であっても、組み合わせて実施できる構成であってもよい。また、S4−1の処理とS4−2〜S4−4の処理との組合せも必須ではない。
図10は、再生開始時刻を調整すべき配信データの並べ替えのイメージを示す図である。図10の(a)は、図9のフローチャートにおけるS4−2に進み、再生時間の短い順に並べ替えられた例を示す。短い順とすることで、調整対象の配信データが多く有った場合に、長い順から再生した場合よりも、たくさんの発話を聞くことができるというメリットがある。図10の(b)は、図9のフローチャートにおけるS4−1において、内容が重複する音声データが、1つを残して削除された例を示す。
図11は、近くに配置された家電Aと家電Bとの間で再生期間が重なり、音声が重複する事例のタイミングチャートである。配信サーバ20は、家電A,家電Bに対し、音声データのダウンロードを指示し、指示を受けた家電A,家電Bが音声データをダウンロードする。音声データのダウンロードには時間がかかるため、配信サーバ20は、開始時刻情報で示される開始時刻の1時間程前にダウンロードを指示する。その後、サーバは、前もってダウンロードさせた音声データに指定されている開始時刻(開始時刻情報の開始時刻)になると、家電A,家電Bに対し、音声データの発話指示(開始指示)を送信する。指示を受けた家電A,家電Bが、ダウンロードした音声データを再生して発話する。
家電A,家電Bで、再生開始時刻が同じであった場合や、家電Bの再生開始時刻が、先に再生を開始した家電Aの再生中に重なっていた場合、家電A,家電B間で再生期間が重なり、それぞれの音声が重複して、聞き取り難くなる。
図12は、近くに配置された家電Aと家電Bとの間で、発話指示のタイミングをずらして、再生期間の重なりを無くしたタイミングチャートである。配信サーバ20は、再生期間が重なる家電Bに対する発話指示を送信するタイミングを、家電Aの再生が終了してから発話を開始するように、家電Aの再生時間n秒に応じてn秒間ずらす。これにより、家電A,家電Bで、再生開始時刻が同じであったとしても、家電Aと家電Bとの間で音声が重複して、聞き取り難くなることはない。
また、本実施の形態では、配信先の家電10に係わりなく、現時点で投稿された配信データおよび自発配信による配信データの全てを対象として再生指示リストを作成し、これを基に再生開示時刻を調整する。したがって、1つの家電10に対して、同じ再生開始時刻を設定された複数の配信データが投稿されたり、再生開始時刻は異なるものの、設定された再生開始時刻が、先に再生を開始した音声データの再生中に重なったりする場合でも、再生開始時刻をずらして音声データを再生させることができる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について、図13を参照して説明する。本実施の形態は、音声配信サーバである配信サーバ20における再生指示リスト分割部21bの分割の仕方が実施の形態1と異なり、その他の構成は実施の形態1と同様である。
図13に示すように、本実施の形態では、再生指示リスト分割部21bは、再生開始時刻の調整が必要となるグループを、同一のユーザ宅IDで、かつユーザ宅50内の設置場所を示す設置場所情報が同一である家電10のグループとし、実施の形態1の構成よりも細かく分割する。ユーザ宅50内の設置場所を示す設置場所情報とは、居室単位の情報であり、リビング、子供部屋1、子供部屋2、寝室、玄関、あるいは、1階、2階などの情報である。家電IDには、設置場所を示す情報として、設置場所情報(リビング/子供部屋1/子供部屋2/寝室/玄関/1階/2階/…)が含まれており、再生指示リスト分割部21bは、ユーザ宅IDおよび設置場所情報の両方を用いて、家電10をグループ分けする。
同じユーザ宅50に設置されていても、1階と2階に設置されている家電間や、リビングと寝室に設置されている家電10間であれば、再生期間が重なっても、発話の音声が重複して聞き取り難くなることはない。
そのため、このように、より細かく調整が必要であるかを判断することで、1階に居るユーザと2階に居るユーザ、およびリビングに居るユーザと寝室に居るユーザそれぞれに、各々の配信データの発話を聞かせることができる。
〔実施の形態3〕
次に、本発明の別の実施形態について、図14〜図17を参照して説明する。本実施の形態は、音声配信サーバである配信サーバ20に、メッセージ送信制御部21eがさらに備えられた点が施の形態1、2と異なり、その他の構成は実施の形態1、2と同様である。
図14に示すように、本実施の形態では、配信サーバ20における制御部21には、メッセージ送信制御部21eがさらに構築される。メッセージ送信制御部21eは、発話調整部21cにて再生が取止められた音声データの内容を示すメッセージを、送信先の家電10に関連付けられたユーザの通信端末装置30に送信する。また、送信先の家電10と同一のユーザ宅IDを有するテレビが、配信サーバ20からのメッセージを表示あるいは音声にて出力するメッセージ受信機能付きのテレビである場合には、メッセージ送信制御部21eが、該テレビに上記メッセージを送信する構成としてもよい。
図15は、本実施の形態における、配信サーバ20を介して各家電に配信される配信データの流れを示す図である。配信サーバ20は、発話調整部21cにて再生が取止められた音声データの内容を示すメッセージを、送信先の家電10に関連付けられたユーザの通信端末装置30あるいは送信先の家電10と同一のユーザ宅IDを有するメッセージ受信機能付きのテレビ33に送信する。
図16は、本実施の形態にかかる配信サーバ20における、再生開始時刻の調整処理の手順を示すフローチャートである。配信サーバ20における制御部21は、再生開始時刻を調整すべき配信データについて、再生時間の短い順(S4−2)、前もって決められたカテゴリ別の優先度の高い順(S4−3)、ユーザが指定した順(S4−4)などに従って、配信データの順序を並び替えて、再生開始時刻をずらす。そして、その結果、優先度の低い配信データや、極端に再生時間が長い配信データなど、以降の発話のスケジュールから考慮して、家電10にて発話させることが無理と判断すると、代替表現処理として、当該音声データの再生指示の送信を取止め、その内容を示すメッセージを、送信先の家電10に関連付けられたユーザの通信端末装置30あるいはテレビ33に送信する(S4−5)。なお、通信端末装置30の場合、代替表現処理におけるメッセージはテキストデータで送信しても、音声データで送信してもよい。
図17は、再生開始時刻を調整すべき配信データの並べ替えのイメージを示す図である。再生時間が長く、以降の発話のスケジュールから考慮して、家電10にて発話させることが無理と判断された配信データについては、代替表現処理が使われ、家電10からの発話はキャンセルされる。
〔実施の形態4〕
次に、本発明の別の実施形態について、図18〜図21を参照して説明する。本実施の形態は、管理サーバ60が備える放送局について説明する。
管理サーバ60も配信サーバ20と同様に、図示してはいないが、制御部、記憶部および通信部を備えている。図18は、ネットワーク家電放送局の管理画面の一例を示す図である。家電10の種類(冷蔵庫/エアコン/空気清浄機/…)に応じて一斉に配信される音声メッセージの放送スケジュールが、テレビやラジオの番組欄のように組まれる。このような放送スケジュールは、放送対象および放送日ごとに組まれる。図18の例では、放送時刻が30分単位で組まれており、この時刻が配信データの属性情報に含まれる再生開始時刻情報となる。
図19は、ネットワーク家電放送局に配信データを登録するための登録画面の一例を示す図である。この画面から放送スケジュールに、配信データの配信を予約できる。図18において、対象家電毎に、発話の仕方として第1の発話設定である「ダイレクト発話」と第2の発話設定である「ランプが点滅する」選択できるようになっている。
「ダイレクト発話」を選択すると、実施の形態1〜3で説明したように、指定された再生開始時刻に、家電10に対するユーザの操作に関係なく家電10が発話する。
一方、「ランプが点滅する」を選択すると、家電10に設けられた所定のランプ(報知部)が点滅して、発話すべき音声の存在をユーザに通知する。この所定のランプの点滅開始が、放送スケジュールに設定された再生開始時刻となる。所定のランプの点滅は、所定のランプが押されて発話が完了するまで継続し、再生されないまま終了時刻に達すると消灯する。
また、「ランプが点滅する」を利用した発話のさせ方として、登録画面で登録された内容に従い、事前に、送信先の家電10に関連付けられたユーザの通信端末装置30に予告を出す構成とすることもできる。予告は、前述のアプリケーションを起動させたUI画面にて、テキストデータによるメッセージ表示や音声データによる音声再生で行われる。このような予告の受け取りを希望する配信データのカテゴリは、通信端末装置30に表示された上記UI画面を用いて適宜設定することができる。
「ランプが点滅する」であるか「ダイレクト発話」であるかを示す発話設定情報は、配信データに属性情報として付加される。「ランプが点滅する」が選択された配信データには、再生開始時刻を示す再生開始時刻情報と共に、再生終了時刻を示す再生終了時刻情報も属性情報として含まれる。これら再生開始時刻情報および再生終了時刻情報が再生可能期間を示す再生可能期間情報に相当する。
家電10は、再生開始時刻と再生終了時刻とから再生可能期間を取得し、再生可能期間に所定のランプ(報知部、再生操作受付部)を点滅させて再生すべき発話の存在を知らせる。
図20は、本実施の形態における配信サーバ20の音声配信に係る要部ブロック図である。配信サーバ20と家電10とで音声配信システムが構成される。図20に示すように、本実施の形態における配信サーバ20は、図14に示した実施の形態3の配信サーバ20に、予告メッセージ送信制御部21fと第2音声送信制御部21gとが追加された構成である。なお、実施の形態1,2の配信サーバ20に、予告メッセージ送信制御部21fと第2音声送信制御部21gとが設けられた構成としてもよい。また、予告メッセージ送信制御部21fおよび第2音声送信制御部21gとの区別を明確にするために、これ以降、メッセージ送信制御部21eを代替メッセージ送信制御部21eと称し、音声送信制御部21dを第1音声送信制御部21dと称する。
発話調整部21c、第1音声送信制御部21dおよび代替メッセージ送信制御部21eは、「ダイレクト発話」が選択されている配信データについて機能する。これに対し、「ランプが点滅する」が選択されている配信データについては、予告メッセージ送信制御部21fおよび第2音声送信制御部21gが機能する。
第2音声送信制御部21gは、送信先の家電10に対し、再生可能期間よりも前、すなわち再生開始時刻よりも前に、配信データを送信する。その後、再生可能期間に入る、すなわち再生開始時刻に達すると、第2音声送信制御部21gは、配信先の家電10に、送信済みの配信データに含まれる音声データの再生を許可する再生許可指示を送信する。
家電10は、配信サーバ20から再生許可指示を受信すると、受信済みの配信データに含まれる音声データ(受信済みの音声データ)の存在をユーザに報知するべく、所定のランプ(報知部)を点滅させる。そして、所定のランプが点滅している間、受信済みの音声データの再生操作を受け付け、所定のランプ(再生操作受付部)が押されると、再生を開始して発話する。
本実施の形態では、家電10は、所定のランプが操作されて発話が完了すると、所定のランプの点滅を終了する。なお、複数回繰り返し聞ける構成としてもよい。所定のランプの点滅期間は、最大にしても再生可能期間が終了するまでの間である。所定のランプが押されないまま再生可能期間が過ぎると受信済みの音声データは再生されなくなる。この場合、代替メッセージ送信制御部21eが、再生されなかった発話の内容を示すメッセージ(代替メッセージ)を、送信先の家電10に関連付けられたユーザの通信端末装置30等に送信する構成としてもよい。
予告メッセージ送信制御部21fは、送信先の家電10に関連付けられたユーザの情報端末装置30に、再生可能期間よりも前、すなわち再生開始時刻よりも前に、音声データを含む配信データの配信を予告し、当該音声データの再生可能期間を通知する予告メッセージを送信する。このような予告メッセージが送信されることで、ユーザは、家電10から発せられる予定の発話の存在を知って、再生可能期間に所定のボタンを押すことで、聞きのがすことなく家電10からの発話を聞くことができる。
図21は、通信端末装置30に事前に発話を予告して、所定のボタンを押させて発話を聞かせるイメージを示す図である。図21の(a)は、通信端末装置30に遠隔操作のためのアプリケーションを起動させることで表示されるUI画面に、空気清浄機の「くうちゃん」からの、登録画面で登録された特定の日時に、特別な音声配信が聞けることを通知する「スペシャルボイスの配信があるよ!聞き逃さないでね。日時5/24 14:00〜5/26 15:00」の予告メッセージが表示された一例を示す図である。図21の(b)は、空気清浄機の「くうちゃん」の所定のボタンが、登録画面で登録された特定の日時になると点滅する様子を示す図である。図21の(c)は、空気清浄機の「くうちゃん」の所定のボタンを押すことで発話される、発話の内容例を示す図である。
所定のボタンが押されることで発話する設定は、所定のボタンが押されない限り発話しないものの、所定のボタンが押された場合には、所定のボタンを押したユーザに確実に発話内容を聞かせることができる。したがって、この場合、如何にして所定のボタンを押させるかが重要であり、このような予告を行ってボタン操作を促すことにより、より効果的に家電10からの発話を聞かせることが可能となる。
〔実施の形態5〕
次に、本発明の別の実施形態について説明する。本実施の形態は、通信端末装置30に遠隔操作のためのアプリケーションを起動させることで表示されるUI画面から、配信サーバ20に、発話予定を登録する構成について詳細に説明する。なお、音声配信サーバである配信サーバ20の構成は、実施の形態1〜3と同様である。
前述したように、配信サーバ20には、通信端末装置30に前述のアプリケーションを起動させることで表示されるUI画面から、発話予定を登録することができる。登録できる発話内容としては、例えば以下のようなものがある。
I) カウントダウン
カレンダーに特定時刻に特定目的を設定すると、設定した時刻から逆算した時刻に以下の発話を行う。
・ カレンダーにXデイ(汎用目的)を設定すると、「Xデイまであと10日、これからが本番です」と発話する。
・ カレンダーに給料日を設定すると、「給料日まであと3日、水を飲んで頑張ろう!」と発話する。
・ カレンダーに地球滅亡の日を設定すると、「地球滅亡の日まであと4日」と発話する。
II) タイマー
開始シール送付と、終了シールを送付すると、一定間隔で発話を行う。
・ 勉強シール(小学校高学年向け)では、「2時間たったよ。頑張ってるよね。あと1時間がんばろう」と発話する。
・ 浪人生向けでは、「5時間目だよ。△大合格者の平均勉強時間は1日7時間だよ。」と発話する。
・ ゲームマニア向けでは、「3時間たったよ。もう夜遅いかから、寝たら?」「24時間たったよ。そろそろ死ぬよ。」と発話する。
III) カウントアップ
開始シール送付と、終了シールを送付すると、毎日、1日単位で発話を行う。
・ 「ダイエット3日目だよ。ちゃんと決めたとおりにやってる?」と発話する。
・ 「今日で禁煙1か月目だよ。そろそろ禁断症状きえたのではない?」と発話する。
・ 「今日で禁酒1か月目だよ。健康診断に向けて頑張ってるよね」と発話する。
IV) イベント(カウントダウンの派生バージョン)
○○オリンピックシールを送る。
・ 「○○オリンピックまであと940日。楽しみだよね。」と発話する。
V) 世界時計
国旗シールを送付すると、1時間毎に、その国の時間の発話を行う。
・ 「ミラノ時間では、12時5分です。」と発話する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
配信サーバ20の制御ブロック(特に制御部21)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、配信サーバ20は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本発明は、家電10以外にも、工業用電気機器など、任意の電子機器に適用することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る音声配信サーバ(配信サーバ20)は、音声再生機能を有する複数の電子機器に音声データを配信する音声配信サーバであって、前記音声データには、送信先の情報を示す送信先情報と、当該音声データの再生開始時刻を示す再生開始時刻情報が付加されており、送信先の電子機器に対し、前記再生開始時刻情報に示される再生開始時刻よりも前に音声データを送信し、再生開始時刻に達すると送信済みの音声データの再生開始を指示する再生開始指示を送信する音声送信制御部21dと、複数の電子機器を含む予め設定されているグループに属する各電子機器について、各電子機器間で音声データの再生期間が重ならないように、再生取止めを含めて再生開始時刻の調整を行う調整部(発話調整部21c)と、を備え、前記音声送信制御部21dは、前記調整部にて再生開始時刻が調整されている場合は、前記調整部の調整結果に基づいて再生開始指示を送信する。
上記構成によれば、まず、音声送信制御部21dが、送信先の電子機器に、音声データを予めダウンロードさせておき、再生開始時刻には再生開始指示を送信するだけであるので、再生開始を指示した時間丁度に、電子機器から発話させることができる。
さらに、調整部が、複数の電子機器を含む予め設定されているグループに属する各電子機器について、各電子機器間で音声データの再生期間が重ならないように、再生取止めを含めて再生開始時刻の調整を行う。これにより、たとえ音声データの投稿元が連携なく音声データを再生開始時刻を付けて登録したとしても、音声配信サーバ側において、各電子機器間で音声データの再生期間が重ならないように再生開始時刻を調整して、電子機器から発生される音声が重なってしまい、聞き取れないといった事態の招来を回避できる。
本発明の態様2に係る音声配信サーバは、上記態様1において、各電子機器は、設置されている位置を示す設置位置情報に関連付けられており、前記グループは、同一の設置位置情報が関連付けられた電子機器からなるグループである構成である。
設置位置情報が同一の電子機器の場合、各電子機器間で音声データの再生期間が重なってしまい、聞き取れないといった事態が招来しやすいので、このような構成とすることが好ましい。
本発明の態様3に係る音声配信サーバは、上記態様2において、前記設置位置情報が、ユーザ宅を識別するための識別情報である、あるいは前記識別情報およびユーザ宅内の設置場所を示す設置場所情報である、構成である。
設置されているユーザ宅が同一の電子機器の場合、各電子機器間で音声データの再生期間が重なってしまい、聞き取れないといった事態が招来しやすいので、このような構成とすることが好ましい。また、設置されているユーザ宅が同一で、かつ、ユーザ宅内の設置場所が同一の電子機器の場合、各電子機器間で音声データの再生期間が重なってしまい、聞き取れないといった事態が招来しやすいので、このような構成とすることがより好ましい。
本発明の態様4に係る音声配信サーバは、上記態様1から3において、前記調整部は、再生させる音声データの内容が複数の電子機器間で重複する場合は、これら複数の電子機器に再生させる音声データの再生開始時刻を、そのうちの1台の電子機器でのみ音声データが再生されるように調整する構成である。
上記構成のように、音声データの内容が複数の電子機器間で重複する場合は、再生開始時刻を調整して、そのうちの1台の電子機器でのみ音声データが再生され、他の電子機器では再生されないように調整することで、同じ発話を何度もユーザが聞いて煩わしさを感じることを回避できる。
本発明の態様5に係る音声配信サーバは、上記態様1から4において、前記調整部は、各電子機器に再生させる音声データの再生開始時刻を、再生時間の短い音声データから順に再生されるように調整する構成である。
上記構成によれば、再生時間の短い音声データから再生されるので、再生時間の長い音声データから再生された場合よりも、同じ時間で多くの発話を聞くことができる。
本発明の態様6に係る音声配信サーバは、上記態様1から5において、前記調整部は、予め定められたタイミングで、以前の再生開始時刻の調整によって再生開始指示が送信されていない音声データを含めて再生開始時刻の調整を行う構成である。
上記構成によれば、予め定められたタイミングで、以前の再生開始時刻の調整によって再生開始指示が送信されていない音声データを含めて再生開始時刻が調整されるので、優先度の高い音声データが、新たに出現した場合など、それを迅速に発話させることができる。
本発明の態様7に係る音声配信サーバは、上記態様6において、前記タイミングが、再生開始時刻として設定可能な最小時間であり、前記調整部は、最小時間毎に再生開始時刻の調整を繰り返し行う構成である。
上記構成によれば、再生開始時刻として設定可能な最小時間毎に再生開始時刻の調整が繰り返し行われるので、優先度の高い音声データが、新たに出現した場合など、確実にそれを迅速に発話させることができる。
本発明の態様8に係る音声配信サーバは、上記態様1から7において、前記調整部は、再生開始時刻を調整する処理の実行回数が所定回数を超えたとき、実行回数が所定回数を超えた音声データの再生の優先度を上げる構成である。
上記構成によれば、再生開始時刻を調整する処理の実行回数が所定回数を超えた音声データの再生の優先度が上げられるので、再生開始時刻を調整すべき音声データが多く存在したとしても、指定された再生開始時刻から極端に遅れるような事態を回避することができる。
本発明の態様9に係る音声配信サーバは、上記態様1から8において、前記調整部は、前記再生開始時刻情報に示される再生開始時刻から所定時間内に開始指示が送信されなかった音声データについては再生を取止め、前記調整部にて再生が取止められた音声データの内容を示すメッセージを、送信先の電子機器に関連付けられたユーザの情報端末装置に送信するメッセージ送信制御部をさらに備える構成である。
上記構成によれば、再生開始時刻情報に示される再生開始時刻から所定時間内に開始指示が送信されなかった音声データについては再生を取止め、メッセージ送信制御部が、取止められた音声データの内容を示すメッセージを、送信先の電子機器に関連付けられたユーザの情報端末装置に送信するので、再生開始時刻を調整すべき音声データが多く存在し、再生しきれなかった場合にも、聞かせたかったユーザに発話を聞かせることができる。
本発明の態様10に係る音声配信サーバは、上記態様1から9において、前記電子機器は、再生開始指示を受信すると、当該音声配信サーバから受信した音声データの再生を開始する第1の発話設定(ダイレクト発話)と、再生許可指示を受信すると、当該音声配信サーバから受信した音声データの存在をユーザに報知し、ユーザにより再生が指示されると前記音声データの再生を開始する第2の発話設定(ランプが点滅する)とが可能であり、前記音声データには、当該音声データの再生可能期間を示す再生可能期間情報と、前記第1あるいは第2の何れの発話設定かを示す発話設定情報とが、さらに付加されており、前記発話設定情報が第2の発話設定である場合に、送信先の電子機器に対し、前記再生可能期間情報に示される再生可能期間よりも前に音声データを送信し、前記再生可能期間に入ると送信済みの音声データの再生を許可する再生許可指示を送信する第2の音声送信制御部(第2音声送信制御部21g)と、前記発話設定情報が第2の発話設定である場合に、音声データの送信先の電子機器に関連付けられたユーザの情報端末装置30に、前記再生可能期間情報に示される再生可能期間よりも前に、音声データの配信を予告し、当該音声データの再生可能期間を通知する予告メッセージを送信する予告メッセージ送信制御部21fと、を備える構成である。
上記構成によれば、第2の発話設定である場合、音声配信サーバの第2の音声送信制御部から電子機器に音声データが、再生可能期間を指定して再生可能期間よりも前に送信される。その後、音声データの再生可能期間になると、第2の音声送信制御部から電子機器に再生許可指示が送信され、これを受信することで電子機器では受信済みの音声データの再生が可能になる。電子機器では、再生許可指示を受信すると、音声データの存在をユーザに報知し、ユーザにより再生が指示されると前記音声データの再生を開始する。
このようなユーザによる再生指示を受け付けて音声を再生(発話)する第2の発話設定では、再生指示がなされない限り発話しないものの、再生指示がなされた場合には、再生指示を行ったユーザに確実に発話内容を聞かせることができるといった利点がある。
さらに、予告メッセージ送信制御部が、音声データの送信先の電子機器に関連付けられたユーザの情報端末装置に、再生可能期間よりも前に音声データの配信を予告し、当該音声データの再生可能期間を通知する予告メッセージを送信する。
これにより、ユーザは、電子機器から発せられる予定の発話の存在を知って、再生可能期間に再生操作受付部を操作することで、聞きのがすことなく電子機器からの発話を聞くことができる。
本発明の態様11に係る音声配信システムは、音声再生機能を有する複数の電子機器に音声データを配信する音声配信サーバ(配信サーバ20)と、前記音声配信サーバより音声データを受信して再生する複数の電子機器(家電10)とを含む音声配信システムであって、前記音声データには、送信先の情報を示す送信先情報と、当該音声データの再生可能期間を示す再生可能期間情報が付加されており、前記音声配信サーバは、送信先の電子機器に対し、前記再生可能期間情報に示される再生可能期間よりも前に音声データを送信し、前記再生可能期間に入ると送信済みの音声データの再生を許可する再生許可指示を送信する第2の音声送信制御部(第2音声送信制御部21g)と、音声データの送信先の電子機器に関連付けられたユーザの情報端末装置30に、前記再生可能期間情報に示される再生可能期間よりも前に、音声データの配信を予告し、当該音声データの再生可能期間を通知する予告メッセージを送信する予告メッセージ送信制御部21fと、を備え、前記複数の電子機器は、前記音声配信サーバから前記再生許可指示を受信した場合に、受信済みの音声データの存在をユーザに報知する報知部と、前記報知部が前記音声データの存在を報知している期間に、受信済みの音声データのユーザによる再生操作を受け付ける再生操作受付部と、を有する構成である。
本発明の各態様に係る音声配信サーバは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記音声配信サーバが備える各部として動作させることにより上記音声配信サーバをコンピュータにて実現させる音声配信サーバの制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、制御方法も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。