JP6548866B2 - 弱酸性化粧料用増粘剤、及び当該増粘剤を配合してなる弱酸性化粧料 - Google Patents
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Description
項1.
水溶性架橋剤の存在下に水溶性不飽和カルボン酸単量体を重合して得られる、中和度50%以下且つ中位粒子径が5〜30μmの樹脂粒子を含有する弱酸性化粧料用増粘剤。
項2.
水溶性架橋剤が、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート及び水溶性ショ糖アリルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種である項1に記載の弱酸性化粧料用増粘剤。
項3.
水溶性架橋剤が、水溶性ショ糖アリルエーテルである項1に記載の弱酸性化粧料用増粘剤。
項4.
水溶性不飽和カルボン酸単量体が、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、及びイタコン酸からなる群より選択される少なくとも1種である、項1〜3のいずれかに記載の弱酸性化粧料用増粘剤。
項5.
項1〜4のいずれかに記載の増粘剤を配合してなる弱酸性化粧料。
項6.
さらに酸性物質を含有する、項5に記載の弱酸性化粧料。
項7.
さらに多糖類系水溶性高分子を含有する、項5又は6に記載の弱酸性化粧料。
水溶性架橋剤の存在下に水溶性不飽和カルボン酸単量体を重合して得られる、中和度50%以下の樹脂粒子を含み、
当該樹脂粒子は膨潤しており、その中位粒子径は40〜300μmである、
弱酸性化粧料。
項B.
水溶性架橋剤が、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート及び水溶性ショ糖アリルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種である項Aに記載の弱酸性化粧料。
項C.
水溶性架橋剤が、水溶性ショ糖アリルエーテルである項Aに記載の弱酸性化粧料。
項D.
水溶性不飽和カルボン酸単量体が、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、及びイタコン酸からなる群より選択される少なくとも1種である、項A〜Cのいずれかに記載の弱酸性化粧料。
本発明においては水溶性不飽和カルボン酸のカルボキシル基をアルカリにより中和することにより、得られる重合体の中和度を容易に調整することができる。本発明において、中和度とは水溶性不飽和カルボン酸のカルボキシル基の総モル数に対する中和された基のモル数の割合を言う。中和に用いられるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、ジイソプロピルアミン、等が挙げられる。中和の方法としては特に限定されず、例えば、予め水溶性不飽和カルボン酸単量体を中和する方法、重合により得られた重合体を中和する方法等が挙げられる。
(製造例1)
1000mLのセパラブルフラスコに撹拌機、還流冷却管及び滴下ロートを取り付けた。このセパラブルフラスコの中で、水144gに水酸化ナトリウム48g(1.2モル)を溶解した。そこにショ糖136.8g(0.4モル)を加え、70〜85℃で120分間撹拌して、アルカリショ糖水溶液を調製した。このアルカリショ糖水溶液に対して、臭化アリル145.2g(1.2モル)を、70〜85℃で1.5時間かけて滴下し、その後、80℃で3時間熟成して、ショ糖をアリルエーテル化した。冷却後、水440gを添加し、分液ロートで余分な油分を分離して、粗ショ糖アリルエーテル水溶液を得た。この粗ショ糖アリルエーテル水溶液に塩酸を加えてpHを6〜8に調整した後、ロータリーエバポレーターを用いて、水溶液の質量が480gになるまで水分を除去した。そして、エタノール200gを添加して副生成物の臭化ナトリウム等の塩類を析出させ、析出物を濾別により水溶液から除去した。さらにエバポレーターを用いて水溶液から余分な水分を除去し、エーテル化度2.4の精製された水溶性ショ糖アリルエーテル166gを得た。
(製造例2)
500mLセパラブルフラスコに撹拌機、還流冷却管及び滴下ロートを取り付けた。このセパラブルフラスコの中にアクリル酸72g及び水を入れ、80質量%のアクリル酸水溶液90gを調製した。さらにイオン交換水56gと、架橋剤として製造例1の水溶性ショ糖アリルエーテル0.023g(アクリル酸水溶液に対して0.25質量%)と、開始剤としての2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)2塩酸塩(和光純薬工業株式会社製 V−50)0.04gとを加えて、水溶性不飽和カルボン酸単量体水溶液を調製した。
500mLセパラブルフラスコに撹拌機、還流冷却管及び滴下ロートを取り付けた。このセパラブルフラスコの中にアクリル酸72g及び水を入れ、80質量%のアクリル酸水溶液90gを調製した。アクリル酸水溶液を冷却しながら、30質量%の水酸化ナトリウム水溶液27gを滴下して、水溶液を中和した。さらにイオン交換水56gと、架橋剤として製造例1の水溶性ショ糖アリルエーテル0.023g(アクリル酸水溶液に対して0.25質量%)と、開始剤としての2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)2塩酸塩(和光純薬工業株式会社製 V−50)0.04gとを加えて、水溶性不飽和カルボン酸単量体水溶液を調製した。
30質量%の水酸化ナトリウム水溶液を54gに変更したこと以外は製造例3と同様の操作により、中和度40%の樹脂の粉末90gを得た(以下当該樹脂を樹脂Cとよぶ)。
撹拌回転数を800回転に変更した以外は製造例4と同様の操作により、中和度40%の樹脂の粉末90gを得た(以下当該樹脂を樹脂Dとよぶ)。
撹拌回転数を600回転に変更した以外は製造例4と同様の操作により、中和度40%の樹脂の粉末90gを得た(以下当該樹脂を樹脂Eとよぶ)。
30質量%の水酸化ナトリウム水溶液を94gに変更したこと以外は製造例3と同様の操作により、中和度70%の樹脂の粉末102gを得た(以下当該樹脂を樹脂Fとよぶ)。
(製造例8)
撹拌機、温度計、窒素吹き込み管及び冷却管を取り付けた500mL容の四つ口フラスコに、アクリル酸45g(0.625モル)、ペンタエリトリトールアリルエーテル0.27g、ノルマルヘキサン150g及び2,2’−アゾビスメチルイソブチレート0.081g(0.00035モル)を仕込んで、反応液を調製した。反応液を撹拌して各原料を均一に混合した後、反応容器の雰囲気、原料及び溶媒中に存在している酸素を除去するために溶液中に窒素ガスを吹き込んだ。次いで、窒素雰囲気下、反応液を60〜65℃に保持して4時間反応させた。反応終了後、生成したスラリーを90℃に加熱して、n−ヘキサンを留去し、さらに、110℃、10mmHgにて8時間減圧乾燥することにより、白色微粉末状のカルボキシビニルポリマーの粉末42gを得た。
〈中位粒子径の測定〉
製造例2〜7で得られた各樹脂および製造例8で得られたカルボキシビニルポリマーの粉末を、それぞれn−ヘキサン中に分散させ、島津製作所製レーザー粒子径測定装置(SALD2000 フローセル使用)により体積平均粒径の中位粒子径を測定した。結果を表1に示した。
各樹脂及びカルボキルビニルポリマーを水と混合して、それぞれの水性液(濃度0.5質量%)を調製した。樹脂がアクリル酸ナトリウム塩をモノマー単位として含む場合、アクリル酸のモノマー単位の質量を基準として、樹脂の質量%を計算した。樹脂B〜Fを含む各水性液のpHは4.8〜7.0であった。樹脂A及びカルボキルビニルポリマーを含む各水性液については、所定量の6質量%水酸化ナトリウム水溶液を中和剤として用いてpHを6.0に調整するとともに、樹脂濃度を0.5質量%とした。各0.5質量%水性液の粘度を、BH型回転粘度計を用いて測定した。スピンドルローターの回転速度を毎分20回転として、25℃において、ローターの回転を開始してから1分後の粘度の値を読み取った。樹脂A〜FはローターNo.6、カルボキシビニルポリマーはローターNo.7を使用した。結果を表1に示した。
<美白クリームA>
(実施例1)
以下のオイル成分1〜4を混合し、そこに樹脂Aを加えホモミキサーで分散させ、さらに成分6〜10を水に溶解して得た均一混合液を加え、ホモミキサー(13000rpm)により乳化し、美白クリームA−1を得た。
1.流動パラフィン 5%
2.スクワラン 5%
3.パルミチン酸イソプロピル 5%
4.トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 5%
5.樹脂A 1.5%
水相
6.イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.) 3%
7.アスコルビン酸グルコシド 1.5%
8.フェノキシエタノール 0.5%
9.6%水酸化ナトリウム 適量
10.精製水 残余
樹脂Aを樹脂Bに変更したこと以外は実施例1と同様の操作により、美白クリームA−2を調製した。
樹脂Aを樹脂Cに変更したこと以外は実施例1と同様の操作により、美白クリームA−3を調製した。
樹脂Aを樹脂Dに変更したこと以外は実施例1と同様の操作により、美白クリームA−4を調製した
樹脂Aを樹脂Eに変更したこと以外は実施例1と同様の操作により、美白クリームA−5を調製した
樹脂Aを樹脂Fに変更したこと以外は実施例1と同様の操作により、美白クリームA−6を調製した
樹脂Aをカルボキシビニルポリマーに変更したこと以外は実施例1と同様の操作により、美白クリームA−7を調製した
(実施例5)
以下のオイル成分1〜4を混合し、そこに樹脂Cを加えホモミキサーで分散させ、さらに成分6〜11を水に溶解して得た均一混合液を加え、ホモミキサー(13000rpm)により乳化し、美白クリームB−1を得た。
1.流動パラフィン 5%
2.スクワラン 5%
3.パルミチン酸イソプロピル 5%
4.トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 5%
5.樹脂C 1%
水相
6.イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.) 3%
7.アスコルビン酸グルコシド 1.5%
8.キサンタンガム 0.5%
9.フェノキシエタノール 0.5%
10.6%水酸化ナトリウム 適量
11.精製水 残査
実施例5において、樹脂Cを用いなかった以外は実施例5と同様にして美白クリームB−2を得た。
(実施例6)
以下のオイル成分1〜4を混合し、そこに樹脂Cを加えホモミキサーで分散させ、さらに成分6〜10を水に溶解して得た均一混合液を加え、ホモミキサー(13000rpm)により乳化し、薬用クリームを得た。
1.流動パラフィン 5%
2.スクワラン 5%
3.パルミチン酸イソプロピル 5%
4.トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 5%
5.樹脂C 1.5%
水相
6.グリセリン 5%
7.1,3−ブチレングリコール 5%
8.イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.) 3%
9.サリチル酸グリコール 1.5%
10.フェノキシエタノール 0.5%
11.6%水酸化ナトリウム 適量
12.精製水 残余
実施例6において、樹脂Cを樹脂Fに変更したこと以外は実施例6と同様の操作により、薬用クリームを調製した。
実施例6において、樹脂Cをカルボキシビニルポリマーに変更したこと以外は実施例6と同様の操作により、薬用クリームを調製した。
実施例1〜6及び比較例1〜6で得られた化粧料について、pH、粘度、触感、ヨレ性を以下の方法により評価した。結果を表2に示した。
25℃においてpHメーターHORIBA D−51(株式会社堀場製作所)を用いて測定した。
BH型回転粘度計を用いて測定した。スピンドルローターの回転速度を毎分20回転として、25℃において、ローターの回転を開始してから1分後の粘度の値を読み取った。なお、粘度1000(mPa・s)以下はローターNo.2、粘度 8000〜20000(mPa・s)はローターNo.6を使用した。
男女各5人(計10人)の試験者によって、触感を以下の通り評価した。適量の化粧料を手の甲に塗付し、指で伸ばした時のさっぱり感および軽さを質感として以下の基準で評価した。
○:さっぱり感、軽さが良いと評価した試験者が8人以上いた。
×:さっぱり感、軽さが良いと評価した試験者が7人以下であった。
男女各5人(計10人)の試験者によって、触感を以下の通り評価した。化粧料0.5gを肌にとり、塗りこみ時間1分で前腕部に塗布した際のヨレ(凝集物)の発生状況を確認した。
×:10人中9人以上が多量の凝集物ありと評価した。
△:10人中2人〜8人がわずかに凝集物ありと評価した。
○:10人中9人以上がほとんど凝集物無しと評価した。
Claims (5)
- 弱酸性化粧料用増粘剤において、
前記弱酸性化粧料はpHが4以上7未満であり、
水溶性ショ糖アリルエーテルの存在下に水溶性不飽和カルボン酸単量体を重合して得られる、中和度50%以下且つ中位粒子径が5〜30μmの樹脂粒子を含有する弱酸性化粧料用増粘剤。 - 水溶性不飽和カルボン酸単量体が、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、及びイタコン酸からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の弱酸性化粧料用増粘剤。
- 請求項1又は2に記載の増粘剤を配合してなる弱酸性化粧料。
- さらに酸性物質を含有する、請求項3に記載の弱酸性化粧料。
- さらに多糖類系水溶性高分子を含有する、請求項3又は4に記載の弱酸性化粧料。
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