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JP6561972B2 - リーダーライター - Google Patents
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Description

本発明は、タグとの間でデータ通信を行うリーダーライターに関し、特に搬送波信号の増幅率を制御するための技術に関する。
リーダーライターとしては、データに応じて変調された搬送波信号をアンテナから送信するものがある。タグでは、この搬送波信号を受信して復調し、データを生成する(特許文献1を参照)。
また、特許文献2では、RFIDリーダーの搬送波を、通信開始時には振幅を徐々に大きく立ち上げ、通信終了時には振幅を徐々に小さく立ち下げ、その後徐々に立ち上げて、電波送信および停止時に発生する低周波成分のノイズを抑制している。
特開2012−198872号公報 特開2010−182177号公報
ところで、リーダーライターとタグの間の通信距離を長くするには、リーダーライターの搬送波信号のレベルを高くする必要がある。しかしながら、搬送波信号をオンにした直後には突入電流が生じるので、搬送波信号のレベルを高くすると当該突入電流により電圧が大きくなり、この大きな電圧がリーダーライターを構成する回路の定格電圧を超えてしまい、回路の耐久性の低下や故障を招く恐れがある。このため、従来は、突入電流により上昇した電圧に耐え得る規格を有した回路をリーダーライターに用いる必要があった。
また、上記特許文献2では、搬送波の振幅を徐々に大きく立ち上げたり徐々に小さく立ち下げたりしているが、これは、ノイズを抑制するための技術であり、突入電流に対する対策は採られていない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、リーダーライターの搬送波信号をオンにした直後に生じる突入電流を低下させることを目的とする。
本発明の一局面に係るリーダーライターは、搬送波信号を生成する生成部と、前記生成部によって生成された搬送波信号を増幅する増幅器と、前記増幅器による増幅オンオフ及び増幅率を制御する制御部と、前記増幅器により増幅された搬送波信号を送信すると共に、副搬送波信号を受信するアンテナと、前記増幅器により増幅された搬送波信号及び前記アンテナで受信された副搬送波信号を受信信号として入力して、この受信信号の包絡線に対応するアナログ信号を出力する検波部と、前記検波部からのアナログ信号を入力して、このアナログ信号に対応するディジタル信号を出力する変換器と、を備え、前記制御部は、前記増幅器を増幅オフから増幅オンに切り替えたとき、前記増幅率を複数段階に分けて増大させて、前記増幅器の増幅率を、予め定められた規定の増幅率まで増大させるものである。
本発明によれば、リーダーライターの搬送波信号をオンにした直後に生じる突入電流を低下させることができる。このため、本発明は、搬送波信号生成開始時に発生する突入電流による電圧上昇を回路の定格内に抑えることも可能になる。
本発明のリーダーライターの一実施形を示すブロック図である。 (a)、(b)、及び(c)は、本実施形態のリーダーライターにおける増幅前の搬送波信号、増幅された搬送波信号、及び突入電流により上昇する電圧を示すタイミングチャートである。 (a)、(b)、及び(c)は、比較例における増幅前の搬送波信号、増幅された搬送波信号、及び突入電流により上昇する電圧を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のリーダーライターの一実施形態を示すブロック図である。本実施形態のリーダーライター1は、パッシブ型又はアクティブ型のタグTGとの間でデータ通信を行うものであり、データに応じて搬送波信号を変調して、この変調された搬送波信号をタグに送信したり、タグTGから受信した副搬送波信号を復調して、データを生成する。同様に、タグTGでも、データに応じて副搬送波信号を変調して、この変調された副搬送波信号をリーダーライター1に送信したり、リーダーライター1から受信した搬送波信号を復調して、データを生成したりする。ここでは、副搬送波信号の周波数が搬送波信号の周波数とは異なるものとするが、副搬送波信号の周波数が搬送波信号の周波数と同一であっても、つまりリーダーライター1及びタグが同一周波数の搬送波信号を送受信しても構わない。
図1に示すようにリーダーライター1は、生成部2、増幅器3、搬送波制御部4、アンテナ5、包絡線検波部6、変換器7、及び各コンデンサC1、C2等を備えて構成されている。生成部2は、規定周波数の搬送波信号を生成して出力する。尚、変換器7は、オペアンプやコンパレーターを適用可能である。また、増幅器3は、トランジスター、インバーター、オペアンプ等が適用可能である。
増幅器3は、生成部2からの搬送波信号を増幅して出力する。搬送波制御部4は、増幅器3のオンオフを制御する。また、搬送波制御部4は、外部から入力したデータに応じて増幅器3の増幅率を制御して、増幅器3から出力される搬送波信号を変調する。
アンテナ5は、送受信兼用であり、増幅器3から出力された搬送波信号を送信すると共に、タグから送信されて来た副搬送波信号を受信する。
包絡線検波部6は、増幅器3により増幅された搬送波信号及びアンテナ5で受信された副搬送波信号を受信信号として受け入れて、この受信信号の包絡線に対応するアナログ信号を出力する。
増幅器3から出力された搬送波信号及びアンテナ5で受信された副搬送波信号は、コンデンサC1を介して包絡線検波部6に入力される。包絡線検波部6は、例えば倍電圧回路で構成され、搬送波信号及び副搬送波信号を受信信号として入力して、この受信信号の包絡線を抽出し、この包絡線に対応するアナログ信号を出力する。
包絡線検波部6から出力された包絡線に対応するアナログ信号の高周波成分(包絡線の立ち上がり及び立下りに対応する信号)は、コンデンサC2を通じて変換器7に入力される。変換器7の一対の入力端子には、その包絡線の立ち上がり及び立下りに対応する信号と、分圧によるDCオフセット電圧vf(基準電圧)が入力される。変換器7の出力端子からは、上記アナログ信号がDCオフセット電圧vf以上の場合に電圧信号が、包絡線に対応するディジタル信号として出力される。
ここで、リーダーライター1では、リーダーライター1とタグの間のデータ通信の開始時に、搬送波制御部4が、増幅器3をオフからオンに切り替えて、増幅器3から無変調の搬送波信号を出力させ、この無変調の搬送波信号がアンテナ5から送信される。この搬送波信号(電波)は、タグのアンテナで受信されて、この搬送波信号の電力によりタグがプリチャージされ、タグが動作可能な状態となる。
この後、リーダーライター1では、搬送波制御部4が、外部から入力したデータに応じて増幅器3の増幅率を制御して、増幅器3から出力される搬送波信号を変調する。この変調された搬送波信号は、アンテナ5からタグTGに送信される。タグTGでは、この搬送波信号(電波)がアンテナで受信されて復調され、データを示すディジタル信号が生成される。
また、リーダーライター1では、タグTGからのデータを受信する期間では、搬送波制御部4が増幅器3から、無変調の搬送波信号を出力させる。この無変調の搬送波信号は、アンテナ5からタグTGに送信される。タグTGでは、該タグTG側のアンテナでの搬送波信号(電波)の反射、該アンテナの負荷制御などにより、リーダーライター1へと送信すべきデータに応じて変調された副搬送波信号が生成され、この副搬送波信号が送信される。
リーダーライター1では、増幅器3から出力された無変調の搬送波信号及びタグTGで変調されてアンテナ5で受信されたタグTGからの副搬送波信号が、コンデンサC1を介して包絡線検波部6に入力される。
包絡線検波部6は、これらの搬送波信号及び副搬送波信号を受信信号として入力し、この受信信号の包絡線を抽出して、この包絡線に対応するアナログ信号を出力する。このとき、増幅器3から出力された搬送波信号が無変調であり、アンテナ5で受信されたタグTGからの副搬送波信号が変調されているので、その包絡線がアンテナ5で受信された副搬送波信号のレベル変化に対応するものとなる。そして、この包絡線に対応するアナログ信号の高周波成分、つまり副搬送波信号の包絡線の立ち上がり及び立下りに対応する信号が、コンデンサC2を通じて変換器7に加えられる。これにより、変換器7の出力端子からは、タグTGからの副搬送波信号がディジタル変換されたディジタル信号が出力される。
ところで、増幅器3が増幅オフから増幅オンに切り替えられて、増幅器3から搬送波信号の出力が開始されたときには、増幅器3の出力が急激に立ち上がるため、包絡線検波部6からは増幅器3の出力の立ち上がりに対応する突入電流が発生し、大幅に上昇した電圧が出力され、この電圧がコンデンサC2を通じて変換器7に加わる。そして、増幅器3の出力の立ち上がり幅が大きい場合は、当該電圧が変換器7の定格電圧を超えるおそれがある。
例えば、搬送波信号生成時に、搬送波信号のレベルを高くするために増幅器3の増幅率を高くすると、増幅器3が増幅オフから増幅オンに切り替えられたときの該増幅器3の出力の立ち上がり幅が大きくなって、突入電流が発生して、このときの電圧が変換器7の定格電圧を超える。
そこで、本実施形態のリーダーライター1では、搬送波制御部4により、増幅器3を増幅オフから増幅オンに切り替えると共に増幅器3の増幅率を2段階で増大させている。具体的には、図2に示すように生成部2から一定レベルの搬送波信号h0が出力されているものとすると、搬送波制御部4が、時点t1で増幅器3を増幅オフから増幅オンに切り替えると共に、この時点t1で増幅器3の増幅率をα1(第2の増幅率の一例)に設定して、増幅器3から搬送波信号h1を出力させる。続いて、搬送波制御部4は、時点t1から予め定められた一定時間経過後の時点t2で、増幅器3の増幅率を、予め定められた規定のα2(予め定められた規定の増幅率の一例)に設定して、増幅器3から搬送波信号h2を出力させる。
規定の増幅率α2は、リーダーライター1とタグの間の通信距離を長くすることが可能になる、増幅器3の予め定められた増幅率である。また、搬送波信号h2を出力させる時点t2を、タグのプリチャージが終了するまでの期間に設定する。これにより、タグとの間のデータ通信を支障なく開始できるようにする。
ここで、増幅率α1が規定の増幅率α2よりも小さく、搬送波信号h1のレベルが搬送波信号h2のレベルよりも低い。このため、時点t1での搬送波信号h1の立ち上がり時に変換器7に加わる突入電流発生により上昇する電圧v1が低く抑えられる。また、時点t2での搬送波信号h2の立ち上がり幅は、搬送波信号h1のレベルと搬送波信号h2のレベルとの差分に対応するものとなって小さく抑えられるため、時点t2での搬送波信号h2の立ち上がり時にも変換器7に加わる突入電流発生により上昇する電圧v2が低く抑えられる。更に、時点t1から時点t2までの間に電圧v1が低下するので、時点t2で電圧v2がその低下した電圧v1に重畳しても、重畳してなる電圧が変換器7の定格電圧vdを超えることはない。
このため、搬送波制御部4が、増幅器3の規定の増幅率α2として、リーダーライター1とタグの間の通信距離が長くなるような増幅率を設定して、搬送波信号のレベルを高くしても、突入電流により上昇する電圧が変換器7の定格電圧vdを超えることはなく、変換器7の耐久性の低下や故障を招くことがない。
これに対して図3に示すように時点t1で増幅器3をオフからオンに切り替えると共に増幅器3の増幅率を規定の増幅率α2に設定して、リーダーライター1とタグの間の通信距離が十分に長くなるようなレベルの搬送波信号h2を増幅器3から直ちに出力させた場合は、時点t1での搬送波信号h2の立ち上がり幅が大きくなって、突入電流により上昇する電圧v3が変換器7の定格電圧vdを超えることとなる。本実施形態によれば、このような事態を回避することが可能になる。
なお、本実施形態では、増幅器3の増幅率を2段階で増大させているが、3段階以上の複数段階で増大させても構わない。
また、図1乃至図3を用いて説明した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 リーダーライター
2 生成部
3 増幅器
4 搬送波制御部
5 アンテナ
6 包絡線検波部
7 変換器
TG タグ

Claims (3)

  1. 搬送波信号を生成する生成部と、
    前記生成部によって生成された搬送波信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器による増幅オンオフ及び増幅率を制御する制御部と、
    前記増幅器により増幅された搬送波信号を送信すると共に、副搬送波信号を受信するアンテナと、
    前記増幅器により増幅された搬送波信号及び前記アンテナで受信された副搬送波信号を受信信号として入力して、この受信信号の包絡線に対応するアナログ信号を出力する検波部と、
    前記検波部からのアナログ信号を入力して、このアナログ信号に対応するディジタル信号を出力する変換器と、を備え、
    前記制御部は、前記増幅器を増幅オフから増幅オンに切り替えたとき、前記増幅率を複数段階に分けて増大させて、前記増幅器の増幅率を、予め定められた規定の増幅率まで増大させるリーダーライター。
  2. 前記制御部は、前記増幅率を複数段階に分けて増大させるとき、前記増幅率を、前記規定の増幅率よりも低い予め定められた第2の増幅率とし、一定時間経過後に、前記規定の増幅率に増大させる請求項1に記載のリーダーライター。
  3. 前記リーダーライターは、前記アンテナから送信された搬送波信号を受信するタグとの間でデータ通信を行い、
    前記タグは、前記データ通信の開始前に、前記搬送波信号の電力をプリチャージし、
    前記制御部は、前記増幅器を増幅オフから増幅オンに切り替えた時点より前記タグのプリチャージが終了するまでの期間に、前記増幅器の増幅率を規定の増幅率まで複数段階で増大させる請求項1又は請求項2に記載のリーダーライター。
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