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JP6517092B2 - バッテリー充電器及びそれを用いたバッテリー診断器並びにバッテリー再生器 - Google Patents
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バッテリー充電器及びそれを用いたバッテリー診断器並びにバッテリー再生器 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、鉛蓄電池やニッケル水素二次電池、リチウム電池などのバッテリーを効率よく充電することの出来るバッテリー充電器、及び、このバッテリー充電器を用いて、バッテリーの劣化状態を診断することの出来るバッテリー診断機、並びに、劣化したバッテリーを回復することが出来るバッテリー再生器に関する。
フォークリフトやゴルフカート、構内電動車両等のバッテリーを動力源とする電動車両では、長年使用していると、突然にバッテリー故障が生じ、使用不可能となり、運搬業務等に問題が生じることがある。
また、近年の環境問題に対する緩和策として強い期待が寄せられている、いわゆる電気自動車(電池式電気自動車)においても、これらの電動車両と同様に、突然にバッテリー故障が生じる懸念がある。
特に、電気自動車の場合には、フォークリフトやゴルフカートなどの電動車両とは異なり、特定の範囲内だけを走行するわけではなく、公道なども走行するため、このような突然のバッテリー故障が生じると、場合によっては交通事故等に繋がりかねない。
さらには、携帯電話やPHSの基地局、データセンター、病院等の公共施設などでは、災害時や停電時など電源に異常が発生した場合に備えて、非常用バッテリーを備えているが、このような非常用バッテリーについても、突然に故障が発生すると社会的に多大な影響を与えることになる。
このように故障が生じた際に多大な問題を引き起こすようなバッテリーについては、定期的に新品のバッテリーに交換するなどの処置が行われ、多くのバッテリーが廃棄されており、環境負荷の懸念がある。
このため、バッテリーの長寿命化が求められているものの、バッテリーの劣化予防については十分に行われていない。バッテリーの日常のメンテナンスなどにおいて、早期にバッテリーの劣化を検出して、バッテリーの回復処置を行うことに意義がある。
近年、バッテリーの性能を示すものとして、充電受け入れ性能で評価することが採用されている。バッテリーの劣化は、以下のような原因によりバッテリーの充電受け入れ性能が低下し、電極がスリーピングの状態となってしまう。例えば、バッテリーの過放電によるセルの転極や、深放電によるサルフェーションの発生、もしくは、バッテリーの充電時に電池温度が上昇することによって熱逸走が生じることなどがある。また、電極にバーリアが発生したり、ボーラス表面に異常物質が付着したりすることも原因の一つとなる。
このような原因によりバッテリーの充電受け入れ性能が低下した場合には、従来、故障の原因を特定したうえで、症状に応じた対応策を講じることによって、バッテリーの回復・再生を図ることになる。
本出願人は、このようなバッテリーの回復・再生を行うため、特許文献1、2に開示されるようなバッテリー再生器及びバッテリー充電器を発明した。
特許文献1において開示したバッテリー再生器では、放電回数が予め設定された所定回数に達するバッテリーの充電と放電を繰り返し行うことでバッテリーの再生を行っている。
このように充電と放電を繰り返し行うことによって、サルフェーションやバーリアなどの症状を解消し、使用困難となったバッテリーを再生して、通常使用可能な状態とすることができる。
また、特許文献2において開示したバッテリー充電器では、バッテリーの充電の際に、充電信号に基づいてバッテリーの解析を行い、バッテリーの状態に応じて自動的に充電アルゴリズムを切替えながら、所定回数もしくは所定の満充電完了条件が成立するまで充電を繰り返し行っている。
このように充電アルゴリズムを切替えながら充電を行うことによって、効率よく充電を行えるとともに、バッテリーへの負荷を小さくすることができ、バッテリーの寿命を延ばす効果が得られる。
特開2009−284571号公報 国際公開第2012/053487号
このように特許文献1,2で開示されたバッテリー充電器やバッテリー再生器でも、バッテリーの寿命を延ばす充電や、劣化したバッテリーの再生などを行うことが可能であったが、単に多くの電気をバッテリーの注入するだけであり、充電アルゴリズムが最適化できていなかった。
また、バッテリーの充電受け入れ性能は、それぞれのバッテリーの容量により限界があり、容量以上に充電量を増やしても有効に充電されずに熱となり、やがては電極が損傷することになる。
さらに、バッテリーが劣化してくると、充電受け入れ性能も低下し、正規の容量以下の充電量しか受け入れられなくなる。このため、従来の充電器では、十分な充電を行うことができず、満充電となるまで充電したとしても、想定よりも早くバッテリー切れを起こしてしまうようなことがある。
なお、上述するような充電の障害となる原因を取り除くだけではなく、充電中の電解液中のイオン濃度異常分布を解消したり、さらに電解液含浸マット内等の局部的な空隙(ドライアウト現象)を解消したり、活物質とグリットの表面の境界層の導電性を向上させたりすることによっても充電受け入れ性能を向上させることができる。
これらは、バッテリーの臨界充電状態において充電を行うことによって達成することができるが、従来の充電器では、臨界充電状態における充電制御が行われておらず、バッテリーが破損してしまうことになる。
また、非常用バッテリーなどは、その容量が大きく、輸送上の問題が生じるため、センターバック式でのバッテリー再生が困難である。このため、オンサイトでの再生またはバッテリーの活性化が有効となる。
本発明では、充電アルゴリズムを最適化することによって、超臨界充電状態を形成し、スリーピングした電極を活性化して、充電受け入れ性能を向上させるとともに、充電電力が熱になったりしないで有効充電量を向上させ、効率的に短時間で充電を行うことができるとともに、セルバランスを回復させ、バッテリーの寿命を延ばすことが出来るバッテリー充電器を提供することを目的とする。
また、このようなバッテリー充電器を用いて、バッテリーの状態を診断することが可能なバッテリー診断器、及び、劣化したバッテリーの再生を行うことが出来るバッテリー再生器を提供することを目的とする。
本発明は、前述するような従来技術における課題を解決するために発明されたものであって、本発明のバッテリー充電器は、
接続されたバッテリーの充電を行うためのバッテリー充電手段と、
前記バッテリー充電手段から送られてくる充電信号に基づいて、バッテリーの解析を行う信号解析手段と、
前記信号解析手段における解析結果に基づき前記バッテリー充電手段による充電の制御を行う制御手段と、
を備えたバッテリー充電器であって、
前記制御手段は、
0.06CA〜0.25CAの電流により定電流充電を行う強定電流充電工程と、
前記強定電流充電工程における電流の0.01CA〜0.05CAの電流により定電流充電を行う弱定電流充電工程と、
00.06CA〜0.25CAの電流により定電流充電を行うループ内強定電流充電工程と、ループ内強定電流充電の0.01CA〜0.05CAの電流により定電流充電を行うループ内弱定電流充電工程とを、所定のループ回数だけ交互に繰り返すループ充電工程と、
定電圧充電を行う定電圧充電工程と、
を順次実行するように構成されていることを特徴とする。
このようなバッテリー充電器では、
前記制御手段が、
前記ループ充電工程を多重に行うように構成されていることが好ましい。
さらには、
前記制御手段が、
前記強定電流充電工程及び前記弱定電流充電工程において、前記バッテリーの充電電圧が、該バッテリーの満充電電圧を超えたと判断した場合に、当該工程を終了するように構成されていることが好ましい。
さらには、
前記制御手段は、
前記ループ内強定電流充電工程及び前記ループ内弱定電流充電工程において、前記バッテリーの充電電圧が、該バッテリーの超臨界充電電圧を超えたと判断した場合に、前記ループ充電工程を終了するように構成されていることが好ましい。
また、本発明のバッテリー診断器は、
上述するいずれかに記載のバッテリー充電器と、
前記バッテリーの放電を行うためのバッテリー放電器と、
を備え、
前記制御手段は、
前記強定電流充電工程の前段階に、前記バッテリー放電器により所定の時間だけ前記バッテリーの放電を行う放電工程を実行し、
前記信号解析手段は、
前記強定電流充電工程、前記弱定電流充電工程、前記ループ充電工程が実行されている間、前記バッテリーのセル毎の充電電圧を計測し、
該充電電圧の変化に基づき、前記バッテリーの診断を行うことを特徴とする。
また、本発明のバッテリー再生器は、
上述するいずれかに記載のバッテリー充電器と、
前記バッテリーの放電を行うためのバッテリー放電器と、
を備え、
前記制御手段は、
前記バッテリー充電器と、前記バッテリー放電器とを用いて、前記バッテリーの充電と放電を繰り返すことにより、前記バッテリーの再生を行うことを特徴とする。
本発明によれば、従来のバッテリー充電器には出来なかった超臨界充電電圧での充電を行うことができ、充電受け入れ性能を極大化し、スリーピングした状態の電極を活性化することができる。
さらに、バッテリーへの負荷を小さくするため、超臨界充電電圧付近での充電(ループ内強定電流充電)と、ループ内弱定電流充電を繰り返しているため、バッテリーを故障させることがなく、むしろ、短時間にバッテリーの再生を行うことができ、電極を活性化させ、バッテリーの寿命を延ばすことができる。
また、複数の充電終了条件及び異常検出条件を設定することにより、超臨界充電状態におけるきめ細やかな充電制御を行うことができ、バッテリーを破損することなく、充電受け入れ性能を向上させて効果的に充電を行うことができる。
また、このようなバッテリー充電器を用いたバッテリー診断器では、バッテリーの充電時にセル毎の充電電圧の変化に生じる有意差を検出することが可能であり、バッテリーの充電と同時にバッテリーのセルバランスの診断を行うことができ、早期にバッテリーの劣化を検出することができる。
また、本発明のバッテリー充電器を用いたバッテリー再生器では、超臨界充電状態における充電制御を行うことで、デリケートなニッケル水素バッテリーやリチウムイオンバッテリーなどのセルバランスの回復を行うことができる。
図1は、本発明のバッテリー充電器の一実施例における構成を説明するためのブロック図である。 図2は、バッテリー充電器10の充電アルゴリズムを説明するためのフローチャートである。 図3は、図2のループ充電のアルゴリズムを説明するためのサブフローチャートである。 図4は、バッテリー充電器10を用いて充電を行った際の充電電圧及び充電電流の時間変化を示すグラフである。 図5は、図4のグラフにおいて定電圧充電中の範囲を拡大したグラフである。 図6は、従来のバッテリー充電器で充電した場合のバッテリーの充電−放電特性と、本実施例のバッテリー充電器で充電した場合のバッテリーの充電−放電特性を比較したグラフである。 図7は、本発明のバッテリー診断器の一実施例における構成を説明するための概略構成図である。 図8は、バッテリー診断器によりバッテリーの診断を行う流れを説明するためのフローチャートである。 図9は、バッテリー診断器によりバッテリーの診断を行う際に用いられるバッテリーの充電電圧の変化を示すグラフである。 図10は、本発明のバッテリー再生器の一実施例における構成を説明するための概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明のバッテリー充電器の一実施例における構成を説明するためのブロック図である。
図1に示すように、バッテリー充電器10は、バッテリー50に接続し、バッテリー50の充電を行うバッテリー充電手段20と、バッテリー充電手段20から送られてくる充電信号に基づいてバッテリーの解析を行う信号解析手段30と、信号解析手段30における解析結果に基づきバッテリー充電手段20による充電の制御を行う制御手段40とを備えている。
バッテリー充電手段20から送られてくる充電信号としては、バッテリー50の充電時におけるバッテリー電圧(以下、「充電電圧」という。)やバッテリーに流れる電流(以下、「充電電流」という。)などをそのまま信号として利用してもよいし、AD変換回路(図示せず)を介して充電電圧や充電電流をデジタル信号として送信するようにしてもよい。
なお、バッテリー充電手段20から送られてくる信号が、充電電圧や充電電流などの場合には、例えば、バッテリー充電手段20と信号解析手段30との間に、分流器や分圧器などを介して、信号解析手段30に流れる電気信号として必要十分な量だけ取り出すようにすることができる。
また、バッテリー充電手段20から送られてくる信号がデジタル信号の場合には、その送受信手段として、例えば、デジタル信号をそのままの状態で送受信するデジタル送受信装置や、誤り符号訂正機能付きの信号として送受信する誤り符号訂正機能付きデジタル送受信装置などを用いることができる。
なお、バッテリー充電手段20は、電力を供給するための電源部と、充電電流や充電電圧の変成を行うトランスとを有している。なお、バッテリー充電手段20は、本実施例の構成に限定されず、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御などを用いたスイッチング電源を用いることもできる。
また、信号解析手段30としては、バッテリー充電手段20から送られてくる信号に基づいて、バッテリーの解析を行うことができる手段として、例えば、マイコンやカスタムIC、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いることができる。なお、信号解析手段30は、バッテリー充電器10の外部に設けられたパーソナルコンピュータやサーバーなどのコンピュータであってもよい。
また、制御手段40としては、信号解析手段30による解析結果に基づき、バッテリー充電手段20を制御して、バッテリー50への充電電流や充電電圧を変更することができる手段として、例えば、マイコンやカスタムIC、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いてもよいし、バッテリー充電器10の外部に設けられたパーソナルコンピュータやサーバーなどのコンピュータとすることもできる。なお、制御手段40は信号解析手段30と一体の装置として構成することも可能である。
また、制御手段40は、バッテリー充電手段20に組み込まれていても構わない。すなわち、制御手段40は、単独の装置としてもよいし、また、バッテリー充電手段20と一体であっても、信号解析手段30と一体であっても構わない。
また、制御手段40には、バッテリー充電手段20から送られてくる充電電圧や充電電流などの充電信号や充電中の経過時間などをデータとして記憶するデータ記憶手段42が備えられている。
なお、データ記憶手段42には、過去に行われた充電時に得られた充電信号や充電中の経過時間などのデータが記憶されており、これらのデータに基づいて信号解析手段30においてバッテリー50の状態を診断することができる。
また、信号解析手段30には、充電異常が生じた場合などに、異常を報知するための異常警報手段32を備えることができる。異常警報手段32としては、例えば、ブザーなどの音によって報知する手段、ランプなどの光によって報知する手段、またはそれらを組み合わせた手段や液晶ディスプレイなどの図示しない表示手段などを用いることができる。
また、信号解析手段30としてコンピュータなどが用いられている場合には、例えば、コンピュータに接続されたディスプレイなどに警報を表示するようにしてもよい。さらには、インターネットやLAN(Local Area Network)などを介して、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどのモバイル端末に警報を表示することもできる。
このように構成された本実施例のバッテリー充電器10では、以下のようにしてバッテリー50の充電を行っている。
図2は、バッテリー充電器10の充電アルゴリズムを説明するためのフローチャート、図3は、図2のループ充電のアルゴリズムを説明するためのサブフローチャート、図4は、バッテリー充電器10を用いて充電を行った際の充電電圧及び充電電流の時間変化を示すグラフである。
バッテリー50への充電を開始すると(S10)、まず、強定電流充電を行う(S20)。強定電流充電では、バッテリー50の公称容量に基づき、0.06CA〜0.25CA、好ましくは、0.10CA〜0.20CAの電流により定電流充電を行う。
図4に示すように、バッテリー50に対して強定電流充電を行うことによって、充電電圧(バッテリー電圧)が徐々に上昇する。この間、信号解析手段30では、バッテリー50の充電電圧を逐次監視し、制御手段40において充電電圧が後述する充電終了条件を満たしたか否かが判断される(S30)。
そして、充電電圧が充電終了条件を満たした場合には、所定の時間だけ充電を継続(S40)した後、所定の第1休止時間だけ充電を停止する(S50)。なお、バッテリー50の充電時には、充電反応によりバッテリー50の電極付近においてイオン濃度勾配が大きくなるため、これを均一化させる時間として、第1休止時間を適宜設定することができる。
次いで、弱定電流充電を行う(S60)。弱定電流充電では、0.01CA〜0.05CA程度の電流により定電流充電を行う。
図4に示すように、バッテリー50に対して弱定電流充電を行うことによって、充電停止時にいったん低下した充電電圧(バッテリー電圧)が徐々に上昇する。この間、信号解析手段30では、バッテリー50の充電電圧を逐次監視し、充電電圧がバッテリー50の後述する充電終了条件を満たしたか否かが判断される(S70)。
そして、充電電圧が充電終了条件を満たした場合には、所定の時間だけ充電を継続(S80)した後、所定の第2休止時間だけ充電を停止する(S90)。なお、第2休止時間としては、第1休止時間と同じとすることが好ましいが、第1休止時間よりも短いもしくは長い時間を採用しても構わない。
次いで、ループ充電を行う(S100)。ループ充電では、図3に示すS105からS140までを1回の充電サイクルとして、強定電流充電と弱定電流充電を繰り返すことによって行う。
まず、ループ充電における充電条件を設定する(S105)。ここで、充電条件とは、後述するループ内強定電流充電やループ内弱定電流充電における充電電流の大きさや、後述する充電終了条件を含むものである。
充電終了条件は、後述するような条件から適宜選択することができ、また、複数の充電終了条件を組み合わせて設定することもできる。なお、充電終了条件は、ループごとに変更してもよいし、所定のループ回数だけループ充電を行うごとに変更したり、ループ充電中に異常終了した際に充電終了条件を変更してループ充電を再開するようにしてもよい。
ループ充電におけるループ内強定電流充電では、上述するS20における強定電流充電と同様に、0.06CA〜0.25CA程度の電流により定電流充電を行う(S110)。
S20〜S80のように強定電流充電と弱定電流充電を行うことによって、バッテリー50は概ね充電が完了した状態となっている。このため、ループ内強定電流充電を行うことによって、充電電圧(バッテリー電圧)は通常の満充電電圧よりも高く上昇し、過電圧が生じる状態となる。
一般的に、このような過電圧が生じる状態での過充電は、バッテリーの寿命を短くし、故障の原因となると言われているが、本発明では、充電電圧がバッテリー50の超臨界充電電圧まで上昇するようにしている。
なお、臨界充電電圧とは、バッテリーの満充電状態において、バッテリー電極の充電反応をラジカル状態に保持した際の充電電圧のことをいう。ここでは電解質のイオン状態が複合錯塩状態となるドライアウト現象を解消する状態となる。具体的には、1セルあたりの満充電電圧が2.5Vの鉛バッテリーでは、2.7Vが臨界充電電圧となる。そして、超臨界充電電圧は、臨界充電電圧の約8%高い電圧である2.9Vとしている。したがって、12Vの鉛バッテリー(6セル)の場合、超臨界電圧は17.5Vとなる。
また、1セルあたりの満充電電圧が1.38Vのニッケル水素バッテリーでは、1.42〜1.45Vが臨界充電電圧となり、1.46〜1.49Vが超臨界充電電圧となる。したがって、12セルのニッケル水素バッテリーの場合、超臨界充電電圧は17.5〜17.9V、20セルのニッケル水素バッテリーの場合、超臨界充電電圧は29.2〜29.6V、188セルのニッケル水素バッテリーの場合、超臨界充電電圧は274〜280Vとなる。
なお、バッテリーの満充電電圧、臨界充電電圧、超臨界充電電圧は温度依存性を有しており、バッテリーの温度が低いとこれらの電圧は高くなり、一方で、温度が高いとこれらの電圧は低くなるため、上述する臨界充電電圧、超臨界充電電圧は一例であり、バッテリーの種類や使用条件等により適宜変更が可能である。
すなわち、信号解析手段30において、バッテリー50の充電電圧を逐次監視し、充電電圧がバッテリー50の超臨界充電電圧を超えたか否かが判断される(S115)。
そして、充電電圧が超臨界充電電圧を超えた場合には、所定の第3休止時間だけ充電を停止する(S120)。なお、第3休止時間としては、第2休止時間と同じにすることが好ましい。
なお、ループ内強定電流充電中に後述するような異常検出条件を満たした場合(S111)には、ループ充電S100を終了するように構成することが好ましい。
次いで、ループ内弱定電流充電では、上述するS50における弱定電流充電と同様に、強定電流充電の0.01CA〜0.05CA程度の電流により定電流充電を行う(S130)。この間、信号解析手段30では、バッテリー50の充電電圧を逐次監視し、充電電圧がバッテリー50の後述する充電終了条件を満たしたか否かが判断される(S135)。
そして、充電電圧が充電終了条件を満たした場合には、所定の第4休止時間だけ充電を停止する(S140)。なお、第4休止時間としては、第3休止時間と同じにすることが好ましい。
なお、ループ内弱定電流充電中に後述するような異常検出条件を満たした場合(S131)には、ループ充電S100を終了するように構成することが好ましい。
このようにループ充電中に、強定電流充電と弱定電流充電を組み合わせることで、劣化初期のバッテリー50であれば、電極活物質の活性化が回復することになる。
図4に示すように、ループ充電を行うことによって、ループ内弱定電流充電中の充電電圧が、充電サイクルを繰り返すにつれ徐々に上昇する。そして、事前に設定された所定のループ回数だけ充電サイクルが実行されたか否かが判断され(S145)、所定のループ回数に達していない場合には、S110のループ内強定電流充電に戻ってループ充電を継続し、ループ回数に達した場合には、ループ充電を終了する(S150)。
なお、ループ充電によるバッテリーの充電量は、全体の10〜20%程度とすることが好ましく、充電時間にすると、ループ充電時間は総充電時間の40〜60%程度とすることが好ましい。
また、ループ内強定電流充電とループ内弱定電流充電とは、充電量にして、1:1〜1:3とすることが望ましい。
ループ内強定電流充電は、バッテリーを超臨界充電状態に維持する役割を果たし、ループ内弱定電流充電は、バッテリーの有効充電量を増加させる役割を果たしている。
このように、バッテリーの充電電圧を超臨界充電電圧まで上昇させるループ内強定電流充電と、負荷の小さい弱定電流充電とを交互に行うループ充電を行うことによって、効率的に短時間で充電を行うとともに、バッテリーへの負荷を小さくすることができる。
なお、ループ充電を終了した後、所定のループ休止時間だけ充電を停止した後、充電電流などの充電条件を変更し、次のステップのループ充電(S100)を行うように構成することもできる。
すなわち、ループ充電回数が所定のステップ数に達したか否かを判断し(S155)、ステップ数に達していない場合には、S100のループ充電を繰り返し実行する。なお、この場合、ステップ毎の充電条件は、例えば、前回のループ充電時の半分程度の充電量としたり、1.3倍の充電量としたりするなど、適宜変更することが好ましい。
このように、充電条件の異なるループ充電を多重に行うことによって、ループ充電における強弱のレベルや、ループ充電毎の充電量のレベルなどを微細に調整することが出来、バッテリーの再生を行い充電受け入れ性能を回復させて、効果的にバッテリーの充電を行うことができる。
なお、充電条件の変更は、本実施例のように、自動的に行うようにしてもよいが、ループ充電から次のループ充電に移行した際の充電条件の変更時などのタイミングで、手動により充電条件を変更するようにしてもよい。
その後、バッテリー50の充電状態をチェックするため、定電圧充電を行う(S160)。なお、定電圧充電では、浮動充電(フロート充電)とすることが好ましい。
定電圧充電中は、図5に示すように、時間が経つにつれて充電電流は低下していくが、過充電状態となると充電電流が増大することになる。このため、定電圧充電中は、信号解析手段30により、バッテリー50の充電電流を逐次監視し、充電電流の増大分(+ΔA2)が、所定の充電完了増大値を超えたか否かを判断する(S170)。
そして、充電電流の増大分が、充電完了増大値を超えた場合に、バッテリー50の充電を終了する(S180)。
このように構成した本発明のバッテリー充電器10によれば、従来のバッテリー充電器には出来なかった超臨界充電電圧付近での充電を行うことができ、バッテリー50の活性化充電が行える。
さらに、バッテリー50への負荷を小さくするため、超臨界充電電圧付近での充電(ループ内強定電流充電)と、弱定電流充電を繰り返しているため、バッテリー50を故障させることがなく、むしろ、サルフェーションやバーリアなどの症状を解消し、バッテリーの寿命を延ばすことができる。
なお、充電終了条件としては、以下のような複数の監視パラメーターを設定し、そのいずれかを満たした場合に充電を終了させるようにすることで、効率的に短時間で充電を行うとともに、バッテリーへの負荷を小さくすることができる。
(1)通常の満充電検出
例えば、充電量を検出することでバッテリー50が満充電となった時点で充電を終了させたり、満充電検出後、タイマーを用いて所定の時間Tcだけ充電を行った時点で充電を終了させることができる。
(2)−ΔV2の検出
ループ充電中において、n−1回目の充電時における最大バッテリー電圧よりも、n回目の充電時における最大バッテリー電圧が低下した場合には、その値を−ΔV2として検知し、この−ΔV2が所定の設定値よりも大きくなった場合には、満充電条件が成立したと判断され充電を完了させることができる。
このように、−ΔV2が大きくなった場合には、それ以上充電をすることができない状態、すなわち、充電限界を迎えた状態であると判断することができるため、バッテリーの充電を正常に終了させることができる。
なお、−ΔV2の設定値としては、バッテリーの種類や定格電圧によって適宜設定することができるが、例えば、定格48Vのバッテリーの場合には、全セル電圧の平均値として0.1V(バッテリー電圧として2〜2.5V程度)とすることができる。なお、このように−ΔV2が検出されることは、鉛バッテリー、ニッケル水素バッテリー、リチウムイオンバッテリーのいずれにもおきえる。
(3)−ΔV3の検出
ループ充電中において、m回目の充電時における最大バッテリー電圧よりも、n回目(m<n)の充電時における最大バッテリー電圧が低下した場合には、その値を−ΔV3として検知し、このΔV3が所定の設定値よりも大きくなった場合には、満充電条件が成立したと判断され充電を完了させることができる。
このように、−ΔV3が大きくなった場合には、それ以上充電をすることができない状態、すなわち、充電限界を迎えた状態であると判断することができるため、バッテリーの充電を正常に終了させることができる。
なお、−ΔV3の設定値としては、バッテリーの種類や定格電圧によって適宜設定することができるが、例えば、定格48Vのバッテリーの場合には、全セル電圧の平均値として0.1V(バッテリー電圧として2〜2.5V程度)とすることができる。なお、このように−ΔV3が検出されることは、鉛バッテリー、ニッケル水素バッテリー、リチウムイオンバッテリーのいずれにもおきえる。
(4)−ΔAH1の検出
ループ充電中の充電量が、一つ前のステップのループ充電中の充電量よりも減少した場合、その差を−ΔAH1として検出し、−ΔAH1が所定の許容値よりも大きくなった場合には、満充電条件が成立したと判断され充電を完了させることができる。
(5)ΔAH1の検出
ループ充電中の充電量が、一つ前のステップのループ充電中の充電量よりも増加した場合、その差をΔAH1として検出し、ΔAH1が所定の許容値よりも大きくなった場合には、満充電条件が成立したと判断され充電を完了させることができる。
このような満充電条件を設定するとともに、下記のような異常検出条件を設定することによって、充電中に異常が発生した場合に、充電を終了させ、バッテリー50が損傷することを防ぐことができる。
(1)−ΔVの検出
充電中に、バッテリー電圧が低下した場合には、その値を−ΔVとして検知し、この−ΔVが所定の設定値よりも大きくなった場合には、異常として検出し、充電を中止するようにする。
なお、−ΔVの設定値としては、バッテリーの種類や定格電圧によって適宜設定することができるが、例えば、定格48Vのバッテリーの場合には、全セル電圧の平均値として0.1V(バッテリー電圧として2V〜2.5V程度)とすることができる。なお、このように−ΔVが検出されることは、特に、ニッケル水素バッテリーで多い。
(2)+ΔVの検出
定電圧充電中において、バッテリー電圧が急に上昇した場合には、その値を+ΔVとして検知し、この+ΔVが所定の設定値よりも大きくなった場合には、異常として検出し、充電を中止するようにする。
なお、+ΔVの設定値としては、バッテリーの種類や定格電圧によって適宜設定することができるが、例えば、定格48Vのバッテリーの場合には、全セル電圧の平均値として0.12V(バッテリー電圧として3V程度)とすることができる。なお、このように+ΔVが検出されることは、特に、リチウムイオンバッテリーで多い。
(3)+ΔAの検出
定電圧充電中において、バッテリーに流れる電流の値が急に増大することがある。この増大量をΔAとして検知し、このΔAが所定の設定値よりも大きくなった場合には、異常として検出し、充電を中止するようにする。
なお、+ΔAの設定値としては、バッテリーの種類や定電流充電時の電流値によって適宜設定することができるが、例えば、定格容量が400AHのバッテリーの場合には、5〜10A程度とすることができる。なお、このように+ΔAが検出されることは、特に、ニッケル水素バッテリーで多い。
(4)Vuの検出
バッテリー50の下限限界電圧Vuを設定しておき、バッテリー50の充電電圧が、下限限界電圧Vuを下回った場合には、異常として検出し、充電を中止するようにする。
(5)Vhの検出
バッテリー50の上限限界電圧Vhを設定しておき、バッテリー50の充電電圧が、上限限界電圧Vhを上回った場合には、異常として検出し、充電を中止するようにする。
(6)Ttの検出
充電上限時間Ttを設定しておき、バッテリー50の充電時間が、充電上限時間Ttを上回った場合には、異常として検出し、充電を中止するようにする。
(7)Tlcの検出
ループ充電中のループ充電上限時間Tlcを設定しておき、ループ充電時間が、ループ充電上限時間Tlcを上回った場合には、異常として検出し、充電を中止するようにする。
(8)Alの検出
定電圧充電中において、充電電流が下限電流Alを下回った場合には、異常として検出し、充電を中止するようにする。
(9)Voの検出
所定の過電圧監視開始電圧V0を設定しておき、充電電圧が過電圧監視開始電圧Voに達してから所定時間経過しても、バッテリー50の満充電電圧Vcまで上昇しない場合には、異常として検出し、充電を中止するようにする。
このように複数の充電終了条件及び異常検出条件を設定することにより、超臨界充電状態におけるきめ細やかな充電制御を行うことができ、バッテリー50を破損することなく、充電受け入れ性能を向上させて効果的に充電を行うことができる。
なお、本実施例では、異常検出条件を満たした場合には、ループ充電S100を終了し、S155において、ループ充電回数が所定のステップ数に達していない場合には、再度ループ充電S100を行うように構成しているが、充電を継続することが危険な場合などには充電そのものを中止するように構成してもよい。
なお、充電開始直後は、バッテリー50の充電電圧が過渡状態にあり、電圧変化が安定しない。このため、所定の充電過渡時間Tnを設定し、充電開始から充電過渡時間Tnが経過するまでは、充電終了条件及び異常検出条件の判定を行わないようにすることが好ましい。
図6は、従来のバッテリー充電器で充電した場合のバッテリー50の充電受け入れ特性と、本実施例のバッテリー充電器で充電した場合のバッテリー50の充電受け入れ特性を比較したグラフであり、図6(a)が充電時の充電量と電圧の関係を示すグラフ、図6(b)が放電時の放電量と電圧の関係を示すグラフである。
なお、図6において、V、VV、VVVは従来の充電器を用いて充電し、そのバッテリーを放電させて充電−放電特性を計測した。一方で、Mは本実施例のバッテリー充電器10を用いて充電し、そのバッテリーを放電させて充電−放電特性を計測した。
なお、Vは弱電流、VVは中電流、VVVは大電流で充電した場合の結果である。
図6に示すように、中電流で充電した方が高電流で充電するよりも多くの有効充電をすることができ、さらに、弱電流でゆっくり充電した方が、中電流で充電するよりも多くの有効充電をすることができる。すなわち、弱い電流でゆっくり時間をかけて充電を行った方が充電受け入れ性能が優れている。
これに対して、本実施例のバッテリー充電器50を用いた場合には、初期の強定電流充電時において中電流によって充電を行ったとしても、従来のバッテリー充電器を用いて弱電流によって充電を行った場合に比べて、より多くの電力が充電でき、また、多くの電力を出力することができるようになっている。すなわち、従来のバッテリー充電器を用いて弱電流によってゆっくりと充電をするよりも、本実施例のバッテリー充電器10を用いて充電を行った方が、充電受け入れ性能が優れている。これは、超臨界充電状態においてループ内弱定電流充電時においてゆっくり充電を行っていることの効果である。
なお、本実施例であるMでは、強定電流充電と弱定電流充電とを組み合わせたループ充電を行っているが、例えば、強定電流充電のみのループ充電(強定電流充電と充電休止の繰り返し)や、弱定電流充電のみのループ充電(弱定電流充電と充電休止の繰り返し)では、その充電受入量は本実施例であるMよりも小さいと推定される。すなわち、強定電流充電と弱定電流充電とを組み合わせたループ充電が最もバッテリーを活性化することができる。
図7は、本発明のバッテリー診断器の一実施例における構成を説明するための概略構成図、図8は、バッテリー診断器によりバッテリーの診断を行う流れを説明するためのフローチャートである。
このバッテリー診断器60は、バッテリー充電器10と、バッテリー50の放電を行うためのバッテリー放電器62とを備えている。
なお、バッテリー放電器62によるバッテリー50の放電制御のため、バッテリー放電器62に制御手段を設けてもよいが、本実施例では、バッテリー充電器10の制御手段40により、バッテリー放電器62を制御するよう構成している。
この実施例のように、バッテリー診断器60として使用するためには、制御手段40において、以下のように、バッテリー充電手段20と信号解析手段30とバッテリー放電器62とを制御することにより達成する。
バッテリーの診断を始めると(S200)、まず、バッテリー放電器62により所定の時間だけ放電を行う(S210)。これにより、バッテリー50の各セルがそれぞれ有する放電深度に応じて放電が行われる。
この状態で、信号解析手段30によって、バッテリー50のセル毎の充電電圧の計測を開始(S220)するとともに、バッテリー充電器10により上述するようなアルゴリズムによってバッテリー50の強定電流充電、弱定電流充電、ループ充電を行う(S220)。
信号解析手段30では、バッテリー50の充電が完了するまで、充電電圧を計測する。バッテリー50の充電が完了すると、信号解析手段30によって、セル毎の充電電圧の変化を解析する(S240)。
このように、バッテリー50の充電を行いながら、充電電圧の変化を解析することにより、図9に示すように、バッテリーの充電を進めていくと、ループ内弱定電流充電時の充電電圧に有意差が検出される。なお、7,12,20,24はバッテリーセルのセル番号である。
このセル毎の充電電圧の変化に生じる有意差に基づいて、バッテリー50のセルバランスを把握することができ、バッテリー50の診断を行うことができる。
図10は、本発明のバッテリー再生器の一実施例における構成を説明するための概略構成図である。
このバッテリー再生器70は、上述するバッテリー診断器60と基本的には同じ構成とすることができるため、同一の構成部材には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
このように構成したバッテリー再生器70では、特許文献1に開示するように、制御手段40により、バッテリー50の充電と放電を繰り返し行うことにより、バッテリーの再生を行うことができる。
このようなバッテリー再生器70であれば、従来の充電器では充電不能なバッテリーであっても、充電が可能となるようにバッテリーの再生を行うことができる。
なお、バッテリーセルに対して並列にコンデンサーを接続し、パッシブバランシングを行うように構成することもできる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、
上記実施例では、一例として鉛バッテリーとニッケル水素バッテリーの超臨界充電電圧を挙げたが、本発明のバッテリー充電器、バッテリー診断器、バッテリー再生器では、例えば、リチウムイオンバッテリー、ニッケルカドミウムバッテリーなどにも使用することができる。
また、特許文献1,2に開示するように異常を検出するように構成し、バッテリーに対して過剰な負荷がかかった場合に、瞬時に充電を終了させ、バッテリーの故障を防ぐなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 バッテリー充電器
20 バッテリー充電手段
30 信号解析手段
32 異常警報手段
40 制御手段
42 データ記憶手段
50 バッテリー
60 バッテリー診断器
62 バッテリー放電器
70 バッテリー再生器

Claims (7)

  1. 接続されたバッテリーの充電を行うためのバッテリー充電手段と、
    前記バッテリー充電手段から送られてくる充電信号に基づいて、バッテリーの解析を行う信号解析手段と、
    前記信号解析手段における解析結果に基づき前記バッテリー充電手段による充電の制御を行う制御手段と、
    を備えたバッテリー充電器であって、
    前記制御手段は、
    0.06CA〜0.25CAの電流により定電流充電を行う強定電流充電工程と、
    前記強定電流充電工程における電流の0.01CA〜0.05CAの電流により定電流充電を行う弱定電流充電工程と、
    0.06CA〜0.25CAの電流により定電流充電を行うループ内強定電流充電工程と、ループ内強定電流充電の0.01CA〜0.05CAの電流により定電流充電を行うループ内弱定電流充電工程とを、所定のループ回数だけ交互に繰り返すループ充電工程と、
    定電圧充電を行う定電圧充電工程と、
    を順次実行するように構成されていることを特徴とするバッテリー充電器。
  2. 前記制御手段は、
    前記ループ充電工程を多重に行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバッテリー充電器。
  3. 前記制御手段は、
    事前に設定された充電終了条件及び異常検出条件が記憶され、
    前記強定電流充電工程、前記弱定電流充電工程、前記ループ充電工程において、前記充電終了条件または前記異常検出条件が満たされた場合に、当該工程を終了するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバッテリー充電器。
  4. 前記制御手段は、
    前記強定電流充電工程及び前記弱定電流充電工程において、前記バッテリーの充電電圧が、該バッテリーの満充電電圧を超えたと判断した場合に、当該工程を終了するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のバッテリー充電器。
  5. 前記制御手段は、
    前記ループ内強定電流充電工程及び前記ループ内弱定電流充電工程において、前記バッテリーの充電電圧が、該バッテリーの超臨界充電電圧を超えたと判断した場合に、前記ループ充電工程を終了するように構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載のバッテリー充電器。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のバッテリー充電器と、
    前記バッテリーの放電を行うためのバッテリー放電器と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記強定電流充電工程の前段階に、前記バッテリー放電器により所定の時間だけ前記バッテリーの放電を行う放電工程を実行し、
    前記信号解析手段は、
    前記強定電流充電工程、前記弱定電流充電工程、前記ループ充電工程が実行されている間、前記バッテリーのセル毎の充電電圧を計測し、
    該充電電圧の変化に基づき、前記バッテリーの診断を行うことを特徴とするバッテリー診断器。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載のバッテリー充電器と、
    前記バッテリーの放電を行うためのバッテリー放電器と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記バッテリー充電器と、前記バッテリー放電器とを用いて、前記バッテリーの充電と放電を繰り返すことにより、前記バッテリーの再生を行うことを特徴とするバッテリー再生器。
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