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JP6512951B2 - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents
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JP6512951B2 - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置などにおいて用いられる無端状のベルトを備えたベルト装置、及びそのベルト装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式や静電記録方式を用いた画像形成装置では、ドラム状やベルト状の電子写真感光体(感光体)や静電記録誘電体とされる像担持体に、適宜の作像プロセスにてトナー像が形成される。このトナー像は、記録材担持体により搬送される記録材に直接転写されたり(直接転写方式)、一旦中間転写体に一次転写された後に記録材に二次転写されたりする(中間転写方式)。記録材担持体や中間転写体としては、無端状のベルトが多く用いられている。そして、このような画像形成装置として、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーで画像を形成する画像形成部を独立して有するタンデム方式の画像形成装置がある。
電子写真方式を用いて画像を形成する、中間転写方式、タンデム方式を採用した画像形成装置を例に更に説明する。この画像形成装置は、例えば像担持体としてドラム型の感光体である感光ドラムを有し、中間転写体として無端状のベルトで構成された中間転写ベルトを有する。そして、感光ドラムに形成されたトナー像は、中間転写ベルトを介して各感光ドラムに対向して設けられた転写部材(一次転写部材)の作用により、中間転写ベルトに一次転写される。
上記一次転写部材として、例えばパッド状、ブラシ状又はブレード状の部材などの、移動(無端移動)する中間転写ベルトを摺擦するものが用いられることがある。このような一次転写部材は、典型的には面で中間転写ベルトの内周面に接触する。このような一次転写部材は、中間転写ベルトとの間の摩擦力が比較的大きく、中間転写ベルトの移動により変形と復元とを繰り返す、所謂、スティックスリップ現象などを引き起こすことがある。その結果、一次転写部材の振動が騒音となって発生することがある。
そこで、画像形成動作中も一次転写部材が中間転写ベルトと安定して接触できるように、一次転写部材を支持する支持部材に回動支点を設け、支持部材を回動可能とする方法がある(特許文献1)。
また、タンデム方式の画像形成装置では、常にカラー画像の出力が要求されるわけではなく、例えばブラック単色画像の出力が要求されることも少なくない。そのため、ブラック単色画像を出力する際に、全ての感光ドラムを中間転写ベルトに接触させた状態で、ブラック以外の画像形成部の感光ドラムの回転駆動を停止させるものもある。しかし、この場合、停止した感光ドラムと中間転写ベルトとの間の摩擦で中間転写ベルト及び感光ドラムが劣化しやすくなる。
そこで、ブラック単色画像を出力する際に、ブラック以外の画像形成部において一次転写部材を感光ドラムから離間させ、中間転写ベルトと感光ドラムとを離間させる方法がある(特許文献2)。特許文献2では、ブラック用の感光ドラムと中間転写ベルトとの接触位置を、他の色用の感光ドラムと中間転写ベルトとの接触位置を結んだ直線に対して中間転写ベルトを押し込む方向に配置することを開示している。これにより、ブラック単色画像を出力する際に、ブラック以外の画像形成部の感光ドラムと中間転写ベルトとの距離を十分に離すことができる。
特開2007−187867号公報 特開2014−163956号公報
しかしながら、例えば特許文献2に記載されるような感光ドラムの配置態様を採用する場合などに、画像形成部によっては、中間転写ベルトが一次転写部材を押し下げようとする力が働く場合がある。
そして、中間転写ベルトを摺擦する一次転写部材を回動可能な支持部材で支持する構成の場合、スティックスリップなどが発生した際に支持部材にかかる力のつり合いが不安定であると、振動が起こり、騒音が発生することがある。これは、上述のように中間転写ベルトによって一次転写部材に押し下げようとする力が働いている画像形成部において、中間転写ベルトが移動することで支持部材の回動軸にかかる力の方向が変わる場合に顕著となる。
以上では、中間転写方式の画像形成装置を例に説明したが、直接転写方式の画像形成装置においても同様の問題は生じ得る。また、無端状のベルトと、移動するベルトを摺擦する、回動可能な支持部材に支持された摺擦部材と、を有する任意のベルト装置において同様の問題は生じ得る。
したがって、本発明の目的は、無端状のベルトと摺擦部材との間に発生する摩擦力に起因する摺擦部材の支持部材の振動を簡易な構成で低減することのできるベルト装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係るベルト装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、複数の張架ローラと、前記複数の張架ローラに張架された移動可能な無端状のベルトと、前記ベルトの内周面に接触可能に設けられ、前記ベルトの内周面との接触部において前記ベルトの移動に伴って前記ベルトを摺擦する複数の摺擦部材と、前記複数の摺擦部材をそれぞれ支持し、回動軸を有する、回動可能な複数の支持部材と、前記複数の支持部材の回動軸をそれぞれ保持する複数の保持部と、前記複数の摺擦部材をそれぞれ前記ベルトの内周面に向けて押圧するように前記複数の支持部材をそれぞれ押圧する押圧手段と、を有するベルト装置において、前記複数の摺擦部材は、前記ベルトの移動方向における前記接触部の上流側での前記ベルトの巻き付き角度が第1の角度の第1の摺擦部材と、前記第1の角度よりも大きい第2の角度の第2の摺擦部材とを含み、前記ベルトの移動方向と略直交する方向に見たときの、前記複数の摺擦部材のそれぞれに関する、前記ベルトの移動方向における前記接触部の中心点と前記支持部材の回動中心とを結んだ直線と任意の基準直線とのなす角度を、回動中心配置角度としたとき、前記第2の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度は、前記第1の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度と異なることを特徴とするベルト装置である。
本発明の他の態様によると、複数の像担持体と、複数の張架ローラと、前記複数の張架ローラに張架され前記複数の像担持体と接触して移動可能な無端状のベルトと、前記ベルトを介して前記複数の像担持体のそれぞれに対向して前記ベルトの内周面に接触可能に設けられ、前記ベルトの内周面との接触部において前記ベルトの移動に伴って前記ベルトを摺擦する複数の摺擦部材と、前記複数の摺擦部材をそれぞれ支持し、回動軸を有する、回動可能な複数の支持部材と、前記複数の支持部材の回動軸をそれぞれ保持する複数の保持部と、前記複数の摺擦部材をそれぞれ前記ベルトの内周面に向けて押圧するように前記複数の支持部材をそれぞれ押圧する押圧手段と、を有する画像形成装置において、前記複数の摺擦部材は、前記ベルトの移動方向における前記接触部の上流側での前記ベルトの巻き付き角度が第1の角度の第1の摺擦部材と、前記第1の角度よりも大きい第2の角度の第2の摺擦部材とを含み、前記ベルトの移動方向と略直交する方向に見たときの、前記複数の摺擦部材のそれぞれに関する、前記ベルトの移動方向における前記接触部の中心点と前記支持部材の回動中心とを結んだ直線と任意の基準直線とのなす角度を、回動中心配置角度としたとき、前記第2の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度は、前記第1の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度と異なることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、無端状のベルトと摺擦部材との間に発生する摩擦力に起因する摺擦部材の支持部材の振動を簡易な構成で低減することができる。
画像形成装置の概略断面図である。 中間転写ユニットの概略斜視図である。 一次転写ユニットの上面図である。 一次転写ユニットの短手方向断面図である。 一次転写部材の側面図及び斜視図である。 一次転写ユニットの支持部材の周囲の斜視図及び長手方向断面図である。 一次転写ユニットの側面図である。 (a)カラーモード時及び(b)モノクロモード時の、一次転写ユニットの当接離間状態を示す断面図である。 第1の画像形成部の一次転写ユニットにかかる力を説明するための断面図である(比較例)。 第2の画像形成部の一次転写ユニットにかかる力を説明するための断面図である(比較例及び実施例)。 第3の画像形成部の一次転写ユニットにかかる力を説明するための断面図である(比較例及び実施例)。 第4の画像形成部の一次転写ユニットにかかる力を説明するための断面図である(比較例及び実施例)。 第1の画像形成部の一次転写ユニットにかかる力を説明するための断面図である(実施例)。 各一次転写ユニットの配置関係を示す断面図である。
以下、本発明に係るベルト装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な、中間転写方式、タンデム方式を採用したレーザービームプリンタである。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。なお、各画像形成部SY、SM、SC、SKに設けられる機能、構成が共通する要素について、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾の「Y」、「M」、「C」、「K」は省略して当該要素について総括的に説明する。
画像形成部Sには、像担持体としての回転可能なドラム型の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム1が配置されている。感光ドラム1は、図中矢印R1方向に回転駆動される。回転する感光ドラム1の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電させられる。帯電した感光ドラム1の表面は、露光手段(画像書き込み手段)としての露光装置(レーザースキャナ)3により画像情報に応じて露光され、感光ドラム1上に静電潜像(静電像)が形成される。感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置4によって現像剤としてのトナーを用いて現像(可視化)され、感光ドラム1上にトナー像が形成される。本実施例では、イメージ部露光と反転現像とにより、トナー像が形成される。つまり、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する。
各画像形成部Sの各感光ドラム1と対向して、中間転写体としての無端状のベルトで構成された中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラに張架され複数の像担持体と接触して移動可能な無端状のベルト(無端移動部材)の一例である。中間転写ベルト7は、図中矢印R2方向に回転駆動される。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触する一次転写部(一次転写ニップ)N1において、一次転写手段としての一次転写ユニット5の作用によって中間転写ベルト7上に静電的に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ユニット5の後述する一次転写部材51には、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性の一次転写バイアス(一次転写電圧)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト7上に重ね合わせるようにして順次転写される。一次転写後に感光ドラム1上に残留したトナーは、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーナ6によって感光ドラム1上から除去されて回収される。
一方、カセット10に収納された記録用紙などの記録材(記録媒体、転写材、シート)Pが、給送ローラ11、搬送ローラ12、分離ローラ13、レジストローラ14により、二次転写部(二次転写ニップ)N2へ搬送される。二次転写部N2は、二次転写手段としてのローラ型の二次転写部材である二次転写ローラ8と、中間転写ベルト7との接触部である。そして、中間転写ベルト7上に形成されたトナー像は、二次転写部N2において、中間転写ベルト7と二次転写ローラ8とに挟持されて搬送される記録材P上に静電的に転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ8には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の二次転写バイアス(二次転写電圧)が印加される。二次転写後に中間転写ベルト7上に残留したトナー(二次転写残トナー)は、図示しない中間転写体クリーニング手段によって中間転写ベルト7上から除去されて回収される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置15によって加熱及び加圧されて、その上にトナー像が定着される。トナー像を定着された記録材Pは、排出ローラ16、排出コロ17により、排出トレイ18に排出(出力)される。
本実施例の画像形成装置100は、フルカラー画像を形成可能なカラーモード(カラープリント)と、ブラック単色画像を形成可能なモノクロモード(モノクロプリント)と、を実行可能である。カラーモードでは、第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKの全てを用いて、上述のようなプロセスでフルカラー画像を形成することができる。一方、モノクロモードでは、第4の画像形成部SKのみを用いて、上述と同様のプロセスでブラック単色画像を形成することができる。そして、詳しくは後述するように、カラーモードとモノクロモードとで、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7との当接離間状態が変更される。
なお、感光ドラム1、帯電ローラ2、各色成分の画像の書き込みを行う露光装置3、現像装置4、一次転写ユニット5、ドラムクリーナ6によって、各画像形成部Sが構成される。また、各画像形成部Sの感光ドラム1と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4及びドラムクリーナ6とは、一体的に画像形成装置100の装置本体110に対して着脱可能なプロセスカートリッジ9を構成する。
2.中間転写ユニット
次に、本実施例におけるベルト装置としての中間転写ユニット70について説明する。
ここで、画像形成装置100に関して、図1の右側を「正面(前)」、図1の左側を「背面(後)」、図1の紙面手前側を「左」、図1の紙面奥側を「右」とする。また、画像形成装置100に関して、図1の上側を「上」、図1の下側を「下」とする。画像形成装置100の左側と右側とを結ぶ線(図1の紙面に略垂直な線)は、感光ドラム1の回転軸線方向と略平行であり、中間転写ベルト7の移動方向と略直交する。画像形成装置100の正面には、装置本体110の内部を開放するドア120が設けられている。このドア120を開放することで、各プロセスカートリッジ9、中間転写ユニット70を、装置本体110に対して着脱できるようになっている。
図2は、中間転写ユニット70の概略斜視図である。なお、図2において、中間転写ベルト7の図示は省略されている。中間転写ユニット70は、中間転写ベルト7、駆動ローラ71、テンションローラ72、補助ローラ73、フレーム74、左側板75、右側板76、一次転写ユニット5Y、5M、5C、5K及び離間部材77を有する。
中間転写ベルト7は、樹脂材料やゴム材料で形成された、可撓性を有する無端状のベルト(フィルム)で構成されている。中間転写ベルト7は、張架ローラ(支持ローラ)としての駆動ローラ71、テンションローラ72及び補助ローラ73に掛け回されて張架されている。これら3つの張架ローラは、左側板75及び右側板76に回転可能に支持されている。左側板75及び右側板76は、フレーム74に取り付けられている。駆動ローラ71は、装置本体110に設けられた駆動手段(図示せず)によって回転駆動され、中間転写ベルト7を移動(無端移動)させる。テンションローラ72は、付勢手段としてのテンションバネ(図示せず)により、中間転写ベルト7の内周面側から外周面側に向けて付勢されており、中間転写ベルト7にテンション(ベルト張力)を付与する。
中間転写ベルト7の内周面側において、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに対応して、各一次転写ユニット5Y、5M、5C、5Kが配置されている。各一次転写ユニット5Y、5M、5C、5Kは、フレーム74によって支持されている。そして、各一次転写ユニット5の後述する一次転写部材51が中間転写ベルト7を介して各感光ドラム1に向けて押圧されて、各感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触する一次転写部N1が形成される。一次転写ユニット5については後述して更に説明する。
また、前述の二次転写ローラ8は、中間転写ベルト7を介して駆動ローラ71と対向する位置に配置される。そして、二次転写ローラ8が中間転写ベルト7を介して駆動ローラ(二次転写対向ローラ)71に向けて押圧されて、中間転写ベルト7と二次転写ローラ8とが接触する二次転写部N2が形成される。
離間部材77は、第1、第2、第3の画像形成部SY、SM、SCの感光ドラム1Y、1M、1Cから中間転写ベルト7を離間させるために、一次転写部材51Y、51M、51Cを感光ドラム1Y、1M、1Cから離間させる。離間部材77については後述して更に説明する。離間部材77は、複数の摺動部材のうち特定の摺擦部材以外の摺擦部材を、それぞれベルトの内周面に接触させた位置とベルトの内周面から離間させた位置と間で移動させる移動手段の一例である。
3.一次転写ユニット
次に、本実施例における一次転写ユニット5について説明する。本実施例では、一次転写ユニット5の基本的な構成及び動作は、第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKで同じである。したがって、各画像形成部Sで共通する構成及び動作については総括的に説明し、一部の画像形成部Sにおいて異なる構成及び動作については、適宜指摘することとする。
図3は、一次転写ユニット5を感光ドラム1側から見た上面図である。図4は、中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向に沿って見た一次転写ユニット5の一部の概略断面図である。一次転写ユニット5は、一次転写部材51、保持部材52、支持部材53、押圧部材54、接点部材55を有する。
一次転写部材51は、感光ドラム1の回転軸線方向(中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向)に沿って配置される一方向に長い部材である。一次転写部材51は、ベルトの内周面に接触可能に設けられ、ベルトの内周面との接触部においてベルトの移動に伴ってベルトを摺擦する摺擦部材の一例である。図5(a)は、一次転写部材51の長手方向の側面図である。また、図5(b)は、一次転写部材51の斜視図である。本実施例では、一次転写部材51の長手方向(中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向)の寸法Lは、L=238mmである。また、本実施例では、一次転写部材51の短手方向(中間転写ベルト7の移動方向と略平行な方向)の寸法Wは、W=4mmである。本実施例では、一次転写部材51の材質には、導電性ナイロン繊維を用いて形成されたベルベット状(ブラシ状)の織物を用いた。
一次転写部材51は、その長手方向における異なる領域である起毛部51aと端部溶着部51bとを有する。一次転写部材51の長手方向の中央部の長さL1=216mmの領域が起毛部51aとなっており、起毛部51aの両端部の長さL2=11mmの領域がそれぞれ端部溶着部51bとなっている。繊維の厚みは、起毛部51aでH1=約1.5mm、端部溶着部51bでH2=約0.5mmである。起毛部51aは弾性を有しており、一次転写部材51は起毛部51aが中間転写ベルト7の内周面と接触できるように配置される。
なお、一次転写部材51は、本実施例のようなベルベット状(ブラシ状)の部材に限定されるものではない。例えば、一次転写部材51としては、導電性弾性部材として導電性ウレタンフォームなどで形成されたパッド状のもの、導電性シートとして超高分子ポリエチレンシートなどで形成されたシート状のもの、又はこれらの組み合わせを用いてもよい。あるいは、一次転写部材51としては、導電性弾性部材として導電性ゴムなどで形成されたブレード状のものを用いてもよい。
一次転写部材51は、固定手段としての両面テープ(図示せず)により、保持部材52に固定されて保持されている。本実施例では、保持部材52は、厚さ0.8mmの鋼板を、頂部52aと、該頂部52aと略直交する方向に互いに略平行に同方向に延びる2つの側部52b、52bと、を有する形状に折り曲げ加工して形成されている。そして、一次転写部材51は、この保持部材52の頂部52aの上面に保持されている。
一次転写部材51を保持した保持部材52が支持部材53によって支持されることで、一次転写部材51は支持部材53によって支持されている。支持部材53は、一次転写部材51の長手方向の両端部にそれぞれ配置されており、各支持部材53は中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向(幅方向)の実質的な中央に対して線対称に構成されている。そして、一次転写部材51は、その長手方向の両端部において、それぞれ押圧手段(付勢手段)としての押圧部材(付勢部材)54が支持部材53を押圧(付勢)することで、感光ドラム1に向かう方向へと押圧される。本実施例では、押圧部材54は、圧縮バネで構成されている。これにより、感光ドラム1の外周面(表面)と中間転写ベルト7の外周面(表面)、及び中間転写ベルト7の内周面(裏面)と一次転写部材51が、それぞれ密着できるようになっている。
図6(a)は、一次転写部材51の左側の端部近傍の斜視図である。また、図6(b)は、一次転写部材51の左側の端部近傍における一次転写部材51の長手方向の断面図である。図6(a)に示すように、保持部材52は、その長手方向の両端部が、支持部材53に形成された嵌合部53bに軽圧入されることで、支持部材53に固定されている。本実施例では、支持部材53は樹脂材料で形成されている。また、図6(b)に示すように、接点部材55は、底部55aと、該底部55aと略直交する方向に互いに略平行に同方向に延びる2つの側部55b、55bと、を有する板ばね形状となっている。この接点部材55は、2つの側部55b、55bの間に、一次転写部材51の端部溶着部51bと支持部材53の嵌合部53bの内面とを挟みこむようにして配置される。接点部材55の上側の側部55bは一次転写部材51の端部溶着部51bと接触し、下側の側部55bは押圧部材54と接触している。その結果、押圧部材54と一次転写部材51とが電気的に接続されている。そして、装置本体110に設けられた電気基盤(図示せず)から、押圧部材54、接点部材55を介して、一次転写部材51に一次転写バイアスを供給することが可能となっている。
なお、本実施例では、保持部材52と支持部材53とが別体とされているが、これらは一体とされていてもよい。
図7は、フレーム74に保持された状態の一次転写ユニット5の側面図である。図6(a)及び図7に示すように、支持部材53は、中間転写ベルト7の移動方向に沿って配置される長手方向の一方の端部に、回動軸(回動支点部)53aを有する。回動軸53aの回動軸線(揺動軸線)は、感光ドラム1の回転軸線方向(中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向)と略平行に配置される。支持部材53は、その回動軸53aがフレーム74に形成された保持部74aによって保持されている。これにより、回動軸53aを中心として、つまり回動軸53aと保持部74aとの係合部を支点として、一次転写ユニット5が回動可能(揺動可能)とされている。また、回動軸53aが保持部74aに保持されることで、一次転写ユニット5の中間転写ベルト7の移動方向における位置決めがなされている。
4.一次転写ユニットの離間
本実施例の画像形成装置100は、前述のように、カラーモードと、モノクロモードと、で画像を形成することができる。そして、カラーモードでは、第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKの全てにおいて、感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触した状態とされる。一方、モノクロモードでは、第1、第2、第3の画像形成部SY、SM、SCにおいては、感光ドラム1と中間転写ベルト7とが離間した状態とされ、第4の画像形成部SKにおいてのみ感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触した状態とされる。
以下の説明では、各画像形成部SY、SM、SC、SKに関して設けられた要素を、語頭に「Y」、「M」、「C」、「K」を付して区別することがある。また、以下の説明において、「上流側」、「下流側」とは、中間転写ベルト7の移動方向について言うものである。
本実施例では、離間部材77の配置によって、カラーモードとモノクロモードとにおけるYMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7との当接離間状態の切り替えが行われる。つまり、図7に示すように、YMC支持部材53Y、53M、53Cは、中間転写ベルト7の移動方向に沿って配置される長手方向の一方の端部(回動軸53aとは反対側)に係合部53cを有する。一方、図2に示すように、離間部材77は、YMC支持部材53Y、53M、53Cの係合部53cと係合する離間作用部77aを有する。本実施例では、離間部材77は、駆動ローラ71を駆動させる駆動源(図示せず)からの駆動力が伝達され、中間転写ベルト7の移動方向と略平行に直線移動(往復移動、直動)する。
離間部材77をその離間作用部77aがYMC支持部材53Y、53M、53Cの回動軸53aに近付く方向に移動させると、離間作用部77aがYMC支持部材53Y、53M、53Cの係合部53cと係合し、該係合部53c上を摺動する。これにより、離間部材77は、YMC支持部材53Y、53M、53Cを、押圧部材54の押圧力に抗して中間転写ベルト7から離れる方向に回動させる。その結果、離間部材77は、YMC一次転写部材51Y、51M、51Cを中間転写ベルト7から離間させて、YMC感光ドラム1Y、1M、1Cから中間転写ベルト7を離間させる。このときの離間部材77の位置をカラー離間ポジションとする。
一方、カラー離間ポジションから、離間部材77をその離間作用部77aがYMC支持部材53Y、53M、53Cの回動軸53aから離れる方向に移動させると、上記とは逆に離間作用部77aが係合部53上を摺動し、最終的に係合が解除される。これにより、YMC支持部材53Y、53M、53Cは、押圧部材54の押圧力によって中間転写ベルト7に近付く方向に回動し、最終的にYMC一次転写部材51Y、51M、51Cが中間転写ベルト7を介してYMC感光ドラム1Y、1M、1Cに当接する。このときの離間部材77の位置をカラー当接ポジションとする。なお、本実施例では、K支持部材53Kには係合部53cは設けられておらず、また離間部材77にもK画像形成部SKに対応する離間作用部77aは設けられていない。
図8(a)は、カラーモード時のYMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7との当接離間状態を示している。このとき、離間部材77は、カラー当接ポジションに位置している。この状態では、YMCK一次転写部材51Y、51M、51C、51Kは、押圧部材54の押圧力により中間転写ベルト7をそのベルト張力に抗して持ち上げる。そして、YMCK一次転写部材51Y、51M、51C、51Kは、それぞれに対応する感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの下面に当接する方向に移動させられて、所定の押圧力を持って押し当たった状態とされる。これにより、YMCK一次転写ユニット5Y、5M、5C、5Kは、それぞれYMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7との間にニップを形成する。つまり、YMCK一次転写部材51Y、51M、51C、51KとYMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kとで中間転写ベルト7が挟持されて、YMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7とが接触する。
ここで、本実施例では、K感光ドラム1Kは、YMC感光ドラム1Y、1M、1Cに対し、中間転写ベルト7に近づく方向に2mmずらして配置されている。つまり、カラーモード時の当接離間状態において、K感光ドラム1Kと中間転写ベルト7との接触位置は、YMC感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト7との接触位置を結んだ直線に対して、中間転写ベルト7を内周側に押し込む方向に配置されている。換言すれば、K一次転写部材51Kと中間転写ベルト7の内周面との接触部は、YMC一次転写部材51Y、51M、51Cと中間転写ベルト7の内周面との接触部を結んだ直線に対して、中間転写ベルト7の内周側に配置されている。これは、モノクロモード時にYMC感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト7との隙間を確保するための配置である。
図8(b)は、モノクロモード時のYMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7との当接離間状態を示している。このとき、離間部材77は、カラー離間ポジションに位置している。この状態では、YMC一次転写部材51Y、51M、51Cは中間転写ベルト7から離れる方向へ約4mm移動させられ、中間転写ベルト7の内周面から離間されている。また、前述したように、YMC感光ドラム1Y、1M、1CとK感光ドラム1Kとでは、配置された高さが異なっている。そのため、YMC一次転写部材51Y、51M、51Cが中間転写ベルト7から離間すると、中間転写ベルト7はYMC感光ドラム1Y、1M、1Cからも約2mm離間する方向へ移動する。結果として、YMC感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト7、及び中間転写ベルト7とYMC一次転写部材51Y、51M、51Cは、それぞれ約2mmずつ離間した状態となる。
なお、本実施例では、中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向に見たとき、K一次転写部材51Kと中間転写ベルト7の内周面との接触部は、ほぼ駆動ローラ71とテンションローラ72との共通の接線上に配置されている。
5.一次転写ユニットの支持部材の配置
5−1.振動の概要
上述のように、一次転写ユニット5は、押圧部材54の押圧力により中間転写ベルト7と感光ドラム1との間にニップを形成する。また、一次転写ユニット5の回動支点(揺動支点)を構成する支持部材53の回動軸53aは、フレーム74の保持部74aに対し上下方向に嵌合寸法分の隙間が設けられて、該保持部74aに保持されている。
中間転写ベルト7が移動している動的状態において、回動軸53aにかかる上下方向の力が不安定になると、上下振動が発生し、結果として騒音の発生につながる可能性がある。そのため、静的状態と動的状態とで、回動軸53aに同方向の力が働くようにすることが望まれる。
ここで、上述のように、YMC感光ドラム1Y、1M、1Cは、K感光ドラム1Kよりも上方に配置されている。特に、本実施例では、中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向に見たとき、YMC一次転写部材51Y、51M、51Cと中間転写ベルト7の内周面との接触部は、駆動ローラ71とテンションローラ72との共通の接線よりも上方に配置されている。したがって、図8(a)に示すカラーモード時の当接離間状態では、YC一次転写ユニット5Y、5Cに下方に引っ張る力が働くことがある。また、中間転写ベルト7の停止状態と移動状態とでは、一次転写ユニット5にかかる力が変化する。そして、上述のように下方に引っ張る力が働く一次転写ユニット5では、中間転写ベルト7が移動することで、回動軸53aにかかる力の方向が変化することがある。特に、支持部材53の回動軸53aが、中間転写ベルト7の移動方向において中間転写ベルト7と一次転写部材51との接触部よりも上流側に配置されている場合、Y画像形成部SYにおいて支持部材53の回動軸53aの振動が発生しやすい。以下、更に詳しく説明する。
5−2.一次転写ユニットに働く力、及び振動の発生メカニズム
次に、本実施例の構成の理解を容易とするために、比較例におけるカラーモード時の当接離間状態で一次転写ユニット5にかかる力について説明する。図9、図10、図11及び図12は、それぞれYMCK一次転写ユニット5Y、5M、5C、5Kにかかる力を説明するための、中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向に見た断面図である。
なお、比較例と本実施例とでは、Y一次転写ユニット5Yにおける支持部材53Yの配置が異なり、それ以外は実質的に同じである。
常時発生する静的な力として、次のものがある。
F1:押圧部材54から受ける上方向の力
F2:中間転写ベルト7から受ける下方向の力
押圧部材54から受ける力F1は、YMCK画像形成部SY、SM、SC、SKのいずれにおいても、感光ドラム1の回転中心へ向かって働いている。また、YMC一次転写部材51Y、51M、51Cは、中間転写ベルト7を2mm押し上げている。そのため、中間転写ベルト7のテンション圧Tにより、Y一次転写部材51Yの上流側の端部は、中間転写ベルト7の屈曲により下方向の力F2を受ける。同様に、C一次転写部材51Cの下流側の端部は、中間転写ベルト7の屈曲により下方向の力F2を受ける。この力F2によって、YC画像形成部SY、SCでは、中間転写ベルト7の内周面と一次転写部材51との接触部の中間転写ベルト7の移動方向における中心点(以下「転写部中心点」ともいう。)Oを支点として、回動軸53aにモーメントが発生する。なお、MK画像形成部SM、SKでは、中間転写ベルト7がMK一次転写ユニット5M、5Kに与える力は発生しない。また、各画像形成部SY、SM、SC、SKは、F1−F2=2.8Nになるように押圧力が調整されている。
次に、中間転写ベルト7が移動する際に発生する動的な力として、次のものがある。
F3:一次転写部材51と中間転写ベルト7との間の摩擦力及び一次転写バイアスを供給した際に発生する吸着力(以下「接線力」ともいう。)
F4:回動軸53aを上方へ押し上げる力
F5:回動軸53aと保持部74aとの間の摩擦力
F4、F5は、F3の発生に伴い発生する力である。F3が発生すると、回動軸53aと転写部中心点Oとの間に、F3の分力である「F3×sinθ」が働き、この分力のcosθ成分である「F3×sinθ×cosθ」が上方向の力F4として回動軸53aに働く。また、F4の発生に伴い、回動軸53aの中間転写ベルト7の移動方向の位置決め面では、保持部74aとの間で摩擦力が下方向の力F5として働く。
以上が一次転写ユニット5に働く力であり、これらの合力によって、転写部中心点O周りのモーメント、すなわち回動軸53aにかかる上下方向の力が決定される。
次に、一次転写ユニット5の振動の発生メカニズムについて説明する。
上述のように、中間転写ベルト7が移動すると、接線力F3により、一次転写ユニット5は中間転写ベルト7の移動方向の力を受ける。その後、一次転写ユニット5が自らの剛性によって復元力を働かせることにより、その復元力が接線力F3を上回った瞬間に一次転写部材51と中間転写ベルト7との間にスリップが発生する。その瞬間、一次転写部材51と中間転写ベルト7との間の接線力F3がゼロとなる。また、F3がゼロとなることで、F3によって発生しているF4、F5もゼロとなり、一次転写ユニット5には一時的に静的な力(中間転写ベルト7が動いていない時の力)のみ働くようになる。
一次転写ユニット5は、上記の動作を繰り返しており、静的な状態で回動軸53aにかかる力の上下方向と、動的な状態で回動軸53aにかかる力の上下方向とが逆向きになると、上下方向の振動が発生する。これが一次転写ユニット5の振動の発生メカニズムである。
ここで、図9、図10、図11及び図12を参照して、比較例におけるYMCK一次転写ユニット5Y、5M、5C、5Kのそれぞれにかかる力を計算する。
・Y画像形成部(図9)
L1y(転写部中心点Oyから回動軸53aYの回動中心までの距離)=30mm
L2y(転写部中心点Oyから回動軸53aYの中間転写ベルト7の移動方向の位置決め面までの距離)=27mm
L3y(転写部中心点Oyから一次転写部材51Yの上流側端部までの距離)=2mm
θy1(駆動ローラ71からY一次転写部N1Yまでの中間転写ベルト7の接線と、転写部中心点Oyと回動軸53aYの回動中心とを結ぶ直線とのなす角度)=9.5°
θy2(駆動ローラ71からY一次転写部N1Yまでの中間転写ベルト7の接線と、Y一次転写部N1YからM一次転写部N1Mまでの中間転写ベルト7の接線とのなす角度)=2.5°
μ(回動軸53aYとフレーム74との摺動部の摩擦係数)=0.2
T(中間転写ベルト7のテンション圧)=42.5N
F1y(押圧部材54の押し上げ力)=4.6N
F2y(Tが一次転写部材51Yの上流側端部に与える押し下げ力)=−(T×sinθy2)=−1.8N
F3y(想定最大接線力)=5N
F4y(F3により発生する回動軸53aYに対する押し上げ力)=F3y×sin(θy1+θy2)×cos(θy1+θy2)=1.02N
F5y(回動軸53aYとフレーム74との間の摩擦力)=−{F3y×cos2(θy1+θy2)×μ}=−0.96N
Msy(転写部中心点Oy周りの静的モーメント)
=F2y×L3y=−3.6N・mm
Mdy(転写部中心点Oy周りの動的モーメント)
=Msy+F4y×L1y+F5y×L2y=1.08N・mm
・M画像形成部(図10)
L1m=30mm
L2m=27mm
θm(Y一次転写部N1YからM一次転写部N1Mまでの中間転写ベルト7の接線と、転写部中心点Omと回動軸53aMの回動中心とを結ぶ直線とのなす角度)=12°
μ=0.2
F1m=2.8N
F3m=5N
F4m=F3m×sinθm×cosθm=1.02N
F5m=−(F3m×cos2θm×μ)=−0.96N
Msm(転写部中心点Om周りの静的モーメント)
=0N・mm
Mdm(転写部中心点Om周りの動的モーメント)
=Msm+F4m×L1m+F5m×L2m=4.68N・mm
・C画像形成部(図11)
L1c=30mm
L2c=27mm
L3c(転写部中心点Ocから一次転写部材51Cの下流側端部までの距離)=2mm
θc1(M一次転写部N1MからC一次転写部N1Cまでの中間転写ベルト7の接線と、転写部中心点Ocと回動軸53aCの回動中心とを結ぶ直線とのなす角度)=12°
θc2(M一次転写部N1MからC一次転写部N1Cまでの中間転写ベルト7の接線と、C一次転写部N1CからK一次転写部N1Kまでの中間転写ベルト7の接線とのなす角度)=1.5°
μ=0.2
T(中間転写ベルト7のテンション圧)=42.5N
F1c=3.9N
F2c(Tが一次転写部材51Cの下流側端部に与える押し下げ力)=−(T×sinθc2)=−1.1N
F3c=5N
F4c=F3×sin(θc1+θc2)×cos(θc1+θc2)=1.13N
F5c=−{F3×cos2(θc1+θc2)×μ}=−0.95N
Msc(転写部中心点Oc周りの静的モーメント)
=F2c×−L3c=2.2N・mm
Mdc(転写部中心点Oc周りの動的モーメント)
=Msc+F4c×L1c+F5c×L2c=10.45N・mm
・K画像形成部(図12)
L1k=30mm
L2k=27mm
θk1(C一次転写部N1CからK一次転写部N1Kまでの中間転写ベルト7の接線と、転写部中心点Ocと回動軸53aKの回動中心とを結ぶ直線とのなす角度)=13.5°
θk2(C一次転写部N1CからK一次転写部N1Kまでの中間転写ベルト7の接線と、K一次転写部N1Kからテンションローラ72までの中間転写ベルト7の接線とのなす角度)=1.5°
μ=0.2
F1k=2.8N
F3k=5N
F4k=F3k×sin(θk1−θk2)×cos(θk1−θk2)=1.02N
F5k=−{F3k×cos2(θk1−θk2)×μ}=−0.96N
Msk(転写部中心点Ok周りの静的モーメント)
=0N・mm
Mdk(転写部中心点Ok周りの動的モーメント)
=Msk+F4k×L1k+F5k×L2k=4.68N・mm
以上のように、比較例では、Y画像形成部SYにおいてのみ、転写部中心点Oy周りの静的モーメントMsyと動的モーメントMdyとの上下方向が切り替わる。したがって、比較例では、Y画像形成部SYにおいて、スティックスリップの発生時などに回動軸53aの振動が発生しやすい状況となる。
これは、Y画像形成部SYでは、一次転写部材51Yの上流側端部における一次転写部材51Yに対する中間転写ベルト7の巻き付き角度(θy2)が相対的に大きくなっているためである。つまり、Y画像形成部SYでは、上記巻き付き角度が相対的に大きいことで、一次転写部材51Yの上流側端部に下方向の力が働き、その結果支持部材53Yの回動軸53aYに下方向の力が働いて、静的状態でその下方向の力が支配的となっているためである。
ここで、上記巻き付き角度は、中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向に見たとき、中間転写ベルト7の内周面と一次転写部材51との接触部の直下流の中間転写ベルト7の接線と直下流の中間転写ベルト7の接線とのなす角度で代表できる。
なお、MCK画像形成部SM、SC、SKでは、上記巻き付き角度は実質的にゼロである。K画像形成部SKでは、一次転写部N1Kの上流側端部において、中間転写ベルト7は感光ドラム1K側に巻き付いている。
5−3.本実施例の構成
次に、本実施例におけるカラーモード時の当接離間状態で一次転写ユニット5にかかる力について説明する。図13は、本実施例におけるY一次転写ユニット5Yにかかる力を説明するための、中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向に見た断面図である。
本実施例では、上述の比較例における検討結果に基づいて、Y画像形成部SYにおいて、上記θy2の分だけ支持部材53Yの回動軸53aYの高さを下げている。これにより、駆動ローラ71からY一次転写部N1Yまでの中間転写ベルト7の接線と、転写部中心点Oyと回動軸53aYの回動中心とを結ぶ直線とのなす角度θy1は、12°(=θy1’)になる。
つまり、上述の比較例では、Y画像形成部SYにおいて、一次転写部材51Yの上流側端部における一次転写部材51Yに対する中間転写ベルト7の巻き付き角度(θy2)が相対的に大きくなっている。そのために、静的状態で一次転写部材51Yの上流側端部に下方向の力が働いていた。これに対して、本実施例では、一次転写部材51Yの上流側端部は、中間転写ベルト7の面と略平行になっているため、一次転写部材51Yの上流側端部には下方向の力は働かない。その代わりに、一次転写部材51Yの下流側端部が中間転写ベルト7の屈曲点となり、その下流側端部に下向きの力が働くようになる。そのため、支持部材53Yの回動軸53aYには、その下流側端部を支点として、上向きの力が働くようになる。
ここで、本実施例におけるY一次転写ユニット5Yにかかる力を計算する。なお、MCK一次転写ユニット5M、5C、5Kにかかる力は比較例と同じである。
L1y=30mm
L2y=27mm
L3y=2mm
θy1’=12°
θy2=2.5°
μ=0.2
T=42.5N
F1y=4.6N
F2y(Tが一次転写部材51Yの下流側端部に与える押し下げ力)=−(T×sinθy2)=−1.8N
F3y=5N
F4y=F3y×sin(θy1’+θy2)×cos(θy1’+θy2)=1.21N
F5y=−{F3y×cos2(θy1+θy2)×μ}=−0.94N
Msy(転写部中心点Oy周りの静的モーメント)
=F2y×−L3y=3.6N・mm
Mdy(転写部中心点Oy周りの動的モーメント)
=Mys+F4y×L1y+F5y×L2y=14.52N・mm
上記の通り、本実施例では、静的状態と動的状態とのいずれにおいても、支持部材53Yの回動軸53aYに同方向(上方向)に力が働く。
図14は、本実施例の各画像形成部Sにおける一次転写ユニット5の配置関係を簡略化して示す。ここで、中間転写ベルト7の移動方向と略直交する方向に見たときの、転写部中心点Oと支持部材53の回動中心とを結んだ直線と、任意の基準直線Xとのなす角度を、回動中心配置角度θとする。このとき、本実施例では、Y一次転写部材5Yについての回動中心配置角度θyは、MCK一次転写部5M、5C、5Kのそれぞれについての回動中心配置角度θm、θc、θkと異なる。例えば、基準直線Xを中間転写ベルト7の移動方向と略平行(より詳細には、複数の一次転写部材51のうち少なくとも2つの一次転写部材51と中間転写ベルト7との接触部を結んだ直線と略平行)とする。このとき、本実施例では、YMCK一次転写部材5Y、5M、5C、5Kのそれぞれについての回動中心配置角度θy、θm、θc、θkは、次のような関係になっている。
θy>θm=θc=θk
より具体的には、基準直線XをYMC一次転写部N1Y、N1M、N1Cにおける中間転写ベルト7の接線(YMC感光ドラム1の共通の接線)としたとき、本実施例ではθy、θm、θc、θkは次のようになっている。
θy=θy1+θy2=14.5°
θm=12°
θc=θc1=12°
θk=θk1−θk2=12°
(YMC一次転写部N1Y、N1M、N1Cにおける中間転写ベルト7の接線とK一次転写部N1Kからテンションローラ72までの中間転写ベルト7の接線は略平行であるため。)
以上のように、中間転写ベルト7の内周面と一次転写部材51との接触部の上流側での一次転写部材51に対する中間転写ベルト7の巻き付き角度が、少なくとも一部の一次転写部材51において他の一次転写部材51よりも大きいことがある。この場合に、その一部の一次転写部材51に関する回動中心配置角度θを他の一次転写部材51に関する回動中心配置角度θと異ならせる。より詳細には、その一部の一次転写部材51に関する回動中心配置角度θを、他の一次転写部材51に関する回動中心配置角度θよりも大きくする。これにより、スティックスリップが発生した際などにおいても、その一部の一次転写部材51に関する支持部材53の回動軸53aの上下振動の発生を抑制することができる。
なお、静的モーメントが0N・mmであったM画像形成部SMとK画像形成部SKについても、Y画像形成部SYと同様に支持部材53の回動軸53aの高さを下げて回動中心配置角度θを大きくしてもよい。これにより、M画像形成部SMとK画像形成部SKにおいても、回動軸53aに対しより大きな上方向の静的モーメントを発生させることが可能となり、中間転写ユニット70全体における振動抑制効果を更に高めることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、中間転写ベルト7と一次転写部材51との間に発生する摩擦力に起因する一次転写部材51の支持部材53の振動を簡易な構成で低減することができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、無端状のベルトが中間転写体である中間転写方式の画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、直接転写方式の画像形成装置にも適用することができる。直接転写方式の画像形成装置は、図1の画像形成装置における中間転写ベルトに代えて、記録材担持体としての無端状のベルトで構成された搬送ベルト(記録材担持ベルト)を有する。この画像形成装置では、各画像形成部で感光ドラムに形成されたトナー像は、各転写部において、転写部材の作用により、搬送ベルト上に担持されて搬送される記録材に転写される。この場合、画像形成部の構成は、図1の画像形成装置のものと同様であり、また転写部材(転写ユニット)としては、図1の画像形成装置の一次転写部材(一次転写ユニット)と同様のものが用いられる。このような直接転写方式の画像形成装置においても、中間転写方式の画像形成装置の場合と同様の転写ユニットの振動による騒音の問題が生じ得る。したがって、このような直接転写方式の画像形成装置においても、本発明を適用することで、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
また、上述の実施例では、複数の画像形成部のうち特定の画像形成部以外の画像形成部の転写部材をベルトから離間できるようにしたが、全ての画像形成部の転写部材がベルトから離間できるようになっていてもよい。
また、画像形成装置は、複数の画像形成部としてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4個の画像形成部を有するものに限定されるものではなく、より多くても、より少なくてもよい。また、モノクロモードは、ブラック単色画像を形成する場合に限定されず、何色であってもよい。
また、上述の実施例では、画像形成装置がレーザービームプリンタである例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ又はこれらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置、あるいは軽印刷機などと接続して使用する原稿搬送装置などに適用することが可能である。つまり、本発明は、無端状のベルトと、移動するベルトを摺擦する、回動可能な支持部材に支持された摺擦部材と、を有する任意のベルト装置に適用することが可能である。
上述の実施例では、複数の転写部材のうち一の転写部材とベルトとの接触位置が、他の転写部材とベルトとの接触位置に対してベルトを内周側に押し込む方向に配置されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、全ての転写部材とベルトとの接触位置が同一直線上に配置される構成であっても、本発明を適用することができる。つまり、ベルトの移動方向においいて最上流の転写部と最下流の転写部との間を転写領域とする。このとき、例えば各転写部材とベルトとの接触位置を結んだ直線が、転写領域の上流側に隣接して配置された張架ローラと下流側に隣接して配置された張架ローラとの共通の接線よりもベルトの外周側(上方)に配置されることがある。この場合も、最上流の転写部では、転写部材に対してベルトによりベルトの内周側に向けて引っ張る力がかかる。そして、上述の実施例の場合と同様に、最上流の転写部の支持部材の回動軸に対して、ベルトの内周側に向けた静的モーメントが生じることがある。したがって、このような構成においても、本発明を適用することで、上述の実施例の場合と同様に、支持部材の回動軸の振動を抑制して騒音の発生を抑制することができる。
つまり、本発明は、ベルトの内周面と転写部材との接触部の上流側での転写部材に対するベルトの巻き付き角度が第1の角度の第1の摺擦部材と、第1の角度よりも大きい第2の角度の第2の摺擦部材とを含む複数の転写部材を有する構成であれば適用できる。そして、そのような構成において、上記第2の摺擦部材に関する回動中心配置角度θを、上記第1の摺擦部材に関する回動中心配置角度θと異ならせればよい。より詳細には、上述のように、上記第2の摺擦部材に関する回動中心配置角度θを、上記第1の摺擦部材に関する回動中心配置角度θよりも大きくすればよい。このとき、その巻き付き角度が大きい転写部材は一つであることに限定されるものではない。例えば、転写部材とベルトとの接触位置がベルトの移動方向に沿って交互に高低を繰り返すような構成があり得る。この構成では、転写部材とその上流側に配置された張架ローラや転写部材との間のベルトの張り面が、2つ以上の転写部材においてそれ以外の転写部材よりも大きく傾いている(巻き付き角度が大きい)ことが考えられる。この場合、その相対的に巻き付き角度が大きい2つ以上の転写部材のうち少なくとも1つに関する回動中心配置角度θを、その転写部材よりも巻き付き角度が小さい少なくとも1つの転写部材の回動中心配置角度θと異ならせれば、相応の効果が得られる。
1 感光ドラム
5 一次転写ユニット
7 中間転写ベルト
51 一次転写部材
53 支持部材
53a 回動軸
54 押圧部材
70 中間転写ユニット(ベルト装置)
74 フレーム
74a 保持部
100 画像形成装置
N1 一次転写部
S 画像形成部

Claims (14)

  1. 複数の張架ローラと、
    前記複数の張架ローラに張架された移動可能な無端状のベルトと、
    前記ベルトの内周面に接触可能に設けられ、前記ベルトの内周面との接触部において前記ベルトの移動に伴って前記ベルトを摺擦する複数の摺擦部材と、
    前記複数の摺擦部材をそれぞれ支持し、回動軸を有する、回動可能な複数の支持部材と、
    前記複数の支持部材の回動軸をそれぞれ保持する複数の保持部と、
    前記複数の摺擦部材をそれぞれ前記ベルトの内周面に向けて押圧するように前記複数の支持部材をそれぞれ押圧する押圧手段と、
    を有するベルト装置において、
    前記複数の摺擦部材は、前記ベルトの移動方向における前記接触部の上流側での前記ベルトの巻き付き角度が第1の角度の第1の摺擦部材と、前記第1の角度よりも大きい第2の角度の第2の摺擦部材とを含み、
    前記ベルトの移動方向と略直交する方向に見たときの、前記複数の摺擦部材のそれぞれに関する、前記ベルトの移動方向における前記接触部の中心点と前記支持部材の回動中心とを結んだ直線と任意の基準直線とのなす角度を、回動中心配置角度としたとき、前記第2の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度は、前記第1の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度と異なることを特徴とするベルト装置。
  2. 前記基準直線を前記複数の摺擦部材のうち少なくとも2つの摺擦部材と前記ベルトとの接触部を結んだ直線と略平行としたとき、前記第2の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度は、前記第1の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のベルト装置。
  3. 前記支持部材の回動軸は、前記ベルトの移動方向において前記接触部よりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト装置。
  4. 前記複数の摺擦部材のうち前記第2の摺擦部材を含む特定の摺擦部材以外の摺擦部材を、それぞれ前記ベルトの内周面に接触させた位置と前記ベルトの内周面から離間させた位置との間で移動させる移動手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のベルト装置。
  5. 前記ベルトの移動方向と略直交する方向に見たとき、前記特定の摺擦部材に関する前記接触部は、前記特定の摺擦部材以外の摺擦部材に関する前記接触部を結んだ直線に対し、前記ベルトの内周側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のベルト装置。
  6. 前記複数の摺擦部材のうち、前記特定の摺擦部材は前記ベルトの移動方向において最下流に配置され、前記第2の摺擦部材は前記ベルトの移動方向において最上流に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のベルト装置。
  7. 前記複数の摺擦部材のうち前記第2の摺擦部材以外の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度は同じであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のベルト装置。
  8. 複数の像担持体と、
    複数の張架ローラと、
    前記複数の張架ローラに張架され前記複数の像担持体と接触して移動可能な無端状のベルトと、
    前記ベルトを介して前記複数の像担持体のそれぞれに対向して前記ベルトの内周面に接触可能に設けられ、前記ベルトの内周面との接触部において前記ベルトの移動に伴って前記ベルトを摺擦する複数の摺擦部材と、
    前記複数の摺擦部材をそれぞれ支持し、回動軸を有する、回動可能な複数の支持部材と、
    前記複数の支持部材の回動軸をそれぞれ保持する複数の保持部と、
    前記複数の摺擦部材をそれぞれ前記ベルトの内周面に向けて押圧するように前記複数の支持部材をそれぞれ押圧する押圧手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記複数の摺擦部材は、前記ベルトの移動方向における前記接触部の上流側での前記ベルトの巻き付き角度が第1の角度の第1の摺擦部材と、前記第1の角度よりも大きい第2の角度の第2の摺擦部材とを含み、
    前記ベルトの移動方向と略直交する方向に見たときの、前記複数の摺擦部材のそれぞれに関する、前記ベルトの移動方向における前記接触部の中心点と前記支持部材の回動中心とを結んだ直線と任意の基準直線とのなす角度を、回動中心配置角度としたとき、前記第2の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度は、前記第1の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度と異なることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記基準直線を前記複数の摺擦部材のうち少なくとも2つの摺擦部材と前記ベルトとの接触部を結んだ直線と略平行としたとき、前記第2の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度は、前記第1の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度よりも大きいことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記支持部材の回動軸は、前記ベルトの移動方向において前記接触部よりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 前記複数の摺擦部材のうち前記第2の摺擦部材を含む特定の摺擦部材以外の摺擦部材を、それぞれ前記ベルトの内周面に接触させた位置と前記ベルトの内周面から離間させた位置との間で移動させる移動手段を有することを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記ベルトの移動方向と略直交する方向に見たとき、前記特定の摺擦部材に対応する像担持体と前記ベルトとの接触位置は、前記特定の摺擦部材以外の摺擦部材が前記接触させた位置に移動された状態における前記特定の摺擦部材以外の摺擦部材に対応する像担持体と前記ベルトとの接触位置を結んだ直線に対し、前記ベルトを内周側に押し込む方向に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記複数の摺擦部材のうち、前記特定の摺擦部材は前記ベルトの移動方向において最下流に配置され、前記第2の摺擦部材は前記ベルトの移動方向において最上流に配置されていることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置。
  14. 前記複数の摺擦部材のうち前記第2の摺擦部材以外の摺擦部材に関する前記回動中心配置角度は同じであることを特徴とする請求項8〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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