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JP6554935B2 - 人個別検知システム - Google Patents
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JP6554935B2 - 人個別検知システム - Google Patents

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Description

本発明は、人個別検知システム、より具体的には、無線機と、人が携帯する1台以上の通信デバイスとの無線通信に基づき、人を個別に検知する人個別検知システムに関する。
従来、店舗等に設置された無線機と、人と共に移動する通信デバイスとの通信結果に基づいて、人を個別に検知し、検知結果を各種目的に利用する場合がある。
例えば、特許文献1(特開2006−236146号公報)には、ショッピングカートに無線LAN内蔵装置を取り付け、店舗内に設置された複数の無線LANアクセスポイントを用いて無線LAN内蔵装置が発信する信号を受信することで、無線LAN内蔵装置の位置を取得して人の存在位置を個別に検知し、人の動線を把握することが記載されている。
他の例として、店舗内等に、各人が携帯する1の通信デバイス(例えばスマートフォン)と通信を行う無線機を複数配置し、無線機に通信デバイスと通信を行わせ、通信の結果得られた無線機からの情報を基に人の存在位置を個別に検知することも考えられる。
ところで、近年では、IoT(Internet on Things)のようなコンセプトのもと、各人が任意の数の(1台又は複数台の)通信デバイスを携帯することが想定される。
そのため、特許文献1(特開2006−236146号公報)のようにショッピングカートに決まった数の無線LAN内蔵装置が取り付けられている場合とは異なり、無線機が通信を行った複数の通信デバイスが、同一人に携帯されているのか、あるいは、それぞれ別の人に携帯されているのかが不明で、通信の結果得られた情報に基づき、人を個別に検知できない可能性がある。
本発明の課題は、人が1台以上の任意の数の通信デバイスを携帯する場合に、無線機と通信デバイスとの無線通信に基づいて、人を個別に正しく検知可能な、人個別検知システムを提供することにある。
本発明の第1観点に係る人個別検知システムは、複数の無線機と、サーバと、を備える。複数の無線機は、人が携帯する第1通信デバイスおよび第2通信デバイスと、無線通信を行う。サーバは、無線機から受け付けた、複数時点における無線機と第1通信デバイスとの通信に関する第1通信情報と、複数時点における無線機と第2通信デバイスとの通信に関する第2通信情報と、を蓄積する。サーバは、判断部を有する。判断部は、第1通信デバイスおよび第2通信デバイスが、同一人に携帯されているか、あるいは、それぞれ相異なる人に携帯されているか、を判断する第1判断を行う。判断部は、第1通信情報と第2通信情報とに基づいて第1判断を行う。
本発明の第1観点に係る人個別検知システムでは、2つの通信デバイスと無線機との複数時点における通信に関する情報(第1通信情報および第2通信情報)に基づいて、それらの通信デバイスが、同一人に携帯されているのか、あるいは、それぞれ相異なる人に携帯されているかの第1判断が行われる。そのため、人が1台以上の任意の数の通信デバイスを携帯する場合であっても、人を個別に正しく検知できる。
本発明の第2観点に係る人個別検知システムは、第1観点に係る人個別検知システムであって、第1通信情報は、第1通信デバイスの位置に関する時系列の情報である。第2通信情報は、第2通信デバイスの位置に関する時系列の情報である。
本発明の第2観点に係る人個別検知システムでは、通信デバイスの位置に関する時系列の情報に基づいて第1判断が行われるため、2つの通信デバイスが同一人に携帯されているか否かを正確に判断することが容易である。
本発明の第3観点に係る人個別検知システムは、第2観点に係る人個別検知システムであって、判断部は、第1通信情報および第2通信情報から得られる、第1通信デバイスと第2通信デバイスとの距離に関する距離情報に基づいて第1判断を行う。
本発明の第3観点に係る人個別検知システムでは、通信デバイス間の距離に関する距離情報を用いることで、2つの通信デバイスが同一人に携帯されているか否かを正確に判断することが容易である。
本発明の第4観点に係る人個別検知システムは、第2観点又は第3観点に係る人個別検知システムであって、判断部は、第1通信デバイスおよび第2通信デバイスの両方が所定場所に存在すると推定されるタイミングの第1通信情報および第2通信情報については、情報の重み付けを低くして第1判断を行う。
本発明の第4観点に係る人個別検知システムでは、2つの通信デバイスが所定場所に存在すると判断されるタイミングの第1通信情報および第2通信情報(通信デバイスの位置に関する時系列の情報)については、重み付けを下げて第1判断が行われる。そのため、2つの通信デバイスが相異なる人に携帯されていても、2つの通信デバイスが同じように移動したり、2つの通信デバイスが近接して存在したりという状況が発生しやすい場所(例えば、映画館、食堂、行列ができる場所等)における情報の影響を小さくして、通信デバイスが同一人に携帯されているか否かを正しく判断できる。
本発明の第5観点に係る人個別検知システムは、第2観点又は第3観点に係る人個別検知システムであって、判断部は、第1通信デバイスおよび第2通信デバイスの両方が所定場所に存在すると推定されるタイミングの第1通信情報および第2通信情報については、情報を除外して、第1判断を行う。
本発明の第5観点に係る人個別検知システムでは、2つの通信デバイスが所定場所に存在すると判断されるタイミングの第1通信情報および第2通信情報(通信デバイスの位置に関する時系列の情報)については、情報を除外して第1判断が行われる。そのため、通信デバイスが人から離れて置かれるような状況が生じる場所(例えば、ロッカーの設置場所等)における情報を省いて、通信デバイスが同一人に携帯されているか否かを正しく判断できる。
本発明の第6観点に係る人個別検知システムは、第1観点から第5観点のいずれかに係る人個別検知システムであって、判断部は、第1通信デバイスおよび第2通信デバイスがそれぞれ相異なる人に携帯されていると判断する場合に、第1通信情報および第2通信情報に基づいて、第1通信デバイスおよび第2通信デバイスが、行動を共にする同一の団体に属する2人によって携帯されているかを判断する第2判断を更に行う。
本発明の第6観点に係る人個別検知システムでは、2つのデバイスが同一人に携帯されているか否かに加え、2つのデバイスが同一の団体に属する2人にそれぞれ携帯されているか否かが判断されるため、団体としての人の移動等も把握できる。
本発明の第1観点に係る人個別検知システムでは、2つの通信デバイスと無線機との複数時点における通信に関する情報(第1通信情報および第2通信情報)に基づいて、それらの通信デバイスが、同一人に携帯されているのか、あるいは、それぞれ相異なる人に携帯されているかの第1判断が行われる。そのため、人が1台以上の任意の数の通信デバイスを携帯する場合であっても、人を個別に正しく検知できる。
本発明の第2観点および第3観点に係る人個別検知システムでは、通信デバイスが同一人に携帯されているか否かを正確に判断することが容易である。
本発明の第4観点および第5観点に係る人個別検知システムでは、通信デバイスが同一人に携帯されているか否かを正確に判断できる。
本発明の第6観点に係る人個別検知システムでは、2つの通信デバイスが同一人に携帯されているか否かに加え、2つのデバイスが同一の団体に属する2人にそれぞれ携帯されているか否かが判断されるため、団体としての人の移動等も把握できる。
本発明の人個別検知システムの第1実施形態に係る動線取得システムの全体概要図である。 図1の動線取得システムに含まれるアクセスポイントの配置例を示した平面図である。 図1の動線取得システムに含まれるアクセスポイントの設置状態の一例である。アクセスポイントは、空調装置の室内機に隣接して配置されている。 図1の動線取得システムに含まれるサーバのブロック図である。 図1の動線取得システムの動線取得処理のフローチャートの一例である。 判定結果記憶領域に記憶される、2つの通信デバイスの携帯者の関係の、時間帯別の判定結果の一例である。図6Aは、2つの通信デバイスが同一人に携帯されている場合の判定結果の例である。 判定結果記憶領域に記憶される、2つの通信デバイスの携帯者の関係の、時間帯別の判定結果の一例である。図6Bは、2つの通信デバイスが、それぞれ、相異なる、行動を共にする同一の団体に属する人に携帯されている場合の判定結果の例である。 判定結果記憶領域に記憶される、2つの通信デバイスの携帯者の関係の、時間帯別の判定結果の一例である。図6Cは、2つの通信デバイスが、それぞれ、相異なる、無関係の人に携帯されている場合の判定結果の例である。 判断結果記憶領域に記憶される、2つの通信デバイスの全ての組合せについての、2つの通信デバイス携帯者の関係の判断結果の一例である。 本発明の人個別検知システムの第2実施形態に係る入場者数計数システムの全体概要図である。 図8の入場者数計数システムに含まれるサーバのブロック図である。
本発明に係る人個別検知システムの具体例を、図面を用いて説明する。なお、以下で説明する人個別検知システムの具体例は、例示に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
<第1実施形態>
本発明の人個別検知システムの第1実施形態に係る動線取得システム100について、図面を用いて説明する。
(1)全体構成
図1は、動線取得システム100の全体概要図である。
動線取得システム100は、複数の無線LANのアクセスポイント20と、サーバ30と、を備える(図1参照)。アクセスポイント20とサーバ30とは、通信回線40により接続されている。
動線取得システム100は、通信デバイス60を携帯する人の動線を、人別に取得するシステムである。より具体的には、動線取得システム100は、通信デバイス60の位置を時系列に算出すると共に、複数の通信デバイス60のうち同一人に携帯されている通信デバイス60を特定して、人別に、人の動線を取得するシステムである。なお、動線取得システム100では、通信デバイス60を携帯しない人については、動線取得システム100による動線取得の対象外である。
アクセスポイント20は、人が携帯する通信デバイス60と無線通信を行う無線機の一例である。アクセスポイント20は、スーパーマーケット等の商業施設内の空間R(売場等)に設置される(図2参照)。具体的には、空間Rの天井に設置されている空調装置の複数の室内機50のそれぞれに隣接して、アクセスポイント20が1つ取り付けられている(図3参照)。室内機50は、一般に、空間Rの全エリアが空調の対象となるよう、空間Rの全体にわたって、概ね均等な間隔で設置されている。そのため、室内機50に隣接して取り付けられるアクセスポイント20は、例えば図2のように、空間Rの全体にわたって、概ね均等な間隔で設置される。
サーバ30は、アクセスポイント20から受け付けた、複数時点におけるアクセスポイント20と通信デバイス60との通信に関する通信情報を蓄積する。また、サーバ30は、複数時点におけるアクセスポイント20と通信デバイス60との通信に関する通信情報に基づいて、人別に、通信デバイス60を携帯する人の動線を取得する。サーバ30は、アクセスポイント20の設置される商業施設内、例えば商業施設のバックヤードに設置される。
ここでは、データ重畳技術を用いて、空調装置の室内機50の制御部(図示せず)と室外機の制御部(図示せず)とを接続する空調用通信線が、アクセスポイント20とサーバ30とを接続する通信回線40としても用いられる。これにより、アクセスポイント20とサーバ30とを接続する通信回線を、別途設置する費用や手間を省くことができる。
本実施形態では、アクセスポイント20と無線通信を行う通信デバイス60(空間Rに存在する通信デバイス60)には、人P1が携帯する通信デバイス60Aおよび通信デバイス60Bと、人P2が携帯する通信デバイス60Cと、人P3が携帯する通信デバイス60Dと、人P4が携帯する通信デバイス60Eと、人P5が携帯する通信デバイス60Fと、を含む。ここでは、人P2と人P3とは行動を共にする1の団体Gに属すると仮定し、それ以外の人は、互いに無関係であると仮定する。
なお、ここでは、空間R内に、人が5人存在し、通信デバイス60が6台存在するが、これに限定されるものではない。空間R内にいる、人の数および通信デバイス60の数は任意である。また、ここでは、人は最大2台しか通信デバイス60を携帯していないが、これに限定されるものではなく、3台以上通信デバイス60を携帯している人がいてもよい。
人が携帯する通信デバイス60には、例えば、スマートフォンや、タブレットPCや、リストバンド型、腕時計型、メガネ型等のウェアラブル端末や、デジタルカメラ等を含む。また、通信デバイス60は、人が身につける靴や服、人が携帯する鞄等に取付けられたものであってもよい。ただし、通信デバイス60は、これらに限定されるものではなく、アクセスポイント20と無線通信を行う各種通信デバイスを含む。
各通信デバイス60は、固有の識別符号(以後、デバイスIDと呼ぶ)を有する。通信デバイス60は、情報としてデバイスIDを含む電波(電波信号)を発信する。なお、各通信デバイス60からは、個人情報の保護の観点等から、その通信デバイス60の携帯者を特定する情報は発信されない。
各通信デバイス60からは、定期的に、例えば5秒間隔で電波が発信される。ただし、通信デバイス60からの電波の発信間隔は例示であり、これに限定されるものではない。
(2)詳細構成
(2−1)アクセスポイント
アクセスポイント20は、通信デバイス60が発信する電波を受信する。アクセスポイント20は、通信デバイス60から受信した電波について、電波の強度を検知する。
アクセスポイント20は、通信デバイス60から受け付けた電波のそれぞれについて、電波に関する情報を生成する。各電波についての、電波に関する情報には、アクセスポイント20が電波を受信した時刻と、受信した電波に情報として含まれていたデバイスIDと、アクセスポイント20が検知した電波の強度に関する値と、を含む。アクセスポイント20は、生成した電波に関する情報を、各アクセスポイント20に固有の識別符号(以後、無線機IDと呼ぶ)と共に、サーバ30へ送信する。
ここでは、アクセスポイント20は、通信デバイス60から電波を受信する度に、受信した電波について電波に関する情報を生成し、生成した電波に関する情報をサーバ30へ送信する。ただし、これに限定されるものではない。例えば、アクセスポイント20は、電波を複数回受信した後、複数の電波のそれぞれについて電波に関する情報を生成し、これらをサーバ30へ送信してもよい。また、例えば、アクセスポイント20は、電波を受信する度に電波に関する情報を生成し、生成した電波に関する情報を、複数回分まとめてサーバ30へ送信してもよい。
(2−2)サーバ
サーバ30は、汎用のコンピュータである。
サーバ30は、複数のアクセスポイント20から受け付けた電波に関する情報を記憶する。具体的には、サーバ30は、複数のアクセスポイント20から受け付けた、各通信デバイス60の電波に関する情報を、複数時点における、アクセスポイント20と、その通信デバイス60との通信に関する通信情報として蓄積する。アクセスポイント20と、ある通信デバイス60との通信に関する通信情報は、その通信デバイス60の位置に関する時系列の情報である。
サーバ30は、アクセスポイント20と、2つの通信デバイス60との通信に関する通信情報に基づいて、それらの2つの通信デバイス60が、同一人に携帯されているか、あるいは、それぞれ相異なる人に携帯されているかを判断する(この判断を、以下では第1判断と呼ぶ場合がある)。サーバ30は、アクセスポイント20と通信デバイス60との通信に関する通信情報と、第1判断の判断結果と、に基づいて、人別に、人の動線を取得する。
また、サーバ30は、第1判断によって、2つの通信デバイス60がそれぞれ相異なる人に携帯されていると判断する場合に、アクセスポイント20とそれらの通信デバイス60との通信に関する通信情報に基づいて、それらの通信デバイス60が、行動を共にする同一の団体に属する2人によって携帯されているか、あるいは、無関係な2人に携帯されているかを判断する(この判断を、以下では第2判断と呼ぶ場合がある)。
サーバ30は、図4に示すように、通信部31、入力部32、出力部33、記憶部34、および制御部35を主に有する。

(2−2−1)通信部 通信部31は、アクセスポイント20とサーバ30との通信回線40を介した通信を可能にするための通信インターフェースである。
サーバ30は、アクセスポイント20から、無線機IDおよび電波に関する情報を受け付ける。受け付けられた、無線機IDおよび電波に関する情報は、後述する記憶部34の通信情報記憶領域34aに記憶される。

(2−2−2)入力部
入力部32は、例えば、キーボードやマウスである。入力部32には、サーバ30のオペレータ等により各種情報や各種指令が入力される。
(2−2−3)出力部 出力部33は、例えば、液晶ディスプレイである。出力部33には、各種情報が出力(表示)される。
出力部33には、例えば、アクセスポイント20の設置された空間Rの平面図上に、制御部35により取得された人の動線を線で描画した画面が表示される。
複数人の動線を1画面で示す場合には、出力部33には、例えば、空間Rの平面図上に、人別に異なる種類の線や、人別に異なる色の線で、人の動線が表示される。また、同一の団体に属する人々については、同一の団体に属していることが分かるように(例えば、同一の団体に属する人々の動線は、同系統の色の線で表示する等)、出力部33に人の動線が表示される。
なお、出力部33による人の動線の表示方法は例示であって、これに限定されるものではない。
(2−2−4)記憶部
記憶部34は、主に、ROM、RAM、およびハードディスクによって構成されている。
記憶部34には、制御部35により実行される各種プログラムが記憶される。
また、記憶部34には、各種情報が記憶される。例えば、記憶部34には、空間Rにおける複数のアクセスポイント20のそれぞれについて、その設置位置に関する情報が記憶されている。
記憶部34は、人の個別検知および人の動線取得に関連する主な情報の記憶領域として、通信情報記憶領域34aと、位置情報記憶領域34bと、距離情報記憶領域34cと、閾値記憶領域34dと、判定結果記憶領域34eと、エリア記憶領域34fと、判断結果記憶領域34gと、人位置情報記憶領域34hと、を含む。
(2−2−4−1)通信情報記憶領域
通信情報記憶領域34aには、サーバ30がアクセスポイント20から通信回線40を介して受け付けた、無線機IDおよび電波に関する情報が記憶される。電波に関する情報には、電波に関する情報と共に送信されてくる無線機IDを有するアクセスポイント20が、ある電波を受信した時刻と、その電波に情報として含まれていたデバイスIDと、その電波の強度に関する値(アクセスポイント20が検知した、その電波の強度に関する値)と、を含む。通信情報記憶領域34aには、デバイスID別に、無線機IDと、電波の受信時刻と、電波の強度に関する値とが、互いに関連付けられて蓄積される。通信情報記憶領域34aに記憶される、あるデバイスIDについての情報(無線機IDと、電波の受信時刻と、電波の強度に関する値と、が互いに関連付けられた情報)は、そのデバイスIDの通信デバイス60についての、複数時点における、アクセスポイント20と通信デバイス60との通信に関する通信情報である。
(2−2−4−2)位置情報記憶領域
位置情報記憶領域34bには、通信情報記憶領域34aに記憶された、デバイスID別の、複数時点における、アクセスポイント20と通信デバイス60との通信情報に基づいて、後述する制御部35の位置算出部35aが算出する各通信デバイス60の位置が、時系列の情報として(時刻別に)記憶される。
(2−2−4−3)距離情報記憶領域
距離情報記憶領域34cには、後述する制御部35の距離算出部35bにより算出された、相異なる2つの通信デバイス60間の距離に関する時系列の(時間帯別の)距離情報が、距離の算出対象の2つの通信デバイス60のデバイスIDと関連付けて記憶される。
(2−2−4−4)閾値記憶領域
閾値記憶領域34dには、後述する制御部35の判断部35cが、2つの通信デバイス60が、同一人に携帯されているか、あるいは、それぞれ相異なる人に携帯されているかを判定する際に用いられる、距離に関する第1閾値D1が記憶される。
さらに、閾値記憶領域34dには、後述する制御部35の判断部35cが、2つの通信デバイス60が、行動を共にする同一の団体に属する2人(例えば、図1における人P2および人P3)によって携帯されているか、あるいは、無関係の2人(例えば、図1における人P4および人P5)によって携帯されているかを判定する際に用いられる、距離に関する第2閾値D2が記憶されている。
第1閾値D1および第2閾値D2は、閾値記憶領域34dに予め記憶されていてもよいし、入力部32から動線取得システム100のユーザにより入力されてもよい。
(2−2−4−5)判定結果記憶領域
判定結果記憶領域34eには、後述する制御部35の判断部35cが、ある時間帯における、2つの通信デバイス60の距離に基づいて(距離情報記憶領域34cに記憶された、ある時間帯の、2つの通信デバイス60間の距離情報に基づいて)、それらの通信デバイス60の携帯者の関係を判定した結果が記憶される。判定結果記憶領域34eには、判定の対象となる2つの通信デバイス60のデバイスIDと関連付けて、判定結果が、時系列の(時間帯別の)情報として記憶される(図6A〜図6C参照)。
なお、図6A〜図6C中で、“同一”は、2つの通信デバイス60の携帯者が同一人と判定されたことを意味する。“団体”は、2つの通信デバイス60の携帯者が、それぞれ相異なる人であって、同一の団体に属する2人であると判定されたことを意味する。“無関係”は、2つの通信デバイス60の携帯者が、それぞれ相異なる人であって、無関係な2人と判定されたことを意味する。
後述するように、判断部35cは、判定結果記憶領域34eに記憶された判定結果に基づいて、2つの通信デバイス60が、同一人に携帯されているか、行動を共にする同一の団体に属する2人によって携帯されているか、あるいは無関係の2人によって携帯されているかを総括的に判断する。
(2−2−4−6)エリア記憶領域
エリア記憶領域34fには、後述する制御部35の判断部35cが、所定のタイミング(第1タイミングと呼ぶ)の、2つの通信デバイス60間の距離情報の重み付けを低くして第1判断および第2判断を行うために用いられる情報が記憶される。また、エリア記憶領域34fには、後述する制御部35の判断部35cが、所定のタイミング(第2タイミングと呼ぶ)の、2つの通信デバイス60間の距離情報を除外して第1判断および第2判断を行うために用いられる情報が記憶される。
第1タイミングは、2つの通信デバイス60が、それぞれ無関係な人に携帯されていたとしても、後述する制御部35の判断部35cが、それらの通信デバイス60が同一人又は行動を共にする同一の団体に属する2人に携帯されていると判定する可能性のあるエリアX(図2参照)に、それらの通信デバイス60の両方が存在すると推定されるタイミングである。エリアXは、2つの通信デバイス60が相異なる人に携帯されていたとしても、2つの通信デバイス60が同じように移動したり、2つの通信デバイス60が近接して存在したりという状況が発生しやすい、例えば、食堂、映画館、行列が出来る場所等である。
第2タイミングは、相異なる2つの通信デバイス60が、それぞれ無関係な人に携帯されていたとしても、後述する制御部35の判断部35cが、それらの通信デバイス60が同一人又は行動を共にする同一の団体に属する2人に携帯されていると判定する可能性の比較的高いエリアY(図2参照)に、それらの通信デバイス60の両方が存在すると推定されるタイミングである。エリアYは、例えば、人から通信デバイス60が離れて置かれるような状況が生じる場所、具体的にはロッカー等の設置場所等である。
なお、エリアXおよびエリアYの例は、上記の場所に限定されるものではない。
エリア記憶領域34fには、具体的には、エリアXおよびエリアYに関する情報が記憶される。より具体的には、エリア記憶領域34fには、エリアXの位置情報と、エリアYの位置情報と、が記憶される。
(2−2−4−7)判断結果記憶領域
判断結果記憶領域34gには、後述する制御部35の判断部35cが行った第1判断および第2判断の結果が記憶される。判断結果記憶領域34gには、例えば図7のように、相異なる2つの通信デバイス60のデバイスIDと関連付けて、それらの通信デバイス60が、同一人に携帯されていると判断されたのか、同一の団体に属する2人によって携帯されていると判断されたのか、無関係の2人によって携帯されていると判断されたのかが記憶される。
なお、図7中で、“同一”は、2つの通信デバイス60が同一人に携帯されていると判断されたことを意味する。“団体”は、2つの通信デバイス60が、それぞれ、相異なる人であって、同一の団体に属する2人に携帯されていると判断されたことを意味する。“無関係”は、2つの通信デバイス60が、それぞれ、相異なる人であって、無関係な2人に携帯されていると判断されたことを意味する。
(2−2−4−8)人位置記憶領域
人位置情報記憶領域34hには、後述する制御部35の人位置決定部35dが、位置情報記憶領域34bに記憶された通信デバイス60の時系列の位置情報と、判断結果記憶領域34gに記憶された第1判断の結果(2つの通信デバイス60が同一の団体に属する2人に携帯されているか否かは問わない)と、に基づいて、人別に決定した人の位置を、時系列の情報として記憶する。人位置情報記憶領域34hに記憶された、時系列の人の位置の情報は、言い換えれば、人の移動する経路(軌跡)を示す、人の動線の情報である。
(2−2−5)制御部
制御部35は、主にCPUを有する。制御部35は、記憶部34に記憶されている各種プログラムを実行することで、空間Rにおける人の動線を、人別に取得する。
制御部35は、記憶部34に記憶された各種プログラムを実行することで、人の動線の取得に関し、主に位置算出部35a、距離算出部35b、判断部35c、および人位置決定部35dとして機能する。
(2−2−5−1)位置算出部
位置算出部35aは、通信情報記憶領域34aに記憶された、デバイスID別の、複数時点における、アクセスポイント20と通信デバイス60との通信情報(無線機IDと、電波の受信時刻と、電波の強度に関する値と、が互いに関連付けられた情報)に基づき、各通信デバイス60の位置を算出する。
位置算出部35aは、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)方式の位置算出方法を用いて、各通信デバイス60の位置を算出する。
具体的には、ある時刻における、ある通信デバイス60(あるデバイスIDの通信デバイス60)の位置を算出する場合、位置算出部35aは、通信情報記憶領域34aから、そのデバイスIDについて、ある時刻、および、ある時刻とほぼ同一の電波の受信時刻と関連付けられた、電波の強度に関する値と、無線機IDと、を呼び出す。ある時刻とほぼ同一の電波の受信時刻とは、例えば、ある時刻との時間差が所定値(例えば0.01秒)より小さい受信時刻を意味する。そして、位置算出部35aは、ある時刻、および、ある時刻とほぼ同一の電波の受信時刻の電波の強度に関する値から、大きい順に3つの値を選出し、選出した電波の強度に関する値と関連付けられた無線機IDを特定する。その上で、位置算出部35aは、特定された3つの無線機IDのアクセスポイント20のそれぞれから、対象の通信デバイス60までの距離を、各無線機IDと関連付けられた電波の強度に関する値から算出し、3つの無線機IDのアクセスポイント20の全てについて算出した距離関係を満たす位置を、通信デバイス60の位置として算出する。なお、電波の強度に関する値と、アクセスポイント20からの距離との関係は、テーブルや数式として予め記憶部34に記憶されている。
なお、位置算出部35aによる通信デバイス60の位置の算出方法は例示であって、これに限定されるものではない。
例えば、位置算出部35aは、ある時刻における、ある通信デバイス60(あるデバイスIDの通信デバイス60)の位置を算出する場合、RSSI方式を用いる場合と同様に、通信情報記憶領域34aに記憶された、そのデバイスIDの通信情報に基づいて、ある時刻、および、ある時刻とほぼ同一の電波の受信時刻の電波の強度に関する値から、大きい順に3つの値を選出し、選出した電波の強度に関する値と関連付けられた無線機IDを特定する。そして、位置算出部35aは、特定した3つの無線機IDのアクセスポイント20の電波の受信時刻に基づいて、いわゆるTOA(Time of Arrival)方式やTDOA(Time Difference of Arrival)方式の位置算出方法を用いて通信デバイス60の位置を算出してもよい。
また、例えば、位置算出部35aは、ある時刻における、ある通信デバイス60(あるデバイスIDの通信デバイス60)の位置を算出する場合、RSSI方式を用いる場合と同様に、通信情報記憶領域34aに記憶された、そのデバイスIDの通信情報に基づいて、ある時刻、および、ある時刻とほぼ同一の電波の受信時刻の電波の強度に関する値から、大きい順に3つの値を選出し、選出した電波の強度に関する値と関連付けられた無線機IDを特定する。そして、位置算出部35aは、いわゆる重心法を用いて、特定した3つの無線機IDのアクセスポイント20の重心位置を、通信デバイス60の位置として算出してもよい。
また、例えば、位置算出部35aは、ある時刻における、ある通信デバイス60(あるデバイスIDの通信デバイス60)の位置を算出する場合、通信情報記憶領域34aに記憶された、そのデバイスIDの通信情報に基づいて、ある時刻、および、ある時刻とほぼ同一の電波の受信時刻の電波の強度に関する値から、最も大きい値を選出し、選出した電波の強度に関する値と関連付けられた無線機IDを特定する。そして、位置算出部35aは、特定した無線機IDのアクセスポイント20の位置を、通信デバイス60の位置として算出してもよい。
位置算出部35aは、例えば、あるデバイスIDの通信デバイス60の位置を算出する場合、初めに、通信情報記憶領域34aに記憶された電波の受信時刻の中で最先の時刻(第1最先時刻)、および、第1最先時刻とほぼ同一の電波の受信時刻、と関連付けられた情報(電波の強度に関する値および無線機ID)を用いて、第1最先時刻の通信デバイス60の位置を算出する。次に、位置算出部35aは、第1最先時刻および第1最先時刻とほぼ同一の電波の受信時刻を除いた中で、最先の時刻(第2最先時刻)を特定し、第2最先時刻、および、第2最先時刻とほぼ同一の電波の受信時刻と関連付けられた情報(電波の強度に関する値および無線機ID)を用いて、第2最先時刻の通信デバイス60の位置を算出する。位置算出部35aは、通信情報記憶領域34aに記憶された、あるデバイスIDの通信デバイス60と関連付けられた情報について、同様の処理を繰り返し行うことで、その通信デバイス60の位置を、時系列の情報として算出する。
位置算出部35aにより算出された、各通信デバイス60の位置の時系列の情報は、位置情報記憶領域34bに記憶される。
(2−2−5−2)距離算出部
距離算出部35bは、位置情報記憶領域34bに記憶された、デバイスID別の、通信デバイス60の時系列の位置情報に基づいて、2つの通信デバイス60間の距離を算出する。具体的には、距離算出部35bは、位置情報記憶領域34bに記憶された、あるデバイスIDの通信デバイス60の、ある時刻(基準時刻と呼ぶ)における位置の情報と、他のデバイスIDの通信デバイス60の、基準時刻に近い比較時刻における位置の情報と、を用いて、ある時間帯における、2つの通信デバイス60間の距離を算出する。ここでは、比較時刻は、例えば、基準時刻に対し、通信デバイス60の電波発信間隔以内の時刻である。また、ある時間帯は、比較時刻が基準時刻より前の時刻である場合には、例えば、基準時刻より電波発信間隔だけ前の時刻から、基準時刻までの時間帯である。また、ある時間帯は、比較時刻が基準時刻より後の時刻である場合には、例えば、基準時刻から、基準時刻から電波発信間隔だけ後の時刻までの時間帯である。
距離算出部35bは、あるデバイスIDの通信デバイス60に関し、位置情報記憶領域34bに記憶された全ての時刻を基準時刻として、他のデバイスIDの通信デバイス60との距離を時間帯別に算出する。そして、距離算出部35bは、2つのデバイスIDの全ての組合せについて、2つの通信デバイス60間の距離を時間帯別に算出する。
距離算出部35bにより算出された、時間帯別の、2つの通信デバイス60間の距離は、時系列の距離情報として距離情報記憶領域34cに記憶される。
(2−2−5−3)判断部
判断部35cは、2つの通信デバイス60が、同一人に携帯されているか、あるいは、それぞれ相異なる人に携帯されているか、を判断する第1判断を行う。具体的には、判断部35cは、デバイスID別の通信情報(デバイスID別の、複数時点における、アクセスポイント20と通信デバイス60との通信に関する情報)に基づいて第1判断を行う。言い換えれば、判断部35cは、デバイスID別の、通信デバイス60の位置に関する時系列の情報に基づいて第1判断を行う。より具体的には、判断部35cは、デバイスID別の通信情報から得られる、2つの通信デバイス60間の距離に関する距離情報に基づいて、第1判断を行う。
また、判断部35cは、2つの通信デバイス60が、それぞれ相異なる人に携帯されていると判断する場合に、デバイスID別の通信情報に基づいて、相異なる2つの通信デバイス60が、行動を共にする同一の団体(例えば、友人、家族等)に属する2人によって携帯されているかを判断する第2判断を行う。より具体的には、判断部35cは、2つの通信デバイス60が、それぞれ相異なる人に携帯されていると判断する場合に、デバイスID別の通信情報から得られる、2つの通信デバイス60間の距離に関する距離情報に基づいて、第2判断を行う。
判断部35cが実行する第1判断および第2判断については、後ほど詳述する。
(2−2−5−4)人位置決定部
人位置決定部35dは、位置情報記憶領域34bに記憶された各通信デバイス60の時系列の位置情報と、判断結果記憶領域34gに記憶された第1判断の結果と、に基づいて、人の位置の時系列の情報を、人別に決定する。時系列の人の位置の情報は、言い換えれば、人の移動する経路(軌跡)を示す、人の動線の情報である。つまり、人位置決定部35dは、人の位置の時系列の情報を人別に決定することで、人の動線の情報を人別に取得する。
具体的には、人位置決定部35dは、第1判断の結果、ある通信デバイス60と、他の通信デバイス60とが同一人に携帯されていると判断される場合、位置情報記憶領域34bに記憶された2つの通信デバイス60の時系列の位置情報に基づいて、両方の通信デバイス60を携帯する人の位置を決定する。より具体的には、距離算出部35bは、2つの通信デバイス60が同一人に携帯されていると判断される場合、位置情報記憶領域34bに記憶された、一方のデバイスIDの通信デバイス60の、ある時刻(第1時刻)における位置の情報と、他方のデバイスIDの通信デバイス60の、第1時刻に近い第2時刻(例えば、第1時刻に対し、通信デバイス60の電波発信間隔である5秒以内の時刻)における位置の情報と、を用いて、両方の位置の中間位置を、第1時刻と第2時刻との中間時刻における、人の位置に決定する。
なお、第1判断の結果、N個(3個以上)の通信デバイス60が同一人に携帯されていると判断された場合には、人位置決定部35dは、例えば、以下の様にして、人の位置を決定すればよい。人位置決定部35dは、位置情報記憶領域34bに記憶された、あるデバイスIDの通信デバイス60の、ある時刻(第1時刻)における位置の情報と、他の(N−1)個のデバイスIDの通信デバイス60のそれぞれの、第1時刻に近い対応時刻(例えば、第1時刻に対し、通信デバイス60の電波発信間隔である5秒以内の時刻)における位置の情報と、を用いて、N個の通信デバイス60の重心位置を、第1時刻および第1時刻に近い(N−1)個の対応時刻の中の最先および最後の時刻の中央時刻における、人の位置に決定すればよい。
人位置決定部35dは、第1判断の結果、ある通信デバイス60の携帯者は、他のいずれの通信デバイス60も携帯していないと判断される場合、位置情報記憶領域34bに記憶されたその通信デバイス60の時系列の位置情報を、その通信デバイス60の携帯者の時系列の位置の情報に決定する。
(3)動線取得処理
動線取得システム100による、人別の、人の動線取得処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
なお、動線取得処理の開始時点において、サーバ30は、動線取得処理を実行したい時間のデバイスID別の通信情報をアクセスポイント20から既に受け付けており、デバイスID別の通信情報は、通信情報記憶領域34aに記憶されていると仮定する。
ステップS1では、位置算出部35aは、通信情報記憶領域34aに記憶された、デバイスID別の通信情報に基づき、各通信デバイス60の位置を時刻別に算出し、算出結果を時系列の位置情報として位置情報記憶領域34bに記憶する。
例えば、空間Rに存在する通信デバイス60が、図1のように通信デバイス60A〜60Fの6台であった場合、位置算出部35aは、通信情報記憶領域34aに記憶された、通信デバイス60別の通信情報に基づき、6台の通信デバイス60の位置を時刻別に算出し、算出結果を時系列の位置情報として位置情報記憶領域34bに記憶する。
ステップS2では、距離算出部35bは、位置情報記憶領域34bに記憶された、デバイスID別の時系列の位置情報に基づき、2つの通信デバイス60の全ての組合せについて時間帯別に距離を算出し、算出結果を時系列の(時間帯別の)距離情報として距離情報記憶領域34cに記憶する。
例えば、空間Rに存在する通信デバイス60が、図1のように通信デバイス60A〜60Fの6台であった場合、距離算出部35bは、位置情報記憶領域34bに記憶された、通信デバイス60別の時系列の位置情報に基づき、6台の通信デバイス60から2台を選択する全ての組合せについて(15通りの組合せについて)、2台の通信デバイス60間の距離を時間帯別に算出し、算出結果を時系列の位置情報として距離情報記憶領域34cに記憶する。
次にステップS3では、判断部35cが、ある2台の通信デバイス60の組合せに関し、距離情報記憶領域34cに記憶されている最先の時間帯の通信デバイス60間の距離が、閾値記憶領域34dに記憶された第1閾値D1以下であるか否かを判定する。
例えば、第1閾値D1は、人の予想移動速度と、通信デバイス60の電波の発信間隔の時間とを乗じて得られる値である。
なお、ステップS3で使用される第1閾値D1の決定方法は例示であって、上記の方法に限定されるものではない。例えば、第1閾値D1は、2つの通信デバイス60が、同一人に携帯されているか否かの判定が比較的高い精度で実現されるよう、実地試験等に基づいて適切な値が設定されてもよい。
2つの通信デバイス60(例えば図1における、通信デバイス60Aおよび60B)が、同一人(例えば図1における、人P1)に携帯されている場合、1の時間帯の中では、2つの通信デバイス60は、第1閾値D1以下の距離に存在する可能性が高い。そこで、判断部35cは、ステップS3で、ある2台の通信デバイス60の組合せに関し、距離情報記憶領域34cに記憶されている、ある時間帯の通信デバイス60間の距離が、閾値記憶領域34dに記憶された第1閾値D1以下であると判定する場合、その時間帯について、2つの通信デバイス60が、同一人に携帯されていると判定する(ステップS4)。
一方、判断部35cは、ステップS3で、ある2台の通信デバイス60の組合せに関し、距離情報記憶領域34cに記憶されている最先の時間帯の通信デバイス60間の距離が、閾値記憶領域34dに記憶された第1閾値D1より大きいと判定する場合、その時間帯について、2つの通信デバイス60が、相異なる人に携帯されていると判定する。その上で、判断部35cは、ある2台の通信デバイス60の組合せに関し、距離情報記憶領域34cに記憶されている最先の時間帯の通信デバイス60間の距離が、閾値記憶領域34dに記憶された第2閾値D2以下であるか否かを判定する(ステップS5)。
例えば、第2閾値D2は、人の予想される移動速度と、通信デバイス60の電波の発信間隔の時間とを乗じて得られる値に、友人や家族が隣り合って歩く時の人の間の一般的な距離の値を加えた値である。
なお、ステップS5で使用される第2閾値D2の決定方法は例示であって、上記の方法に限定されるものではない。例えば、第2閾値D2は、2つの通信デバイス60が、行動を共にする同一の団体に属する2人に携帯されているか否かの判定が比較的高い精度で実現されるよう、実地試験等に基づいて適切な値が設定されてもよい。
2つの通信デバイス60(例えば図1における、通信デバイス60Cおよび60D)が、行動を共にする同一の団体に属する2人(例えば図1における、行動を共にする同一の団体Gに属する人P2およびP3)に携帯されている場合、1の時間帯の中では、2つの通信デバイス60は、第2閾値D2以下の距離に存在する可能性が高い。そこで、判断部35cは、ステップS5で、ある2台の通信デバイス60の組合せに関し、距離情報記憶領域34cに記憶されている、ある時間帯の通信デバイス60間の距離が、閾値記憶領域34dに記憶された第2閾値D2以下であると判定する場合、その時間帯について、2つの通信デバイス60が、同一の団体に属する2人に携帯されていると判定する(ステップS6)。
一方、判断部35cは、ステップS5で、ある2台の通信デバイス60の組合せに関し、距離情報記憶領域34cに記憶されている、ある時間帯の通信デバイス60間の距離が、閾値記憶領域34dに記憶された第2閾値D2より大きいと判定する場合、その時間帯について、2つの通信デバイス60が、無関係な2人に携帯されていると判定する(ステップS7)。
ステップS4,ステップS6,又はステップS7の終了後、ステップS8へと進む。ステップS8では、直前のステップS4,ステップS6,又はステップS7で携帯者の判定を行った2台の通信デバイス60の組合せに関し、距離情報記憶領域34cに記憶されている全ての時間帯の通信デバイス60間の距離について、ステップS3で判定処理が行われた否かが判定される。未だステップS3の判定処理が行われていない時間帯が存在する場合には、ステップS3に戻り、前回ステップS3で判定処理が行われた次の時間帯についての処理が実行される。
ステップS8において、直前のステップS4,ステップS6,又はステップS7で携帯者の判定を行った2台の通信デバイス60の組合せに関し、全ての時間帯の通信デバイス60間の距離について、ステップS3で判定処理が行われたと判定される場合には、ステップS9に進む。
ステップS9では、距離情報記憶領域34cに記憶されている、2台の通信デバイス60の全ての組合せについて、ステップS3以降の判定処理が行われた否かが判定される。未だ判定処理が行われていない2台の通信デバイス60の組合せが存在する場合には、ステップS3に戻り、未だステップS3以降の判定処理が行われていない、2台の通信デバイス60の組合せについて、ステップS3以降の判定処理が実行される。一方、全ての2台の通信デバイス60の組合せについて、ステップS3以降の判定処理が行われたと判定される場合には、ステップS10に進む。
なお、ステップS9の終了時点では、2台の通信デバイス60の全ての組合せについて、時間帯別の、2つの通信デバイス60の携帯者の関係の判定結果が、判定結果記憶領域34eに記憶されている。図6A〜図6Cは、判定結果記憶領域34eに記憶されている、時間帯別の、2つの通信デバイス60の携帯者の関係の判定結果の一例である。ここで、図6Aは、図1の通信デバイス60Aおよび通信デバイス60Bの、時間帯別の、携帯者の関係の判定結果の一例である。図6Bは、図1の通信デバイス60Cおよび通信デバイス60Dの、時間帯別の、携帯者の関係の判定結果の一例である。図6Cは、図1の通信デバイス60Eおよび通信デバイス60Fの、時間帯別の、携帯者の関係の判定結果の一例である。
ステップS10では、判断部35cは、2つの通信デバイス60の通信情報に基づいて、それらの通信デバイス60について、第1判断および第2判断を行う(なお、第1判断において同一人に携帯されていると判定される場合には、第2判断は行われない)。より具体的には、判断部35cは、2つの通信デバイス60の通信情報に基づく、それらの通信デバイス60の組合せについての時間帯別の携帯者の関係の判定結果を用いて、それらの通信デバイス60が、同一人に携帯されているか、行動を共にする同一の団体に属する2人によって携帯されているか、無関係な2人によって携帯されているか、を判断する。
具体的には、判断部35cは、例えば、2台の通信デバイス60の各組合せについての、時間帯別の携帯者の関係の判定結果の中で、最も多く判定された携帯者の関係を(最も出現数の多い携帯者の関係を)、その組合せに含まれる2つの通信デバイス60を携帯する携帯者の関係と判断する。
例えば、第1の通信デバイス(通信デバイス60A)と、第2の通信デバイス(通信デバイス60B)との、時間帯別の携帯者の関係の判定結果を示した図6Aのように、“同一”との判定が一番多い場合には、判断部35cは、通信デバイス60Aおよび通信デバイス60Bが同一人に携帯されているとの第1判断を行う。
例えば、第1の通信デバイス(通信デバイス60C)と、第2の通信デバイス(通信デバイス60D)との、時間帯別の携帯者の関係の判定結果を示した図6Bのように、“団体”との判定が一番多い場合には、判断部35cは、通信デバイス60Cおよび通信デバイス60Dが相異なる人に携帯されているとの第1判断を行う。さらに、判断部35cは、通信デバイス60Cおよび通信デバイス60Dが、行動を共にする同一の団体に属する2人に携帯されているとの第2判断を行う。
例えば、第1の通信デバイス(通信デバイス60E)と、第2の通信デバイス(通信デバイス60F)との、時間帯別の携帯者の関係の判定結果を示した図6Cのように、“無関係”との判定が一番多い場合には、判断部35cは、通信デバイス60Eおよび通信デバイス60Fが相異なる人に携帯されているとの第1判断を行う。さらに、判断部35cは、通信デバイス60Eおよび通信デバイス60Fが、無関係な2人に携帯されているとの第2判断を行う。
なお、判断部35cは、例えば、携帯者の判断を行う2つの通信デバイス60が、エリア記憶領域34fに記憶されているエリアXに存在していると推定されるタイミング(第1タイミング)の、それらの通信デバイス60の通信情報については、情報の重み付けを低くして第1判断および第2判断を行う。具体的には、距離情報記憶領域34cに記憶されている、ある時間帯の2つの通信デバイス60間の距離情報が、両方の通信デバイス60がエリアXに存在する時の通信デバイス60の位置情報により生成されている場合、判断部35cは、その時間帯の2つの通信デバイス60の携帯者の関係の判定結果は、情報の重み付けを低くして第1判断および第2判断を行う。
例えば、2つの通信デバイス60の携帯者の関係の判定結果が図6Bに示したものであって、時間帯T1の判定の基礎となった、時間帯T1におけるそれらの2つの通信デバイス60間の距離情報が、両方の通信デバイス60がエリアXに存在する時の通信デバイス60の位置情報により生成されていると仮定する。この場合、判断部35cは、時間帯T1の判定結果を、“同一”という結果が1回出現したとカウントするのではなく、例えば、0.3回出現したとカウントする。
また、判断部35cは、例えば、携帯者の判断を行う2つの通信デバイス60が、エリア記憶領域34fに記憶されているエリアYに存在していると推定されるタイミング(第2タイミング)の、それらの通信デバイス60の通信情報については、情報を除外して、第1判断および第2判断を行う。具体的には、距離情報記憶領域34cに記憶されている、ある時間帯の2つの通信デバイス60間の距離情報が、両方の通信デバイス60がエリアYに存在する時の通信デバイス60の位置の情報により生成されている場合、判断部35cは、その時間帯の2つの通信デバイス60の携帯者の関係の判定結果は、判断から除外する。
例えば、2つの通信デバイス60の携帯者の関係の判定結果が図6Bに示したものであって、時間帯T1の判定の基礎となった、時間帯T1におけるそれらの2つの通信デバイス60間の距離情報が、両方の通信デバイス60がエリアYに存在する時の通信デバイス60の位置情報により生成されていると仮定する。この場合、判断部35cは、時間帯T1の判定結果(“同一”)は、出現したとカウントしない。
なお、ここでは、説明を簡単化するため、人が3つ以上の通信デバイス60を携帯する場合については図1により例示していないが、判断部35cは、3つ以上の通信デバイス60が同一人に携帯されている場合、以下のような判断を行ってもよい。例えば、第1の通信デバイス60と第2の通信デバイス60とが同一人に携帯されていると判断され、第2の通信デバイス60と第3の通信デバイス60とが同一人に携帯されていると判断されている場合、判断部35cは、第1の通信デバイス60と第3の通信デバイス60とが同一の団体に属する2人に携帯されていると判断される場合であっても(同一人に携帯されていると判断されない場合であっても)、3つの通信デバイス60が、同一人に携帯されていると判断してもよい。
また、ここでは、説明を簡単化するため、人が2つ以上の通信デバイス60を携帯する場合に、他の人と同一の団体に属する場合については、図1により例示していないが、判断部35cは、例えば以下のようにして、2つ以上の通信デバイス60を携帯する人と、他の人とが同一の団体に属すると判断してもよい。例えば、第1の通信デバイス60と第2の通信デバイス60とが同一人に携帯されていると判断され、第2の通信デバイス60と第3の通信デバイス60とが同一の団体に属する2人に携帯されていると判断されている場合、判断部35cは、第1の通信デバイス60と第3の通信デバイス60とが無関係の2人に携帯されていると判断される場合であっても、第1の通信デバイス60と第3の通信デバイス60とは、同一の団体に属する2人に携帯されていると判断してもよい。
判断部35cが、ステップS10を完了すると、言い換えれば、2台の通信デバイス60の全ての組合せについて第1判断(必要な場合には第2判断)を完了すると、2台の通信デバイス60の全ての組合せについて、図7のような判断結果が得られる。
次に、ステップS11では、人位置決定部35dは、位置情報記憶領域34bに記憶された各通信デバイス60の時系列の位置情報と、判断結果記憶領域34gに記憶された第1判断の結果に基づいて、人別に、時系列の人の位置を決定し、人位置情報記憶領域34hに記憶する。言い換えれば、ステップS11では、人位置決定部35dにより、人別の人の動線情報が取得され、人位置情報記憶領域34hに記憶される。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態に係る、人個別検知システムの一例としての動線取得システム100は、複数のアクセスポイント20と、サーバ30と、を備える。アクセスポイント20は、無線機の一例である。複数のアクセスポイント20は、人が携帯する第1の通信デバイス60および第2の通信デバイス60と、無線通信を行う。サーバ30は、アクセスポイント20から受け付けた、複数時点におけるアクセスポイント20と第1の通信デバイス60との通信に関する通信情報(第1通信情報)と、複数時点におけるアクセスポイント20と第2の通信デバイス60との通信に関する通信情報(第2通信情報)と、を蓄積する。サーバ30は、判断部35cを有する。判断部35cは、第1の通信デバイス60および第2の通信デバイス60が、同一人に携帯されているか、あるいは、それぞれ相異なる人に携帯されているか、を判断する第1判断を行う。判断部35cは、第1通信情報と第2通信情報とに基づいて第1判断を行う。
ここでは、2つの通信デバイス60とアクセスポイント20との複数時点における通信に関する情報(第1通信情報および第2通信情報)に基づいて、それらの通信デバイス60が、同一人に携帯されているのか、あるいは、それぞれ相異なる人に携帯されているかの第1判断が行われる。そのため、人が1台以上の任意の数の通信デバイス60を携帯する場合であっても、人を個別に正しく検知できる。
(4−2)
本実施形態に係る動線取得システム100では、第1通信情報は、第1の通信デバイス60の位置に関する時系列の情報である。第2通信情報は、第2の通信デバイス60の位置に関する時系列の情報である。
ここでは、通信デバイス60の位置に関する時系列の情報に基づいて第1判断が行われるため、2つの通信デバイス60が同一人に携帯されているか否かを正確に判断することが容易である。
(4−3)
本実施形態に係る動線取得システム100では、判断部35cは、第1通信情報および第2通信情報から得られる、第1の通信デバイス60と第2の通信デバイス60との距離に関する距離情報に基づいて第1判断を行う。
ここでは、通信デバイス60間の距離に関する距離情報を用いることで、2つの通信デバイス60が同一人に携帯されているか否かを正確に判断することが容易である。
(4−4)
本実施形態に係る動線取得システム100では、判断部35cは、第1の通信デバイス60および第2の通信デバイス60の両方がエリアXに存在すると推定されるタイミング(第1タイミング)の第1通信情報および第2通信情報については、情報の重み付けを低くして第1判断を行う。
ここでは、2つの通信デバイス60がエリアXに存在すると判断されるタイミングの、2つの通信デバイス60の通信情報(通信デバイス60の位置に関する時系列の情報)については、重み付けを下げて第1判断が行われる。そのため、2つの通信デバイス60が相異なる人に携帯されていたとしても、2つの通信デバイス60が同じように移動したり、2つの通信デバイス60が近接して存在したりという状況が発生しやすいエリアX(例えば、映画館、食堂、行列ができる場所等)における情報の影響を小さくして、通信デバイス60が同一人に携帯されているか否かを正しく判断することができる。
(4−5)
本実施形態に係る動線取得システム100では、判断部35cは、第1の通信デバイス60および第2の通信デバイス60の両方がエリアYに存在すると推定されるタイミング(第2タイミング)の第1通信情報および第2通信情報については、情報を除外して、第1判断を行う。
ここでは、2つの通信デバイス60がエリアYに存在すると判断されるタイミングの、2つの通信デバイス60の通信情報(通信デバイス60の位置に関する時系列の情報)については、情報を除外して第1判断が行われる。そのため、通信デバイス60が人から離れて置かれるような状況が生じる場所(例えば、ロッカーの設置場所等)における情報を省いて、通信デバイス60が同一人に携帯されているか否かを正しく判断することができる。
(4−6)
本実施形態に係る動線取得システム100では、判断部35cは、第1の通信デバイス60および第2の通信デバイス60がそれぞれ相異なる人に携帯されていると判断する場合に、第1通信情報および第2通信情報に基づいて、第1の通信デバイス60および第2の通信デバイス60が、行動を共にする同一の団体に属する2人によって携帯されているかを判断する第2判断を行う。
ここでは、2つの通信デバイス60が同一人に携帯されているか否かに加え、2つの通信デバイス60が同一の団体に属する2人にそれぞれ携帯されているか否かが判断されるため、団体としての人の移動等も把握できる。
<第2実施形態>
本発明の人個別検知システムの第2実施形態に係る入場者数計数システム200について、図面を用いて説明する。
(1)全体構成
図8は、入場者数計数システム200の全体概要図である。入場者数計数システム200は、複数の通信デバイス60が、同一人に携帯されているか、あるいは、相異なる人に携帯されているか判断を行い、アクセスポイント20が設置された空間Rに入場した人の数を計数するシステムである。
入場者数計数システム200は、サーバ230が、第1実施形態における動線取得システム100と異なる。入場者数計数システム200の、アクセスポイント20、通信回線40、および通信デバイス60については、第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
(2)詳細構成
第2実施形態の入場者数計数システム200におけるサーバ230について、以下に説明する。ただし、サーバ230は、第1実施携帯における動線取得システム100におけるサーバ30と共通点が多いため、主にサーバ30との相違点について説明する。
(2−1)サーバ
サーバ230は、サーバ30と同様に、汎用のコンピュータである。
サーバ230は、複数のアクセスポイント20から受け付けた電波に関する情報を記憶する。具体的には、サーバ230は、複数のアクセスポイント20から受け付けた、各通信デバイス60の電波に関する情報を、複数時点における、アクセスポイント20と、その通信デバイス60との通信に関する通信情報として蓄積する。
サーバ230は、アクセスポイント20と、2つの通信デバイス60との通信に関する通信情報に基づいて、第1判断および第2判断を行う。第1判断および第2判断は、第1実施形態と同様である。サーバ230は、第1判断の判断結果に基づいて、空間Rに入場した人数を計数する。また、サーバ230は、第2判断の判断結果に基づいて、空間Rに入場した人数のうち、空間Rに団体として入場した人の人数を計数する。
サーバ230は、図9に示すように、通信部31、入力部32、出力部233、記憶部234、および制御部235を主に有する。通信部31および入力部32は、第1実施形態のサーバ30と同様であるため、説明は省略する。

(2−1−1)出力部 出力部233は、人の動線情報ではなく、空間Rへの入場者数や、空間Rに団体として入場した人の数が表示される点で、第1実施形態のサーバ30の出力部33と相異する。出力部233は、その他の点については出力部33と同様であるので、説明は省略する。
(2−1−2)記憶部
記憶部234は、人位置情報記憶領域34hを有しない点で、第1実施形態のサーバ30の記憶部34と相異する。記憶部234は、その他の点については記憶部34と同様であるので、説明は省略する。
(2−1−3)制御部
制御部235は、人位置決定部35dを有しない点で、第1実施形態のサーバ30の制御部35と相異する。また、制御部235は、入場者数計数部235eを有する点で、第1実施形態のサーバ30の制御部35と相異する。ここでは、主な相違点である入場者数計数部235eについてのみ説明し、その他の点については制御部35と同様であるので、説明は省略する。
(2−1−3−1)入場者数計数部
入場者数計数部235eは、判断結果記憶領域34gに記憶された第1判断の結果に基づいて、空間Rへの入場者数を決定する。
具体的には、入場者数計数部235eは、アクセスポイント20が無線通信を行った通信デバイス60の数と、第1判断の結果と、に基づいて、空間Rの入場者数を決定する。例えば図7のような判断結果が、判断結果記憶領域34gに記憶されている場合、入場者数計数部235eは、アクセスポイント20が無線通信を行った通信デバイス60の数が6台(通信デバイス60A〜60F)であるのに対し、通信デバイス60Aおよび通信デバイス60Bは同一人に携帯されていると判断されていることから、空間Rの入場者数を5人と決定する。
また、入場者数計数部235eは、判断結果記憶領域34gに記憶された第2判断の結果に基づいて、空間Rに、他の人と行動を共にする団体として入場者数を決定する。
入場者数計数部235eは、例えば図7のような判断結果が、判断結果記憶領域34gに記憶されている場合、通信デバイス60Cおよび通信デバイス60Dは、同一の団体に属する2人に携帯されていると判断されていることから、空間Rへの団体として入場者数を2人と決定する。
また、入場者数計数部235eは、判断結果記憶領域34gに記憶された第2判断の結果に基づいて、空間Rに入場した、他の人と行動を共にする団体の団体数を決定してもよい。
(3)入場者数の計数処理
入場者数計数システム200による、空間Rへの入場者数の計数処理は、図5のフローチャートにおいて、ステップS11で、人の位置の決定処理に代えて、入場者数計数部235eによる、空間Rへの入場者数や、空間Rへの団体としての入場者数の計数処理が行われる点で相異する。その他の点については、図5のフローチャートと同様であるので、説明は省略する。
(4)特徴
第2実施形態に係る入場者数計数システム200も、動線取得システム100と同様の特徴を有する。
<変形例>
以下に上記実施形態の変形例を示す。矛盾の無い範囲で、複数の変形例が組み合わされてもよい。
(1)変形例A
上記実施形態では、サーバ30およびサーバ230の判断部35cは、時間帯別の2つの通信デバイス60間の距離に関する距離情報に基づいて、各時間帯について2つの通信デバイス60の携帯者の関係を判定し、この判定結果に基づいて、最終的に相異なる通信デバイス60の携帯者の関係の判断を行うが、これに限定されるものではない。
例えば、判断部35cは、距離情報記憶領域34cに記憶される、時間帯別の2つの通信デバイス60間の距離に関する距離情報に基づき、全ての時間帯にわたって、2つの通信デバイス60間の平均距離を算出してもよい。そして、判断部35cは、その距離が、ある閾値以下であれば相異なる通信デバイス60が同一人に携帯されていると判断し、ある閾値より大きければ相異なる通信デバイス60が相異なる人に携帯されていると判断するよう構成されてもよい。なお、この場合に、平均距離に変えて、距離の中央値、距離の最頻値等が用いられてもよい。
(2)変形例B
上記実施形態では、サーバ30およびサーバ230の判断部35cは、時間帯別の2つの通信デバイス60間の距離に関する距離情報に基づいて、各時間帯について2つの通信デバイス60の携帯者の関係を判定し、この判定結果に基づいて、最終的に相異なる通信デバイス60の携帯者の関係の判断を行うが、これに限定されるものではない。
例えば、判断部35cは、2つの通信デバイス60の時刻別の位置情報に基づいて、2つの通信デバイス60の移動経路の類似性を判断し、2つの通信デバイス60の移動経路が比較的よく一致する場合には、2つの通信デバイス60が同一人に携帯され、2つの通信デバイス60の移動経路が類似しない場合には、2つの通信デバイス60が、それぞれ相異なる人に携帯されていると第1判断を行うよう構成されてもよい。また、判断部35cは、時刻別の相異なる通信デバイス60の位置情報に基づいて、2つの通信デバイス60の移動経路の類似性を判断し、2つの通信デバイス60の移動経路が一部のみ一致する場合、2つの通信デバイス60が、それぞれ相異なる人であって、行動を共にする同一のグループに属する2人に携帯されていると第2判断を行うよう構成されてもよい。
(3)変形例C
上記実施形態では、動線取得システム100および入場者数計数システム200は商業施設に設置されるが、これに限定されるものではない。
例えば、動線取得システム100および入場者数計数システム200は、オフィスビル、病院、工場、倉庫等に設置され、その施設内で行動する人の動線を取得したり、その施設内への入場者数を計数したりするシステムであってよい。また、アクセスポイント20は、室内に設置されるものである必要はなく、屋外に設置されてもよい。
(4)変形例D
上記実施形態では、サーバ30およびサーバ230の判断部35cは、第1判断に加え、第2判断を行うが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ30およびサーバ230の判断部35cは、第1判断だけを行うものであってもよい。
(5)変形例E
上記実施形態では、商業施設の空間Rの天井に設置されている空調装置の複数の室内機50のそれぞれに隣接して、アクセスポイント20が1つ取り付けられているが、これに限定されるものではない。アクセスポイント20は、室内機50とは独立して設置されてもよい。また、アクセスポイント20は、天井に設置されなくてもよく、空間Rの壁や、空間Rに設置される設備に取り付けられてもよい。
また、上記実施形態では、空調用通信線が通信回線40としても用いられるが、これに限定されるものではなく、空調用通信線とは別の、有線又は無線の通信回線40が用いられてもよい。
(6)変形例F
上記実施形態では、サーバ30およびサーバ230は、アクセスポイント20の設置される施設内に設置されるが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ30およびサーバ230は、アクセスポイント20の設置される施設とは別の場所に設置されてもよい。また、サーバ30およびサーバ230は、アクセスポイント20の設置された複数の施設に関し、人の動線情報を取得したり、施設の入場者数を計数したりする装置であってもよい。
(7)変形例G
上記実施形態では、サーバ30およびサーバ230の判断部35cは、2台の通信デバイス60の各組合せについての時間帯別の携帯者の関係の判定結果の中で、最も多く判定された携帯者の関係を(最も出現数の多い携帯者の関係を)、その組合せに含まれる2つの通信デバイス60を携帯する携帯者の関係と判断するが、これに限定されるものではない。例えば、判断部35cは、2台の通信デバイス60の各組合せについての、時間帯別の携帯者の関係の判定結果の中で、携帯者の関係の出現パターンに基づいて、その組合せに含まれる2つの通信デバイス60を携帯する携帯者の関係を判断してもよい。例えば、判断部35cは、2台の通信デバイス60の各組合せについての時間帯別の携帯者の関係の判定結果の中で、最も連続して出現した携帯者の関係を、その組合せに含まれる2つの通信デバイス60を携帯する携帯者の関係と判断してもよい。
(8)変形例H
上記実施形態では、通信デバイス60は、同一時間間隔で電波を発信するが、これに限定されるものではない。各通信デバイス60は、その通信デバイス60に固有の時間間隔で電波を発信するよう構成されてもよい。
本発明に係る人個別検知システムは、人が1台以上の任意の数の通信デバイスを携帯する場合に、無線機と通信デバイスとの無線通信に基づいて人を個別に検知する、人個別検知システムとして有用である。
20 アクセスポイント(無線機)
30,230 サーバ
35c 判断部
60 通信デバイス(第1通信デバイス,第2通信デバイス)
100 動線取得システム(人個別検知システム)
200 入場者数計数システム(人個別検知システム)
特開2006−236146号公報

Claims (3)

  1. 人が携帯する第1通信デバイス(60)および第2通信デバイス(60)と無線通信を行う、複数の無線機(20)と、
    前記無線機から受け付けた、複数時点における前記無線機と前記第1通信デバイスとの通信に関する第1通信情報と、複数時点における前記無線機と前記第2通信デバイスとの通信に関する第2通信情報と、を蓄積するサーバ(30,230)と、
    を備え、
    前記第1通信情報は、前記第1通信デバイスの位置に関する時系列の情報であり、
    前記第2通信情報は、前記第2通信デバイスの位置に関する時系列の情報であり、
    前記サーバは、前記第1通信デバイスおよび前記第2通信デバイスが、同一人に携帯されているか、あるいは、それぞれ相異なる人に携帯されているか、を判断する第1判断を行う判断部(35c)を有し、
    前記判断部は、前記第1通信情報および前記第2通信情報から得られる、前記第1通信デバイスと前記第2通信デバイスとの距離に関する距離情報に基づいて前記第1判断を行い、
    前記判断部は、前記第1判断として、前記第1通信デバイスと前記第2通信デバイスとの距離が第1閾値以下である場合に、前記第1通信デバイスと前記第2通信デバイスとが同一人に携帯されていると判断し、
    前記判断部は、更に第2判断として、前記第1通信デバイスと前記第2通信デバイスとの距離が第1閾値より大きく第2閾値以下である場合に、前記第1通信デバイスと前記第2通信デバイスとが、相異なる人であって、行動を共にする同一の団体に属する2人によって携帯されていると判断する、
    人個別検知システム(100,200)。
  2. 前記判断部は、前記第1通信デバイスおよび前記第2通信デバイスの両方が所定場所(X)に存在すると推定されるタイミングの前記第1通信情報および前記第2通信情報については、情報の重み付けを低くして前記第1判断を行う、
    請求項に記載の人個別検知システム。
  3. 前記判断部は、前記第1通信デバイスおよび前記第2通信デバイスの両方が所定場所(Y)に存在すると推定されるタイミングの前記第1通信情報および前記第2通信情報については、情報を除外して、前記第1判断を行う、
    請求項に記載の人個別検知システム。
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