[実施形態の概要]
第1実施形態に係る通信制御方法は、ユーザ端末が、主セルとして動作する第1のセルとの通信、及び、前記主セル以外の従セルとして動作する第2のセルとの通信を同時に行い、前記ユーザ端末が、前記主セルを前記第1のセルから前記第2のセルに変更するための主セル変更要求を前記第1のセルに送信することを含む。前記主セルは、共通サーチスペースのブラインド復号が要求される。前記共通サーチスペースは、複数のセルのそれぞれが自セル内の全てのユーザ端末に共通に適用されるように設定される。前記共通サーチスペースには、マルチキャスト/ブロードキャスト制御情報の受信に必要とされるシステム情報と対応付けられた情報が配置される。
第1実施形態では、前記ユーザ端末が、前記主セルを前記第2のセルに変更した後、前記第2のセルにより設定された前記共通サーチスペースのブラインド復号を行い、前記ユーザ端末が、前記ブラインド復号の結果に基づいて、前記第2のセルから前記システム情報を受信する。
第1実施形態では、前記第1のセル及び前記第2のセルは、それぞれ異なるMBSFNエリアに属している。前記ユーザ端末は、前記第2のセルからマルチキャストで送信されるマルチキャスト/ブロードキャストデータの受信に興味を持つ場合に、前記主セル変更要求を前記第1のセルに送信する。
第1実施形態では、前記ユーザ端末は、キャリアアグリゲーションにより前記第1のセルとの通信及び前記第2のセルとの通信を同時に行う。前記主セルとは、基地局により管理されるプライマリセルである。前記従セルとは、前記基地局により管理されるセカンダリセルである。
第1実施形態の変更例では、前記ユーザ端末は、二重接続方式により前記第1のセルとの通信及び前記第2のセルとの通信を同時に行う。前記主セルとは、基地局により管理されるマスタセルグループに含まれるプライマリセルである。前記従セルとは、前記基地局とは異なる基地局により管理されるセルである。
第1実施形態に係るユーザ端末は、主セルとして動作する第1のセルとの通信、及び、前記主セル以外の従セルとして動作する第2のセルとの通信を同時に行う制御部と、前記主セルを前記第1のセルから前記第2のセルに変更するための主セル変更要求を前記第1のセルに送信する送信部と、を備える。前記主セルは、共通サーチスペースのブラインド復号が要求される。前記共通サーチスペースは、複数のセルのそれぞれが自セル内の全てのユーザ端末に共通に適用されるように設定される。前記共通サーチスペースには、マルチキャスト/ブロードキャスト制御情報の受信に必要とされるシステム情報と対応付けられた情報が配置される。
第2実施形態に係る通信制御方法は、ユーザ端末が、主セルとして動作する第1のセルとの通信、及び、前記主セル以外の従セルとして動作する第2のセルとの通信を同時に行い、前記第1のセルが、システム情報により、前記第1のセルからのマルチキャスト/ブロードキャスト制御情報の受信に必要とされる第1の情報を前記ユーザ端末に送信し、前記第1のセルが、前記第2のセルからのマルチキャスト/ブロードキャスト制御情報の受信に必要とされる第2の情報を前記ユーザ端末に送信することを含む。前記主セルは、共通サーチスペースのブラインド復号が要求される。前記共通サーチスペースは、複数のセルのそれぞれが自セル内の全てのユーザ端末に共通に適用されるように設定される。前記共通サーチスペースには、マルチキャスト/ブロードキャスト制御情報の受信に必要とされる前記システム情報と対応付けられた情報が配置される。
第2実施形態の動作パターン1では、前記第1のセルは、前記システム情報により、前記第2の情報を前記ユーザ端末にブロードキャスト送信する。
第2実施形態の動作パターン2では、前記第1のセルは、前記システム情報とは異なる個別シグナリングにより、前記第2の情報を前記ユーザ端末にユニキャスト送信する。
第2実施形態の動作パターン2では、前記ユーザ端末が、前記従セルで配信されるマルチキャスト/ブロードキャストの受信可否に関する端末能力情報を前記第1のセルに送信する。前記第1のセルは、前記端末能力情報に基づいて、前記個別シグナリングにより、前記第2の情報を前記ユーザ端末にユニキャスト送信する。
第2実施形態の動作パターン2では、前記ユーザ端末が、前記第2のセルから送信されるマルチキャスト/ブロードキャストデータの受信に興味を持つことを示すマルチキャスト/ブロードキャスト興味通知を前記第1のセルに送信する。前記第1のセルは、前記マルチキャスト/ブロードキャスト興味通知に基づいて、前記個別シグナリングにより、前記第2の情報を前記ユーザ端末にユニキャスト送信する。
第2実施形態では、前記ユーザ端末は、キャリアアグリゲーションにより前記第1のセルとの通信及び前記第2のセルとの通信を同時に行う。前記主セルとは、基地局により管理されるプライマリセルである。前記従セルとは、前記基地局により管理されるセカンダリセルである。
第2実施形態の変更例では、前記ユーザ端末は、二重接続方式により前記第1のセルとの通信及び前記第2のセルとの通信を同時に行う。前記主セルとは、基地局により管理されるマスタセルグループに含まれるプライマリセルである。前記従セルとは、前記基地局とは異なる基地局により管理されるセルである。
第2実施形態に係るユーザ端末は、主セルとして動作する第1のセルとの通信、及び、前記主セル以外の従セルとして動作する第2のセルとの通信を同時に行う制御部と、前記第1のセルからのマルチキャスト/ブロードキャスト制御情報の受信に必要とされる第1の情報をシステム情報により前記第1のセルから受信する受信部と、を備える。前記受信部は、前記第2のセルからのマルチキャスト/ブロードキャスト制御情報の受信に必要とされる第2の情報を前記第1のセルから受信する。前記主セルは、共通サーチスペースのブラインド復号が要求される。前記共通サーチスペースは、複数のセルのそれぞれが自セル内の全てのユーザ端末に共通に適用されるように設定される。前記共通サーチスペースには、マルチキャスト/ブロードキャスト制御情報の受信に必要とされる前記システム情報と対応付けられた情報が配置される。
第3実施形態に係る通信制御方法は、第1のセルが、該第1のセルにおいて第1のマルチキャスト/ブロードキャストデータを送信するための第1の無線リソースのリソース位置を示す情報を、自セルの共通サーチスペースに配置し、第2のセルが、該第2のセルにおいて第2のマルチキャスト/ブロードキャストデータを送信するための第2の無線リソースのリソース位置を示す情報を、自セルの共通サーチスペースに配置することを含む。前記共通サーチスペースは、複数のセルのそれぞれが自セル内の全てのユーザ端末に共通に適用されるように設定される。前記第1の無線リソース及び前記第2の無線リソースは、同じリソース位置に設定される。
第3実施形態では、前記第1のマルチキャスト/ブロードキャストデータ及び前記第2のマルチキャスト/ブロードキャストデータは、同一の情報源を元に生成される。
第3実施形態では、ユーザ端末が、主セルとして動作する前記第1のセルとの通信、及び、前記主セル以外の従セルとして動作する前記第2のセルとの通信を同時に行う。前記ユーザ端末は、前記第1のセルの共通サーチスペースに対するブラインド復号の結果に基づいて、前記第1のセルから前記第1のマルチキャスト/ブロードキャストデータを受信すると共に前記第2のセルから前記第2のマルチキャスト/ブロードキャストデータを受信する。前記主セルは、共通サーチスペースのブラインド復号が要求される。
第3実施形態では、前記ユーザ端末は、キャリアアグリゲーションにより前記第1のセルとの通信及び前記第2のセルとの通信を同時に行う。前記主セルとは、基地局により管理されるプライマリセルである。前記従セルとは、前記基地局により管理されるセカンダリセルである。
第3実施形態の変更例では、前記ユーザ端末は、二重接続方式により前記第1のセルとの通信及び前記第2のセルとの通信を同時に行う。前記主セルとは、基地局により管理されるマスタセルグループに含まれるプライマリセルである。前記従セルとは、前記基地局とは異なる基地局により管理されるセルである。
第3実施形態では、ユーザ端末が、前記第1のセルとの通信を行う。前記ユーザ端末は、前記第1のセルの共通サーチスペースに対するブラインド復号の結果に基づいて、前記第1のセルから前記第1のマルチキャスト/ブロードキャストデータを受信する。
第3実施形態では、前記情報源は、映像データである。前記第1のマルチキャスト/ブロードキャストデータは、前記情報源を構成する一部の映像フレームである。前記第2のマルチキャスト/ブロードキャストデータは、前記情報源を構成する他の映像フレームである。
第3実施形態では、前記情報源は、映像データである。前記第1のマルチキャスト/ブロードキャストデータは、前記情報源を構成する映像フレームにおける一部の映像部分である。前記第2のマルチキャスト/ブロードキャストデータは、前記情報源を構成する映像フレームにおける他の映像部分である。
第3実施形態に係るユーザ端末は、主セルとして動作する第1のセルとの通信、及び、前記主セル以外の従セルとして動作する第2のセルとの通信を同時に行う制御部と、前記第1のセルの共通サーチスペースに対するブラインド復号の結果に基づいて、前記第1のセルから第1のマルチキャスト/ブロードキャストデータを受信すると共に前記第2のセルから第2のマルチキャスト/ブロードキャストデータを受信する受信部と、を備える。前記第1のセルにおいて前記第1のマルチキャスト/ブロードキャストデータを送信するための第1の無線リソース及び前記第2のセルにおいて前記第2のマルチキャスト/ブロードキャストデータを送信するための第2の無線リソースは、同じリソース位置に設定される。前記主セルは、前記共通サーチスペースのブラインド復号が要求される。前記共通サーチスペースは、複数のセルのそれぞれが自セル内の全てのユーザ端末に共通に適用されるように設定される。
[第1実施形態]
以下において、3GPP規格に基づく移動通信システムであるLTEシステムに本発明を適用する場合の実施形態を説明する。
(1)システム構成
以下において、第1実施形態に係るLTEシステムのシステム構成について説明する。図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。SGWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。なお、E−UTRAN10及びEPC20は、LTEシステムのネットワークを構成する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御情報を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御情報(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に制御情報を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主にユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できるデータ領域である。
eNB200は、PDCCHにより、下りリンク及び上りリンクのリソース割当結果を通知するための情報(L1/L2制御情報)をUE100に送信する。各PDCCHは、1つ又は連続する複数の制御チャネルエレメント(CCE)で構成されるリソースを占有する。1つのCCEは、複数のREで構成される。PDCCHが占有するCCE数(アグリゲーションレベル)は、1,2,4,8の何れかが設定される。
eNB200は、複数の制御情報を送信する。eNB200は、各制御情報の送信先のUE100を識別するために、送信先のUE100の識別子(RNTI:Radio Network Temporary ID)でスクランブリングしたCRCビットを制御情報に含める。
各UE100は、自UE宛ての可能性がある複数の制御情報について、自UEのRNTIでCRCビットをデスクランブリングすることにより、PDCCHをブラインド復号(Blind decoding)して、自UE宛の制御情報を検出する。
また、ブラインド復号の回数を削減するために、ブラインド復号の対象となるCCEは限定されている。ブラインド復号の対象となるCCE領域は、「サーチスペース」と称される。
(2)MBMS
以下において、MBMSの概要について説明する。第1実施形態に係るLTEシステムは、MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)をサポートする。MBMSでは、UE100は、ネットワークからマルチキャスト又はブロードキャストで配信されるマルチメディアコンテンツ(MBMSデータ)を受信する。UE100は、RRC接続状態だけでなく、RRCアイドル状態においてもMBMSデータを受信可能である。
図6は、MBMSが提供されるエリアを示す図である。図6に示すように、複数のセルにより1つのMBSFN(Multicast−Broadcast Single−Frequency Network)エリアが構成され、複数のMBSFNエリアによりMBMSサービスエリアが構成される。1つのセルは、複数のMBSFNエリアに属することができる。
図7は、MBMSに関連するネットワーク構成を示す図である。図7に示すように、BMSC(broadcast multicast service Center)310は、MBMSデータを配信する機能を提供する。MBMS GW(MBMS gateway)320は、MBMSデータを各eNB200にブロードキャストする。MCE(Multi−cell Coordination Entity)330は、同一MBSFNエリア内の各eNB200により使用される無線リソースを制御したり、MBSFNサブフレームを設定したりする。
MBMSでは、UE100は、セルから送信されるMBMSデータを受信するために、MBMS制御情報を受信する。MBMS制御情報は、MCCH(Multicast Control Channel)上で送信される情報であって、MBMSデータの受信に必要とされる制御情報である。
UE100は、次の手順により、MBMS制御情報を受信する。まず、UE100は、セルにより設定される共通サーチスペース(CSS)のブラインド復号を行う。CSSは、下りリンクサブフレームの制御領域に設けられており、当該セル内の全てのUE100に共通に適用される。CSSは、MBMS制御情報の受信に必要とされるシステム情報(SIB13:System Information Block type 13)と対応付けられた情報(リソース割り当て情報、MCSなど)を含む。
UE100は、CSSに含まれる情報に基づいて、当該セルから送信されるシステム情報(SIB13)を受信する。そして、UE100は、当該システム情報(SIB13)に基づいて、当該セルから送信されるMBMS制御情報を受信する。
(3)第1実施形態に係る動作
以下において、第1実施形態に係る動作について説明する。第1実施形態では、キャリアアグリゲーション適用時のMBMS受信に関する動作ついて説明する。
図8は、第1実施形態に係る動作環境を示す図である。
図8に示すように、eNB200は、セル#1(第1のセル)及びセル#2(第2のセル)を管理している。セル#1及びセル#2は、異なる周波数(コンポーネントキャリア)を使用する。
キャリアアグリゲーションでは、UE100は、1つのeNB200により管理される複数のセルとの通信を同時に行う。図8では、セル#1をプライマリセル(PCell)として設定し、セル#2をセカンダリセル(SCell)として設定している。第1実施形態では、PCellは主セルに相当し、SCellは従セルに相当する。
セル#1の下りリンクサブフレーム及びセル#2の下りリンクサブフレームのそれぞれは、制御領域(PDCCH領域)を含む。PDCCH領域は、上述したCSSに加えて、セル内の各UE固有の制御情報が配置される固有サーチスペース(USS:UE specific Search Space)を含む。
キャリアアグリゲーションにおいて、UE100は、PCellのCSS及びUSSの両方のブラインド復号を行うとともに、SCellのUSSのブラインド復号を行う。UE100は、PCellのCSSのブラインド復号を行うので、PCellのシステム情報を取得可能である。これに対し、リリース12よりも前のリリース(但し、リリース10以降)に準拠するUE100は、SCellのCSSのブラインド復号を行わないので、SCellのシステム情報を取得できない。
図9は、図8の動作環境において生じる問題を説明するための図である。
図9に示すように、セル#1(PCell)はMBMSサービスエリア1に属しており、セル#2(SCell)はMBMSサービスエリア2に属している。MBMSサービスエリア1は、チャンネルA,B,CのMBMSデータを提供するエリアである。MBMSサービスエリア2は、チャンネルD,E,FのMBMSデータを提供するエリアである。
UE100は、セル#1から取得するシステム情報(SIB15:System Information Block type 15)などにより、セル#1がMBMSサービスエリア1に属していること、及び、セル#2がMBMSサービスエリア2に属していることを把握している。また、UE100は、NASメッセージにより、各MBMSサービスエリアが提供するチャンネルに関する情報を把握している。
ここで、UE100が、チャンネルDのMBMSデータに興味を持つケースを想定する。リリース12をサポートするUE100は、SCellから送信されるMBMSデータに興味を持つ場合に、SCellのシステム情報(SIB13)を取得し、SCellからMBMS制御情報及びMBMSデータを受信可能である。
しかしながら、SCellのシステム情報(SIB13)を取得する場合、SCellにより設定されるCSSのブラインド復号を行う必要がある。従って、SCell及びPCellのそれぞれについて、UE100がCSSのブラインド復号を行うことになるため、ブラインド復号に伴うUE100の処理負荷が増大する。
そこで、第1実施形態では、以下の方法により、ブラインド復号に伴うUE100の処理負荷を削減する。
第1実施形態に係る通信制御方法は、UE100が、CSSのブラインド復号が要求されるPCellとして動作するセル#1との通信、及び、PCell以外のSCellとして動作するセル#2との通信を同時に行うステップAと、UE100が、PCellをセル#1からセル#2に変更するためのPCell変更要求をセル#1に送信するステップBと、を含む。
また、第1実施形態に係る通信制御方法は、PCellをセル#2に変更した後、UE100が、セル#2により設定されたCSSのブラインド復号を行うステップCと、UE100が、ステップCにおけるブラインド復号の結果に基づいて、セル#2からシステム情報(SIB13)を受信するステップDと、を含む。
これにより、UE100は、セル#2が送信するMBMS制御情報を受信できる。また、新たにPCellとなったセル#2についてのみCSSをブラインド復号すればよいので、2つのセルについてブラインド復号を並行して行う場合に比べて、ブラインド復号に伴う処理負荷を半減させることができる。
図10は、第1実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。初期状態において、セル#1をUE100のPCellとして設定し、セル#2をUE100のSCellとして設定している。
図10に示すように、ステップS11において、UE100は、PCellをセル#1からセル#2に変更すると判断する。例えば、UE100は、セル#2からマルチキャストで送信されるMBMSデータの受信に興味を持つ場合に、PCellをセル#1からセル#2に変更すると判断する。或いは、UE100は、セル#2からマルチキャストで送信されるMBMSデータの受信に興味を持つ場合で、かつ、セル#1からマルチキャストで送信されるMBMSデータの受信に興味を持たない場合に、PCellをセル#1からセル#2に変更すると判断する。
ステップS12において、UE100は、PCell変更要求(Cell Change request)をセル#1に送信する。PCell変更要求は、UE100が希望する新たなPCellの識別子(ここでは、セル#2の識別子)を含む。PCell変更要求は、興味のあるMBMSデータがどこで配信されているかを示す周波数情報を含んでもよい。PCell変更要求は、MBMS興味通知(MBMS interest indication)に含まれていてもよい。或いは、PCell変更要求は、MBMS興味通知とは異なるメッセージであってもよい。この場合、MBMS興味通知の送信後にのみ、PCell変更要求の送信が許容されると規定してもよい。なお、MBMS興味通知の詳細については、非特許文献1を参照されたい。
ステップS13において、eNB200は、セル#1において、SCell解除通知(Deactivation(SCell))をUE100に送信する。SCell解除通知は、SCellとしてのセル#2の設定を解除するためのものである。UE100は、SCell解除通知の受信に応じて、SCellとしてのセル#2の設定を解除する。
ステップS14において、eNB200は、セル#1において、PCellをセル#2に変更するための再設定メッセージ(RRC Connect Reconfiguration)をUE100に送信する。UE100は、再設定メッセージの受信に応じて、セル#2を新たなPCellとして設定する。
ステップS15において、UE100は、設定の変更完了を示すメッセージ(RRC Connect Reconfiguration Complete)をeNB200に送信する。その結果、UE100は、セル#2を新たなPCellとして通信を行う。
ステップS16において、UE100は、セル#2により設定されたCSS及びUSSのブラインド復号を行う。また、UE100は、当該CSSのブラインド復号の結果に基づいて、セル#2からシステム情報(SIB13)を受信する。これにより、UE100は、セル#2が送信するMBMS制御情報及びMBMSデータを受信できる。なお、この時点では、セル#1はUE100との通信を行わない。よって、キャリアアグリゲーションを再開するために、セル#1をSCellとして追加するための処理を行ってもよい。
[第1実施形態の変更例]
上述した第1実施形態に係る通信制御方法は、二重接続方式(Dual Connectivity)に応用できる。
(1)二重接続方式
二重接続方式は、リリース12以降において導入が予定されている。二重接続方式では、UE100には、複数のeNB200から無線リソースが割り当てられるため、スループットの向上が見込まれる。なお、二重接続方式は、eNB200間キャリアアグリゲーション(inter−eNB CA)と称されることもある。
図11は、二重接続方式の概要を説明するための図である。
図11に示すように、二重接続方式では、マスタeNB(MeNB)のみが当該UE100とのRRC接続を確立する。これに対し、セカンダリeNB(SeNB)は、RRC接続をUE100と確立せずに、追加的な無線リソースをUE100に提供する。言い換えると、MeNBは、ユーザプレーン接続だけでなく制御プレーン接続をUE100と確立する。これに対し、SeNBは、制御プレーン接続をUE100と確立せずに、ユーザプレーン接続をUE100と確立する。MeNBとSeNBとの間にはXnインターフェイスが設定される。Xnインターフェイスは、X2インターフェイス又は新たなインターフェイスである。
二重接続方式では、UE100は、MeNBが管理するN個のセル及びSeNBが管理するM個のセルを同時に利用したキャリアアグリゲーションが可能である。二重接続方式においてUE100のサービングセルの最大数、すなわち、(N+M)の最大数は、例えば5である。ここで、MeNBが管理するN個のセルからなるグループは、マスタセルグループ(MCG)と称される。また、SeNBが管理するM個のセルからなるグループは、セカンダリセルグループ(SCG)と称される。SCGには、UE100のPUCCHを設ける特別なセルが設定される。特別なセルは、キャリアアグリゲーションにおけるプライマリセル(PCell)の機能の一部を遂行する。
(2)第1実施形態の変更例に係る動作
図12は、第1実施形態の変更例に係る動作環境を示す図である。
図12に示すように、二重接続方式では、UE100は、複数のeNB200により管理される複数のセルとの通信を同時に行う。図12では、eNB200−1をMeNBとして設定し、eNB200−2をSeNBとして設定している。第1実施形態の変更例では、eNB200−1が管理するMCGに含まれるPCellは主セルに相当し、eNB200−2が管理するセルは従セルに相当する。
eNB200−1の下りリンクサブフレーム及びeNB200−2の下りリンクサブフレームのそれぞれは、制御領域(PDCCH領域)を含む。PDCCH領域は、CSS及びUSSを含む。本変更例では、UE100は、MeNBのCSS及びUSSの両方のブラインド復号を行うとともに、SeNBのUSSのブラインド復号を行う。UE100は、MeNBのCSSのブラインド復号を行うので、MeNBのシステム情報を取得可能である。これに対し、UE100は、SeNBのCSSのブラインド復号を行わないので、SeNBのシステム情報を取得できない。
図13は、図12の動作環境において生じる問題を説明するための図である。
図13に示すように、eNB200−1(MeNB)のセルはMBMSサービスエリア1に属しており、eNB200−2(SeNB)のセルはMBMSサービスエリア2に属している。MBMSサービスエリア1は、チャンネルA,B,CのMBMSデータを提供するエリアである。MBMSサービスエリア2は、チャンネルD,E,FのMBMSデータを提供するエリアである。
UE100は、eNB200−1から取得するシステム情報(SIB15:System Information Block type 15)などにより、eNB200−1のセルがMBMSサービスエリア1に属していること、及び、eNB200−2のセルがMBMSサービスエリア2に属していることを把握している。また、UE100は、NASメッセージにより、各MBMSサービスエリアが提供するチャンネルに関する情報を把握している。
ここで、UE100が、チャンネルDのMBMSデータに興味を持つケースを想定する。このケースでは、UE100が、SeNBから送信されるMBMSデータに興味を持つ場合に、SeNBのシステム情報(SIB13)を取得し、SeNBからMBMS制御情報及びMBMSデータを受信することが考えられる。
しかしながら、SeNBのシステム情報(SIB13)を取得する場合、SeNBにより設定されるCSSのブラインド復号を行う必要がある。従って、SeNB及びMeNBのそれぞれについて、UE100がCSSのブラインド復号を行うことになるため、ブラインド復号に伴うUE100の処理負荷が増大する。
そこで、第1実施形態の変更例では、上述した第1実施形態と同様の方法で、MeNBをeNB200−1からeNB200−2に変更することにより、ブラインド復号に伴うUE100の処理負荷を削減する。
図14は、第1実施形態の変更例に係る動作を示すシーケンス図である。初期状態において、eNB200−1をUE100のMeNBとして設定し、eNB200−2をUE100のSeNBとして設定している。
図14に示すように、ステップS21において、UE100は、MeNBをeNB200−1からeNB200−2に変更すると判断する。例えば、UE100は、eNB200−2のセルからマルチキャストで送信されるMBMSデータの受信に興味を持つ場合に、MeNBをeNB200−1のセルからeNB200−2のセルに変更すると判断する。或いは、UE100は、eNB200−2のセルからマルチキャストで送信されるMBMSデータの受信に興味を持つ場合で、かつ、eNB200−1のセルからマルチキャストで送信されるMBMSデータの受信に興味を持たない場合に、MeNBをeNB200−1からeNB200−2に変更すると判断する。
ステップS22において、UE100は、MeNB変更要求(Role Change request)をeNB200−1に送信する。MeNB変更要求は、MBMS興味通知(MBMS interest indication)に含まれていてもよい。或いは、MeNB変更要求は、MBMS興味通知とは異なるメッセージであってもよい。この場合、MBMS興味通知の送信後にのみ、MeNB変更要求の送信が許容されると規定してもよい。
ステップS23において、MeNB変更処理(Role Change Process)を行う。MeNB変更処理の詳細については後述する。UE100は、eNB200−2を新たなMeNBとして通信を行う。
ステップS24において、UE100は、eNB200−2により設定されたCSS及びUSSのブラインド復号を行う。また、UE100は、当該CSSのブラインド復号の結果に基づいて、eNB200−2のセルからシステム情報(SIB13)を受信する。これにより、UE100は、eNB200−2のセルが送信するMBMS制御情報及びMBMSデータを受信できる。なお、この時点では、eNB200−1はUE100との通信を行わない。よって、二重接続を再開するために、eNB200−1をSeNBとして追加するための処理を行ってもよい。
図15は、MeNB変更処理(図14のステップS23)を示すシーケンス図である。
図15に示すように、ステップS401において、eNB200−1は、MeNB変更要求(Role Change request)に基づいて、eNB200−2へのMeNBの変更を行うと判断する。
ステップS402において、eNB200−1は、MeNBの変更を要求する変更要求(Role Change Request)をeNB200−2に送信する。入れ替え要求は、UE100に関するRRC情報(RRC Container、Context)など含んでもよい。
ステップS403において、変更要求(Role Change Request)を受信したeNB200−2は、当該変更要求を承諾するか否かを判断する。eNB200−2は、自身の負荷状況などを考慮して、かかる判断を行う。ここでは、当該変更要求を承諾すると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS404において、eNB200−2は、変更要求に対する肯定応答(Role Change Request Ack)をeNB200−1に送信する。
ステップS405及びS406において、eNB200−1は、MeNBの変更を行うための再設定メッセージ(RRC Conn. Reconf.)メッセージをUE100に送信する。
ステップS407乃至S410において、eNB200−1は、eNB200−2に蓄積されているUE100のユーザデータをeNB200−1に転送する。
ステップS411において、eNB200−2は、UE100に上りリンク無線リソースを割り当てる。
ステップS412において、UE100は、割り当てられた上りリンク無線リソースを用いて、再設定完了メッセージ(RRC Conn. Reconf. Complete)をeNB200−2に送信する。これにより、UE100は、eNB200−2をMeNBとして設定する。すなわち、MeNBがeNB200−1からeNB200−2に切り替わる。
ここで、UE100にはeNB200−2から識別子(C−RNTI:Cell Radio Network Temporary Identity)が既に割り当てられており、上りリンクタイミング調整(TA:Timing Advance)も済んでいることから、UE100は、eNB200−2に対するランダムアクセス手順を行うことなく、再設定完了メッセージをeNB200−2に送信する。
ステップS413において、UE100は、eNB200−1とユーザデータを送受信する。
ステップS414乃至S421において、S−GW300Uとの間のデータパスをeNB200−1からeNB200−2に切り替える。詳細には、データパス切り替えをeNB200−2からMME300Cを通じて要求し、S−GW300UがデータパスをeNB200−1からeNB200−2に切り替える。
ステップS422において、eNB200−1は、MeNBの変更完了メッセージをeNB200−2に送信する。
[第2実施形態]
第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態は、システム構成については第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、キャリアアグリゲーション適用時のMBMS受信に関する動作について説明する。第2実施形態の動作環境は、第1実施形態と同様である(図8及び図9参照)。すなわち、UE100は、PCellとして動作するセル#1との通信、及び、SCellとして動作するセル#2との通信を同時に行う。また、セル#1はMBMSサービスエリア1に属しており、セル#2はMBMSサービスエリア2に属している。
第2実施形態では、以下の方法により、ブラインド復号に伴うUE100の処理負荷を削減する。
第2実施形態に係る通信制御方法は、UE100が、PCellとして動作するセル#1との通信、及び、SCellとして動作するセル#2との通信を同時に行うステップAと、セル#1が、システム情報(SIB13)により、セル#1からのMBMS制御情報の受信に必要とされる第1の情報をUE100に送信するステップBと、セル#1が、セル#2からのMBMS制御情報の受信に必要とされる第2の情報をUE100に送信するステップCと、を含む。
これにより、UE100は、セル#1からの第2の情報に基づいて、セル#2が送信するMBMS制御情報を受信できる。よって、SCellであるセル#2についてCSSのブラインド復号は不要である。従って、2つのセルについてブラインド復号を並行して行う場合に比べて、ブラインド復号に伴う処理負荷を半減させることができる。
(1)動作パターン1
動作パターン1では、ステップCにおいて、セル#1は、システム情報(SIB13)により、第2の情報をブロードキャスト送信する。
図16は、第2実施形態の動作パターン1を示すシーケンス図である。初期状態において、セル#1をUE100のPCellとして設定し、セル#2をUE100のSCellとして設定している。
図16に示すように、ステップS31において、eNB200は、セル#1(PCell)のPDCCH(CSS及びUSS)により、制御情報をUE100に送信する。UE100は、セル#1のPDCCH(CSS及びUSS)のブラインド復号を行う。UE100は、CSSに含まれる情報に基づいて、セル#1のシステム情報(SIB13)を受信可能な状態になる。
ステップS32において、eNB200は、セル#1のシステム情報(SIB13)を送信する。動作パターン1では、セル#1のシステム情報(SIB13)は、セル#1からのMBMS制御情報の受信に必要とされる第1の情報に加えて、セル#2からのMBMS制御情報の受信に必要とされる第2の情報を含む。UE100は、セル#1のシステム情報(SIB13)を受信する。
図17は、動作パターン1におけるシステム情報(SIB13)を示す図である。
図17に示すように、セル#1のシステム情報(SIB13)は、一般的なSIB13と同様に、セル#1からのMBMS制御情報の受信に必要とされる第1の情報を含む。セル#1のシステム情報(SIB13)は、セル#2からのMBMS制御情報の受信に必要とされる第2の情報E1を含む点で、一般的なSIB13とは異なる。第2の情報E1は、セル#2のMCCHに関する情報である。
(2)動作パターン2
第2実施形態の動作パターン2では、ステップCにおいて、セル#1(eNB200)は、システム情報(SIB13)とは異なる個別シグナリングにより、第2の情報E1をUE100にユニキャスト送信する。個別シグナリングとは、例えばUE個別のRRCメッセージである。動作パターン2では、第2の情報E1のユニキャスト送信のトリガとして、以下の3つの方法がある。
第1の方法では、UE100は、セカンダリセル(従セル)で配信されるMBMSの受信可否に関する端末能力情報(UE Capability)をセル#1に送信する。ステップCにおいて、セル#1(eNB200)は、UE100からの端末能力情報に基づいて、個別シグナリングにより、第2の情報をUE100にユニキャスト送信する。すなわち、セカンダリセルで配信されるMBMSの受信が可能なUE100に対して、個別シグナリングにより、第2の情報をユニキャスト送信する。
第2の方法では、UE100は、セル#2から送信されるMBMSデータの受信に興味を持つことを示すMBMS興味通知をセル#1に送信する。ステップCにおいて、セル#1(eNB200)は、UE100からのMBMS興味通知の受信に応じて、個別シグナリングにより、第2の情報をUE100にユニキャスト送信する。
第3の方法は、第1の方法及び第2の方法の組み合わせである。セル#1(eNB200)は、UE100からの端末能力情報及びMBMS興味通知の両方の受信に応じて、個別シグナリングにより、第2の情報をUE100にユニキャスト送信する。
[第2実施形態の変更例]
上述した第2実施形態に係る通信制御方法は、二重接続方式(Dual Connectivity)に応用できる。
第2実施形態の変更例では、第1実施形態の変更例と同様に、二重接続適用時のMBMS受信に関する動作について説明する。第2実施形態の変更例の動作環境は、第1実施形態の変更例と同様である(図12及び図13参照)。すなわち、UE100は、MeNBとして動作するeNB200−1との通信、及び、SeNBとして動作するeNB200−2との通信を同時に行う。また、eNB200−1のセルはMBMSサービスエリア1に属しており、eNB200−2のセルはMBMSサービスエリア2に属している。
第2実施形態の変更例では、上述した第2実施形態と同様に、eNB200−1は、システム情報(SIB13)により、eNB200−1のセルからのMBMS制御情報の受信に必要とされる第1の情報をUE100に送信する。また、eNB200−1は、eNB200−2のセルからのMBMS制御情報の受信に必要とされる第2の情報をブロードキャスト又はユニキャストでUE100に送信する。その他の点については、第2実施形態と同様である。
[第3実施形態]
第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。第3実施形態は、システム構成については第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、キャリアアグリゲーション適用時のMBMS受信に関する動作ついて説明する。また、第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、複数のセルのそれぞれが、自セル内の全てのUE100に共通に適用されるCSSを設定している。
図18は、第3実施形態に係る動作環境を示す図である。
図18に示すように、eNB200は、セル#1及びセル#2を管理している。セル#1及びセル#2は、異なる周波数(コンポーネントキャリア)を使用する。UE100は、セル#1との通信及びセル#2との通信を同時に行うキャリアアグリゲーションが可能である。但し、UE100は、キャリアアグリゲーションを適用せずに、セル#1との通信又はセル#2との通信のみを行ってもよい。
図19は、第3実施形態に係る通信制御方法を示す図である。
図19に示すように、第3実施形態に係る通信制御方法は、セル#1が、該セル#1において第1のMBMSデータ(P1a,P2a)を送信するための第1の無線リソースのリソース位置を示す情報を、自セルのCSSに配置するステップAと、セル#2が、該セル#2において第2のMBMSデータ(P1b,P2b)を送信するための第2の無線リソースのリソース位置を示す情報を、自セルのCSSに配置するステップBと、を含む。
ここで、第1のMBMSデータ及び第2のMBMSデータは、同一の情報源を元に生成されている。例えば、情報源は、映像データである。第1のMBMSデータは、情報源を構成する一部の映像フレームである。第2のMBMSデータは、情報源を構成する他の映像フレームである。或いは、第1のMBMSデータは、情報源を構成する映像フレームにおける一部の映像部分である。第2のMBMSデータは、情報源を構成する映像フレームにおける他の映像部分である。
よって、セル#1との通信及びセル#2との通信を同時に行うUE100は、完全な映像データを受信及び再生できる。これに対し、セル#1との通信又はセル#2との通信のみを行うUE100は、映像品質が落ちるものの、映像データを受信及び再生できる。
セル#1では、第1のMBMSデータ(P1a,P2a)を送信するための第1の無線リソースがPDSCH領域に設けられる。セル#2では、第2のMBMSデータ(P1b,P2b)を送信するための第2の無線リソースがPDSCH領域に設けられる。ここで、第1の無線リソース及び第2の無線リソースは、同じリソース位置に設定される。同じリソース位置とは、サブフレーム内のリソースエレメントの位置が同じであることを意味する。また、第1のMBMSデータ及び第2のMBMSデータには、同じMCSが適用されることが好ましい。
セル#1との通信及びセル#2との通信を同時に行うUE100は、セル#1のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#1から第1のMBMSデータを受信するだけでなく、セル#2から第2のMBMSデータも受信する。すなわち、第1の無線リソース及び第2の無線リソースは同じリソース位置に設定されているため、UE100は、セル#1のCSSに対するブラインド復号を行うことにより、第1の無線リソース及び第2の無線リソースの両方を特定できる。よって、セル#2のCSSに対するブラインド復号を不要とすることができるため、ブラインド復号に伴う処理負荷を削減できる。なお、セル#1との通信のみを行うUE100は、セル#1のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#1から第1のMBMSデータを受信する。
以下において、第1のMBMSデータ及び第2のMBMSデータの構成方法について説明する。図20は、第1のMBMSデータ及び第2のMBMSデータの構成方法1を示す図である。
図20(a)に示すように、セル#1において送信する第1のMBMSデータは、情報源を構成する一部の映像フレームである。図20(a)では、時間t1,t3,t5,t7,…,t(2n+1)の映像フレーム、すなわち、奇数フレームをセル#1において送信するケースを例示している。セル#2において送信する第2のMBMSデータは、情報源を構成する他の映像フレームである。図20(a)では、時間t2,t4,t6,t8,…,t2nの映像フレーム、すなわち、偶数フレームをセル#2において送信するケースを例示している。
図20(b)に示すように、セル#1との通信のみを行うUE100は、セル#1のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#1から第1のMBMSデータを受信する。よって、奇数フレームからなる映像を再生可能である。
図20(c)に示すように、セル#2との通信のみを行うUE100は、セル#2のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#2から第2のMBMSデータを受信する。よって、偶数フレームからなる映像を再生可能である。
図20(d)に示すように、セル#1との通信及びセル#2との通信を同時に行うUE100は、セル#1(又はセル#2)のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#1から第1のMBMSデータを受信し、かつセル#2から第2のMBMSデータを受信する。よって、完全な映像を再生可能である。
図21は、第1のMBMSデータ及び第2のMBMSデータの構成方法2を示す図である。
図21(a)に示すように、セル#1において送信する第1のMBMSデータは、情報源を構成する映像ラインにおける一部の映像部分である。図21(a)では、映像ラインの奇数ラインをセル#1において送信するケースを例示している。セル#2において送信する第2のMBMSデータは、情報源を構成する映像ラインにおける他の映像部分である。図21(a)では、映像ラインの奇数ラインをセル#2において送信するケースを例示している。
図21(b)に示すように、セル#1との通信のみを行うUE100は、セル#1のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#1から第1のMBMSデータを受信する。よって、奇数ラインからなる映像を再生可能である。なお、奇数ラインから偶数ラインを補完してもよい。
図21(c)に示すように、セル#2との通信のみを行うUE100は、セル#2のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#2から第2のMBMSデータを受信する。よって、偶数ラインからなる映像を再生可能である。なお、偶数ラインから奇数ラインを補完してもよい。
図21(d)に示すように、セル#1との通信及びセル#2との通信を同時に行うUE100は、セル#1(又はセル#2)のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#1から第1のMBMSデータを受信し、かつセル#2から第2のMBMSデータを受信する。よって、完全な映像を再生可能である。
図22は、第1のMBMSデータ及び第2のMBMSデータの構成方法2の変更例を示す図である。上述した構成方法2では、映像フレームを奇数ライン及び偶数ラインに分割していたが、図22に示すように、映像フレームをマトリクス状に分割し、そのうちの一部分をセル#1において送信し、他の部分をセル#2において送信してもよい。
図23は、第1のMBMSデータ及び第2のMBMSデータの構成方法3を示す図である。構成方法3では、情報源として立体映像を取り扱う。立体映像は、左目用映像フレーム及び右目用映像フレームからなる。
図23(a)に示すように、セル#1において送信する第1のMBMSデータは、情報源を構成する一部の映像フレームである。図23(a)では、右目用映像フレームをセル#1において送信するケースを例示している。セル#2において送信する第2のMBMSデータは、情報源を構成する他の映像フレームである。図23(a)では、左目用映像フレームをセル#2において送信するケースを例示している。
図23(b)に示すように、セル#1との通信のみを行うUE100は、セル#1のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#1から第1のMBMSデータを受信する。よって、右目用映像フレームからなる映像を再生可能である。
図23(c)に示すように、セル#2との通信のみを行うUE100は、セル#2のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#2から第2のMBMSデータを受信する。よって、左目用映像フレームからなる映像を再生可能である。
図23(d)に示すように、セル#1との通信及びセル#2との通信を同時に行うUE100は、セル#1(又はセル#2)のCSSに対するブラインド復号の結果に基づいて、セル#1から第1のMBMSデータを受信し、かつセル#2から第2のMBMSデータを受信する。よって、立体映像を再生可能である。
以下において、セル#1及びセル#2の対応付けの方法について説明する。セル#1及びセル#2の対応付けは、予め規定されていてもよい。
或いは、セル#1及びセル#2の対応付けは、eNB200からブロードキャスト又はユニキャストでUE100に通知されてもよい。
図24は、セル#1及びセル#2の対応付けの通知方法を示す図である。図24に示すように、eNB200がセル#1で送信するシステム情報(SIB15:System Information Block type 15)は、セル#1が属するMBMSサービスエリア1及びセル#2が属するMBMSサービスエリア2に関する情報E2を含む。
[第3実施形態の変更例]
上述した第3実施形態に係る通信制御方法は、二重接続方式(Dual Connectivity)に応用できる。この場合、上述したセル#1をMeNBのセルと読み替え、かつセル#2をSeNBのセルと読み替えればよい。
[その他の実施形態]
上述した各実施形態では、移動通信システムとしてLTEシステムを例示したが、LTEシステムに限らず、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
日本国特許出願第2014−057929号(2014年3月20日出願)の全内容が、参照により本願明細書に組み込まれている。