以下に、本発明にかかる閲覧制御方法、閲覧制御プログラムおよび閲覧制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
最初に、システムの一例を説明する。図1は、システム構成の一例を説明する図である。システム10は、救急隊が患者の搬送先の決定に用いるシステムである。システム10は、閲覧制御装置11と、端末装置12と、端末装置13と、端末装置14とを有する。閲覧制御装置11、端末装置12、端末装置13および端末装置14は、ネットワークNに通信可能に接続されている。かかるネットワークNの一態様としては、有線又は無線を問わず、携帯電話などの移動体通信網、インターネット(Internet)、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。図1の例では、ネットワークNには、移動体通信網の基地局N1が設けられている。端末装置12は、基地局N1を介して無線通信によりネットワークNに通信可能に接続されている。本実施例では、伝送される情報を保護するため、IPsec(Security Architecture for Internet Protocol)などの暗号通信技術を用いてVPNにより通信を行っている。なお、図1の例では、端末装置12及び端末装置13を1台ずつ設けた場合を例示したが、これに限定されず、端末装置12、端末装置13および端末装置14を任意の数とすることができる。
端末装置12は、救急隊が使用する装置である。例えば、端末装置12は、スマートフォンや移動体通信網と通信可能なタブレット端末などの携帯型の情報処理装置などである。端末装置12は、カメラが設けられており、画像や動画の撮影が可能とされている。また、端末装置12は、救急隊を支援する救急支援ソフトウェアがインストールされている。救急支援ソフトウェアは、Web(World Wide Web)アプリケーションとされており、起動されると閲覧制御装置11にアクセスする。端末装置12は、救急支援ソフトウェアが起動されると、閲覧制御装置11と各種の情報を送受信して各種の操作画面が表示され、操作画面からカメラにより画像や動画の撮影も可能とされている。救急隊は、救急が要請された場合、救急車などにより救急が要請された現場に急行し、傷病者など救急を要する患者を病院などの医療機関に搬送する。この際、救急隊は、端末装置12を用いて、患者の受け入れが可能な医療機関を検索し、医療機関に対して患者に関する各種の情報を送って患者の受け入れを要請する。そして、救急隊は、受け入れ可能と回答が得られた医療機関に患者を搬送する。なお、救急支援ソフトウェアは、Webアプリケーションに限られず、ネイティブアプリケーションであっても良い。
端末装置13は、救急に対応が可能な医療機関が使用する装置である。例えば、端末装置13は、パーソナルコンピュータ、スマートフォンやタブレット端末などの情報処理装置などである。端末装置13は、Webブラウザがインストールされている。端末装置13は、Webブラウザにより閲覧制御装置11にアクセスし、閲覧制御装置11と各種の情報を送受信する。端末装置13のWebブラウザには、各種の操作画面が表示される。例えば、端末装置13のWebブラウザには、救急隊から受け入れを要請された患者に関する各種の情報が表示される。医療機関では、表示された患者に関する各種の情報を基に、該患者を受け入れるかを回答する。
端末装置14は、患者が日常的に通院する医療機関が使用する装置である。例えば、端末装置14は、パーソナルコンピュータ、スマートフォンやタブレット端末などの情報処理装置などである。端末装置14は、Webブラウザがインストールされている。端末装置14は、Webブラウザにより閲覧制御装置11にアクセスし、閲覧制御装置11と各種の情報を送受信する。端末装置13のWebブラウザには、各種の操作画面が表示される。例えば、端末装置14のWebブラウザには、患者に関する各種の情報を登録する画面が表示される。患者のかかりつけの医師や薬剤師等は、担当する患者に関する各種の情報を登録する。
閲覧制御装置11は、救急隊が医療機関に患者の受け入れを要請する際に、患者の個人情報の閲覧を制御する装置である。閲覧制御装置11は、例えば、パーソナルコンピュータやサーバコンピュータなどのコンピュータである。閲覧制御装置11は、1台のコンピュータとして実装してもよく、また、複数台のコンピュータにより実装してもよい。なお、本実施例では、閲覧制御装置11を1台のコンピュータとした場合を例として説明する。閲覧制御装置11は、端末装置12、端末装置13および端末装置14からアクセスされると、端末装置12、端末装置13および端末装置14と各種の情報を送受信して各種の操作画面を表示させる。
[閲覧制御装置の構成]
次に、閲覧制御装置11の構成について説明する。図2は、閲覧制御装置の機能的な構成を概略的に示した図である。閲覧制御装置11は、通信I/F(インタフェース)部20と、記憶部21と、制御部22とを有する。なお、閲覧制御装置11は、上記の機器以外の他の機器を有してもよい。
通信I/F部20は、他の装置との間で通信制御を行うインタフェースである。通信I/F部20は、ネットワークNを介して他の装置と各種情報を送受信する。通信I/F部20としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。
記憶部21は、各種の情報を記憶する記憶デバイスである。例えば、記憶部21は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部21は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)などのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部21は、制御部22で実行される制御プログラムや各種プログラムを記憶する。さらに、記憶部21は、制御部22で実行されるプログラムで用いられる各種データを記憶する。例えば、記憶部21は、医療機関情報30と、登録患者情報31と、診療情報32と、緊急時紹介先情報33と、受入登録情報34と、発生災害情報35と、搬送患者情報36と、生理学評価情報37と、病状情報38と、利用医療機関情報39と、搬送依頼状況情報40とを記憶する。
医療機関情報30は、医療機関に関する情報を記憶したデータである。図3は、医療機関情報のデータ構成の一例を示す図である。図3に示すように、医療機関情報30は、「医療機関コード」、「医療機関名」、「救急対応」、「所在地区」などの項目を有する。なお、図3に示した医療機関情報30の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、医療機関情報30のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
医療機関コードの項目は、それぞれの医療機関を識別する識別情報を記憶する領域である。病院などの医療機関には、識別情報として、ユニークな医療機関コードが付与される。医療機関コードの項目には、医療機関に対して付与された医療機関コードが格納される。医療機関名の項目は、医療機関の名称を記憶する領域である。救急対応の項目は、救急の患者に対応可能であるか否かを記憶する領域である。救急対応の項目には、救急病院などの救急の患者に対応している医療機関の場合、「Y」が格納され、クリニック、診療所などの救急の患者に対応していない医療機関の場合、「N」が格納されている。所在地区の項目は、医療機関が所在する地区に関する情報を記憶する領域である。例えば、所在地区の項目には、医療機関が所在する市町村名を記憶させる。
図3の例では、医療機関コード「M01」の医療機関は、名称が「AA病院」であり、救急に対応しておらず、所在地区が「XX市」であることを示す。また、医療機関コード「M10」の医療機関は、名称が「HH病院」であり、救急に対応しており、所在地区が「XX市」であることを示す。
図2に戻り、登録患者情報31は、患者に関する情報を記憶したデータである。図4は、登録患者情報のデータ構成の一例を示す図である。図4に示すように、登録患者情報31は、「患者NO」、「氏名」、「フリガナ」、「住所」、「性別」、「電話番号」、「生年月日」などの項目を有する。なお、図4に示した登録患者情報31の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、登録患者情報31のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
ここで、患者は、持病などにより病院に通院し、持病に応じた薬を服用している場合がある。この患者の持病や服用中の薬などの医療に関する情報は、緊急時に医療機関に提供することで、適正な医療を支援できる。この医療に関する情報は、かかりつけの医師が把握しやすい。そこで、この医療に関する情報を共有するシステムを構築されている。医療に関する情報を共有する患者には、ユニークな患者NOが定められ、患者NOをコード化したQR(Quick Response)コードなどのコード画像が記載されたカードが渡される。また、患者の氏名、住所、性別、電話番号、生年月日など医療に関して共有する情報が登録患者情報31に登録される。なお、カードは、コード画像が記載されたカードに限られず、IC(Integrated circuit)カードでも良い。
患者NOの項目は、それぞれの患者を識別する識別情報として患者NOを記憶する領域である。氏名の項目は、患者の氏名を記憶する領域である。フリガナの項目は、患者の氏名の読み方を示したフリガナを記憶する領域である。住所の項目は、患者が主に生活の拠点にしている場所の住所を記憶する領域である。性別の項目は、患者の性別を記憶する領域である。電話番号の項目は、患者の連絡先とされた電話番号を記憶する領域である。生年月日の項目は、患者が生まれた年と月と日を記憶する領域である。
図4の例では、患者NO「0001」の患者は、氏名が「富士通 太郎」であり、フリガナが「フジツウ タロウ」であり、住所が「XXXX」であり、性別が「男」であり、電話番号が「1111111111」であり、生年月日が「昭和58年4月1日」であることを示す。また、患者NO「9999」の患者は、氏名が「富士通 一郎」であり、フリガナが「フジツウ イチロウ」であり、住所が「XXXX」であり、性別が「男」であり、電話番号が「1234567890」であり、生年月日が「昭和60年2月12日」であることを示す。
図2に戻り、診療情報32は、患者を医療機関で受診したことにより得られた医療に関する情報を記憶したデータである。図5は、診療情報のデータ構成の一例を示す図である。図5に示すように、診療情報32は、「医療機関コード」、「患者NO」、「日常生活状態」、「行動特徴」などの項目を有する。なお、図5に示した診療情報32の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、診療情報32のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
医療機関コードの項目は、医療に関する情報を登録した医療機関の医療機関コードを記憶する領域である。患者NOの項目は、医療に関する情報が登録された患者の患者NOを記憶する領域である。日常生活状態の項目は、患者の日常生活に関する情報を登録する領域である。本実施例では、日常生活状態の項目は、「食事」、「栄養経路」、「排泄」、「移動」の各項目に分かれている。食事の項目は、患者が食事を取る際に要する介助の状態を記憶する領域である。栄養経路の項目は、患者が栄養を取得する経路を記憶する領域である。排泄の項目は、患者が排泄を行う際に要する介助の状態を記憶する領域である。移動の項目は、患者が移動する際に要する介助の状態を記憶する領域である。行動特徴の項目は、患者の行動の特徴を記憶する領域である。ここで、医療機関コードおよび患者NO以外の項目は、任意の登録項目とされ、項目の情報がある場合、情報がない場合、「‐」が格納される。
患者が日常的に通院する医療機関のかかりつけの医師や薬剤師等は、端末装置14を用いて、患者の日常生活状態、行動特徴など、患者の医療に関する情報を登録する。登録された情報は、診療情報32に記憶される。
図5の例では、医療機関コード「M01」の医療機関は、患者NO「9999」の患者の医療に関する情報として、食事に一部介助を要し、栄養経路が経口であり、排泄に一部介助を要し、移動に一部介助を要し、行動特徴として被害的と登録されていることを示す。
図2に戻り、緊急時紹介先情報33は、患者について登録された緊急時の紹介先に関する情報を記憶したデータである。図6は、緊急時紹介先情報のデータ構成の一例を示す図である。図6に示すように、緊急時紹介先情報33は、「患者NO」、「登録番号」、「医療機関コード」などの項目を有する。なお、図6に示した緊急時紹介先情報33の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、緊急時紹介先情報33のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
患者NOの項目は、緊急時の紹介先が登録された患者の患者NOを記憶する領域である。登録番号の項目は、紹介先の順番を示す番号を記憶する領域である。医療機関コードの項目は、緊急時の紹介先とされた医療機関の医療機関コードを記憶する領域である。
患者のかかりつけの医師や薬剤師等は、端末装置14を用いて、患者が希望する緊急時の紹介先の医療機関に関する情報を登録する。登録された情報は、緊急時紹介先情報33に記憶される。
図6の例では、患者NO「9999」の患者は、登録番号「1」として、医療機関コード「M10」の医療機関が緊急時の紹介先として登録されていることを示す。また、患者NO「9999」の患者は、登録番号「2」として、医療機関コード「M11」の医療機関が緊急時の紹介先として登録されていることを示す。
図2に戻り、受入登録情報34は、救急の患者に対応可能な医療機関が救急を受け入れ可能か否かに関する情報を記憶したデータである。図7は、受入登録情報のデータ構成の一例を示す図である。図7に示すように、受入登録情報34は、「医療機関コード」、「登録情報」などの項目を有する。なお、図7に示した受入登録情報34の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、受入登録情報34のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
救急の患者に対応可能な医療機関では、救急を受け入れ可能か否かを、端末装置13を用いて登録する。登録された情報は、受入登録情報34に記憶される。
図7の例では、医療機関コード「M10」の医療機関は、救急の受け入れを不可と表明していることを示す。また、医療機関コード「M11」の医療機関は、救急の受け入れを可能と表明していることを示す。
図2に戻り、発生災害情報35は、発生した災害に関する情報を記憶したデータである。図8は、発生災害情報のデータ構成の一例を示す図である。図8に示すように、発生災害情報35は、「災害番号」、「救急隊コード」、「現地到着日時」、「発生場所」などの項目を有する。なお、図8に示した発生災害情報35の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、発生災害情報35のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
災害番号の項目は、救急隊が出動した各災害を識別する識別情報を記憶する領域である。救急隊の出動した災害には、災害毎に、識別情報として、順にユニークな災害番号が自動的に採番される。災害番号の項目には、採番された災害番号が記憶される。救急隊コードは、出動した救急隊を識別する識別情報を記憶する領域である。救急隊には、識別情報として、ユニークな救急隊コードが付与される。なお、救急隊コードは、救急隊が所属する消防署や管轄のエリアごとにユニークであってもよい。現地到着日時の項目は、救急が要請された現地に救急隊が到着した現地到着日時を記憶する領域である。発生場所は、救急隊が到着した場所を記憶する領域である。
図8の例では、災害番号「0001」の災害は、救急隊コードが「T001」の救急隊が出動しており、現地到着日時が「2015/8/31 20:26」であり、発生場所が「XXXXX」であることを示す。また、災害番号「0002」の災害は、救急隊コードが「T002」の救急隊が出動しており、現地到着日時が「2015/8/31 22:30」であり、発生場所が「XXXXX」であることを示す。
図2に戻り、搬送患者情報36は、発生した災害で搬送する患者に関する情報を記憶したデータである。図9は、搬送患者情報のデータ構成の一例を示す図である。図9に示すように、搬送患者情報36は、「災害番号」、「登録番号」、「患者NO」、「氏名」、「フリガナ」、「住所」、「性別」、「電話番号」、「生年月日」などの項目を有する。なお、図9に示した搬送患者情報36の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、搬送患者情報36のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
災害番号の項目は、災害の災害番号を記憶する領域である。登録番号の項目は、患者の登録された順番を示す番号を記憶する領域である。患者NOの項目は、患者の患者NOを記憶する領域である。氏名の項目は、患者の氏名を記憶する領域である。フリガナの項目は、患者の氏名の読み方を示したフリガナを記憶する領域である。住所の項目は、患者の住所を記憶する領域である。性別の項目は、患者の性別を記憶する領域である。電話番号の項目は、患者の連絡先とされた電話番号を記憶する領域である。生年月日の項目は、患者が生まれた年と月と日を記憶する領域である。ここで、患者NO、氏名、フリガナ、住所、性別、電話番号、生年月日の項目は、任意の登録項目とされ、項目の情報がある場合、情報がない場合、「‐」が格納される。
図9の例では、災害番号「0001」の災害は、登録番号が「1」のみであることから患者が1人であり、患者の患者NOが「9999」であることを示す。また、災害番号「0001」の災害は、患者の氏名が「富士通 一郎」であり、フリガナが「フジツウ イチロウ」であり、住所が「XXXX」であり、性別が「男」であり、電話番号が「1234567890」であり、生年月日が「昭和60年2月12日」であることを示す。また、災害番号「0002」の災害は、登録番号が「1」、「2」があることから患者が2人であり、1人目の患者の患者NOが「0001」であり、2人目の患者の患者NOが未登録であることを示す。また、災害番号「0002」の災害は、1人目の患者の氏名が「富士通 太郎」であり、フリガナが「フジツウ タロウ」であり、住所が「XXXX」であり、性別が「男」であり、電話番号が「1111111111」であり、生年月日が「昭和58年4月1日」であることを示す。また、災害番号「0002」の災害は、2人目の患者の氏名が「富士通 花子」であり、フリガナが「フジツウ ハナコ」であり、住所が「XXXX」であり、性別が「女」であり、電話番号が「1111111111」であり、生年月日が未登録であることを示す。
図2に戻り、生理学評価情報37は、救急隊が測定した患者の生理学評価に関する情報を記憶したデータである。図10は、生理学評価情報のデータ構成の一例を示す図である。図10に示すように、生理学評価情報37は、「災害番号」、「救急隊コード」、「登録番号」、「測定番号」、「経過時間」、「JCS」、「GCS」、「呼吸」、「血圧」、「脈拍」、「SPO2」などの項目を有する。なお、図10に示した生理学評価情報37の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、生理学評価情報37のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
災害番号の項目は、災害の災害番号を記憶する領域である。救急隊コードの項目は、出動した救急隊の救急隊コードを記憶する領域である。登録番号の項目は、生理学評価が行われた患者に対応する登録番号を記憶する領域である。測定番号の項目は、患者に対して行われた生理学評価の登録された順番を示す番号を記憶する領域である。患者ごとに、生理学評価が登録されると、1から順にユニークな測定番号が自動的に採番される。測定番号の項目には、採番された測定番号が格納される。経過時間の項目は、救急隊が到着した時刻から生理学評価が行われた時刻までの経過時間を記憶する領域である。JCSの項目は、測定された意識レベルを表すJCS(Japan Coma Scale)の評価値を記憶する領域である。GCSの項目は、測定された意識レベルを表すGCS(Glasgow Come Scale)の評価値を記憶する領域である。呼吸の項目は、測定された呼吸数を記憶する領域である。血圧の項目は、測定された血圧値を記憶する領域である。脈拍の項目は、測定された脈拍数を記憶する領域である。SPO2の項目は、測定された経皮的動脈血酸素飽和濃度(Spo2)を記憶する領域である。ここで、JCS、GCS、呼吸、血圧、脈拍、SPO2の項目は、任意の登録項目とされ、項目の情報がある場合、情報がない場合、「‐」が格納される。
図10の例では、災害番号「0001」の災害は、救急隊コードが「T001」の救急隊が出動しており、登録番号「1」の患者に対して測定番号が「1」、「2」があることから生理学評価が2回行われたことを示す。災害番号「0001」の災害は、1回目の生理学評価が救急隊の到着から36分後に行われ、JCSが「2」であり、GCSが「E:3,V:4,M:6」であり、呼吸が12回、血圧が130/80であり、脈拍が70であり、SPO2が98%であることを示す。また、災害番号「0001」の災害は、2回目の生理学評価が救急隊の到着から1時間後に行われ、JCSが「2」であり、GCSが「E:3,V:4,M:6」であり、呼吸が11回、血圧が125/78であり、脈拍が68であり、SPO2が97%であることを示す。
図2に戻り、病状情報38は、救急隊が評価した患者の病状に関する情報を記憶したデータである。図11は、病状情報のデータ構成の一例を示す図である。図11に示すように、病状情報38は、「災害番号」、「救急隊コード」、「登録番号」、「病状」、「診療科」などの項目を有する。なお、図11に示した病状情報38の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、病状情報38のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
災害番号の項目は、災害の災害番号を記憶する領域である。救急隊コードの項目は、出動した救急隊の救急隊コードを記憶する領域である。登録番号の項目は、生理学評価が行われた患者に対応する登録番号を記憶する領域である。病状の項目は、患者の病状を記憶する領域である。診療科の項目は、患者が受診している診療科に関する情報を記憶する領域である。ここで、病状、診療科の項目は、任意の登録項目とされ、項目の情報がある場合、情報がない場合、「‐」が格納される。
図11の例では、災害番号「0001」の災害は、救急隊コードが「T001」の救急隊が出動しており、登録番号「1」の患者の病状として外傷があり、診療科が不明であることを示す。
図2に戻り、利用医療機関情報39は、救急隊が救急で利用頻度の高い医療機関に関する情報を記憶したデータである。図12は、利用医療機関情報のデータ構成の一例を示す図である。図12に示すように、利用医療機関情報39は、「救急隊コード」、「順位」、「医療機関コード」などの項目を有する。なお、図12に示した利用医療機関情報39の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、利用医療機関情報39のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
救急隊コードの項目は、救急隊の救急隊コードを記憶する領域である。順位の項目は、利用頻度の高い順に順位を示す数値を記憶する領域である。医療機関コードの項目は、順位とされた医療機関の医療機関コードを記憶する領域である。
システムの管理者は、救急隊ごとに、救急隊が救急で利用頻度の高い医療機関を登録する。登録された情報は、利用医療機関情報39に記憶される。なお、例えば、半年など一定期間ごとのタイミングや、4月1日など所定の日時のタイミングで、システムが、閲覧制御装置11のシステムが、医療機関別に患者を搬送した回数を集計して、救急隊ごとに、利用頻度の高い医療機関を利用医療機関情報39に自動的に登録してもよい。
図12の例では、救急隊コードが「T001」の救急隊は、医療機関コード「M14」の医療機関が利用頻度1位であり、医療機関コード「M15」の医療機関が利用頻度2位であり、医療機関コード「M16」の医療機関が利用頻度3位であることを示す。
図2に戻り、搬送依頼状況情報40は、救急の患者に対応可能な医療機関に救急の受け入れを要請した状況に関する情報を記憶したデータである。図13は、搬送依頼状況情報のデータ構成の一例を示す図である。図13に示すように、搬送依頼状況情報40は、「災害番号」、「依頼番号」、「通知先」、「通知日時」、「状況」、「理由」、「患者情報閲覧」などの項目を有する。なお、図13に示した搬送依頼状況情報40の各項目は、一例であり、その他の項目を有してもよい。また、搬送依頼状況情報40のデータ構成も一例であり、これに限定されるものではない。
災害番号の項目は、災害の災害番号を記憶する領域である。依頼番号の項目は、災害番号の災害で医療機関に対して救急の受け入れを要請した順番を示す番号を記憶する領域である。通知先の項目は、救急の受け入れを要請した医療機関の医療機関コードを記憶する領域である。通知日時は、救急の受け入れを要請した日時を記憶する領域である。状況の項目は、要請について状況を示す情報を記憶する領域である。状況の項目には、救急の受け入れを要請すると「通知中」が格納され、受け入れができない回答がされると「受入不可」が格納される。理由の項目は、受け入れができない回答がされた場合に、受け入れができない理由を示す情報を記憶する領域である。患者情報閲覧の項目は、救急の受け入れの要請先で患者の個人情報を閲覧可能とするかの設定を記憶する領域である。患者情報閲覧の項目には、患者の個人情報を閲覧可能とする場合、「可」が格納され、患者の個人情報を閲覧不能とする場合、「不可」が格納される。
図13の例では、災害番号「0001」の災害は、依頼番号「1」として、医療機関コード「M14」の医療機関に救急の受け入れを要請しており、状況が救急の受け入れの通知中であることを示す。
図2に戻り、制御部22は、閲覧制御装置11を制御するデバイスである。制御部22としては、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部22は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。
制御部22は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部22は、受付部50と、設定部51とを有する。本実施例では、受付部50が送信部に対応する。
受付部50は、各種の操作を受け付ける。例えば、受付部50は、アクセスを受け付けると、アクセス元に各種の操作画面の情報を送信してアクセス元に操作画面を表示させ、操作画面から各種の操作を受け付ける。例えば、受付部50は、患者の医療に関する情報を共有するシステムのWebサイトを提供する。受付部50は、端末装置14から、患者の医療に関する情報を共有するシステムのWebサイトへのアクセスを受け付けると、ログイン画面の情報をアクセス元の端末装置14へ送信してログイン画面を表示させ、ログインID及びパスワードを入力してログイン操作を受け付ける。受付部50は、ログイン操作を受け付けると、入力されたログインID及びパスワードを事前に登録されたログインID及びパスワードと比較して認証を行う。受付部50は、正当との認証が得られた場合、患者の医療に関する情報を登録する操作画面の情報をアクセス元の端末装置14へ送信して操作画面を表示させ、医療に関する各種の情報の登録を受け付ける。患者のかかりつけの医師や薬剤師等は、端末装置14を用いて、操作画面から、患者の日常生活状態、行動特徴など、患者の医療に関する情報を登録する。受付部50は、登録された情報を診療情報32に格納する。
また、受付部50は、端末装置12の救急支援ソフトウェアからのアクセスを受け付けると、アクセス元に各種の操作画面の情報を送信して、救急支援ソフトウェアを介して各種の操作画面を表示させ、操作画面から各種の操作を受け付ける。例えば、受付部50は、救急隊用のログイン画面の情報をアクセス元の端末装置12へ送信してログイン画面を端末装置12に表示させ、救急隊コードを入力してログイン操作を受け付ける。なお、受付部50は、ログインID及びパスワードを入力してログイン操作を受け付け、事前に登録されたログインID及びパスワードと比較して認証を行ってもよい。受付部50は、ログインがなされると、救急隊用の各種の操作画面の情報をアクセス元の端末装置12へ送信して各種の操作画面を表示させ、各種の情報の登録を受け付ける。
図14Aは、救急隊用の操作画面の一例を示す図である。図14Aの例は、ログインがなされて端末装置12に表示される救急隊用の操作画面の一例を示している。操作画面100は、上部のヘッダ部分101と、下部のフッタ部分102と、中央のコンテンツエリア部分103とを有する。
ヘッダ部分101は、患者の追加を指示する追加ボタン110と、患者を削除する削除ボタン111と、患者の登録番号を表示する表示領域112と、消防隊が所属する消防本部を表示する表示領域113を有する。
フッタ部分102は、複数のボタン120が並んでおり、ログアウトボタン120Aと、搬送先選定ボタン120Bが設けられている。
コンテンツエリア部分103は、タブ130により表示領域が切り替え可能とされている。図14Aの例は、「出場情報」のタブ130が選択された状態の操作画面100を示している。図14Aに示すように、操作画面100のコンテンツエリア部分103は、災害番号を表示する災害番号領域140と、発生場所を入力する発生場所領域141と、日時を入力する日時領域142とを有する。
災害番号領域140は、災害番号が表示される。災害番号は、救急隊ごとや消防本部ごとなど所定管理単位ごとに、順に自動で採番される。なお、災害番号は、消防隊の採番操作により自動で採番されてもよい。また、災害番号領域140を入力可能として救急隊により災害番号を入力可能としてもよい。発生場所領域141には、災害の発生場所が入力される。例えば、操作画面100では、入力可能な領域を選択すると、例えば、フリック入力など文字や数字が入力可能なソフトウェアキーボードが表示され、文字や数字が入力可能とされる。日時領域142には、現地到着日時が入力される。なお、入力可能な領域は、リストボックスなどにより候補を提示し、選択により入力可能としてもよい。例えば、発生場所領域141は、リストボックスなどによる選択により発生場所を入力可能としてもよい。例えば、市町村、町など住所のエリアごとにリストボックスを設ける。そして、上位エリアのリストボックスが選択されると、選択された上位エリアに対応した候補を下位エリアのリストボックスに提示して選択可能としてもよい。また、発生場所領域141は、現在位置を入力する現在位置ボタンを設け、現在位置ボタンが押された際の現在位置をGPSなどにより特定し、特定した現在位置から自動で入力してもよい。日時領域142も、リストボックスなどによる選択により日付、時刻を入力可能としてもよい。また、日時領域142も、現在日時を入力する現在日時ボタンを設け、現在日時ボタンが押された際のシステム日付、時刻を自動で入力してもよい。
救急隊は、救急が要請された現場に到着すると、端末装置12を用いて、操作画面100の「出場情報」のタブ130を選択し、日時領域142に現地到着日時を入力し、発生場所領域141に災害の発生場所を入力する。
受付部50は、災害番号領域140に表示された災害番号と、消防隊の消防隊コードと、日時領域142に入力された現地到着日時と、発生場所領域141に入力された発生場所を発生災害情報35に格納する。
図14Bは、救急隊用の操作画面の一例を示す図である。図14Bの例は、「患者基本情報」のタブ130が選択された状態のコンテンツエリア部分103を示している。図14Bに示すように、操作画面100のコンテンツエリア部分103は、カード読取ボタン150と、患者NOを入力するカード番号入力領域151と、送信ボタン152とを有する。また、操作画面100のコンテンツエリア部分103は、患者の氏名を入力する氏名領域153と、患者のフリガナを入力するフリガナ領域154と、患者の住所を入力する住所領域155と、患者の電話番号を入力する電話番号領域156とを有する。また、操作画面100のコンテンツエリア部分103は、患者の性別を選択する性別領域157と、患者の生年月日の年号、年、月、日をそれぞれ入力する生年月日領域158とを有する。
カード読取ボタン150は、選択されるとカメラによる画像の撮影が開始され、撮影された画像にコード画像が認識された場合、コード画像をデコードして患者NOを読み出す。読み出された患者NOは、カード番号入力領域151に表示される。なお、患者NOは、手入力によりカード番号入力領域151に入力してもよい。送信ボタン152は、選択されると、カード番号入力領域151に表示された患者NOにより登録患者情報31の検索が行われ、同一の患者NOが登録患者情報31に登録されている場合、同一の患者NOの患者に関する情報が操作画面100のコンテンツエリア部分103に表示される。
患者が患者NOのコード画像が記載されたカードを持っている場合、救急隊は、カードのコード画像を読み取って患者に関する情報を入力する。図14Cは、患者に関する情報を入力した救急隊用の操作画面の一例を示す図である。図14Cの例は、患者NO「9999」の患者の患者に関する情報を表示した一例を示している。氏名領域153、フリガナ領域154、住所領域155、電話番号領域156、性別領域157、生年月日領域158には、図4に示した登録患者情報31の患者NO「9999」の患者の氏名、フリガナ、住所、電話番号、性別、生年月日が表示されている。
一方、患者が患者NOのコード画像が記載されたカードを持っていない場合、救急隊は、操作画面100に患者の氏名、フリガナ、住所、電話番号、性別、生年月日をわかる範囲で入力する。
また、救急隊は、複数の患者を登録する場合、操作画面100の追加ボタン110を選択する。操作画面100は、追加ボタン110が選択されると、表示領域112に患者の登録番号が追加され、登録番号の患者の情報の登録が可能となる。図14Dは、複数の患者を登録する場合の救急隊用の操作画面の一例を示す図である。図14Dの例では、表示領域112に患者の登録番号「2」が追加され、登録番号「2」の患者に関する情報の入力が可能となる。操作画面100は、表示領域112に表示された登録番号を選択することにより、情報を登録する対象の患者を切り替えることができる。
受付部50は、操作画面100に入力された患者NO、患者者の氏名、フリガナ、住所、電話番号、性別、生年月日を、災害番号および患者の登録番号と共に搬送患者情報36に格納する。
操作画面100は、患者NOを入力して患者が登録されると、「患者診療情報」のタブ130が追加表示される。図14Eは、患者診療情報のタブが表示された救急隊用の操作画面の一例を示す図である。図14Eの例は、「患者診療情報」のタブ130を選択が選択された状態の操作画面100を示している。図14Eに示すように、操作画面100のコンテンツエリア部分103は、緊急時紹介先を表示する緊急時紹介先領域160と、過去の診療情報を表示する過去の診療情報領域161とを有する。
緊急時紹介先領域160は、患者NOの患者に対応して緊急時の紹介先が登録された医療機関の名称が表示される。診療情報領域161は、患者NOの患者を診療した各医療機関名がタブ162に表示され、各医療機関で受診したことにより得られた医療に関する情報がタブ162により切り替えて表示可能とされている。受付部50は、緊急時紹介先情報33から患者の患者NOに対応して記憶された医療機関コードを読み出す。受付部50は、医療機関コードに対応する医療機関名を医療機関情報30から読み出して緊急時紹介先領域160に表示させる。また、受付部50は、診療情報32から患者の患者NOに対応して記憶された各医療機関コードと医療に関する情報を読み出す。そして、受付部50は、医療機関コードに対応する医療機関名を医療機関情報30から読み出して診療情報領域161のタブ162に表示し、タブ162によりそれぞれの医療機関で登録された医療に関する情報を切り替え可能に表示する。図14Eの例では、診療情報領域161にAA病院により登録された患者NO「9999」の患者の食事、栄養経路、排泄の状態が表示されている。
救急隊は、操作画面100の「患者診療情報」のタブ130を選択することにより、患者が希望する緊急時紹介先の医療機関と、過去の診療情報を把握できる。
図14Fは、救急隊用の操作画面の一例を示す図である。図14Fの例は、「生理学的評価」のタブ130が選択された状態のコンテンツエリア部分103を示している。図14Fに示すように、操作画面100のコンテンツエリア部分103は、タブ170により複数回の生理学評価の測定結果の入力が可能とされており、測定結果を入力する測定結果領域171を有する。タブ170は、測定結果の入力が完了すると次回の測定結果の入力用が表示される。例えば、タブ170は、初期状態で1回目が表示され、1回目の入力が完了すると2回目が表示される。
測定結果領域171は、経過時間を入力する経過時間領域172と、JCSを入力するJCS領域173と、GCSを入力するGCS領域174と、呼吸数を入力する呼吸数領域175とを有する。また、測定結果領域171は、脈拍数を入力する脈拍数領域176と、血圧を入力する血圧領域177と、経皮的動脈血酸素飽和濃度を入力するSPO2領域178とを有する。
救急隊は、患者のJCS、GCS、呼吸数、脈拍数、血圧数、経皮的動脈血酸素飽和濃度を測定すると、端末装置12を用いて、操作画面100の「生理学的評価」のタブ130を選択し、測定結果を入力する。
受付部50は、操作画面100に入力された患者のJCS、GCS、呼吸数、脈拍数、血圧数、経皮的動脈血酸素飽和濃度を、災害番号、救急隊の救急隊コード、患者の登録番号、測定番号と共に生理学評価情報37に格納する。
また、操作画面100は、「状況・病状」のタブ130を選択することにより、患者の状況、病状を入力でき、「診療科」のタブ130を選択することにより、患者が受診している診療科を入力できる。
救急隊は、端末装置12を用いて、操作画面100の「状況・病状」のタブ130を選択して、患者の状況、病状を入力し、操作画面100の「診療科」のタブ130を選択して、患者の診療科を入力する。
受付部50は、操作画面100に入力された患者の状況、病状や、診療科を、災害番号、救急隊の救急隊コード、患者の登録番号と共に病状情報38に格納する。
図15Aは、救急隊用の操作画面の一例を示す図である。図15Aの例は、搬送先選定ボタン120Bが選択された状態の操作画面を示している。図15Aに示すように、操作画面100のフッタ部分102は、ログアウトボタン120Aと、傷病者情報入力ボタン120Cが設けられている。傷病者情報入力ボタン120Cが選択されると、図14Bに示した操作画面100が表示される。
図15Aに示すように、操作画面100のコンテンツエリア部分103は、患者に関して操作画面100から登録された情報が表示される傷病者情報領域180と、搬送先の医療機関の候補を表示する医療機関搬送・対応情報領域181とを有する。
傷病者情報領域180は、患者に関して操作画面100から登録された各種の情報が表示される。図15Aの例では、患者NO「9999」の患者の氏名、フリガナ、性別、生年月日、年齢、住所、電話番号が表示されている。
医療機関搬送・対応情報領域181は、「緊急時紹介先」、「よく利用する医療機関」、「その他」のタブ182が表示され、タブ182により搬送先の候補となる医療機関が切り替えて表示可能とされている。図15Aの例は、「緊急時紹介先」のタブ182が選択された状態の医療機関搬送・対応情報領域181を示している。
医療機関搬送・対応情報領域181には、登録された患者の緊急時紹介先として登録された医療機関の名称および所在地区と、医療機関が救急を受け入れ可能か否かに関する情報が表示される。受付部50は、緊急時紹介先情報33から患者の患者NOに対応して記憶された医療機関コードを登録番号の順に読み出す。そして、受付部50は、医療機関コードに対応する医療機関名および所在地区を医療機関情報30から読み出して医療機関搬送・対応情報領域181に表示させる。また、受付部50は、受入登録情報34から医療機関コードに対応して記憶された登録情報を読み出す。そして、受付部50は、登録情報に応じて、救急の受け入れ可能か否かを表示する。図15Aの例では、傷病者1として、登録番号「1」の患者NO「9999」の患者の緊急時搬送先の各医療機関が表示されている。また、図15Aの例では、救急の受け入れを可能と表明している医療機関については「事前受入可能表明中」が表示され、救急の受け入れを不可と表明している医療機関については「事前受入不可表明中」が表示されている。
図15Bは、救急隊用の操作画面の一例を示す図である。図15Bの例は、「よく利用する医療機関」のタブ182が選択された状態の医療機関搬送・対応情報領域181を示している。
医療機関搬送・対応情報領域181には、救急隊が救急で利用頻度の高い医療機関の名称および所在地区と、医療機関が救急を受け入れ可能か否かに関する情報が表示される。受付部50は、利用医療機関情報39から救急隊の救急隊コードに対応して記憶された医療機関コードを順位の順に読み出す。そして、受付部50は、医療機関コードに対応する医療機関名および所在地区を医療機関情報30から読み出して医療機関搬送・対応情報領域181に表示させる。また、受付部50は、受入登録情報34から医療機関コードに対応して記憶された登録情報を読み出す。そして、受付部50は、登録情報に応じて、救急の受け入れ可能か否かを表示する。図15Bの例では、救急隊コードが「T001」の救急隊の利用頻度の高い医療機関が表示されている。また、図15Bの例では、救急の受け入れを可能と表明している医療機関については「事前受入可能表明中」が表示されている。
図15Cは、救急隊用の操作画面の一例を示す図である。図15Cの例は、「その他」のタブ182が選択された状態の医療機関搬送・対応情報領域181を示している。
医療機関搬送・対応情報領域181には、救急に対応可能な医療機関の名称および所在地区と、医療機関が救急を受け入れ可能か否かに関する情報が表示される。受付部50は、医療機関情報30から救急対応の項目が「Y」とされた医療機関の医療機関コード、医療機関名および所在地区を読み出して医療機関搬送・対応情報領域181に表示させる。医療機関搬送・対応情報領域181には、所在地区の選択や、医療機関名の指定、「あ」〜「わ」による50音での医療機関の絞り込みが可能とされている。
救急隊は、端末装置12を用いて、操作画面100の医療機関搬送・対応情報領域181のタブ182を操作し、表示された医療機関のなかから患者の緊急搬送先の候補の医療機関を選ぶ。救急隊は、選んだ搬送先の候補の医療機関に携帯電話などの通信手段を用いて連絡し、患者の受け入れを要請する。また、救急隊は、医療機関搬送・対応情報領域181から、選んだ搬送先の候補の医療機関を選択する。
受付部50は、操作画面100の医療機関搬送・対応情報領域181で医療機関が選択されると、患者情報の送信画面を表示する。
図16Aは、送信画面の一例を示す図である。送信画面200は、送信の対象とする患者に関する情報が表示される対象患者領域201を有する。図16Aの例では、患者NO「9999」の患者の氏名、フリガナ、性別、生年月日、年齢、住所、電話番号が表示されている。また、送信画面200は、医療機関通知ボタン202と、搬送先確定ボタン203と、受入不能ボタン204と、閉じるボタン205とを有する。
医療機関通知ボタン202は、搬送先の候補の医療機関への患者情報の送信を指示するボタンである。搬送先確定ボタン203は、搬送先の候補の医療機関を患者の搬送先として決定を指示するボタンである。受入不能ボタン204は、搬送先の候補の医療機関に受け入れができない回答がされたことを記録するためのボタンである。閉じるボタン205は、送信画面200を閉じて操作画面100に戻るためのボタンである。
救急隊は、搬送先の候補の医療機関に患者情報を送信する場合、医療機関通知ボタン202を選択する。これにより、搬送先の候補の医療機関では、患者情報が閲覧可能となる。搬送先の候補の医療機関は、患者情報を参照して、患者を受け入れるかを決定し、救急隊に回答する。例えば、搬送先の候補の医療機関は、携帯電話などの通信手段を用いて救急隊に回答する。救急隊は、受け入れ可能との回答が得られた場合、搬送先確定ボタン203を選択する。一方、救急隊は、受け入れ不能との回答が得られた場合、受入不能ボタン204を選択する。なお、救急隊は、患者情報を送信せずに搬送先の候補の医療機関を変更する場合、閉じるボタン205を選択する。
受付部50は、送信画面200の受入不能ボタン204が選択されると、理由入力画面を表示する。
図16Bは、理由入力画面の一例を示す図である。理由入力画面210は、任意に設定できる受け入れの拒否理由の候補が複数表示され、選択により受け入れ拒否の理由を入力する画面である。理由入力画面210は、手術中・患者対応中ボタン211と、ベッド満床ボタン212と、医師不在ボタン213と、理由不明214とを有する。
救急隊は、搬送先の候補の医療機関で受け入れが不能とされた理由に対応して、理由入力画面210から手術中・患者対応中ボタン211、ベッド満床ボタン212、医師不在ボタン213、理由不明214のいずれかを選択する。
受付部50は、理由入力画面210から理由が選択されると、図15Aに示した操作画面100を表示する。救急隊は、患者の緊急搬送先の候補の医療機関を再度選択する。
設定部51は、各種の設定を行う。設定部51は、第1設定部51Aと、第2設定部51Bを有する。
第1設定部51Aは、患者の緊急搬送先の候補の医療機関が選択されると、該患者の緊急搬送先の候補の医療機関で患者の個人情報の閲覧の可否設定を可とする設定を行う。例えば、第1設定部51Aは、送信画面200において医療機関通知ボタン202が選択されると、操作画面100の医療機関搬送・対応情報領域181で現在選択された患者の緊急搬送先の候補の医療機関で、患者の個人情報の閲覧の可否設定を可とする設定を行う。例えば、第1設定部51Aは、患者の緊急搬送先の候補の医療機関の医療機関コードを通知先とし、状況の項目を「通知中」として、患者情報閲覧の項目を「可」として、理由の項目を「−」とし、現在の日時を通知日時として、災害の災害番号、依頼番号と共に搬送依頼状況情報40に格納する。図13の例は、医療機関コード「M14」に災害番号「0001」の患者の受け入れを要請し、患者の個人情報の閲覧を可に設定した状態を示している。
第2設定部51Bは、患者の緊急搬送先の候補の医療機関で受け入れが不能とされると、受け入れが不能とされた理由を設定する。例えば、第2設定部51Bは、理由入力画面210から理由が選択されると、災害の災害番号および現在選択された患者の緊急搬送先の候補の医療機関の医療機関コードに対応する搬送依頼状況情報40のレコードの状況の項目を「受入不可」に更新し、理由の項目に選択された理由を格納する。
また、第2設定部51Bは、第1設定部51Aによる設定後に、送信画面200において医療機関通知ボタン202が選択されると、第1設定部51Aにおいて閲覧が可とされた個人情報の閲覧の可否設定を不可とする設定を行う。例えば、第2設定部51Bは、送信画面200において医療機関通知ボタン202が選択されると、現在選択された患者の緊急搬送先の候補の医療機関以外の医療機関で、患者の個人情報の閲覧の可否設定を不可とする設定を行う。例えば、第2設定部51Bは、災害の災害番号かつ現在選択された患者の緊急搬送先の候補の医療機関以外の医療機関の医療機関コードに対応する搬送依頼状況情報40のレコードの患者情報閲覧の項目を「不可」に更新する。
図17は、搬送依頼状況情報の変化の一例を示す図である。図17の(A)は、搬送依頼状況情報40の変化前を示し、(B)は、搬送依頼状況情報40の変化後を示している。医療機関コード「M14」に災害番号「0001」の患者の受け入れを要請して受け入れが拒否され、医療機関コード「M15」に災害番号「0001」の患者の受け入れを要請した場合、搬送依頼状況情報40は、図17に示すように変化する。図17の例では、医療機関コード「M14」は、受け入れができないため、状況の項目が「通知中」から「受入不可」に更新され、理由の項目に理由が格納されている。また、医療機関コード「M14」の患者情報閲覧の項目は、「可」から「不可」に更新されている。
受付部50は、救急に対応が可能な医療機関に対して救急患者の情報を提供するシステムのWebサイトを提供する。受付部50は、端末装置13から、救急患者の情報を提供するシステムのWebサイトへのアクセスを受け付けると、ログイン画面の情報を送信してログイン画面を表示させ、ログインID及びパスワードを入力してログイン操作を受け付ける。受付部50は、ログイン操作を受け付けると、入力されたログインID及びパスワードを事前に登録されたログインID及びパスワードと比較して認証を行う。受付部50は、正当との認証が得られた場合、ログインした医療機関に対して受け入れを要請し、救急の受け入れ要請先に対して閲覧可能とされた患者の情報を送信して、要請した患者の情報を閲覧する閲覧画面を表示させる。
図18Aは、閲覧画面の一例を示す図である。閲覧画面250は、要請元の表示する要請元領域251と、患者の情報を表示する患者領域252と、患者の病状を表示する病状領域253と、患者の生理学評価を表示する生理学評価領域254とを有する。
要請元領域251には、受入れを要請した救急隊の情報と要請した患者人数が表示される。患者領域252には、患者の氏名、フリガナ、性別、生年月日、年齢、住所、電話番号が表示される。また、患者領域252には、患者NOが登録されている場合、患者NOとリンクボタン255が表示される。図18Aの例では、患者NOが登録されているため、リンクボタン255が表示されている。病状領域253には、要請した患者の病状が表示される。生理学評価領域254には、測定された回数ごとにタブで分けて生理学評価の測定結果が表示される。リンクボタン255は、選択されると、患者NOの患者に関する情報が表示される。例えば、受付部50は、リンクボタン255が選択されると、診療情報32に記憶された、患者が日常的に通院する各医療機関から登録された患者の医療に関する情報を別画面で表示する。
救急に対応が可能な医療機関では、端末装置13により一定期間ごとなど、所定のタイミングで、救急患者の情報を提供するシステムのWebサイトにアクセスして、閲覧画面250を確認する。救急隊から患者の受け入れを要請された医療機関の端末装置13の閲覧画面250には、要請された患者の情報が表示される。例えば、救急隊から医療機関コード「M14」のLL病院に患者の受け入れが要請され、搬送依頼状況情報40が図13に示す状態である場合、MM病院では、図18Aに示す閲覧画面250が表示される。患者の受け入れを要請された医療機関では、要請された患者を受け入れるか否かを判断する。この際、閲覧画面250には、要請された患者の情報が表示される。また、リンクボタン255が選択されると、患者が日常的に通院する各医療機関から登録された患者の医療に関する情報が別画面で表示される。これにより、患者の受け入れを要請された医療機関は、救急隊により登録された患者の状態や、かかりつけの医師、薬剤師等による患者の日常的な状態を把握して、患者を受け入れるか否かを判断できる。MM病院が受け入れを断り、救急隊が医療機関コード「M15」のNN病院に患者の受け入れを要請した場合、搬送依頼状況情報40は、図17に示すように変化し、医療機関コード「M14」の患者情報閲覧の項目が「可」から「不可」に更新されている。これにより、LL病院では、受け入れを要請した患者情報が端末装置13に表示されなくなる。図18Bは、閲覧画面の一例を示す図である。搬送依頼状況情報40が図17の(B)に示す状態である場合、閲覧画面250には、図18Bに示すように、患者の情報が表示されなくなる。このように、患者の受け入れを要請された医療機関の端末装置13では、要請された患者の受け入れを断った場合、要請された患者の個人情報が閲覧不可能となるため、患者の個人情報を保護できる。
次に、本実施例に係るシステム10による閲覧制御の流れを説明する。図19は、閲覧制御の流れの一例を示すフローチャートである。
図19に示すように、端末装置12は、救急支援ソフトウェアが閲覧制御装置11にアクセスし、操作画面を要求する(S10)。閲覧制御装置11は、端末装置12の救急支援ソフトウェアからのアクセスを受け付けると、アクセス元に各種の操作画面の情報を送信する(S11)。端末装置12は、操作画面の情報を表示する(S13)。端末装置12は、操作画面での情報の入力を受け付ける。例えば、端末装置12は、操作画面100での患者に関する情報の入力を受け付ける(S14)。端末装置12は、操作画面100の送信ボタン152が選択されると、カード番号入力領域151に入力された患者NOを送信する。閲覧制御装置11は、送信された患者NOにより登録患者情報31の検索を行い、同一の患者NOが登録患者情報31に登録されている場合、同一の患者NOの患者に関する情報を端末装置12に送信して、操作画面100のコンテンツエリア部分103に表示する(S15)。
端末装置12は、操作画面100の医療機関搬送・対応情報領域181で医療機関が選択され、送信画面200で医療機関通知ボタン202が選択されることにより、選択された医療機関の受け入れが要請される(S16)。端末装置12は、患者の緊急搬送先の候補の医療機関が選択されると、該患者の緊急搬送先の候補の医療機関で患者の個人情報の閲覧の可否設定を可とする設定を行う(S17)。第2設定部51Bは、第1設定部51Aによる設定後に、送信画面200において医療機関通知ボタン202が選択されると、現在処理中の救急に対応する災害番号で搬送依頼状況情報40を検索し、現在選択された患者の緊急搬送先の候補の医療機関以外の医療機関に患者の受け入れを要請しているか判定する(S18)。患者の受け入れを要請している場合(S18肯定)、閲覧制御装置11は、災害の災害番号かつ現在選択された患者の緊急搬送先の候補の医療機関以外の医療機関の医療機関コードに対応する搬送依頼状況情報40のレコードの患者情報閲覧の項目を「不可」に更新する(S19)。
救急に対応が可能な医療機関では、端末装置13により一定期間ごとなど、所定のタイミングで、救急患者の情報を提供するシステムのWebサイトにアクセスする(S20)。閲覧制御装置11は、アクセス元の医療機関に対して受け入れを要請し、救急の受け入れを要請先に対して閲覧可能とされた患者の情報を表示した閲覧画面250の情報を送信する(S21)。端末装置13では、閲覧画面250を表示する(S22)。閲覧画面250には、閲覧可能とされた患者の情報が表示され、閲覧不可とされた患者の情報は表示されない。これにより、本実施例では、患者の受け入れを要請した病院において、患者の受け入れができない場合、他の病院に搬送の要請がされると、患者の個人情報が閲覧不可能となるため、患者の個人情報を保護できる。
このように、本実施例に係る閲覧制御装置11は、患者NOに基づく個人情報の取得要求に応じて、患者NOに対応づけて緊急搬送先候補を含む個人情報を記憶する記憶部21を参照し、患者NOに対応する緊急搬送先候補を含む個人情報を取得要求の要求元の端末装置12に送信する。閲覧制御装置11は、緊急搬送先候補のうち第1の緊急搬送先が端末装置12において選択されると、該第1の緊急搬送先の端末装置13による患者NOに対応する個人情報の閲覧の可否設定を可とする設定を行う。閲覧制御装置11は、設定後に、緊急搬送先候補のうち第2の緊急搬送先が端末装置12において選択されると、第1の緊急搬送先の端末装置13による患者NOに対応する個人情報の閲覧の可否設定を不可とする設定を行う。これにより、閲覧制御装置11は、個人情報を保護できる。
また、本実施例に係る閲覧制御装置11は、緊急搬送先候補を病院とする。これにより、閲覧制御装置11は、一旦、緊急搬送先候補となり、患者を受け入れなかった病院に対して患者の個人情報を保護できる。
また、本実施例に係る閲覧制御装置11は、第1の緊急搬送先が選択された際、要求元の端末装置12から該第1の緊急搬送先の端末装置13に患者NOと患者NOに対応する個人情報の一部とが閲覧制御装置11を介して送信される。これにより、第1の緊急搬送先では、搬送される個人情報を把握できるため、患者の受け入れをできるかを適切に判である。
また、本実施例に係る閲覧制御装置11は、第1の緊急搬送先の端末装置13において受け入れ不可の情報が入力されている場合、第1の緊急搬送先について受け入れ不可の情報を取得要求の要求元の端末装置12に送信する。これにより、閲覧制御装置11は、救急の受け入れを不可と表明している医療機関については、患者を受け入れることができないことを事前に提示できる。