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JP6533699B2 - 通電制御装置、通電制御方法および断線検知装置 - Google Patents
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通電制御装置、通電制御方法および断線検知装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車内で動作可能な装置の通電を制御する通電制御装置、通電制御方法および断線検知装置に関する。
従来から、盗難や車上荒らし等の危険から自動車を守ることを目的として、様々な自動車用盗難防止装置が提案されている。下記特許文献1には、このような盗難防止装置の一例として、ワイヤーハーネスの断線を検知する機能を有し、ワイヤーハーネスが切断された場合に周囲に警報音で知らせることが可能な断線検知装置が記載されている。このような断線検知装置を自動車内部に取り付けることにより、特定の手口によるワイヤーハーネスの切断を検知することが可能となり、盗難や車上荒らしの危険から自動車を守ることができる。
一方で、上記のような断線検知装置は、エンジン停止中の自動車内で動作する装置であるため、できるだけバッテリー消費を低減させる必要がある。下記特許文献1においても、ストロボ発振回路を用いて間欠的にワイヤーハーネスの断線を監視することによって、エンジン停止中の消費電力低減を図っている。
特願2014−2826号
上記特許文献1に記載の断線検知装置は、エンジン停止中の自動車を監視する装置であるため、エンジン停止中であっても必要に応じて通電する必要がある。その際、ワイヤーハーネスに使用されるコネクタ等の接続部分の端子間には、酸化皮膜による接触不良を回避しかつ通電性能を確保するため、酸化皮膜を破壊することができる電流(数mA以上)を流す必要がある。
しかしながら、酸化皮膜を破壊することができる数mAという電流は、エンジン停止中に流す電流としてはかなり大きなものであり、バッテリーの電力消費を速めてしまうおそれがある。また、このような問題は、断線検知装置に限らず、エンジン停止中に動作するすべての装置において起こりうるおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エンジン停止中の消費電力を低減可能な通電制御装置、通電制御方法および断線検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる通電制御装置は、エンジン停止中の自動車内で動作可能な内部装置の通電を制御する通電制御装置であって、エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜の破壊に必要な電流を流すための信号である第1の信号を、酸化皮膜を破壊可能な一定期間だけ出力する制御を行い、エンジン停止中に、酸化皮膜の破壊に必要な電流値未満の微小電流を流すための信号である第2の信号を出力する制御を行う制御部と、前記制御部の制御により前記第1の信号を出力する第1の出力部と、前記制御部の制御により前記第2の信号を出力する第2の出力部と、端子間に接続部分を有し、一方の端子が前記第1の出力部及び前記第2の出力部にそれぞれ接続され、他方の端子が前記内部装置内の負荷回路を介して接地された第1のワイヤーハーネスと、を備え、前記第1の出力部は、前記制御部の制御によりONとOFFを切り替える第1のスイッチと、前記第1の信号を生成するための第1の内部抵抗とを含み、前記第1のスイッチがON状態のときに前記第1の信号を前記第1のワイヤーハーネスに出力し、前記第2の出力部は、前記第1の出力部と異なり、前記制御部の制御によりONとOFFを切り替える第2のスイッチと、前記第2の信号を生成するための第2の内部抵抗とを含み、前記第2のスイッチがON状態のときに前記第2の信号を前記第1のワイヤーハーネスに出力することを特徴とする。
また、上記通電制御装置では、前記制御部は、外部から自動車の動作状態を示す信号を受け取り、当該信号により、エンジン動作中またはエンジン停止中の判断を行うものとすることができる。
また、上記通電制御装置では、前記制御部は、自動車内で使用されている通信線上の信号を受け取り、当該信号により、エンジン動作中またはエンジン停止中の判断を行うものとすることができる。
また、上記通電制御装置では、前記制御部は、前記第2の信号を間欠的に出力するストロボ制御を行うものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明にかかる通電制御方法は、エンジン停止中の自動車内で動作可能な内部装置の通電を制御する通電制御装置であって、エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜の破壊に必要な電流を流すための信号である第1の信号を、酸化皮膜を破壊可能な一定期間だけ出力する制御を行い、エンジン停止中に、酸化皮膜の破壊に必要な電流値未満の微小電流を流すための信号である第2の信号を出力する制御を行う制御部と、前記制御部の制御により前記第1の信号を出力する第1の出力部と、前記制御部の制御により前記第2の信号を出力する第2の出力部と、端子間に接続部分を有し、一方の端子が前記第1の出力部及び前記第2の出力部にそれぞれ接続され、他方の端子が前記内部装置内の負荷回路を介して接地された第1のワイヤーハーネスと、を備え、前記第1の出力部は、前記制御部の制御によりONとOFFを切り替える第1のスイッチと、前記第1の信号を生成するための第1の内部抵抗とを含み、前記第1のスイッチがON状態のときに前記第1の信号を前記第1のワイヤーハーネスに出力し、前記第2の出力部は、前記第1の出力部と異なり、前記制御部の制御によりONとOFFを切り替える第2のスイッチと、前記第2の信号を生成するための第2の内部抵抗とを含み、前記第2のスイッチがON状態のときに前記第2の信号を前記第1のワイヤーハーネスに出力する通電制御装置に使用し、エンジン停止中の自動車内で動作可能な装置の通電を制御する通電制御方法であって、エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜の破壊に必要な電流を流すための信号である第1の信号を、酸化皮膜を破壊可能な一定期間だけ出力する制御を行う酸化皮膜破壊ステップと、エンジン停止中に、酸化皮膜の破壊に必要な電流値未満の微小電流を流すための信号である第2の信号を出力する制御を行う制御ステップと、を含むことを特徴とする。
また、上記通電制御方法では、前記制御ステップは、前記第2の信号を間欠的に出力するストロボ制御を行うストロボ制御ステップであるものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明にかかる断線検知装置は、エンジン停止中の自動車内で動作可能な装置である内部装置の断線を検知する断線検知装置であって、上記の通電制御装置と、端子間に接続部分を有し、前記一方の端子が前記通電制御装置の出力である前記第1の出力部および前記第2の出力部に接続され、前記他方の端子が前記内部装置内の負荷回路を介して接地された第1のワイヤーハーネスと、前記第2の信号の出力期間における前記通電制御装置の出力電圧に基づいて前記第1のワイヤーハーネスの断線を検知する断線検知部と、を備え、前記通電制御装置内の制御部は、前記断線検知部により断線が検知された場合に、前記第1のワイヤーハーネスに沿って配置された前記内部装置内の第2のワイヤーハーネスが切断されたものと判断する、ことを特徴とする。
また、上記断線検知装置では、内部装置は、バッテリーと、ヒューズと、リレーと、負荷回路と、第3のワイヤーハーネスとを備え、前記バッテリーが前記ヒューズを介して前記リレーの入力端子に接続され、前記リレーの出力端子が前記第3のワイヤーハーネスに接続され、前記第3のワイヤーハーネスが前記第2のワイヤーハーネスを介して前記負荷回路に接続されるものとすることができる。
本発明によれば、エンジン停止中の消費電力を低減させることができる、という効果を奏する。
図1は、本実施形態の通電制御装置を備えたホーン装置の構成の一例を示す図である。 図2は、本実施形態の通電制御を示す図である。
以下に、本発明にかかる実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、本実施形態では、自動車に標準搭載されたホーン装置を用いた通電制御に関する特徴動作を説明するが、この限りではなく、本実施形態の通電制御は、エンジン停止中に動作可能なすべての装置に適用可能である。
[実施形態]
図1は、本実施形態の通電制御装置を備えたホーン装置の構成の一例を示す図である。図1において、内部装置としてのホーン装置100は、エンジン停止中の自動車内で動作可能な装置である。ホーン装置100は、本実施形態の通電制御装置を含む断線検知装置1と、12Vを出力するバッテリー2と、大電流から電気回路を保護するためのヒューズ3と、コイルと接点回路を有するリレー4と、ハンドルに配置されたホーンボタンの操作に対応するホーンスイッチ5と、ホーン(負荷回路)6,7と、を備えている。また、このホーン装置100は、バッテリー2の+端子がヒューズ3を介してリレー4内の接点回路の入力側端子に接続され、さらに、この接点回路の出力側端子がワイヤーハーネス8a,8b,8cによりホーン6,7に接続される。そして、ホーンスイッチ5のON/OFFにより、リレー4のON/OFFすなわち接点回路のON/OFFが制御され、接点回路がONの期間にホーン6,7が警笛音等の所定の音を出力する。なお、本実施形態の通電制御においては、後述するように、ホーンスイッチ5のON/OFFとは独立した動作でリレー4のON/OFFすなわち接点回路のON/OFFが制御される。また、ホーン6,7は、それぞれ高音域と低音域に分けて別々の警笛音を出力することとしてもよいし、同じ音域でそれぞれ警笛音を出力することとしてもよい。また、ホーンの数は3つ以上であってもよい。
また、上記ホーン装置100においては、リレー4の接点回路の出力側端子に接続されたワイヤーハーネス8aが、2つのワイヤーハーネス8b,8cに分岐し、ワイヤーハーネス8bにホーン6が接続され、ワイヤーハーネス8cにホーン7が接続される。そして、ワイヤーハーネス8b,8cは、それぞれ、ホーン6,7の内部回路を介してGNDに接続される。また、ワイヤーハーネス8a,8b,8cには、断線検知装置1の一部として構成された断線検知用ワイヤーハーネス9が沿うように配置され、図1に示すルートでホーン7に接続される。そして、断線検知用ワイヤーハーネス9は、一方の端子が後述の通電制御回路11の出力である断線検知信号出力回路23および酸化皮膜破壊電流出力回路24に接続され他方の端子がホーン装置100内のホーン7の内部回路を介してGNDに接続され接地される。なお、図1の接続は一例であり、断線検知用ワイヤーハーネス9は、ワイヤーハーネス8b,8cに沿って配置されていれば、たとえば、ホーン6の内部回路を介してGNDに接続されることとしてもよい。
上記のように構成されるホーン装置100においては、ホーン6,7およびワイヤーハーネス8b,8cがエンジンルーム内前方に配置されることが一般的であり、また、ホーン6とホーン7は、エンジンルーム内前方の離れた位置にそれぞれ設置されていることが多い。そのため、盗難や車上荒らしの被害にあった場合には、他の配線に比べ、前方に配置されたワイヤーハーネス8b,8cのいずれか一方が切断されやすい。すなわち、図1に示す×印の位置でワイヤーハーネス8bまたは8cの一方が切断されてしまう可能性が高い。このような理由で、断線検知装置1は、後述するように、ワイヤーハーネス8b,8cに沿って配置される断線検知用ワイヤーハーネス9の断線を検知した場合には、ワイヤーハーネス8b,8cのいずれか一方が切断されたものと判断する。そして、切断されていない側のワイヤーハーネスに接続されたホーンが駆動され、警笛音(警報音)が出力される。
つづいて、上記ホーン装置100内の断線検知装置1について説明する。断線検知装置1は、エンジン停止中の自動車内で動作可能な装置である内部装置としてのホーン装置100の断線を検知するものである。図1に示すように、断線検知装置1は、第1のワイヤーハーネスとしての断線検知用ワイヤーハーネス9と、本実施形態の通電制御装置として動作する通電制御回路11と、ヒューズ3を介してバッテリー2に接続され内部電源5Vを出力するレギュレータ12と、断線検知用ワイヤーハーネス9の断線を検知する断線検知部としての断線検知回路13と、リレー4を駆動させる駆動回路14とを備える。
また、上記通電制御回路11は、断線検知用ワイヤーハーネス9に対する通電を制御する機能を有し、かつ断線検知回路13により断線検知用ワイヤーハーネス9の断線が検知された場合に駆動回路14を制御してリレー4を駆動させる制御部としてのCPU21と、自動車の動作状態を示すON/OFF信号を受信してCPU21に出力する入力I/F部22と、を備える。また、通電制御回路11は、CPU21のスイッチ(MOSFET)制御によるストロボ機能を有し、かつストロボ機能により断線検知用ワイヤーハーネス9上に間欠的に断線検知信号(Idetect)を出力する断線検知信号出力回路23を備え、さらに、CPU21のスイッチ(MOSFET)制御により断線検知用ワイヤーハーネス9上に酸化皮膜破壊信号(Ibreak)を出力する酸化皮膜破壊電流出力回路24を備え、これらの回路を並列に配置する構成とした。
ここで、上記のように構成される断線検知装置1における断線検出の動作として、まず、通電制御回路11による本実施形態の通電制御について説明する。断線検知装置1はエンジン停止中の自動車を監視する装置であるため、通電制御回路11は、エンジン停止中であっても必要に応じて断線検知用ワイヤーハーネス9に電流を流す必要がある。その際、断線検知用ワイヤーハーネス9において使用されるコネクタ等の接続部分の端子間には、酸化皮膜による接触不良を回避し通電性能を確保するため、酸化皮膜を破壊することができる電流(数mA以上)を連続して流すか、瞬間的に1A程度流す必要がある。本実施形態では、エンジン動作中に瞬間的に1A程度の電流を断線検知用ワイヤーハーネス9に流して酸化皮膜を破壊し、エンジン停止後に、後述する微小電流を断線検知用ワイヤーハーネス9に流すことにより、断線を監視する。
図2は、本実施形態の通電制御、すなわち、通電制御回路11による断線検知信号(Idetect)および酸化皮膜破壊信号(Ibreak)の生成手順を示す図である。なお、通電制御回路11には断線検知装置1の外部から上記ON/OFF信号が入力され、CPU21は、この信号により自動車の動作状態を把握する。ON/OFF信号は、外部装置が自動車の状態、すなわち、エンジン停止中(「ignition OFF」でドアロック後等)またはエンジン動作中(「ignition ON」やエンジンがかかっている状態等)を判断して生成する信号である。CPU21は、たとえば、ON/OFF信号がON(High)の場合に、自動車のエンジンが停止中であると判断し、ON/OFF信号がOFF(Low)の場合には、自動車のエンジンが動作中であると判断する。
まず、ON/OFF信号がOFF(エンジン動作中)の場合、通電制御回路11内のCPU21は、エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜破壊電流出力回路24内の第1のスイッチとしてのスイッチ24aを一瞬(酸化皮膜を破壊可能な一定期間)だけONにする制御を行い、この制御により、酸化皮膜破壊電流出力回路24は、スイッチ24aがON状態のときに断線検知用ワイヤーハーネス9上に第1の信号としての酸化皮膜破壊信号(Ibreak)を出力する。つまり、この酸化皮膜破壊電流出力回路24は、エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜の破壊に必要な電流を流すための信号である酸化皮膜破壊信号(Ibreak)を、酸化皮膜を破壊可能な一定期間だけ出力するCPU21の制御により当該酸化皮膜破壊信号(Ibreak)を出力する第1の出力部として機能する。なお、断線検知用ワイヤーハーネス9に接続されたホーン7の第1の内部抵抗としての内部抵抗24bは低抵抗であるため、酸化皮膜破壊信号(Ibreak)は、酸化皮膜破壊電流出力回路24内の抵抗の値によって決まる電流値となる。本実施形態では、酸化皮膜破壊電流出力回路24内の抵抗は、酸化皮膜破壊信号(Ibreak)が1A程度になるような値とする。また、図2においては、酸化皮膜破壊信号(Ibreak)が、ON/OFF信号がOFFの期間に一度だけ出力されているが、これに限らず、一定周期で出力することとしてもよい。これにより、断線検知用ワイヤーハーネス9における端子間の酸化皮膜を破壊することができる。
その後、ON/OFF信号がON(エンジン停止中)に変化した場合、CPU21は、ON/OFF信号がONの期間について、断線検知信号出力回路23内の第2のスイッチとしてのスイッチ23aを間欠的にONにする制御(ストロボ制御)を行い、この制御により、断線検知信号出力回路23は、スイッチ23aがON状態のときに断線検知用ワイヤーハーネス9上に第2の信号としての断線検知信号(Idetect)を間欠的に出力する。つまり、断線検知信号出力回路23は、エンジン停止中に、酸化皮膜の破壊に必要な電流値未満の微小電流を流すための信号である第2の信号を間欠的に出力するCPU21のストロボ制御により当該断線検知信号(Idetect)を出力する第2の出力部として機能する。なお、ON/OFF信号がOFFの期間において断線検知用ワイヤーハーネス9における端子間の酸化皮膜がすでに破壊されているため、断線検知信号(Idetect)は、たとえば、1mA(酸化皮膜を破壊するために必要な最小電流値)未満の微小電流でも十分に通電性能を確保することができる。そのため、本実施形態では、断線検知信号出力回路23内の第2の内部抵抗としての内部抵抗23bを、断線検知用ワイヤーハーネス9上に出力する電流を制限する素子として、1mA未満の微小電流を流すことができるような大きな抵抗とする。これにより、エンジン停止中の消費電力を従来よりも大幅に低減することができる。
上記図2に示すような通電制御を行っている状態において、断線検知回路13は、エンジン停止中に、断線検知用ワイヤーハーネス9の断線を監視する。つまり、断線検知回路13は、断線検知信号(Idetect)の出力期間における通電制御回路11の出力電圧に基づいて断線検知用ワイヤーハーネス9の断線を検知する。断線検知回路13は、断線検知用ワイヤーハーネス9の電圧値Vin(図1参照)を監視し、予め設定された基準電圧Vrefと電圧値Vinとを比較する、コンパレータの機能を有する回路である。本実施形態では、断線検知回路13は、たとえば、断線検知信号(Idetect)の出力期間の電圧値Vinが基準電圧Vrefよりも低い場合に断線検知用ワイヤーハーネス9が正常であると判断し、断線検知信号(Idetect)の出力期間の電圧値Vinが基準電圧Vrefよりも高い場合に断線検知用ワイヤーハーネス9が断線していると判断する。なお、基準電圧Vrefは、断線検知用ワイヤーハーネス9が正常な場合におけるホーン7の内部抵抗にかかる電圧値Vin(=Vin1)と、断線検知用ワイヤーハーネス9が断線している場合の電圧値Vin=12V(=Vin2)との間の電圧値、すなわち、「Vin1<Vref<Vin2」を満たす電圧値とする。
たとえば、エンジン停止中に、盗難または車上荒らしにより第2のワイヤーハーネスとしてのワイヤーハーネス8bまたは8cが切断された場合には、ワイヤーハーネス8b,8cに沿うように配置された断線検知用ワイヤーハーネス9もいっしょに切断されることになるため、断線検知回路13は、断線検知信号(Idetect)の出力期間の電圧値Vinに関し電圧値Vin2を検出した時点で、断線検知用ワイヤーハーネス9に断線がある旨を通電制御回路11内のCPU21に通知する。
そして、断線検知用ワイヤーハーネス9に断線がある旨の通知を受けたCPU21は、断線検知用ワイヤーハーネス9に沿うように配置されたワイヤーハーネス8b,8cのいずれか一方が切断されたものと判断し、駆動回路14を制御してリレー4を駆動させる。これにより、ホーンスイッチ5のON/OFF状態に関係なく、リレー4の接点回路がONとなり、切断されていない一方のワイヤーハーネスに接続されたホーンが警笛音を出力する。
なお、図2のON/OFF信号がOFF(エンジン動作中)の期間S1は、エンジン停止中の自動車内で動作可能な装置の通電を制御する通電制御方法において、エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜の破壊に必要な電流を流すための信号である酸化皮膜破壊信号(Ibreak)を、酸化皮膜を破壊可能な一定期間だけ出力する制御を行う酸化皮膜破壊ステップを含む期間に相当する。また、図2のON/OFF信号がON(エンジン停止中)の期間S2は、エンジン停止中に、酸化皮膜の破壊に必要な電流値未満の微小電流を流すための信号である断線検知信号(Idetect)を間欠的に出力するストロボ制御を行うストロボ制御ステップ(制御ステップ)を含む期間に相当する。
なお、本実施形態においては、一例として、外部装置が自動車の状態を判断して生成するON/OFF信号を断線検知装置1に入力する構成としたが、これに限らず、たとえば、自動車内で使用されている通信線上の信号を断線検知装置1に入力することとしてもよい。この場合、CPU21は、通信線上の信号の内容を確認することによって、自動車の状態、すなわち、エンジン停止中またはエンジン動作中の判断を行う。
以上のように、本実施形態においては、CPU21が、エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜の破壊に必要な電流を流すための信号である酸化皮膜破壊信号(Ibreak)を、酸化皮膜を破壊可能な一定期間だけ出力する制御を行い、さらに、エンジン停止中に、酸化皮膜の破壊に必要な電流値未満の微小電流を流すための信号である断線検知信号(Idetect)を間欠的に出力するストロボ制御を行う構成とした。これにより、エンジン停止中の消費電力を低減させることができる。
なお、上記では、エンジン停止中の消費電力低減を目的とした実施形態について説明したが、たとえば、エンジン動作中(ON/OFF信号:OFF時)において、酸化皮膜を破壊することができる電流(1A程度)の通電周期を十分に長くとり、その間に微小電流(1mA未満)を間欠的に流すことにより、エンジン動作中であっても自動車内部装置にかかる消費電力の低減が可能である。
なお、第2の信号(断線検知信号(Idetect))は、間欠的に信号を出力するストロボ制御としたが、バッテリーの電力消費が許されるならば、第2の信号は連続出力であってもよい。
なお、上述した本発明の実施形態にかかる通電制御装置、通電制御方法および断線検知装置は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
1 断線検知装置
2 バッテリー
3 ヒューズ
4 リレー
5 ホーンスイッチ
6,7 ホーン(負荷回路)
8b,8c ワイヤーハーネス(第2のワイヤーハーネス)
9 断線検知用ワイヤーハーネス(第1のワイヤーハーネス)
11 通電制御回路(通電制御装置)
12 レギュレータ
13 断線検知回路(断線検知部)
14 駆動回路
21 CPU(制御部)
22 入力I/F部
23 断線検知信号出力回路(第2の出力部)
23a スイッチ(第2のスイッチ)
23b 内部抵抗(第2の内部抵抗)
24 酸化皮膜破壊電流出力回路(第1の出力部)
24a スイッチ(第1のスイッチ)
24b 内部抵抗(第1の内部抵抗)
100 ホーン装置(内部装置)

Claims (8)

  1. エンジン停止中の自動車内で動作可能な内部装置の通電を制御する通電制御装置であって、
    エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜の破壊に必要な電流を流すための信号である第1の信号を、酸化皮膜を破壊可能な一定期間だけ出力する制御を行い、エンジン停止中に、酸化皮膜の破壊に必要な電流値未満の微小電流を流すための信号である第2の信号を出力する制御を行う制御部と、
    前記制御部の制御により前記第1の信号を出力する第1の出力部と、
    前記制御部の制御により前記第2の信号を出力する第2の出力部と、
    端子間に接続部分を有し、一方の端子が前記第1の出力部及び前記第2の出力部にそれぞれ接続され、他方の端子が前記内部装置内の負荷回路を介して接地された第1のワイヤーハーネスと、
    を備え、
    前記第1の出力部は、前記制御部の制御によりONとOFFを切り替える第1のスイッチと、前記第1の信号を生成するための第1の内部抵抗とを含み、前記第1のスイッチがON状態のときに前記第1の信号を前記第1のワイヤーハーネスに出力し、
    前記第2の出力部は、前記第1の出力部と異なり、前記制御部の制御によりONとOFFを切り替える第2のスイッチと、前記第2の信号を生成するための第2の内部抵抗とを含み、前記第2のスイッチがON状態のときに前記第2の信号を前記第1のワイヤーハーネスに出力することを特徴とする通電制御装置。
  2. 前記制御部は、外部から自動車の動作状態を示す信号を受け取り、当該信号により、エンジン動作中またはエンジン停止中の判断を行う、
    請求項1に記載の通電制御装置。
  3. 前記制御部は、自動車内で使用されている通信線上の信号を受け取り、当該信号により、エンジン動作中またはエンジン停止中の判断を行う、
    請求項1または2に記載の通電制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第2の信号を間欠的に出力するストロボ制御を行う、
    請求項1〜のいずれか1つに記載の通電制御装置。
  5. エンジン停止中の自動車内で動作可能な内部装置の通電を制御する通電制御装置であって、
    エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜の破壊に必要な電流を流すための信号である第1の信号を、酸化皮膜を破壊可能な一定期間だけ出力する制御を行い、エンジン停止中に、酸化皮膜の破壊に必要な電流値未満の微小電流を流すための信号である第2の信号を出力する制御を行う制御部と、
    前記制御部の制御により前記第1の信号を出力する第1の出力部と、
    前記制御部の制御により前記第2の信号を出力する第2の出力部と、
    端子間に接続部分を有し、一方の端子が前記第1の出力部及び前記第2の出力部にそれぞれ接続され、他方の端子が前記内部装置内の負荷回路を介して接地された第1のワイヤーハーネスと、
    を備え、
    前記第1の出力部は、前記制御部の制御によりONとOFFを切り替える第1のスイッチと、前記第1の信号を生成するための第1の内部抵抗とを含み、前記第1のスイッチがON状態のときに前記第1の信号を前記第1のワイヤーハーネスに出力し、
    前記第2の出力部は、前記第1の出力部と異なり、前記制御部の制御によりONとOFFを切り替える第2のスイッチと、前記第2の信号を生成するための第2の内部抵抗とを含み、前記第2のスイッチがON状態のときに前記第2の信号を前記第1のワイヤーハーネスに出力する通電制御装置に使用し、
    エンジン動作中の所定のタイミングで、酸化皮膜の破壊に必要な電流を流すための信号である第1の信号を、酸化皮膜を破壊可能な一定期間だけ出力する制御を行う酸化皮膜破壊ステップと、
    エンジン停止中に、酸化皮膜の破壊に必要な電流値未満の微小電流を流すための信号である第2の信号を出力する制御を行う制御ステップと、
    を含むことを特徴とする通電制御方法。
  6. 前記制御ステップは、前記第2の信号を間欠的に出力するストロボ制御を行うストロボ制御ステップである、
    請求項に記載の通電制御方法。
  7. エンジン停止中の自動車内で動作可能な装置である内部装置の断線を検知する断線検知装置であって、
    請求項1〜のいずれか1つに記載の通電制御装置と、
    端子間に接続部分を有し、前記一方の端子が前記通電制御装置の出力である前記第1の出力部および前記第2の出力部に接続され、前記他方の端子が前記内部装置内の負荷回路を介して接地された第1のワイヤーハーネスと、
    前記第2の信号の出力期間における前記通電制御装置の出力電圧に基づいて前記第1のワイヤーハーネスの断線を検知する断線検知部と、
    を備え、
    前記通電制御装置内の制御部は、前記断線検知部により断線が検知された場合に、前記第1のワイヤーハーネスに沿って配置された前記内部装置内の第2のワイヤーハーネスが切断されたものと判断する、
    ことを特徴とする断線検知装置。
  8. バッテリーと、ヒューズと、リレーと、負荷回路と、第3のワイヤーハーネスとを備え、
    前記バッテリーが前記ヒューズを介して前記リレーの入力端子に接続され、前記リレーの出力端子が前記第3のワイヤーハーネスに接続され、前記第3のワイヤーハーネスが前記第2のワイヤーハーネスを介して前記負荷回路に接続される、
    請求項7に記載の断線検知装置。
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