JP6513618B2 - 電動ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
・電動モータ、直動機構、および減速機を使用した電動ブレーキ用アクチュエータの提案(特許文献1)。
・遊星ローラ機構および電動モータを使用した電動アクチュエータについての提案(特許文献2)。
そのため、電動ブレーキ制御装置を各ブレーキに対して分散配置する構造が考えられる。このとき、車輪速センサを電動ブレーキ制御装置で処理する構成とすると、車輪速センサの配線が簡潔になり好適であると考えられる。
また、例えばABS(アンチロックブレーキシステム)によるアンチロック動作において、電動ブレーキアクチュエータへのブレーキ力指令は極めて高速に入力する必要がある。しかしながら、例えば一般に車両制御系に用いられるCAN(コントロールエリアネッワーク)において、複数の電動ブレーキアクチュエータの全てに高速にブレーキ力指令を送信すると、ネットワーク占有率が高くなりすぎる等、通信の安定性を欠く課題がある。これを回避するには、高速通信や独立した通信系統など、高価で複雑な通信仕様の実装が必要になる可能性がある。また、上記の車輪速センサを電動ブレーキ制御装置で処理する構成をとると、例えば車速推定等において4輪の車輪速センサ信号を統合しなければならず、電動ブレーキアクチュエータへの送信頻度をさらに圧迫する可能性がある。
目標ブレーキ力に従って前記電動モータ11を制御するブレーキ力コントローラ33と、目標車輪速相当値に従って前記電動モータ11を制御する車輪速コントローラ34と、これらブレーキ力コントローラ33と車輪速コントローラ34との使用を所定の条件に応じて切り替える制御切替手段35とを有することを特徴とする。
このように補間機能を設けることで、目標車輪速相当値の更新間隔を長くしても、目標車輪速相当値を更新して制御でき、更新間隔を短くした場合と同様な制御が行える。
前記ブレーキ統合制御手段7が、前記目標値として、各電動ブレーキ装置3の目標ブレーキ力と、目標車輪速相当値を生成して前記目標値伝送手段10へ伝送し、
前記各電動ブレーキ制御装置5が、前記目標ブレーキ力に従って前記電動モータ11を制御するブレーキ力コントローラ33と、前記目標車輪速相当値に従って前記電動モータ11を制御する車輪速コントローラ34と、これらブレーキ力コントローラ33と車輪速コントローラ34との使用を所定の条件に応じて切り換える制御切替手段35とを有する、ことを特徴とする。
なお、前記「車輪速相当値」とは、車輪速の他、車輪速の微分値や積分値など、車輪速に変換可能な値を言う。車輪速の制御は、電動ブレーキ装置3の制動動作の制御によって車輪速を制御することであり、ABSとしてのアンチロック制御やTCS(トラクションコントロールシステム)としての空転防止制御に代表されるスリップ制御等である。前記「所定の条件」は適宜設計する。また、この明細書で言う「推定」には、センサで検出する場合の「検出」を含む。
例えばドライバのブレーキペダル操作への追従を考える場合、通信周期を数十msec程度としても、その遅延をドライバが体感できる例は極めて稀と考えられる。一方、例えばアンチロック制御のような車輪速制御においては、慣性の小さい従動輪車輪速の時定数が20msec以下程度となる場合もあるため、前記の通信周期では不十分と考えられる。
しかし、前記提案例では、アンチロック制御における車輪速制御は電動ブレーキ制御装置5のみで行い、通常のブレーキ制御や高速動作を必要としないその他のブレーキ制御は、ネットワークエリアで指令を行うため、高価な通信系統を必要としない電動ブレーキシステムが構成できる。この時、アンチロック制御における目標車輪速は、4輪すべての車輪速を統合する必要があるが、目標車輪速に対する等価慣性は車体の重量となり時定数が大きいため、ネットワークエリアを介した情報伝達速度で十分と考えられる。
・車輪速制御を電動ブレーキ制御装置5上で行う電動ブレーキシステムを構成する。
・電動ブレーキ制御装置5への指令として、ブレーキ力と車輪速を用いる。
・電動ブレーキ制御装置5への指令は、通信周期が遅くても問題のないパラメータのみとする。
・電動ブレーキ制御装置5への指令は、分解能が低くても問題のないパラメータのみとする。
このため、ブレーキ力制御と、アンチロック制御等の車輪速制御とを行うにつき、配線構造が簡素で、かつ動力線を短くできて、コスト面で優位となり、また電動ブレーキ制御装置への指令通信周期を長くさせることができて、通信手段のコスト低減、信頼性の向上が可能な電動ブレーキシステムとなる。
前記電動ブレーキ制御装置5が、前記車輪速推定手段9の推定した車輪速相当値と前記非スリップ車輪速相当値とから過スリップ状態を防止するための車輪速相当値の限界値を推定する限界値推定手段36を有し、
前記制御切替手段35は、前記車輪速推定手段9により推定された車輪速相当値が、前記車輪速相当値の前記限界値を超過していない場合は前記目標値のうち前記目標ブレーキ力を用いて前記ブレーキ力コントローラ33による制御とし、前記限界値を超過する場合は前記目標値のうち目標車輪速相当値を用いて前記車輪速コントローラ34による制御とする構成としても良い。
このように、車輪速相当値の限界値を推定する限界値推定手段36を電動ブレーキ制御装置5側に設けても、アンチロックブレーキ動作が行える。
このように補間機能を設けることで、目標車輪速相当値の更新間隔を長くしても、目標車輪速相当値を更新して制御でき、更新間隔を短くした場合と同様な制御が行える。
複数ある電動ブレーキ制御装置5の一つに前記ブレーキ統合制御手段7を設ける場合、上位ECU6とはできるだけ独立させた電動ブレーキシステムとして完結でき、種々の機能を持たせる上位ECU6の負担が軽減できる。
この構成の場合、一般的に車内LANとして採用されているCAN等を用いてこの発明が実現できる。
この構成の場合も、一般的に車内LANとして採用されているCAN等を用いてこの発明が実現できる。
電動ブレーキ装置3は、機械的な部分である電動ブレーキアクチュエータ4と、この電動ブレーキアクチュエータ4を制御する電動ブレーキ制御装置5とで構成される。この実施形態では、電動ブレーキ制御装置5は、各車輪2の近傍で、例えば電動ブレーキアクチュエータ4におけるブレーキキャリパに設置されている。各電動ブレーキ制御装置5は、マイクロコンピュータおよび電子回路で構成される。また、各車輪2に対して、その車輪速相当値を推定する車輪速推定手段9が設置されている。車輪速推定手段9には、この例では車輪の回転速度(車輪速)を検出する回転センサである車輪速センサが用いられている。なお、ここで言う「車輪速相当値」は、前述のように、車輪速の他、車輪速の微分値や積分値など、車輪速に変換可能な値を言う。
電動ブレーキアクチュエータ4は、電動モータ11と、この電動モータ11の回転を減速する減速機構12と、摩擦部材操作手段である直動機構13と、駐車ブレーキであるパーキングブレーキ機構14と、ブレーキロータ15と、摩擦材16とを有する。電動モータ11、減速機構12、および直動機構13は、例えば、図示外のハウジング等に組込まれる。なおブレーキロータ15は、ディスク型であっても、ドラム型であっても良い。摩擦材16は、ブレーキパッドまたはブレーキシュー等からなる。直動機構13は、ボールねじ機構や遊星ローラねじ機構などの送りねじ機構からなる。
直動機構13は、減速機構12で出力される回転運動を送りねじ機構により直動部13aの直線運動に変換して、ブレーキロータ15に対して摩擦材16を当接離隔させる機構である。直動部13aは、回り止めされ且つ矢符A1にて表記する軸方向に移動自在に支持されている。直動部13aのアウトボード側端に摩擦部材16が設けられる。電動モータ11の回転を減速機構12を介して直動機構13に伝達することで、回転運動が直線運動に変換され、それが摩擦部材16の押圧力に変換されることによりブレーキ力を発生させる。
ブレーキ統合制御手段7は、サービスブレーキ指示手段31および車輪速指示手段32を有している。サービスブレーキ指示手段31は、前記ブレーキペダル等のブレーキ指令装置8(図1(A))の操作量に従って各電動ブレーキ装置3に動作させる目標ブレーキ力を生成し、分配する手段である。車輪速指示手段32は、アンチロック制御等のスリップ制御のための目標車輪速を生成して指示する手段である。ブレーキ統合制御手段7は、上記のように生成された目標ブレーキ力および目標車輪速を、車内通信手段10による目標値伝送手段により送信する。
同図(A)は、送信フレームのうちのデータフィールドに、目標ブレーキ力、および前記目標車輪速(目標車輪速相当値)を、それぞれ所定のビット区間に配して送信する形態である。
同図(B)は、送信フレームのうちのデータフィールドに、前記目標ブレーキ力および前記目標車輪速(目標車輪速相当値)のうちの何れか1つである目標値と、その目標値が目標ブレーキ力および前記目標車輪速相当値の何れであるかを示す区別情報である目標値IDとを含む。
なお、図3はデータフィールドのみを示しており、前記送信フレームにはデータフィールドの他に、送受の確認や送信先機器のIDの情報等の種々のフィールド(図示せず)が含まれる。
例えばドライバのブレーキペダル操作への追従を考える場合、通信周期を数十msec程度としても、その遅延をドライバが体感できる例は極めて稀と考えられる。一方、例えばアンチロック制御のような車輪速制御においては、慣性の小さい従動輪車輪速の時定数が20msec以下程度となる場合もあるため、前記の通信周期では不十分と考えられる。
しかし、この実施形態では、アンチロック制御における車輪速制御は電動ブレーキ制御装置5のみで行い、通常のブレーキ制御や高速動作を必要としないその他のブレーキ制御は、ネットワークエリアで指令を行うため、高価な通信系統を必要としない電動ブレーキシステムが構成できる。この時、アンチロック制御における目標車輪速は、4輪すべての車輪速を統合する必要があるが、目標車輪速に対する等価慣性は車体の重量となり時定数が大きいため、ネットワークエリアを介した情報伝達速度で十分と考えられる。なお、目標車輪速と減速度を同時に送信しておけば、通信周期中の目標車輪速を電動ブレーキ制御装置で補完することが可能となる。
これに対して、この実施形態では、図1(B)に示すように、高速処理部が全て電動ブレーキ制御装置5内に存在し、上位ECU6と電動ブレーキ制御装置5間の太線で示す通信系統10a,10b(車内通信ネットワーク10の一部)は、比較的低速で良い構成となる。そのため、車内通信ネットワーク10におけるブレーキ系統のネットワーク占有率を低下させ、送信の安定を図ることができ、通信手段のコスト低減、信頼性の向上が可能となる。
このように補間機能を設けることで、目標車輪速の更新間隔を長くしても、目標車輪速相当値を更新して制御でき、更新間隔を短くした場合と同様な制御が行える。目標車輪速に限らず、車輪速以外の目標車輪速相当値を用いる場合も上記と同様である。
前記電動ブレーキ制御装置5が、前記車輪速推定手段9の推定した車輪速相当値と前記非スリップ車輪速相当値とから過スリップ状態を防止するための車輪速相当値の限界値を推定する限界値推定手段36を有する。前記制御切替手段35は、前記車輪速推定手段9で推定された車輪速相当値が、前記車輪速相当値の限界値を超過していない場合は前記目標値のうち前記目標ブレーキ力を用いて前記ブレーキ力コントローラ33による制御とし、限界値を超過する場合は前記目標値のうち目標車輪速相当値を用いて前記車輪速コントローラ34による制御とする。
このように、車輪速相当値の限界値を推定する限界値推定手段36を電動ブレーキ制御装置5側に設けた場合も、アンチロックブレーキ動作が行える。
この実施形態の場合、図1の第1の実施形態と比較して、ハーネスは増加するが、電動ブレーキ制御装置5の数が少なくなるという利点がある。その他の構成,効果は、第1の実施形態と同様である。
この実施形態の場合、上位ECU6とはできるだけ独立させた電動ブレーキシステムとして完結でき、種々の機能を持たせる上位ECU6の負担が軽減できる。その他の構成,効果は、第1の実施形態と同様である。
2…車輪
3…電動ブレーキ装置
4…電動ブレーキアクチュエータ
5…電動ブレーキ制御装置
6…上位ECU
7…ブレーキ統合制御手段
8…ブレーキ指令装置
9…車輪速推定手段
10…車内通信ネットワーク(目標値伝送手段)
11…電動モータ
13…直動機構(摩擦材操作手段)
15…ブレーキロータ
16…摩擦材
31…サービスブレーキ指示手段
32…車輪速指示手段
33…ブレーキ力コントローラ
34…車輪速コントローラ
35…制御切替手段
36…限界値推定手段
Claims (2)
- ブレーキロータ、摩擦材、この摩擦材を前記ブレーキロータと接触させる摩擦材操作手段、および前記摩擦材操作手段を駆動する電動モータを有する電動ブレーキアクチュエータと、前記電動モータを制御する電動ブレーキ制御装置とを備た電動ブレーキ装置であって、
目標ブレーキ力に従って前記電動モータを制御するブレーキ力コントローラと、目標車輪速相当値に従って前記電動モータを制御する車輪速コントローラと、これらブレーキ力コントローラと車輪速コントローラとの使用を所定の条件に応じて切り替える制御切替手段とを有することを特徴とする電動ブレーキ装置。 - 請求項1に記載の電動ブレーキ装置において、前記電動ブレーキ制御装置の前記ブレーキ力コントローラが、前記目標車輪速相当値の更新間隔の中間時間における前記目標車輪速相当値を補間する補間機能を有する電動ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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