JP6536331B2 - 高強度鋼板及びその製造方法 - Google Patents
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[1]質量%で、
C :0.03〜0.09%、
Mn:1.30〜2.50%、
Nb:0.005〜0.03%、
Mo:0.05〜0.3%、
Al:0.01〜0.05%、
Ti:0.10〜0.20%
を含有し、
Si:0.50%以下、
P :0.02%以下、
S :0.006%以下、
N :0.005%以下、
B :0.003%以下
に制限し、残部Fe及び不可避的不純物からなり、下記式(1)で求められるJS値が1.8以上であり、板厚が4.5〜25mmであることを特徴とする高強度鋼板。
JS=5.5[C]+1.2[Si]+0.5[Mn]+0.8[Ni]+0.2[Cr]+1.8[Mo]+0.6[Nb]+[B] ・・・ (1)
ここで、[X]は、各元素Xの質量%であり、上記(1)式において、その元素を含有しない場合は0とする。
[2]更に、質量%で、
Cu:0.5%以下、
Ni:0.5%以下、
Cr:1.0%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記[1]に記載の高強度鋼板。
[3]更に、質量%で、
Ca:0.01%以下、
Mg:0.01%以下、
REM:0.01%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の高強度鋼板。
[4]ラス状組織からなる金属組織を有することを特徴とする上記[1]〜[3]のいずれかに記載の高強度鋼板。
C :0.03〜0.09%、
Mn:1.30〜2.50%、
Nb:0.005〜0.03%、
Mo:0.05〜0.3%、
Al:0.01〜0.05%、
Ti:0.10〜0.20%
を含有し、
Si:0.50%以下、
P :0.02%以下、
S :0.006%以下、
N :0.005%以下、
B :0.003%以下
に制限し、残部Fe及び不可避的不純物からなり、下記式(1)で求められるJS値が1.8以上である成分組成を有する鋼片を、1000℃以上に加熱し、900℃以上で粗圧延を施した後、下記式(2)、(3)及び(4)を同時に満足する温度TCRの範囲内での累積圧下率を40〜60%とする仕上圧延を行って板厚を4.5〜25mmとし、そのまま、700℃以上の温度から100℃以下の温度まで水冷することを特徴とする高強度鋼板の製造方法。
JS=5.5[C]+1.2[Si]+0.5[Mn]+0.8[Ni]+0.2[Cr]+1.8[Mo]+0.6[Nb]+[B] ・・・ (1)
TCR≦900℃ ・・・ (2)
TCR≧800×[Ti]+720 ・・・ (3)
TCR≦2250×[Ti]+590 ・・・ (4)
ここで[X]は各元素Xの含有量[質量%]であり、上記(1)式において、その元素を含有しない場合は0として求める。
[6]更に、質量%で、
Cu:0.5%以下、
Ni:0.5%以下、
Cr:1.0%以下、
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記[5]に記載の高強度鋼板の製造方法。
[7]更に、質量%で、
Ca:0.01%以下、
Mg:0.01%以下、
REM:0.01%以下、
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記[5]又は[6]のいずれかに記載の高強度鋼板の製造方法。
TCR≧800×[%Ti]+720 ・・・(3)
TCR≦2250×[%Ti]+590 ・・・(4)
更に、これらの関係式から求められるTCRの範囲内での累積圧下率が40〜60%になるように仕上圧延を行うことによって、降伏強さが685MPa以上、引張強さが930MPa以下という、好ましい引張特性が得られることがわかった。
ここで、[X]はそれぞれ、各元素Xの質量%である。
継手強度=705×JS−491 (MPa) ・・・(5)
Cは、強度、降伏比だけでなく、製鋼工程での製造性にも影響を及ぼす元素である。C量が0.03%を下回ると、製鋼での工程負荷が大きくなりすぎるので、0.03%以上とする。一方、C量が0.09%を超えると、降伏比が大きくなり、降伏強さに対して引張強さが高くなりすぎるので、0.09%以下とする。好ましくは0.06%以下とする。
Siは、脱酸元素であり、強度の上昇にも寄与する元素である。Si量は0%でもよいが、0.01%以上が好ましい。一方、Siを過剰に添加すると靭性が低下するため、Si量の上限を0.50%以下とする。好ましくは0.40%以下とする。
Mnは、焼入れ性を高める元素であり、強度を確保のために、Mn量を1.30%以上とする。好ましくは1.50%以上とする。一方、Mnを過剰に添加すると靭性が低下するため、Mn量の上限を2.50%以下とする。好ましくは2.00%以下とする。
[S:0.006%以下]
P、Sは、不純物であり、母材及び継手の低温靭性を低下させるため、P量及びS量を、それぞれ、0.02%以下及び0.006%以下に制限する。好ましくは、それぞれ、0.01%以下及び0.004%以下である。P量及びS量の下限は0でもよいが、製造コストの観点から、P量を0.001%以上、S量を0.0001%以上とすることができる。
Nbは、焼入れ性の確保や、組織の微細化による強靭化に有効であり、Nb量を0.005%以上とする。好ましくは0.010%以上とする。一方、多量のNbを添加すると溶接部の靭性が低下するため、Nb量の上限を0.03%以下とする。好ましくは0.02%以下とする。
Moは、焼入れ性確保のために有効な元素であり、Mo量を0.05%以上とし、好ましくは0.10%以上とする。一方、Moを過剰に添加すると靭性の低下が懸念されるため、Mo量の上限を0.3%以下とする。好ましくはMo量を0.25%以下とする。
Alは、脱酸元素であり、Tiの酸化物の形成を抑制して、TiCを析出させるために、Al量を0.01%以上とする。一方、Al量が0.05%を超えると、粗大なアルミナ介在物が生成し、靭性を低下させるので、Al量の上限を0.05%以下とする。
Tiは、本発明で最も重要な元素である。TiCを形成して炭素を固定し、降伏比を大きくするとともに引張強さの上昇を抑制するために、Ti量を0.10%以上とする。一方、Tiを過度に添加すると、固溶炭素量が過剰に減少して強度が低下するため、Ti量の上限を0.20%以下とする。
Bは、焼入れ性を向上させる元素であり、好ましくはB量を0.0003%以上とする。しかし、B量が0.003%を超えても焼入れ性は飽和するので、上限を0.003%以下に制限する。好ましくはB量を0.002%以下とする。
Nは、TiNを形成して、TiCの生成を阻害するため、N量を0.005%以下に制限する。好ましくはN量を0.004%以下とする。N量は0%でもよいが、製造コストの観点から、0.001%以上であってもよい。
[Ni:0.5%以下]
[Cr:1.0%以下]
Cu、Ni、Crは、焼入れ性を高めて強度の上昇に寄与する元素であり、1種又は2種以上を含有させることができる。効果を得るためには、それぞれの元素の含有量を0.10%以上にすることが好ましい。一方、Cu、Ni、Crは、何れも過度に添加すると母材及び継手の靭性が低下することがあり、含有量の上限を、それぞれ0.5%以下、0.5%以下、1.0%以下とすることが好ましい。
[Mg:0.01%以下]
[REM:0.01%以下]
上記の元素の他、酸化物や硫化物の形態を制御するために、Ca、Mg、REMの1種又は2種以上を含有させてもよい。効果を得るためには、それぞれの元素の含有量を0.0005%以上にすることが好ましい。一方、Ca、Mg、REMは、何れも過度に添加すると粗大な介在物を生じて、母材及び継手の靭性が低下することがあり、含有量の上限を、それぞれ0.01%以下、0.01%以下、0.01%以下とすることが好ましい。
更に、本発明に係る高強度鋼板を用いて製作した溶接継手の強度を母材の強度と同等以上にするため、溶接熱影響部の最軟化部の硬さと良い相関関係を示す(1)式で表わされるJS値を1.8以上とする。JS値の上限は高いほど好ましいため、特に制限せず、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、Nb、Bの含有量の上限値で決定される3.1であってもよい。JS値を高めるには合金元素の含有量を増加させることが必要になるので、製造コストの観点から、JS値を好ましくは3.0以下、より好ましくは2.5以下、更に好ましくは2.0以下とすることができる。
ここで、[C]、[Si]、[Mn]、[Ni]、[Cr]、[Mo]、[Nb]、[B]はそれぞれ、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、Nb、Bの質量%である。
TCR≧800×[%Ti]+720 ・・・(3)
TCR≦2250×[%Ti]+590 ・・・(4)
Claims (7)
- 質量%で、
C :0.03〜0.09%、
Mn:1.30〜2.50%、
Nb:0.005〜0.03%、
Mo:0.05〜0.3%、
Al:0.01〜0.05%、
Ti:0.10〜0.20%
を含有し、
Si:0.50%以下、
P :0.02%以下、
S :0.006%以下、
N :0.005%以下、
B :0.003%以下
に制限し、残部Fe及び不可避的不純物からなり、下記式(1)で求められるJS値が1.8以上であり、板厚が4.5〜25mmであることを特徴とする高強度鋼板。
JS=5.5[C]+1.2[Si]+0.5[Mn]+0.8[Ni]+0.2[Cr]+1.8[Mo]+0.6[Nb]+[B] ・・・(1)
ここで、[X]は、各元素Xの質量%であり、上記(1)式において、その元素を含有しない場合は0とする。 - 更に、質量%で、
Cu:0.5%以下、
Ni:0.5%以下、
Cr:1.0%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の高強度鋼板。 - 更に、質量%で、
Ca:0.01%以下、
Mg:0.01%以下、
REM:0.01%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の高強度鋼板。 - ラス状組織からなる金属組織を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の高強度鋼板。
- 質量%で、
C :0.03〜0.09%、
Mn:1.30〜2.50%、
Nb:0.005〜0.03%、
Mo:0.05〜0.3%、
Al:0.01〜0.05%、
Ti:0.10〜0.20%
を含有し、
Si:0.50%以下、
P :0.02%以下、
S :0.006%以下、
N :0.005%以下、
B :0.003%以下
に制限し、残部Fe及び不可避的不純物からなり、下記式(1)で求められるJS値が1.8以上である成分組成を有する鋼片を、1000℃以上に加熱し、900℃以上で粗圧延を施した後、下記式(2)、(3)及び(4)を同時に満足する温度TCRの範囲内での累積圧下率を40〜60%とする仕上圧延を行って板厚を4.5〜25mmとし、そのまま、700℃以上の温度から100℃以下の温度まで水冷することを特徴とする高強度鋼板の製造方法。
JS=5.5[C]+1.2[Si]+0.5[Mn]+0.8[Ni]+0.2[Cr]+1.8[Mo]+0.6[Nb]+[B] ・・・(1)
TCR≦900℃ ・・・(2)
TCR≧800×[Ti]+720 ・・・(3)
TCR≦2250×[Ti]+590 ・・・(4)
ここで[X]は各元素Xの含有量[質量%]であり、上記(1)式において、その元素を含有しない場合は0として求める。 - 更に、質量%で、
Cu:0.5%以下、
Ni:0.5%以下、
Cr:1.0%以下、
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項5に記載の高強度鋼板の製造方法。 - 更に、質量%で、
Ca:0.01%以下、
Mg:0.01%以下、
REM:0.01%以下、
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の高強度鋼板の製造方法。
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| JP2015197636A JP6536331B2 (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | 高強度鋼板及びその製造方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2015197636A JP6536331B2 (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | 高強度鋼板及びその製造方法 |
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| JP2017071805A JP2017071805A (ja) | 2017-04-13 |
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ID=58538105
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2015197636A Active JP6536331B2 (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | 高強度鋼板及びその製造方法 |
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| JP3378923B2 (ja) * | 1993-09-20 | 2003-02-17 | 新日本製鐵株式会社 | 溶接歪が小さくかつ線状加熱による曲げ加工性の良い鋼板の製造方法 |
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| JP5867444B2 (ja) * | 2013-04-15 | 2016-02-24 | Jfeスチール株式会社 | 靭性に優れた高強度熱延鋼板およびその製造方法 |
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| KR101536471B1 (ko) * | 2013-12-24 | 2015-07-13 | 주식회사 포스코 | 용접열영향부 인성이 우수한 초고강도 용접구조용 강재 및 이의 제조방법 |
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