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JP6523711B2 - データ通信システム、移動端末、情報サーバ、及びプログラム - Google Patents
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JP6523711B2 - データ通信システム、移動端末、情報サーバ、及びプログラム - Google Patents

データ通信システム、移動端末、情報サーバ、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、移動端末、移動端末と通信を行う情報サーバ、移動端末及び情報サーバを備えるデータ通信システム、移動端末のプログラム、及び情報サーバのプログラムに関する。
非常災害時や、スポーツイベントが行われるスタジアムなどのようにユーザが地理的に集中し、一斉にモバイル通信を行う場合に、携帯回線に輻輳が生じ、モバイル通信が通信不能に陥ることがある。
また、近年GPS測位ができない屋内において、Bluetooth(登録商標)を用いたビーコン信号による移動端末の測位技術や、超音波や固有のID情報を含ませた可視光による移動端末の測位技術を利用したロケーションサービスが実用化されている。これらの測位技術は、ビーコン装置を室内に複数設置し、各移動端末が各ビーコン装置から受信したビーコン信号レベルからビーコン装置との距離を算出することで、屋内においても移動端末の高精度な位置を検出可能とするものである。サービスの例としては、店舗内におけるユーザ動線誘導や場所に紐付いた商品情報の通知などに使用されており、今後ロケーションサービスのためのビーコン装置は世の中の至る所に設置されることも想定される。
例えば特許文献1には、広告対象場所にビーコン装置を設置し、そのビーコン装置のビーコン信号を受信した移動端末の受信信号レベルから移動端末の位置を測位し、きめ細かいロケーション情報を提供する技術が開示されている。
また、近年の移動端末には、Wi−Fi(登録商標)やBluetoothなどの通信プロトコルを利用し、サーバやルータを利用せず、移動端末間でアドホック通信を可能とする近距離無線通信機能が搭載されている。
例えば特許文献2には、アドホック通信を行う場合において、近接した端末同士で自動的にペアリングを行うための技術が開示されている。
特許第5307306号公報 特表2014−517639号公報
しかし、特許文献1に開示された技術では、ロケーション情報を提供することができるものの、移動端末がある一箇所に集中し、一斉にモバイル通信を行うような場合の輻輳回避のような用途は考慮されていなかった。
また、特許文献2に開示された技術では、接続する端末のペアリングを自動的にできるものの、端末間の物理的距離が考慮されないため、ペアリングを行うためのペアリング信号を発信しても、端末間の距離が大きく、ペアリングしたい端末において発信されているペアリング信号を受信できないおそれがある。そのためペアリングすべき端末で受信されるまでペアリング信号を繰り返し発信する必要があり、端末の電力を多く消費することに加え、アドホックネットワークの構築に時間がかかってしまうという問題があった。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、ビーコン装置が発するビーコン信号を元に、地理的に近い移動端末を把握し、安定的なアドホックネットワークを短時間で効率的に構築することが可能なデータ通信システム、移動端末、情報サーバ、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るデータ通信システムは、コンテンツサーバから配信データを受信し、ビーコン装置からのビーコン信号を受信可能なエリア内に侵入すると、携帯回線での通信から移動端末間でのアドホック通信に切り替える複数の移動端末と、前記複数の移動端末と通信する情報サーバと、を備えるデータ通信システムであって、前記移動端末は、ビーコン装置から受信したビーコン信号から得られる位置IDと、当該移動端末の処理能力、残バッテリー量、又は残ストレージ容量を示す通信性能情報と、を前記情報サーバへ送信する端末情報生成部を備え、前記情報サーバは、前記位置IDが同一の複数の移動端末について、携帯回線での通信から切り替えられたアドホック通信時にマスタ端末として動作するかスレーブ端末として動作するかを、前記通信性能情報に基づいて指示するマスタ/スレーブ決定部を備え、前記移動端末は、前記情報サーバからマスタ端末として動作するように指示された場合には、前記コンテンツサーバから受信した配信データをスレーブ端末として動作する他の移動端末に送信するマスタ動作部と、前記情報サーバからスレーブ端末として動作するように指示された場合には、マスタ端末として動作する他の移動端末から配信データを受信した後に前記コンテンツサーバとのセッションを終了するか、又は前記コンテンツサーバとのセッションを終了した後にマスタ端末として動作する他の移動端末から配信データを受信するスレーブ動作部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る移動端末は、コンテンツサーバから配信データを受信し、ビーコン装置からのビーコン信号を受信可能なエリア内に侵入すると、携帯回線での通信から移動端末間でのアドホック通信に切り替える移動端末であって、ビーコン装置から受信したビーコン信号から得られる位置IDと、当該移動端末の処理能力、残バッテリー量、又は残ストレージ容量を示す通信性能情報と、を情報サーバへ送信する端末情報生成部と、前記情報サーバからマスタ端末として動作するように指示された場合には、前記コンテンツサーバから受信した配信データをスレーブ端末として動作する他の移動端末に送信するマスタ動作部と、前記情報サーバからスレーブ端末として動作するように指示された場合には、マスタ端末として動作する他の移動端末から配信データを受信した後に前記コンテンツサーバとのセッションを終了するか、又は前記コンテンツサーバとのセッションを終了した後にマスタ端末として動作する他の移動端末から配信データを受信するスレーブ動作部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る情報サーバは、ビーコン装置からビーコン信号を受信する複数の移動端末と通信する情報サーバであって、前記複数の移動端末から、前記ビーコン信号から得られる位置IDと、当該移動端末の処理能力、残バッテリー量、又は残ストレージ容量を示す通信性能情報と、受信する受信部と、前記位置IDが同一の複数の移動端末について、携帯回線での通信から切り替えられたアドホック通信時にマスタ端末として動作するかスレーブ端末として動作するかを、前記通信性能情報に基づいて指示するマスタ/スレーブ決定部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記移動端末として機能させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記情報サーバとして機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ビーコン装置が発信するビーコン信号を元に、物理的な距離を考慮した移動端末同士のペアリングを行うことで、安定的なアドホックネットワークを短時間で効率的に構築することができる。また、携帯回線での通信から移動端末間でのアドホック通信に切り替えることで、携帯回線のオフロード、及びコンテンツサーバの負荷軽減を実現することができる。
本発明の一実施形態に係るデータ通信システムの概要を示す図である。 本発明の一実施形態に係る移動端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る情報サーバの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る情報サーバにおける端末情報テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る移動端末の処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る移動端末の処理例を示すフローチャートの変形例である。 本発明の一実施形態に係る情報サーバの処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る情報サーバにおけるマスタ/スレーブ決定部の処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る情報サーバにおけるマスタ/スレーブ決定部のマスタ端末決定の判断基準例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(データ通信システム)
まず、本発明の一実施形態に係るデータ通信システムの概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るデータ通信システムの概要を示す図である。データ通信システム1は、複数の移動端末10と、情報サーバ20とを備える。図1では説明の便宜上、ビーコン装置30及びコンテンツサーバ40も併せて示している。
また、図1は、ビーコン装置30−1からのビーコン信号を受信可能なエリアA内で複数の移動端末10が第1のアドホックネットワークを形成し、ビーコン装置30−2からのビーコン信号を受信可能なエリアB内で複数の移動端末10が第2のアドホックネットワークを形成する例を示している。エリアAの外に位置し、コンテンツサーバ40から配信データを受信している移動端末10−3が、移動してエリアA内に侵入すると、携帯回線での通信から移動端末間でのアドホック通信に切り替える。同様に、エリアBの外に位置し、コンテンツサーバ40から配信データを受信している移動端末10−6が、移動してエリアB内に侵入すると、携帯回線での通信から移動端末間でのアドホック通信に切り替える。
コンテンツサーバ40は、パケット単位に分割された連続的なデータ(映像や音声のストリームデータなど)である配信データを送信するWebサーバである。
ビーコン装置30は、当該ビーコン装置30が配置されている位置を識別するための位置IDを含む情報を変調して、電波、音波、又は光によりビーコン信号として発信する装置である。本明細書において、ビーコン装置30は、ビーコン信号のみを送信する装置に限定されず、無線LANのアクセスポイントや移動端末の基地局も含むものとする。ビーコン装置によって発信するビーコン信号のレベルが異なる場合には、ビーコン信号に各ビーコン信号の送信レベル(基準レベル)を含めてもよい。移動端末10が複数のビーコン信号を受信するような場合、基準レベルに対するビーコン信号の受信レベルから、いずれのビーコン装置30に最も近いかを判別することができる。
移動端末10は、配信データのシーケンス番号に沿って、順次配信データを受信する。移動端末10の配信データの受信先は、情報サーバ20の指示によって決定される。初期状態では、移動端末10はコンテンツサーバ40から配信データを受信する。
また、移動端末10は、ビーコン装置30からビーコン信号を受信すると、ビーコン信号から得られる位置ID、及び移動端末10の通信性能に関する情報を情報サーバ20へ送信する。移動端末10の通信性能に関する情報とは、例えば受信したビーコン信号の受信レベル(受信強度)や、移動端末10の処理能力、残バッテリー量、残ストレージ容量などを示す情報である。
情報サーバ20は、同じ位置IDを示すビーコン信号を受信した移動端末10の数から各エリア内の移動端末10の密度を把握し、同一エリア内の移動端末10同士でアドホック通信ができるようペアリングIDを生成し、各移動端末10に送信する。また、情報サーバ20は、アドホック通信時にマスタ端末として動作するかスレーブ端末として動作するかを指示するマスタ/スレーブ情報を各移動端末10へ送信する。
スレーブ端末として動作するように指示された移動端末10(スレーブ端末10S)は、通知されたペアリングIDをブロードキャストし、マスタ端末として動作するよう指示された移動端末10(マスタ端末10M)とアドホックセッションを確立する。セッションを確立したら、スレーブ端末10Sは配信データの受信先をコンテンツサーバ40からマスタ端末10Mへ切り替える。このようにすることで、携帯回線のオフロード、及びコンテンツサーバ40の負荷の軽減を実現することができる。
(移動端末)
次に、本発明の一実施形態に係る移動端末の構成について説明する。図2は、移動端末10の構成例を示すブロック図である。移動端末10は、入力部11と、無線通信部12と、記憶部13と、表示部14と、制御部15とを備える。
入力部11は、ユーザによる操作を制御部15へ通知する。ユーザによる操作は、データ受信開始、データ受信終了などに区分される。
無線通信部12は、ビーコン装置30からビーコン信号を受信する。また、無線通信部12は、ビーコン信号が示す位置ID、及び移動端末10の処理能力に関する情報を情報サーバ20に送信する。また、無線通信部12は、情報サーバ20から、マスタ/スレーブ情報及びペアリングIDを受信する。
さらに、無線通信部12は、コンテンツサーバ40又は他の移動端末10から配信データを受信する。移動端末10がマスタ端末10Mとなった場合には、コンテンツサーバ40から受信した配信データを他のスレーブ端末10Sに送信し、移動端末10がスレーブ端末10Sとなった場合には、マスタ端末10Mから配信データを受信する。
記憶部13は、無線通信部12により受信した配信データを記憶する。
表示部14は、記憶部13に記憶されている配信データなどを表示する。
制御部15は、移動端末10の動作やデータフローを制御する。例えば、制御部15は入力部11から通知されるユーザによる操作に対応する処理、無線通信部12へデータの送受信の制御、記憶部13に対する配信データの読み書き、及び配信データの表示部14への通知などを実行する。制御部15は、端末情報生成部151と、マスタ動作部152と、スレーブ動作部153とを備える。
端末情報生成部151は、ビーコン装置30から無線通信部12を介してビーコン信号を取得すると、ビーコン信号から得られる位置ID、及び移動端末10の通信性能を示す情報を生成し、無線通信部12を介して情報サーバ20へ送信する。移動端末10のステータス状況は時間とともに変化するため、移動端末10はアプリケーションを実行している間、定期的に(例えば、一定時間周期で)、位置ID及び通信性能を示す情報を情報サーバ20へ送信する。
マスタ動作部152は、情報サーバ20から無線通信部12を介してマスタ/スレーブ情報及びペアリングIDを取得し、マスタ端末として動作するように指示された場合には、コンテンツサーバ40から受信した配信データを、無線通信部12を介して他のスレーブ端末10Sに送信する。
スレーブ動作部153は、情報サーバ20から無線通信部12を介してマスタ/スレーブ情報及びペアリングIDを取得し、スレーブ端末として動作するように指示された場合には、マスタ端末10Mから無線通信部12を介して配信データを受信した後にコンテンツサーバ40とのセッションを終了するか、又はコンテンツサーバ40とのセッションを終了した後にマスタ端末10Mから無線通信部12を介して配信データを受信する。
なお、上述した移動端末10として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、移動端末10の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。なお、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録可能である。
(情報サーバ)
次に、本発明の一実施形態に係る情報サーバの構成について説明する。図3は、情報サーバ20の構成例を示すブロック図である。情報サーバ20は、通信I/F21と、マスタ/スレーブ決定部22と、ペアリングID生成部23と、端末情報記憶部24と、端末通知部25とを備える。
通信I/F21は、各移動端末10から、位置ID及び移動端末10の通信性能を示す情報を受信し、端末情報記憶部24に記憶する。また、通信I/F21は、マスタ/スレーブ情報及びペアリングIDを各移動端末10に送信する。
マスタ/スレーブ決定部22は、同一のビーコン装置30からビーコン信号を受信している(すなわち、位置IDが同一の)複数の移動端末10について、アドホック通信時にマスタ端末10Mとして動作するかスレーブ端末10Sとして動作するかを指示するマスタ/スレーブ情報を生成し、端末情報記憶部24に記憶する。マスタ端末10Mとして動作するかスレーブ端末10Sとして動作するかは、移動端末10の通信性能を示す情報に基づいて決定する。例えば、ビーコン信号の受信レベルが規定値以上である移動端末10がアドホック通信時にマスタ端末10Mとして動作するように指示する。
ペアリングID生成部23は、各移動端末10に対してペアリングIDを生成し、端末情報記憶部24に記憶する。ペアリングIDは、同じ位置IDを取得している移動端末10について共通のIDとする。なお、各アドホックネットワークにおいてマスタ端末10Mを1台とする場合には、あらかじめビーコン装置30ごとにペアリングIDを決めていてもよい。
端末情報記憶部24は、端末情報テーブル241を格納する。図4は、端末情報テーブル241の一例を示す図である。端末情報テーブル241は、移動端末10ごとに、移動端末10から取得した位置IDと、移動端末10の通信性能を示す情報と、マスタ/スレーブ決定部22により決定されたマスタ/スレーブ情報と、ペアリングID生成部23により生成されたペアリングIDとを記憶する。ここでは、移動端末10の通信性能を示す情報として、移動端末10が受信したビーコン信号の受信レベルを示している。本実施形態では、移動端末10間の接続はIEEE802.11に従うものとして示すため、この場合にはペアリングIDはSSIDを表すこととなる。ただし、移動端末10間の接続はIEEE802.11に限らずBluetoothなどでもよい。
端末通知部25は、端末情報記憶部24からマスタ/スレーブ情報及びペアリングIDを取得し、通信I/F21に出力する。
なお、上述した情報サーバ20として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、情報サーバ20の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。なお、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録可能である。
(データ通信方法)
次に、本発明の一実施形態に係るデータ通信方法の概要について説明する。上述したように、データ通信システム1は、コンテンツサーバ40から配信データを受信する複数の移動端末10と、複数の移動端末10と通信する情報サーバ20とを備える。本発明に係るデータ通信方法は、データ通信システム1における、移動端末10と情報サーバ20との間で以下の通信を行う。
まず、移動端末10は、ビーコン装置30からビーコン信号を受信し、ビーコン信号から得られる位置IDを情報サーバ20へ送信する。
続いて、情報サーバ20は、位置IDが同一の複数の移動端末10について、アドホック通信時にマスタ端末として動作するかスレーブ端末として動作するかを指示する。
続いて、移動端末10は、情報サーバ20からマスタ端末10Mとして動作するように指示された場合には、コンテンツサーバ40から受信した配信データを他のスレーブ端末10Sに送信する。また、情報サーバ20からスレーブ端末10Sとして動作するように指示された場合には、コンテンツサーバ40とのセッションを終了し、他のマスタ端末10Mから配信データを受信する。
(移動端末の処理)
次に、本発明の一実施形態に係る移動端末10の処理例について説明する。図5は、移動端末10の処理例を示すフローチャートである。移動端末10はアプリケーションを実行すると(ステップS101)、配信データのシーケンス番号SnをSn=0として初期化する(ステップS102)。
続いて、移動端末10はコンテンツサーバ40とセッションを確立して(ステップS103)、コンテンツサーバ40から配信データを受信し(ステップS104)、受信した配信データを記憶部13に記憶する(ステップS105)。
移動端末10は、ビーコン装置30からビーコン信号を受信しない場合には(ステップS106−No)、シーケンス番号SnをSn=Sn+1とした後(ステップS107)、ステップS104に戻り、コンテンツサーバ40から配信データを受信する。一方、ビーコン装置30からビーコン信号を受信した場合には(ステップS106−Yes)、端末情報生成部151により、受信したビーコン信号から得られる位置ID、及び移動端末10の通信性能を示す情報を情報サーバ20へ送信する(ステップS108)。図5に示す例では、移動端末10の通信性能を示す情報を、受信したビーコン信号の受信レベルとする。なお、移動端末10が複数のビーコン装置30から複数の位置IDを取得した場合には、全てのビーコン信号から得られた位置IDを情報サーバ20へ送信する。
続いて、情報サーバ20からマスタ端末として動作するよう指示するマスタ/スレーブ情報(マスタ端末通知)を受信した場合には(ステップS109−Yes)、マスタ端末10Mのフローに移り、マスタ端末通知を受信しない場合には(ステップS109−No)、スレーブ端末10Sのフローに移る。
移動端末10がマスタ端末10Mとして動作する場合のマスタ動作部152の処理を以下に説明する。マスタ端末10Mは情報サーバ20から、マスタ端末通知、及びペアリングID(IEEE802.11の場合はSSIDや端末識別情報)を受信し(ステップS110)、情報サーバ20から取得したペアリングIDと同一のペアリングIDがスレーブ端末10Sから送信されるのを待つ(ステップS111)。
他の移動端末10から、情報サーバ20から取得したペアリングIDと同一のペアリングIDを受信したら、該ペアリングIDを送信している移動端末10をスレーブ端末10Sとみなしてペアリング要求(IEEE802.11の場合、アソシエーション要求)を送信し(ステップS112)、スレーブ端末10Sからペアリング応答(IEEE802.11の場合、アソシエーション応答)を受信する(ステップS113)。ペアリングが確立されたら(ステップS114)、配信データを送信する(ステップS115)。
次に、アプリケーションが終了していなければ(ステップS116−No)、シーケンス番号SnをSn=Sn+1として(ステップS117)、ステップS104に戻り、コンテンツサーバ40から配信データを受信する。アプリケーションが終了した場合には(ステップS116−Yes)、処理を終了する。
次に、移動端末10がスレーブ端末10Sとして動作する場合のスレーブ動作部153の処理を以下に説明する。スレーブ端末10Sは、情報サーバ20から、スレーブ端末として動作するよう指示するマスタ/スレーブ情報(スレーブ端末通知)、及びペアリングIDを受信し(ステップS118)、通知されたペアリングIDをブロードキャストする(ステップS119)。その後、マスタ端末10Mからペアリング要求を受信し(ステップS112)、ペアリング応答をマスタ端末10Mに送信すると(ステップS113)、ペアリングが確立される(ステップS114)。すると、マスタ端末10Mへ配信データを要求し(ステップS120)、マスタ端末10Mからデータ送信が行われる(ステップS115)。
マスタ端末10Mに対して要求したデータを正常に受信できた場合には(ステップS121−Yes)、マスタ端末10Mから受信した配信データを記憶部13に記憶する(ステップS122)。コンテンツサーバ40とのセッションがある場合には(ステップS123−Yes)、コンテンツサーバ40とのセッションを終了する(ステップS124)。
コンテンツサーバ40とのセッションがない場合(ステップS123−No)、又はステップS124にてコンテンツサーバ40とのセッションを終了した場合には、アプリケーションが終了していなければ(ステップS125−No)、シーケンス番号SnをSn=Sn+1として(ステップS126)、ステップS120に戻り、マスタ端末10Mからデータを受信する。アプリケーションが終了した場合には(ステップS125−Yes)、処理を終了する。
ステップS121において、マスタ端末10Mに対して要求した配信データを正常に受信できていない場合には(ステップS121−No)、マスタ端末10Mから受信できないと判断し、コンテンツサーバ40からの受信に戻る。その際、前回コンテンツサーバ40から配信データを受信した場合には(ステップS127−Yes)、シーケンス番号SnをSn=Sn+1とした後(ステップS107)、ステップS104に戻る。前回マスタ端末10Mから配信データを受信しなかった場合には(ステップS127−No)、コンテンツサーバとのセッションが既に終了されているためステップS103に戻る。なお、前回マスタ端末10Mから配信データを受信した場合には(ステップS127−No)、ステップS126によりシーケンス番号Snが+1されている。
なお、ここで示した実施形態では、ペアリングに際し、スレーブ端末10Sがペアリング信号をブロードキャストしてペアリング処理を行っているが、逆の手順、すなわちマスタ端末10Mがペアリング信号をブロードキャストしてペアリング処理を行うようにしてもよい。
また、図5に示すフローチャートでは、スレーブ端末10Sはマスタ端末10Mから配信データを受信した後に(ステップS121)、コンテンツサーバ40とのセッションを終了する(ステップS124)が、スレーブ端末10Sがコンテンツサーバ40とのセッションを切断するタイミングはマスタ端末10Mとのペアリング(ステップS114)が完了した直後でもよい。この場合のフローチャートを図6に示す。
図6に示す例では、スレーブ端末10Sはマスタ端末10Mとのペアリング(ステップS114)が完了すると、コンテンツサーバ40とのセッションを終了する(ステップS124)。その後、マスタ端末10Mへ配信データを要求して(ステップS120)、マスタ端末10Mからデータを受信する(ステップS115)。そして、データを正常に受信できた場合には(ステップS121−Yes)、受信した配信データを記憶部13に記憶し(ステップS122)、アプリケーションの終了判定を行う(ステップS125)。
ステップS121において、マスタ端末10Mに対して要求した配信データを正常に受信できていない場合には(ステップS121−No)、マスタ端末10Mから受信できないと判断し、コンテンツサーバ40とのセッションを再開するためにステップS103に戻る。その際、前回コンテンツサーバ40から配信データを受信した場合には(ステップS127−Yes)、シーケンス番号SnをSn=Sn+1とした後(ステップS128)、ステップS103に戻る。なお、前回マスタ端末10Mから配信データを受信しなかった場合には(ステップS127−No)、ステップS126によりシーケンス番号Snが+1されている。その他の動作は図5と同じであるため、説明を省略する。
(情報サーバの処理)
次に、本発明の一実施形態に係る情報サーバ20の処理例について説明する。図7は、情報サーバ20の処理例を示すフローチャートである。まず、情報サーバ20は移動端末10からの情報の受信待ちをする(ステップS201)。移動端末10から位置ID及び移動端末10の通信性能に関する情報(図7に示す例では、受信したビーコン信号の受信レベルとする)を受信した場合には(ステップS202−Yes)、取得した位置ID及びビーコン信号の受信レベルを端末情報テーブル241に記憶する(ステップS203)。一方、これらの情報を受信しない場合には(ステップS202−No)、ステップS201の処理に戻り、移動端末10から情報が送信されるのを待ち続ける。
続いて、マスタ/スレーブ決定部22により、移動端末10がアドホック通信時にマスタ端末として動作するかスレーブ端末として動作するかを指示するマスタ/スレーブ情報を決定し、マスタ/スレーブ情報を端末情報テーブル241に記憶する(ステップS204)。マスタ/スレーブ情報の決定方法の具体例については後述する。
次に、ペアリングID生成部23により、位置IDごとにペアリングIDを生成し、端末情報テーブル241に記憶する(ステップS205)。
次に、端末情報テーブル241を参照し、端末通知部25により、マスタ/スレーブ情報及びペアリングIDを移動端末10へ送信する(ステップS206)。
次に、コンテンツサーバ40の配信データの配信が終了していなければ(ステップS207−No)、ステップS201に戻り、配信が終了していれば(ステップS207−Yes)、処理を終了する。例えば、移動端末10から位置IDなどの情報を所定時間以上受信しなくなったときに、配信が終了したと判定する。
図8は、上述したマスタ/スレーブ決定部22の処理(ステップS204)の一例を示すフローチャートである。この例では、マスタ端末10Mに選定されなかった移動端末10を全てスレーブ端末10Sとしている。ただし、マスタ端末10Mは1つに限定されるものではなく、複数の移動端末10をマスタ端末10Mとしてもよい。
まず、情報サーバ20は端末情報テーブル241で位置IDが同じ移動端末10について、端末情報を参照し(ステップS301)、所定の判断基準を満たす移動端末10が存在するか否かを判定する(ステップS302)。
図9は、マスタ端末の決定に用いる判断基準の一例を示す図である。ここに示した基準は一例であり、優先順位は任意に入れ替えてもよいし、他の判断基準を設けてもよい。この例では、移動端末10が受信したビーコン信号の受信レベルが規定値以上であることを優先順位の1番目としている。そして、移動端末10の処理能力が規定値以上であることを優先順位の2番目とし、移動端末10の残ストレージ容量が規定値以上であることを優先順位の3番目とし、移動端末10の残バッテリー容量が規定値以上であることを優先順位の4番目としている。
再び図8に戻り、所定の判断基準を満たさない場合には(ステップS302−No)、さらに優先順位が下位の判断基準があるか否かを判定する(ステップS303)。かかる判断基準がなければ(ステップS303−No)、マスタ端末10Mが選定されずに終了し、かかる判断基準がある場合には(ステップS303−Yes)、ステップS302の処理に戻る。
一方、所定の判断基準を満たす場合には(ステップS302−Yes)、判断基準を満たす移動端末10が1つであれば(ステップS304−Yes)、その移動端末10をマスタ端末10Mに決定する(ステップS305)。判断基準を満たす移動端末10が複数ある場合には(ステップS304−No)、さらに優先順位が下位の判断基準を満たす移動端末が存在するか否かを判定する(ステップS306)。
さらに優先順位が下位の判断基準を満たす移動端末が存在しない場合には(ステップS306−No)、ランダムにマスタ端末10Mを決定し(ステップS307)、かかる移動端末が存在する場合には(ステップS306−Yes)、ステップS304の処理に戻る。
上述したように、移動端末10は、ビーコン信号から得られる位置IDを情報サーバ20へ送信する端末情報生成部151を備える。情報サーバ20は、位置IDが同一の複数の移動端末について、アドホック通信時にマスタ端末として動作するかスレーブ端末として動作するかを指示するマスタ/スレーブ決定部22を備える。移動端末10は、情報サーバ20からマスタ端末として動作するように指示された場合には、コンテンツサーバ40から受信した配信データを他のスレーブ端末として動作する移動端末10Sに送信するマスタ動作部152と、情報サーバ20からスレーブ端末として動作するように指示された場合には、コンテンツサーバ40とのセッションを終了し、他のマスタ端末として動作する移動端末10Mから配信データを受信するスレーブ動作部153と、を備える。かかる構成により、移動端末10が地理的に集中し、同じデータを一斉に受信する場合に、物理的な距離が近い移動端末10同士をペアリングできるため、安定的なアドホックネットワークを短時間で効率的に構築することができる。また、携帯回線のオフロード、及びコンテンツサーバ40の負荷軽減を実現することができる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロック又はステップを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロック又はステップを分割したりすることが可能である。
1 データ通信システム
10 移動端末
11 入力部
12 無線通信部
13 記憶部
14 表示部
15 制御部
20 情報サーバ
21 通信I/F
22 マスタ/スレーブ決定部
23 ペアリングID生成部
24 端末情報記憶部
25 端末通知部
30 ビーコン装置
40 コンテンツサーバ
151 端末情報生成部
152 マスタ動作部
153 スレーブ動作部
241 端末情報テーブル

Claims (5)

  1. コンテンツサーバから配信データを受信し、ビーコン装置からのビーコン信号を受信可能なエリア内に侵入すると、携帯回線での通信から移動端末間でのアドホック通信に切り替える複数の移動端末と、前記複数の移動端末と通信する情報サーバと、を備えるデータ通信システムであって、
    前記移動端末は、ビーコン装置から受信したビーコン信号から得られる位置IDと、当該移動端末の処理能力、残バッテリー量、又は残ストレージ容量を示す通信性能情報と、を前記情報サーバへ送信する端末情報生成部を備え、
    前記情報サーバは、前記位置IDが同一の複数の移動端末について、携帯回線での通信から切り替えられたアドホック通信時にマスタ端末として動作するかスレーブ端末として動作するかを、前記通信性能情報に基づいて指示するマスタ/スレーブ決定部を備え、
    前記移動端末は、
    前記情報サーバからマスタ端末として動作するように指示された場合には、前記コンテンツサーバから受信した配信データをスレーブ端末として動作する他の移動端末に送信するマスタ動作部と、
    前記情報サーバからスレーブ端末として動作するように指示された場合には、マスタ端末として動作する他の移動端末から配信データを受信した後に前記コンテンツサーバとのセッションを終了するか、又は前記コンテンツサーバとのセッションを終了した後にマスタ端末として動作する他の移動端末から配信データを受信するスレーブ動作部と、
    を備えることを特徴とするデータ通信システム。
  2. コンテンツサーバから配信データを受信し、ビーコン装置からのビーコン信号を受信可能なエリア内に侵入すると、携帯回線での通信から移動端末間でのアドホック通信に切り替える移動端末であって、
    ビーコン装置から受信したビーコン信号から得られる位置IDと、当該移動端末の処理能力、残バッテリー量、又は残ストレージ容量を示す通信性能情報と、を情報サーバへ送信する端末情報生成部と、
    前記情報サーバからマスタ端末として動作するように指示された場合には、前記コンテンツサーバから受信した配信データをスレーブ端末として動作する他の移動端末に送信するマスタ動作部と、
    前記情報サーバからスレーブ端末として動作するように指示された場合には、マスタ端末として動作する他の移動端末から配信データを受信した後に前記コンテンツサーバとのセッションを終了するか、又は前記コンテンツサーバとのセッションを終了した後にマスタ端末として動作する他の移動端末から配信データを受信するスレーブ動作部と、
    を備えることを特徴とする移動端末。
  3. ビーコン装置からビーコン信号を受信する複数の移動端末と通信する情報サーバであって、
    前記複数の移動端末から、前記ビーコン信号から得られる位置IDと、当該移動端末の処理能力、残バッテリー量、又は残ストレージ容量を示す通信性能情報と、受信する受信部と
    前記位置IDが同一の複数の移動端末について、携帯回線での通信から切り替えられたアドホック通信時にマスタ端末として動作するかスレーブ端末として動作するかを、前記通信性能情報に基づいて指示するマスタ/スレーブ決定部と、
    を備えることを特徴とする情報サーバ。
  4. コンピュータを、請求項2に記載の移動端末として機能させるためのプログラム。
  5. コンピュータを、請求項に記載の情報サーバとして機能させるためのプログラム。
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