JP6556982B2 - 建物ユニットの設置構造 - Google Patents
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Description
また、負担を抑制すべく、基礎の上面に連続するように土間コンクリートを形成し、その土間コンクリートの上面を床面として重量物を設置する構成も考えられる。しかし、このような構成であると、隣接する通常の建物ユニットの床面と、土間の上面とが段差を有することになるだけでなく、土間コンクリートが複数の建物ユニットに跨がる場合には床梁が欠損させられるがゆえに建物ユニット自体の剛性が低下してしまう。
本発明の課題は、重量物を支持するための部材を低減したとしても、建物ユニットの剛性を維持しながらも負担を抑えることができ、なおかつ重量物を安定して支持することのできる建物ユニットの設置構造を提供することである。
基礎30上に設置される建物ユニットの設置構造において、
前記建物ユニットには、通常ユニット10と、前記通常ユニット10よりも高さがある階高ユニット20とが含まれ、
前記通常ユニット10と前記階高ユニット20とが前記基礎30上に隣接して配置される際には、
前記通常ユニット10と前記階高ユニット20との高さが同じになるように、前記通常ユニット10が設置される前記基礎30の上面31よりも、前記階高ユニット20が設置される前記基礎30の上面32の方が低く形成され、
前記階高ユニット20をなす複数の床梁13に囲まれた空間内に、床スラブ22が設置されるとともに、当該床スラブ22の直下で支持する支持層70が地盤Gの上に配置され、
前記階高ユニット20の前記床梁13の上面は、前記支持層70の上面よりも低い位置に設けられており、
前記通常ユニット10をなす複数の床梁13に囲まれた空間内に設置された床体(床板)17の上面と、前記階高ユニット20をなす複数の床梁13に囲まれた空間内に設置された前記床スラブ22の上面とが略面一であって、
前記階高ユニット20の前記床梁13の上面と前記床スラブ22の前記支持層70の上面に位置する下面との間には干渉防止材60が介在されていて、
前記干渉防止材60は、前記基礎30の側面と前記支持層70及び前記地盤Gの側面との間にも介在されており、
さらに、前記干渉防止材60は、前記通常ユニット10の前記床梁13の側面と前記階高ユニット20の前記床スラブ22の側面との間にも介在されていて、
前記干渉防止材60が連続していることを特徴としている。
そして、床スラブ22が支持層70によって支持されているので、床スラブ22上に載置された重量物は、床体の強度を高めた床スラブ22を介して支持層70で支持されることになる。したがって、従来必要であった重量物を支持するための部材を低減したとしても安定して重量物を支持することができる。
また、単に支持層70で床スラブ22を支持する構成であるために、建物ユニットをそのまま用いることができ、建物ユニットの剛性も維持することができる。
そして、床スラブ22直下の支持層70で重量物が支持されるために、床スラブ22自体の撓みも抑制されることになり、建物ユニット(階高ユニット20)に対する負担も抑えることができる。
さらに、床梁13の上面が支持層70の上面よりも低い位置に設けられているので、床スラブ22にかかる荷重の大部分が床梁13よりも支持層70及びその下の地盤Gによって支持されることになる。したがって、より安定して重量物を支持することができるとともに、建物ユニット(階高ユニット20)に対する負担も抑えることができる。
また、通常ユニット10をなす複数の床梁13に囲まれた空間内に設置された床体(床板)17の上面と、階高ユニット20をなす複数の床梁13に囲まれた空間内に設置された床スラブの上面とが略面一であるので、高さの違う通常ユニット10と階高ユニット20とを同じ基礎30上に隣接して配置する場合でも床の高さを同じにすることができる。
加えて、階高ユニット20の床梁13の上面と床スラブ22の支持層70の上面に位置する下面との間に干渉防止材60が介在されているので、床梁13の上面と床スラブ22の支持層70の上面に位置する下面とが干渉してしまうことを防止することができる。床スラブ22に載置された重量物の荷重は、干渉防止材60によって床梁13ではなく直下の支持層70及びその下の地盤Gへと伝わる。これにより、床梁13が重量物の荷重によって破損してしまうことを防止することができる。
また、干渉防止材60を断熱材とすれば、床梁13と床スラブ22との間の伝熱を防ぐことができ、熱橋を防止することができる。
前記床スラブ22には、間仕切り壁40を固定するためのアンカー50が取り付けられていることを特徴としている。
図1は、ユニット式建物を構成する複数の建物ユニットのうち、隣接する二つの建物ユニットのみを示す斜視図である。図2は、隣接する二つの建物ユニットの設置構造を示す部分断面図である。
なお、図1及び図2に示す二つの建物ユニットのうち、一方の建物ユニットが通常ユニット10であり、他方のユニットが通常ユニット10よりも高さがある階高ユニット20である。
なお、階高ユニット20は、通常ユニット10よりも長い柱を有する建物ユニットであり、居室の天井高を通常より高くするためや、床レベルを低くするため等に用いられる。階高ユニット20は輸送制限上限の高さ寸法とされ、通常ユニット10は居住空間を快適に過ごすための高さ寸法となっている。
そして、通常ユニット10の上端部と階高ユニット20の上端部との高さ位置が同じであるために、これらの上階には同じ建物ユニットを、高さ位置を同じ状態で設置することができる。これにより、上階の複数の建物ユニットの天井面や、床面を略面一とすることができる。なお、上階の建物ユニットと、通常ユニット10及び階高ユニット20とは、図示しない位置決めピンや連結プレート、ボルト等によって適宜連結されている。
4本の天井梁12…は、長辺側に配置される2本の長辺天井梁12a,12aと、短辺側に配置される長辺天井梁12aより短い2本の短辺天井梁12b,12bと、によって構成されている。4本の床梁13…は、長辺側に配置される2本の長辺床梁13a,13aと、短辺側に配置される長辺床梁13aより短い2本の短辺床梁13b,13bと、によって構成されている。なお、各柱11は正方形筒状に形成されており、天井梁12と床梁13は、それぞれ断面コ字型に形成されている。
2本の長辺天井梁12a,12a間には、複数の天井野縁14…が短辺天井梁12bと平行に架設されており、これら天井野縁14…は長辺天井梁12aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら天井野縁14…の下面には天井板15が固定されている。
2本の長辺床梁13a,13a間には、複数の根太16…が短辺床梁13bと平行に架設されており、これら根太16…は長辺床梁13aの長手方向に所定間隔で設けられている。これら根太16…及び床梁13…の上面には床板17が取り付けられている。
なお、柱11の上端部と天井梁12の端部とは柱頭接合部材18によって接合され、柱11の下端部と床梁13の端部とは柱脚接合部材19によって接合されている。
階高ユニット20の4本の柱21は、通常ユニット10の柱11よりも長く形成されている。これにより、階高ユニット20が通常ユニット10よりも高さを有することになる。
なお、階高ユニット20においては、長辺床梁13a,13bの間に根太16が設置されていない。
また、階高ユニット20の床梁13の上面には、床体としての床スラブ22が取り付けられている。床スラブ22は、当該床スラブ22の上面と、通常ユニット10の床板17の上面とが略面一になる厚さに形成されている。
なお、図3に示すように、一対の床梁13を介して床スラブ22を基礎30で支持する場合においては、一対の床梁13の上面及び側面と、基礎30の側面とを連続して覆うように干渉防止材60を配置して、床梁13と後述する支持層70との干渉を防止することが好ましい。
さらに、図4に示すように、基礎30で支持層70を支持する場合には、基礎30の上面と側面とを連続して覆うように干渉防止材60を配置して、床梁13と支持層70との干渉を防止することが好ましい。
また、支持層70としては砕石以外にもモルタルやコンクリート等を用いることができる。さらに、支持層70としては、地盤をそのまま用いることも可能である。そうした場合、地盤に対して柱状改良を施しその柱状改良の上面に直接床スラブ22を設置したり、鋼管杭を打設してその鋼管杭の上面に直接床スラブ22を設置したりすることが好ましい。
支持層70の厚みは、当該支持層70の上面が床スラブ22の下面に当接する厚さに設定されている。また、床梁13の上面が、支持層70の上面よりも低い位置に設けられているので、床スラブ22にかかる荷重の大部分が支持層70に支持されることになる。
ここで、支持層70は、建物のうち地盤に最も近い階の床体を支持するものである。
支持層70が設けられる平面視上の範囲は、少なくとも一つの建物ユニットの床梁13で囲まれた領域内である。地盤に最も近い階における全ての床体の下方に支持層70が設けられていてもよい。このように支持層70を建物に対して広い範囲で設けた場合には、建物ユニットは、基礎30に支持されるとともに、その床梁13は広い支持層70に対して埋設されたような状態となる。
そして、床スラブ22直下の支持層70で重量物が支持されるために、床スラブ22自体の撓みも抑制されることになり、階高ユニット20に対する負担も抑えることができる。
また、干渉防止材60が断熱材であるので、床梁13と床スラブ22との間の伝熱を防ぐことができ、熱橋を防止することができる。
例えば、上記実施形態では、床スラブ22の下面の全面に支持層70が当接することにより、床スラブ22を支持層70が支持している場合を例示して説明しているが、床スラブ22を安定して支持できるのであれば当該床スラブ22の下面の全面に支持層70が当接していなくてもよい。
また、通常ユニット10に対しても支持層を設けて床板17を支持層で支持する構成にすることも可能である。この場合においても、床板17上に載置された重量物を床板17を介して支持層70で支持することができ、通常ユニット10に対する負担も抑えることができる。
11 柱
12 天井梁
13 床梁
14 天井野縁
15 天井板
16 根太
17 床板
20 階高ユニット
21 柱
22 床スラブ(床体)
30 基礎
31 上面
32 上面
40 間仕切り壁
50 アンカー
60 干渉防止材
70 支持層
Claims (2)
- 基礎上に設置される建物ユニットの設置構造において、
前記建物ユニットには、通常ユニットと、前記通常ユニットよりも高さがある階高ユニットとが含まれ、
前記通常ユニットと前記階高ユニットとが前記基礎上に隣接して配置される際には、
前記通常ユニットと前記階高ユニットとの高さが同じになるように、前記通常ユニットが設置される前記基礎の上面よりも、前記階高ユニットが設置される前記基礎の上面の方が低く形成され、
前記階高ユニットをなす複数の床梁に囲まれた空間内に、床スラブが配置されるとともに、当該床スラブの直下で支持する支持層が地盤の上に配置され、
前記階高ユニットの前記床梁の上面は、前記支持層の上面よりも低い位置に設けられており、
前記通常ユニットをなす複数の床梁に囲まれた空間内に設置された床体の上面と、前記階高ユニットをなす複数の床梁に囲まれた空間内に設置された前記床スラブの上面とが略面一であって、
前記階高ユニットの前記床梁の上面と前記床スラブの前記支持層の上面に位置する下面との間には干渉防止材が介在されていて、
前記干渉防止材は、前記基礎の側面と前記支持層及び前記地盤の側面との間にも介在されており、
さらに、前記干渉防止材は、前記通常ユニットの前記床梁の側面と前記階高ユニットの前記床スラブの側面との間にも介在されていて、
前記干渉防止材が連続していることを特徴とする建物ユニットの設置構造。 - 請求項1に記載の建物ユニットの設置構造において、
前記床スラブには、間仕切り壁を固定するためのアンカーが取り付けられていることを特徴とする建物ユニットの設置構造。
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