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JP6532717B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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JP6532717B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。詳しくは、紫外線の影響から毛髪を保護するための毛髪化粧料に関する。
紫外線は、毛髪にダメージを生じさせ、毛髪のまとまりやなめらかさを低下させる。また、紫外線は、染毛剤により染毛された毛髪中の染料を分解し、染毛された毛髪の退色を生じさせる。
このような紫外線の影響から毛髪を保護するため、紫外線吸収剤を配合した毛髪化粧料が知られている。たとえば紫外線吸収剤として、安息香酸系、サリチル酸系、ケイ皮酸系および/またはベンゾフェノン系を用いた毛髪処理剤が知られている(たとえば特許文献1参照)。また、紫外線吸収剤としてメトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよびジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルを用いた毛髪化粧料が知られている(たとえば特許文献2および特許文献3参照)。しかしながら、これらは、毛髪に塗布後、湯水等で洗い流すことなく使用する形態(アウトバスタイプ)の毛髪化粧料であった。これらの文献に記載された毛髪化粧料が、洗い流すことなく使用される形態で用いられる理由は、紫外線吸収剤の毛髪への吸着が良好でないことにより、洗髪のたびにこれらの毛髪化粧料の紫外線吸収剤は洗い流されてしまうからである。そのため、紫外線防止効果を得るためには、使用者は洗髪のたびに、毛髪化粧料を新たに塗布する必要があった。さらには、特許文献2および3の毛髪化粧料は、非水系であり、水性成分や、界面活性剤を配合することができなかった。
そこで、洗髪後も紫外線防止効果を持続させるために、特定の第4級アンモニウム塩と高級アルコールを特定の比率で使用して毛髪上に単分子膜を形成した上で、この単分子膜に常温で液体の紫外線吸収剤を吸着させることにより、洗髪による紫外線吸収剤の残存率を高めた毛髪化粧料が知られている(たとえば特許文献4参照)。しかしながら、使用できる紫外線吸収剤が限られており、紫外線による毛髪のダメージおよび染毛された毛髪の退色を防ぐ効果をより高めることが望まれていた。
特開2011−42586号公報 特開2013−107838号公報 特開2014−136697号公報 特開平7−223928号公報
本発明は、紫外線による毛髪へのダメージおよび染毛された毛髪の退色を防止する効果に優れ、毛髪に塗布後に洗髪を複数回行っても、前記効果を持続することが可能な毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明は、たとえば以下の[1]〜[5]に関する。
[1]メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(A)0.5〜20重量%、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(B)0.1〜5重量%、およびカチオン界面活性剤(C)0.1〜6重量%を含むことを特徴とする毛髪化粧料。
[2]前記カチオン界面活性剤(C)が、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、および臭化セチルトリメチルアンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[1]に記載の毛髪化粧料。
[3]毛髪に塗布後、洗い流して使用することを特徴とする[1]または[2]に記載の毛髪化粧料。
[4]水系毛髪化粧料であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[5]クリーム状の毛髪化粧料であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の毛髪化粧料。
本発明の毛髪化粧料は、紫外線による毛髪へのダメージを抑制することができ、毛髪のなめらかさやまとまりを保つことができる。また、本発明の毛髪化粧料は、染毛された毛髪の紫外線による退色を抑制することができる。そして、本発明の毛髪化粧料は、塗布後に複数回洗髪しても、上記紫外線による毛髪へのダメージを防止する効果および染毛された毛髪の退色を防止する効果を持続することができる。さらには、本発明の毛髪化粧料を塗布した毛髪の仕上がりの質感は、まとまりやなめらかさが良好であるとともに、べたつきがない。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の毛髪化粧料は、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(A)0.5〜20重量%、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(B)0.1〜5重量%、およびカチオン界面活性剤(C)0.1〜6重量%を含むことを特徴とする。
(1)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(A)
(A)成分は、UVBを吸収する紫外線吸収剤である。UVBは、毛髪にダメージを生じるとともに、染毛後の毛髪に退色を生じることが知られている。
毛髪化粧料全体100重量%中の(A)成分の配合量は、0.5〜20重量%であり、好ましくは0.7〜10重量%であり、より好ましくは1〜5重量%である。
毛髪化粧料中の(A)成分の配合量が、前記範囲より少ないと、紫外線により毛髪がなめらかさやまとまりを損なうといった毛髪のダメージを防止する効果および染毛した毛髪の紫外線による退色を防止する効果が十分得られない。(A)成分の配合量が、前記範囲より多いと、毛髪に塗布した際の仕上がりの質感として、べたつきが生じ、なめらかさが低下する。
(2)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(B)
(B)成分は、UVAを吸収する紫外線吸収剤である。これまで、UVAは、毛髪にダメージを生じることが知られていた。(B)成分は(A)成分との相溶性が良好である。
毛髪化粧料全体100重量%中の(B)成分の配合量は、0.1〜5重量%であり、好ましくは0.3〜2重量%である。
毛髪化粧料中の(B)成分の配合量が、前記範囲より少ないと、紫外線による毛髪のダメージや染毛した毛髪の退色を防止する効果が十分得られない。(B)成分の配合量が、前記範囲より多いと、毛髪に塗布した際の仕上がりの質感として、毛髪に硬さが生じ、まとまりとなめらかさが低下する。
UVAを吸収する(B)成分の配合量が本発明の範囲よりも少ないと、UVBが原因と考えられる染毛した毛髪の退色を防止する効果も十分得られないことは、今までの技術常識からは予想外の結果であった。その理由としては、(A)成分は紫外線により光劣化し、紫外線吸収効果が低下するところ、(B)成分を(A)成分とともに毛髪化粧料に配合することで、(B)成分が(A)成分の光劣化を抑制しているためであると考えられる。したがって、本発明では(A)成分を多量に配合しなくても、十分な退色防止効果が得られるものと考えられる。
(3)カチオン界面活性剤(C)
(C)成分としては、ジ−2−エチルヘキシルアミン、ジメチルステアリルアミン、トリラウリルアミンなどのアルキルアミン;ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドなどの脂肪族アミドアミン;エステル含有3級アミン;アーコベル型3級アミン;塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化パルタミドプロピルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリンなどのモノアルキル型4級アンモニウム塩;塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム、などのジアルキル型4級アンモニウム塩;塩化ベンザルコニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどのベンザルコニウム型4級アンモニウム塩;モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩;塩化ラウリルピリジニウム、塩化セチルピリジニウムなどのアルキルピリジニウム塩;エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムが挙げられる。これらは1種単独で使用しても、2種以上組み合わせて用いてもよい。その中でも、紫外線による毛髪のダメージ防止および染毛された毛髪の紫外線による退色防止の観点から、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、および臭化セチルトリメチルアンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、毛髪に塗布した際の仕上がりの質感としてのなめらかさやまとまりの観点から、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムおよび臭化セチルトリメチルアンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
毛髪化粧料全体100重量%中の(C)成分の配合量は、0.1〜6重量%であり、好ましくは0.5〜4重量%である。
(C)成分の配合量が、前記範囲よりも少ないと、仕上がりの質感として、毛髪のまとまり及びなめらかさが良好でない。また、毛髪に紫外線を照射すると、毛髪のまとまり及びなめらかさが低下するといった毛髪のダメージが生じるとともに、染毛した毛髪の退色が生じ、(A)成分及び(B)成分の紫外線防止効果が得られない。(C)成分の配合量が、前記範囲よりも多いと、仕上がりの質感として、毛髪にべたつきが生じるため、毛髪のまとまり及びなめらかさが低下する。
(C)成分の配合量が本発明の範囲よりも少ないと、(A)成分及び(B)成分の効果が得られずに、紫外線の影響が毛髪に生じる理由としては、(C)成分は、(A)成分及び(B)成分と相互作用し、(A)成分及び(B)成分の毛髪への吸着を高めているためであると考えられる。そのため、本発明の毛髪化粧料を毛髪に塗布後、洗髪を行なっても、(A)成分および(B)成分の効果が得られるとともに、複数回の洗髪を行なっても、(A)成分および(B)成分の効果が持続すると考えられる。また、(C)成分との相互作用による(A)成分及び(B)成分の毛髪への吸着の態様は均一であると考えられ、そのことにより、本発明の毛髪化粧料は、べたつきを生じる(A)成分及び(B)成分を含みながらも、毛髪のなめらかさを損なわないと考えられる。
(4)その他の成分
本発明の化粧料は、さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、油剤、保湿剤、増粘剤、生薬類、乳化剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、清涼剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、色素、噴射剤等の添加剤を含有することができる。
油剤の例としては、高級アルコール、不揮発性の炭化水素、エステル油、植物油およびロウ類が挙げられ、高級アルコールの例としては、アラキルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコールおよびイソステアリルアルコールなどが挙げられる。本明細書では、不揮発性の炭化水素は沸点が260℃を超えるものとして定義するが、具体例としては流動パラフィン、スクワレン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリンおよびマイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。エステル油としては、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、エチルラウレート、ミリスチン酸2-ヘキシルデシルおよびパルミチン酸2-ヘキシルデシルなどが挙げられる。植物油としては、アボガド油、椿油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、亜麻仁油、サフラワー油、綿実油、大豆油、落下生油、茶実油およびコメヌカ油等が挙げられる。ロウ類としては、キャンデリラロウ、カルナバロウ、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、還元ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピルおよびラノリン脂肪酸オクチルドデシルなどが挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
保湿剤の例としては、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリグリセリン等のポリオール等ならびにアミノ酸が挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
増粘剤の例としてはカルボキシビニルポリマー、カルボキシエチルセルロースおよびキサンタンガムなどのアニオン系またはノニオン系の増粘剤が挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
生薬類の例としては、植物エキスが挙げられ、たとえばダイサンチクエキス、アルニカエキス、カモミラエキス、シコンエキス、シナノキエキス、スギナエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージエキス、トウキエキス、ノバラエキス、ビワ葉エキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ヨクイニンエキスおよびローズマリーエキスなどが挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
乳化剤としてはステアリン酸トリエタノールアミン塩等の脂肪酸とアルカリとから得られる脂肪酸塩ならびにノニオン性、両性、およびアニオン性界面活性剤等が挙げられる。ノニオン性界面活性剤としては、たとえば、(POE)アルキルエーテル類;POEポリオキシプロピレンアルキルエーテル類;多価アルコール脂肪酸エステル類;グリセリン脂肪酸エステル類;ポリグリセリン脂肪酸エステル類;オレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;POEグリセリン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POEソルビット脂肪酸エステル類;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;アルキルアルカノールアミド類;POE硬化ヒマシ油;ピログルタミン酸イソステアリン酸POE硬化ヒマシ油;POEエチレンラノリン;POEコレステロール;POEフィトステロール;POEコレスタノール;POEフィトスタノール、PPG−1トリデセス−6などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、たとえば、コカミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン型;2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム等のイミダゾリン型;アミノ酸型;アルキルジメチルアミンオキサイドなどが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、たとえば、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩;ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル/アルキルアリルエーテル硫酸塩;スルホコハク酸塩;N−アシルスルホン酸塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩;オレフィンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;N−アシルアミノ酸塩;POEアルキルエーテルリン酸およびその塩などが挙げられる。
これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
pH調整剤としてはトリエタノールアミン等が挙げられる。
キレート剤、防腐剤、清涼剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、色素および噴射剤については、当業者に公知のものが用いられる。
本発明の毛髪化粧料は、上記成分の他に水を加えて100重量%とすることが好ましい。水としては、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水などが挙げられ、殺菌済みのものが好ましい。すなわち、本発明の毛髪処理剤は水系であることが好ましく、より好ましくは水を50〜95重量%含む。毛髪化粧料が水系であると、(C)成分が良好に毛髪に機能する。
(5)製造方法
本発明の毛髪化粧料は、上述した各成分を、公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法はとくに限定されない。
(6)使用方法
本発明の毛髪化粧料は、毛髪に塗布後、洗い流して使用されることが好ましい。なぜなら、本発明の毛髪化粧料においては、(A)成分および(B)成分が(C)成分との相互作用により毛髪に吸着されると考えられるため、本発明の毛髪化粧料を毛髪に塗布後に洗髪を繰り返しても、(A)成分および(B)成分の毛髪からの脱離は緩やかなものだからである。したがって、従来の(C)成分を含まない洗い流さない使用態様の毛髪化粧料が、洗髪のたびに洗い流され、再度塗布することが必要とされるのに対して、本発明の毛髪化粧料は、複数回の洗髪を行なっても本発明の効果が持続するため、洗髪のたびに塗布する必要がない。
本発明の毛髪化粧料は、単独で使用してもよく、他のヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等を用いた後に使用してもよい。
(7)用途および剤型
本発明の毛髪化粧料は、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等として使用される。状態は、ミルク状、クリーム状、ジェル状、ローション状等が挙げられるが、剤の安定性からクリーム状が好ましい。また、噴射剤とともにスプレーの形態としてもよい。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例においては、以下の市販品を用いた。
アミノ変性シリコーン:SS−3551(東レ・ダウコーニング社製)
流動パラフィン:ハイコールK−350(カネダ社製)
[実施例1〜18、比較例1〜12]
表1および表2に示す処方の各成分を混合することにより、毛髪化粧料を調製した。なお、表1および表2中、配合量の単位は重量%であり、毛髪化粧料全体を100重量%とする。
<各試験に使用した毛束>
(1)評価項目1〜5
30cmの人毛黒髪毛束(BS−B3A、ビューラックス社製)10gを脱色剤であるアリミノ120ブリーチ(株式会社アリミノ製)を用いて25℃で30分処理した後、流水ですすぎCSトナーシャンプー(株式会社アリミノ製)1gでシャンプー後、流水ですすいだ後ドライヤーで乾燥した毛髪(以下「毛束1」ともいう)を使用した。
(2)評価項目6〜9
10cmの人毛白髪毛束(BM−W、ビューラックス社製)1gに染毛剤であるカラーストーリーiプライムのC−9A(株式会社アリミノ製)を塗布後25℃で30分放置し、流水ですすぎ、CSトナーシャンプー(株式会社アリミノ製)0.2gでシャンプー後、流水ですすいだ後ドライヤーで乾燥した毛髪(以下「毛束2」ともいう)を使用した。
<試験方法>
以下の試験方法において、紫外線の照射は、UVB領域の光源として306nmに最大吸収波長を持つ蛍光ランプGL20SE(三共電気社製)を、またUVA領域の光源として352nmに最大吸収波長を持つ蛍光ランプFL20S・BLB(三共電気社製)を用いて、照射距離20cmで行なった。
(試験方法1)評価項目1〜3のための試験
毛束1をシェルパデザインサプリD−1シャンプー(株式会社アリミノ製)1gでシャンプー後、水洗し軽く水気を切った。その処理後の毛束1をシェルパデザインサプリD−1トリートメント(株式会社アリミノ製)1gで処理し、水洗した。その処理後の毛束1をタオルドライし、実施例および比較例の各毛髪化粧料を5g塗布し、25℃にて5分放置した。その処理後の毛束1を、水洗し、ドライヤーで乾燥させた。そのときの仕上がりの質感としてのなめらかさ、まとまり及びべたつきの評価を行なった。
(試験方法2)評価項目4および5のための試験
評価項目1〜3の評価のために作製した、試験方法1の処理後の毛束1に、紫外線照射を24時間行ない、紫外線によるダメージに由来する毛髪のなめらかさ及びまとまりの低下につき評価を行なった。
(試験方法3)評価項目6のための試験
毛束2をシェルパデザインサプリD−1シャンプー(株式会社アリミノ製)0.5gでシャンプー後、水洗し軽く水気を切った。その処理後の毛束2を、シェルパデザインサプリD−1トリートメント(株式会社アリミノ製)0.5gで処理し、水洗した。その処理後の毛束2をタオルドライし、実施例および比較例の各毛髪化粧料を2g塗布し、25℃にて5分放置した。その処理後の毛束2を、水洗し、ドライヤーで乾燥させた後、紫外線照射を24時間行なった。そして、試験後の毛束2の色を試験前の毛束2の色と比較して、紫外線照射後の染毛された毛髪の退色の評価を行った。
(試験方法4)評価項目7〜9のための試験
毛束2をシェルパデザインサプリD−1シャンプー(株式会社アリミノ製)0.5gでシャンプー後、水洗し軽く水気を切った。その処理後の毛束2を、シェルパデザインサプリD−1トリートメント(株式会社アリミノ製)0.5gで処理し、水洗した。その処理後の毛束2を、タオルドライし、実施例および比較例の各毛髪化粧料を2g塗布し、25℃にて5分放置した。その処理後の毛束2を、水洗し、ドライヤーで乾燥させた。
その処理後の毛束2を、シェルパデザインサプリD−1シャンプー(株式会社アリミノ製)0.5gでシャンプー後、水洗する工程を3回行ない、ドライヤーで乾燥させた後、紫外線照射を24時間行なった。そして、毛髪化粧料を毛髪に塗布後、複数回の洗髪処理を行なった毛髪に対する紫外線照射後の毛髪のまとまり及びなめらかさについて評価した。また、試験方法4の試験後の毛束2の色を試験前の毛束2の色と比較して、毛髪化粧料を毛髪に塗布後、複数回の洗髪処理を行なった毛髪に対する紫外線照射後の染毛された毛髪の退色の評価を行った。これらの評価は、複数回の洗髪処理に対する紫外線防止効果の持続性を確認するために行なった。
<評価方法>
各実施例および比較例における評価は、専門パネラー(美容師)10名が1人ずつ官能評価を行った。評価は各項目ごとに記載した下記の評価点基準による10名の平均点を算出し、平均点に基づいて以下のとおり評価した。
◎:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均点が3.5点以上である。
○:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均点が2.5点以上3.5点未満である。
△:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均点が1.5点以上2.5点未満である。
×:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均点が1.5点未満である。
(1)評価項目1:仕上がりの質感(まとまり)
試験後の毛束を目視で評価を行なった。
4点:非常にまとまっている。
3点:まとまっている。
2点:ややまとまりに欠ける。
1点:まとまっていない。
(2)評価項目2:仕上がりの質感(なめらかさ)
試験後の毛束を手で触ったり、手ぐしを通すことで評価を行なった。
4点:非常になめらかである。
3点:なめらかである。
2点:ややなめらかである。
1点:なめらかさは無い。
(3)評価項目3:仕上がりの質感(べたつき)
試験後の毛束を手で触ったり、手ぐしを通すことで評価を行なった。
4点:全くべたつかない。
3点:ほとんどべたつかない。
2点:べたつく。
1点:とてもべたつく。
(4)評価項目4:紫外線照射後の質感(まとまり)
試験後の毛束を目視で評価を行なった。
4点:非常にまとまっている。
3点:まとまっている。
2点:ややまとまりに欠ける。
1点:まとまっていない。
(5)評価項目5:紫外線照射後の質感(なめらかさ)
試験後の毛束を手で触ったり、手ぐしを通すことで評価を行なった。
4点:非常になめらかである。
3点:なめらかである。
2点:ややなめらかである。
1点:なめらかさは無い。
(6)評価項目6:紫外線照射後の退色
目視で試験後の毛束の色を試験前の毛束の色と比較して、評価を行った。
4点:紫外線照射前の色と比べ、ほとんど退色していない。
3点:紫外線照射前の色と比べ、やや退色している。
2点:紫外線照射前の色と比べ、退色している。
1点:紫外線照射前の色と比べ、とても退色している。
(7)評価項目7:毛髪化粧料を塗布後、複数回洗髪した毛髪に紫外線を照射した後の質感(まとまり)
試験後の毛束を目視で評価を行なった。
4点:非常にまとまっている。
3点:まとまっている。
2点:ややまとまりに欠ける。
1点:まとまっていない。
(8)評価項目8:毛髪化粧料を塗布後、複数回洗髪した毛髪に紫外線を照射した後の質感(なめらかさ)
試験後の毛束を手で触ったり、手ぐしを通すことで評価を行なった。
4点:非常になめらかである。
3点:なめらかである。
2点:ややなめらかである。
1点:なめらかさは無い。
(9)評価項目9:毛髪化粧料を塗布後、複数回洗髪した毛髪に紫外線を照射した後の退色
目視で試験後の毛束の色を試験前の毛束の色と比較して、評価を行った。
4点:紫外線照射前の色と比べ、ほとんど退色していない。
3点:紫外線照射前の色と比べ、やや退色している。
2点:紫外線照射前の色と比べ、退色している。
1点:紫外線照射前の色と比べ、とても退色している。
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実施例1〜18からは、本発明の毛髪化粧料は、仕上がりの質感が、なめらかで、まとまりがよく、べたつきも生じないことがわかる。そして、本発明の毛髪化粧料を使用した毛髪に紫外線を照射しても、なめらかさやまとまりがほとんど低下しないことから、本発明の毛髪化粧料は、毛髪を紫外線によるダメージから保護することがわかる。また、本発明の毛髪化粧料を使用した毛髪に紫外線を照射しても、染毛された毛髪の退色が抑制されることがわかる。さらには、これらの効果は、本発明の毛髪化粧料を使用した毛髪を複数回洗髪した後も、保持されることがわかる。このことから、本発明の毛髪化粧料は、(A)成分および(B)成分が、毛髪に良好に吸着され、紫外線防止効果を持続させていると考えられる。
比較例1および3からは、(A)成分または(B)成分が、本発明の範囲よりも少ない毛髪化粧料を使用した毛髪に紫外線を照射すると、なめらかさやまとまりが著しく低下し、染毛された毛髪の退色も生じていることから、毛髪が紫外線から保護されずに、毛髪にダメージおよび退色が生じていることが理解される。特に(A)成分が、本発明の範囲よりも少ないと、紫外線による退色が著しいことがわかる。
比較例2および4からは、(A)成分または(B)成分が、本発明の範囲よりも多い毛髪化粧料を使用すると、仕上がりの質感が、なめらかさがなく、べたつきを生じることがわかる。
比較例5からは、(C)成分が、本発明の範囲よりも少ない毛髪化粧料を使用すると、仕上がりの質感が、なめらかさや、まとまりに欠けることがわかる。また、紫外線の照射により、毛髪のなめらかさやまとまりが低下するというダメージおよび染毛された毛髪の退色が生じていることから、毛髪を紫外線の影響から防止する効果が得られないことがわかる。その理由としては、紫外線を吸収するための(A)成分および(B)成分が、毛髪に吸着されていないためであると考えられる。
比較例6からは、(C)成分が、本発明の範囲よりも多い毛髪化粧料を使用すると、仕上がりの質感が、なめらかさやまとまりがなく、べたつきも生じることがわかる。
比較例7からは、(A)成分の代わりにUVBを吸収する紫外線吸収剤であるエチルヘキシルトリアゾンを使用すると、仕上がりの質感が良好でない。紫外線照射後に染毛された毛髪の退色も生じている。また、紫外線の照射により、毛髪のなめらかさやまとまりが低下するというダメージおよび染毛された毛髪の退色が生じていることから、毛髪を紫外線の影響から防止する効果が得られないことがわかる。その理由としては、(C)成分がエチルヘキシルトリアゾンを毛髪に吸着させる効果が低いことにより、エチルヘキシルトリアゾンの毛髪への吸着が良好でないためであるか、エチルヘキシルトリアゾンの紫外線防止効果が低いためであることが考えられる。
比較例8からは、(A)成分の代わりにUVBを吸収する紫外線吸収剤であるオクトクリレンを使用した毛髪化粧料を使用した毛髪に紫外線を照射すると、毛髪のなめらかさやまとまりが低下するとともに、染毛された毛髪の退色も生じていることから、毛髪が紫外線の影響から保護されていないことがわかる。さらには、毛髪化粧料を使用後複数回洗髪した毛髪に紫外線を照射すると、毛髪のなめらかさやまとまりがより低下し、染毛された毛髪の退色もより低下している。このように、比較例8の毛髪化粧料が、紫外線防止効果および紫外線防止効果の持続性が良好でない理由としては、(C)成分がオクトクリレンを毛髪に吸着させる効果が低いために、オクトクリレンの毛髪への吸着が良好でないためであると考えられる。
比較例9からは、(B)成分の代わりにUVAを吸収する紫外線吸収剤であるt−ブチルメトキシジベンゾイルメタンを使用した毛髪に紫外線を照射すると、毛髪のなめらかさやまとまりが低下するとともに、染毛された毛髪の退色も生じていることから、毛髪が紫外線の影響から保護されていないことがわかる。また、毛髪化粧料を使用後複数回洗髪した毛髪に紫外線を照射すると、染毛された毛髪の退色がさらに進むことがわかる。このように比較例9の毛髪化粧料が、紫外線防止効果および紫外線による退色防止効果の持続性が良好でない理由としては、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンの(A)成分との相乗効果、具体的には、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが、(A)成分の光劣化を抑制する効果が十分でないことが考えられる。
比較例10からは、(A)成分の代わりにUVBを吸収する紫外線吸収剤であるメトキシケイヒ酸イソプロピルを使用した毛髪化粧料を使用した毛髪に紫外線を照射すると、毛髪のなめらかさやまとまりが低下するとともに、染毛された毛髪の退色も著しいことから、毛髪が紫外線の影響から保護されていないことがわかる。さらには、毛髪化粧料を使用後複数回洗髪した毛髪に紫外線を照射すると、毛髪のなめらかさやまとまりがより低下している。このように、比較例10の毛髪化粧料が、紫外線防止効果および紫外線防止効果の持続性が良好でない理由としては、(C)成分がメトキシケイヒ酸イソプロピルを毛髪に吸着させる効果が低いために、メトキシケイヒ酸イソプロピルの毛髪への吸着が良好でないためであると考えられる。また、紫外線を照射した場合の退色が著しいことから、メトキシケイヒ酸イソプロピルの(B)成分との相乗効果、具体的には、(B)成分がメトキシケイヒ酸イソプロピルの光劣化を抑制する効果が十分でないことが考えられる。
比較例11からは、(B)成分の代わりにUVAおよびUVBを吸収する紫外線吸収剤である2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンを使用した場合にも比較例10と同様の結果であり、比較例10と同様の理由が考えられる。
比較例12からは、(B)成分の代わりにUVAを吸収する紫外線吸収剤であるパラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシルを使用した場合にも比較例10と同様の結果であり、比較例10と同様の理由が考えられる。

Claims (3)

  1. メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(A)0.5〜20重量%、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(B)0.1〜5重量%、カチオン界面活性剤(C)0.1〜6重量%、および水50〜95重量%を含み、毛髪に塗布後、洗い流して使用することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 前記カチオン界面活性剤(C)が、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、および臭化セチルトリメチルアンモニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. クリーム状の毛髪化粧料であることを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪化粧料。
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