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JP6548564B2 - フレキシブルアーム - Google Patents
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Description

この発明は、フレキシブルアームおよびフレキシブルアームを備えた可動機器に関するものである。
機器の姿勢をフレキシブルに可動させるため、フレキシブルアームが用いられている。たとえば、特許文献1には、湾曲自在なフレキシブルアーム(コイルシャフト)が開示されている。このフレキシブルアームにおいては、実使用上想定される最大の曲げ状態にて、フレキシブルアームを構成するコイルの隣接する線材が接するように、予め間隔を空けることが開示されている。
特開平8−56946
上記のような従来技術においては、フレキシブルアームの曲げは容易であるものの、曲げ状態を維持することは容易ではなかった。このため、ヘッドマウントディスプレイなど、最適な位置に来るようにフレキシブルアームの曲げ度合いを調整した際に、折角の最適位置がずれてしまうという問題があった。
一方、フレキシブルアームの曲げに力が必要であるようにすれば、曲げ状態を維持することができるが、フレキシブルアームを曲げることが容易でなくなるという問題を生じる。
この発明は、上記のような問題点を解決して、曲げることが容易でありながら、曲げ状態を維持することができるフレキシブルアームを提供することを目的とする。
この発明の独立して適用可能ないくつかの特徴を列挙する。
(1)この発明に係るフレキシブルアームは、線材を中空に巻回したコイルと、前記コイルの外周に接し、前記隣接する線材を圧接する方向に収縮力を生じるように伸張され、またはコイルの外径よりもその自然状態における内径が小さく形成され、径方向に収縮力を生じるように伸張された被覆チューブとを備えている。
したがって、曲げが容易でありながら曲げ状態を維持することのできるフレキシブルアームを提供することができる。
(2)この発明に係るフレキシブルアームは、コイルが、横断面が丸状の線材と横断面が角状の線材を、隣接する線材が互いに接するように、中空のコイル状に多条に巻回されたものであることを特徴としている。
したがって、曲げ状態の維持がより確実に行われる。
(3)この発明に係るフレキシブルアームは、被覆チューブが、シリコンチューブによって構成されていることを特徴としている。
したがって、シリコンチューブの柔軟性を曲げ状態の維持に利用することができる。
(4)この発明に係る可動機器は、本体部と、本体部に一端が取り付けられたフレキシブルアームと、フレキシブルアームの他端に取り付けられた可動部とを備え、前記フレキシブルアームは、線材を中空に巻回したコイルと、前記コイルの外周に接し、前記隣接する線材を圧接する方向に収縮力を生じるように伸張され、またはコイルの外径よりもその自然状態における内径が小さく形成され、径方向に収縮力を生じるように伸張された被覆チューブとを備えている。
したがって、フレキシブルアームによって可動部の位置調整が容易な可動機器を提供することができる。
(5)この発明に係る可動機器は、本体部と可動部との間には配線が設けられ、当該配線は、前記フレキシブルアームの中空部に収納されていることを特徴としている。
したがって、配線を中空部に収納し、外観を好ましいものとすることができる。
(6)この発明に係る可動機器は、可動部には、ヘッド・マウント・ディスプレイが設けられていることを特徴としている。
したがって、微細な位置調整が必要なヘッドマウントディスプレイの位置を容易に決定することができる。
(7)この発明に係る可動機器は、コイルが、横断面が丸状の線材と横断面が角状の線材を、隣接する線材が互いに接するように、中空のコイル状に多条に巻回されたものであることを特徴としている。
したがって、フレキシブルアームによる曲げ状態の維持がより確実に行われる。
(8)この発明に係る可動機器は、被覆チューブが、シリコンチューブによって構成されていることを特徴としている。
したがって、シリコンチューブの柔軟性を曲げ状態の維持に利用することができる。
(9)この発明に係る曲げ状態維持方法は、コイルを有するフレキシブルアームを曲げた際にその曲げ状態を保持する方法であって、前記コイルの線材を圧接する方向に付勢力を働かせることで、曲げ状態を保持することを特徴としている。
したがって、曲げが容易でありながら曲げ状態を維持することのできる方法を提供することができる。
(10)この発明に係るヘッドマウントディスプレイは、プリズムを備えたヘッドマウントディスプレイであって、前記プリズムの光照射部以外の部分を覆う遮光カバーを備えている。
したがって、ディスプレイの視認性が良くなる。
この発明の一実施形態によるフレキシブルアームを用いたウエアラブルコンピュータ2の外観を示す図である。 ウエアラブルコンピュータ2を装着具20を介して眼鏡40に装着した状態を示す図である。 装着具20の詳細図である。 ウエアラブルコンピュータ2のハードウエア構成である。 フレキシブルアーム8の構造を示す図である。 図6aはチューブ90の斜視図、図6bはチューブ90の断面図である。 本体部4、可動部6の内部構造を示す図である。 図8aは、コイル80にチューブ90を被せた状態を示す断面図、図8bはコイル80にチューブ90を被せ、フランジ94を固定した状態を示す断面図、図8cはコイル80にチューブ90を被せ、フランジ92、94を固定した状態を示す断面図である。 フレキシブルアーム8を取り付けた状態を示す図である。 フレキシブルアーム8を曲げた状態を示す図である。 他の実施形態によるウエアラブルコンピュータ2を示す図である。 カバー200の詳細を示す図である。
図1に、この発明の一実施形態による可動機器としてのヘッドマウントディスプレイ付きのウエアラブルコンピュータ2を示す。このウエアラブルコンピュータ2は、図2に示すように、装着具20を介して眼鏡22に取り付けて使用するものである。
装着具20の詳細を、図3に示す。装着具20は、金属製のU字バンド22と、U字バンド22の先端に取り付けられた合成樹脂製の保持部材24を備えている。保持部材24の後端には結合部28が設けられ、U字バンド22の先端が摺動可能に挿入されている。U字バンド22を摺動させ、装着者の首の後ろ側にU字バンド22が当接して、しっかりとした装着状態を実現できるようにしている。保持部材24の先端には、下側が開放されたU字状に形成された挟持部26が形成されている。また、保持部材24の側面には、取り付けガイド30が形成されている。
図2に示すように、眼鏡40のテンプル44に、装着具20の挟持部26を上部から挟み込み、装着具20を眼鏡40に固定している。装着具20の取付ガイド30に、ウエアラブルコンピュータ2のガイド部材14をスライドしてはめ込み、固定するようにしている。このようにして、眼鏡40のテンプル44に装着具20を取り付け、これにウエアラブルコンピュータ2を固定することができる。
フレキシブルアーム8を曲げて調整することにより、ウエアラブルコンピュータ2のディスプレイ12が、装着者の目の前の最適な位置にくるように調整することができる。
図1において、ウエアラブルコンピュータ2は、本体4と、フレキシブルアーム8と、可動部6を備えている。本体部4には、CPUが収納されている。また、本体部4には、装着具20に固定するためのガイド部材14が設けられている。
可動部6には、液晶パネル、バックライト、プリズムを備えたヘッドマウントディスプレイ12、カメラ10が収納されている。
図4に、ウエアラブルコンピュータ2の回路ブロック図を示す。本体部4には、CPU52が設けられている。CPU52には、画像処理回路50、メモリ54、フラッシュメモリ56、画像処理回路58、タッチパッド60、マイク62、スイッチ64が接続されている。これら回路は、本体部4に収納された電池(図示せず)から電源供給を受けて駆動する。
フラッシュメモリ56には、オペレーティングシステムや制御プログラム等が記録されている。スイッチ64は、電源のオンオフを切り替えたり、メニューをディスプレイ12に表示したりする操作のためのものである。マイク62は、周囲の音声を取得するためのものである。タッチパッド60は、静電容量式のタッチセンサであり、指がタッチした位置を検出して、ディスプレイ12のカーソルを移動させる処理のためのものである。
可動部6には、ディスプレイ12、カメラ10が設けられている。ディスプレイ12は、本体部4の画像処理回路50からの画像信号を受けて表示を行う。カメラ10によって撮像された画像は、本体部4の画像処理回路58に送られ、本体部4のCPU52によって処理される。
画像処理回路50からディスプレイ12への接続、カメラ10から画像処理回路58への接続、本体部4からディスプレイ12、カメラ10への電源接続は、細線同軸ケーブルによって行われる。
図1に戻って、可動部6の本体部4に対する姿勢は、フレキシブルアーム8を曲げることによって調整可能となっている。このフレキシブルアーム8は、図5に示すように、コイル80とその外周に設けられたチューブ90を備えて構成されている。
コイル80は、横断面丸形の線材(SUS304WPB)82と横断面三角形のSUS線材(SUS304)84の二条コイルとして形成されている。この実施形態では、線材82の直径を0.8mm、線材84の一辺を1.0mmとした。隣接するSUS線材(バネ材)82とSUS線材(バネ材)84は、互いに接している。横断面三角形のSUS線材84は、三角形の一辺が外周に沿うように配置されており、内部に向かうにしたがって幅が狭くなるようになっている(逆にしてもよい)。コイル80の中空部86には、本体部4と可動部6を結ぶ細線同軸ケーブル(図示せず)が挿入される。
コイル80の外周には、シリコン製のチューブ90が接するように設けられている。この実施形態では、コイル80の外径54mmに対し、自然状態における内径50mmのチューブ90を用いている。このように、コイル80の外径を、チューブ90の内径よりも僅かに大きく(チューブ直径の5%〜15%程度)しておくことで、チューブ90がコイル80の外周に密着する。
さらに、この実施形態では、チューブ90を自然状態から図5のA方向に伸張させた状態にて、コイル80に密着させている。これにより、可撓性のあるチューブ90が収縮しようとするので、コイル80に対して圧縮する方向に力を加えることができる。
図6aに、チューブ90の詳細を示す。この実施形態では、柔軟性のあるシリコンを成型することによってチューブ90を構成している。一端には、フランジ92が設けられている。他端側にも、フランジ94が設けられている。
図6bにその横断面図を示す。フランジ94が設けられた側の端部においては、中空部の直径が小さく形成されたストッパ部96が設けられ、コイル80が脱落するのを防止する。
図7に、本体部4と可動部6の内部構造(蓋を取った状態)を示す。本体部4には、チューブ90のフランジ92を差し込むための凹部100が設けられている。図示していないが、蓋の側にも同様の凹部が設けられている。凹部100に隣接して、ストッパ110が設けられている。このストッパ110は、フレキシブルアーム8を取り付けた際に、中のコイル80を所定の位置に保持するためのものである。
また、可動部6には、チューブ90のフランジ94を差し込むための凹部102が設けられている。図示していないが、蓋の側にも同様の凹部が設けられている。
次に、この本体部4と可動部6に、フレキシブルアーム8を取り付ける手順を示す。まず、図8aに示すように、コイル80をチューブ90の中に収納する。この際、コイル80の一端が、チューブ90のストッパ部96に当接するまで挿入する。
この実施形態では、チューブ90の長さLT(たとえば50mm)よりも、コイル80の長さLC(たとえば60mm)を長くしている(チューブ90全長の全長の10%〜50%程度長くする)ので、図8aに示すように、コイル80が飛び出した状態となる。図8bに示すように、このままの状態で、チューブ90のフランジ94を、可動部6の凹部102に填め込んで固定し、コイル80の他端側を本体部4のストッパ110に当接させると、チューブ90のフランジ92が、本体部4の凹部100に填まらないことになる。
したがって、図8cに示すように、チューブ90を矢印Bの方向に引っ張った上で、チューブ90のフランジ92を、本体部4の凹部100にはめ込むようにしている。そして、同じく凹部の設けられた蓋を被せる。
このようにして取り付けた状態を示すのが、図9である。なお、図9においては、蓋を省略している。
この実施形態では、横断面丸形の線材と横断面三角形の線材が隣接するように二条コイルとしているので、図10に示すように、フレキシブルアーム8を曲げた際に、その曲げ状態を維持できる度合いが高くなる。これは、丸形と丸形の線材が隣接したコイルよりも、丸形と三角形の線材が隣接したコイルの方が、曲げた際の戻り抵抗が大きく、曲げ状態を維持できるからである。さらに、チューブ90の内径をコイル80の外径よりも小さくし、さらに、チューブ90を伸張させた状態でコイル80に密着させているので、曲げ状態を維持することができる。
したがって、角度や位置を容易に調整でき、調整した位置を保持することができるという効果がある。なお、チューブ90の内径をコイル80の外径よりも小さくすること(径方向に力を働かせること)あるいは、チューブ90を伸張させた状態でコイル80に密着させること(隣接する線材が圧縮する方向に力を働かせること)は、それぞれ、一方だけを実施するようにしてもよい。
上記実施形態においては、コイル80として二条コイルを用いているが、一条コイルを用いるようにしてもよい。この場合であっても、チューブ90の密着・伸張による、曲げ維持効果を得ることができる。
また、二条コイルではなく、三条以上の多条コイルを用いるようにしてもよい。ただし、この場合であっても、隣接する線材が、丸形と三角形になるようにコイルを巻回することが好ましい。
上記実施形態では、丸形と三角形の線材を用いてコイル80を構成している。しかし、丸形と四角形以上の多角形の線材を用いるようにしてもよい。あるいは、多角形ではない角形(台形、平行四辺形など)を用いるようにしてもよい。
上記実施形態では、チューブ90によってコイル80を圧縮する方向の力を加えるようにしている。しかし、コイル80の両端に固定された、縮む方向に付勢された付勢手段(可撓性部材、バネ材など)を設けるようにしてもよい。
なお、図1に示すように、上記実施形態では、ディスプレイ12のプリズムが露出した状態となっている。このため、外部光の影響を受けて、表示画像が鮮明でない場合もある。そこで、図11に示すように、カバー200をプリズムに被せるようにしてもよい。これにより、外部光の影響を排除して、表示画像を鮮明にすることができる。
カバー200の詳細を図12a〜図12dに示す。図12bは、平面図である。図12aの背面図にあるように、ユーザの目に対向する側は開放されている。また、図12aの左端(可動部6の側)は、装着のために開放されている。図12cは正面図、図12dは側面図である。
なお、上記ではカバー200によって遮光したが、プリズムの表面に遮光のための塗料を塗布するようにしてもよい。
上記実施形態では、ウエアラブルコンピュータにフレキシブルアーム8を適用した場合について説明した。しかし、医療機器、家電機器、産業用機器など、曲げによって位置調整を行う必要のある部分に適用することができる。特に、カメラ、ディスプレイ、センサなど、その位置を調整することが必要な部位に用いると効果が高い。

Claims (7)

  1. 横断面が丸状の線材と横断面が角状の線材を、隣接する線材が互いに接し、丸状の線材同士と角状の線材同士が接しないように、多条に中空に巻回したコイルであって、丸状の線材と角状の線材の内径および外径が略同一となるように構成されたコイルと、
    前記コイルの外周に接し、前記隣接する線材を径方向に垂直な方向に圧接する方向に収縮力を生じるように伸張され、さらにコイルの外径よりもその自然状態における内径が小さく形成され、径方向に収縮力を生じるように伸張された柔軟性のある被覆チューブと、
    を備えたフレキシブルアーム。
  2. 請求項1のフレキシブルアームにおいて、
    前記被覆チューブは、シリコンチューブによって構成されていることを特徴とするフレキシブルアーム。
  3. 本体部と、
    本体部に一端が取り付けられたフレキシブルアームと、
    フレキシブルアームの他端に取り付けられた可動部とを備え、
    前記フレキシブルアームは、
    横断面が丸状の線材と横断面が角状の線材を、隣接する線材が互いに接し、丸状の線材同士と角状の線材同士が接しないように、多条に中空に巻回したコイルであって、丸状の線材と角状の線材の内径および外径が略同一となるように構成されたコイルと、
    前記コイルの外周に接し、前記隣接する線材を径方向に垂直な方向に圧接する方向に収縮力を生じるように伸張され、さらにコイルの外径よりもその自然状態における内径が小さく形成され、径方向に収縮力を生じるように伸張された柔軟性のある被覆チューブと、
    を備えていることを特徴とする可動機器。
  4. 請求項3の可動機器において、
    本体部と可動部との間には配線が設けられ、
    当該配線は、前記フレキシブルアームの中空部に収納されていることを特徴とする可動機器。
  5. 請求項3または4の可動機器において、
    前記可動部には、ヘッド・マウント・ディスプレイが設けられていることを特徴とする可動機器。
  6. 請求項3〜5のいずれかの可動機器において、
    前記被覆チューブは、シリコンチューブによって構成されていることを特徴とする可動機器。
  7. 横断面が丸状の線材と横断面が角状の線材を、隣接する線材が互いに接し、丸状の線材同士と角状の線材同士が接しないように、多条に中空に巻回したコイルであって、丸状の線材と角状の線材の内径および外径が略同一となるように構成されたコイルを有するフレキシブルアームを曲げた際にその曲げ状態を保持する方法であって、
    前記コイルの隣接する線材を径方向に垂直な方向に圧接する付勢力を働かせるとともに、線材に対し前記コイルの径方向に収縮力を働かせることで、曲げ状態を保持することを特徴とする方法。
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