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JP6550690B2 - 表示装置、車両 - Google Patents
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Description

本発明は、表示装置、及び前記表示装置を搭載した車両に関する。
新たな車両安全技術として、ステレオカメラやヘッドアップディスプレイ(以降、HuDと称する場合がある)を用いた表示装置の技術開発が進んでいる。この技術は、測距が可能なステレオカメラと、運転者の視界に直接画像を投影するHuDとを組み合わせたもので、拡張現実(AR:Augmented Reality)感のある運転中の映像体験が市場から期待されている。一方、市場において、自律運転に向けた技術開発が進められており、2020年には部分的な自律運転車両が市場に現れると言われている。
現在のHuDの価値は、手動運転における視線移動の低減により安全運転を提供することにあるが、上記のような自律運転が普及する社会において、人の車両内での行為がどう変化するか、車両のインテリアはどう変わるか、に関して様々な場所で議論されている。そのような議論の中で、「自車両が今どのような状態にあるか」を乗員に通知する機能は少なくとも必要になると予測されている。
又、自律運転社会においては、集団隊列走行のための車両間通信技術が発達すると言われており、自車両が自律的に他車両に道を譲る等の利他的運転と、車両間のメッセージ交換が可能になる。
しかしながら、今までの車社会においては、方向指示器、サンキューハザード等のランプ類のみによる車両間メッセージのやり取りしかなく、後方以外の車両へメッセージ発信ができない、又、時には誤解をしてしまいクラクションを鳴らしてしまう等、車両間メッセージ交換の不十分さによる「移動の楽しみの阻害」が生じうる。
又、カーナビゲーション等を通したインターネット経由の情報送受信のみでは、「今そこにいる車両がメッセージを発している」感覚や、「今そこに見えている車両にメッセージを発している」感覚が得がたく、運転者が受容する情報と視界とのアンマッチングを感じてしまう。これにより、運転者が煩わしさを感じ、安全運転の阻害となるおそれもあり、ここでも「移動の楽しみの阻害」が生じうる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、自車外との快適なコミュニケーションを実現可能な表示装置等を提供することを課題とする。
本表示装置は、自車両と他車両との間で通信を行う車間通信部と、前記他車両に関する情報を検出する他車両検出部と、測距機能及び2次元輝度画像を同時に取得できる機能を備え、前記自車両の運転者の両眼を画角に捉えて運転者の視点を検出する運転者視点検出部と、前記車間通信部、前記他車両検出部、及び前記運転者視点検出部から入手した情報に基づいて画像を生成する画像生成部と、前記画像を前記運転者の視界に重畳して表示する画像表示部と、を有し、前記画像生成部は、前記車間通信部で受信した情報をメッセージに変換する表示メッセージ生成部と、前記他車両検出部で検出した前記他車両に関する情報、及び前記運転者視点検出部で検出した運転者の視点に基づいて、運転者の視点から視た車両位置を生成する車両位置生成部と、前記車両位置生成部で生成した車両位置に基づいて、前記メッセージを表示する位置を生成するメッセージ表示位置生成部と、を備え、前記画像表示部は、前記メッセージ表示位置生成部が生成した位置に、前記メッセージを表示し、前記車間通信部は、周囲に車両識別情報の送信を要請する要請信号を発信すると共に、前記要請信号を受けて前記他車両から送信された前記他車両の車両識別情報を受信し、前記画像生成部は、前記他車両の車両識別番号及び3Dモデルデータを含む車両識別情報に基づいて、前記メッセージを発信している前記他車両を特定する照合部を備えていることを要件とする。
開示の技術によれば、自車外との快適なコミュニケーションを実現可能な表示装置等を提供できる。
本実施の形態に係る表示装置を例示する図である。 本実施の形態に係る画像表示部を例示する図である。 本実施の形態に係る表示装置の動作を説明するための図(その1)である。 第1撮像部がステレオカメラである場合のハードウェア構成を例示する図である。 本実施の形態に係る表示装置の動作を説明するための図(その2)である。 本実施の形態に係る表示装置の動作を説明するための図(その3)である。 本実施の形態に係る表示装置による画像表示例を示す図(その1)である。 本実施の形態に係る表示装置による画像表示例を示す図(その2)である。 本実施の形態に係る表示装置による画像表示例を示す図(その3)である。 本実施の形態に係る表示装置による画像表示例を示す図(その4)である。 本実施の形態に係る表示装置による画像表示例を示す図(その5)である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
図1は、本実施の形態に係る表示装置を例示する図である。図1を参照するに、表示装置1は、自車両120に搭載されており、大略すると、他車両検出部10と、運転者視点検出部20と、車間通信部30と、画像生成部40と、画像表示部50とを有する。
他車両検出部10は、自車両120の前方の他車両に関する情報を検出する機能を有する。他車両検出部10は、後述のように、第1撮像部11と、第1信号処理部15とを備えている(図3等参照)。第1撮像部11は、ステレオカメラに代表される測距機能及び2次元輝度画像を同時に取得できる機能を備えていることが好ましい。第1撮像部11は、自車両120のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置してよく、例えば、自車両120内の天井部に配置することができる。第1撮像部11を自車両120内のダッシュボード上等に配置してもよい。第1信号処理部15の機能については後述する。
運転者視点検出部20は、自車両120の運転者130の視点を検出する機能を有する。運転者視点検出部20は、後述のように、第2撮像部21と、第2信号処理部25とを備えている(図3等参照)。第2撮像部21は、ステレオカメラに代表される測距機能及び2次元輝度画像を同時に取得できる機能を備えていることが好ましい。運転者視点検出部20は、運転者130の視線方向を検出するために、運転者130の両眼近傍を画角に捉える形態で配置されている。運転者視点検出部20は、自車両120のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置してよく、例えば、自車両120内の天井部に配置することができる。運転者視点検出部20を自車両120内のダッシュボード上等に配置してもよい。第2信号処理部25の機能については後述する。
車間通信部30は、自車両120と他車両との間で通信(メッセージの送受信等)を行う機能を有する。車間通信部30は、自車両120内の任意の位置に配置することができる。画像生成部40は、他車両検出部10、運転者視点検出部20、及び車間通信部30より入手した情報を統合して重畳画像を生成し、画像表示部50に出力する機能を有する。画像生成部40は、自車両120内の任意の位置に配置することができる。
画像表示部50は、自車両120内で画像生成部40が生成した画像を、運転者130の視界に虚像として重畳して表示する機能を有する、所謂ヘッドアップディスプレイである。画像表示部50は、自車両120のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置してよく、例えば、自車両120内のダッシュボード上に配置することができる。画像表示部50を自車両120内の天井部等に配置してもよい。或いは、画像表示部50をダッシュボード内に埋め込んでもよい。
より詳しくは、画像表示部50は、内部で生成した中間像をミラーやレンズ等で拡大虚像表示し、運転者130の視点から所定の距離感を持って画像を表示することができるモジュールである。画像表示部50の実現形態としてはパネル投射型やレーザ走査型等があるが、本実施の形態では何れの形態を用いてもよい。但し、レーザ走査型は、虚像の広角化が可能であること、外光に対してロバストな高輝度画像を表示できることから、本実施の形態において用いると好適である。以下、レーザ走査型の画像表示部50を例にして説明する。
図2は、本実施の形態に係る画像表示部を例示する図である。図2を参照するに、画像表示部50は、大略すると、光源部51と、光偏向器52と、第1ミラー53と、被走査面54と、第2ミラー55とを有する。なお、図2において、135は運転者の眼球(以降、眼球135とする)を、110は虚像(以降、虚像110とする)を示している。
光源部51は、例えば、RGBに対応した3つのレーザ光源、カップリングレンズ、アパーチャ、合成素子、レンズ等を備えており、3つのレーザ光源から出射されたレーザ光を合成して光偏向器52の反射面に向かって導く。光偏向器52の反射面に導かれたレーザ光は、光偏向器52により2次元的に偏向される。
光偏向器52としては、例えば、直交する2軸に対して揺動する1つの微小なミラーや、1軸に揺動又は回動する2つの微小なミラー等を用いることができる。光偏向器52は、例えば、半導体プロセス等で作製されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)とすることができる。光偏向器52は、例えば、圧電素子の変形力を駆動力とするアクチュエータにより駆動することができる。
光偏向器52により2次元的に偏向された光束は、第1ミラー53に入射し、第1ミラー53により折り返されて被走査面54に2次元像を描画する。第1ミラー53としては、例えば、凹面ミラーを用いることができる。第1ミラー53の反射面は、例えば、アナモフィックとすることができる。つまり、第1ミラー53の反射面は、所定方向の曲率と、それに直交する方向の曲率とが異なる反射面とすることができる。第1ミラー53の反射面をアナモフィックとすることにより、反射面の曲面形状を調整可能となり、収差補正性能を向上できる。
被走査面54は、第1ミラー53で反射された光束が入射して2次元像が形成される透過性を有する面である。被走査面54は、合成されたレーザ光を所望の発散角で発散させる機能を有しており、例えば、マイクロレンズアレイ構造とすると好適である。被走査面54から射出された光束は、第2ミラー55及び半透過鏡59により拡大表示される。第2ミラー55としては、例えば、凹面ミラーを用いることができる。画像表示部50は、レンズやプリズム等の透過型光学素子を具備してもよい。
半透過鏡59は、可視域の透過率が10〜70%程度である鏡であり、第2ミラー55により折り返された光束が入射する側に、例えば、誘電体多層膜或いはワイヤーグリッド等が形成された反射面を有する。半透過鏡59の反射面は、レーザが出射する光束の波長帯を選択的に反射するものとすることができる。すなわち、RGBに対応した3つのレーザからの出射光を包含する反射ピークや反射バンドを有するものや、特定の偏向方向に対して反射率を強めるように形成されたものとすることができる。
半透過鏡59は、例えば、自車両120のフロントガラス125(図1参照)と一体化することができる。画像表示部50を自車両120において運転者130の前方に配置することにより、半透過鏡59の反射面で反射された光束は、運転席にいる運転者130の眼球135へ入射する。そして、被走査面54の2次元像が、半透過鏡59の反射面よりも前方の所定の位置に拡大された虚像110として運転者130に視認される。つまり、画像表示部50により、所謂ヘッドアップディスプレイを実現できる。
なお、表示装置1において、他車両検出部10、運転者視点検出部20、車間通信部30、及び画像生成部40の一部又は全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、メインメモリ等を含む構成とすることができる。この場合、他車両検出部10、運転者視点検出部20、車間通信部30、及び画像生成部40の各種機能は、ROM等に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現できる。
但し、他車両検出部10、運転者視点検出部20、車間通信部30、及び画像生成部40の一部又は全部は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。又、他車両検出部10、運転者視点検出部20、車間通信部30、及び画像生成部40のぞれぞれは、物理的に複数の装置等により構成されてもよい。又、他車両検出部10、運転者視点検出部20、車間通信部30、及び画像生成部40の一部又は全部は、共通のCPU等により実現されてもよい。
次に、図3及び図4を参照しながら、車間通信部30で受信した情報を処理するアルゴリズムの例について説明する。車間通信部30で受信した情報は、画像生成部40の表示メッセージ生成部41によりメッセージ(文字や記号、アイコン等)に変換される。特に文字の場合は、運転中の瞬読性を考慮し、15文字以下程度の文章にすることが好ましい。
他車両検出部10において、第1撮像部11から得られた光学情報は、第1信号処理部15にて車両位置・距離に関する情報(3次元)に変換され、画像生成部40の車両位置生成部42に入力される。又、運転者視点検出部20において、第2撮像部21から得られた光学情報は、第2信号処理部25にて運転者の視点の座標情報に変換され、画像生成部40の車両位置生成部42に入力される。
図4は、他車両検出部10の第1撮像部11がステレオカメラである場合のハードウェア構成を例示する図である。第1撮像部11がステレオカメラである場合、第1撮像部11は、第1カメラ部12と第2カメラ部13とを有する。第1カメラ部12と第2カメラ部13の一方が左目用、他方が右目用である。第1カメラ部12と第2カメラ部13とを並置することで、両者の視差情報を利用して、前方の対象物(他車両等)の奥行き情報を得ることができる。すなわち、対象物(他車両等)の3次元情報を得ることができる。
第1カメラ部12と第2カメラ部13は、例えば、互いに略平行に配置されている。第1カメラ部12は、レンズ12a、画像センサ12b、及びセンサコントローラ12cを備えている。同様に、第2カメラ部13は、レンズ13a、画像センサ13b、及びセンサコントローラ13cを備えている。
画像センサ12b及び13bとしては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Device)等のイメージセンサを用いることができる。センサコントローラ12c及び13cは、画像センサ12b及び13bの露光制御、画像読み出し制御、外部回路との通信、及び画像データの送信制御等を行う機能を有する。センサコントローラ12c及び13cは、CPUやROM等を含んで構成されてもよい。
第1撮像部11は、例えば、データバスライン及びシリアルバスラインを介して第1信号処理部15と接続されている。第1信号処理部15は、第1撮像部11から得られた光学情報に基づいて輝度画像及び視差画像を生成することができる。又、第1信号処理部15は、状況認識等の各種処理を実行制御することで、例えば他車両等の認識対象の認識を行うことができる。又、第1信号処理部15は、前述のように、第1撮像部11から得られた光学情報を車両位置・距離に関する情報(3次元)に変換することができる。
図3の説明に戻り、画像生成部40の車両位置生成部42は、他車両検出部10で検出した車両位置・距離に関する(3次元)情報、及び運転者視点検出部20で検出した運転者の視点の座標情報に基づいて、あたかも運転者の視点位置から見た座標となるように、車両位置・距離を3次元回転処理する。
すなわち、他車両検出部10で得られた車両位置・距離に関する(3次元)情報は、車両位置生成部42において、拡大縮小行列・回転行列・平行移動行列を用いた座標変換により世界座標に変換される。そして、更に、運転者視点検出部20で得られた運転者の視点の座標情報も用いた同様の座標変換により、車両位置生成部42において、運転者の視点位置から見た座標(運転者の視点から視た車両位置)に変換される。
画像生成部40のメッセージ表示位置生成部43は、車両位置生成部42で生成した車両位置に基づいて、メッセージを表示する位置を生成する。具体的には、メッセージ表示位置生成部43は、表示メッセージ生成部41で生成したメッセージを、車両位置生成部42で3次元回転処理により生成された3次元情報に配置し、画像表示部50へ送信する。画像表示部50は、メッセージ表示位置生成部43が生成した位置に、表示メッセージ生成部41で生成したメッセージを画像として表示する。
図5は、視界に存在する他車両の識別と車両検出結果を照合するアルゴリズムの例を示している。車間通信部30は、例えば、周囲に車両識別情報の送信を要請する要請信号である車両識別プロービング信号31を発信する。視界内の他車両に搭載された車間通信部30Aは、例えば、車間通信部30が発信する車両識別プロービング信号31を受けて、車間通信部30にメッセージ32及び車両識別番号・車両識別3Dモデル33を返信する。
ここで、車両識別番号とは、車間通信を行うにあたり、各車両に付与されているID(Identification)である。なお、読み取り阻害要因がない場合には、車両識別番号を用いる方法の代わりに、ナンバープレートを読み取る方法を用いてもよい。又、車両識別3Dモデルとは、上記で認識した車両識別番号に対応した他車両の3Dモデルデータである。車両識別番号が受信されるだけで他車両の存在は検知できるが、視界のどこに対応しているのかが検知できない。3Dモデルデータを用いることで、受信した車両識別番号に対応した検知車両を視界中で探索することができる。なお、車両識別番号や車両識別3Dモデルを含めた車両識別に用い得る情報を、車両識別情報と称する場合がある。
なお、視界中の他車両は、自車に対して背を向けているもの、側面を向けているもの、対向しているもの等様々であるから、探索に用いるデータは3次元的である必要がある。但し、3Dモデルデータは、視界中に他車両を探索できる程度のものであれば、他車両の前方・側面・後方面の断面図の組み合わせ等の簡易なものであってもよい。又、3Dモデルデータは、後述の図9で示すように、凹凸が少ない面にメッセージを表示するために、他車両の表面の凹凸情報を含んでいると好適である。
画像生成部40の照合部44は、車両識別番号・車両識別3Dモデル33に基づいて他車両検出部10の撮像結果の中にメッセージを発信している他車両を探索し、車両位置検出と車両識別(メッセージを発信している他車両の特定)を行う。探索方法は、車両識別番号・車両識別3Dモデル33に埋め込まれた簡易なデータから視界内の類似形状を検索する方法等の様々な方法が考えられる。
図6は、車両位置生成部のアルゴリズムの例を示している。本実施の形態において、他車両検出部10の第1撮像部11と運転者視点検出部20の第2撮像部21とは異なる場所にある。そのため、表示装置1は、画像を視界に重畳して表示するために、第1撮像部11と第2撮像部21との差分を補正する必要がある。
他車両検出部10の第1信号処理部15及び運転者視点検出部20の第2信号処理部25より、それぞれ車両位置(X,Y,Z)、運転者視点位置(xe,ye,ze)が得られる。ここで、xe及びyeは、運転者視点検出部20に撮影される両眼位置から算出でき、zeは両眼間隔から算出できる。
次に、車両位置(X,Y,Z)及び運転者視点位置(xe,ye,ze)を用いて、車両位置生成部42の距離算出部42aにより運転者の視点と車両位置との距離を算出する。又、車両位置(X,Y,Z)及び運転者視点位置(xe,ye,ze)を用いて、角度算出部42bにより、運転者の視点と他車両検出部10の視線方向との差分(角度)を算出する。
次に、画像変換部42cは、他車両検出部10で検出した他車両の3次元位置情報を、運転者視点検出部20で検出した運転者視点位置に合わせて回転及び伸縮する。具体的には、運転者の視点と車両位置との距離を用いて、画像変換部42cで拡大縮小処理(伸縮)を行い、拡大縮小倍率(zoom)を算出する。又、運転者の視点と他車両検出部10の視線方向の差分(角度)を用いて画像変換部42cで回転処理を行い、その結果と拡大縮小処理の結果に基づいて、表示位置算出部42dで2次元表示装置である画像表示部50の画像内表示位置(xh,yh)を算出する。
画像内表示位置(xh,yh)は、距離算出部42aにより算出された運転者の視点と車両位置との距離、及び、角度算出部42bにより算出された運転者の視点と他車両検出部10の視線方向の差分(角度)に基づいて、画像表示部50の表示座標上への透視投影により決定することができる。拡大縮小倍率(zoom)は、透視投影の際の倍率が反映される。
以上の処理によって、第1撮像部11の光学情報から第1信号処理部15が得た車両位置情報(X,Y,Z)を運転者130の視点に変換し、運転者130の視界と重なるメッセージ表示位置情報(xh,yh,zoom)を算出することができる。
図7は、表示装置1によって車両位置を検出し前方の車両210のメッセージMを運転者130の視界に重畳して表示した例を示している。このように、メッセージMが吹き出し型のデザインである場合、吹き出し元が他車両の運転席近傍となるように表示すると、他車両のメッセージ発信者の存在感を増強することができる。但し、図7の場合には、メッセージ発信車両である車両210以外の対象を遮蔽してしまい、運転視界の阻害となるおそれがある。
図8は、表示装置1によって車両位置を検出し前方の車両210及び220のメッセージM及びMを運転者130の視界に重畳して表示した例を示している。この表示方式は、メッセージを発信している車両210及び220以外の視界を阻害しないというメリットがある。又、例えば、車両210のメッセージMが『車線変更したいです』、車両220のメッセージMが『次とまります』であった場合等において、メッセージMに対して、自車両は『道を譲る』等の即座な利他的行動に移ることができるというメリットがある。
又、メッセージMのような即座な行動で応答できるメッセージは点滅や素早い出現等の強調表示をし、メッセージMのような『文脈の認識程度』にとどめておけるメッセージは緩慢に出現や消滅をさせる等の抑制した表示をすることが好ましい。これにより、メッセージが視界に氾濫して運転者が煩わしく感じることを防ぐことができる。
又、表示メッセージ生成部41がメッセージの緊急度を判別し、緊急度が高いと判別されたメッセージを強調表示するようにしてもよい。強調表示の方法としては、例えば、通常の文字よりも拡大して表示したり、点滅させて表示したりすることができる。
図9は、表示装置1によって車両位置を検出し前方の車両210及び220のメッセージM及びMを運転者130の視界に重畳して表示した例を示している。図9の例では、車両に重畳して文字のみを表示している。この表示方式では、メッセージM及びMが文字のみを表示しているため、表示内容による視界の対象の遮蔽率を最も小さくでき、視覚的煩雑さを低減する効果がある。又、他車両検出部10により各車両の表面状態を検出して凹凸が少ない面にメッセージを表示すると、煩雑さ低減の効果を更に向上することができる。
図10は、見通しが悪く信号機のない市街地交差点にて、対向車両230に右折を譲ってもらう例を示している。例えば、駐車車両240等の影響で対向車両230の見通しが悪い場合、ランプだけのメッセージでは譲る・譲らないが伝わりにくい。このような場合に、自車両が対向車両230から右折譲渡のメッセージM『お先にどうぞ!』を受け取ったとすると、表示装置1により、図10のようにメッセージM『お先にどうぞ!』を運転者130の視界に重畳して表示することができる。なお、表示装置1が対向車両230にも搭載されている場合、自車両からも対向車両230に対して『ありがとう』等のメッセージを発信し、対向車両230は対向車両230の運転者の視界に重畳して自車両からのメッセージを表示することができる。
図11は、建物250の近傍にメッセージMを表示した例を示している。このように、表示装置1は、第1撮像部11で撮像した画像の背景に含まれる標識や看板、建物等に記載された文字を画像生成部40に認識させ、画像生成部40で他言語に翻訳し、画像表示部50で表示する機能を有してもよい。
図11の例では、画像生成部40は、第1撮像部11で撮像した『フジビル』という言語(日本語)を認識し、それを『Fuji Bld.』という他言語(英語)に翻訳してメッセージMを生成している。なお、翻訳結果であるメッセージMは、図8や図9と同様の方法で標識や看板、建物等に追従させて表示させることができる。又、翻訳は、日本語を英語に翻訳する場合には限定されず、英語を日本語に翻訳してもよいし、それ以外であってもよい。
図11のような表示をするためには、例えば、表示メッセージ生成部41に、第1撮像部11が撮像した対象物に記載された文字を認識し、認識した文字を他言語に翻訳したメッセージを生成する機能を持たせることができる。又、車両位置生成部42に、第1撮像部11が撮像した対象物に関する情報、及び運転者視点検出部20で検出した運転者の視点に基づいて、運転者の視点から視た対象物位置を生成する対象物位置生成部としての機能を持たせることができる。又、メッセージ表示位置生成部43に、対象物位置生成部で生成した対象物位置に基づいて、メッセージを表示する位置を生成する機能を持たせることができる。
その他、下記のようなメッセージとシーンのバリエーションも考えられる。例えば、居眠り・うとうと運転の他車両からの情報を受信し、運転者130の視界に重畳して「zzz」等と表示することができる。又、サンキューハザードの代替として、他車両から『ありがとう』等のメッセージを受け取った場合、そのメッセージを運転者130の視界に重畳して表示することができる。
又、他車両から『急いでいます!』等のメッセージを受け取った場合、そのメッセージを運転者130の視界に重畳して表示し、メッセージが表示された他車両に対し利他的に走行することができる。又、利己的走行をしてしまった後で他車両へ『ごめんなさい』等のメッセージを送信すると共に、送信したメッセージを運転者130の視界に重畳して表示することができる。
このように、本実施の形態に係る表示装置1では、他車両検出部10により実風景を3D計測して他車両に関する情報を検出すると共に、運転者視点検出部20により自車両の運転者の視点を検出する。そして、画像生成部40が、車間通信部30で受信した情報をメッセージに変換し、他車両検出部10及び運転者視点検出部20で検出した情報に基づいて運転者130の視点から視た車両位置を生成し、その車両位置に基づいてメッセージを表示する位置を生成する。そして、画像表示部50が、情報を発信した他車両の近傍のメッセージ表示位置(運転者130の視界内)に、車間通信部30が受信した情報を変換したメッセージを虚像として表示する。
これにより、情報を発信した他車両からのメッセージを、情報を発信した他車両があたかもそう発信しているかのように実風景に重畳させて表示することが可能となる。その結果、運転中に視線を外すことなく自車外との快適なコミュニケーションをとりながら走行することができる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記実施の形態では、他車両検出部10が、輝度情報と距離情報を取得するステレオカメラ(複眼カメラ)を有する例を示した。しかし、他車両検出部10は、他車両に関する輝度情報を所得する手段と、距離情報を取得する手段とを別々に有してもよい。輝度情報を取得する手段としては、例えば、単眼カメラを挙げることができる。又、距離情報を取得する手段としては、例えば、ミリ波レーダやレーザレーダ等を挙げることができる。
又、上記実施の形態では、文字による表示を中心に記載しているが、瞬間的な認識速度向上等のため、アイコン等の単純な図形を組み合わせたものを表示してもよい。つまり、上記実施の形態において、メッセージは文字であってもよいし、アイコンや記号等であってもよいし、それらを適宜組み合わせたものであってもよい。
又、画像表示部50において、3つのレーザを用いる例を示したが、単一のレーザを用いて単色の画像を形成する構成としてもよい。この場合には、合成素子等は不要である。
1 表示装置
10 他車両検出部
11 第1撮像部
12 第1カメラ部
12a、13a レンズ
12b、13b 画像センサ
12c、13c センサコントローラ
13 第2カメラ部
15 第1信号処理部
20 運転者視点検出部
21 第2撮像部
25 第2信号処理部
30、30A 車間通信部
31 車両識別プロービング信号
32 メッセージ
33 車両識別番号・車両識別3Dモデル
40 画像生成部
41 表示メッセージ生成部
42 車両位置生成部
42a 距離算出部
42b 角度算出部
42c 画像変換部
42d 表示位置算出部
43 メッセージ表示位置生成部
44 照合部
50 画像表示部
51 光源部
52 光偏向器
53 第1ミラー
54 被走査面
55 第2ミラー
59 半透過鏡
110 虚像
120 自車両
125 フロントガラス
130 運転者
135 眼球
210、220 車両
230 対向車両
240 駐車車両
250 建物
〜M メッセージ
特許第4807263号

Claims (7)

  1. 自車両と他車両との間で通信を行う車間通信部と、
    前記他車両に関する情報を検出する他車両検出部と、
    測距機能及び2次元輝度画像を同時に取得できる機能を備え、前記自車両の運転者の両眼を画角に捉えて運転者の視点を検出する運転者視点検出部と、
    前記車間通信部、前記他車両検出部、及び前記運転者視点検出部から入手した情報に基づいて画像を生成する画像生成部と、
    前記画像を前記運転者の視界に重畳して表示する画像表示部と、を有し、
    前記画像生成部は、
    前記車間通信部で受信した情報をメッセージに変換する表示メッセージ生成部と、
    前記他車両検出部で検出した前記他車両に関する情報、及び前記運転者視点検出部で検出した運転者の視点に基づいて、運転者の視点から視た車両位置を生成する車両位置生成部と、
    前記車両位置生成部で生成した車両位置に基づいて、前記メッセージを表示する位置を生成するメッセージ表示位置生成部と、を備え、
    前記画像表示部は、前記メッセージ表示位置生成部が生成した位置に、前記メッセージを表示し、
    前記車間通信部は、周囲に車両識別情報の送信を要請する要請信号を発信すると共に、前記要請信号を受けて前記他車両から送信された前記他車両の車両識別情報を受信し、
    前記画像生成部は、前記他車両の車両識別番号及び3Dモデルデータを含む車両識別情報に基づいて、前記メッセージを発信している前記他車両を特定する照合部を備えている表示装置。
  2. 前記他車両に関する情報は、前記他車両の3次元位置情報であり、
    前記車両位置生成部は、前記他車両の3次元位置情報を、前記運転者視点検出部で検出した運転者の視点の位置に合わせて回転及び伸縮する画像変換部を備えている請求項1記載の表示装置。
  3. 前記画像表示部は、前記メッセージを発信している前記他車両の車体に重畳して前記メッセージを表示する請求項1又は2記載の表示装置。
  4. 前記画像表示部は、前記メッセージを発信している前記他車両の凹凸が少ない面に前記メッセージを表示する請求項3記載の表示装置。
  5. 前記表示メッセージ生成部は、メッセージの緊急度を判別し、緊急度が高いと判別されたメッセージは強調表示する請求項1乃至の何れか一項記載の表示装置。
  6. 前記画像表示部は、レーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を偏向する光偏向器と、を備えている請求項1乃至の何れか一項記載の表示装置。
  7. 請求項1乃至の何れか一項記載の表示装置を搭載した車両。
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