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JP6518262B2 - 棒材供給機 - Google Patents
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JP6518262B2 - 棒材供給機 - Google Patents

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Description

本発明は、材料棚から1本ずつ材料を取り出し、棒材加工機に供給する棒材供給機に関する。
従来、棒材加工機に棒材を自動的に供給する棒材供給機としては、例えば特許文献1に記載のような構造のものがある。図11に、従来の棒材供給機の構造を示す。図11に示すように、特許文献1に記載の棒材供給機は、棒材を載置する材料棚100と、材料棚100から棒材を1本ずつ取り出す割出板102と、割出板102によって取り出された棒材を受け入れ、棒材加工機に給送するガイドレール104とを備える。割出板102は、円盤状に形成され、その外周には棒材を1本ずつ受け入れる凹部106が形成されている。凹部106に棒材を受け入れた状態で、割出板102が回転することによって棒材を材料棚100からガイドレール104まで搬送して供給する。割出板102の外側には、割出板102の外形に対応した形状のガイド部108が設けられており、割出板102が回転する間、棒材は凹部106とガイド部108との間の空間に保持され、凹部106に受け入れられた棒材が落下するのを防止する。
特開2002−36005号公報
このような構造の従来の棒材供給機では、割出板102の凹部106から棒材が落下しないようにガイド部108が設けられており、割出板102とガイド部108との間にはなるべく隙間が生じないようになっている。このため、例えば棒材加工が終了した場合や、扱う棒材の種類を変更する場合に、ガイドレール104内の棒材を材料棚に戻すには、ガイドレール104から棒材を取り上げ、割出板102の凹部106内に収容した状態で割出板を回転駆動し、棒材が凹部106とガイド部108との間の空間に保持されるようになるまで、手で棒材を押さえておく必要がある。このような作業には手間がかかり、また棒材を手で押さえながら割出板102を回転駆動しなければならないため、作業に注意を要する。
本発明は、ガイドレールに残った棒材を簡単に材料棚に戻すことができる棒材供給機を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る棒材供給機は、給送軸線に沿って棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機であって、棒材を給送軸線に沿って案内するためのガイドレールと、ガイドレールから遠い上流側からガイドレールに近い下流側まで複数の棒材を載置可能な材料棚と、材料棚から棒材を1本ずつ取り出してガイドレールに補給するための供給案内アームであって、材料棚に載置された棒材のうち最も下流側の棒材を1本だけ取り出す棒材取出位置と、取り出された棒材をガイドレールに供給する供給位置との間で回転可能であるとともに、取り出した棒材を受け入れる凹状の受入部を有する供給案内アームと、供給案内アームを、棒材取出位置と供給位置との間で回転駆動する供給案内アーム駆動機構と、を備え、供給案内アームの回転軸は、材料棚の下流側の端部よりも下流側で且つガイドレールの上方に位置し、供給案内アームは、供給位置において、供給案内アームと材料棚との間に、ガイドレールから材料棚に至るまで棒材が通過可能な隙間が形成されるように構成され、材料棚は、供給案内アームが前記供給位置に移動する際に、受入部に受け入れられた棒材を案内する案内部を有し、案内部は、回転軸の回転中心を中心とする円弧状の凹部と、凹部の下方に連続して形成されるとともにガイドレールに向かって下方に傾斜する傾斜部とを有する、ことを特徴としている。
本発明においては、供給案内アーム駆動機構によって供給案内アームを棒材取出位置に回転移動させると、供給案内アームは、材料棚に載置された棒材のうち、最も下流側にある棒材を1本だけ取り出す。その後、供給案内アーム駆動機構によって供給案内アームが供給位置まで回転すると、供給案内アームによって取り出された棒材が、ガイドレールに供給される。また、供給案内アームが供給位置にあるとき、供給案内アームと材料棚との間には、ガイドレールから材料棚に至るまで棒材が通過可能な隙間が形成される。ガイドレールに供給された棒材を材料棚に戻す際には、ガイドレールから棒材を持ち上げ、この隙間を通して棒材を材料棚に戻す。
本発明に係る棒材供給機によれば、供給案内アームが供給位置にあるとき、供給案内アームと材料棚との間には、ガイドレールから材料棚に至るまで棒材が通過可能な隙間が形成されるので、棒材をガイドレール内から排出する場合、棒材を上記隙間を通して材料棚に戻すことができる。したがって、従来のようにガイドレール内で棒材加工機側に移動さたり、割出板の凹部に棒材を入れた状態で割出板を回転させる必要がなく、棒材を材料棚へ戻す作業が簡単になる。
また、案内部が設けられているので、供給案内アームが棒材取出位置から供給位置に回転移動する間に、受入部に受け入れられた棒材が落下するのが防止される。
また、本発明の実施の形態では、供給案内アームは、棒材取出位置において材料棚に載置された棒材のうち最も下流側の棒材を1本だけ押し上げる押上部と、押上部によって押し上げられた棒材を受け入れる受入部とを有することが好ましい。
この実施の形態においては、供給案内アームが棒材取出位置に移動すると、押上部が材料棚から棒材を1本だけ押し上げる。押し上げられた棒材は、供給案内アームの受入部に受け入れられる。
したがって、この実施の形態によれば、供給案内アームを棒材取出位置に移動させることによって棒材を押し上げて棒材を取り出すことが可能となるので、棒材の取出構造が簡単になる。
本発明の別の実施の形態では、供給案内アームは、供給位置において、供給案内アームと案内部との間に、ガイドレールから材料棚に至るまで棒材が通過可能な隙間が形成されるように構成されていることが好ましい。
この別の実施の形態においては、供給案内アームが棒材取出位置から供給位置まで回転移動する際、案内部が、受入部に受け入れられた棒材を案内する。
したがって、この別の実施の形態によれば、供給位置において、供給案内アームと案内部との間に、ガイドレールから材料棚に至るまで棒材が通過可能な隙間が形成されるので、棒材をガイドレールから材料棚に戻す際には、案内部に沿って棒材を戻すことが可能になり、棒材を戻す作業がよりスムーズになる。
本発明の更に別の実施の形態では、押上部は、材料棚に載置された棒材を下方から押し上げる押上面と、押上面によって棒材を押し上げている間、次に材料棚に載置された棒材を所定位置に係止する係止部と、を有することが好ましい。
この更に別の実施の形態においては、押上部の押上面が棒材を下方から押し上げる。このとき、材料棚に載置された棒材は、係止部によって所定位置に係止される。したがって、押上面が棒材を押し上げるのと同時に材料棚上の棒材を係止することができるので、材料棚上の棒材の落下が防止される。また、棒材が材料棚上を転がるのが防止されるので、棒材の損傷が最小限に抑制される。
本発明の他の実施の形態では、押上部は、供給案内アームが棒材取出位置に移動する際、押上面と係止部との交点が、押し上げられる棒材の次に材料棚に載置された棒材に接触しない位置及び形状に形成されていることが好ましい。
この他の実施の形態においては、供給案内アームが棒材取出位置に移動する際、押上面によって棒材を押し上げる。このとき、押上面と係止部との交点は、材料棚に載置された次の棒材に接触せず、係止部のみが次の棒材に接触する。このため、材料棚に載置された次の棒材を、押上面と係止部との交点で押し上げたり、棒材を傷つける等の不具合発生が防止される。
本発明の更に他の実施の形態では、係止部は、供給案内アームの回転中心近傍を中心とする円弧状に形成されていることが好ましい。
この更に他の実施の形態においては、係止部が、供給案内アームの回転中心近傍を中心とする円弧状に形成されているので、押上面が棒材を押し上げる間に係止部が材料棚に載置された次の棒材を係止する際、係止した棒材の位置が変化しない。したがって安定した棒材の係止が実現される。
本発明の一実施形態に係る棒材供給機の構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る棒材供給機の供給案内アーム駆動機構の構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る棒材供給機の構造を示す図であり、供給案内アームが供給位置にある状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る棒材供給機の供給案内アーム駆動機構の構造を示す図であり、供給案内アームが供給位置にあるときの供給案内アーム駆動機構の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る棒材供給機の供給案内アームの拡大図である。 本発明の一実施形態に係る棒材供給機の動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係る棒材供給機の動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係る棒材供給機の動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係る棒材供給機の動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係る棒材供給機の動作を示す図である。 従来の棒材供給機の構造を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る棒材供給機1の構造を示す図である。図1は、給送軸線に沿った方向から棒材供給機1を見た断面図であり、図1において、図1の紙面に対して垂直手前側(表側)が棒材供給機1の上流側であり、図1の紙面に対して垂直奥側(裏側)が、棒材加工機が配置された、棒材供給機1の下流側である。
図1に示すように、棒材供給機1は、棒材Wを給送軸線Aに沿って給送するためのガイドレール2と、棒材Wを載置するための材料棚4と、材料棚4から棒材Wを1本ずつ取り出してガイドレール2に供給する供給案内アーム6と、供給案内アーム6を駆動するための供給案内アーム駆動機構8(図2)と、材料棚4に取り付けられ、供給案内アーム6によって材料棚4から取り出された棒材Wをガイドレール2へ案内する案内部10と、を備える。
ガイドレール2は、給送軸線Aに沿って配置されており、内部には、棒材Wを1本収容可能な断面略U字形の凹部12が形成されている。棒材供給機1には、ガイドレール2の凹部12に収容された棒材Wを棒材加工機に向かって下流側に給送する送り機構(図示せず)が設けられている。
材料棚4は、給送軸線Aに直交する方向に配置された複数の材料棚フレーム14と、材料棚フレーム14に固定され、材料棚4に載置された棒材Wの落下を防止するためのストッパ部材16と、材料棚4に載置された棒材Wが1本ずつ上下に重ならずに載置されるように、棒材Wの移動を規制する棒材規制プレート18と、を有する。
材料棚フレーム14は、棒材供給機1の本体下部に設けられたオイルパン3から立設しており、上面が棒材Wを載置するための載置面14Aとなっており、載置面14Aは、ガイドレール2から遠い上流側からガイドレール2に近い下流側に向かって下方に傾斜している。
ストッパ部材16は、細長いプレート状に形成されており、材料棚フレーム14の側面に固定されている。ストッパ部材16の最下流側の端部には、載置面14Aから上方に突出するストッパ部16Aが形成されており、載置面14Aに載置された棒材Wのうち最も下流側の棒材Wを留め、所定位置に位置決めしている。また、ストッパ部材16には、長孔16Bが形成されており、材料棚フレーム14に対するストッパ部材16の位置が調整可能となっている。
棒材規制プレート18は、棒材供給機1の材料棚フレーム14に固定され、材料棚フレーム14の上方に複数設けられ、載置面14Aに平行な傾斜面18Aを有する。棒材規制プレート18は、傾斜面18Aが載置面14Aに対して近接離間可能なように、棒材供給機1のフレームに固定されている。棒材規制プレート18は、傾斜面18Aが載置面14Aとの間に棒材Wの直径にほぼ等しい間隔を有する位置に固定される。
供給案内アーム6は、給送軸線Aに沿って延びる回転軸20に、所定間隔をあけて複数固定されている。回転軸20は、ガイドレール2と平行に、ガイドレール2の上方、好ましくは真上に位置し、また、回転軸20の中心が、材料棚4の載置面14Aの延長線上近傍、好ましくは、延長線上よりも上方に位置するように配置されている。つまり、供給案内アーム6の回転中心は、載置面14Aを含む平面よりも上方に位置している。回転軸20が所定角度回転することにより、供給案内アーム6は、材料棚4に載置された棒材Wのうち最も下流側の棒材Wを1本だけ取り出す棒材取出位置(図1の位置)と、取り出された棒材Wをガイドレール2に供給する供給位置(図3の位置)との間で回転可能である。
供給案内アーム6は、プレート状に形成され、回転軸20からほぼ半径方向外側に延びるアーム状の細長部材である。供給案内アーム6は、材料棚4から取り出した棒材Wを受け入れる受入部22と、受入部22よりも回転軸20の外周側に位置し、材料棚4から1本だけ棒材Wを押し上げる押上部24と、を一体的に有する。
受入部22は、供給案内アーム6の上面に形成された、上方に開口する凹部で構成され、略U字形に形成されている。受入部22よりも回転軸20の内周側、つまり回転軸20に近い側には、棒材Wが受入部22から転がり落ちるのを防止するために、凹部よりも高く上方に突出した凸部26が形成されている。
押上部24は、受入部22よりも回転軸20の外周側、すなわち回転軸20から遠い側に設けられ、上面に設けられ、材料棚4から棒材Wを1本だけ押し上げるための押上面としての傾斜部24Aと、供給案内アーム6の先端に形成されるとともに、供給案内アーム6が材料棚4に載置された棒材Wのうち最も下流側の棒材Wを1本だけ押し上げたとき、その次に載置された棒材Wを所定の位置に係止する係止部24Bとを有する。
傾斜部24Aは、供給案内アーム6が棒材取出位置にある状態で、材料棚4の上流側から下流側に向かって下方に傾斜しており、この傾斜角度は、傾斜部24Aが材料棚4の載置面14Aと同じ高さに位置するとき、載置面14Aの傾斜角度と一致するように設定されている。
係止部24Bは、供給案内アーム6の先端部に形成され、回転軸20近傍を中心とする円弧状に形成されている。また、係止部24Bは、供給案内アーム6が棒材取出位置にあるとき、材料棚4に載置された次の棒材Wを係止できるように、係止部24Bの下端が載置面14Aよりも下方に位置する長さに形成されている。
図2は、本発明の一実施形態に係る棒材供給機の供給案内アーム駆動機構8の構造を示す図である。
供給案内アーム駆動機構8は、棒材供給機1の上流側において棒材供給機1のフレームに固定されたシリンダ28と、回転軸20に固定されたリンクアーム30と、回転軸20の回転を制限するストッパ32と、を有する。
シリンダ28は、ピストン28Aが材料棚4の載置面14Aの傾斜の方向にほぼ沿う向きに固定されている。ピストン28Aの先端は、リンクアーム30の先端に回転可能に接続されている。
リンクアーム30は、回転軸20から半径方向に延びるアーム状の細長部材であり、その一端が回転軸20に固定されている。他端には、ピストン28Aの端部が回転可能に接続されている。
ストッパ32は、回転軸20を挟んで、材料棚4とは反対側の位置に配置されており、棒材供給機1の材料棚フレーム14に固定された支持ブラケット34と、支持ブラケット34に固定されたストッパボルト36とを有する。ストッパ32は、ピストン28Aが伸長すると、リンクアーム30がストッパボルト36の頭に当接する位置に配置されている。
なお、供給案内アーム駆動機構8は、本実施形態ではシリンダを用いているが、例えばモータを用いて回転軸20を所定角度回転させる構造であってもよい。
案内部10は、材料棚4の下方に設けられたプレート状部材であり、回転軸20の回転中心を中心とする円弧状の凹部10Aと、凹部10Aの下方に形成され、ガイドレール2に向かって下方に傾斜する傾斜部10Bとを有する。凹部10Aと回転軸20の回転中心との間の距離は、供給案内アーム6の受入部22の先端側の端部と回転軸20の回転中心との間の距離にほぼ等しく設定されている。
ここで、図2に示すように供給案内アーム駆動機構8のピストン28Aが伸長してリンクアーム30がストッパ32に当接される位置にあるとき、供給案内アーム6は、図1に示すように、棒材取出位置に位置する。棒材取出位置では、押上部24の傾斜面24Aが、材料棚4の載置面14Aよりも上方に、且つストッパ部材16のストッパ部16Aの上端と同じ位置か、上端よりも上方に位置する。
図3は、本発明の一実施形態に係る棒材供給機1の構造を示す図であり、供給案内アーム6が供給位置にある状態を示す図である。また、図4は、本発明の一実施形態に係る棒材供給機1の供給案内アーム駆動機構8の構造を示す図であり、供給案内アーム6が供給位置にあるときの供給案内アーム駆動機構8の状態を示す図である。
図4に示すように、供給案内アーム駆動機構8のピストン28Aが収縮してリンクアーム30が材料棚4側に回動した位置にあるとき、供給案内アーム6は、図3に示すように、供給位置に位置する。供給位置では、押上部24の傾斜部24Aがガイドレール2に向かってほぼ鉛直方向に配置される。このとき、傾斜部24Aの先端部と案内部10の傾斜部10Bとの間には、棒材供給機1が取り扱う棒材Wのうち最も直径が大きい棒材Wの直径よりも大きな距離が確保されている。また、傾斜部24Aの先端部と案内部10の傾斜部10Bとの間に限らず、傾斜部24Aと案内部10の傾斜部10Bとの間、受入部22と案内部10の傾斜部10Bまたは凹部10Aとの間、及び凸部26と案内部10の凹部10Aとの間にも、棒材Wが通過可能な隙間38が形成される。要するに、供給案内アーム6と案内部10との間には、ガイドレール2の凹部12から材料棚4の載置面14Aに至る全ての位置において、棒材供給機1が取り扱う棒材Wのうち最も直径が大きい棒材Wの直径よりも大きな距離が確保されている。これにより、供給案内アーム6と案内部10との間には、棒材Wが1本通過可能な隙間38が形成される。
図5は、本発明の一実施形態に係る棒材供給機の供給案内アームの拡大図である。この図5の状態では、押上部24の押上面24Aが材料棚4の載置面14Aを含む平面内に位置している。この状態では、押上部24の押上面24Aは、ストッパ部16Aよりも材料棚4の上流側に突出しており、この突出量Lは、棒材W1本分の直径より小さいか、棒材W1本分の直径にほぼ等しく設定されている。
また、押上面24Aと係止部24Bとの交点Pは、載置面14A上の最も下流側の棒材Wが持ち上げられるとき、載置面14A上の次の棒材に接触しないように、その形状や、ストッパ部16Aからの突出量L等が設定されている。
このような構造の棒材供給機1の動作を以下に説明する。
図6から図10は、本発明の一実施形態に係る棒材供給機の動作を示す図である。
先ず、図6に示すように、複数の棒材Wを材料棚4の載置面14A上に載置しておく。載置面14Aは下流側に向かって下方に傾斜しているので、棒材Wは下流側に移動し、最も下流側の棒材Wがストッパ部材16のストッパ部16Aに係止された状態で停止する。棒材規制プレート18が載置面14Aから所定距離をあけて載置面14Aの上方に位置しているので、載置面14A上の棒材Wは上下に重なることなく、1本ずつ載置面14Aに沿って並ぶ。
供給案内アーム駆動機構8を作動して、ピストン28Aを伸長させ、回転軸20を所定角度回動させると、供給案内アーム6は棒材取出位置に向かって図6の反時計回りに回動する。供給案内アーム6の押上部24の傾斜部24Aは、ストッパ部材16のストッパ部16Aよりも材料棚4の上流側に、棒材Wの直径分だけ突出しているので、供給案内アーム6が棒材取出位置に向かうにしたがって、傾斜面24Aが材料棚4に載置された棒材Wのうち最も下流側の棒材Wを1本だけ押し上げる。
押上面24Aが棒材Wの下部に触れる位置においては、押上面24Aは載置面14Aと同一平面上に位置する。その後、押上面24Aが徐々に載置面14A上の最も下流側の棒材Wを押し上げると、載置面14A上の次の棒材Wとの接触位置が変化するため、次の棒材Wが若干下流側に移動する。このとき、押上面24Aと係止部24Bとの交点Pの棒材取出位置への移動の軌跡は、載置面14A上の次の棒材Wに接触しないようになっている。このため、交点Pは載置面14A上の次の棒材Wには当たらず、最も下流側の棒材Wが押し上げられるにつれた下流側に移動してきた次の棒材Wは、係止部24Bのみに当接する。これにより、載置面14A上の次の棒材W及びその上流側の棒材Wは、それ以上下流側に転がらず、その場に停止する。ここで、係止部24Bは、供給案内アーム6の回転中心、つまり回転軸20の近傍を中心とする円弧状に形成されているので、供給案内アーム6が棒材押上位置まで移動する間、係止部24Bに係止された棒材Wの位置は変化しない。
図7に示すように、供給案内アーム駆動機構8のリンクアーム30がストッパ32に当接することにより回転軸20の回動が終了して供給案内アーム6が棒材取出位置に位置すると、押上部24の傾斜部24Aは、ストッパ部16Aの上端と同じ位置か、上端よりも上方に位置する。これにより、押し上げられた棒材Wは、ストッパ部16Aを超えて傾斜部24Aを下流側に向かって転がり、受入部22に受け入れられる。これにより、棒材Wの押し上げ及び受け入れによる、棒材Wの取出作業が終了する。
供給案内アーム駆動機構8を作動して、ピストン28Aをシリンダ28に収縮させると、供給案内アーム6は棒材取出位置から供給位置に向かって回動する。
図8に示すように、供給案内アーム6が移動を始めると、受入部22に受け入れられた棒材Wは、供給案内アーム6の移動に伴って移動する。このとき、受入部22が徐々に傾くが、受入部22の端部付近に案内部10が位置するため、棒材Wは受入部22から落下するのが防止される。棒材Wが案内部10の凹部10Aの下端まで移動すると、受入部22の端部と案内部10との間の距離が開き始め、棒材Wは受入部22から離れ、案内部10の傾斜部10Bによって案内される。また、材料棚4では、供給案内アーム6が供給位置に移動するのにしたがって係止部24Bが載置面14Aよりも下方に下がり、係止部124Bによって係止されていた次の棒材Wが係止を解除され、載置面14A上を転がってストッパ16Aに当たるまで下流側に移動する。
図9に示すように、供給案内アーム6が供給位置に位置する状態では、棒材Wは案内部10の傾斜部10Bによって案内されて、ガイドレール2の凹部12に落下している。ガイドレール2の凹部12に落下した棒材Wは、図示しない送り機構によって棒材加工機に給送される。
図10に示すように、供給案内アーム6が供給位置にあるとき、供給案内アーム6と案内部10との間には、棒材Wが通過することができるだけの隙間38が形成される。棒材加工を終了する場合や扱う棒材の種類を変更する場合に棒材Wがガイドレール2内に余った場合など、ガイドレール2内の棒材Wが不要な場合には、作業者は、棒材規制プレート18を上方に移動させて載置面14Aと棒材規制プレート18との間の距離を大きくし、その後、棒材Wをガイドレール2から持ち上げ、案内部10に沿って棒材Wを上方に移動させ、材料棚4に戻す。
以上のような棒材供給機1によれば、以下のような効果が得られる。
供給案内アーム6の供給位置において、供給案内アーム6と案内部10との間に、ガイドレール2から材料棚4に至るまで棒材Wが通過可能な幅の隙間38が形成されるので、ガイドレール2内に収容された棒材Wを材料棚4に戻すことができる。
図11に示したような従来の棒材供給機では、割出板102の凹部106に棒材を入れ、割出板102を回転させて割出板102の凹部106の開口がガイド部108によって塞がれるまで、棒材を手で押さえていなければならなかった。このような作業は手間であると共に、棒材を押さえた状態で割出板102を回転させなければならず、作業に注意が必要であった。本実施形態の棒材供給機1によれば、隙間38を通して棒材Wをガイドレール2から材料棚4に戻すことができるので、作業を簡単に行うことができる。また、棒材Wを材料棚4に戻す際、棒材供給機1を作動させる必要がないため、作業を安全に行うことができる。
供給案内アーム6が押出部24と、受入部22とを有するので、供給案内アーム6を回転させるだけで、棒材Wを押出部24によって押し出し、受入部22によって受け入れることができる。したがって、供給案内アーム6の構造が簡単になるとともに、棒材Wを簡単な動作で取り出すことができる。
材料棚4に案内部10を設けたので、供給案内アーム6の受入部22に棒材Wを受け入れた状態で供給案内アーム6が回動する際に、受入部22内の棒材Wが受入部22から落下するのを防止することができる。また、供給案内アーム6が供給位置まで移動する際、案内部10が受入部22内の棒材Wをガイドレール2まで案内することができるから、ガイドレール2内に確実に棒材Wを供給することができる。
更に、供給案内アーム6と案内部10との間に棒材Wが通過可能な隙間38が形成されるから、棒材Wを材料棚4に戻す際には、案内部10に沿って棒材Wを上方に移動させることができる。したがって作業をより簡単に且つスムーズに行うことができる。
押上部24が押上面24A及び係止部24Bを有しているので、押上面24Aが棒材Wを押し上げている間、係止部24Bが載置面14A上の棒材Wが動かないように保持することができる。したがって、最も下流側の棒材Wが押し上げられた後も、載置面14A上の棒材Wが下流側に転がるのを防止することができ、棒材Wが材料棚4から落下するのを防止することができる。また、供給案内アーム6が棒材押上位置から供給位置に移動する際に、載置面14A上の棒材Wが供給案内アーム6と干渉するのを防止することができる。
供給案内アーム6が棒材取出位置に移動する際、押上面24A及び係止部24Bの交点Pは、載置面14A上の次の棒材Wに接触しないようになっている。従来、例えば、押上部を矩形の部材で構成し、最も下流側の棒材Wを載置面14Aに対して垂直に押し上げる構造のものでは、押上面と係止部との交点がその次の棒材Wに当たり、次の棒材Wが一緒に持ち上がってしまったり、次の棒材Wを損傷してしまうことが考えられる。これに対して本実施形態では、押上面24Aと係止部24Bとの交点Pが、次の棒材Wに接触しないようにその位置や形状を設定されているので、次の棒材Wが一緒に持ち上がってしまったり次の棒材Wを損傷する等の不具合を防止することができる。
係止部24Bが、供給案内アーム6の回転中心、即ち回転軸20近傍を中心とする円弧状に形成されているので、押上部24が上方に移動して棒材Wを押し上げている間、載置面14A上の次の棒材Wを係止する位置が変化しない。したがって、載置面14A上の次の棒材Wを静止させた状態で係止することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
供給案内アームの形状、構造は任意に設定することができ、例えば押上部及び受入部の形状、位置は、加工する棒材の種類や形状に応じて任意に設定することができる。また、供給案内アームは、押上部によって棒材を押し上げることによって材料棚から取り出す構造でなくてもよく、例えば棒材を把持する方式等、任意の方式を採用することができる。
材料棚には、供給案内アームに受け入れられた棒材を案内するための案内部が設けられていなくてもよく、その場合には、供給案内アームと材料棚との間に、ガイドレールから材料棚に至るまで棒材が通過可能な隙間が形成されていればよい。
供給案内アームの回転軸は、材料棚の載置面を含む平面に対して上方に位置していたが、これに限らず、材料棚の載置面を含む平面上あるいは下方に位置していてもよい。
供給案内アームが棒材取出位置に移動して棒材を1本押し上げる際に、押上面と係止部との交点が、材料棚上の次の棒材に接触しないような構造は、上述のように、押上面及び係止部の形状や寸法、配置、押上部の材料棚への突出量を考慮して決定することができるが、その他、例えば、供給案内アームの回転軸の位置や材料棚の傾斜角度、取り扱う棒材の寸法等を考慮して決定されてもよい。
1 棒材供給機
2 ガイドレール
4 材料棚
6 供給案内アーム
8 供給案内アーム駆動機構
10 案内部
20 回転軸
22 受入部
24 押上部

Claims (6)

  1. 給送軸線に沿って棒材を棒材加工機に給送する棒材供給機であって、
    棒材を前記給送軸線に沿って案内するためのガイドレールと、
    前記ガイドレールから遠い上流側から前記ガイドレールに近い下流側まで複数の棒材を載置可能な材料棚と、
    前記材料棚から棒材を1本ずつ取り出して前記ガイドレールに補給するための供給案内アームであって、前記材料棚に載置された棒材のうち最も下流側の棒材を1本だけ取り出す棒材取出位置と、取り出された棒材を前記ガイドレールに供給する供給位置との間で回転可能であるとともに、取り出した棒材を受け入れる凹状の受入部を有する供給案内アームと、
    前記供給案内アームを、前記棒材取出位置と前記供給位置との間で回転駆動する供給案内アーム駆動機構と、を備え、
    前記供給案内アームの回転軸は、前記材料棚の下流側の端部よりも下流側で且つ前記ガイドレールの上方に位置し、
    前記供給案内アームは、前記供給位置において、前記供給案内アームと前記材料棚との間に、前記ガイドレールから前記材料棚に至るまで棒材が通過可能な隙間が形成されるように構成され
    前記材料棚は、前記供給案内アームが前記供給位置に移動する際に、前記受入部に受け入れられた棒材を案内する案内部を有し、
    前記案内部は、前記回転軸の回転中心を中心とする円弧状の凹部と、前記凹部の下方に連続して形成されるとともに前記ガイドレールに向かって下方に傾斜する傾斜部とを有する、
    ことを特徴とする棒材供給機。
  2. 前記供給案内アームは、前記棒材取出位置において前記材料棚に載置された棒材のうち最も下流側の棒材を1本だけ押し上げる押上部と、前記押上部によって押し上げられた棒材を受け入れる受入部とを有する、
    請求項1に記載の棒材供給機。
  3. 前記供給案内アームは、前記供給位置において、前記供給案内アームと前記案内部との間に、前記ガイドレールから前記材料棚に至るまで棒材が通過可能な隙間が形成されるように構成されている、
    請求項2に記載の棒材供給機。
  4. 前記押上部は、前記材料棚に載置された棒材を下方から押し上げる押上面と、前記押上面によって棒材を押し上げている間、次に前記材料棚に載置された棒材を所定位置に係止する係止部と、を有する、
    請求項2または3に記載の棒材供給機。
  5. 前記押上部は、前記供給案内アームが前記棒材取出位置に移動する際、前記押上面と前記係止部との交点が、押し上げられる棒材の次に前記材料棚に載置された棒材に接触しない位置及び形状に形成されている、
    請求項4に記載の棒材供給機。
  6. 前記係止部は、前記供給案内アームの回転中心近傍を中心とする円弧状に形成されている、
    請求項4または5に記載の棒材供給機。
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