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JP6528519B2 - 二環式アミン化合物の製造方法 - Google Patents
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JP6528519B2 - 二環式アミン化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、二環式アミン化合物の製造方法に関するものである。
二環式アミン化合物は、例えば、医農薬中間体、有機合成用触媒、化学吸着剤、抗菌剤等に有用な化合物として知られている(例えば、特許文献1参照)。
二環式アミン化合物の製造方法として、本願出願人は、下記式
[式中、R〜Rは各々独立して、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、ヒドロキシメチル基、又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。また、Xは炭素原子又は窒素原子を表し、Yは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。]
で示される化合物を固体触媒存在下、気相中で分子内脱水させ、下記式
[式中、R〜R、X、Yは前記と同じ定義である。]
で示される化合物を製造する方法において、上記固体触媒として下記式

[式中、AはSi、Al、Mg、Ti及びZrからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素を表し、Mはアルカリ金属を表し、Pはリンを表し、Oは酸素を表す。添字a〜dは各元素のモル数を表し、b/a=0.001〜0.3(モル比)、c/a=0.001〜0.3(モル比)であって、dは各原子の結合状態によって任意に取り得る値を表す。ただし、Aが2種以上の元素を表す場合には、添字aはそのモル数が最も大きい元素のモル数を表す。]
で示される無機酸化物を用いる、二環式アミン化合物の製造方法を既に特許出願している(特許文献2参照)。
特許文献2には、気相反応による製造方法が示されており、特定の固体触媒を使用することにより、副生タール分が低減できることが記載されている。しかしながら、触媒の劣化抑制について検討がなされておらず、長期の運転評価も約1週間程度の実施に留まっているため、工業的に連続生産する上では未だ改善すべき問題があった。
特開2010−037325公報 特開2012−149048公報
本発明の目的は、十分な触媒活性を持ち、かつ触媒の劣化を極力抑制して触媒活性を長く維持し、二環式アミン化合物を効率的に得る製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、触媒劣化要因の一つであるリン酸成分の縮合を、アルカリ土類金属元素の添加によって抑制できることを突き止め、上記課題を解決する手段を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下に示すとおりの二環式アミン化合物の製造方法である。
[1] 下記式(1)
[式中、R〜Rは各々独立して、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、ヒドロキシメチル基、又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。また、Xは炭素原子又は窒素原子を表し、Yは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。]
で示される化合物から下記式(2)
[式中、R〜R、X、Yは前記と同じ定義である。]
で示される化合物を製造する方法において、下記式(3)
(3)
[式中、Aは金属を表し、Mはアルカリ金属を表し、Nはアルカリ土類金属を表し、Pはリンを表し、Oは酸素を表す。添字a〜eは各元素のモル数を表し、b/a=0.001〜0.3(モル比)、c/a=0.001〜0.1(モル比)、d/a=0.001〜0.3(モル比)であって、eは各原子の結合状態によって任意に取り得る値を表す。]
で示される無機酸化物を触媒として用いることを特徴とする二環式アミン化合物の製造方法。
[2] 式(1)及び(2)において、Yが水素原子又はヒドロキシメチル基であることを特徴とする上記[1]に記載の二環式アミン化合物の製造方法。
[3] 式(1)及び(2)において、Xが窒素原子であることを特徴とする上記[1]又は上記[2]に記載の二環式アミン化合物の製造方法。
[4] 式(1)及び(2)において、R〜Rが各々独立して、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、又はヒドロキシメチル基を表す(ただし、R〜Rが全て同じ置換基になることはない。)ことを特徴とする上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の二環式アミン化合物の製造方法。
[5] 式(3)において、AがAl又はSiであることを特徴とする上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の二環式アミン化合物の製造方法。
[6] 式(3)において、MがNa、K、Rb及びCsの群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記[1]乃至[5]のいずれかに記載の二環式アミン化合物の製造方法。
[7] 式(3)において、NがMg、Ca、Sr及びBaの群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記[1]乃至[6]のいずれかに記載の二環式アミン化合物の製造方法。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、上記式(1)で示されるヒドロキシル基含有環状アミン化合物を、無機酸化物触媒の存在下、気相中で分子内脱水させて、上記式(2)で示される二環式アミン化合物を得ることをその特徴とする。
本発明において、上記式(1)における、Xは炭素原子又は窒素原子を表し、Yは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。
本発明において、上記式(1)における、置換基R〜Rは各々独立して、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、ヒドロキシメチル基、又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。
本発明において、上記式(1)で示される化合物のうち、Xが炭素原子である化合物の具体例としては、例えば、以下の化合物(例示化合物番号1〜6)を挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また、上記式(2)で示される二環式アミン化合物のうち、Xが炭素原子である化合物の具体例としては、例えば、以下の化合物(例示化合物番号7〜10)を挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
次に、無機酸化物触媒を用いる本発明のヒドロキシル基含有環状アミン化合物の分子内脱水反応について説明する。
本発明において、無機酸化物触媒としては、特に限定するものではないが、酸成分、塩基成分、又はそれらの両方を担体に担持させた固体触媒であることがより好ましい。
固体触媒の担体としては、例えば、無機酸化物が用いられる。無機酸化物としては、特に限定するものではないが、例えば、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、アルミノシリケート、ゼオライト、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム等が挙げられる。
酸成分としては、無機酸を使用することが好ましい。無機酸としては、特に限定するものではないが、例えば、リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、ホスフィンオキサイド、各種リン酸塩やスルホン酸等が好適なものとして挙げられる。
塩基成分としては、アルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素を含有することが好ましい。アルカリ金属元素としては、特に限定するものではないが、例えば、Li、Na、K、Rb、Cs等が挙げられる。アルカリ土類金属元素としては、特に限定するものではないが、例えば、Mg、Ca、Sr、Ba等が挙げられる。
このような塩基成分の原料としては、特に限定するものではないが、例えば、それらの酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩等が挙げられる。本発明において、固体触媒の調製方法は、特に限定するものではないが、例えば、一般的に行われる調製法が利用できる。具体的には、上記した固体触媒の原料(例えば、触媒担体、酸成分の原料、塩基成分の原料等)を水中に溶解又は懸濁させて、攪拌、加熱、濃縮、乾燥等の工程後、成型し、更に焼成を経て固体触媒とする方法等が例示される。
固体触媒の焼成温度としては、特に限定するものではないが、通常300〜1100℃の範囲であり、好ましくは400〜700℃の範囲である。400〜700℃の範囲とすることで、固体触媒の酸塩基強度や比表面積等の物性を向上させ、触媒活性、選択率をより高めることができる。
また、固体触媒の焼成は、特に限定されるものではないが、空気又は窒素雰囲気下で行えばよい。
固体触媒にアルカリ土類金属元素を添加する方法については特に制限はなく、アルカリ土類金属と担体を同時に混合して焼成しても、あるいは担体を焼成し、アルカリ土類金属元素塩の水溶液と混練して担持してもよい。
本発明において、分子内脱水反応は主に気相中で行われるが、好ましくは固定床流通式で行われる。
本発明によれば、触媒成分にアルカリ土類金属を含むことにより、従来に比べて触媒を長寿命化し、二環式アミン化合物を工業的に連続的かつ安定的に製造することができるものである。
実施例及び比較例での反応時間による収率の変化を示す図である。 参考例で得られた固体触媒のP−NMRのチャートを示す図である。
本発明を以下の参考例、実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
参考例1(触媒Aの調製)
触媒担体として市販の酸化アルミニウム(住友化学製)60.0gと硝酸カルシウム0.70gを水100mlと混合し、エバポレーターを用いて蒸発乾固させた後、空気雰囲気下、マッフル炉で600℃、5時間焼成した。これを炭酸セシウム19.1g、リン酸水溶液4.75gと混合し、水100mlを加えた後、エバポレーターを用いて蒸発乾固させた。この固体を空気雰囲気下、マッフル炉で200℃、4時間乾燥し、3.5メッシュに破砕して気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Ca、a=1、b=0.1、c=0.0025、d=0.07。以下、触媒Aと称する。)を得た。
参考例2(触媒Bの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムを1.39g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Ca、a=1、b=0.1、c=0.005、d=0.07。以下、触媒Bと称する。)を得た。当該触媒はP−NMRを測定した。
参考例3(触媒Cの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムを2.80g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Ca、a=1、b=0.1、c=0.01、d=0.07。以下、触媒Cと称する。)を得た。
参考例4(触媒Dの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムの代わりに硝酸バリウムを0.77g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Ba、a=1、b=0.1、c=0.0025、d=0.07。以下、触媒Dと称する。)を得た。
参考例5(触媒Eの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムの代わりに硝酸バリウムを1.54g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Ba、a=1、b=0.1、c=0.005、d=0.07。以下、触媒Eと称する。)を得た。当該触媒はP−NMRを測定した。
参考例6(触媒Fの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムの代わりに硝酸バリウムを3.09g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Ba、a=1、b=0.1、c=0.01、d=0.07。以下、触媒Fと称する。)を得た。
参考例7(触媒Gの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムの代わりに硝酸ストロンチウムを1.24g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Sr、a=1、b=0.1、c=0.005、d=0.07。以下、触媒Gと称する。)を得た。
参考例8(触媒Hの調製)
触媒担体として市販の酸化アルミニウム(住友化学製)30.0gと炭酸セシウム9.5g、リン酸水溶液2.38gを混合し、水100mlを加えた後、エバポレーターを用いて蒸発乾固させた。この固体を空気雰囲気下、マッフル炉で200℃、4時間乾燥し、3.5メッシュに破砕して気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、a=1、b=0.1、d=0.07。以下、触媒Hと称する。)を得た。当該触媒はP−NMRを測定した。
参考例9(触媒Iの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムを42.1g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Ca、a=1、b=0.1、c=0.15、d=0.07。以下、触媒Iと称する。)を得た。
参考例10(触媒Jの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムの代わりに硝酸鉄九水和物を4.76g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Fe、a=1、b=0.1、c=0.01、d=0.07。以下、触媒Jと称する。)を得た。
参考例11(触媒Kの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムの代わりに酸化バナジウムを1.07g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=V、a=1、b=0.1、c=0.01、d=0.07。以下、触媒Kと称する。)を得た。
参考例12(触媒Lの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムの代わりに硝酸クロム九水和物を4.71g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Cr、a=1、b=0.1、c=0.01、d=0.07。以下、触媒Lと称する。)を得た。
参考例13(触媒Mの調製)
参考例1において、硝酸カルシウムの代わりに硝酸マンガン六水和物を3.38g用いる以外は、参考例1に記載の方法に従い触媒調製し、気相反応用触媒(A=Al、M=Cs、N=Mn、a=1、b=0.1、c=0.01、d=0.07。以下、触媒Mと称する。)を得た。
実施例1(触媒Aを用いた例示化合物10の合成)
例示化合物6[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピペラジン]を水に溶解させ、11.25重量%水溶液の原料体を調製した。直径15mmの石英反応管に、触媒Aを20ml、その上下部にそれぞれ長さ23cmになるように、セラミックス製ラシヒリング(直径3mm×長さ3mm×厚み1mm)を詰めた。触媒層の温度は380℃に保ち、上部より、上記調製した例示化合物6を含む原料体を0.3g/分の速度で24時間滴下した。得られた反応混合ガスをコンデンサーで冷却し、反応体をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は97%で、例示化合物10への選択率は54%で、トータルの収率は52%であった。反応結果を表1に示す。
実施例2(触媒Bを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例2で調製した触媒Bを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は97%で、例示化合物10への選択率は56%で、トータルの収率は54%であった。反応結果を表1に示す。
実施例3(触媒Cを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例3で調製した触媒Cを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は99%で、例示化合物10への選択率は39%で、トータルの収率は39%であった。反応結果を表1に示す。
実施例4(触媒Dを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例4で調製した触媒Dを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は95%で、例示化合物10への選択率は53%で、トータルの収率は51%であった。反応結果を表1に示す。
実施例5(触媒Eを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例5で調製した触媒Eを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は95%で、例示化合物10への選択率は55%で、トータルの収率は52%であった。反応結果を表1に示す。
実施例6(触媒Fを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例6で調製した触媒Fを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は98%で、例示化合物10への選択率は41%で、トータルの収率は40%であった。反応結果を表1に示す。
実施例7(触媒Gを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例7で調製した触媒Gを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は99%で、例示化合物10への選択率は54%で、トータルの収率は53%であった。反応結果を表1に示す。
実施例8(触媒Bを用いた例示化合物7の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例2で調製した触媒Bを用い、例示化合物6の代わりに例示化合物3を用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物3の転化率は99%で、例示化合物7への選択率は38%で、トータルの収率は38%であった。反応結果を表1に示す。
実施例9(触媒Bを用いた例示化合物8の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例2で調製した触媒Bを用い、例示化合物6の代わりに例示化合物4を用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物4の転化率は99%で、例示化合物8への選択率は45%で、トータルの収率は45%であった。反応結果を表1に示す。
実施例10(触媒Bを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例2で調製した触媒Bを用い、反応を継続して360時間行い、高転化率を維持するため反応温度を初期の380℃から406℃まで上昇させた以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は95%で、例示化合物10への選択率は50%で、トータルの収率は48%であった。反応結果を表1に示す。
実施例11(触媒Eを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例5で調製した触媒Eを用い、反応を継続して360時間行い、高転化率を維持するため反応温度を初期の380℃から406℃まで上昇させた以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は95%で、例示化合物10への選択率は53%で、トータルの収率は50%であった。反応結果を表1に示す。
比較例1(触媒Hを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例8で調製した触媒Hを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は97%で、例示化合物10への選択率は56%で、トータルの収率は54%であった。反応結果を表2に示す。
比較例2(触媒Hを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例8で調製した触媒Hを用い、反応を継続して360時間行い、高転化率を維持するため反応温度を初期の380℃から424℃まで上昇させた以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は94%で、例示化合物10への選択率は44%で、トータルの収率は41%であった。反応結果を表2に示す。
比較例3(触媒Iを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例9で調製した触媒Iを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は97%で、例示化合物10への選択率は27%で、トータルの収率は26%であった。反応結果を表2に示す。
比較例4(触媒Jを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例10で調製した触媒Jを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は95%で、例示化合物10への選択率は46%で、トータルの収率は44%であった。反応結果を表2に示す。
比較例5(触媒Kを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例11で調製した触媒Kを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は71%で、例示化合物10への選択率は33%で、トータルの収率は23%であった。反応結果を表2に示す。
比較例6(触媒Lを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例12で調製した触媒Lを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は76%で、例示化合物10への選択率は44%で、トータルの収率は33%であった。反応結果を表2に示す。
比較例7(触媒Mを用いた例示化合物10の合成)
実施例1において、触媒Aの代わりに参考例13で調製した触媒Mを用いる以外は、実施例1に記載した方法に従った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、例示化合物6の転化率は71%で、例示化合物10への選択率は47%で、トータルの収率は33%であった。反応結果を表2に示す。
表1、表2の結果から、アルカリ土類金属元素を添加することにより、触媒成分であるリン酸の縮合を抑制することができ、従来の触媒より触媒耐久性が向上し、長時間反応を行った場合でも触媒性能が維持された。
本願発明は、例えば、医農薬中間体、有機合成用触媒、化学吸着剤、抗菌剤等に有用な化合物として知られている二環式アミン化合物の製造方法として利用される可能性を有する。

Claims (4)

  1. 下記式(1)
    [式中、R〜Rは各々独立して、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、ヒドロキシメチル基、又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。また、Xは炭素原子又は窒素原子を表し、Yは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。]
    で示される化合物から下記式(2)
    [式中、R〜R、X、Yは前記と同じ定義である。]
    で示される化合物を製造する方法において、下記式(3)
    (3)
    [式中、AはAlを表し、MはCsを表し、NはCa、及びBaの群から選ばれる少なくとも1種を表し、Pはリンを表し、Oは酸素を表す。添字a〜eは各元素のモル数を表し、b/a=0.001〜0.3(モル比)、c/a=0.001〜0.1(モル比)、d/a=0.001〜0.3(モル比)であって、eは各原子の結合状態によって任意に取り得る値を表す。]
    で示される無機酸化物を触媒として用いることを特徴とする二環式アミン化合物の製造方法。
  2. 式(1)及び(2)において、Yが水素原子又はヒドロキシメチル基であることを特徴とする請求項1に記載の二環式アミン化合物の製造方法。
  3. 式(1)及び(2)において、Xが窒素原子であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二環式アミン化合物の製造方法。
  4. 式(1)及び(2)において、R〜Rが各々独立して、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、又はヒドロキシメチル基を表す(ただし、R〜Rが全て同じ置換基になることはない。)ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の二環式アミン化合物の製造方法。
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