JP6509982B2 - フルード交換装置 - Google Patents
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Description
上述のようなレベルゲージの無い変速機は、オイルパンのドレイン口に取着されるオーバーフローチューブと、オーバーフローチューブの排出口に取着されるオーバーフロープラグと、を備えており、フルードを多めに注入した後に、オーバーフローにて油量の調整及び確認を行うオーバーフロー式となっている。そして、このようなオーバーフロー式は、適正な油温において、油量を調整することが求められていた。
このオーバーフロー式の変速機は、レベルゲージ用孔にストロー状ノズルを挿入する従来のフルード交換装置は対応できず、作業者が手作業で行っていたが、油温の確認や油量の調整等熟練した技量が必要であると共に、手間と時間がかかるといった問題があった。
また、車両のレベルゲージ用孔に挿入可能なストロー状ノズルが先端部に取着されたレベルゲージ用孔対応ホース部材が付設されているものである。
本発明に係るフルード交換装置は、図1に示すように、オイルパンZにオーバーフローチューブTが取着された車両変速機の該オイルパンZ内のフルードを交換するためのものである。
オーバーフローチューブTは、車両変速機のオイルパンZのドレイン口Zaに立設状に取着されている。また、オーバーフローチューブTは、先端(上端)部に、オイルパンZ内においてフルードFの適正液面(適正量)を規定するための規定端面Tdを有し、基端(下端)部に規定端面Tdをオーバーフローした(乗り越えた)フルードFを排出するための排出口Taを有している。
また、オーバーフローチューブTの排出口Taには、オーバーフロープラグEが着脱自在に取着される。
さらに、図1乃至図3に示すように、ホース部材1の先端部に着脱自在に取着可能なアダプタ部材2と、フルードFの油温を測定するための熱電対3と、を備えている。
なお、ホース部材1を第1のホース部材1又はオーバーフローチューブ対応ホース部材1と呼ぶ場合がある。また、レベルゲージ用孔対応ホース部材9を第2のホース部材9と呼ぶ場合がある。
例えば、アダプタ部材2の先端部21は、排出口Taに形成されている雌ネジ部に螺着可能な雄ネジ部を有している。
アダプタ部材2は、先端部21の規格(形状及び寸法)が相互に異なる複数種類を備えている。つまり、複数種類のアダプタ部材2,2,2は、適合する(着脱可能に取着する)チューブTが異なる。例えば、雄ネジ部のネジ規格(ネジ径、ネジピッチ等)が相互に異なる。また、先端部21のシール構造が相互に異なる場合もある。
そして、複数種類のアダプタ部材2は、基端部22の外形状が、夫々、同規格(同一形状及び同一外径寸法)であって、夫々が、ホース部材1の継手部材11(先端部)に着脱自在である。
図4(a)に示すアダプタ部材2は、ストレート型大径ネジ用であり、図4(b)に示すアダプタ部材2は、ストレート型中径ネジ用であり、図4(c)に示すアダプタ部材2は、ストレート型小径ネジ用であり、図4(d)に示すアダプタ部材2は、L字型小径ネジ用である。なお、図示省略するが、他にも、様々な形状のものや、ネジ径のものを備えている。
言い換えると、ホース部材1の先端部(継手部材11)は、複数種類のアダプタ部材2に対応しており、複数種類のアダプタ部材2の内から選択的に着脱自在である。
熱電対3の先端(測定部)3aは、ホース部材1の先端口から突出状に設けられている。そして、図3及び図6に示すように、ホース部材1に取着されたアダプタ部材2がチューブTの排出口Taに接続された状態で、熱電対3の先端3aが、ホース部材1の先端からアダプタ部材2とチューブTを通過するように設けている。さらに、チューブTから突出した部位がUターン状として、先端3aが垂れ下がるように、熱電対3の先端部(先端領域)をJ字状にクセ付けしている。このように設けることで、熱電対3の先端3aが、チューブTの規定端面Tdよりも、オイルパンZの底面側に配設され、熱電対3の先端3aがオイルパンZ内のフルードFの液面からフルードF内部に浸漬して、油温を直接的に計測するように構成している。
このように、熱電対3をホース部材1に取着(固定し)、アダプタ部材2に対して非取着(非固定)状態とすることで、アダプタ部材2の交換を容易かつ迅速に行うことが可能になると共に、複数種類のアダプタ部材2,2毎に熱電対3を設ける必要が無く、製造も容易(低コスト)である。
洗浄用接続配管部89は、一端部が廃油用配管部86の中間部に接続され、他端部に、ホース部材1の先端側が接続可能な接続口部89aを有している。
廃油用配管部86において、洗浄用接続配管部89の一端部との接続部を、洗浄管接続部84と呼ぶ。
廃油用配管部86には、第3の開閉弁V3を介装し、第3の開閉弁V3と廃油タンク6の間に第4の開閉弁V4を介装し、第3の開閉弁V3と第4の開閉弁V4の間に洗浄管接続部84を設け、第4の開閉弁V4と廃油タンク6の間に、廃油用サイトグラスG6を介装している。
新油用配管部87には、第5の開閉弁V5を介装し、第5の開閉弁V5と新油タンク7の間に、新油用サイトグラスG7を介装している。
先ず、電源が入ると制御部は、表示部に、標準交換モードと、簡易交換モードと、入念交換モードと、のいずれのモードでフルード交換を行うかを作業者(使用者)に問う表示を行う。
制御部は、図5に示すように、変速機オイルパンZ(以下、オイルパンZと呼ぶ場合がある)のドレイン口ZaからチューブTを取り外し、オイルパンZの底部に溜まっている古いフルードFを自然滴下(自由落下)にて排出する準備作業指示を、表示部に表示させる(図11の第1のステップS1)。
さらに、図11の第1のステップS1において、制御部は、チューブTからオーバーフロープラグE(以下、プラグEと呼ぶ場合もある)を取り外し、チューブTの排出口Taに接続可能なアダプタ部材2を選択して、ホース部材1に接続し、フルードFの自然滴下終了後に、オイルパンZにチューブTを取着すると共に、選択したアダプタ部材2を介してホース部材1の先端側をチューブTに取着する準備作業指示を、表示部に表示させる(準備作業工程)。
オーバーフローがあれば、次の第5のステップS5に進んで、オーバーフロー量が所定量以下になるまで待ち、オーバーフロー量が所定量以下になったことが(廃油用ロードセル60又は図示省略の流量計の測定結果に基づいて)確認されると、オイルパンZの底部にフルードFが規定量貯まっていると判定する(規定量注入工程)。
次の、第7のステップS7において、操作部にて作業者からエンジン作動状態(指示作業完了状態)であることが入力操作されると、第8のステップS8に進む。
そして、エンジン作動状態で、新油を注入する。エンジンを作動させることで、変速機の各部に残留していた古いフルードFがオイルパンZに集まり、注入した新油と混合され希釈される。そして、所定量注入後に、第9のステップS9に進んで、オーバーフローするフルードFを回収する(抜き取る)。この注入・回収による希釈工程を所定回数行うまで繰り返す。
そして、次の第12のステップS12にて、操作部にて作業者からエンジンを停止させたこと(指示作業が完了したこと)が入力操作されると、図14の油温確認工程へ進む。
なお、図11と図12と図13※Aは、図14の※Aに続く。また、各ステップの名称の数字「第1」や「第12」等、符号「S1」や「S12」等は、説明を容易にするために付与したものであって、処理の順番を意味するものでは無い。
そして、所定油温範囲内であれば、第14のステップS14に進んで、配管回路部8を回収回路状態とし、オーバーフローが有るか否かを判定する。オーバーフローがなければ、第15のステップS15に進んで、配管回路部8を注入回路状態に切り替えて新油を注入し、所定量注入後に、第14のステップS14に戻ってオーバーフローが有るか否かを判定する。
第14のステップS14において、オーバーフローが確認できれば、次の第16のステップS16へ進む。
第16のステップS16において、オーバーフロー量が所定量以下になったのを確認すると、次の第17のステップS17に進んで、表示部にフルード交換作業が完了したことを表示して終了する。
低い場合は、第19のステップS19に進んで、エンジンONの作業指示を、表示部に表示させる。
次の、第20のステップS20において、操作部にて作業者からエンジン作動状態であることが入力操作されると、第21のステップS21に進む。制御部は、所定時間経過すると、エンジンを停止(OFF)させる作業指示を表示部に表示させる。
次の第22のステップS22において、操作部にて作業者からエンジン停止状態であることが入力操作されると、第13のステップS13に進んで、再度、油温の確認を行う。
エンジン作動状態で、図6に示すように、新油を注入する。そして、所定量注入後に、第28のステップS28に進んで、オーバーフローするフルードFを回収する(抜き取る)。この注入・回収による希釈工程を所定回数行うまで繰り返す。
第1のホース部材1の先端側と、接続口部89との接続構造は、図8に示すように、第1のホース部材1の先端部(継手部材11)と接続口部89aとジョイント部材19を介して接続可能、又は、第1のホース部材1の先端部(継手部材11)と接続口部89aが直接的に接続可能、又は、図示省略するがアダプタ部材2を介して接続可能、に構成している。
このように、配管回路部8を制御することで、新油の無駄使いを防止しながらも、フルードFが残留しやすいポンプPや第1のホース部材1内を重点的に洗浄できる。
つまり、新油タンク7は、交換自在であって、ATFやCVTFを貯えたもの以外に、ミッションオイルを貯えたもの、エンジンオイルを貯えたもの等の場合がある。
そして、準備作業が完了したことが入力操作されると、第2・第4・第5の開閉弁V2,V4,V5が開状態とし、第1・第3の開閉弁V1,V3を閉状態とし、電動モータ4を正転させる。新油タンク7から新油(未使用のエンジンオイルやミッションオイル等の油液)が、新油用配管部87、タンク側分岐合流部88、ポンプ5、ホース側分岐合流部83、第2配管部82、第2のホース部材9、洗浄用接続配管部89、廃油用配管部86において洗浄管接続部84から廃油タンク6まで、を順次、流れて、廃油タンク6へ送られる。
そして、制御部は、循環洗浄が所定時間行われたと判定すると、第2・第4の開閉弁V2,V4を開状態とし、第1・第3・第5の開閉弁V1,V3,V5を閉状態として、循環させていた油液を、廃油タンク6に送り、第2の配管洗浄を終了する。
そして、バケット部材18で受けたフルードF等の油液量を、廃油用ロードセル60にて測定して、この測定結果に基づいて、フルードF等の油液を注入する際の注入量の目安(注入設定量)を決定することが可能である。
図15に示すように、熱電対3は、第1のホース部材1に取着している。そして、熱電対3の先端(測定部)3aは、第1のホース部材1の内部に設けている。このように設けることで、熱電対3の先端3aが、人や車両や装置本体10のケーシング等の他部材と接触する虞れがなくなる。また、アダプタ部材2の交換作業や、オーバーフローチューブTとの着脱作業を容易かつ迅速に行うことができる。
そして、このように熱電対3を第1のホース部材1の内部に設けた場合は、油温確認工程前において、オイルパンZ内のフルードFの液面が、オーバーフロー規定端面Tdより高くなるようにフルードFを注入し、(直ぐに、)第1の開閉弁V1(図6参照)を閉状態とする。つまり、図15に示すように、オイルパンZ内でフルードFの液面がオーバーフロー規定端面Tdよりも高く、かつ、第1のホース部材1の内部(熱電対3の先端3aの周囲)がフルードFで満たされるようにする。この状態で、油温の測定を行う。
また、図11の標準交換モード(工程)及び図12の簡易交換モード(工程)において、フルードFをオイルパンZから最初に排出させてから又は回収してから(抜き取ってから)、油温確認工程へ進むまでの間に、エンジンをONのままとするも良い。(エンジンをOFFにすることなく作業するも良い。)例えば、第11・第12・第30・第31ステップS11,S12,S30,S31を省略するも良い。
また、図14の油温確認工程において、エンジンをONとしたまま(エンジンをOFFにすることなく)油温確認工程を行うも良い。
また、図2、図5等に於ては、各タンク6,7の下部に各ロードセル60,70を配設しているが、各タンク6,7の上方位置に各ロードセル60,70を配設して、吊り下げ式にて計量するように構成するのが好ましい。
また、図2に於ては、電動モータ4を装置本体10の下部に配設しているが、装置本体10の上部に配設するのが望ましい。
なお、本発明において、フルードFとは、ATF(オートマッチクトランスミッションフルード)、CVTF(無段変速器フルード)、DCTF(デュアルクラッチトランスミッションフルード)、ミッションオイル、エンジンオイル等の車両駆動部に貯えられる潤滑油や作動油を言う。
2 アダプタ部材
3 熱電対
3a 先端
5 ポンプ
6 廃油タンク
9 レベルゲージ用孔対応ホース部材
86 廃油用配管部
89 洗浄用接続配管部
90 ノズル
F フルード
T オーバーフローチューブ
Ta 排出口
Z オイルパン
Claims (3)
- オイルパン(Z)にオーバーフローチューブ(T)が取着された車両変速機の該オイルパン(Z)内のフルード(F)を交換するためのフルード交換装置であって、
上記オーバーフローチューブ(T)の排出口(Ta)に着脱自在に取着するためのアダプタ部材(2)と、該アダプタ部材(2)が先端部に取着されるホース部材(1)と、上記オイルパン(Z)内のフルード(F)の油温を測定するための熱電対(3)と、を備え、
上記熱電対(3)を上記ホース部材(1)に取着し、
上記熱電対(3)が、上記ホース部材(1)の先端から上記アダプタ部材(2)と上記オーバーフローチューブ(T)を通過して、Uターン状として先端(3a)が上記オイルパン(Z)内のフルード(F)の液面からフルード(F)内部に浸漬するように、上記熱電対(3)を上記ホース部材(1)に取着したことを特徴とするフルード交換装置。 - オイルパン(Z)にオーバーフローチューブ(T)が取着された車両変速機の該オイルパン(Z)内のフルード(F)を交換するためのフルード交換装置であって、
上記オーバーフローチューブ(T)の排出口(Ta)に着脱自在に取着するためのアダプタ部材(2)と、該アダプタ部材(2)が先端部に取着されるホース部材(1)と、上記オイルパン(Z)内のフルード(F)の油温を測定するための熱電対(3)と、を備え、
上記熱電対(3)を上記ホース部材(1)に取着し、
上記ホース部材(1)及び上記アダプタ部材(2)を介して上記オイルパン(Z)内にフルード(F)を送るためのポンプ(5)と、上記オイルパン(Z)から回収したフルード(F)を蓄えるための廃油タンク(6)と、を接続するための廃油用配管部(86)を備え、さらに、該廃油用配管部(86)と、上記ホース部材(1)の先端側と、を接続するための洗浄用接続配管部(89)を、備え、
上記ホース部材(1)の先端側と、上記洗浄用接続配管部(89)と、を接続した状態で、上記ポンプ(5)から上記ホース部材(1)と上記洗浄用接続配管部(89)を介して上記廃油タンク(6)にフルード(F)を送流させて、配管洗浄を行うように構成したことを特徴とするフルード交換装置。 - 車両のレベルゲージ用孔に挿入可能なストロー状ノズル(90)が先端部に取着されたレベルゲージ用孔対応ホース部材(9)が付設されている請求項1又は2記載のフルード交換装置。
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