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JP6521795B2 - ムーブメントおよび時計 - Google Patents
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JP6521795B2 - ムーブメントおよび時計 - Google Patents

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Description

この発明は、ムーブメントおよび時計に関する。
アナログ式の電子時計は、指針の駆動源となるステップモータと、ステップモータの駆動信号を制御するためのICチップと、ICチップが実装された回路基板と、を備えている(例えば特許文献1参照)。
回路基板は、基準信号生成回路を有している。基準信号生成回路は、発振信号(例えば、32kHz)を生成する発振回路と分周回路とを含む。分周回路は、発振信号を分周して、例えば、1Hzの基準信号と4Hz(低レート)または1kHz(高レート)の分周信号とを生成する。基準信号は、その時点の時刻(現在時刻)を示すカウント値の計数(計時)に用いられる。分周信号は、受信信号のサンプリングに用いられる。
ところで、一般にICチップや回路基板等は、静電気や電子時計の外部から侵入する電磁気等のノイズの影響を受けやすい。
ノイズによる誤動作を防止し、ステップモータの安定した駆動を確保するためには、導電材料である金属材料等により形成されたシールド部材を用いてICチップをノイズから遮蔽することが有効であることが知られている。
特開2003−287582号公報
しかしながら、従来技術にあっては、ICチップの側方にシールド部材が配置されていない。このため、電子時計の径方向外側からICチップへノイズが侵入しやすい構成となっている。したがって、ノイズを遮蔽して耐ノイズ性を向上させるという点で課題が残されている。また、ICチップの側方に新たにシールド部材を設けると、電子時計が大型化してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みたものであって、大型化することなく耐ノイズ性を向上できるムーブメントおよび時計の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のムーブメントは、導電材料からなり、一以上の歯車が支持された支持部材と、導電材料からなる構成部品を有し、前記歯車を駆動するモータと、前記モータを制御する電子部品と、前記モータに給電する電池と、
を備え、前記支持部材および前記モータの前記構成部品の少なくとも一方は、前記電子部品の側方に配置されるとともに、前記電池の正極および負極のいずれかに電気的に接続されていることを特徴としている。
本発明によれば、導電材料からなる支持部材およびモータの構成部品の少なくとも一方が電子部品の側方に配置されることで、ICチップ等の電子部品に対し、ムーブメントの外周部からノイズが侵入するのを抑えることができる。また、ムーブメントの部品としてもともと存在する支持部材およびモータの構成部品の少なくとも一方を電子部品の側方に配置することで、新たにシールド部材を設けることなくノイズが侵入するのを抑えることができる。したがって、ムーブメントが大型化することなく耐ノイズ性を向上できる。また、モータの構成部品や支持部材が電池の正極および負極のいずれかに接続されているので、電荷が溜まるのを抑えて良好にノイズを遮蔽できる。
また、水晶振動片がパッケージされ、導電材料からなるケーシングを有した水晶ユニットを備え、前記ケーシングは、前記支持部材および前記モータの前記構成部品の少なくとも一方とともに前記電子部品の側方に配置されて、前記電池の正極および負極のいずれかに電気的に接続されていることを特徴としている。
本発明によれば、水晶ユニットを設けた場合においても、導電材料からなるケーシングにより、ICチップ等の電子部品に対し、外周部からノイズが侵入するのを抑えることができる。
また、前記支持部材および前記モータの前記構成部品の少なくとも一方と、前記ケーシングとは、前記電池の正極に電気的に接続されていることを特徴としている。
本発明によれば、電池としていわゆるボタン電池を用いる場合、ボタン電池の外周部に形成された正極にモータの構成部材や支持部材を電気的に接続することができる。したがって、ボタン電池の一面側の一部のみに形成された負極に接続する場合と比較して、より簡易な構成で電気的に接続することができるとともに、短絡を防止できる。
また、前記モータ、前記支持部材、および前記電子部品が覆われるように、前記電池の正極に電気的に接続された電池接続部材が設けられ、前記支持部材および前記モータの前記構成部品の少なくとも一方と、前記ケーシングとは、前記電池接続部材を介して前記電池の正極に電気的に接続されていることを特徴としている。
本発明によれば、電池接続部材を介し、モータの構成部品や支持部材、水晶ユニットのケーシングと、電池の正極とを確実に電気的に接続することができる。また、電子部品を覆うように電池接続部材が設けられているので、ムーブメントの表側または裏側から電子部品へのノイズの侵入を抑えることができる。
また、前記歯車は、分針が取り付けられた二番車と、秒針が取り付けられた四番車と、を含み、前記支持部材には、筒状部材が支持され、前記筒状部材には、外周部に前記二番車が支持されるとともに、内周部に前記四番車の軸芯部が挿通されることを特徴としている。
本発明によれば、筒状部材には、外周部に二番車が支持されるとともに、内周部に四番車の軸芯部が挿通されるので、二番車および四番車のそれぞれの回転中心がぶれるのを抑制することができる。したがって、分針や秒針が従来品よりも大きく重い場合であっても、分針や秒針のふらつきや運針ムラを抑制し、耐久性の劣化を抑制することができる。とりわけ、秒針が1秒間に複数ステップ運針する、いわゆる多ヘルツ運針を行う際に、秒針のふらつきや運針ムラを良好に抑制できる。
また、本発明の時計は、上述のムーブメントを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、大型化することなく耐ノイズ性を向上できるムーブメントを備えているので、小型かつ耐ノイズ性に優れた高性能な時計とすることができる。
本発明によれば、導電材料により形成された支持部材およびモータの構成部品の少なくとも一方が電子部品の側方に配置されることで、ICチップ等の電子部品に対し、ムーブメントの外周部からノイズが侵入するのを抑えることができる。また、ムーブメントの部品としてもともと存在する支持部材およびモータの構成部品の少なくとも一方を電子部品の側方に配置することで、新たにシールド部材を設けることなくノイズが侵入するのを抑えることができる。したがって、ムーブメントが大型化することなく耐ノイズ性を向上できる。また、モータの構成部品や支持部材が電池の正極および負極のいずれかに接続されているので、電荷が溜まるのを抑えて良好にノイズを遮蔽できる。
本発明の実施形態に係る時計を示す外観図である。 ムーブメントを表側から見た平面図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 図2のB−B線に沿った断面図である。 ムーブメントの一部の構成を裏側から見た斜視図である。 ムーブメントの一部の構成を、図5とは異なる角度から見た斜視図である。 図2のC−C線に沿った断面図である。 図2のD−D線に沿った断面図である。 図2のE−E線に沿った断面図である。
(時計)
以下に、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、アナログクォーツ式の時計を一例として説明する。
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。ムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうち、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」または「ガラス側」または「文字板側」と称する。地板の両側のうち、時計ケースの裏蓋のある方の側、すなわち、文字板と反対の側をムーブメントの「表側」または「裏蓋側」と称する。
図1は、本発明の実施形態に係る時計1を示す外観図である。
図1に示すように、時計1のコンプリートは、図示しないケース裏蓋とガラス2とにより形成された時計ケース3の内部に、ムーブメント10と、文字板11と、時を示す時針12、分を示す分針13および秒を示す秒針14を含む指針と、を備える。文字板11は、少なくとも時に関する情報を示す目盛り等を有する。
図2は、ムーブメント10を表側から見た平面図であり、図3は、図2のA−A線に沿った断面図であり、図4は、図2のB−B線に沿った断面図である。
図2に示すように、ムーブメント10は、地板20を備える。地板20は、ムーブメント10の基板を構成する。
図1に示すように、地板20の裏側には、文字板11がガラス2を通じて視認可能に配置される。文字板11と地板20との間には、日車15や図示しない日回し車、日ジャンパ等を含むカレンダー機構16が配置される。本実施形態の時計1は、文字板11に形成された日窓11aを通して日車15の一部が視認可能とされることで、日付を確認できるようになっている。
カレンダー機構16は、文字板11と地板20との間に配置された円板状の裏物押さえ17(図3参照)によって地板20の裏側から支持される。裏物押さえ17は、導電材料である例えばリン青銅等の金属材料により形成されている。
図2に示すように、地板20の表側には、電池21や、水晶ユニット22、回路基板25、ステップモータ35(モータ)、輪列機構23、電池プラス端子28(電池接続部材)等が配設される。
電池21は、薄板円形状をなしたいわゆるボタン電池であり、ステップモータ35に給電する。電池21の負極21mは、電池21の主面のうち、ムーブメント10の裏側の主面の中央部に設けられる。また、電池21の正極21pは、負極21m以外の全ての部分、すなわち、負極21mよりも外周側の部分と、電池21の外周面と、電池21におけるムーブメント10の裏側の主面とにわたって設けられている。
水晶ユニット22は、ケーシング22cと、ケーシング22cによりパッケージされた図示しない水晶振動片と、ケーシング22c内から引き出されたリード部22aと、を有する。ケーシング22cは、例えば導電材料である洋白等の金属材料により形成されている。水晶振動片は、ケーシング22cの内部に配置されており、所定の周波数で発振する。リード部22aは、地板20の表側に設けられた回路基板25に接続される。
回路基板25は、プラスの配線パターンとマイナスの配線パターンとを有する。プラスの配線パターンは、電池プラス端子28(電池接続部材)を介して上述した電池21の正極21pに導通される。マイナスの配線パターンは、図示しない電池マイナス端子を介して電池21の負極21mに導通される。
図3および図4に示すように、電池プラス端子28は、輪列受29を表側から覆うように配置されるとともに、図示しない止めねじによって地板20と輪列受29とに共締めされる。
回路基板25には、集積回路が形成されたいわゆるICチップ等の電子部品26が実装される。この電子部品26は、例えばC−MOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やPLA(Programmable Logic Array)等により構成される。電子部品26は、発振回路(オシレータ)と、分周回路(デバイダ)と、駆動回路(ドライバ)と、を内部に有する。
発振回路(オシレータ)は、水晶振動片の振動に基づいて基準信号を出力する。分周回路(デバイダ)は、発振部の出力信号を分周する。駆動回路(ドライバ)は、分周回路の出力信号に基づいてステップモータ35の駆動信号を出力する。
図2に示すように、ステップモータ35は、コイルブロック30と、ステータ31(構成部品)と、ロータ32と、を有する。
コイルブロック30は、例えば電磁鋼板等により形成されたコアに銅線等のワイヤを巻回することで形成される。
ステータ31は、例えば電磁鋼板等によりU字状に形成される。ステータ31には、コイルブロック30のコアの両端部分が固定される。ステータ31には、ロータ孔31aが形成される。
ロータ32は、円柱状に形成されており、ロータ孔31a内に配置される。図3に示すように、ロータ32は、地板20と輪列受29とに回転可能に支持されている。ロータ32の一方軸部32aは、輪列受29の軸受部29gに軸支され、ロータ32の他方軸部32bは、地板20の軸受部20gに軸支される。
図2に示すように、輪列機構23は、六番車40、五番車41、四番車42(歯車)、三番車43、二番車44(歯車)、日の裏車55、筒車45、運針ムラ抑制機構36等を備える。各歯車は、例えば導電材料である真鍮等の金属材料により形成される。以下の説明では、四番車42の軸心Oの延在方向を軸方向といい、軸方向と直交する方向を径方向という。また、軸方向に沿う輪列受29側(表側)を上方、地板20側(裏側)を下方という場合がある。
図3に示すように、六番車40は、六番歯車40aおよび六番上かな40bを有し、地板20および輪列受29に対して回転可能に支持される。六番車40の上軸部40uは、輪列受29に軸支され、六番車40の下軸部40dは、地板20に軸支される。六番歯車40aは、ロータ32のロータかな32dに噛み合う。これにより、六番車40はロータ32の回転にともなって回転する。
五番車41は、五番歯車41aおよび五番上かな41bを有し、地板20および輪列受29に対して回転可能に支持される。五番車41の上軸部41uは、輪列受29に軸支され、五番車41の下軸部41dは、地板20に軸支される。図3に示すように、五番歯車41aは、六番車40の六番上かな40bに噛み合う。これにより、五番車41は六番車40の回転にともなって回転する。
図4に示すように、四番車42は、五番車41と三番車43との間に配置されている。四番車42は、軸芯部60と、軸芯部60に形成された四番下かな61と、軸芯部60に固定された四番歯車62とを有する。
軸芯部60の上端部60aは、輪列受29に形成された軸受部29aに回転可能に軸支される。
四番下かな61と四番歯車62とは、軸芯部60の上端部60a側に設けられている。四番歯車62は、四番下かな61の上方に位置し、軸芯部60に対して例えば打ち込み等によって固定される。四番歯車62は、五番車41の五番上かな41bに噛み合う。これにより、四番車42は、五番車41の回転にともなって回転する。
軸芯部60は、後述する筒状ブッシュ100(筒状部材)を介して、二番車44の筒状部44cの内部に回転可能に挿通される。軸芯部60は、地板20および輪列受29に対して軸心O回りに回転可能に支持される。
軸芯部60の下端部60bは、筒状ブッシュ100および二番車44の筒状部44cよりも下方に突出し、この突出した部分に秒針14が取り付けられる。
三番車43は、三番歯車43aおよび三番下かな43bを有し、地板20および輪列受29に対して回転可能に支持される。三番歯車43aは、四番車42の四番下かな61に噛み合う。これにより、三番車43は四番車42の回転に伴って回転する。
図3に示すように、二番車44は、四番車42の軸心Oと同軸に配置されている。二番車44は、1時間に1回転するように構成される。
二番車44は、円筒状の筒状部44cと、筒状部44cの上端部に一体に設けられた上部歯車44bと、上部歯車44bの下方に設けられた二番歯車44aと、を有している。
二番車44の筒状部44cは、筒車45よりも下方に突出し、この突出した部分に分針13が取り付けられる。上部歯車44bは、日の裏車55に噛み合う。二番歯車44aは、三番車43の三番下かな43b(図4参照)に噛み合う。
日の裏車55は、二番車44の上部歯車44bに噛み合う大径歯車55aを有し、地板20および輪列受29に対して回転可能に支持される。日の裏車55の上軸部55uは、輪列受29に軸支され、日の裏車55の下軸部55dは、地板20に軸支される。日の裏車55の下端部は、地板20の下方に突出し、筒車45の筒歯車45aに噛み合う小径歯車55bとなっている。
筒車45は、円筒状の筒状部45cと、筒状部45cの上端部に一体に形成され、日の裏車55等を介して二番車44に噛み合う筒歯車45aと、を有する。筒車45は、四番車42の軸心Oと同軸に配置されて、筒状部45cが二番車44の筒状部44cに回転可能に外挿される。これにより、筒車45は、日の裏車55に基づいて回転する。筒車45は、12時間に1回転する。筒車45には、下端部に時針12が取り付けられる。
図3に示すように、地板20に形成された巻真案内穴には、巻真24が回転可能に支持される。巻真24は、分針13および時針12を回転させて、時刻表示を修正する時刻合わせに用いられる。
図1に示すように、巻真24の先端部には、時計ケース3の側方に位置するりゅうず27が取り付けられる。巻真24は、その延在方向に段階的に引出操作可能とされる。
図5は、ムーブメントの一部の構成を裏側から見た斜視図であり、図6は、ムーブメントの一部の構成を、図5とは異なる角度から見た斜視図である。
図5に示すように、巻真24は、おしどり24Sや、かんぬき24T等の切替装置により、延在方向の位置を切り替え可能とされる。
日の裏車55は、巻真24を引き出した状態で回転させたときに、巻真24に設けられたつづみ車53と小鉄車54とを介して回転する。そして、日の裏車55が回転することにより、二番車44と筒車45とが回転する(図3参照)。これにより、時刻合わせが可能である。
ここで、図4に示すように、四番車42、二番車44および筒車45は、二番受け110(支持部材)により支持される。二番受け110は、導電材料である真鍮等の金属材料により形成された板状部材であり、止めねじ112A、112Bによって地板20に固定される。四番車42は、軸芯部60が二番受け110に固定された筒状ブッシュ100内に挿通されて支持される。二番車44は、筒状ブッシュ100に外挿され、筒車45は二番車44に外挿されて二番受け110に支持される。
筒状ブッシュ100は、導電材料である真鍮等の金属材料により形成されている。筒状ブッシュ100は、二番車44の筒状部44cの内部に挿通された筒状部100cと、筒状部100cの上端部に形成された円形断面のブッシュ部100bと、ブッシュ部100bの下側に形成され、ブッシュ部100bよりも外周側に張り出すフランジ部100fと、を一体に備える。
筒状ブッシュ100は、二番受け110(支持部材)に形成された保持穴110hにブッシュ部100bが嵌め込まれるとともに、フランジ部100fが二番受け110に下方から突き当たる。これにより、筒状ブッシュ100は、二番受け110に支持される。
(運針ムラ抑制機構)
図7は、図2のC−C線に沿った断面図である。
図7に示すように、実施形態のムーブメントは、運針ムラ抑制機構36を備える。
運針ムラ抑制機構36は、四番車42を押圧可能な押圧部材70と、押圧部材70を支持する支持部80と、押圧部材70を四番歯車62に向けて押し付け、押圧部材70に押圧力を付与する押圧力付与部90と、を備える。
支持部80は、地板20の上面に形成された支持台81と、支持台81から立設された一対のガイドピン82a,82bと、を有する。
支持台81の上面は、地板20の外周側から内周側(四番車42側)に向かうに従い上方に向けて延びる傾斜面とされている。なお、支持台81は、傾斜面に限らず、外周側が内周側に比べて上方に位置していれば構わない。
ガイドピン82a,82bは、支持台81上における外周側および内周側に各別に配置されている。ガイドピン82a,82bの上端部は、輪列受29に形成された収容孔85a,85b内に各別に収容される。
押圧部材70は、導電材料である鉄等の金属材料により形成されており、厚さ方向に沿って弾性変形可能とされている。押圧部材70は、四番車42側である先端部70S側から地板20の外周側に位置する基端部70b側にかけて連設された押圧部71と、可撓部72と、被固定部73とを有する。
押圧部71は、上方に向けて凸の湾曲形状とされ、四番歯車62の下端面62bを下方から摺動可能に押圧する。
可撓部72は、押圧部71から地板20の外周側に向かって延びて形成され、押圧部材70のうち最も細長く形成された部位である。可撓部72は、その中央部が上方に向けて膨出した状態で撓んでおり、押圧部71を四番歯車62に向けて付勢する。
被固定部73は、押圧部材70において、可撓部72から地板20の外周側に向かって延び、押圧部71および可撓部72よりも幅広に形成されている。
被固定部73には、押圧部材70を厚さ方向に貫通する支持孔73a,73bが形成される。これら支持孔73a,73b内には、ガイドピン82a,82bが各別に挿通される。これにより、押圧部材70は、被固定部73が支持台81上に固定される。
押圧力付与部90は、電池プラス端子28と一体に形成されており、電池プラス端子28の外周端部から押圧部材70の基端部70bに対して突き当たるよう設けられている。押圧力付与部90は、輪列受29に形成された切欠き部29b内に配置されている。押圧力付与部90は、先端部90sが地板20の支持台81に近接する位置まで延設され、地板20の支持台81との間で被固定部73の基端部を挟持する。
押圧部材70は、押圧部材70の基端部70bが押圧力付与部90により地板20側(下方)に向けて押し付けられる一方、押圧部71が上方に向けて付勢された状態で四番歯車62の下端面62bに押し付けられる。すなわち、押圧部材70は、被固定部73の先端部を支点、押圧部材70の基端部70bを力点、押圧部71を作用点として、地板20および輪列受29間で梃子のように保持される。
押圧部材70の押圧部71が四番歯車62を押圧することで、四番歯車62に対して押圧部材70の押圧力に応じた摺動抵抗が付与される。これにより、運針停止時において、四番車42が、慣性によって四番歯車62と五番上かな41bとの間に設定されたバックラッシュ間で回転するのを抑制できる。その結果、ふらつきや運針ムラ等を抑制することが可能となる。
(ノイズ遮蔽構造)
ムーブメント10および時計1は、回路基板25上の電子部品26に外部からノイズが侵入するのを遮蔽するため、以下のような構成を有している。
図2に示すように、ムーブメント10のほぼ中心部には、四番車42、二番車44、および筒車45が配置されている。ICチップである電子部品26を有する回路基板25は、四番車42に対しムーブメント10の外周部に配置される。図5および図6に示すように、電子部品26を取り囲むように、いずれも導電材料により形成された、ステップモータ35のステータ31と、二番受け110と、水晶ユニット22のケーシング22cと、が配置される。
図2に示すように、本実施形態においては、ステータ31と、二番受け110と、ケーシング22cとは、それぞれの長手方向La、Lb、Lcが、電子部品26を取り囲む略三角形状をなすように配置される。このようにして、電子部品26の側方には、導電材料により形成された複数の部品が配置される。これにより、ムーブメント10は、径方向外側から電子部品26へのノイズの侵入を抑えることができる。
図8は、図2のD−D線に沿った断面図であり、図9は、図2のE−E線に沿った断面図である。
また、図8および図9に示すように、電子部品26の上方は、導電材料により形成された電池プラス端子28で覆われている。また、電子部品26の下方は、導電材料により形成された板状の裏物押さえ17で覆われている。すなわち、電子部品26は、ムーブメント10の表側および裏側からも導電材料によって覆われており、電子部品26へのノイズ侵入が抑えられる。
図2に示すように、電池プラス端子28は、電池21の正極21pに接触する電池導通アーム28dを有し、電池21の正極21pに導通している。
電池プラス端子28は、ステップモータ35のコイルブロック30の上方部分と、ムーブメント10の中央部と、水晶ユニット22の上方部分と、にそれぞれ開口部28h、28i、28jを有している。
コイルブロック30の上方部分に形成された開口部28hには、導通アーム131が設けられている。導通アーム131は、開口部28hの内方に向かって延び、先端部131sがステップモータ35のステータ31に接触している。
ムーブメント10の中央部に形成された開口部28iには、導通アーム132が設けられている。図8に示すように、導通アーム132は、開口部28iの内方に向かって延びており、先端部132sが二番受け110に接触している。
図2に示すように、水晶ユニット22の上方部分に形成された開口部28jには、導通アーム133が設けられている。導通アーム133は、開口部28jの内方に向かって延びており、先端部133sが水晶ユニット22のケーシング22cに接触している。
このように、ステップモータ35のステータ31と、二番受け110と、水晶ユニット22のケーシング22cと、は、それぞれ電池プラス端子28を介して、電池21の正極21pに電気的に接続されて同電位に保たれる。これにより、電子部品26の周囲に配置された部品間での電位差の発生を防止し、電荷が溜まるのを抑えて良好にノイズを遮蔽できる。
また、四番車42、二番車44、筒車45、およびその他の各歯車は、互いに噛合することにより、二番受け110や運針ムラ抑制機構36の押圧部材70、電池プラス端子28を介して、電池21の正極21pに電気的に接続される。これにより、各歯車においても、電荷が溜まるのを抑えて良好にノイズを遮蔽できる。
上述したようなムーブメント10および時計1によれば、導電材料により形成された二番受け110およびステップモータ35のステータ31が電子部品26の側方に配置されることで、ICチップ等の電子部品26に対し、ムーブメント10の外周部からノイズが侵入するのを抑えることができる。また、ムーブメント10の部品としてもともと存在する二番受け110およびステップモータ35のステータ31を電子部品26の側方に配置することで、新たにシールド部材を設けることなくノイズが侵入するのを抑えることができる。したがって、ムーブメント10が大型化することなく耐ノイズ性を向上できる。また、ステップモータ35のステータ31や二番受け110が電池21の正極21pに接続されているので、電荷が溜まるのを抑えて良好にノイズを遮蔽できる。
また、水晶ユニット22を設けた場合においても、導電材料により形成されたケーシング22cにより、ICチップ等の電子部品26に対し、外周部からノイズが侵入するのを抑えることができる。
また、電池21の外周部に形成された正極21pにステップモータ35のステータ31や二番受け110を電気的に接続することができる。したがって、電池21の一面側の一部のみに形成された負極21mに接続する場合と比較して、より簡易な構成で電気的に接続することができるとともに、短絡を防止できる。
また、電池プラス端子28を介し、ステップモータ35のステータ31や二番受け110、水晶ユニット22のケーシング22cと、電池21の正極21pとを確実に電気的に接続することができる。また、電子部品26を覆うように電池プラス端子28が設けられているので、ムーブメント10の表側から電子部品26へのノイズの侵入を抑えることができる。
さらに、電子部品26を挟んで電池プラス端子28とは反対側には、電子部品26を覆うように裏物押さえ17が設けられているので、裏物押さえ17が配置されたムーブメント10の裏側から電子部品26への電磁ノイズの侵入を抑えることができる。このようにして、電子部品26に対してムーブメント10の表側および裏側からの電磁ノイズの侵入も有効に抑えることができる。
また、筒状ブッシュ100は、二番車44を外周部で支持するとともに、内周部に四番車42の軸芯部60が挿通されるので、二番車44および四番車42のそれぞれの回転中心がぶれるのを抑制することができる。したがって、分針13や秒針14が従来品よりも大きく重い場合であっても、分針13や秒針14のふらつきや運針ムラを抑制し、耐久性の劣化を抑制することができる。とりわけ、秒針14が1秒間に複数ステップ運針する、いわゆる多ヘルツ運針を行う際に、秒針14のふらつきや運針ムラを良好に抑制できる。
また、大型化することなく耐ノイズ性を向上できるムーブメント10を備えているので、小型かつ耐ノイズ性に優れた高性能な時計1とすることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、ステップモータ35を構成するステータ31と、二番受け110と、水晶ユニット22のケーシング22cとが電子部品26の側方に配置されていた。これに対して、例えばステータ31や二番受け110のみが電子部品26の側方に配置されていてもよい。
また、二番受け110により、二番車44、四番車42を支持するようにしたが、他の歯車を支持する支持部材を導電材料により形成し、電子部品26の側方に配置するようにしてもよい。
また、ステップモータ35のステータ31、二番受け110および水晶ユニット22のケーシング22cは、電子部品26の側方に配置されるとともに、電池21の正極21pに電気的に接続されていたが、電池21の負極21mに電気的に接続されていてもよい。
また、時計1およびムーブメント10の各部の構成、配置等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、他のいかなる構成としてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…時計 10…ムーブメント 13…分針 14…秒針 21…電池 21m…負極 21p…正極 22…水晶ユニット 22c…ケーシング 26…電子部品 28…電池プラス端子(電池接続部材) 31…ステータ(構成部品) 35…ステップモータ(モータ) 42…四番車(歯車) 44…二番車(歯車) 45…筒車(歯車) 60…軸芯部 100…筒状ブッシュ(筒状部材) 110…二番受け(支持部材)

Claims (6)

  1. 導電材料からなり、一以上の歯車が支持された支持部材と、
    導電材料からなる構成部品を有し、前記歯車を駆動するモータと、
    前記モータを制御する電子部品と、
    前記モータに給電する電池と、
    を備え、
    前記支持部材および前記モータの前記構成部品は、前記電子部品の側方に配置されるとともに、前記電池の正極および負極のいずれかに電気的に接続されていることを特徴とするムーブメント。
  2. 導電材料からなり、一以上の歯車が支持された支持部材と、
    導電材料からなる構成部品を有し、前記歯車を駆動するモータと、
    前記モータを制御する電子部品と、
    前記モータに給電する電池と、
    を備え、
    前記支持部材および前記モータの前記構成部品は、前記電子部品の側方に配置されるとともに、前記電池の正極および負極のいずれかに電気的に接続され、
    水晶振動片がパッケージされ、導電材料からなるケーシングを有した水晶ユニットを備え、
    前記ケーシングは、前記支持部材および前記モータの前記構成部品の少なくとも一方とともに前記電子部品の側方に配置されて、前記電池の正極および負極のいずれかに電気的に接続されていることを特徴とするムーブメント。
  3. 前記支持部材および前記モータの前記構成部品の少なくとも一方と、前記ケーシングとは、前記電池の正極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載のムーブメント。
  4. 前記モータ、前記支持部材、および前記電子部品が覆われるように、前記電池の正極に電気的に接続された電池接続部材が設けられ、
    前記支持部材および前記モータの前記構成部品の少なくとも一方と、前記ケーシングとは、前記電池接続部材を介して前記電池の正極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のムーブメント。
  5. 前記歯車は、
    分針が取り付けられた二番車と、
    秒針が取り付けられた四番車と、
    を含み、
    前記支持部材には、筒状部材が支持され、
    前記筒状部材には、外周部に前記二番車が支持されるとともに、内周部に前記四番車の軸芯部が挿通されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のムーブメント。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のムーブメントを備えることを特徴とする時計。
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