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JP6533976B2 - 作業用防雨具および作業用防雨具の取付方法 - Google Patents
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JP6533976B2 - 作業用防雨具および作業用防雨具の取付方法 - Google Patents

作業用防雨具および作業用防雨具の取付方法 Download PDF

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Description

この発明は、作業用防雨具および作業用防雨具の取付方法に関し、特に、突然の降雨に対しても活線作業の作業効率を損なうことなく、空間的に広い防御範囲で作業者の安全性を確保し得る作業用防雨具および作業用防雨具の取付方法に関する。
従来,充電している高圧電線等を扱う直接活線作業および間接活線作業においては、感電の危険性が高まるため降雨時の作業が禁止されている。小雨であれば活線作業等を実施できることもあるが、作業できる程度の雨量かの現場判断が難しいという事情がある。また、突然の降雨(豪雨)により感電する危険性があり、さらに、突然の降雨(豪雨)による作業中断により,停電時間の延長、作業計画の変更、作業車設置延長による通行支障等が発生する。
特許文献1では、高圧充電部との閃絡が生ずる危険距離まで接近したことを注意喚起し、充電部との接触による感電を防止することを目的とした安全用機器が提案されている。この安全用機器は、配電線に引っかけるための引き掛け部が先端に設けられた傘状の機器であり、雨傘および日傘としても機能することが開示されている。
また、特許文献2では、架設される電気設備に対して高所作業車のバケット内で作業する際に、電気設備が通電している状態においても使用することができる日除け器具が提案されている。この日除け器具は、遮光部と、遮光部を支持するアームとを備えており、バケットに搭乗している作業者を日差しから防ぐだけでなく、風雨からも防ぐことが開示されている。
特開2009−268213号公報 特開2011−109847号公報
上記のように、特許文献1では感電防止が主目的であって、雨傘/日傘としての機能は副次的なものであるため、雨や日差しから作業者を守るという観点からは、空間的な防御範囲が狭いという問題がある。また、安全用機器の設置場所が活線作業を行う作業部位に近すぎて、作業効率が低下するという事情もある。
また、特許文献2では、バケットに取り付けられる日除け器具であるため、遮光部が小型の形状となり雨や日差しから作業者を守るという観点からは、空間的な防御範囲が狭いという問題がある。日除け器具(遮光部を支持するアーム)の設置場所が作業者に近すぎて、作業効率が低下するという事情もある。
そこでこの発明は、突然の降雨に対しても活線作業の作業効率を損なうことなく、空間的に広い防御範囲で作業者の安全性を確保し得る作業用防雨具および作業用防雨具の取付方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、活線作業が行われている作業部位を雨から防ぐための作業用防雨具であって、作業部位の上方に配置されたグランドワイヤに第1固定手段を介して取り付けられる棒形状の本体部と、前記本体部に取り付けられ、先端が斜め下方に延びる複数本の棒形状の骨組部材と、前記複数本の骨組部材および前記本体部の上面に接して張られ、第2固定手段を介して取り付けられるシート部と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の作業用防雨具において、前記第1固定手段は、前記本体部の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部と、バインドと、を備え、前記バインド用突起部に前記バインドの巻き始め部分を引っ掛けた後、前記バインドのらせん部分を前記グランドワイヤに巻き付けることで、前記グランドワイヤに前記本体部を取り付けることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業用防雨具において、前記第2固定手段は、前記複数本の骨組部材または前記本体部の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部と、ピンと、を備え、前記シート用突起部に、前記シート部の予め開けられている孔を嵌め込んだ後、前記シート用突起部の予め開けられているピン孔に前記ピンを差し込むことで、前記シート部を張ることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の作業用防雨具において、前記本体部は、側周面に前記骨組部材の取付側の先端部を嵌合させる嵌合突起部を備え、前記骨組部材の取付側の先端部を前記嵌合突起部に嵌合させることで、前記本体部に前記骨組部材を取り付けることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の作業用防雨具において、前記骨組部材は、連結部材を介して前記本体部から両翼に延びる2本の骨組部材が一体成形され、前記本体部は、上周面に、前記骨組部材の連結部材の形状に合致した切り欠き部を備え、前記本体部の切り欠き部に前記骨組部材の連結部材を嵌め込んだ後、ボルトで固定することで、前記本体部に前記骨組部材を取り付けることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4または請求項5に記載の作業用防雨具において、前記骨組部材の取付側の先端部近傍、或いは、前記骨組部材の連結部材近傍に、該骨組部材の傾斜角度を調整する傾斜角度可変機構を備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の作業用防雨具において、前記骨組部材は、下面側に前記作業部位を照らす光源を備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の作業用防雨具において、前記シート部は、透光性素材または遮光性素材で形成されることを特徴とする。
請求項9の発明は、作業部位の上方に配置されたグランドワイヤに第1固定手段を介して取り付けられる棒形状の本体部と、前記本体部に取り付けられ、先端が斜め下方に延びる複数本の棒形状の骨組部材と、前記複数本の骨組部材および前記本体部の上面に接して張られ、第2固定手段を介して取り付けられるシート部と、を備える作業用防雨具の取付方法であって、前記本体部の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部に、バインドの巻き始め部分を引っ掛けた後、バインドのらせん部分を前記グランドワイヤに巻き付けて、前記グランドワイヤに前記本体部を取り付ける第1固定工程と、前記本体部の側周面の嵌合突起部に、前記骨組部材の取付側の先端部を嵌合させて、前記本体部に前記骨組部材を取り付ける骨組部材取付工程と、前記複数本の骨組部材または前記本体部の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部に、前記シート部の予め開けられている孔を嵌め込んだ後、前記シート用突起部に予め開けられているピン孔にピンを差し込むことで、前記シート部を張る第2固定工程と、を備えることを特徴とする。
請求項10の発明は、作業部位の上方に配置されたグランドワイヤに第1固定手段を介して取り付けられる棒形状の本体部と、前記本体部に取り付けられ、先端が斜め下方に延びる複数本の棒形状の骨組部材と、前記複数本の骨組部材および前記本体部の上面に接して張られ、第2固定手段を介して取り付けられるシート部と、を備える作業用防雨具の取付方法であって、前記本体部の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部に、バインドの巻き始め部分を引っ掛けた後、該バインド用突起部にバインドのらせん部分を前記グランドワイヤに巻き付けて、前記グランドワイヤに前記本体部を取り付ける第1固定工程と、連結部材を介して前記本体部から両翼に延びる2本の骨組部材を一体成形した連結骨組部材を、前記本体部の上周面の切り欠き部に嵌め込んだ後、ボルトで固定することで、前記本体部に前記骨組部材を取り付ける骨組部材取付工程と、前記複数本の骨組部材または前記本体部の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部に、前記シート部の予め開けられている孔を嵌め込んだ後、前記シート用突起部に予め開けられているピン孔にピンを差し込むことで、前記シート部を張る第2固定工程と、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、グランドワイヤに本体部を取り付け、本体部に骨組部材を取り付け、複数本の骨組部材および本体部の上面に接してシート部を張る構成としたので、従来、降雨時には作業不可とされていた間接活線および直接活線作業が可能となり、雨による作業効率低下を低減できる。また、突然の降雨に対しても活線作業の作業効率を損なうことなく、空間的に広い防御範囲で作業者の安全性を確保することができる。また、降雨による作業中断がなくなるため,事前に計画していた停電時間を守ることができると共に、作業計画を着実に遂行することができる。
請求項2の発明によれば、バインド用突起部にバインドの巻き始め部分を引っ掛けた後、バインドのらせん部分をグランドワイヤに巻き付けることで、グランドワイヤに本体部を取り付けるので、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具を取り付けることができ、風等による作業用防雨具(本体部)のズレや回転を防止することができる。また、天候が不安定で強風(突風)等の気象条件下でも、さらに手巻きバインドにより本体部の固定を補強するようにすれば、作業用防雨具(本体部)をさらに堅固に固定することができる。
請求項3の発明によれば、シート用突起部にシート部の予め開けられている孔を嵌め込んだ後、シート用突起部のピン孔にピンを差し込むことで、シート部を張るので、シート部の取付構造がシンプルであることから、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具を設置することができる。
請求項4の発明によれば、骨組部材の取付側の先端部を本体部の嵌合突起部に嵌合させることで、本体部に骨組部材を取り付けるので、骨組部材の取付構造がシンプルであることから、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具を設置することができる。
請求項5の発明によれば、連結部材を介して本体部から両翼に延びる2本の骨組部材を一体成形し、本体部の切り欠き部に骨組部材の連結部材を嵌め込んだ後、ボルトで固定して本体部に骨組部材を取り付けるので、骨組部材の取付構造がよりシンプルであることから、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具を設置することができる。
請求項6の発明によれば、骨組部材の取付側の先端部近傍、或いは、骨組部材の連結部材近傍に、該骨組部材の傾斜角度を調整する傾斜角度可変機構を備えるので、風速や風の向きなどに応じて、骨組部材の傾斜角度を適正に調整することにより、作業用防雨具のズレや回転を防ぐことができ、強風や降雨に対して活線作業の作業効率を損なうことなく、作業者の安全性を確保することができる。
請求項7の発明によれば、骨組部材の下面側に作業部位を照らす光源を備えるので、配電線工事等の夜間作業において作業者の視界を確保できる。また、光源が高い位置に設置されることから、自然光に近い角度の照明が可能となり、作業者の視界を良好な状態で確保することができ、作業事故を防止することができると共に、作業効率を向上させることができる。
請求項8の発明によれば、シート部を透光性素材または遮光性素材で形成するので、例えば、降雨時の作業では透光性シートを使用し、炎天下の作業では遮光性シートを使用するなどして、適正に使い分けることにより、作業者の作業環境を良好な状態で確保することができ、作業事故を防止することができると共に、作業効率を向上させることができる。
請求項9の発明によれば、第1固定工程で、本体部の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部に、バインドの巻き始め部分を引っ掛けた後、バインドのらせん部分をグランドワイヤに巻き付けて、グランドワイヤに本体部を取り付け、骨組部材取付工程で、本体部の側周面の嵌合突起部に骨組部材の取付側の先端部を嵌合させて、本体部に骨組部材を取り付け、第2固定工程で、複数本の骨組部材または本体部の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部に、シート部の予め開けられている孔を嵌め込んだ後、シート用突起部のピン孔にピンを差し込むことで、シート部を張るので、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具を設置することができる。
請求項10の発明によれば、第1固定工程で、本体部の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部に、バインドの巻き始め部分を引っ掛けた後、該バインド用突起部にバインドのらせん部分をグランドワイヤに巻き付けて、グランドワイヤに本体部を取り付け、骨組部材取付工程で、連結部材を介して本体部から両翼に延びる2本の骨組部材を一体成形した連結骨組部材を、本体部の上周面の切り欠き部に嵌め込んだ後、ボルトで固定することで、本体部に骨組部材を取り付け、第2固定工程で、複数本の骨組部材または本体部の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部に、シート部の予め開けられている孔を嵌め込んだ後、シート用突起部のピン孔にピンを差し込むことで、シート部を張るので、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具を設置することができる。
この発明の実施の形態1に係る作業用防雨具の外観を示す、斜め上方からの斜視図である。 バインドを用いたグランドワイヤへの本体部の取付を説明する説明図である。 本体部への骨組部材の取付を説明する説明図であり、図3(a)は本体部の嵌合突起部の斜視図、図3(b)は骨組部材の取付側の先端部の斜視図である。 骨組部材または本体部の上面へのシート部の貼付を説明する説明図である。 実施の形態1の作業用防雨具を設置したときの活線作業の様子を例示する説明図である。 この発明の実施の形態2に係る作業用防雨具の外観を示す、斜め上方からの斜視図である。 骨組部材の傾斜角度を調整する傾斜角度可変機構を例示する説明図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
〔実施の形態1〕
図1は、この発明の実施の形態1に係る作業用防雨具1の斜め上方からの斜視図である。この作業用防雨具1は、活線作業が行われている作業部位を雨から防ぐための作業用防雨具であって、作業部位の上方に配置されたグランドワイヤ71に第1固定手段(21a〜21d,22a〜22d,61A,61B)を介して取り付けられる棒形状の本体部2と、本体部2に取り付けられ、先端が斜め下方に延びる複数本の棒形状の骨組部材3A〜3Fと、複数本の骨組部材3A〜3Fおよび本体部2の上面に接して張られ、第2固定手段(31)を介して取り付けられるシート部5と、を備えている。
先ず、本体部2は、十分な強度、絶縁性を備えた材料で形成されている。例えば、絶縁性樹脂、カーボングラファイト、カーボンファイバー、グラスファイバー、各種の繊維強化プラスチック等からなる板状部材、或いは、これら各種材料部材を合成した板状部材で具現される。なお、図1では、本体部2の外観形状を、断面形状が略円形の棒状部材としているが、これに限定されることなく断面形状が略多角形の棒状部材としても良い。
本体部2の下周面には、グランドワイヤ71を挟み込むための凹状の切り欠き部が形成されている。また、本体部2のグランドワイヤ71延伸方向の両端部には、それぞれバインド用突起部(第1固定手段)21a〜21dおよび22a〜22dが本体部2に一体形成されている。
また、本体部2の側周面には、骨組部材3A〜3Fの取付側の先端部を嵌合させるための嵌合突起部23A〜23F(図1では23A,23C,23Eを図示)を備えている。この嵌合突起部23A〜23Fについては、本体部2への骨組部材3A〜3Fの取付の説明(図3参照)で併せて説明する。さらに、本体部2の上周面には、シート部5を固定するためのシート用突起部を備えている。このシート用突起部については、骨組部材3A〜3Fの上面に備えるシート用突起部31と同等であり、骨組部材3A〜3Fの上面へのシート部5の貼付の説明(図4参照)で併せて説明する。
次に、図2を参照して、バインド(第1固定手段)61B,62Bを用いたグランドワイヤ71への本体部2の取付について説明ずる。バインドは、電線等に巻き付けることで対象物を電線等に固定するものである。この実施の形態1では、バインドによる本体部2のグランドワイヤ71への固定により、風等による作業用防雨具1(本体部2)のズレや回転を防止する。
バインドには、予め形状が固定されている(太めの)バインドと、固定されていない(細めの)手巻きバインドとがある。一般に、形状固定の太めのバインドは張力のかかっている電線等に巻き付けて固定する場合に使用され、形状非固定の細めの手巻きバインドは張力のかかっていいない電線等に巻き付けて固定する場合に使用される。
図2(a)に示すように、本体部2の上側のバインド用突起部(21a,21bおよび)22a,22bにバインドの巻き始め部分を引っ掛けて、らせん部分をグランドワイヤ71に巻き付けていくバインド(61Aおよび)61Bには、形状固定の太めのバインドを使用する。なお、図2(a)では、バインド用突起部22aを廻ってグランドワイヤ71に巻き付けていくらせん部分の巻き付け方向と、バインド用突起部22bを廻ってグランドワイヤ71に巻き付けていくらせん部分の巻き付け方向とが互いに逆になっている。バインド(61Aおよび)61Bによる本体部2のグランドワイヤ71への固定で十分な場合は、この状態でグランドワイヤ71への本体部2の取付を完了する。
また、天候が不安定で強風(突風)等により、作業用防雨具1(本体部2)をさらに堅固に固定する必要がある状況下では、バインド(61Aおよび)61Bにより本体部2を固定した後、図2(b)に示すように、さらに手巻きバインド(第1固定手段)(62Aおよび)62Bにより本体部2の固定を補強する。すなわち、本体部2の下側のバインド用突起部(21c,21dおよび)22c,22dに手巻きバインド(62Aおよび)62Bの巻き始め部分を引っ掛けて、らせん部分をグランドワイヤ71に巻き付けていく。なお、図2(b)では、バインド61Bの巻き付け方向は互いに同一方向で、手巻きバインド62Bの巻き付け方向は互いに逆方向としている。バインド61Bおよび手巻きバインド62Bの巻き付け方向を共に逆方向としても良い。
次に、複数本の骨組部材3A〜3Fは、本体部2と同様に、十分な強度、絶縁性を備えた材料で形成されている。図3を参照して本体部2への骨組部材3A〜3Fの取付について説明する。ここで、図3(a)は本体部2の嵌合突起部23(23A〜23F)の斜視図であり、図3(b)は骨組部材3(3A〜3F)の取付側の先端部の斜視図である。
まず図3(a)において、本体部2は、側周面に骨組部材3の取付側の先端部を嵌合させる嵌合突起部23を備えている。嵌合突起部23は、上面が開口され円筒状に形成されている。嵌合突起部23の上面には、骨組部材3の先端部の軸部32cが嵌合する軸穴23aが開口されている。また、嵌合突起部23には、骨組部材3の先端部の一対のピン32a,32bを回動することにより係合する一対のT字状の溝23bが形成されている。
他方、図3(b)において、骨組部材3の先端部は、軸部32cと、一対のピン32a,32bと、突起32dと、を備えている。軸部32cは、骨組部材3の軸方向に突出している。一対のピン32a,32bは、相反する向きに軸部32cの外周から軸方向に直交する方向に突出している。突起32dは、軸部32cの先端面から突出するように、骨組部材3の先端部に内蔵された圧縮コイルばね(不図示)によって付勢されている。
次に、骨組部材3A〜3Fの上周面には、シート部5を固定するためのシート用突起部(第2固定手段)31を備えている。
ここで、シート部5は、一定の強度、弾性、絶縁性を備えた材料で形成されている。例えば、透光性を持つビニールシートで具現される。なお、作業用防雨具1を日除け具として使用する場合には、シート部5を遮光性を持つ遮光シートで構成しても良い。また、例えば、降雨時の作業では透光性のビニールシートを使用し、炎天下の作業では遮光シートを使用するなどして、適正に使い分けることにより、作業者の作業環境を良好な状態で確保することができ、作業事故を防止することができると共に、作業効率を向上させることができる。
図4を参照して、骨組部材3A〜3Fの上面へのシート部5の貼付について説明する。ここで、シート部5には、当該シート部5を骨組部材3(3A〜3F)および本体部2の上面に張るために、骨組部材3のシート用突起部31に嵌め込むための孔が予め開けられている。なお、孔の周囲には、破損防止のために各種の繊維強化プラスチック等によるリング51が形成されている。
また、骨組部材3の個々のシート用突起部(第2固定手段)31には、ピン(第2固定手段)31bが付属されており、落下防止のため、シート用突起部31の上面の取付部31cとチェーン31dを介して連結されている。シート用突起部31に、シート部5の孔(リング51)を嵌め込んだ後、シート用突起部31の予め開けられているピン孔31aにピン31bを差し込むことで、骨組部材3(3A〜3F)および本体部2の上面にシート部5が張られ、固定される。
次に、この実施の形態1の作業用防雨具1の設置態様について、図5を参照して説明する。図5は、作業用防雨具1を設置したときの活線作業の様子を例示するもので、下から上方を見上げた斜視図である。図中、71はグランドワイヤ、72,73,74は高圧線、75は電柱、76はトランス、81は共用操作棒である。
また、図5に例示した設置態様では、作業用防雨具1のグランドワイヤ71への固定をさらに補強している。すなわち、活線作業を行う作業部位の近傍にある電柱75に、係止部65a,65bを備えた固定バンド63を巻き付け、固定バンド63の係止部65a,65bと、最近傍の骨組部材3A,3Bの先端部に設置されている係止部35A,35Bとの間を、両端にフックが取り付けられているワイヤ66A,66Bで連結した構成である。
このような作業用防雨具1の設置態様において、作業用防雨具1の取付方法は次のようにして行われる。
(1)第1固定工程;先ず、本体部2をグランドワイヤ71に沿わせる。そして、本体部2の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部21a,21bおよび22a,22bに、バインド61A,61Bの巻き始め部分を引っ掛けた後、バインド61A,61Bのらせん部分をグランドワイヤ71に巻き付けて、グランドワイヤ71に本体部2を取り付ける。なお、作業用防雨具1(本体部2)をさらに堅固に固定する必要がある状況下では、さらに手巻きバインド62Aおよび62Bにより本体部2の固定を補強する。すなわち、本体部2の下側のバインド用突起部21c,21dおよび22c,22dに手巻きバインド62Aおよび62Bの巻き始め部分を引っ掛けて、らせん部分をグランドワイヤ71に巻き付けていく。
(2)骨組部材取付工程;本体部2の側周面の嵌合突起部23に、骨組部材3A〜3Fの取付側の先端部を嵌合させて、本体部2に骨組部材3A〜3Fを取り付ける。
(3)第2固定工程;骨組部材3A〜3Fまたは本体部2の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部31に、シート部5の予め開けられている孔(リング51)を嵌め込んだ後、シート用突起部31に予め開けられているピン孔31aにピン31bを差し込むことで、シート部5を張る。
(4)第3固定工程;作業用防雨具1(本体部2)をさらに堅固に固定する必要がある状況下では、電柱75に係止部65a,65bを備えた固定バンド63を巻き付け、固定バンド63の係止部65a,65bと、最近傍の骨組部材3A,3Bの先端部に設置されている係止部35A,35Bとの間を、両端にフックが取り付けられているワイヤ66A,66Bで連結する。
以上説明したように、この実施の形態1では、グランドワイヤ71に本体部2を取り付け、本体部2に骨組部材3A〜3Fを取り付け、複数本の骨組部材3A〜3Fおよび本体2の上面に接してシート部5を張る構成としたので、従来、降雨時には作業不可とされていた間接活線および直接活線作業が可能となり、雨による作業効率低下を低減できる。また、突然の降雨に対しても活線作業の作業効率を損なうことなく、空間的に広い防御範囲で作業者の安全性を確保することができる。また、降雨による作業中断がなくなるため,事前に計画していた停電時間を守ることができると共に、作業計画を着実に遂行することができる。
また、この実施の形態1では、バインド用突起部21a,21b,22a,22bにバインド61A,61Bの巻き始め部分を引っ掛けた後、バインド61A,61Bのらせん部分をグランドワイヤ71に巻き付けることで、グランドワイヤ71に本体部2を取り付けるので、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具を取り付けることができ、風等による作業用防雨具(本体部)のズレや回転を防止することができる。また、天候が不安定で強風(突風)等の気象条件下でも、さらに手巻きバインド62A,62Bにより本体部の固定を補強するようにすれば、作業用防雨具1(本体部2)をさらに堅固に固定することができる。
また、この実施の形態1では、シート用突起部31にシート部5の予め開けられている孔(51)を嵌め込んだ後、シート用突起部31のピン孔31aにピン31bを差し込むことで、シート部5を張るので、シート部5の取付構造がシンプルであることから、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具1を設置することができる。
また、この実施の形態1では、骨組部材3A〜3Fの取付側の先端部を本体部2の嵌合突起部23に嵌合させることで、本体部2に骨組部材3A〜3Fを取り付けるので、骨組部材3A〜3Fの取付構造がシンプルであることから、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具1を設置することができる。
また、この実施の形態1では、第1固定工程で、本体部2の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部21a,21b,22a,22bに、バインド61A,61Bの巻き始め部分を引っ掛けた後、バインド61A,61Bのらせん部分をグランドワイヤ71に巻き付けて、グランドワイヤ71に本体部2を取り付け、骨組部材取付工程で、本体部2の側周面の嵌合突起部23に骨組部材3A〜3Fの取付側の先端部を嵌合させて、本体部2に骨組部材3A〜3Fを取り付け、第2固定工程で、複数本の骨組部材3A〜3Fまたは本体部2の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部31に、シート部5の予め開けられている孔(51)を嵌め込んだ後、シート用突起部31のピン孔31aにピン31bを差し込むことで、シート部5を張るので、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具1を設置することができる。
〔実施の形態2〕
次に、図6を参照して、この発明の実施の形態2に係る作業用防雨具1Bについて説明する。図6は、実施の形態2の作業用防雨具1Bを斜め上方から見た斜視図である。この作業用防雨具1Bは、作業部位の上方に配置されたグランドワイヤ71に第1固定手段(21a〜21d,22a〜22d,61A,61B)を介して取り付けられる棒形状の本体部2Bと、本体部2Bに取り付けられ、先端が斜め下方に延びる複数本の棒形状の骨組部材4A〜4Cと、複数本の骨組部材4A〜4Cおよび本体部2Bの上面に接して張られ、第2固定手段(31)を介して取り付けられるシート部5と、を備えている。
この実施の形態2の作業用防雨具1Bの特徴は、骨組部材4A〜4Cを、連結部材41を介して本体部2Bから両翼に延びる2本の骨組部材が一体成形されている点にあり、これに伴って、本体部2Bへの骨組部材4A〜4Cの取付をボルト41aで固定することにより行っている点にある。これら特徴点以外については、上記実施の形態1と同様であり、詳細な説明を省略する。
複数本の骨組部材4A〜4Cは、実施の形態1と同様に、十分な強度、絶縁性を備えた材料で形成されている。本体部2Bから両翼に延びる2本の骨組部材を連結する連結部材41が円弧形状となっているのは、本体部2Bの外周形状に合わせた形状としているためであり、本体部2Bの外周形状が多角形状である場合には、連結部材41の形状も多角形状となる。
なお、本体部2Bは、上周面に、骨組部材4A〜4Cの連結部材41の形状に合致した切り欠き部を備えており、本体部2Bの切り欠き部に骨組部材4A〜4Cの連結部材41を嵌め込んだ後、ボルト41aで締め付けて固定することで、本体部2Bに骨組部材4A〜4Cが取り付けられる。
したがって、作業用防雨具1Bの取付方法は、上記実施の形態1における作業用防雨具1の取付方法の骨組部材取付工程のみが、次のように置き換えられる。
(2’)骨組部材取付工程;連結部材41を介して本体部2Bから両翼に延びる2本の骨組部材を一体成形した連結骨組部材4A〜4Cを、本体部2Bの上周面の切り欠き部に嵌め込んだ後、ボルトで固定することで、2B本体部に骨組部材4A〜4Cを取り付ける。
以上のように、この実施の形態2では、連結部材41を介して本体部2Bから両翼に延びる2本の骨組部材を一体成形し、本体部2Bの切り欠き部に骨組部材4A〜4Cの連結部材41を嵌め込んだ後、ボルト41aで固定して本体部2Bに骨組部材4A〜4Cを取り付けるので、骨組部材4A〜4Cの取付構造がよりシンプルであることから、比較的簡便な取り付け作業で作業用防雨具を設置することができる。
〔変形例〕
上記実施の形態1の骨組部材4A〜4Fまたは実施の形態2の骨組部材4A〜4Cでは、骨組部材の先端が斜め下方に延びる傾斜角度は、本体部2の嵌合突起部23の位置および取付角度、或いは形成された骨組部材の外観形状で決まり、固定であった。
この変形例では、骨組部材4A〜4Fの取付側の先端部近傍、或いは、骨組部材4A〜4Cの連結部材41近傍に、該骨組部材の傾斜角度を調整する傾斜角度可変機構を備えている。図7は、上記実施の形態2の骨組部材4A〜4Cの変形例を示し、骨組部材4’の傾斜角度を調整する傾斜角度可変機構42a〜42cを例示している。
同図において、傾斜角度可変機構は、調整ネジ42a,42bおよび回転軸42cを備え、調整ネジ42a,42bを緩めることで骨組部材4’の翼部40’Lの傾斜角度を任意に設定し、設定角度の状態で調整ネジ42a,42bを締め付けることで、骨組部材4’の傾斜角度を調整するものである。
例えば、風速や風の向きなどに応じて、骨組部材4’の傾斜角度を適正に調整することにより、作業用防雨具1,1Bのズレや回転を防ぐことができ、強風や降雨に対して活線作業の作業効率を損なうことなく、作業者の安全性を確保することができる。
また、図7に例示した変形例では、骨組部材4’の下面側に、作業部位を照らす照明部(光源)45Lを備えている。また図中、46は照明部(光源)45Lを店頭/消灯するスイッチである。
これにより、配電線工事等の夜間作業において作業者の視界を確保できる。また、光源が高い位置に設置されることから、自然光に近い角度の照明が可能となり、作業者の視界を良好な状態で確保することができ、作業事故を防止することができると共に、作業効率を向上させることができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態および変形例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
1,1B 作業用防雨具
2,2B 本体部
3,3A〜3F,4A〜4C,4’ 骨組部材
5 シート部
21a〜21d,22a〜22d バインド用突起部(第1固定手段)
23,23A〜23F 嵌合突起部
23a 軸穴
23b 溝
31 シート用突起部(第2固定手段)
31a ピン孔
31b ピン(第2固定手段)
31d チェーン
32a,32b ピン
32c 軸部
32d 突起
40’L 翼部
41 連結部材
41a ボルト
42a,42b 調整ネジ(傾斜角度可変機構)
42c 回転軸(傾斜角度可変機構)
61A,62A,61B,62B バインド(第1固定手段)
71 グランドワイヤ
72,73,74 高圧線
75 電柱
76 トランス
81 共用操作棒

Claims (10)

  1. 活線作業が行われている作業部位を雨から防ぐための作業用防雨具であって、
    作業部位の上方に配置されたグランドワイヤに第1固定手段を介して取り付けられる棒形状の本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、先端が斜め下方に延びる複数本の棒形状の骨組部材と、
    前記複数本の骨組部材および前記本体部の上面に接して張られ、第2固定手段を介して取り付けられるシート部と、を備えることを特徴とする作業用防雨具。
  2. 前記第1固定手段は、前記本体部の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部と、バインドと、を備え、
    前記バインド用突起部に前記バインドの巻き始め部分を引っ掛けた後、前記バインドのらせん部分を前記グランドワイヤに巻き付けることで、前記グランドワイヤに前記本体部を取り付けることを特徴とする請求項1に記載の作業用防雨具。
  3. 前記第2固定手段は、前記複数本の骨組部材または前記本体部の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部と、ピンと、を備え、
    前記シート用突起部に、前記シート部の予め開けられている孔を嵌め込んだ後、前記シート用突起部の予め開けられているピン孔に前記ピンを差し込むことで、前記シート部を張ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業用防雨具。
  4. 前記本体部は、側周面に前記骨組部材の取付側の先端部を嵌合させる嵌合突起部を備え、
    前記骨組部材の取付側の先端部を前記嵌合突起部に嵌合させることで、前記本体部に前記骨組部材を取り付けることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の作業用防雨具。
  5. 前記骨組部材は、連結部材を介して前記本体部から両翼に延びる2本の骨組部材が一体成形され、
    前記本体部は、上周面に、前記骨組部材の連結部材の形状に合致した切り欠き部を備え、
    前記本体部の切り欠き部に前記骨組部材の連結部材を嵌め込んだ後、ボルトで固定することで、前記本体部に前記骨組部材を取り付けることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の作業用防雨具。
  6. 前記骨組部材の取付側の先端部近傍、或いは、前記骨組部材の連結部材近傍に、該骨組部材の傾斜角度を調整する傾斜角度可変機構を備えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の作業用防雨具。
  7. 前記骨組部材は、下面側に前記作業部位を照らす光源を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の作業用防雨具。
  8. 前記シート部は、透光性素材または遮光性素材で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の作業用防雨具。
  9. 作業部位の上方に配置されたグランドワイヤに第1固定手段を介して取り付けられる棒形状の本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、先端が斜め下方に延びる複数本の棒形状の骨組部材と、
    前記複数本の骨組部材および前記本体部の上面に接して張られ、第2固定手段を介して取り付けられるシート部と、を備える作業用防雨具の取付方法であって、
    前記本体部の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部に、バインドの巻き始め部分を引っ掛けた後、バインドのらせん部分を前記グランドワイヤに巻き付けて、前記グランドワイヤに前記本体部を取り付ける第1固定工程と、
    前記本体部の側周面の嵌合突起部に、前記骨組部材の取付側の先端部を嵌合させて、前記本体部に前記骨組部材を取り付ける骨組部材取付工程と、
    前記複数本の骨組部材または前記本体部の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部に、前記シート部の予め開けられている孔を嵌め込んだ後、前記シート用突起部に予め開けられているピン孔にピンを差し込むことで、前記シート部を張る第2固定工程と、
    を備えることを特徴とする作業用防雨具の取付方法。
  10. 作業部位の上方に配置されたグランドワイヤに第1固定手段を介して取り付けられる棒形状の本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、先端が斜め下方に延びる複数本の棒形状の骨組部材と、
    前記複数本の骨組部材および前記本体部の上面に接して張られ、第2固定手段を介して取り付けられるシート部と、を備える作業用防雨具の取付方法であって、
    前記本体部の両端部にそれぞれ一体形成されたバインド用突起部に、バインドの巻き始め部分を引っ掛けた後、該バインド用突起部にバインドのらせん部分を前記グランドワイヤに巻き付けて、前記グランドワイヤに前記本体部を取り付ける第1固定工程と、
    連結部材を介して前記本体部から両翼に延びる2本の骨組部材を一体成形した連結骨組部材を、前記本体部の上周面の切り欠き部に嵌め込んだ後、ボルトで固定することで、前記本体部に前記骨組部材を取り付ける骨組部材取付工程と、
    前記複数本の骨組部材または前記本体部の上面にそれぞれ一体形成されたシート用突起部に、前記シート部の予め開けられている孔を嵌め込んだ後、前記シート用突起部に予め開けられているピン孔にピンを差し込むことで、前記シート部を張る第2固定工程と、
    を備えることを特徴とする作業用防雨具の取付方法。
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