JP6561701B2 - 車両用整流装置 - Google Patents
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Description
ブレーキ温度が上昇すると、フェードやベーパーロック現象が発生するおそれがある。
特許文献2には、車両走行時に車両に当たる空気の流れを整流するためのエアバランス部材を空気整流作動位置と空気整流非作動位置とに移動可能にした構成が開示されている。
特許文献3には、前輪の前方に、整流機能発揮状態となる位置と、非整流機能発揮状態となる位置との間で移動可能な可動スパッツを備える構成が開示されている。特許文献3には、上記可動スパッツを備えることで、車両の高速走行時に前輪に当たる気流を排除して前輪前方の圧力増加を抑制し、車両に対する空気抵抗と揚力を低減できると開示されている。
上記構成(1)によれば、上記整流部材によって前輪に対する空気抵抗を低減できると共に、前輪のブレーキ部が昇温したとき、上記増速気流をブレーキ部に吹き付けることで、ブレーキ部の昇温を抑制でき、フェードやベーパーロック現象の発生を未然に防止できる。
上記構成(2)によれば、運転者の監視や操作等を必要とせず、ブレーキ部の温度が閾値に達したら、上記制御部によって自動的にブレーキ部を冷却できる。
車幅方向で前記前輪の少なくとも車幅方向内側部位及び前記フロントサスペンションアームの少なくとも車幅方向外側部位に重なる位置に配置される。
上記構成(3)によれば、上記整流部材を前輪の少なくとも車幅方向内側部位に重なる位置に配置することで、前輪の空気抵抗を確実に低減できると共に、車体に対する揚力の発生を抑制できる。
また、上記整流部材を上記フロントサスペンションアームの少なくとも車幅方向外側部位に重なる位置に配置することで、整流部材に形成される増速路から出た増速気流をフロントサスペンションアーム上のガイド部材に確実に当てることができ、これによって、偏向流をブレーキ部に確実に当てることができる。
上記構成(4)によれば、ブレーキ部の温度を検出する温度センサとして非接触式温度センサとすることで、ホイールハウスの任意の位置に設置でき、設置場所の自由度を広げることができる。
前記ガイド部材は前記ロアアームの上面に設けられる。
上記構成(5)によれば、上記ガイド部材をロアアームの上面に設けることで、ガイド部材を増速路で発生した増速気流をブレーキ部の中心に当てるのに適した位置に配置できる。
上記構成(6)によれば、上記ナックルは前輪の中心に位置するため、増速気流をナックルに向けて偏向させることで、増速気流をブレーキ部の中心に当てることができ、これによって、ブレーキ部の冷却効果を向上できる。
上記構成(7)によれば、上記整流部材を簡易かつ低コストで製造できると共に、曲げ加工の仕方によって増速路の大きさ及び形状を自由に選択できる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
整流部材52は、図4に示すように、入口開口70aから出口開口70bに向けて断面積が漸減する増速路70が形成されている。
また、整流装置50は、前輪12のブレーキ部14の温度を検出する温度センサ56(図6参照)と、整流部材52の下流でフロントサスペンションアーム16の上面に設けられ、増速路70を通った増速気流Bを前輪12のブレーキ部14に向けて偏向させるガイド部材58(図8及び図9参照)とを備えている。
また、温度センサ56の検出値に応じて、即ち、温度センサ56の検出値が上昇すると、例えば、運転者はアクチュエータ54を稼動させ、整流部材52を車体後方へ回動させる。整流部材52を車体後方へ回動させ、図7(B)に示す収納位置にあるとき、増速路70の入口開口70aが車体前方へ向くので、車体前方から車体後方へ流れる走行気流Aは入口開口70aから増速路70に流入し、増速路70で増速され、出口開口70bから流出する。増速気流Bはガイド部材58に向かい、ガイド部材58によってブレーキ部14に向けて偏向され、ブレーキ部14を冷却する。ガイド部材58は増速気流Bが当たる位置に設置される。
図示した実施形態では、図4及び図5に示すように、整流部材52は取付け板62を有する。取付け板62はヒンジ部64を介して回動可能に整流部材52aに取り付けられ、取付け板62が車体10の例えばバンパ下端18に取り付けられる。ヒンジ部64は車幅方向に沿って配置される。
整流部材52は、アクチュエータ54によって、図7(A)に示す垂下位置から、図7(B)に示すように、車体後方へ回動しバンパ下端18に沿う方向までの範囲で回動可能になっている。
なお、増速路70から出た増速気流Bがガイド部材58に当たって偏向されるように、整流部材52の回動角度が制御部60によって調整される。
非接触式温度センサ56の検出値が閾値以上に上昇すると、運転者の操作によって、又は制御部60によって自動的に整流部材52を車体後方へ回動させ、走行気流Aを増速路70に流入させ、増速路70で増速した気流Bをガイド部材58で偏向してブレーキ部14に当て、ブレーキ部14を冷却する。そして、非接触式温度センサ56の検出値が閾値未満に下降し、ブレーキ部14の冷却が終了すると、運転者の操作によって、又は制御部60によって自動的に整流部材52を垂下位置に再び回動する。
例示的な実施形態では、フロントサスペンションアーム16はロアアームであり、ガイド部材58をロアアーム16の上面に取り付ける。
さらに、例示的な実施形態では、ガイド部材58は、増速路70を通って増速した気流Bを前輪12に設けられたナックル22に向けて偏向させるように構成される。
また、図2及び図3に示すように、車体10に車体前後方向に設けられるシャシー26の下方で、かつ前輪12の中央部内側にロアアーム16が設けられている。ロアアーム16と前輪12のハブとを連結するナックル22とが設けられ、ロアアーム16はボールジョイント28を介してナックル22に連結されている。また、車体10の両側に設けられた前輪12間に接続されるスタビライザ30が設けられ、前輪12の車体後方側にクロスメンバ32が設けられている。
ブレーキ部14はブレーキディスク14aとブレーキディスク14aの両側に設けられた制動パッド14bとを有する。
また、ガイド部材58は円弧状に形成されたガイドベーンで構成され、該ガイドベーンの円弧の下流側方向はボールジョイント28に連結されたナックル22に向けられる。
例示的な実施形態によれば、制御部60を設けることで、ブレーキ部14の冷却を自動的に行うことができる。
例示的な実施形態によれば、整流部材52を前輪12の少なくとも車幅方向内側部位に重ねる位置に配置することで、前輪12に対する空気抵抗を確実に低減できる。また、整流部材52を前輪12の車幅方向内側空間Dに重なるように配置することで、車体10に対する揚力の発生を抑制できる。また、整流部材52に形成される増速路70から出た増速気流Bをフロントサスペンションアーム16上に設けられたガイド部材58に確実に当てることができ、これによって、ガイド部材58で偏向した偏向流をブレーキ部14に確実に当てることができる。
例示的な実施形態によれば、ガイド部材58をロアアーム16の上面に設けることで、増速路70で発生した増速気流Bをブレーキ部14の中心に当てることができ、これによって、ブレーキ部14の冷却効果を向上できる。
例示的な実施形態によれば、ガイド部材58によって増速気流Bをナックル22に向けて偏向させることで、偏向した増速気流Bをブレーキ部14の中心に確実に当てることができる。
12 前輪
14 ブレーキ部
14a ブレーキディスク
14b 制動パッド
16 ロアアーム(フロントサスペンションアーム)
18 バンパ下端
20 ホイールハウス
22 ナックル
24 ラジエータ
26 シャシー
28 ボールジョイント
30 スタビライザ
32 クロスメンバ
34 ショックアブソーバ
36 ドライブシャフト
50 車両用整流装置
52 整流部材
52a、52b 整流板
54 アクチュエータ(駆動部)
56 非接触式温度センサ
58 ガイド部材
60 制御部
62 取付け板
64 ヒンジ部
70 増速路
70a 入口開口
70b 出口開口
A 走行気流
B 増速気流
C 中心線
D 内側空間
Claims (7)
- 前輪の前方に配置されて車体に回動可能に軸支され、車体下方側に垂下した垂下位置と車体側に収納した収納位置との間で回動可能な整流部材と、
前記整流部材に形成されると共に入口から出口に向けて断面積が漸減し、前輪整流部材が前記収納位置に回動したとき、前記入口が車体前方へ向く増速路と、
前記整流部材を前記垂下位置と前記収納位置との間を回動させる駆動部と、
前記前輪のブレーキ部の温度を検出する温度センサと、
前記整流部材の下流でフロントサスペンションアームの上面に設けられ、前記整流部材によって導かれ前記車体の後方へ向かう気流を前記前輪のブレーキ部に向けて偏向させるためのガイド部材と、
を備え、
前記温度センサの検出値に応じて前記整流部材を前記収納位置へ回動させ、前記増速路を通って増速した気流を前記ガイド部材で前記前輪の前記ブレーキ部に向けて偏向させるようにしたことを特徴とする車両用整流装置。 - 前記温度センサの検出値が閾値以上に上昇したとき、前記駆動部によって前記整流部材を前記垂下位置から車体後方へ回動させ、前記増速路を通って増速した気流を前記ガイド部材で前記前輪の前記ブレーキ部に向けて偏向させ、前記温度センサの検出値が閾値未満に下降したとき、前記駆動部によって前記整流部材を再び前記垂下位置へ回動させるための制御部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両用整流装置。
- 前記整流部材は、
車幅方向で前記前輪の少なくとも車幅方向内側部位及び前記フロントサスペンションアームの少なくとも車幅方向外側部位に重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用整流装置。 - 前記温度センサは、
ホイールハウスの内部に取り付けられた非接触式温度センサであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用整流装置。 - 前記フロントサスペンションアームはロアアームであり、
前記ガイド部材は前記ロアアームの上面に設けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用整流装置。 - 前記ガイド部材によって、前記増速路を通った増速気流を前記前輪に設けられたナックルに向けて偏向させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用整流装置。
- 前記整流部材は、
重ねて配置された2枚の整流板で構成され、
前記2枚の整流板の少なくとも一方を曲げ加工して前記2枚の整流板の間に前記増速路を形成してなることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両用整流装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2015176483A JP6561701B2 (ja) | 2015-09-08 | 2015-09-08 | 車両用整流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015176483A JP6561701B2 (ja) | 2015-09-08 | 2015-09-08 | 車両用整流装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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ID=58316903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2015176483A Active JP6561701B2 (ja) | 2015-09-08 | 2015-09-08 | 車両用整流装置 |
Country Status (1)
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