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JP6539895B2 - アンテナ装置および無線通信装置 - Google Patents
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Description

本発明は、無線通信のためのアンテナ装置および無線通信装置に関する。
従来から、たとえば、携帯電話などでは、マルチバンド(たとえば、800MHz帯,1.5GHz帯,2GHz帯))に対して、通信を行うために異なった周波数帯に対応するためのアンテナ構造が提案されている。
たとえば、特許文献1には、多周波共用型のアンテナ装置として、誘電体基板、給電部、モノポールアンテナ、並列回路、アンテナ素子、無給電素子を備える、アンテナ装置が開示されている。このアンテナ装置では、モノポールアンテナは、周波数f1において単独で動作し、誘電体基板への漏洩電流の抑圧を行う。モノポールアンテナ、並列回路およびアンテナ素子は、周波数f2の波長の約1/4長の長さを有し、周波数f2で共振し、周波数f2においてアンテナ装置として動作する。周波数f2において、周波数f1で用いるモノポールアンテナを兼用しているので、アンテナ装置の小型化を図ることができる。
一方で、マルチメディア放送の周波数帯域として、たとえば、200MHz帯などのような、より低い周波数が使用されている。この200MHz帯における1/2波長は70cm以上となるので、このような周波数帯で移動体通信を行う際の移動体側のアンテナを、もち運び安い大きさとすることが求められている。
このような要求に応えるために、特許文献2には、持ち運ぶ際にはコンパクトになり、実際にアンテナとして使う時には、複数の周波数帯の電波を受信できる折り畳みアンテナ装置が開示されている。このアンテナ装置では、第1のアンテナが取り付けられる第1の筐体と、第2のアンテナが取り付けられる第2の筐体と、これら2つの筐体を折り畳み可能にしたヒンジ部が設けられる。第1及び/または第2のアンテナは、筐体に収納される状態と、筐体から伸長された状態の2つの状態を取り、収納された状態で第1の周波数帯を受信し、伸長された状態で第2の周波数帯の電波を受信可能とする。
さらに、近年、周波数のひっ迫に伴い、周波数利用効率の向上手段の1つとして、空間的・時間的に空いている周波数帯の有効利用が挙げられる。
さらに、周波数帯の有効利用の方法の1つとして、非特許文献1には、広帯域離散OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)通信方式についての開示がある。
一般に伝搬特性の観点から無線通信には1GHz以下の周波数帯が適している。移動通信システムが用いる周波数帯としては、アナログ地上波テレビ放送の停波等に伴う周波数再編によって700MHz帯および900MHz帯の周波数が追加されている。
しかしながら、1GHz以下の周波数帯に高速無線伝送を収容可能な、まとまった広さの空き周波数帯域を今後新たに確保することは非常に困難な状況である。
一方、1GHz以下の実際の周波数利用状況を見たとき、既存の各通信システムの帯域間に、狭帯域ではあるが空き周波数帯域が離散的に存在している。時間的、地理的に利用状況が変動はするものの、これらの多くの小さな空き周波数帯域を柔軟に束ねて使用すれば、高速無線伝送を実現しうる帯域幅を確保できる可能性がある。
そのためには既存通信システムとは異なり、伝送帯域の分割および複数の周波数帯域での伝送に柔軟に対応可能な通信技術の開発が必要である。OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)通信方式は、互いに直交する複数の比較的狭帯域なキャリア(サブキャリア) に情報を多重し伝送する方式であり、送受信機において、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:高速フーリエ逆変換)/FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を用いたディジタル信号処理を行うことで、伝送帯域の分割が比較的容易であるという特徴を有する。このOFDM方式を用いて、上記のように離散的に存在する空き周波数帯域にサブキャリアを配置し、それらのサブキャリアを束ねて伝送路を構成し高速伝送を実現する離散OFDM(Non-Contiguous OFDM)技術が検討されている。
図11は、このような離散OFDMの基本概念を示す図である。
離散OFDMでは、他の既存通信システムの信号と干渉しないようにサブキャリアを配置することによって、互いに干渉なく通信を行うことが可能となる。
図12は、1GHz以下の広帯域で使用可能な従来のアンテナの例を示す図である。
1GHz以下の周波数帯で使用される従来のアンテナとしては、たとえば、図12(a)に示すような、バイコニカルアンテナや、図12(b)に示すようなログペリオディックアンテナがある。このようなアンテナで、たとえば、150MHz〜1000MHzの信号を送受信の対象とすることができる。ただし、ここでも、最大寸法は、440〜650mmと小型化は困難である。
特開2006−67234号明細書 特開2014−3549号明細書
高草木 恵二、長谷川晃朗、柴田達雄著、「広帯域離散OFDM技術の研究」、信学技報, vol.113, no.57, SR2013-16, pp.83-89, 2013年5月
すなわち、移動局である端末装置において、周波数が200〜300MHz程度の周波数の受信または送信を行うことが必要となる局面が顕在化しているものの、上述のとおり、アンテナを小型化することは容易でない。
また、近年、携帯型の通信端末としては、タブレット型のコンピュータが多く用いられるようになっている。ここで、上述したような200MHz帯の周波数では、通常のタブレット型のコンピュータの長辺の長さに対して、1/2波長が2倍を超えることになってしまう。一方で、タブレット型のコンピュータでは、その使い勝手から、なるべく薄い筐体が求められ、特許文献2の開示のような折り畳み構造やロッドアンテナを設けることは、装置のデザイン上も難しい、という問題がある。
すなわち、携帯電話をはじめとして小型の無線通信装置の需要が高まり続けており、様々な周波数を利用した無線システムが存在し、それらを同時に使用する需要も存在する。小型の無線通信装置は容積が小さく、アンテナスペースを設置できるエリアが限られている。さらに、小型無線機自体の大きさが利用する周波数の波長に対して小さすぎる場合、周波数によってアンテナ動作が変化してしまい、周波数によって異なる放射パターンとなることで通信する方角のアンテナ利得が大きく変わってしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、対象とする周波数の波長と比較して、相対的に小型化できるアンテナ装置を提供することである。
この発明の他の目的は、無線通信装置を小型化することが可能なアンテナ装置を提供することである。
この発明の1つの局面に従うと、筐体を有する無線通信装置のためのアンテナ装置であって、グランド電極が配置され、略矩形形状を有する回路基板と、回路基板の長辺および短辺の交差する領域近傍に設けられる給電部と、回路基板の長辺方向および短辺方向にそれぞれ沿って配置され、給電部により給電される第1および第2のアンテナ素子とを備え、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子とは、互いに異なる周波数帯においてそれぞれ共振し、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子は、各々が回路基板と励振することで対応する周波数帯においてダイポールアンテナとして動作し、第2のアンテナ素子の幅は、第1のアンテナ素子よりも小さい
好ましくは、第1のアンテナ素子は、回路基板と少なくとも所定の距離を空けて、回路基板の長辺方向に沿って延在し、第2のアンテナ素子は、回路基板と少なくとも所定の距離を空けて、回路基板の短辺方向に沿って延在する。
好ましくは、第1および第2のアンテナ素子は、筐体の外部表面に形成される金属層である。
この発明の他の局面に従うと、無線通信装置であって、筐体と、グランド電極が配置され、略矩形形状を有し、無線通信のための回路を搭載する回路基板と、回路基板の長辺および短辺の交差する領域近傍に設けられる給電部と、回路基板の長辺方向および短辺方向に沿って配置され、給電部により給電される第1および第2のアンテナ素子とを備え、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子とは、互いに異なる周波数帯においてそれぞれ共振し、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子は、各々が回路基板と励振することで対応する周波数帯においてλ/4ダイポールアンテナとして動作し、第2のアンテナ素子の幅は、第1のアンテナ素子よりも小さい
好ましくは、第1のアンテナ素子は、回路基板と少なくとも所定の距離を空けて、回路基板の長辺方向に沿って延在し、第2のアンテナ素子は、回路基板と少なくとも所定の距離を空けて、回路基板の短辺方向に沿って延在する。
好ましくは、第1および第2のアンテナ素子は、筐体の外部表面に形成される金属層である。
この発明によれば、アンテナ装置を、対象とする周波数の波長と比較して、相対的に小型化できる。
また、無線通信装置も、対象とする周波数の波長と比較して、相対的に小型化できる。
回路基板2に対して、モノポールアンテナを設けた構造を示す概念図である。 図1に示したモノポールアンテナの各周波数領域での動作状態を説明するための図である。 回路基板2およびモノポールアンテナ10において、放射が行われる際の電流成分を示す図である。 実施の形態1のモノポールアンテナの構成を説明するための図である。 図4に示したモノポールアンテナの各周波数領域での動作状態を説明するための図である。 無線通信装置1000の外観を示す図である。 無線通信装置1000について、第1のアンテナ素子100−1および第2のアンテナ素子100−2を設ける構成を示す概念図である。 図7(b)のVII−VII´断面において、領域PBの部分拡大図である。 アンテナ装置100の他の構成を説明するための図である。 本実施の形態の無線通信システム2000の構成の例を示す機能ブロック図である。 離散OFDMの基本概念を示す図である。 1GHz以下の広帯域で使用可能な従来のアンテナの例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態のアンテナ装置を使用した無線通信装置を例にとって説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素および処理工程は、同一または相当するものであり、必要でない場合は、その説明は繰り返さない。
アンテナの小型化にあたっては、アンテナを、アンテナ素子と回路基板とを利用するモノポールアンテナとして、λ/4の共振波長を用いることが考えられる。
ただし、その場合でも、以下のような問題点がある。
(モノポール(ダイポール)アンテナにおける問題点)
図1は、回路基板2に対して、モノポールアンテナを設けた構造を示す概念図である。
図1に示すように、たとえば、回路基板2は、160mm×240mmのサイズであるものとし、回路基板2には、電子回路が搭載されているものとする。たとえば、回路基板2の裏面にグランド電極が設けられている。
図1に示すように、モノポールアンテナの長さは、たとえば、200mm程度、基板端部からモノポールアンテナの外側端部までの距離は20mm程度で、図示したようなサイズで、周波数200〜300MHzに対して、λ/4共振するアンテナとして動作させることができるものとする。基板2の左上隅に、アンテナ10への給電部20が設けられる。
以下に説明するように、高周波では、回路基板2がグランドと同様に機能するため、このアンテナは、共振周波数領域では、等価的には、ダイポールアンテナとして動作する。
図2は、図1に示したモノポールアンテナの各周波数領域での動作状態を説明するための図である。
また、図3は、回路基板2およびモノポールアンテナ10において、放射が行われる際の電流成分を示す図である。
図2(a)は、200MHzの場合の主たる放射成分と放射の指向性を示す図である。
図2(a)の上段および図3(a)に示すように、モノポールアンテナ10に発生する電流は、基板2側に発生する電流と打ち消し合うために、この部分の電流は、送信時の電波の放射パターン(あるいは受信時の誘導起電力)にはほとんど寄与しない。アンテナの主たる放射パターンは、基板2とモノポールアンテナ10との接合部の給電点付近と、概略として基板2内において給電点に向かい、周波数に依存する方向の電流成分により生成される。
したがって、放射パターンは、図3(b)に示すように、ダイポールアンテナとしての放射パターンに近いことになる。
すなわち、図2(a)の下段に示すように、ダイポールアンテナの指向性の典型的な形として、アンテナの水平面内の指向性は、アンテナに直角方向で最大の強度があり、アンテナの方向には強度がほとんどゼロとなる指向性を示している(以下、「8の字型放射パターン」と呼ぶ)。
図2(b)は、300MHzの場合の主たる放射成分と放射の指向性を示す図である。
図2(b)の上段に示すように、電流成分としては、200MHzの場合に類似の分布となる。
一方、図2(b)の下段に示すように、アンテナの水平面内の指向性は、やや「8の字型放射パターン」が崩れ、非対称な指向性を示す。
図2(c)は、500MHzの場合の主たる放射成分と放射の指向性を示す図である。
図2(c)の上段に示すように、電流成分としては、200MHzの場合に類似の分布ではあるものの、アンテナは、もはやλ/4で共振しているとはいえなくなり、図3(c)の下段に示すように、アンテナの水平面内の指向性は、もはや「8の字型放射パターン」から大きく外れ、ダイポール動作をしているとは言えない。
すなわち、広帯域で、基板と合わせて等価的にダイポール動作するモノポールアンテナを、図1に示したようなサイズのアンテナおよび基板で実現することは、困難であることがわかる。
[実施の形態1]
図4は、実施の形態1のモノポールアンテナの構成を説明するための図である。
なお、図中の寸法は、一例であり、200〜500MHzの周波数帯を対象と想定した場合のものである。寸法は、必ずしも、この図示したものに限られるものではない。
図4では、200〜300MHz付近でλ/4共振のモノポールアンテナとして動作するアンテナ素子100−1および450〜550MHz付近でλ/4共振のモノポールアンテナとして動作する100−2を、厚みが1mmで、面積が160×240mmの回路基板300に対して形成した場合の構成を概念図として示す。
なお、以下では、アンテナ素子100−1とアンテナ素子100−2とを総称する場合は、アンテナ装置100と呼ぶことにする。
回路基板300は、無線通信装置の筐体内に設けられ、図4に示されるように、基本的には、上面の形状は、矩形形状であるものとして説明する。ただし、略矩形の形状であれば、矩形から一部が欠けていたり、あるいは、一部が突出しているものであってもよい。そして、このような略矩形形状において、長辺に沿う方向を「長辺方向」と呼び、短辺に沿う方向を「短辺方向」と呼ぶことにする。したがって、たとえば、「Pが長辺方向に沿って延在する」とは、Pが基板上に存在するか否かに関わりなく、Pが長辺の方向と同一の方向に沿った形状を有していることを意味するものとする。
アンテナ装置100の対象周波数帯域のうち低周波側の帯域に対応するアンテナ素子100−1は、回路基板300と所定の距離(たとえば、20mm)以上を空けて、回路基板300の第1の長辺方向に沿って延在する。
回路基板300の第1長辺の一端部近傍であって、以下に説明するように、アンテナ素子100−1およびアンテナ素子100−2に囲まれる角の近傍には、アンテナ装置100への給電部20が設けられているものとする。
アンテナ装置100の対象周波数帯域のうち高周波側の帯域に対応するアンテナ素子100−2は、給電部20から回路基板300の短辺方向に沿って延在する。また、アンテナ素子100−2が、高周波側に対応することに応じて、アンテナの太さ(幅)は、アンテナ素子100−1に比べて、アンテナ素子100−2の方が細く(小さく)なるように設定されている。
なお、アンテナ素子の長さや幅は、現実には、基板2の材質、形状その他にも依存するため、たとえば、既存のシミュレータを用いることにより、所望の共振周波数帯となるように、適宜変更しながら、設計されるものとする。
上述のとおり、アンテナ素子100−1の共振周波数領域とアンテナ素子100−2の共振周波数領域とが分離するように設定し、アンテナ装置100の対象周波数帯域においては、アンテナ素子100−1およびアンテナ素子100−2は、それぞれ、対応する共振周波数領域において、λ/4長のアンテナ素子として動作する。
ここで、回路基板300上には、無線通信における送信処理(符号化処理、変調処理など)および受信処理(復調処理、復号処理など)を行うための送受信回路が設けられる。 ここで、アンテナ素子100−1または100−2の少なくともいずれか一方は、回路基板300上に設けられてもよい。基板上にアンテナを形成する点については、たとえば、上述した特許文献1にも開示がある。あるいは、後に説明するように、アンテナ素子100−1およびアンテナ素子100−2は、無線通信装置の筐体の外表面側に設けられる構成であってもよい。
基板としては、特に限定されないが、たとえば、低温同時焼成セラミックス基板、ガラスエポキシ基板、コンポジット基板などを用いることができ、基板上には、上述のとおり、無線通信装置の回路を形成する。
図4において、斜線で示した領域は、実際は、RF回路を含めた電子回路が形成される領域であるものの、アンテナ素子から見た場合は、グランドとして機能する。
図5は、図4に示したモノポールアンテナの各周波数領域での動作状態を説明するための図である。
図5(a)は、200MHzの場合の主たる放射成分と放射の指向性を示す図である。
図5(a)の上段に示すように、モノポールアンテナ100−1および100−2に発生する電流は、基板2側に発生する電流と打ち消し合うために、この部分の電流は、送信時の放射パターン(あるいは受信時の誘導起電力)にはほとんど寄与しない。アンテナの主たる放射パターンは、基板2とモノポールアンテナ10との接合部の給電部20付近と、概略として基板2内において給電点に向かい、周波数に依存する方向の電流成分により生成される。
したがって、図5(a)の下段に示すように、ダイポールアンテナの指向性の典型的な形として、アンテナの水平面内の指向性は、アンテナに直角方向で最大の強度があり、アンテナの方向には強度がほとんどゼロである「8の字型放射パターン」となる。
図5(b)は、300MHzの場合の主たる放射成分と放射の指向性を示す図である。
図5(b)の上段に示すように、電流成分としては、200MHzの場合に類似の分布となる。
一方、図5(b)の下段に示すように、アンテナの水平面内の指向性も、「8の字型放射パターン」に類似の放射パターンが維持されている。
図5(c)は、500MHzの場合の主たる放射成分と放射の指向性を示す図である。
図5(c)の上段に示すように、電流成分としては、200MHzの場合に類似の分布であり、図5(c)の下段に示すように、非対称性は増加しているものの、アンテナは、アンテナの水平面内の指向性は、「8の字型放射パターン」をある程度維持しており、ダイポール動作をしているといえる。
すなわち、アンテナ素子100−1および100−2を組み合わせることで、広帯域でダイポール動作するようなモノポールアンテナを、実現できることになる。
[実施の形態2]
以下では、実施の形態1で説明したアンテナ装置100を無線通信装置1000に実装する具体的な構成の例を、実施の形態2として説明する。
図6は、無線通信装置1000の外観を示す図である。
無線通信装置1000は、一例として、タブレット端末とし、筐体1010と、表示装置および入力装置として、タッチ型の液晶パネル1020とが設けられる。
図7は、無線通信装置1000について、第1のアンテナ素子100−1および第2のアンテナ素子100−2を設ける構成を示す概念図である。
図7(b)では、筐体1010を透視して、回路基板300等を見ている状態を示し、図7(a)は、図7(b)の楕円PAで囲まれる領域の部分拡大図である。
図7(a)に示すように、回路基板300上に給電部20が設けられ、給電部20と第1のアンテナ素子100−1および第2のアンテナ素子100−2が接続される。
また、図7(b)に示すように、矩形の筐体1010の第1の長辺から給電点20の存在する側の短辺の一部にわたって、筐体1010の外表面に第1のアンテナ素子100−1が設けられる。また、矩形の筐体1010の給電点20の存在する側の短辺の一部にわたって、筐体1010の外表面に第2のアンテナ素子100−2が設けられる。
ここでは、回路基板300の寸法は、たとえば、130mm×200mm×1mmであるものとすると、筐体の上面の外形寸法が、150mm×200mmであれば、この回路基板300と、第1の長辺とのクリアランスは、20mmとることができる。
図8は、図7(b)のVII−VII´断面において、領域PBの部分拡大図である。
図8を参照して、液晶パネル1020は、表面ガラス1020−1と、液晶表示部およびタッチセンサ1020−2と、液晶保持部および制御部1020−3とを含む。
また、回路基板300は、筐体1010を構成する樹脂に形成された凹部に嵌め込まれることで筐体1010により支持される。回路基板300には、実装部品312が両面に実装される。
筐体1010の外表面には、アンテナ素子100−2が設けられる。このようなアンテナ素子の形成方法としては、特に限定されないが、たとえば、アンテナエレメントを筐体外側に金属パターンを蒸着、もしくは印刷することで構成することができる。このような構成については、アンテナ素子100−1についても同様とすることができる。
アンテナ素子をこのように構成することで、筐体サイズに影響を与えずに、回路基板300とのアンテナ素子の金属パターンとの距離を確保できる。たとえば、図8に示した例では、本実施の形態で説明してきたようなクリアランスの大きさの10mm以上を確保することが可能である。
なお、アンテナ素子100−1および100−2が、操作者の手などに直接接触しないように、アンテナ素子に対して、さらに、シールドするための部材を被せる構成としてもよい。
図9は、アンテナ装置100の他の構成を説明するための図である。
図7および図8では、アンテナ装置100は、無線送信装置1000の筐体の外表面上に設けられるものとして説明した。
ただし、アンテナ素子100−1および100−2は、無線送信装置1000に対して、折り畳み可能なホイップアンテナなどのような棒状の形状としてもよい。
この場合、図9に示すように、アンテナ素子100−1および100−2を基板2内の電流分布と略平衡となる方向に広げることで、各アンテナ素子をダイポールアンテナとして、動作させることが可能となる。
[送受信機の構成の例]
以下、以上説明したような実施の形態のアンテナ装置100を、一例として、上述した離散OFDM方式の無線通信装置に対して使用する場合を例にとって説明する。
ただし、アンテナ装置100は、離散OFDM方式の無線通信装置に限らず、広帯域の周波数の送受信を行う小型の無線通信装置に対して、適用可能なものである。
図10は、本実施の形態の無線通信システム2000の構成の例を示す機能ブロック図である。
なお、以下の構成では、特に限定されるものではないが、伝送に関する各機能はのLTE規格をベースとしているものとして、説明する。
図1を参照して、無線通信システム2000においては、送受信の対象とする周波数帯域が極めて広いため、たとえば、ダウンリンクのためには、送信側も受信側も、それぞれの周波数に対応して高周波ユニットを配置する。図10においては、例として、4系統を配置した構成を示している。
また、基地局からユーザー端末への下りリンク(ダウンリンク)帯域と、ユーザー端末から基地局への上りリンク(アップリンク)帯域とを完全に離した周波数帯に独立して確保する(FDD:周波数分割多重)構成または異なる時間で使用する(TDD:時間分割多重)構成を採用することが可能である。ただし、極めて広い周波数帯域幅を使用して、通信を行うことを想定すると、帯域の確保の観点からは、TDDの構成であってもよい。
一方で、各高周波ユニットによって、対象とする周波数が異なるため、伝搬減衰やドップラー周波数などの通信路の品質が大きく異なる。
そこで、まず、無線通信システム2000の送信側では、通信路の品質に応じた伝送により周波数利用効率を高めるために、チャネルエンコーダ110−1および110−2が2系統設けられている。チャネルエンコーダ110−1および110−2は、それぞれ、Turbo符号等の伝送路誤り訂正符号化、およびインターリーブ等の処理を実行する。このチャネルエンコーダは、対象とする空き周波数帯の通信品質に応じた適応変調等の処理を実施する。
以下では、通信を行う空き周波数帯として、どの周波数帯を使用するかは、送信側および受信側で、既知であるものとして説明する。
チャネルエンコーダ110−1および110−2の処理後に、送信信号に対して、変調器112−1および112−2が所定のデジタル変調処理を実行する。デジタル変調としては、たとえば、QPSK、16QAM、64QAMなどを使用することが可能である。
無線通信システム2000においては、サブキャリアの離散的な配置を実現するために、IFFT/FFT処理を利用する。所定の帯域をカバーする高周波ユニットひとつにIFFT/FFTポイント数(たとえば、8192個)を割り当てることで、IFFT/FFTポイントそれぞれが所定の帯域幅(たとえば、15kHz)のサブキャリアに相当することになる。言い換えると、各高周波ユニットは、IFFT/FFTポイント数分のサブキャリアの送信能力を有する。
サブキャリアマッパ120は、送信側(たとえば、基地局装置)は、高周波ユニットのサブキャリアのうち送信するサブキャリアに対応するIFFTポイントに変調データを配置する。このようなサブキャリアの配置は、通信が行われる場所や時間などにより空き周波数帯が変動することに応じて、変更されうる。このような配置の情報は、送信側および受信側で事前に共通な情報を有しているものとする。
その後、高周波ユニットごとに、IFFT部130−1〜130−4が、IFFT処理を実行し、D/A変換器132‐1〜132−4で、それぞれ、アナログ信号に変換される。
D/A変換器132‐1〜132−4の出力は、IF発振器133からのIF信号とミキサ134−1〜134−4と混合され、さらに、各周波数帯に対応する局部発振器140−1〜140−4の出力と、ミキサ136−1〜136−4で混合される。
無線通信システム2000では、対象となる無線周波数(RF)は、たとえば、170MHz〜1GHzであり、無線送受信機の装置構成上、通常はRF周波数より低く設定する中間周波数(IF)を確保することが困難である。そこで、図1では、RFより高いIF周波数を使用する構成としている。なお、IFを用いないダイレクトコンバージョン方式を採用してもよい。
機能ブロック142は、FDDを実装する場合は、FDDデュープレクサとしての機能を実行し、TDDを実装する場合は、TDDスイッチとしての機能を実行する機能ブロックである。
ブロック142からの信号は、アンテナ150から送出される。
一方、受信側では、アンテナ200で受信した信号は、機能ブロック202により、FDDデュープレクサまたはTDDスイッチとしての機能が実行された後、各周波数帯に対応する局部発振器204−1〜204−4の出力と、ミキサ210−1〜210−4で混合される。
なお、受信側が、たとえば、タブレット端末であるとすると、アンテナ200として、アンテナ装置100を用いることができる。
さらに、ミキサ210−1〜210−4の出力は、IF発振器211からのIF信号とミキサ212−1〜212−4と混合され、A/D変換器214−1〜214−4でA/D変換されて、FFT部220−1〜220−4において、IFFT処理の逆処理であるFFT処理が実行される。
FFT部220−1〜220−4からのサブキャリアごとに分離された信号に対して、サブキャリアデマッパ230は、サブキャリアマッパ120の逆処理により、対応するFFTポイントのデータを抜き出し、復調器240−1〜240−2が、復調処理を実行する。さらに、チャネルデコーダ250−1〜250−2は、デインターリーブ処理や誤り訂正処理を実行する。
アップリンク側の構成も、基本的には、ダウンリンク側の構成と同様であるが、図10では、図示を簡略化している。
フィードバックチャネル変調エンコーダ280は、適応変調などの制御を行うために、受信側(たとえば、移動局装置)の受信状況を基地局側にフィードバックする制御信号を変調し、フィードバックチャネル復調デコーダ180は、このようなフィードバック制御信号を復調する。
以上のような構成により、アンテナ装置を、対象とする周波数の波長と比較して、相対的に小型化できる。
また、無線通信装置も、対象とする周波数の波長と比較して、相対的に小型化できる。
今回開示された実施の形態は、本発明を具体的に実施するための構成の例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲および均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
20 給電部、100 アンテナ装置、100−1 第1のアンテナ素子、100−2 第2のアンテナ素子、300 回路基板、1000 無線通信装置、1010 筐体、1020 液晶パネル。

Claims (6)

  1. 筐体を有する無線通信装置のためのアンテナ装置であって、
    グランド電極が配置され、略矩形形状を有する回路基板と、
    前記回路基板の長辺および短辺の交差する領域近傍に設けられる給電部と、
    前記回路基板の長辺方向および短辺方向にそれぞれ沿って配置され、前記給電部により給電される第1および第2のアンテナ素子とを備え、
    前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とは、互いに異なる周波数帯においてそれぞれ共振し、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子は、各々が前記回路基板と励振することで対応する前記周波数帯においてダイポールアンテナとして動作し、
    前記第2のアンテナ素子の幅は、前記第1のアンテナ素子よりも小さい、アンテナ装置。
  2. 前記第1のアンテナ素子は、前記回路基板と少なくとも所定の距離を空けて、前記回路基板の長辺方向に沿って延在し、
    前記第2のアンテナ素子は、前記回路基板と少なくとも所定の距離を空けて、前記回路基板の短辺方向に沿って延在する、請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1および第2のアンテナ素子は、前記筐体の外部表面に形成される金属層である、請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 無線通信装置であって、
    筐体と、
    グランド電極が配置され、略矩形形状を有し、無線通信のための回路を搭載する回路基板と、
    前記回路基板の長辺および短辺の交差する領域近傍に設けられる給電部と、
    前記回路基板の長辺方向および短辺方向に沿って配置され、前記給電部により給電される第1および第2のアンテナ素子とを備え、
    前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とは、互いに異なる周波数帯においてそれぞれ共振し、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子は、各々が前記回路基板と励振することで対応する前記周波数帯においてλ/4ダイポールアンテナとして動作し、
    前記第2のアンテナ素子の幅は、前記第1のアンテナ素子よりも小さい、無線通信装置。
  5. 前記第1のアンテナ素子は、前記回路基板と少なくとも所定の距離を空けて、前記回路
    基板の長辺方向に沿って延在し、
    前記第2のアンテナ素子は、前記回路基板と少なくとも所定の距離を空けて、前記回路
    基板の短辺方向に沿って延在する、請求項4記載の無線通信装置。
  6. 前記第1および第2のアンテナ素子は、前記筐体の外部表面に形成される金属層である
    、請求項5記載の無線通信装置。
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