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JP6538539B2 - 二液混合スプレーガン - Google Patents
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JP6538539B2 - 二液混合スプレーガン - Google Patents

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Description

本発明は、二種類の液体を同時に噴射して混合するスプレーガンに関する。
従来、2液以上を平行に噴射するスプレーガンとして、塗料を供給する管体を軸方向に移動可能としたものがある。(例えば、特許文献1参照)。しかし、このスプレーガンの場合、平行に噴射された液体が混合されにくい。よって、塗料によっては色むらができやすい。
一方、二種類の液体を同時に噴射するスプレーガンとして、例えば、銀鏡塗装を行うスプレーガンがある。銀鏡塗装は、樹脂などの被塗装物の表面に塗装すれば金属の質感を得られる塗装である。以下、銀鏡塗装を行う二液混合スプレーガンを例に説明する。
銀鏡塗装を行う二液混合スプレーガンの場合、銀鏡処理液と還元液の二種類の液体を同時に噴射して空気中で混合する。銀鏡処理液と還元液とを空気中で混合することで、銀を析出させた状態の液体を被塗装物の表面に塗装する。すなわち、二種類の液体を噴射し、それぞれの液体を微細化して空中で混ぜ合わせることで化学反応(銀鏡反応)を起こさせる。そして、その化学反応を起こさせた液体を被塗装物の表面に塗装している。
この種の先行技術として、銀鏡反応を起こす第1液と第2液とを、ヘッド部に並設されたそれぞれの吐出口から噴射するスプレーガンがある(例えば、特許文献2参照)。このスプレーガンでは、ヘッド部の前面が平面になっている。このヘッド部の前面に、2液を吐出するノズルが並設されている。
特許第3451164号公報 特開2003−38988号公報
しかし、上記特許文献3の場合、ヘッド部の前面が平面になっている。このため、ノズルから噴射した液体を微細化するためのエアが液体の噴射方向と異なる方向に噴射される。よって、ノズルから噴射した液体の微細化にむらが生じるおそれがある。
また、上記特許文献3のような先行技術では、スプレーガンのヘッド部の前面から被塗装物の表面までの距離を、二種類の液体を混合させるために必要な所定距離に保つ必要がある。銀鏡塗装では、上記所定距離が近い場合、二種類の液体が混ざらずに塗装される。このため、化学反応の途中で被塗装物の表面に塗装されることになり均一な塗装面を得ることが難しい。
そこで、本発明は、ヘッド部の前面を被塗装物により近づけるべく、塗装の混合を促しやすい二液混合スプレーガンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、本体部とヘッド部とを有し、前記ヘッド部から噴射する二種類の液体を混合して塗装する二液混合スプレーガンであって、前記ヘッド部は、二種類の前記液体をそれぞれ噴射する2つの液噴射ノズルと、2つの前記液噴射ノズルから噴射する二種類の前記液体をそれぞれ微細化する第1エアを噴射する2つの第1エア噴射口と、を備え、2つの前記第1エア噴射口は、2つの前記液噴射ノズルの周囲から前記微細化する第1エアを噴射するように配置され、2つの前記液噴射ノズルは、前記ヘッド部に所定間隔で配置され、かつ2つの前記液噴射ノズルの液噴射軸線が前記ヘッド部の中心軸に向かって傾斜して配置されており、前記ヘッド部は、前面が該ヘッド部の中心軸に向かって凹む傾斜面に形成されている。
この構成によれば、ヘッド部から噴射する二種類の液体は、液噴射ノズルがヘッド部の中心軸に向かって傾斜し、かつヘッド部の前面が中心軸に向かって凹む傾斜面になっている。よって、前面が平面となっているヘッド部のスプレーガンに比べて、液噴射ノズルの先端部を本体部の方向に位置させることができる。従って、前面が平面のヘッド部に比べて、ノズル部の前面により近い位置で二種類の液体を混合させることができる。さらに、ヘッド部の前面が中心軸に向かって凹む傾斜面になっている。よって、液噴射ノズルから噴射した液体に対し、この液噴射ノズルの周囲の第1エア噴射口から噴射する微細化する第1エアを均一に噴射して、液体を均一に微細化することができる。その上、ヘッド部の前面が、ヘッド部の中心軸に向かって凹む傾斜面となっている。よって、前面が平面となっているヘッド部に比べて、液噴射ノズルから噴射する液体がヘッド部の前面に付着することを低減できる。しかも、二種類の液体をそれぞれ噴射する2つの液噴射ノズルを1つのヘッド部に備えている。よって、二液混合スプレーガンのコンパクト化を図ることができる。
また、前記ヘッド部は、前面が、2つの前記液噴射ノズルの前記液噴射軸線に対して直交する凹状の円錐形傾斜面に形成されており、2つの前記液噴射ノズルは、前記ヘッド部の中心軸に対して軸対称の位置に配置されていてもよい。
このように構成すれば、ヘッド部の前面を円錐形傾斜面に形成することで、ヘッド部の前面を、中心軸に対して軸対称の傾斜面に形成することが機械加工などで容易にできる。しかも、2つの液噴射ノズルを、ヘッド部の中心軸に対して軸対称の位置に配置することで、円錐形傾斜面に対し、2つの液噴射ノズルを対称位置に適切に配置できる。
また、前記ヘッド部は、2つの前記液噴射ノズルから噴射した前記液体に対して、前記ヘッド部の前記液噴射ノズルよりも外周側の位置から前記中心軸に向かって第2エアを噴射する第2エア噴射口をさらに備えていてもよい。
このように構成すれば、第2エア噴射口から噴射する第2エアにより、2つの液噴射ノズルから噴射した二種類の液体を中心軸に向けて寄せる。よって、二種類の液体を液噴射ノズルにより近い位置で混合させることができる。液噴射ノズルにより近い位置で二種類の液体を混合することで、被塗装面とヘッド部との距離をさらに近づけて塗装することができる。しかも、第2エア噴射口から噴射する第2エアにより、液噴射ノズルから噴射した液体を扁平させる。よって、液体の塗布幅を広げて広範囲に塗装することができる。
また、2つの前記第2エア噴射口は、前記ヘッド部に配置されている2つの前記液噴射ノズルを結ぶ線上の前記ヘッド部の外周部に配置されていてもよい。
このように構成すれば、2つの液噴射ノズルから噴射される二種類の液体に対して、液噴射ノズルを結ぶ線上のヘッド部の外周部に配置された2つの第2エア噴射口から噴射される第2エアによって、二種類の液体を均一に混合することができる。また、二種類の液体の混合促進を図ることができる。
また、前記ヘッド部は、前記本体部との接続面に、該ヘッド部を前記本体部と結合する面の円周方向の位置を決める位置決め部を有していてもよい。
このように構成すれば、ヘッド部を本体部に取り付ける時に、位置決め部でヘッド部の円周方向の位置が決まる。しかも、ヘッド部の円周方向の位置が決まることで、2つの液噴射ノズルと本体部の二種類の液体を供給する部分(ニードル部)との接続面の円周方向の位置が常に同一になる。よって、2つの液噴射ノズルと2つのニードル部との位置関係を間違えて接続することがない。さらに、2つの液噴射ノズルと本体部との接続位置が常に同一になるので、2つの液噴射ノズルのいずれにも他方の液体が付着することがない。例えば、銀鏡塗装を行う二種類の液体を噴射する二液混合スプレーガンの場合、銀鏡処理液の液噴射ノズルが還元液の供給部に誤って接続されることがない。よって、本体部とヘッド部との間で銀の析出を生じさせる接続を防止できる。
また、前記本体部は、前記ヘッド部に二種類の前記液体をそれぞれ供給するニードル部と、前記ニードル部に二種類の前記液体を供給するトリガーを具備するグリップ部と、を有し、前記ニードル部と前記ヘッド部は、前記グリップ部の比重よりも軽い比重の材料で形成されており、それぞれの前記ニードル部は、前記本体部の内部で前記ヘッド部との接続面に向けて平行に配置され、前記本体部に二種類の前記液体を供給する配管は、それぞれの前記ニードル部に向けて、前記本体部の下部に接続されていてもよい。
このように構成すれば、本体部の内部におけるニードル部とヘッド部の重量をグリップ部よりも軽い比重の材料として先端側の重量を低減できる。よって、グリップ部を持って作業をするときのスプレーガンの取扱いが容易になる。しかも、本体部の下部に二種類の液体を供給する配管が接続されており、液体噴射時にガンの取扱いが容易になる。本体部の内部におけるニードル部が平行に配置されているため、本体部の外形をコンパクトに形成することができる。
また、二種類の前記液体は、銀鏡処理液と還元液とであり、前記ニードル部は、樹脂材料で形成されていてもよい。
このように構成すれば、銀鏡塗装を行う二液混合スプレーガンの場合、ニードル部を樹脂材料とすることで、金属のニードル部に比べて、時間経過によって噴射前の銀鏡処理液から銀イオンが還元されて析出することを抑えることができる。銀の析出を抑えることで、内部の洗浄に要する時間と労力を軽減できる。
本発明によれば、ヘッド部の前面から噴射される2つの液体を、ヘッド部の前面により近い位置で混合することができる。よって、ヘッド部を被塗装物により近づけて塗装することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態を示す二液混合スプレーガンの側面図である。 図2は、図1に示す二液混合スプレーガンのヘッド部の正面図である。 図3は、図2に示すヘッド部のIII−III矢視における拡大断面図である。 図4Aは、図3に示すヘッド部の液噴射ノズルから噴射される液体と第1エアの作用を示す図面である。 図4Bは、図4Aに示す作用に加えて第2エア噴射口からの第2エアを加えた作用を示す図面である。 図5は、図1に示すV−V矢視の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、銀鏡塗装を行う二液混合スプレーガン1を例に説明する。二種類の液体は、銀鏡処理液と還元液となる。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における方向の概念は、図1に示す二液混合スプレーガン1に向かってヘッド部10を前方向とし、上下左右方向は、図2に示すヘッド部10の前面13に向かった状態における上下左右方向の概念と一致するものとする。
(二液混合スプレーガン1の全体構成)
図1の側面図に示すように、この実施形態の二液混合スプレーガン1は、本体部30の前部にヘッド部10が取り付けられている。本体部30には、前端部にヘッド部10を取り付ける取付部31が備えられている。取付部31は、本体部30の前部に設けられたねじ部である。取付部31には、周囲に雄ねじが切られている。ヘッド部10は、後端の鍔部11(図3)にナット部材12が設けられている。ナット部材12には、内周に雌ねじが切られている。ヘッド部10は、ナット部材12の雌ねじを取付部31の雄ねじにねじ込むことで、本体部30に取り付ける。ナット部材12により、ヘッド部10は本体部30の前部に着脱可能となっている。
本体部30には、取付部31の後方に液体供給部32が備えられている。液体供給部32には、下方から二液をそれぞれ供給する液配管50を接続する2つの液管接続部33が備えられている。2つの液管接続部33は、左右方向に並設されている(図2)。液管接続部33は、平行に設けられている。液体供給部32の後方には、トリガー34が備えられている。トリガー34は、上端部が本体部30に支持されており、下部が前後方向に揺動可能となっている。トリガー34の後方には、グリップ部35が備えられている。グリップ部35を持って、トリガー34の下部をグリップ部35に向けて引くことで液体噴射量を調整することができる。グリップ部35の下部には、エア管接続部36が備えられている。エア管接続部36には、エア配管51が接続されている。エア管接続部36に近接して、エアを遮断するエア遮断部材37が備えられている。また、本体部30の後部には、エア配管51から供給されたエアの噴出量を調整するエア調整部材38が備えられている。エア調整部材38は、後述する第2エア噴射口18,19から噴射するエアのエア量を調整する。エア遮断部材37及びエア調整部材38は、いずれも回転させることでエアの流路開口面積を変化させてエア量を調整することができる。本体部30の後部には、上記トリガー34の揺動量を調整する調整部材46が設けられている。調整部材46は、回転させることでトリガー34の揺動量を調整することができる。
(ヘッド部10の構成)
図2は、図1に示す二液混合スプレーガンのヘッド部の正面図である。図3は、図2に示すヘッド部のIII−III矢視における拡大断面図である。
図2に示すように、ヘッド部10は、正面視において外形が円形に形成されている。ヘッド部10の前面13には、二種類の液体をそれぞれ噴射する2つの液噴射ノズル14,15が所定間隔で備えられている。液噴射ノズル14,15は、前面13に所定径の孔が開口した状態で設けられている。2つの液噴射ノズル14,15の周囲には、それぞれ第1エアを噴射する第1エア噴射口16,17が備えられている。第1エア噴射口16,17は、液噴射ノズル14,15と同軸に備えられている。第1エア噴射口16,17は、液噴射ノズル14,15の孔の周囲で円環状の開口となっている。2つの液噴射ノズル14,15は、銀鏡処理液を噴射する液噴射ノズル14と還元液を噴射する液噴射ノズル15とである。液噴射ノズル14,15の配置は、逆の配置でもよい。
二液混合スプレーガン1は、ヘッド部10の液噴射ノズル14,15から二種類の液体をそれぞれ噴射し、第1エア噴射口16,17からそれぞれ噴射する第1エアで微細化する。そして、微細化した二種類の液体を空中で混合させて被塗装物の表面(図4A、図4B:以下、「被塗装面60」という)に塗装する。
また、ヘッド部10は、上記本体部30との接続面に位置決め部20を有している。位置決め部20により、ヘッド部10を本体部30と結合する面の円周方向の位置を決めている。この位置決め部20は、この実施形態では、本体部30の前面から前方に突出するように設けられた位置決めピン21と、ヘッド部10に設けられたピン挿入穴22とを有している。ヘッド部10のピン挿入穴22に位置決めピン21を挿入することで、ヘッド部10を本体部30に取り付ける時にヘッド部10の円周方向の位置が決まる。そして、ヘッド部10の円周方向位置が決まることで、2つの液噴射ノズル14,15と本体部30の二種類の液体を供給するニードル部39,40(図5)との円周方向の位置が常に同一になる。
よって、2つの液噴射ノズル14,15と2つのニードル部39,40との位置関係(この例では左右の位置関係)を間違えて接続することがない。2つの液噴射ノズル14,15と本体部30との接続位置が常に同一になるので、2つの液噴射ノズル14,15のいずれにも他方の液体が付着することがない。
このことは、銀鏡塗装を行う二種類の液体を噴射する二液混合スプレーガン1の場合、銀鏡処理液の液噴射ノズル14が還元液のニードル部40と誤って接続されることがない。従って、本体部30とヘッド部10との接続部分において銀の析出を生じさせるような接続を防止できる。
図3に示すように、ヘッド部10の前面13は、ヘッド部10の中心軸L0に向かって凹む傾斜面に形成されている。この実施形態では、前面13が、2つの液噴射ノズル14,15の液噴射軸線L1,L2に対して直交する面を形成する凹状の円錐形傾斜面に形成されている。
ヘッド部10の前面13を円錐形傾斜面とすることで、ヘッド部10の前面13を、中心軸L0に対して軸対称の傾斜面に形成することが機械加工などで容易にできる。
そして、2つの液噴射ノズル14,15は、ヘッド部10の中心軸L0に対して軸対称の位置に配置されている。2つの液噴射ノズル14,15は、それぞれの液噴射軸線L1,L2がヘッド部10の中心軸L0に向かって傾斜して配置されている。つまり、2つの液噴射軸線L1,L2が平行ではなく、互いに中心軸L0に向かって角度を持っている。このように、液噴射軸線L1,L2を中心軸L0に向けて角度を持たせることで、それぞれの液噴射ノズル14,15から噴射される二種類の液体W1,W2がヘッド部10の前面13に近い位置で交差するようにしている。これにより、二種類の液体W1,W2が混合される距離D0をヘッド部10の前面13に近づけている。
また、2つの液噴射ノズル14,15の周囲には、第1エアを噴射する第1エア噴射口16,17を有している。これら2つの液噴射ノズル14,15と第1エア噴射口16,17とは、金属材料のノズル部23として形成されている。ノズル部23は、後述するように、ほぼ全体的に樹脂材料で形成されたヘッド部10の前部に、ヘッド部10の一部としてボルト24で固定されている。
ノズル部23の液噴射ノズル14,15は、ヘッド部10の樹脂材料の部分に形成された液通路25,26と連通している。これらの液通路25,26は、ヘッド部10を本体部30に取り付けたときに、後述する本体部30のニードル部39,40と連通するようになっている。ニードル部39,40から液体W1,W2が供給されると、液噴射ノズル14,15から噴射される。
第1エア噴射口16,17は、ノズル部23とヘッド部10の樹脂材料との間に形成された空間27と連通している。空間27は、第1エア噴射口16,17から噴射する第1エアA1を溜めるバッファ空間となっている。この空間27は、本体部30のエア供給部(図示略)と連通するようになっている。本体部30から空間27に第1エアA1が供給されると、空間27によって第1エアA1は均圧となる。そして、均圧となった第1エアA1が、第1エア噴射口16,17から噴射される。ノズル部23に備えられたそれぞれの液噴射ノズル14,15からそれぞれの液体が噴射され、その液噴射軸線L1,L2と同軸方向に第1エア噴射口16,17から第1エアA1が噴射される。これにより、液噴射ノズル14,15から噴射される液体W1,W2が第1エアA1で均一に微細化される。液噴射ノズル14,15から噴射されるそれぞれの液体W1,W2を均一に微細化するので、銀鏡処理液が液噴射ノズル14,15の先端部分に付着することを防止できる。よって、析出した銀がヘッド部10の前面13に付着することを防止できる。前面13に析出した銀が付着することを防止できるので、前面13に析出物が付着した場合の洗浄に要する時間、労力を省ける。
さらに、図2、図3に示すように、ヘッド部10には、2つの液噴射ノズル14,15から噴射した液体W1,W2に対して、液噴射ノズル14,15よりも外周側の位置から中心軸L0に向かって第2エアA2を噴射する第2エア噴射口18,19が備えられている。第2エア噴射口18,19は、ヘッド部10に形成されたエア供給路28と連通している。エア供給路28は、本体部30のエア供給部(図示略)と連通するようになっている。本体部30からエア供給路28に第2エアA2が供給されると、第2エア噴射口18,19から噴射される。
この実施形態では、第2エア噴射口18,19と液噴射ノズル14,15とを、中心軸L0を通る直線上に配置しており、横方向に一直線の配置となっている(図2)。第2エア噴射口18,19の配置は、ヘッド部10の液噴射ノズル14,15よりも外周部で、中心軸L0に対して対称位置に配置されていればよい。第2エア噴射口18,19は、左右位置にそれぞれ複数個を有するような構成でもよい。液噴射ノズル14,15に対する第2エア噴射口18,19の配置は、液噴射ノズル14,15から噴射した液体W1,W2に対して横方向から噴射するように配置されていればよく、この実施形態に限定されない。
この第2エア噴射口18,19を備えさせることで、後述するように、2つの液噴射ノズル14,15から噴射される二種類の液体W1,W2に対して、ヘッド部10の外周部から第2エアA2(図4B)を噴射する。これにより、2つの液噴射ノズル14,15から噴射された二種類の液体W1,W2を、ヘッド部10の前面13により近い位置で混合することができる。また、二種類の液体W1,W2の混合促進を図ることができる。
また、液噴射ノズル14,15から円状に噴射したそれぞれの液体W1,W2を、第2エア噴射口18,19から噴射した第2エアA2によって扁平させる。第2エアA2により、グリップ部35を持った状態で上下方向に扁平させる。これにより、グリップ部35を持って左右方向に移動させれば、扁平方向に塗布幅を広げた液体W1,W2で大面積を一度に塗ることができる。なお、第2エア噴射口18,19から噴射する第2エアA2の量は、本体部30に備えられたエア調整部材38によって調整できる。第2エアA2の量を少なくすることで、一方向に広がる量を小さくできる。第2エアA2の量を多くすることで、一方向に広がる量を大きくできる。
このように、上記二液混合スプレーガン1によれば、液噴射ノズル14,15から噴射された二種類の液体W1,W2を第2エアA2で中心軸L0の方向に寄せることができる。よって、液噴射ノズル14,15により近い位置で二種類の液体W1,W2を混合して、被塗装面60とヘッド部10との距離をさらに近づけて塗装することができる。
なお、この実施形態では、ヘッド部10の正面視における外形を円形にしているが、ヘッド部10の外形は多角形状や四角形状でもよく、円形に限定されるものではない。
(ヘッド部10から噴射される二液の作用)
図4Aは、図3に示すヘッド部の液噴射ノズルから噴射される液体と第1エアの作用を示す図面である。図4Bは、図4Aに示す作用に加えて第2エア噴射口からの第2エアを加えた作用を示す図面である。
図4Aに示すように、上記二液混合スプレーガン1のヘッド部10から噴射される二種類の液体W1,W2は、それぞれの液噴射ノズル14,15の液噴射軸線L1,L2が中心軸L0に向けて傾斜して配置されている。このため、液噴射ノズル14,15から噴射される液体W1,W2は、中心軸L0に向けて斜めに噴射される。よって、ヘッド部10の前面13に近い位置で二種類の液体W1,W2を混合することができる。従って、ヘッド部10を、被塗装面60に近い距離D1に位置させて塗装することが可能となる。
図4Bに示すように、上記それぞれの液噴射ノズル14,15から噴射される液体W1,W2に向けて、第2エア噴射口18,19から第2エアA2を噴射してもよい。このようにすれば、図4Aで示す二種類の液体W1,W2の混合位置よりも、さらにヘッド部10の前面13に近い位置で二種類の液体W1,W2を混合することができる。従って、図4Aで示す位置よりも、さらにヘッド部10を、被塗装面60に近い距離D2に位置させて塗装することが可能となる。
従って、上記二液混合スプレーガン1によれば、作業者はヘッド部10を被塗装面60に近づけて塗装することができる。よって、経験が浅い作業者でも、凹凸表面の複雑な形状の被塗装面60に金属の質感を持った均一な銀鏡塗装を行うことが可能となる。
(二液混合スプレーガン1の本体部30の構成)
図5は、図1に示すV−V矢視の拡大断面図である。図示するように、上記本体部30の液体供給部32は、ヘッド部10の液噴射ノズル14,15に二種類の液体W1,W2をそれぞれ供給するニードル部39,40を備えている。ヘッド部10を本体部30に取り付けることで、ニードル部39,40の先端部分がヘッド部10の液通路25,26と連通する。液通路25,26の周囲は、本体部30に設けられたシール部材(Oリング)45によってシールされている。
ニードル部39,40は、二種類の液体W1,W2をそれぞれ液体供給部32の部分に一時的に溜める空間43,44と、この空間43,44の液体W1,W2を上記液噴射ノズル14,15に向けて送るときに開閉するニードル針41,42とを有している。ニードル針41,42は、本体部30に備えられたトリガー34で後方に移動させられる。トリガー34でニードル針41,42を後方に移動させることでニードル部39,40の前端が開放する。ニードル部39,40の前端が開放することで、ニードル部39,40の空間43,44から上記液噴射ノズル14,15にそれぞれの液体W1,W2が供給される。トリガー34は、グリップ部35を握った状態で後方に引くことができる。
また、ニードル部39,40を形成する液体供給部32と上記ヘッド部10は、グリップ部35の比重よりも軽い比重の材料で形成されている。この実施形態では、グリップ部35がステンレスなどの金属で形成され、ニードル部39,40を形成する液体供給部32とヘッド部10は樹脂材料で形成されている。樹脂材料としては、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂の他、例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリアセタール樹脂などを用いることができる。
このように構成すれば、本体部30の液体供給部32(ニードル部39,40)とヘッド部10の重量をグリップ部35部よりも軽くできる。よって、二液混合スプレーガン1の先端部の重量を低減できる。このため、グリップ部35を持って作業をするときの二液混合スプレーガン1の取扱いが容易になり、二液混合スプレーガン1の操作性向上を図ることができる。
しかも、銀鏡塗装を行う二液混合スプレーガン1の場合、スプレーガンに使用する材質の組み合わせによっては、異種金属接触腐食が発生する可能性がある。そこで、この二液混合スプレーガン1では、ニードル部39,40やニードル針41,42を樹脂材料で形成することによって異種金属接触腐食を防止し、金属部が酸化するのと同時に銀鏡処理液中の銀イオンが還元されてガンの内部に銀が析出することを抑制している。銀の析出を抑制することで、内部の洗浄に要する時間と労力を軽減できる。このことは、銀鏡塗装の液体(薬液)の他、酸性の薬液による腐食を防止することもできる。
その上、ニードル針41,42を樹脂材料で形成することで、ニードル針41,42の先端部分が柔軟性を有し、ニードル針41,42シール性を向上させることができる。しかも、ニードル針41,42自体が薬液によって劣化することを抑えることができる。
さらに、二種類の液体W1,W2は、二液混合スプレーガン1に入る位置から出る位置まで別経路となっている。よって、二液混合スプレーガン1の内部での銀の析出を抑えることができる。
また、それぞれのニードル部39,40は、本体部30の内部ではヘッド部10の中心軸L0と平行に配置されている。そして、これらのニードル部39,40は、上記ヘッド部10に斜め配置された液噴射ノズル14,15に接続されている。本体部30は、ニードル部39,40が平行に配置されている。このため、液体供給部32の外形をコンパクトに形成できる。しかも、本体部30は、ニードル部39,40に二種類の液体W1,W2を供給する液配管50が、それぞれのニードル部39,40に向けて、本体部30の下部に接続されている。よって、本体部30の前部における横幅をコンパクトにでき、二液混合スプレーガン1の取り扱いが容易になる。
さらに、ヘッド部10に二種類の液体W1,W2を噴射する液噴射ノズル14,15をまとめて1つにしている。このため、二液混合スプレーガン1の先端部をコンパクトに構成して、重量を低減している。従って、二液混合スプレーガン1のグリップ部35を持って作業するときの労力軽減を図ることができ、作業効率の向上を図れる。
その上、本体部30の前端にヘッド部10をナット部材12で取り付けている。このため、ナット部材12を外すことでヘッド部10のみを容易に交換できる。よって、二種類の液体W1,W2の噴射量を変更したい場合など、液噴射ノズル14,15の口径が異なるヘッド部10に交換することが容易に可能である。従って、異なる条件の塗装を行う場合でも、容易に対応できる。
(総括)
以上のように、上記二液混合スプレーガン1によれば、ヘッド部10から噴射する二種類の液体W1,W2は、液噴射ノズル14,15がヘッド部10の中心軸L0に向かって傾斜し、かつヘッド部10の前面13が中心軸L0に向かって凹む傾斜面になっている。よって、前面が平面となっているヘッド部に比べて、液噴射ノズル14,15の先端部を本体部30の方向に位置させることができる。従って、ヘッド部10の前面13により近い位置で二種類の液体W1,W2を混合させることが可能となる。これにより、二液混合スプレーガン1の先端部と被塗装面60との所定距離の制約が近くなり、距離感について気にしなくてよくなる。
また、ヘッド部10の前面13が中心軸L0に向かって凹む傾斜面になっているので、液噴射ノズル14,15から噴射した液体W1,W2に対し、この液噴射ノズル14,15の周囲の第1エア噴射口16,17から噴射する第1エアA1で液体W1,W2を均一に微細化することができる。よって、前面が平面となっているヘッド部に比べて、液噴射ノズル14,15から噴射する液体W1,W2がヘッド部10の前面13に付着することを低減することができる。
しかも、二種類の液体をそれぞれ噴射する2つの液噴射ノズル14,15を1つのヘッド部10に備え、ニードル部39,40を有する液体供給部32とヘッド部10を樹脂材料としている。このため、二液混合スプレーガン1の軽量化を図ることができる。よって、二液混合スプレーガン1の操作性向上を図ることが可能となる。
なお、上記した実施形態では、銀鏡塗装を行う二液混合スプレーガン1を例に説明したが、二種類の液体は、銀鏡塗装の銀鏡処理液と還元液に限定されるものではない。例えば、主剤と硬化剤とを混合させる二液型のような二液混合塗装においても適用でき、二液混合スプレーガン1は銀鏡塗装の二種類の液体に限定されるものではない。本発明の要旨を損なわない範囲での種々の構成を変更することは可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
1 二液混合スプレーガン
10 ヘッド部
13 前面
14,15 液噴射ノズル
16,17 第1エア噴射口
18,19 第2エア噴射口
20 位置決め部
23 ノズル部
30 本体部
31 取付部
32 液体供給部
33 液管接続部
39,40 ニードル部
41,42 ニードル針
60 被塗装面
A1 第1エア
A2 第2エア
D1 距離
D2 距離
L0 中心軸
L1 液噴射軸線
L2 液噴射軸線
W1 液体(銀鏡処理液)
W2 液体(還元液)

Claims (6)

  1. 本体部とヘッド部とを有し、前記ヘッド部から噴射する二種類の液体を混合して塗装する二液混合スプレーガンであって、
    前記ヘッド部は、二種類の前記液体をそれぞれ噴射する2つの液噴射ノズルと、2つの前記液噴射ノズルから噴射する二種類の前記液体をそれぞれ微細化する第1エアを噴射する2つの第1エア噴射口と、を備え、
    2つの前記第1エア噴射口は、2つの前記液噴射ノズルの周囲から前記微細化する第1エアを噴射するように配置され、
    2つの前記液噴射ノズルは、前記ヘッド部に所定間隔で配置され、かつ2つの前記液噴射ノズルの液噴射軸線が前記ヘッド部の中心軸に向かって傾斜して配置されており、
    前記ヘッド部は、前面が該ヘッド部の中心軸に向かって凹む傾斜面に形成されている、ことを特徴とする二液混合スプレーガン。
  2. 前記ヘッド部は、前面が、2つの前記液噴射ノズルの前記液噴射軸線に対して直交する凹状の円錐形傾斜面に形成されており、
    2つの前記液噴射ノズルは、前記ヘッド部の中心軸に対して軸対称の位置に配置されている、請求項1に記載の二液混合スプレーガン。
  3. 前記ヘッド部は、2つの前記液噴射ノズルから噴射した前記液体に対して、前記ヘッド部の前記液噴射ノズルよりも外周側の位置から前記中心軸に向かって第2エアを噴射する第2エア噴射口をさらに備えており、
    2つの前記第2エア噴射口は、前記ヘッド部に配置されている2つの前記液噴射ノズルを結ぶ線上の前記ヘッド部の外周部に配置されている、請求項1又は2に記載の二液混合スプレーガン。
  4. 前記ヘッド部は、前記本体部との接続面に、該ヘッド部を前記本体部と結合する面の円周方向の位置を決める位置決め部を有している、請求項1〜のいずれか1項に記載の二液混合スプレーガン。
  5. 前記本体部は、前記ヘッド部に二種類の前記液体をそれぞれ供給するニードル部と、前記ニードル部に二種類の前記液体を供給するトリガーを具備するグリップ部と、を有し、
    前記ニードル部と前記ヘッド部は、前記グリップ部の比重よりも軽い比重の材料で形成されており、
    それぞれの前記ニードル部は、前記本体部の内部で前記ヘッド部との接続面に向けて平行に配置され、
    前記本体部に二種類の前記液体を供給する配管は、それぞれの前記ニードル部に向けて、前記本体部の下部に接続されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の二液混合スプレーガン。
  6. 二種類の前記液体は、銀鏡処理液と還元液とであり、
    前記ニードル部は、樹脂材料で形成されている、請求項に記載の二液混合スプレーガン。
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