JP6512899B2 - 半導体装置製造用工程シート - Google Patents
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Description
(1)少なくとも、一方の面の表面粗さRzが3.0μm以上であることを特徴とする半導体モールド用離型シート(特許文献1)。
(2)基材層と剥離層から構成されるシートであって、剥離層に平均粒子径が1〜30μmである樹脂製粒子を含有する半導体モールド用離型シート(特許文献2)。
上記(2)の離型シートは、剥離層面が成形品に接するように金型に装着することにより、成形後の剥離過程において成形品からのシートの剥離が容易になるとされている。
図2(a)に示すように、複数の半導体チップ11が搭載されたリードフレーム12を用意する。次いで、図2(b)に示すように、複数の半導体チップ11を各々、下部金型13の複数の成形用空間部14内に挿合させ、その後、下部金型13の上方に半導体装置製造用工程シート15及び上部金型16を順次位置させる。半導体装置製造用工程シート15は、下部金型13及び上部金型16の両側に配置された複数のリール17によって、成形のサイクル毎に供給巻返されるようになっている。次いで、図2(c)及び図2(d)に示したように、半導体装置製造用工程シート15がリードフレーム12の上面(半導体チップ11が搭載されている側と反対側)に密着するように上部金型16と下部金型13とを所定圧力でクランプさせる。次いで、溶融したモールド樹脂を各成形用空間部14内に注入し、所定時間硬化させて、各成形用空間部14当り1個のパッケージ18を成形する。次いで、図2(e)に示すように、パッケージ18が形成されたリードフレーム12を上部金型16および下部金型13から離型する。その後、複数の半導体チップ11が分割されるようにリードフレーム12を切断することで、複数の半導体装置が得られる。
(2)の離型シートを、図2に示すような半導体装置の製造方法の半導体装置製造用工程シートとして、剥離層面がリードフレーム12に接するように用いた場合、(1)の離型シートの表面粗さRzが3.0μm以上である面をリードフレーム12側に向けて用いた場合と同様の問題が生じる。
[1]半導体チップを搭載した基板を金型内に配置し、半導体装置製造用工程シートの一方の面を前記金型に、他方の面を前記基板にそれぞれ接触させ、その状態で前記半導体チップを樹脂で封止する工程を含む半導体装置の製造方法における前記半導体装置製造用工程シートであって、
基材と、前記半導体チップを封止する際に前記基板と接触する凹凸層と、を備え、
前記凹凸層が、粒子を含有し、
前記粒子の平均一次粒子径R(μm)と、前記凹凸層の厚さの最大値Tmax(μm)と、前記凹凸層の厚さの最小値Tmin(μm)とが以下の式(1)を満たすことを特徴とする半導体装置製造用工程シート。
(Tmin+Tmax)/2×0.5<R<(Tmin+Tmax)/2×1.3 …(1)
図1は、本発明の半導体装置製造用工程シートの一実施形態を模式的に示す断面図である。
本実施形態の半導体装置製造用工程シート(以下、単に「工程シート」ともいう。)1は、以下の半導体装置の製造方法に用いられるものである。
半導体装置の製造方法:半導体チップを搭載した基板を金型内に配置し、半導体装置製造用工程シートの一方の面を前記金型に、他方の面を前記基板にそれぞれ接触させ、その状態で前記半導体チップを樹脂(モールド樹脂)で封止する工程(以下、「封止工程」ともいう。)を含む半導体装置の製造方法。
工程シート1は、最終的に得られる半導体装置には残らず、封止工程でのみ用いられる。この半導体装置の製造方法については後で詳しく説明する。
凹凸層5は、表面に凹凸を有する層である。ここで、凹凸層5の表面は、基材3側とは反対側の面である。つまり、半導体チップを封止する際に、半導体チップを搭載した基板(リードフレーム等)と接触する面である。
凹凸層5は、微粘着性樹脂を含むバインダー7と、粒子9とを含有する。
粒子9は、バインダー7に分散している。凹凸層5において、粒子9が存在する部分の厚さは、その粒子9の周囲のバインダー7のみの部分に比べて厚くなっている。これによって、凹凸層5の表面に凹凸が形成されている。
凹凸層5は、バインダー7および粒子9以外の他の成分をさらに含んでもよい。
(Tmin+Tmax)/2×0.5<R<(Tmin+Tmax)/2×1.3 …(1)
工程シート1を用いて封止工程を行うと、バリの表層に、凹凸層5に含まれる粒子9に起因する凹凸が刻まれる。つまり工程シート1の凹凸層5の表面において、個々の粒子9の部分は突出し、粒子9と粒子9との間は凹んでおり、突出した部分と基板との間は、凹んだ部分と基板との間に比べて、基板との強く密着し、バリが形成されないか、形成されても凹んだ部分よりはバリの厚さが薄くなる。このようにバリの表層に凹凸が刻まれていると、薬液の接触面積が増え、薬液が浸透しやすい。そのため洗浄効率が高まり、例えばバリの付着した表面に、薬液を含浸したウエスを往復させたときに、弱い圧力で短時間の間にバリを除去できる。
前記式(1)を満たしていると、つまりRが(Tmin+Tmax)/2×0.5以上(Tmin+Tmax)/2以下であると、封止工程で金型をクランプさせた際、金型からかかる圧力により、粒子9が凹凸層5内に沈み込む、あるいは応力を逃がすために横方向へずれることで、凹凸層5の表面に適度な凹凸ができる。これにより、バリの表層が、凹凸層5の表面に対応して、適度な凹凸を有する形状となって薬液が浸透しやすくなり、洗浄効率が向上すると考えられる。
また、極度に突出した部分があると、その周囲に厚いバリが形成されやすいが、上記のように粒子9が凹凸層5内に沈み込んだり横方向へずれることで、極度に突出した部分がなくなり、粒子9を含有することによる樹脂漏れも抑制できると考えられる。
そのため、工程シート1にあっては、樹脂漏れの低減と、洗浄効率の向上とを両立できる。
Rが(Tmin+Tmax)/2×0.5未満の場合は、凹凸層5表面からの粒子9の突出が少ないため、封止後、基板の表面から工程シートが剥離しにくくなる。
Rは、(Tmin+Tmax)/2×1.2以下が好ましい。
したがって、RとTmaxとTminとは、以下の式(2)を満たすことが好ましい。
(Tmin+Tmax)/2×0.6<R<(Tmin+Tmax)/2×1.2 …(2)
工程シート1の平面画像をデジタルマイクロスコープ(VHX−500、KEYENCE社製)で画像解析して求める。すなわち、工程シート1の平面画像において、100μm四方の区画を無作為に10区画抽出し、その中に含まれる全粒子の長径(RL)と短径(RS)をデジタルマイクロスコープ(VHX−500、KEYENCE社製)で測定する。次に、RLとRSの単純平均を算出した値を粒子9の平均一次粒子径Rとする。
凹凸層5の厚さの最大値Tmaxおよび最小値Tminは、次のように求められる。
走査型電子顕微鏡(VE−8800、KEYENCE社製)にて、工程シート1の厚さ方向の断面から無作為に選択した幅100μmの領域を観察し、その画像を電子化し、三谷商事株式会社製の画像解析ソフト(Wim ROOF)に取り込み、前記画像解析ソフトにより、画像内の凹凸層5の最も厚い部分の厚さとして最大値Tmaxを、画像内の凹凸層5の最も薄い部分の厚さとして最小値Tminを得る。
バインダー7は、微粘着性樹脂を含む。
バインダー7は、微粘着性樹脂以外の他の成分をさらに含んでもよい。
微粘着性樹脂とは、封止後、金型を開いたとき、前記基板から容易に剥離する樹脂を意味する。
微粘着性樹脂としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、アクリル樹脂、オレフィン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
合成ゴムとしては、例えば、スチレン−ブタジエン系ゴム、ポリイソブチレン系ゴム、イソプレン系ゴム等が挙げられる。
アクリル樹脂としては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート−ブチルアクリレート−エチルアクリレート重合体等が挙げられる。
オレフィン樹脂としては、例えば、ポリスチレン−エチレン−ブチレン共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン−エチレン−プロピレン共重合体等が挙げられる。
シリコーン樹脂としては、例えば、ビニルポリジメチルシロキサンの共重合体、ビニルトリクロロシラン−アルコキシシラン共重合体等が挙げられる。
ウレタン樹脂としては、例えば、ポリイソシアネートと下記のポリオールとの反応により得られるものが挙げられる。
ポリオール:ポリエステルポリオール、ポリエステルポリオール・ポリラクトンポリオール等。
ポリエステル樹脂としては、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル等が挙げられる。
アクリル樹脂は、アルキル(メタ)アクリレートに基づく構成単位を少なくとも有するアクリル系ポリマーを含有することが好ましい。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、特に制限されないが、アルキル基の炭素数が4〜12のアルキル(メタ)アクリレートが好ましく、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのアルキル(メタ)アクリレートはいずれか1種を単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、上記の中でも、n−ブチル(メタ)アクリレートが好ましい。アクリル系ポリマー中のアルキル(メタ)アクリレートに基づく構成単位は、全てn−ブチル(メタ)アクリレートに基づく構成単位であることが好ましい。
官能基含有モノマーは、カルボキシル基含有モノマー、水酸基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、アミド基含有モノマー及びエポキシ基含有モノマーからなる群から選択される少なくとも一種である。
前記アクリル系ポリマー中、官能基含有モノマーに基づく構成単位の含有量は、アクリル系ポリマー100質量部中、0.1〜15質量%が好ましい。
アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される、標準ポリスチレン換算の値である。
架橋剤としては、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、イミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤等が挙げられる。これらの中でも、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤が好ましい。
エポキシ系架橋剤の含有量は、アクリル系ポリマー100質量部に対して、0.001〜2質量部が好ましく、0.01〜1質量部がより好ましく、0.02〜0.5質量部がさらに好ましい。エポキシ系架橋剤の含有量が0.001質量部以上であれば、凹凸層5と基材3との密着性や、凹凸層5の耐久性が優れる。
イソシアネート系架橋剤の含有量は、アクリル系ポリマー100質量部に対して、0.001〜5質量部が好ましく、0.01〜3質量部がより好ましく、0.02〜2.5質量部がさらに好ましい。イソシアネート系架橋剤の含有量が0.001質量部以上であれば、凹凸層5と基材3との密着性や、凹凸層5の耐久性が優れる。
微粘着性樹脂以外の他の成分としては、たとえば、凹凸層5の接着力及び剥離力を調整するためのフッ素樹脂等の助剤、酸化防止剤、分散剤等が挙げられる。
分散剤は、粒子9を微粘着性樹脂中に均一に分散させるために用いられる。分散剤としては、例えば、アルミネート系分散剤、チタネート系分散剤、カルボキシル基または無水カルボン酸基含有ポリマー、界面活性剤等が挙げられる。
分散剤の含有量は、微粘着性樹脂の100質量部に対して、5質量部以下が好ましく、0.001〜5質量部がより好ましい。
粒子9としては、有機粒子、無機粒子等が挙げられる。
有機粒子としては、例えば、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル共重合体、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオルエチレン、ジビニルベンゼン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、酢酸セルロース、ナイロン、セルロース、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
無機粒子としては、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、窒化ホウ素等の金属塩、カオリン、クレー、タルク、亜鉛華、鉛白、ジークライト、石英、ケイソウ土、パーライト、ベントナイト、雲母、合成雲母等が挙げられる。
これらの粒子は、いずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を組合わせて用いてもよい。
粒子9の形状としては、特に限定されず、球形、不定形等が挙げられる。半導体チップを樹脂で封止したとき、樹脂漏れを抑止する効果が高いため、球形のものが好ましい。また、鱗片、繊維状粒子は、凹凸層5に凹凸を与える効果に乏しく、実用上好ましくない。
凹凸層5の厚さとしては、TmaxおよびTminが前記の式(1)を満たす範囲内であれば特に限定されないが、ハンドリング性を考慮すると、3〜50μmが好ましく、3〜30μmがより好ましい。
凹凸層5の厚さは、底面がフラットでφ5mmの測定子を持ち、測定荷重1.85N以下の接触式厚さ計により測定される値である。
凹凸層5の表面(凹凸を有する面)の算術平均粗さRaは0.2〜2.5μmであることが好ましく、0.2〜2.0μmがより好ましく、0.3〜1.8μmが特に好ましい。算術平均粗さRaが0.2μm以上であれば、封止後、半導体装置からの良好な離型性を得られやすい。2.5μm以下であれば、凹凸層5の厚さが不均一になることによるモールド樹脂の樹脂漏れが発生しにくい。
算術平均粗さRaは、JIS B 0601:2001の規定に従って測定される。粗さ曲線用のカットオフ値λcは0.8mmとする。
基材3としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、含ノルボルネン樹脂、ポリエーテルスルホン、セロファン、芳香族ポリアミド等の各種の樹脂フィルムを好適に使用することができる。
工程シート1は、例えば、基材3上に、微粘着性樹脂と粒子9と有機溶剤とを含む凹凸層形成用の塗料を塗工し、乾燥させることにより製造することができる。
塗料は、必要に応じて、架橋剤、他の成分等をさらに含むことができる。
工程シート1は、以下の半導体装置の製造方法において、半導体装置製造用工程シートとして用いられる。
半導体装置の製造方法:半導体チップを搭載した基板を金型内に配置し、半導体装置製造用工程シートの一方の面を前記金型に、他方の面を前記基板にそれぞれ接触させ、その状態で前記半導体チップを樹脂(モールド樹脂)で封止する工程を含む半導体装置の製造方法。
この製造方法では、まず、図2(a)に示すように、複数の半導体チップ11が搭載されたリードフレーム12を用意する。次いで、図2(b)に示すように、複数の半導体チップ11を各々、下部金型13の複数の成形用空間部14内に挿合させ、その後、下部金型13の上方に半導体装置製造用工程シート15及び上部金型16を順次位置させる。半導体装置製造用工程シート15は、下部金型13及び上部金型16の両側に配置された複数のリール17によって、成形のサイクル毎に供給巻返されるようになっている。次いで、図2(c)及び図2(d)に示したように、半導体装置製造用工程シート15がリードフレーム12の上面(半導体チップ11が搭載されている側と反対側)に密着するように上部金型16と下部金型13とを所定圧力でクランプさせる。次いで、溶融したモールド樹脂を各成形用空間部14内に注入し、所定時間硬化させて、各成形用空間部14当り1個のパッケージ18を成形する。次いで、図2(e)に示すように、パッケージ18が形成されたリードフレーム12を上部金型16および下部金型13から離型する。その後、複数の半導体チップ11が分割されるようにリードフレーム12を切断することで、複数の半導体装置が得られる。
易接着層の材料としては、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂等を好適に用いることができる。特に、接着性の点から、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂を用いることがより好ましい。ポリエステル樹脂とアクリル樹脂、ポリエステル樹脂とウレタン樹脂、アクリル樹脂とウレタン樹脂を組み合わせて用いてもよい。
例えば、半導体チップを搭載する基板はリードフレーム12に限定されず、銅張積層板等であってもよい。
下記配合からなる原料を混合し、凹凸層形成用の塗料を調製した。得られた塗料を、表面に易接着層を備えるポリエチレンテレフタレート製の基材(商品名:エンブレットS−38、ユニチカ社製、厚さ:38μm)上に、乾燥後の厚さが12μmとなるように塗工し、100℃で2分間乾燥して溶剤を揮発させて凹凸層を形成した。これにより半導体装置製造用工程シートを得た。この半導体装置製造用工程シートの凹凸層側の表面のRaは1.1μmであった。
[配合]
・微粘着性樹脂(商品名:コーポニール N−4901、日本合成化学工業社製、アルキル(メタ)アクリレート樹脂) 100質量部。
・球形の有機微粒子(商品名:テクポリマー SSX−110、積水化成社製、アクリル樹脂) 11質量部。
・エポキシ系架橋剤(商品名:TETRAD−C、三菱ガス化学社製) 4.5質量部。
・酸化防止剤 1質量部。
・メチルエチルケトン 10質量部。
走査型電子顕微鏡(VE−8800、KEYENCE社製)にて、上記半導体製造用工程シートの厚さ方向の断面から無作為に選択した幅100μmの領域の画像(1200倍)を得た。次にこの画像を電子化し、三谷商事株式会社製の画像解析ソフト(Wim ROOF)に取り込み、前記画像解析ソフトにより、図3に示すように、画像内の凹凸層5の最も厚い部分の厚さとして最大値Tmax(μm)を、画像内の凹凸層5の最も薄い部分の厚さとして最小値Tmin(μm)を求めた。その結果、Tminが9.6μm、Tmaxが14.2μmであった。
したがって、(Tmin+Tmax)/2×0.5が5.95、(Tmin+Tmax)/2×1.3が15.47である。Rが10.1μmであるから、実施例1の半導体装置製造用工程シートは前記式(1)を満たすものであった。
下記配合からなる原料を混合し、凹凸層形成用の塗料を調製した。得られた塗料を、ポリエチレンテレフタレート製の基材(商品名:エンブレットS−38、ユニチカ社製、厚さ:38μm)上に、乾燥後の厚さが15μmとなるように実施例1と同様に塗工し、100℃で2分間乾燥して溶剤を揮発させて凹凸層を形成した。これにより半導体装置製造用工程シートを得た。この半導体装置製造用工程シートの凹凸層側の表面のRaは3.6μmであった。
[配合]
・微粘着性樹脂(商品名:コーポニール N−4901、日本合成化学工業社製) 100質量部。
・球形の有機微粒子(商品名:テクポリマーMBX−12、積水化成社製) 3質量部。
・球形の有機微粒子(商品名:テクポリマーSSX−115HXE、積水化成社製) 4質量部。
・エポキシ系架橋剤(商品名:TETRAD−C、三菱ガス化学社製) 4.5質量部。
・メチルエチルケトン 40質量部。
走査型電子顕微鏡(VE−8800、KEYENCE社製)にて、上記半導体製造用工程シートの厚さ方向の断面から無作為に選択した幅100μmの領域の画像(1200倍)を得た。次にこの画像を電子化し、三谷商事株式会社製の画像解析ソフト(Wim ROOF)に取り込み、前記画像解析ソフトにより、図4に示すように、画像内の凹凸層5の最も厚い部分の厚さとして最大値Tmax(μm)を、画像内の凹凸層5の最も薄い部分の厚さとして最小値Tmin(μm)を求めた。その結果、Tminが5.6μm、Tmaxが15.3μmであった。
したがって、(Tmin+Tmax)/2×0.5が5.23、(Tmin+Tmax)/2×1.3が13.59である。有機微粒子の平均一次粒子径Rは、13.7μmであるから、比較例1の半導体装置製造用工程シートは前記式(1)を満たさないものであった。
前記図2の(a)〜(e)に示す手順で、上記の実施例1または比較例1の半導体装置製造用工程シートを用いて、モールド成形を行った。モールドプレス機は、アピックヤマダ製 G−Line manual pressを用いた。成形条件は、金型温度は175℃、プレス時間は120秒、クランプ力は30000kg、モールド樹脂はエポキシ樹脂、リードフレームは銅製で160個の半導体装置を得ることができるものを使用し、半導体チップはダミーのものを用いた。
パッケージが形成されたリードフレームを上部金型および下部金型から離型した後、半導体装置製造用工程シートに接触していた面(リードフレーム面)を観察し、160個の半導体装置のうち、リードフレーム面にバリが発生していた半導体装置の数を数えた。
その後、バリが発生していた半導体装置について、薬液(塩化第二鉄溶液)を浸透させたウェスでリードフレーム面を3往復させた。このとき、バリが除去されてリードフレームの端子を露出することができた半導体装置の個数を数えた。結果を表1に示す。
一方、比較例1の半導体装置製造用工程シートを用いて製造された半導体装置は、バリ発生の個数が実施例1より多かった。また、薬液を浸透させたウエスでリードフレーム面を3往復させたときに、発生したバリを一部の半導体装置で除去することができなかった。つまり、全ての半導体装置のリードフレームの端子を露出することができなかった。
この結果から、本発明の半導体装置製造用工程シートを用いて製造された半導体装置は、バリ発生の個数が少なく、また、発生したバリは短時間の間に容易に除去することができることが確認された。
3 基材
5 凹凸層
7 バインダー
9 粒子
11 半導体チップ11
12 リードフレーム(基板)
13 下部金型13
14 成形用空間部
15 半導体装置製造用工程シート
16 上部金型16
17 リール
18 パッケージ
Claims (2)
- 半導体チップを搭載した基板を金型内に配置し、半導体装置製造用工程シートの一方の面を前記金型に、他方の面を前記基板にそれぞれ接触させ、その状態で前記半導体チップを樹脂で封止する工程を含む半導体装置の製造方法における前記半導体装置製造用工程シートであって、
基材と、前記半導体チップを封止する際に前記基板と接触する凹凸層と、を備え、
前記凹凸層が、粒子を含有し、
前記粒子の平均一次粒子径R(μm)と、前記凹凸層の厚さの最大値Tmax(μm)と、前記凹凸層の厚さの最小値Tmin(μm)とが以下の式(1)を満たし、
前記粒子の平均一次粒子径Rが0.5μm〜10.1μmであることを特徴とする半導体装置製造用工程シート。
(Tmin+Tmax)/2×0.5<R<(Tmin+Tmax)/2×1.3 …(1) - 前記Tminと前記Tmaxとの差が2〜8μmである請求項1に記載の半導体装置製造用工程シート。
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