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JP6536085B2 - ステータのコイル構造 - Google Patents
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JP6536085B2 - ステータのコイル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータなどのステータコイル構造の改良に関する。
電動モータなどのステータのコイルは、円筒形状のステータコアの内周に一個または複数のティースを挟んで形成された一対のスロットを介してティースに巻き回される。ティースに巻き回されたコイルにおいては、一対のスロット間においてステータコアの端面からステータ軸方向外側に向かってそのコイルエンドを突出させる。コイルが一個のティースではなく、複数のティースを跨いで巻き回される場合、言い換えればコイルを通す一対のスロットの間に他のスロットが存在する場合には、コイルは他のスロットを通るコイルと交錯することになる。交錯は上述のコイルエンドの部分において行われる。この交錯部の数はコイルのピッチ、すなわちコイルが幾つのティースをまたいで行われるかなどによって異なり、コイルのピッチ数に応じて交錯部の数も増加する。
コイルエンドの交錯について、ステータコアの端面からステータ軸方向外側へのコイルエンドの突出長さを抑えるために、従来は例えば、交錯するコイルエンドの導線同士を網目状に編み込んでいた。
この方法では、コイルの線材を1本ずつ編み込むために、巻回作業が複雑化することは避けられない。また。特許文献1では、複雑な巻回作業を回避すべく、複数本の線材をコイル状にまとめた導線集積体を、一対のスロットに嵌め込むことでコイルを装着し、導線集積体のコイルエンドにステータ軸方向のクランク状の段差を予め成型しておくことが提案されている。
この特許文献1のコイル構造では、コイルエンドの段差がコイルエンドとステータコアの端面との間に創出するスペースに、隣接する別のコイルの導線集積体を通すことができるので、コイルエンド同士の交錯作業が容易になる。
特開2010−166803号公報
しかしながら、特許文献1のコイル構造のようにコイルエンドにクランク状の段差を形成したとしても、コイルが増加する、すなわちコイルと他のコイルとの交錯部の数が多くなれば、コイルエンドのステータ軸方向の突出長さが大きくなることは避けられない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コイルエンドのステータ軸方向の突出長さをより効果的に抑制することのできるコイル構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は、ステータコアの内周に形成されたスロットのうちの一対のスロットを通して該一対のスロット間のティースにコイルを巻回するステータコイル構造に適用される。この発明によるコイル構造は、コイルにおける、ステータコアの端面からステータ軸方向外側へ突出する部分であるコイルエンドを有する。そして、このコイルエンドは、ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向外側に屈曲する2か所の屈曲部を備え、ステータコアには、ステータ径方向に沿って2以上のコイルが独立して配され、2以上のコイルにおける一のコイルのコイルエンドと他のコイルのコイルエンドが、ステータコアの端面上でステータ軸方向において重なる。そして、コイルのコイルエンドは、2か所の屈曲部の間においてステータ軸方向の段差を形成する段差部を備え、該段差部により形成されたステータコア端面に近接した近接部とステータコア端面から離間した離間部とを有し、ステータ周方向において複数配置されたコイルのコイルエンド同士が、第1のコイルエンドの離間部と端面との間の空間に、第2のコイルエンドの近接部を通過させることで交錯される。或いは、一のコイルが他のコイルに対してステータ径方向内側寄り位置に配置され、一のコイルのコイルエンドが、他のコイルのコイルエンドよりもステータコアの端面からの突出量が大きくなるように形成される。或いは、ステータ周方向に沿って複数配置されたコイルのコイルエンド同士が、ティースの上方で交錯する。或いは、コイルエンドの段差部と屈曲部との間にステータ周方向に沿うクランクが形成される。
本発明によれば、コイルエンドが、ステータコアの端面からステータ径方向外側へ屈曲する屈曲部を2か所に有するので、コイルエンドはステータ軸方向ではなく、ステータコアの端面に沿ってステータ径方向に展開することとなり、コイルエンドのステータ軸方向の突出長さを短く抑えることができる。このようにステータ軸方向突出長さを抑えつつ、2以上のコイルにおける一のコイルのコイルエンドと他のコイルのコイルエンをステータコアの端面上でステータ軸方向において重ねることができるので、コイルの配置数(ターン数)を増加させつつもコイルエンドのステータ軸方向の突出長さの増加を効果的に防止することができる。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態に係るステータのコイル構造を示す図である。 図1Bは、本発明の第1の実施の形態に係るステータのコイル構造を示す図である。 図1Cは、本発明の第1の実施の形態に係るステータのコイル構造を示す図である。 図2は、第1の実施の形態に係るステータのコイル構造の平面図である。 図3Aは、第1の実施の形態における内周側コイルのコイルエンドと外周側コイルの配置状態を説明する平面図である。 図3Bは、図3Aを矢印Eの方向から見た要部を示す図である。 図3Cは、図3Aを矢印Fの方向から見た要部を示す図である。 図4Aは、内周側コイルの形状を説明する図である。 図4Bは、外周側コイルの形状を説明する図である。 図5は、第1の実施の形態における内側コイルエンド同士及び外側コイルエンド同士における交錯状態を説明する図である。 図6は、第2の実施の形態におけるコイルエンドの平面図である。
以下、図面等を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1Aは、第1の実施の形態に係るステータのコイル構造が適用されたステータコアの要部斜視図であり、図1Bは、このステータコアの要部平面図であり、図1Cは、このステータコアの要部側面図である。
図1A〜図1Cに示すように、ステータコア10は中心軸を有する円筒形状に形成され、内周側のティース部10aと外周側のバックヨーク10bとで構成される。このステータコア10は所定の平面形状にプレス形成された鋼板を積層することで形成される。また、ステータコア10は電動モータやジェネレータのステータに適用される。
そして、ステータコア10の端面11上において、ステータ径方向内側寄り位置に内周側コイル16が複数、ステータ周方向に沿って並んで配置されており、ステータコア外周面寄り位置に外周側コイル18が複数、ステータ周方向に沿って並んで配置されている。
以下では、内周側コイル16及び外周側コイル18の構成、及びその配置態様について詳細に説明するが、各図においては図面簡略化のために、ステータコア10における円周の一部分のみを図示し、複数の内周側コイル16及び外周側コイル18についてもその一部のみを示す。
図2は、本実施の形態に係るステータコア10の構成を説明する平面図を示している。図示のように、ステータコア10の内周側には等しい角度間隔で複数のティース12−1〜12−13が図上左側からこの順で隣接して形成されている。図上において隣接するティース12−n及び12−(n+1)(nは1〜12のいずれか)の間には、ステータ軸方向(図2における紙面に直交する方向)に沿って延在するスロット14−nが形成される。
ステータコア10の各スロット14−1〜14−12には、一のコイルである内周側コイル16−1〜16−8と他のコイルである外周側コイル18−1〜18−8がそれぞれ巻回されている。ただし、図2Aにおいては図面の簡略化のため、ティース12−3〜12−11、スロット14−3〜14−10、内周側コイル16−3〜16−7、及び外周側コイル18−3〜18−7の符号は記載していない。
内周側コイル16−1〜16−8、及び外周側コイル18−1〜18−8は、それぞれ、ステータ周方向沿って複数配置され、内周側コイル16−1〜16−8は、それぞれ、ステータコア10の端面11から突出した部分である内側コイルエンド20−1〜20−8を有しており、外周側コイル18−1〜18−8も、それぞれ、ステータコア10の端面11から突出した部分である外側コイルエンド22−1〜22−8を有している。そして、内周側コイル16−1〜16−8は相互に同一形状を有しており、外側コイルエンド22−1〜22−8も相互に同一形状を有している。
なお、図において明確に示されてはいないが、内周側コイル16−1〜16−8及び外周側コイル18−1〜18−8は、それぞれ、複数本の線材を予めコイル形状に成型した線材集合体として構成される。
また、図2を参照すれば理解されるように、隣接する内側コイルエンド20−n(nは1〜8のいずれか)と内側コイルエンド20−(n+1)、及び外側コイルエンド22−nと外側コイルエンド22−(n+1)は、ティース12−(n+2)の部分においてステータ10の端面11上で交錯している。
図3Aには、ステータコア10に内周側コイル16−2及び内周側コイル16−8、並びに外周側コイル18−2及び外周側コイル18−8のみを配した状態を示しており、図3Bは、図3Aを矢印E方向から見た要部を示している。さらに、図3Cには、図3Aにおける矢印F方向から見た要部を示している。
なお、図3B及び図3Cにおいては、さらなる図面の簡略化のために、内周側コイル16−8及び外周側コイル18−8を省略して内周側コイル16−2及び外周側コイル18−2のみを示している。しかしながら、図3B及び図3Cにおいては、内周側コイル16−8及び外周側コイル18−8も、内周側コイル16−2及び外周側コイル18−2に対してステータコア10の端面11上における位置が異なるのみであって、同様の形態を有する。
内周側コイル16−2の内側コイルエンド20−2は、ステータコア10の端面11に沿ってステータ径方向外側に屈曲する2か所の一端屈曲部20−2aと他端屈曲部20−2bを備えている。
したがって、内側コイルエンド20−2は、ステータコア10の端面11から伸長して一端屈曲部20−2a及び他端屈曲部20−2bで屈曲し、ステータ径方向外側に向かって伸長する形態を有することとなる。また、一端屈曲部20−2a及び他端屈曲部20−2bは、ステータコア10の端面11に沿ってステータ周方向に延びる引出部として形成されている。
さらに、この一端屈曲部20−2aと他端屈曲部20−2bの間においては、ステータ軸方向(図3B及び図3Cにおける上下方向)の段差を形成する段差部20−2cが設けられている。そして、内側コイルエンド20−2は、図3Aに示すように、ステータコア10の平面視において、段差部20−2cの部分で逆V字形状に屈曲する構成をとる。図3Bに示すように、内側コイルエンド20−2には、段差部20−2cにより、端面11から相対的に離間した離間部20−2dと端面11に相対的に近接した近接部20−2eとが形成されることとなる。
なお、上述の一端屈曲部20−2a、他端屈曲部20−2b、及び段差部20−2cは、内周側コイル16−2のステータコア10の装着に先立って予め形成されるものである。すなわち、内周側コイル16−2は、予め一端屈曲部20−2a、他端屈曲部20−2b、及び段差部20−2cが形成された巻回形状とした状態でスロット14に装着されることとなる。
一方、外周側コイル18−2において、ステータコア10の端面11からステータ軸方向外側に突出している部分、すなわち外側コイルエンド22−2は、ステータコア10の端面11に沿ってステータ径方向外側に屈曲する2か所の一端屈曲部22−2a(特に図3C参照)と他端屈曲部22−2bを備えている。
したがって、外側コイルエンド22−2は、ステータコア10の端面11から伸長して一端屈曲部22−2a及び他端屈曲部22−2bで屈曲し、ステータ径方向外側に向かって伸長する形態を有することとなる。また、一端屈曲部22−2a及び他端屈曲部22−2bは、ステータコア10の端面11に沿ってステータ周方向に延びる引出部として形成されている。
さらに、また、この一端屈曲部22−2aと他端屈曲部22−2bの間において、ステータ軸方向の段差を形成する段差部22−2cが形成されている。そして、外側コイルエンド22−2は、図3Aに示すように、ステータコア10の平面視において、段差部22−2cの部分で逆V字形状に屈曲する構成をとる。図3Bに示すように、外側コイルエンド22−2には、段差部22−2cにより、端面11から相対的に離れた離間部22−2dと端面11に相対的に近い部分である近接部22−2eとが形成されることとなる。
なお、上述の一端屈曲部22−2a、他端屈曲部22−2b、及び段差部22−2cは、外周側コイル18−2のステータコア10の装着に先立って予め形成されるものである。すなわち、外周側コイル18−2は、予め一端屈曲部22−2a、他端屈曲部22−2b、及び段差部22−2cが形成された巻回形状とした状態でスロット14に装着されることとなる。
本実施の形態では外周側コイル18−2をスロット14の径方向外側寄り位置に装着した後に、内周側コイル16−2をスロット14の径方向内側寄り位置に装着する。
さらに、図3Bに示すように、内周側コイル16−2の内側コイルエンド20−2は、外周側コイル18−2の外側コイルエンド22−2よりも、ステータコア10の端面11から突出量が大きくなるように形成されている。
そして、図3Aに示すように、スロット14−6の部分では、内側コイルエンド20−2、内側コイルエンド20−8、外側コイルエンド22−2、及び外側コイルエンド22−8がステータ径方向外側からこの順番で配置されている。
さらに、図3Bに示すように、内側コイルエンド20−2は外側コイルエンド22−2よりも、端面11からのステータ軸方向(以下、ステータ端面上方とも記載する)への突出量が大きい。
このように、外側コイルエンド22−2及び外側コイルエンド22−8が、内側コイルエンド20−2及び内側コイルエンド20−8と比較してステータ径方向外側寄り位置に配置されており、しかも、外側コイルエンド22−2よりも内側コイルエンド20−2の方が端面11からから突出しているので、外周側コイル18−2のスロット14への装着作業を、内周側コイル16−2のスロット14への装着作業よりも先に行うことで作業効率が向上する。
そして、例えば、外周側コイル18−2の装着作業に当たっては、周方向において外周側コイル18−2に隣接する外周側コイル18−3(図3A〜図3Cには示さず)を装着した後に、その外側コイルエンド22−3の近接部22−3eの上方を、外周側コイル18−2の外側コイルエンド22−2の離間部22−2dが通過する順番で行う。すなわち、外側コイルエンド22−2の離間部22−2dと端面11の間の空間S1に外側コイルエンド22−3の近接部22−3eが通過することとなる。したがって、外周側コイル18−1〜18−8の巻き付け作業は、外周側コイル18−8から外周側コイル18−1の順番に行われる。
その後、外周側コイル18−1〜18−8の巻き付け作業が終了すると、内周側コイル16−1〜16−8の巻き付け作業を行う。
そして、例えば、内周側コイル16−2の装着作業に当たっては、周方向において内周側コイル16−2に隣接する内周側コイル16−3(図3A〜図3Cには示さず)を装着した後に、その内側コイルエンド20−3の近接部20−3eの上方を、内周側コイル16−2の内側コイルエンド20−2の離間部20−2dが通過する順番で行う。すなわち、内側コイルエンド20−2の離間部20−2dと端面11の間の空間S1に内側コイルエンド20−3の近接部20−3eが通過することとなる。したがって、内周側コイル16−1〜16−8の巻き付け作業は、内周側コイル16−8から内周側コイル16−1の順番に行われる。
ここで、図2等を参照すれば理解されるように、基本的に内側コイルエンド20−1〜20−8と外側コイルエンド22−1〜22−8とは、ステータ径方向の内外においてオフセットされた位置に配されるものの、一部分において内側コイルエンド20−1〜20−8と外側コイルエンド22−1〜22−8が重なる部分が生じ得る。
しかしながら、上述のように、内側コイルエンド20−1〜20−8は、その離間部20−1d〜20−8dや近接部20−1e〜20−8eの部分で、外側コイルエンド22−1〜22−8よりも上方に存在する。したがって、内側コイルエンド20−1〜20−8と外側コイルエンド22−1〜22−8がステータコア10に巻回された状態で相互に干渉することが防止される。
図4Aには、内周側コイル16−2(内側コイルエンド20−2)の平面図及び側面図を示しており、図4Bには、外周側コイル18−2(外側コイルエンド22−2)の平面図及び側面図を示している。
図示のように、内側コイルエンド20−2及び外側コイルエンド22−2は、ともに平面視逆V字形状を有するが、当該V字の開き角度、すなわち側面視における内周側コイル16−2及び外周側コイル18−2の広がり幅が若干異なっている。本実施の形態では、ステータ径方向外側寄りに配置される外周側コイル18−2の平面視における広がり幅が若干大きくなっている。
一方で、上述のように、内周側コイル16−2以外の内周側コイル16−1,16−3〜16−8についても、内周側コイル16−2と同一の形状を有しており、外周側コイル18−2以外の外周側コイル18−1,18−3〜18−8についても外周側コイル18−2と同一の形状を有している。
したがって、内周側コイル16−1〜16−8と外周側コイル18−1〜18−8との間で異なる2タイプの部品を用いて、これらの間の区別を明確としつつ、部品点数を極力少なくして本実施の形態に係るコイル構造を実現することができる。特に、ステータ径方向外側の外周側コイル18−1〜18−8の平面視広がり幅が若干大きく形成されている。したがって、この外周側コイル18−1〜18−8を、ステータコア10の円筒形状に起因して一対のスロット14間のピッチが相対的に大きくなっているステータ径方向外側の部分に良好に適応させることができる。
図5は、内側コイルエンド同士及び外側コイルエンド同士の交錯状態を説明する図である。図示のように、ステータ周方向に沿って配置された内周側コイル16−1の内側コイルエンド20−1と内周側コイル16−6の内側コイルエンド20−6が、ティース12−5上において交錯して交錯部32を形成している。
また、ステータ周方向に沿って配置された外周側コイル18−1の外側コイルエンド22−1と外周側コイル18−6の外側コイルエンド22−6が、ティース12−5上において交錯して交錯部30を形成している。
このように、ティース12−5上において内側コイルエンド20−1と内側コイルエンド20−6が交錯部32において交錯し、外側コイルエンド22−1と外側コイルエンド22−6が交錯部30においてそれぞれ交錯することにより、ステータ径方向におけるコイルの平面存在領域を削減し、スペースを有効利用することができる。
特に、本実施の形態では、内側コイルエンド20−1と外側コイルエンド22−6、及び外側コイルエンド22−1と内側コイルエンド20−6も、ティース12−5上やスロット14−4上において一部重なっている。したがって、ステータ径方向におけるコイルの平面存在領域をより削減、スペースを有効利用することができる。
以上説明した本実施の形態に係るステータコア10のコイル構造によれば、図3A及び図3Bに示すように、内周側コイル16と外周側コイル18がステータコア10からステータ軸方向外側へ突出する内側コイルエンド20及び外側コイルエンド22を有し、内側コイルエンド20及び外側コイルエンド22がそれぞれ、該ステータコア10の端面11に沿うようにステータ径方向外側に屈曲する2か所の一端屈曲部20a、22bと他端屈曲部20b、22bを備えている。
したがって、内側コイルエンド20及び外側コイルエンド22はステータ軸方向ではなく、ステータコア10の端面11に沿ってステータ径方向外側に向かって展開することとなり、内側コイルエンド20及び外側コイルエンド22のステータ軸方向の突出長さを短く抑えることができる。
また、図1A〜図1C及び図2に示すように、本実施の形態に係るステータコア10のコイル構造では、ステータコア10には、ステータ径方向に沿って2以上のコイル16、18が独立して配され、2以上のコイル16、18における内周側コイル16のコイルエンド20と外周側コイル18のコイルエンド22が、ステータコア10の端面11上でステータ軸方向において重なっている。これにより、コイルのターン数を増加させつつもコイルエンドのステータ軸方向の突出長さの増加を効果的に防止することができる。
さらに、本実施の形態に係るステータコア10のコイル構造では、内周側コイル16及び外周側コイル18が、それぞれ独立に前記ステータ周方向に沿って複数配置されており、複数配置された内周側コイル16−1〜16−8のコイルエンド20−1〜20−8は相互に同一形状を有し、複数配置された外周側コイル18−1〜18−8のコイルエンド22−1〜22−8は相互に同一形状を有している。
これにより、内周側コイル16と外周側コイル18の2タイプの部品を用意することで、これらの間の区別を明確にしつつ部品点数を減らして製造コストを削減することができる。特に、本実施の形態では、上述のようにステータ径方向外側の外周側コイル18−1〜18−8の平面視広がり幅が若干大きく形成されている。したがって、この外周側コイル18−1〜18−8を、一対のスロット14間のピッチが相対的に大きくなるステータ径方向外側に良好に適合させることができる。
また、本実施の形態に係るステータコア10のコイル構造では、図3B、図4A、及び図4Bに示すように、内側コイルエンド20及び外側コイルエンド22が、それぞれ、2か所の一端屈曲部20aと他端屈曲部20b及び一端屈曲部22aと他端屈曲部22bの間に、段差部20c、22cを備えている。
そして、図2に示すように、内周側コイル16の内側コイルエンド20同士が、一方のコイルエンド20−2の離間部20−2dと端面11との間に、他方のコイルエンド20−3の近接部20−3eを通過させることで交錯される。また、外周側コイル18の外側コイルエンド22同士が、一方のコイルエンド22−2の離間部22−2dと端面11との間に、他方のコイルエンド22−3の近接部22−3eを通過させることで交錯される。
これにより、内側コイルエンド20同士及び外側コイルエンド22同士を効率的に重ねて、コイルエンド全体のステータ軸方向の突出長さを抑制しつつ、その増加を回避することができる。
さらに、本実施の形態では、図2及び図3B等に示すように、内側コイルエンド20は、外側コイルエンド22よりも端面11からの突出量が大きいので、内側コイルエンド20と外側コイルエンド22における相互干渉を防ぐことができる。
また、本実施の形態では、内周側コイル16に対して外周側コイル18がよりステータ径方向側寄り位置に配置されている。
これにより、スロット14のステータ径方向スペースを有効に利用して内周側コイル16及び外周側コイル18の2種類のコイルを、整理された状態でステータに巻回させることができる。特に、図3Aを参照すればわかるように、スロット14上においてステータ径方向スペースを埋めるように、内周側コイル16及び外周側コイル18が装着されることとなるので、スロット14上のスペースを最大限に利用してコイル巻数を確保することができる。
さらに、内側コイルエンド20の一端屈曲部20a及び他端屈曲部20b、並びに外側コイルエンド22の一端屈曲部22a及び他端屈曲部22bは、ステータコア10の端面11と並行で且つステータ周方向に延びる引出部を備える。これにより、離間部20d、22dと近接部20e,22eの長さが短くなり、段差部20c,22cの位置がステータコア10の端面11の中心寄りに移動する。結果として、ステータコア10の端面11上における内側コイルエンド20及び外側コイルエンド22のステータ径方向の拡がりを小さくすることができ、電動モータやジェネレータ内のステータコア10の配置スペースも小さくすることができる。
また、本実施の形態では、図5に示すように、ステータ周方向に沿って複数配置された内周側コイル16及び外周側コイル18のそれぞれのコイルエンド20及びコイルエンド22同士が、ティース12の上方で交錯している。これにより、端面11上におけるコイルの平面存在領域を削減し、スペースを有効利用することができる。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6は、本実施の形態に係るステータコア10の構成を説明する平面図である。当図において図面の簡略化のため、上記実施の形態と形態が異なる内周側コイル16´のみを図示するが、外周側コイルも内周側コイル16´と同様の形状で形成することができる。
図示のように、本実施の形態では、内周側コイル16´−3〜内周側コイル16´−5には、それらの段差部と屈曲部の間に、ステータ周方向に沿うクランク部40が、ステータ径方向に沿って複数箇所形成されている。
このような内周側コイル16´−3〜内周側コイル16´−5では、ステータ周方向においてクランク部40を有していない直線状とした内周側コイルと比べて、ステータコア10の端面11上の内側コイルエンド20のステータ径方向の拡がりをさらに小さくすることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。例えば、本実施の形態におけるステータコア10へのコイルの巻数や、装着するコイルの一対のスロット間におけるスロット数(巻きピッチ)等は、一例に過ぎず、種々の状況に応じて任意に調整することが可能である。
また、上記実施の形態では、内周側コイル16及び外周側コイル18の2種のコイルをステータコア10に装着するようにしたが、これに限られず、例えば、3種以上のコイルをスロット14の径方向に沿って並べて配置するようにしても良い。
10 ステータコア
10a ティース部
10b バックヨーク
12(12−1〜12−13) ティース
14(14−1〜14−12) スロット
16(16−1〜16−8) 内周側コイル
18(18−1〜18−8) 外周側コイル
20(20−1〜20−8) 内側コイルエンド
20a(20−1a〜20−8a) 一端屈曲部(屈曲部)
20b(20−1b〜20−8b) 他端屈曲部(屈曲部)
20c(20−1c〜20−8c) 段差部
22 外側コイルエンド
22−a(22−1a〜22−8a) 一端屈曲部(屈曲部)
22−b(22−1b〜22−8b) 他端屈曲部(屈曲部)
22−c(22−1c〜22−8c) 段差部
40 クランク部

Claims (6)

  1. ステータコアの内周に形成されたスロットのうちの一対のスロットを通して該一対のスロット間のティースにコイルを巻回するステータコイル構造において、
    前記コイルは、前記ステータコアの端面からステータ軸方向外側へ突出する部分であるコイルエンドを有し、
    前記コイルエンドは、前記ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向外側に屈曲する2か所の屈曲部を備え、
    前記ステータコアには、ステータ径方向に沿って2以上の前記コイルが独立して配され、
    前記2以上のコイルにおける一のコイルのコイルエンドと他のコイルのコイルエンドが、前記ステータコアの端面上でステータ軸方向において重なり、
    前記コイルのコイルエンドは、
    前記2か所の屈曲部の間においてステータ軸方向の段差を形成する段差部を備え、該段差部により形成された前記ステータコア端面に近接した近接部と前記ステータコア端面から離間した離間部とを有し、
    前記ステータ周方向において複数配置された前記コイルのコイルエンド同士が、第1のコイルエンドの離間部と前記端面との間の空間に、第2のコイルエンドの近接部を通過させることで交錯されることを特徴とするステータコイル構造。
  2. ステータコアの内周に形成されたスロットのうちの一対のスロットを通して該一対のスロット間のティースにコイルを巻回するステータコイル構造において、
    前記コイルは、前記ステータコアの端面からステータ軸方向外側へ突出する部分であるコイルエンドを有し、
    前記コイルエンドは、前記ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向外側に屈曲する2か所の屈曲部を備え、
    前記ステータコアには、ステータ径方向に沿って2以上の前記コイルが独立して配され、
    前記2以上のコイルにおける一のコイルのコイルエンドと他のコイルのコイルエンドが、前記ステータコアの端面上でステータ軸方向において重なり、
    前記一のコイルが前記他のコイルに対してステータ径方向内側寄り位置に配置され、
    前記一のコイルのコイルエンドが、前記他のコイルのコイルエンドよりもステータコアの端面からの突出量が大きくなるように形成されることを特徴とするステータコイル構造。
  3. ステータコアの内周に形成されたスロットのうちの一対のスロットを通して該一対のスロット間のティースにコイルを巻回するステータコイル構造において、
    前記コイルは、前記ステータコアの端面からステータ軸方向外側へ突出する部分であるコイルエンドを有し、
    前記コイルエンドは、前記ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向外側に屈曲する2か所の屈曲部を備え、
    前記ステータコアには、ステータ径方向に沿って2以上の前記コイルが独立して配され、
    前記2以上のコイルにおける一のコイルのコイルエンドと他のコイルのコイルエンドが、前記ステータコアの端面上でステータ軸方向において重なり、
    前記ステータ周方向に沿って複数配置されたコイルのコイルエンド同士が、前記ティースの上方で交錯することを特徴とするステータコイル構造。
  4. ステータコアの内周に形成されたスロットのうちの一対のスロットを通して該一対のスロット間のティースにコイルを巻回するステータコイル構造において、
    前記コイルは、前記ステータコアの端面からステータ軸方向外側へ突出する部分であるコイルエンドを有し、
    前記コイルエンドは、前記ステータコアの端面に沿うようにステータ径方向外側に屈曲する2か所の屈曲部を備え、
    前記ステータコアには、ステータ径方向に沿って2以上の前記コイルが独立して配され、
    前記2以上のコイルにおける一のコイルのコイルエンドと他のコイルのコイルエンドが、前記ステータコアの端面上でステータ軸方向において重なり、
    前記コイルエンドの前記段差部と前記屈曲部との間に前記ステータ周方向に沿うクランクが形成されたことを特徴とするステータコイル構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のステータコイル構造であって、
    前記一のコイル及び前記他のコイルが、それぞれ独立に前記ステータ周方向に沿って複数配置され、
    前記複数配置された一のコイルのコイルエンドは相互に同一形状を有し、前記複数配置された他のコイルのコイルエンドは相互に同一形状を有することを特徴とするステータコイル構造。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のステータコイル構造であって、
    前記屈曲部は、前記ステータコアの端面に沿ってステータ周方向に延びる引出部を備えることを特徴とするステータコイル構造。
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