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JP6562352B2 - 調光装置 - Google Patents
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JP6562352B2 - 調光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明負荷を調光する調光装置に関する。
従来、照明負荷を調光する調光装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された調光装置は、一対の端子と、制御回路部と、制御回路部に制御電源を供給する制御電源部と、照明負荷の調光レベルを設定する調光操作部とを備えている。
一対の端子間には、制御回路部及び制御電源部それぞれが並列に接続されている。また、一対の端子間には、交流電源と照明負荷との直列回路が接続される。照明負荷は、複数のLED(Light Emitting Diode)素子と、各LED素子を点灯させる電源回路とを備えている。電源回路は、ダイオードと電解コンデンサとの平滑回路を備えている。
制御回路部は、照明負荷に供給する交流電圧を位相制御するスイッチ部と、スイッチ部を駆動するスイッチドライブ部と、スイッチドライブ部及び制御電源部を制御する制御部と、を備えている。
制御電源部は、スイッチ部に並列に接続されている。制御電源部は、交流電源の交流電圧を制御電源に変換する。制御電源部は、制御電源を蓄積する電解コンデンサを備えている。
制御部は、制御電源部から電解コンデンサを通じて制御電源が供給される。制御部は、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」)を備えている。マイコンは、調光操作部で設定された調光レベルに応じて、交流電圧の半サイクル毎の期間途中で、照明負荷への給電を遮断する逆位相制御を行う。
特開2013−149498号公報
本発明は、より多くの種類の照明負荷に対応可能な調光装置を提供することを目的とする。
本発明の調光装置は、照明負荷と交流電源との間に電気的に接続される一対の入力端子と、前記一対の入力端子間において、双方向の電流の遮断・通過を切り替えるように構成されている双方向スイッチと、前記照明負荷の光出力の大きさを指定する調光レベルが入力される入力部と、前記交流電源の交流電圧の半周期ごとに、規定範囲内で前記調光レベルに応じて決まる長さのオン時間に、前記双方向スイッチがオン状態となるように前記双方向スイッチを制御する制御部と、前記一対の入力端子に入力される電圧と電流との少なくとも一方の波形を対象波形として、所定の判定条件を用いて前記対象波形の異常の有無を判定し、前記対象波形に異常があれば、前記規定範囲を狭くするように前記規定範囲を補正する補正部と、を備える。
本発明は、より多くの種類の照明負荷に対応可能になる、という利点がある。
実施形態1に係る調光装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態1に係る調光装置の動作を示すタイミングチャートである。 実施形態1の変形例1に係る調光装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態1の他の変形例に係る調光装置の電源部の構成を示す概略回路図である。 実施形態2に係る調光装置の構成を示す概略回路図である。 実施形態2に係る調光装置の動作を示すタイミングチャートである。
(実施形態1)
(1.1)構成
本実施形態の調光装置1は、図1に示すように、一対の入力端子11,12と、双方向スイッチ2と、入力部4と、制御部6と、補正部61と、を備えている。
一対の入力端子11,12は、照明負荷(以下、単に「負荷」という)7と交流電源8との間に電気的に接続される。双方向スイッチ2は、一対の入力端子11,12間において、双方向の電流の遮断・導通を切り替えるように構成されている。入力部4は、負荷7の光出力の大きさを指定する調光レベルが入力される。
制御部6は、交流電源8の交流電圧Vacの半周期ごとに、規定範囲内で調光レベルに応じて決まる長さのオン時間に、双方向スイッチ2がオン状態となるように双方向スイッチ2を制御する。補正部61は、一対の入力端子11,12に入力される電圧と電流との少なくとも一方の波形を対象波形として、所定の判定条件を用いて対象波形の異常の有無を判定し、対象波形に異常があれば、規定範囲を狭くするように規定範囲を補正する。
ここでいう「オン時間」は、交流電圧Vacの半周期のうち双方向スイッチ2がオン状態になる時間であって、調光レベルに応じて長さが変化する時間である。本実施形態では、後述する第二の期間T2の始点から終点までの時間が「オン時間」に相当する。また、ここでいう「規定範囲」は、オン時間がとり得る範囲であって、上限値と下限値とで規定される。つまり、オン時間は、規定範囲の下限値以上かつ上限値以下の範囲で、調光レベルに応じて決まる。
なお、ここでいう「入力端子」は、電線等を接続するための部品(端子)として実体を有しなくてもよく、例えば電子部品のリードや、回路基板に含まれる導体の一部であってもよい。
以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。本実施形態の調光装置1は、図1に示すように、一対の入力端子11,12、双方向スイッチ2、位相検出部3、入力部4、電源部5、制御部6、スイッチ駆動部9、及びダイオードD1,D2を備えている。補正部61は、制御部6に設けられている。
調光装置1は、2線式の調光装置であって、交流電源8に対して負荷7と電気的に直列に接続された状態で使用される。負荷7は通電時に点灯する。負荷7は、光源としてのLED素子と、LED素子を点灯させる点灯回路と、を備えている。交流電源8は、例えば単相100〔V〕、60〔Hz〕の商用電源である。調光装置1は、一例として壁スイッチ等に適用可能である。
双方向スイッチ2は、入力端子11,12間において、双方向の電流の遮断・通過を切り替えるように構成されている。双方向スイッチ2は、例えば、入力端子11,12間に電気的に直列に接続された第1のスイッチ素子Q1及び第2のスイッチ素子Q2の2個の素子からなる。例えば、スイッチ素子Q1,Q2の各々は、エンハンスメント形のnチャネルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)からなる半導体スイッチ素子である。
スイッチ素子Q1,Q2は、入力端子11,12間において、いわゆる逆直列に接続されている。つまり、スイッチ素子Q1,Q2はソース同士が互いに接続されている。スイッチ素子Q1のドレインは入力端子11に接続され、スイッチ素子Q2のドレインは入力端子12に接続されている。両スイッチ素子Q1,Q2のソースは、電源部5のグランドに接続されている。なお、電源部5のグランドは、調光装置1の内部回路にとって基準電位となる。
双方向スイッチ2は、スイッチ素子Q1,Q2のオン、オフの組み合わせにより、4つの状態を切替可能である。4つの状態には、両スイッチ素子Q1,Q2が共にオフである双方向オフ状態と、両スイッチ素子Q1,Q2が共にオンである双方向オン状態と、スイッチ素子Q1,Q2の一方のみがオンである2種類の一方向オン状態とがある。一方向オン状態では、スイッチ素子Q1,Q2のうち、オンの方のスイッチ素子から、オフの方のスイッチ素子の寄生ダイオードを通して一対の入力端子11,12間が一方向に導通することになる。例えば、スイッチ素子Q1がオン、スイッチ素子Q2がオフの状態では、入力端子11から入力端子12に向けて電流を流す第1の一方向オン状態となる。また、スイッチ素子Q2がオン、スイッチ素子Q1がオフの状態では、入力端子12から入力端子11に向けて電流を流す第2の一方向オン状態となる。そのため、入力端子11,12間に交流電源8から交流電圧Vacが印加される場合、交流電圧Vacの正極性の半周期においては、第1の一方向オン状態が「順方向オン状態」、第2の一方向オン状態が「逆方向オン状態」となる。一方、交流電圧Vacの負極性の半周期においては、第2の一方向オン状態が「順方向オン状態」、第1の一方向オン状態が「逆方向オン状態」となる。
ここで、双方向スイッチ2は、「双方向オン状態」及び「順方向オン状態」の両状態がオン状態であり、「双方向オフ状態」及び「逆方向オン状態」の両状態がオフ状態である。
位相検出部3は、入力端子11,12間に印加される交流電圧Vacの位相を検出する。ここでいう「位相」には、交流電圧Vacのゼロクロス点、交流電圧Vacの極性(正極性、負極性)を含んでいる。位相検出部3は、交流電圧Vacのゼロクロス点を検出すると検出信号を制御部(補正部61を含む)6に出力するように構成されている。位相検出部3は、ダイオードD31と、第1検出部31と、ダイオードD32と、第2検出部32と、を有している。第1検出部31は、ダイオードD31を介して入力端子11に電気的に接続されている。第2検出部32は、ダイオードD32を介して入力端子12に電気的に接続されている。第1検出部31は、交流電圧Vacが負極性の半周期から正極性の半周期に移行する際のゼロクロス点を検出する。第2検出部32は、交流電圧Vacが正極性の半周期から負極性の半周期に移行する際のゼロクロス点を検出する。
すなわち、第1検出部31は、入力端子11を正極とする電圧が規定値未満の状態から規定値以上の状態に移行したことを検出すると、ゼロクロス点と判断する。同様に、第2検出部32は、入力端子12を正極とする電圧が規定値未満の状態から規定値以上の状態に移行したことを検出すると、ゼロクロス点と判断する。規定値は0〔V〕付近に設定された値である。例えば、第1検出部31の規定値は、+数〔V〕程度であり、第2検出部32の規定値は、−数〔V〕程度である。したがって、第1検出部31及び第2検出部32で検出されるゼロクロス点の検出点は、厳密な意味でのゼロクロス点(0〔V〕)から少し時間が遅れる。
入力部4は、ユーザによって操作される操作部から、調光レベルを表す信号を受け付け、制御部6に調光信号として出力する。本実施形態では一例として、調光レベルは5〔%〕〜97〔%〕の範囲で指定されると仮定する。調光レベルが大きい程、負荷7の光出力が大きくなる。入力部4は、調光信号を出力するのに際して、受け付けた信号を加工してもよいし、しなくてもよい。調光信号とは、負荷7の光出力の大きさを指定する数値等であって、負荷7を消灯状態とする「OFFレベル」を含む場合もある。なお、操作部は、ユーザの操作を受けて入力部4に調光レベルを表す信号を出力する構成であればよく、例えば可変抵抗器やロータリスイッチ、タッチパネル、リモートコントローラ、あるいはスマートフォン等の通信端末などである。
制御部6は、位相検出部3からの検出信号及び入力部4からの調光信号に基づいて双方向スイッチ2を制御する。制御部6は、スイッチ素子Q1,Q2の各々を別々に制御する。具体的には、制御部6は、第1制御信号Sb1にてスイッチ素子Q1を制御し、第2制御信号Sb2にてスイッチ素子Q2を制御する。
制御部6は、例えばマイコン(マイクロコンピュータ)を主構成として備えている。マイコンは、マイコンのメモリに記録されているプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより、制御部6としての機能を実現する。プログラムは、予めマイコンのメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。言い換えれば、上記プログラムは、コンピュータ(ここではマイコン)を、制御部6として機能させるためのプログラムである。
制御部6は、入力部4から調光信号を受けると、調光信号から調光レベルに相当する情報を抽出する。ここでは、調光信号は、負荷7の光出力の大きさを指定する数値等を含んでいるため、この数値等の情報が調光レベルに相当する。制御部6のメモリには、調光レベルとオン時間との対応関係を表すテーブルが記憶されている。制御部6は、このテーブルを用いて、調光信号から抽出した調光レベルに対応するオン時間を求める。制御部6は、交流電圧Vacの半周期ごとに、オン時間分だけ双方向スイッチ2がオン状態となるように、スイッチ素子Q1,Q2を制御する。
本実施形態の場合、オン時間は、規定範囲内で設定されるため、入力部4に入力された調光レベルに応じてオン時間が設定されない場合がある。例えば、ユーザが操作部を負荷7の光出力を最大にするように操作しても、オン時間は規定範囲内に制限され、入力部からの調光信号の通りにはオン時間が設定されないことがある。このときのオン時間は、規定範囲の上限値となる。具体的には、例えば調光レベルが95〔%〕のときのオン時間が規定範囲の上限値に設定されている場合、調光レベルが96〔%〕又は97〔%〕になっても、オン時間は上限値以下に制限される。そのため、調光レベルが96〔%〕又は97〔%〕であっても、調光レベルが95〔%〕のときと同じオン時間が適用されることになる。
スイッチ駆動部9は、スイッチ素子Q1を駆動(オン/オフ制御)する第1駆動部91と、スイッチ素子Q2を駆動(オン/オフ制御)する第2駆動部92と、を有している。第1駆動部91は、制御部6から第1制御信号Sb1を受けて、スイッチ素子Q1にゲート電圧を印加する。これにより、第1駆動部91はスイッチ素子Q1をオン/オフ制御する。同様に、第2駆動部92は、制御部6から第2制御信号Sb2を受けて、スイッチ素子Q2にゲート電圧を印加する。これにより、第2駆動部92はスイッチ素子Q2をオン/オフ制御する。第1駆動部91は、スイッチ素子Q1のソースの電位を基準にしてゲート電圧を生成する。第2駆動部92も同様である。
電源部5は、制御電源を生成する制御電源部51と、駆動電源を生成する駆動電源部52と、を有している。さらに、電源部5は、コンデンサC1,C2を有している。制御電源は、制御部6の動作用の電源である。駆動電源は、スイッチ駆動部9の駆動用の電源である。コンデンサC1は、制御電源部51の出力端子に電気的に接続されており、制御電源部51の出力電流により充電される。コンデンサC2は、駆動電源部52の出力端子に電気的に接続されており、駆動電源部52の出力電流により充電される。
電源部5は、ダイオードD1を介して入力端子11に電気的に接続され、ダイオードD2を介して入力端子12に電気的に接続されている。これにより、2個のダイオードD1,D2と、2個のスイッチ素子Q1,Q2の各々の寄生ダイオードとで構成されるダイオードブリッジにて、入力端子11,12間に印加される交流電圧Vacが全波整流されて、電源部5に供給される。したがって、双方向スイッチ2がオフ状態にある場合、電源部5には、全波整流された交流電圧Vac(ダイオードブリッジから出力される脈流電圧)が印加されることになる。
駆動電源部52は、全波整流された交流電圧Vacが印加されることにより、定電圧の駆動電源を生成してコンデンサ2に出力する。駆動電源部52は、スイッチ駆動部9及び制御電源部51に、駆動電源を供給する。駆動電源は、例えば10〔V〕である。制御電源部51は、駆動電源部52から供給された駆動電源を降圧して制御電源を生成し、コンデンサC1に出力する。制御電源は、例えば3〔V〕である。なお、制御電源部51は、駆動電源部52を介さず、全波整流された交流電圧Vacから直接制御電源を生成してもよい。つまり、電源部5は、交流電源8からの供給電力により制御電源及び駆動電源を生成する。
補正部61は、本実施形態では制御部6の一機能として、制御部6と一体に設けられている。補正部61は、所定の判定条件を用いて対象波形の異常の有無を判定し、対象波形に異常があれば、規定範囲を狭めるように規定範囲を補正する。本実施形態では、対象波形は一対の入力端子11,12に入力される電圧波形である。詳しくは「(1.2.3)補正部の動作」の欄で説明するが、本実施形態では、補正部61は、交流電圧Vacのゼロクロス点が定期的に検出されていることを判定条件とする。言い換えれば、補正部61は、位相検出部3から定期的に検出信号が入力されることを判定条件とする。補正部61は、位相検出部3からの検出信号に基づいて対象波形の異常の有無を判定し、検出信号が定期的に入力されていなければ対象波形に異常があると判定する。つまり、本実施形態では、補正部61は、対象波形のゼロクロス点を用いることで、対象波形の異常の有無を簡易的に判定する。
規定範囲は上述したように上限値と下限値とで規定されているため、補正部61は、上限値と下限値との少なくとも一方を補正することにより、規定範囲を補正する。本実施形態では、下限値は固定値であって、補正部61は、上限値のみを補正することにより、規定範囲を補正する。すなわち、補正部61は、対象波形に異常があれば、上限値を小さくすることによって規定範囲を狭めるように規定範囲を補正する。本実施形態では、補正部61は、補正後の規定範囲内に収まるように、制御部6で求められたオン時間を補正することにより、規定範囲を直接的に狭める。
例えば、調光レベルが最大(本実施形態では97〔%〕)に設定されている状態で、対象波形に異常があった場合を想定する。この場合、補正部61は、制御部6がテーブルを用いて求めた調光レベル(ここでは97〔%〕)に対応するオン時間より、所定の補正時間分だけオン時間を短くするように、オン時間を補正する。これにより、制御部6は、調光レベル(ここでは97〔%〕)に対応するオン時間よりも補正時間分だけ短いオン時間を適用して双方向スイッチ2を制御する。結果的に規定範囲は狭められることになる。
また、本実施形態の調光装置1は記憶部62を、さらに備えている。記憶部62は、規定範囲を記憶する。本実施形態では、記憶部62は、制御部6の一機能として、制御部6と一体に設けられている。記憶部62は、規定範囲を規定する上限値及び下限値を記憶している。調光装置1の工場出荷時においては、記憶部62には、デフォルト値としての上限値及び下限値が記憶されている。
ここで、補正部61は、補正後の規定範囲を記憶部62に記憶させるように構成されている。つまり、対象波形に異常があって、補正部61が、上限値を小さくするように上限値を補正した場合には、補正後の上限値が記憶部62に記憶される。本実施形態では、記憶部62に記憶されている上限値及び下限値は、調光レベルが「OFFレベル」となる度に、デフォルト値にリセットされる。そのため、対象波形に異常が生じて、補正部61が規定範囲を狭めるように規定範囲を補正したとしても、その後、負荷7が消灯状態になれば、記憶部62に記憶されている上限値及び下限値はデフォルト値にリセットされる。
ただし、本実施形態の調光装置1の制御部6には、補正部61が規定範囲の補正を規定回数行った場合に、記憶部62の上限値及び下限値を保持する学習機能が設けられている。すなわち、補正部61が規定範囲の補正を規定回数行った場合には、記憶部62の上限値及び下限値はデフォルト値にリセットされることなく、補正後の規定範囲(上限値及び下限値)が記憶部62に保持されることになる。なお、規定回数は例えば数回〜数十回程度の範囲に設定されるが、この例に限らず、規定回数は1回であってもよい。
なお、負荷7の点灯回路は、調光装置1で位相制御された交流電圧Vacの波形から調光レベルを読み取り、LED素子の光出力の大きさを変化させる。ここで、点灯回路は、一例としてブリーダ回路などの電流確保用の回路を有している。そのため、調光装置1の双方向スイッチ2が非導通となる期間においても、負荷7に電流を流すことが可能である。
(1.2)動作
(1.2.1)起動動作
まず、本実施形態の調光装置1の通電開始時の起動動作について説明する。
上述した構成の調光装置1によれば、入力端子11,12間に負荷7を介して交流電源8が接続されると、交流電源8から入力端子11,12間に印加される交流電圧Vacが整流されて駆動電源部52に供給される。駆動電源部52で生成された駆動電源はスイッチ駆動部9に供給され、かつ制御電源部51に供給される。制御電源部51で生成された制御電源が制御部6に供給されると、制御部6が起動する。
制御部6が起動すると、制御部6は、位相検出部3の検出信号を基に交流電源8の周波数の判定を行う。そして、制御部6は、判定した周波数に応じて、予めメモリに記憶されている数値テーブルを参照し、各種の時間などのパラメータの設定を行う。ここで、入力部4に入力された調光レベルが「OFFレベル」であれば、制御部6は、双方向スイッチ2を双方向オフ状態に維持することで、一対の入力端子11,12間のインピーダンスをハイインピーダンス状態に維持する。これにより、負荷7は消灯状態を維持する。
(1.2.2)調光動作
次に、本実施形態の調光装置1の調光動作について、図2を参照して説明する。図2では、交流電圧Vac、第1検出信号ZC1、第2検出信号ZC2、第1制御信号Sb1、及び第2制御信号Sb2を示している。ここで、第1検出信号ZC1は第1検出部31による検出信号、第2検出信号ZC2は第2検出部32による検出信号である。なお、ここでは、第1検出信号ZC1が「H」レベルから「L」レベルに変化することをもって、第1検出信号ZC1が発生したこととする。また、第2検出信号ZC2が「H」レベルから「L」レベルに変化することをもって、第2検出信号ZC2が発生したこととする。つまり、第1検出信号ZC1及び第2検出信号ZC2は、ゼロクロス点の検出時に「H」レベルから「L」レベルに変化する信号である。
まず、交流電圧Vacが正極性の半周期における調光装置1の動作について説明する。調光装置1は、位相制御の基準となる交流電圧Vacのゼロクロス点を位相検出部3で検出する。交流電圧Vacが負極性の半周期から正極性の半周期に移行する際には、交流電圧Vacが正極性の規定値「Vzc」に達すると、第1検出部31が第1検出信号ZC1を出力する。本実施形態では、第1検出信号ZC1の発生時点を第1時点t1とし、半周期の始点(ゼロクロス点)t0から第1時点t1までの期間を、第一の期間T1とする。半周期の始点t0から第1時点t1までの第一の期間T1では、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。これにより、第一の期間T1では、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオフになり、双方向スイッチ2が双方向オフ状態となる。第1時点t1において、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「ON」信号にする。
第2時点t2は、第1時点t1から調光信号に応じた長さのオン時間が経過した時点である。第2時点t2においては、制御部6は、第2制御信号Sb2を「ON」信号に維持したまま、第1制御信号Sb1を「OFF」信号にする。これにより、第1時点t1から第2時点t2までの第二の期間T2には、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオンになり、双方向スイッチ2が双方向オン状態となる。そのため、第二の期間T2には、交流電源8から双方向スイッチ2を介して負荷7へ電力が供給され、負荷7が点灯する。
第3時点t3は、半周期の終点(ゼロクロス点)t4よりも一定時間(例えば300〔μs〕)だけ手前の時間である。第3時点t3においては、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。これにより、第2時点t2から第3時点t3までの第三の期間T3には、2個のスイッチ素子Q1,Q2のうちスイッチ素子Q1のみがオフし、双方向スイッチ2が逆方向オン状態となる。そのため、第三の期間T3には、交流電源8から負荷7への電力が断たれる。
第3時点t3から半周期の終点(ゼロクロス点)t4までの第四の期間T4には、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオフになり、双方向スイッチ2が双方向オフ状態となる。
また、交流電圧Vacが負極性の半周期における調光装置1の動作は、正極性の半周期と基本的に同様の動作となる。
負極性の半周期において、交流電圧Vacが負極性の規定値「−Vzc」に達すると、第2検出部32が第2検出信号ZC2を出力する。本実施形態では、半周期の始点t0(t4)から第2検出信号ZC2の発生時点である第1時点t1までの期間を第一の期間T1とする。また、第2時点t2は、第1時点t1から調光信号に応じた長さのオン時間が経過した時点であり、第3時点t3は、半周期の終点t4(t0)よりも一定時間(例えば300〔μs〕)だけ手前の時間である。
第一の期間T1では、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。これにより、第一の期間T1には双方向スイッチ2が双方向オフ状態となる。そして、第1時点t1において、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「ON」信号にする。これにより、第1時点t1から第2時点t2までの第二の期間T2には、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオンになり、双方向スイッチ2が双方向オン状態となる。そのため、第二の期間T2には、交流電源8から双方向スイッチ2を介して負荷7へ電力が供給され、負荷7が点灯する。
第2時点t2においては、制御部6は、第1制御信号Sb1を「ON」信号に維持したまま、第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。第3時点t3においては、制御部6は、第1制御信号Sb1及び第2制御信号Sb2を「OFF」信号にする。これにより、第2時点t2から第3時点t3までの第三の期間T3には、2個のスイッチ素子Q1,Q2のうちスイッチ素子Q2のみがオフし、双方向スイッチ2が逆方向オン状態となる。そのため、第三の期間T3には、交流電源8から負荷7への電力が断たれる。第3時点t3から半周期の終点t4までの第四の期間T4には、2個のスイッチ素子Q1,Q2がいずれもオフになり、双方向スイッチ2が双方向オフ状態となる。
本実施形態の調光装置1は、以上説明した正極性の半周期の動作と負極性の半周期の動作とを交流電圧Vacの半周期ごとに交互に繰り返すことで、負荷7の調光を行う。ここで、第1時点t1から第2時点t2までの時間(オン時間)は、入力部4に入力された調光レベルに応じた時間であるので、半周期において入力端子11,12間が導通する時間は、調光レベルに従って規定されることになる。すなわち、負荷7の光出力を小さくする場合にはオン時間は短く、負荷7の光出力を大きくする場合にはオン時間は長く規定される。そのため、入力部4に入力される調光レベルに応じて、負荷7の光出力の大きさを変えることが可能である。
また、交流電圧Vacの半周期の後半、具体的には第2時点t2から半周期の終点t4までの期間(第三の期間T3及び第四の期間T4)には、双方向スイッチ2がオフ状態(逆方向オン状態又は双方向オフ状態)となる。本実施形態では、第三の期間T3及び第四の期間T4を合計した期間が「オフ期間」に相当する。調光装置1は、このオフ期間を用いて交流電源8から電源部5への電力供給を確保できる。
なお、「時点Aから」という表現は、時点Aを含む意味とする。例えば「第1時点から」は、第1時点を含む意味である。一方、「時点Aまで」という表現は、時点Aは含まず、時点Aの直前までを意味する。例えば「半周期の終点まで」は、半周期の終点は含まず、半周期の終点の直前までを意味する。
(1.2.3)補正部の動作
次に、補正部61の動作について図2を参照して説明する。なお、ここでは調光レベルが最大(本実施形態では97〔%〕)に設定されている場合を例示する。
本実施形態では、補正部61は、交流電圧Vacのゼロクロス点が定期的に検出されていなければ対象波形に異常があると判定し、規定範囲を狭めるように規定範囲を補正する。図2の例では、ゼロクロス点が定期的に検出されている間、つまり制御部6に対して第1検出信号ZC1及び第2検出信号ZC2が定期的(半周期ごと)に入力されている間は、オン時間の上限値は「Ton1」である。そのため、制御部6は、第1時点t1からオン時間「Ton1」に亘って双方向スイッチ2がオン状態になるように、双方向スイッチ2を制御する。
一方、ゼロクロス点が定期的に検出されなくなると、つまり制御部6に対して第1検出信号ZC1及び第2検出信号ZC2が定期的(半周期ごと)に入力されなくなると、補正部61は、対象波形に異常があると判定する。この場合、補正部61は、オン時間の上限値を「Ton1」から「Ton2」に変更する。「Ton2」は「Ton1」より短い(Ton1>Ton2)。つまり、対象波形に異常があると判定された以降は、オン時間の上限値は「Ton2」である。そのため、制御部6は、第1時点t1からオン時間「Ton2」に亘って双方向スイッチ2がオン状態になるように、双方向スイッチ2を制御する。これにより、調光レベルが最大(本実施形態では97〔%〕)のままであっても、オン時間が短くなるため、負荷7の光出力は小さくなり、見かけ上、調光レベルが小さくなる。
なお、図2では、ゼロクロス点が検出されなかったことを、第1検出信号ZC1に「×」を付すことで表している。
(1.3)利点
本実施形態の調光装置1は、補正部61を備えることにより、対象波形に異常がある場合には、規定範囲を狭くするように規定範囲を補正することで、負荷7を継続的に点灯させることができる。すなわち、負荷7の種類によっては、例えばオン時間が上限値に設定された場合に、電源部5で制御電源を確保できず、電源部5から制御部6への電源供給を維持できなくなって、負荷7の点滅や、ちらつきなどの異常動作を生じることがある。また、負荷7の種類によっては、例えばオン時間が下限値に設定された場合に、負荷7へ電力が供給されず、負荷7の点滅や、ちらつきなどの異常動作を生じることがある。このような異常動作が負荷7で生じた場合、対象波形には何らかの異常が現れることが多いので、補正部61ではこの異常を検出して規定範囲を狭めることができる。そのため、本実施形態の調光装置1では、オン時間が上限値又は下限値に設定された場合に生じる、負荷7の点滅や、ちらつきなどの異常動作を抑制可能となる。したがって、本実施形態の調光装置1によれば、より多くの種類の負荷に対応可能になる、という利点がある。
また、調光装置の制御方式には、逆位相制御方式(トレーリングエッジ方式)の他、交流電圧Vacの半周期の途中からゼロクロス点までの期間に一対の入力端子11,12間が導通する、正位相制御方式(リーディングエッジ方式)がある。逆位相制御方式は、光源としてのLED素子を備えた負荷7に、ゼロクロス点から電力供給を開始するため、電力供給開始時の電流波形歪みを小さく抑えることができる。これにより、調光装置に接続可能な負荷7の数(灯数)が増えたり、うなり音の発生を抑制できたりする利点がある。
なお、本実施形態の調光装置1は、基本的に逆位相制御方式を採用しつつも、半周期の始点(ゼロクロス点)t0からやや遅れた第1時点(第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点)t1にて負荷7に電力供給を開始している。そのため、ゼロクロス点にて負荷7への電力供給を開始する逆位相制御方式よりも電流波形歪みは大きくなる可能性がある。ただし、第1時点t1での交流電圧Vacの絶対値はそれほど大きくはないため、電流波形歪みの影響は無視できるほど小さい。
また、本実施形態のように、調光装置1は、規定範囲を記憶する記憶部62を、さらに備え、補正部61は、補正後の規定範囲を記憶部62に記憶させるように構成されていることが好ましい。この構成によれば、補正部61で補正された規定範囲が記憶部62に記憶されるので、一旦、補正部61が規定範囲を補正すれば、補正後の規定範囲を継続的に適用することができる。したがって、調光装置1は、負荷7の点滅や、ちらつきなどの異常動作を、継続的に抑制可能となる。ただし、記憶部62は調光装置1に必須の構成ではなく、記憶部62は適宜省略されていてもよい。
また、本実施形態のように、規定範囲は上限値と下限値とで規定され、補正部61は、上限値と下限値との少なくとも一方を補正することにより規定範囲を補正するように構成されていることが好ましい。この構成によれば、補正部61では、上限値と下限値との少なくとも一方を補正するだけの比較的簡単な処理で、規定範囲を補正することができる。ただし、規定範囲が上限値と下限値とで規定されることは調光装置1に必須の構成ではなく、例えば、規定範囲は、下限値から上限値までの幅と、上限値とで規定されていてもよい。
また、本実施形態のように、調光装置1は、交流電圧Vacのゼロクロス点を検出すると検出信号を補正部61に出力する位相検出部3を、さらに備え、対象波形は電圧波形であることが好ましい。この場合、補正部61は、位相検出部3から定期的に検出信号が入力されることを判定条件とし、検出信号が定期的に入力されていなければ対象波形に異常があると判定するように構成されていることが好ましい。この構成によれば、交流電圧Vacのゼロクロス点から、負荷7の点滅や、ちらつきなどの異常動作を簡単にかつ正確に判定することが可能である。ただし、対象波形が電圧波形であることは調光装置1に必須の構成ではなく、例えば、対象波形は電流波形であってもよい。さらに、対象波形が電圧波形である場合でも、補正部61は、交流電圧Vacのゼロクロス点に限らず、例えば波形解析によって対象波形の異常の有無を判定してもよい。
(1.4)変形例
(1.4.1)変形例1
実施形態1の変形例1に係る調光装置1Aは、図3に示すように、双方向スイッチ2に相当する部分が、実施形態1の調光装置1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本変形例では、双方向スイッチ2Aが、ダブルゲート構造のスイッチ素子Q3を含む。スイッチ素子Q3は、例えばGaN(窒化ガリウム)などのワイドバンドギャップの半導体材料を用いたダブルゲート(デュアルゲート)構造の半導体素子である。さらに、双方向スイッチ2Aは、入力端子11,12間において、いわゆる逆直列に接続された一対のダイオードD3,D4を含んでいる。ダイオードD3のカソードは入力端子11に接続され、ダイオードD4のカソードは入力端子12に接続されている。両ダイオードD3,D4のアノードは、電源部5のグランドに電気的に接続されている。なお、本変形例では、一対のダイオードD3,D4が、一対のダイオードD1,D2と共にダイオードブリッジを構成する。
本変形例の構成によれば、双方向スイッチ2Aは、双方向スイッチ2に比較して導通損失のさらなる低減を図ることができる。
(1.4.2)その他の変形例
以下、上述した変形例1以外の実施形態1の変形例を列挙する。
上述した実施形態1及び変形例1の調光装置は、光源としてLED素子を用いた負荷7に限らず、有機EL(Electroluminescence)素子や放電灯など、様々な光源の負荷7に適用可能である。
双方向スイッチ2の制御においては、「双方向オン状態」の代わりに「順方向オン状態」に制御することも可能であり、逆に「順方向オン状態」の代わりに「双方向オン状態」に制御することも可能である。また、「双方向オフ状態」の代わりに「逆方向オン状態」に制御することも可能であり、「逆方向オン状態」の代わりに「双方向オフ状態」に制御することも可能である。すなわち、双方向スイッチ2が、オン状態又はオフ状態の状態が変わらなければよい。
また、制御部6による双方向スイッチ2の制御方式は、上述した例に限らず、例えば、交流電圧Vacと同じ周期で第1制御信号と第2制御信号とを交互に「ON」信号とする方式であってもよい。この場合、2個のスイッチ素子Q1,Q2のうち、交流電圧Vacの高電位側となるスイッチ素子がオンしている期間に、双方向スイッチ2が導通することになる。つまり、この変形例では、交流電圧Vacのゼロクロス点から半周期の途中までの期間に一対の入力端子11,12間が導通する、いわゆる逆位相制御が実現される。この場合、第1制御信号及び第2制御信号と交流電圧Vacとの位相差を調節することで、双方向スイッチ2のオン時間を調節することができる。
さらに、制御方式として、逆位相制御方式に限らず、交流電圧Vacの半周期の途中からゼロクロス点までの期間に一対の入力端子11,12間が導通する、正位相制御方式が、採用されてもよい。
また、結果的に規定範囲が狭くなればよいので、補正部61は、オン時間を補正することにより規定範囲を直接的に狭める構成に限らず、例えば調光レベルを補正することにより間接的に規定範囲を狭める構成であってもよい。この場合、補正部61は、規定範囲の上限値を調光レベルについての上限値(以下、「換算上限値」という)に換算する。補正部61は、例えば入力部4から制御部6に入力された調光信号から調光レベルに相当する値を取得して、この値が換算上限値を超える場合に、調光レベルを換算上限値に補正することで、規定範囲の上限値を間接的に小さくする。
他の例として、補正部61は、例えば調光レベルとオン時間との対応関係を変更することにより、間接的に規定範囲を狭める構成であってもよい。この場合、補正部61は、例えばオン時間の上限値が異なる複数のテーブルの中から、調光レベルからオン時間を求める際に使用するテーブルを、規定範囲の上限値に応じて選択する。つまり、テーブルによってオン時間の上限値が異なっており、補正部61は、使用するテーブルを切り替えることにより、規定範囲の上限値を間接的に変更する。
また、補正部61は、規定範囲を規定する上限値及び下限値の少なくとも一方を補正すればよく、実施形態1のように上限値のみを補正する構成に限らない。すなわち、補正部61は、下限値のみを補正する構成であってもよいし、上限値及び下限値の両方を補正する構成であってもよい。
また、記憶部62の上限値及び下限値がデフォルト値にリセットされるタイミングは、調光レベルが「OFFレベル」となったタイミングに限らず、例えば、補正部61で規定範囲が補正されてから所定時間が経過した時点であってもよい。この場合、補正部61が規定範囲を補正すると、所定時間が経過するまでは補正後の規定範囲が適用され、所定時間が経過すると、以降は補正前の規定範囲が適用されることになる。
また、実施形態1の構成によれば、対象波形に異常があれば、オン時間の規定範囲が狭められることにより、負荷7の光出力の調節可能な範囲が狭くなり、見かけ上、調光レベルの選択可能な範囲が狭められることになる。そのため、ユーザによって操作される操作部は、例えば可変抵抗器のように可動範囲の上限及び下限が存在する構成よりも、例えばロータリエンコーダのように、可動範囲の上限及び下限が存在しない構成であることが好ましい。この場合、ユーザは調光レベルの上限及び下限を意識することなく操作部を操作することになるので、見かけ上、調光レベルの選択可能な範囲が狭められても違和感が生じにくい。
また、スイッチ駆動部9は、調光装置1に必須の構成ではなく、適宜省略されていてもよい。スイッチ駆動部9が省略される場合、制御部6が直接的に双方向スイッチ2を駆動する。スイッチ駆動部9が省略される場合には、駆動電源部52が省略される。
また、双方向スイッチ2を構成する2個のスイッチ素子Q1,Q2の各々は、エンハンスメント形のnチャネルMOSFETに限らず、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などであってもよい。さらに、双方向スイッチ2において、一方向オン状態を実現するための整流素子(ダイオード)は、スイッチ素子Q1,Q2の寄生ダイオードに限らず、変形例1のように外付けのダイオードであってもよい。ダイオードは、スイッチ素子Q1,Q2の各々と同一パッケージに内蔵されていてもよい。
また、第1時点t1は、第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点に限らず、第1検出信号ZC1又は第2検出信号ZC2の発生時点から一定の遅延時間(例えば300〔μs〕)が経過した時点であってもよい。遅延時間は300〔μs〕に限らず、0〔μs〕〜500〔μs〕の範囲で適宜設定される。
また、第3時点t3は半周期の終点(ゼロクロス点)t4の手前にあればよく、第3時点t3から半周期の終点t4までの長さは適宜設定可能である。例えば、第1時点t1から第3時点t3までの時間長さが、半周期よりも一定の規定時間だけ短い場合、規定時間は300〔μs〕に限らず、100〔μs〕〜500〔μs〕の範囲で適宜設定される。
図4に、電源部5での制御電源の生成を停止させるための構成を例示する。図4の例では、駆動電源部52は、ツェナダイオードZD1及びトランジスタQ10を含む定電圧回路を構成する。図4においては、駆動電源部52は、ツェナダイオードZD1と、トランジスタQ10と、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2と、ダイオードD5と、を有している。この駆動電源部52は、第3の抵抗R3と、第4の抵抗R4と、第3のスイッチ素子Q11と、第4のスイッチ素子Q12と、をさらに有している。なお、図4においては、図1とは左右が反転されており、駆動電源部52が制御電源部51の左方に位置している。
具体的には、電源入力端子(一対のダイオードD1,D2の接続点)とグランドとの間において、抵抗R1、トランジスタQ10、抵抗R3、ダイオードD5、及びコンデンサC2が、電気的に直列に接続されている。抵抗R2及びツェナダイオードZD1は、電源入力端子とグランドとの間において、電気的に直列に接続されている。トランジスタQ10及びスイッチ素子Q12の各々は、一例として、エンハンスメント形のnチャネルMOSFETからなる。スイッチ素子Q11は、一例として、npn形のバイポーラトランジスタからなる。
トランジスタQ10のゲートは、ツェナダイオードZD1のカソードに電気的に接続されている。ツェナダイオードZD1のアノードはグランドに電気的に接続されている。スイッチ素子Q11は、トランジスタQ10のソースとゲートとの間に電気的に接続されている。スイッチ素子Q11のエミッタは、抵抗R3を介してトランジスタQ10のソースに電気的に接続されている。スイッチ素子Q11のベースは、抵抗R4を介してトランジスタQ10のソースに電気的に接続されている。スイッチ素子Q12は、トランジスタQ10のゲートとグランドとの間に電気的に接続されている。スイッチ素子Q12のゲートは、制御部6に電気的に接続されている。スイッチ素子Q12は、制御部6からの遮断信号Ss1を受けてオン/オフする。
上記構成により、制御部6からの遮断信号Ss1が「OFF」信号である間、駆動電源部52は、交流電源8からの電力供給を受けて、ツェナダイオードZD1のツェナ電圧(降伏電圧)に基づく定電圧にて、コンデンサC2を充電する。トランジスタQ10のゲートとグランドとの間の電圧は、ツェナダイオードZD1のツェナ電圧にクランプされる。ここで、トランジスタQ10を流れる電流(ドレイン電流)が規定値以上になると、抵抗R3の両端電圧にてスイッチ素子Q11がオンし、これによりトランジスタQ10がオフになる。このとき、コンデンサC2の充電経路が遮断され、電源部5での制御電源の生成が停止する。
一方、制御部6からの遮断信号Ss1が「ON」信号になると、スイッチ素子Q12がオンし、これによりトランジスタQ10がオフになる。このとき、コンデンサC2の充電経路が遮断され、電源部5での制御電源の生成が停止する。つまり、図4の例では、遮断信号Ss1が「ON」信号である間、停止部(駆動電源部52)は、制御電源の出力を停止させる。
なお、実施形態1でのダイオードD1,D2は調光装置1に必須の構成ではなく、ダイオードD1,D2は適宜省略されていてもよい。
また、オン時間及び下限値等の2値間の比較において、「以上」としているところは、2値が等しい場合、及び2値の一方が他方を超えている場合との両方を含む。ただし、これに限らず、ここでいう「以上」は、2値の一方が他方を超えている場合のみを含む「より大きい」と同義であってもよい。つまり、2値が等しい場合を含むか否かは、下限値等の設定次第で任意に変更できるので、「以上」か「より大きい」かに技術上の差異はない。同様に、「未満」においても「以下」と同義であってもよい。
(実施形態2)
本実施形態の調光装置1Bは、図5及び図6に示すように、制御部6Bが、1回のゼロクロス点の検出信号に基づいて、半周期以上先の交流電圧Vacのゼロクロス点を推定するように構成されている点で、実施形態1の調光装置1と相違する。調光装置1Bの回路構成は、実施形態1の調光装置1と同じである。以下、実施形態1と同様の構成については共通の符号を付して適宜説明を省略する。
位相検出部3は、交流電圧Vacのゼロクロス点を検出すると検出信号を補正部61B及び制御部6Bに出力するように構成されている。本実施形態の補正部61B及び記憶部62Bは、実施形態1の補正部61及び記憶部62にそれぞれ相当する。
本実施形態では、制御部6Bは、交流電圧Vacの周波数に基づいて、位相検出部3から検出信号を受ける度に、交流電圧Vacの半周期以上先のゼロクロス点を仮想ゼロクロス点として推定し、仮想ゼロクロス点のタイミングで仮想信号を発生する。具体的には、図6に示すように、制御部6Bは、第1検出信号ZC1を受けた時点から交流電圧Vacの1周期に相当する待機時間Tzcが経過した時点で、第1仮想信号Si1を発生する。同様に、制御部6Bは、第2検出信号ZC2を受けた時点から交流電圧Vacの1周期に相当する待機時間Tzcが経過した時点で、第2仮想信号Si2を発生する。図6では、図2と同様の交流電圧Vac、第1検出信号ZC1、第2検出信号ZC2、第1制御信号Sb1、及び第2制御信号Sb2に加え、第1仮想信号Si1及び第2仮想信号Si2を示している。
ここで、次の第1検出信号ZC1より先に、第1仮想信号Si1が発生しないよう、待機時間Tzcは、交流電圧Vacの1周期よりやや長く設定されている。また、次の第2検出信号ZC2より先に、第2仮想信号Si2が発生しないよう、待機時間Tzcは、交流電圧Vacの1周期よりやや長く設定されている。
そして、制御部6Bは、第1検出信号ZC1と第1仮想信号Si1との論理和を、双方向スイッチ2の制御のタイミングを決定するトリガ信号とする。同様に、制御部6Bは、第2検出信号ZC2と第2仮想信号Si2との論理和を、双方向スイッチ2の制御のタイミングを決定するトリガ信号とする。したがって、位相検出部3がゼロクロス点を検出し損ねた場合でも、制御部6Bは、位相検出部3からの検出信号の代わりに仮想ゼロクロス点で発生させた仮想信号をトリガ信号にして、双方向スイッチ2の制御のタイミングを決定することができる。
また、本実施形態では、補正部61Bは、位相検出部3で検出されたゼロクロス点と制御部6Bで推定されたゼロクロス点(仮想ゼロクロス点)との両方に基づいて、交流電圧Vacのゼロクロス点が定期的に検出されているか否かを判定する。すなわち、補正部61Bは、位相検出部3からの検出信号と制御部6Bからの仮想信号との少なくとも一方が定期的に入力されることを判定条件とし、検出信号と仮想信号とのいずれも定期的に入力されていなければ対象波形に異常があると判定する。これにより、検出信号と仮想信号とのいずれか一方でも発生していれば、補正部61Bでは、ゼロクロス点が検出されたと判定される。したがって、図6に示すように、位相検出部3がゼロクロス点を検出し損ねたとしても、補正部61Bでは、直ちに対象波形の異常と判定されることがなく、オン時間の上限値は「Ton1」のままとなる。
なお、制御部6Bは、1回のゼロクロス点の検出信号に対して仮想ゼロクロス点を2回以上推定する構成であってもよい。この場合、制御部6Bは、検出信号を受けた時点から待機時間Tzcが経過する度に、仮想信号を発生させる。
また、仮想信号を発生させる待機時間Tzcは、交流電圧Vacの半周期を基準にして設定されればよく、1周期の他、半周期、半周期の3倍(つまり1.5周期)、半周期の4倍(つまり2周期)以上を基準に設定されてもいてもよい。待機時間Tzcが半周期の奇数倍を基準に設定される場合、制御部6Bは、第1検出信号ZC1に基づいて待機時間Tzcが経過した時点で、第2仮想信号Si2を発生させる。また、この場合、制御部6Bは、第2検出信号ZC2に基づいて待機時間Tzcが経過した時点で、第1仮想信号Si1を発生させる。したがって、制御部6Bは、第1検出信号ZC1及び第2検出信号ZC2のいずれか一方のみから、第1仮想信号Si1及び第2仮想信号Si2を発生させる構成とすることもできる。
本実施形態の調光装置1Bによれば、交流電圧Vacのゼロクロス点を検出すると検出信号を補正部61B及び制御部6Bに出力する位相検出部3を、備えている。制御部6Bは、1回の検出信号に基づいて、半周期以上先の交流電圧Vacのゼロクロス点を推定し、仮想ゼロクロス点で仮想信号を発生する。さらに、補正部61Bは、検出信号と仮想信号との少なくとも一方が定期的に入力されることを判定条件とし、検出信号と仮想信号とのいずれも定期的に入力されていなければ対象波形に異常があると判定するように構成されている。したがって、偶発的なノイズ等の影響で位相検出部3にてゼロクロス点を検出できない場合や、瞬間的な交流電圧Vacの低下などでゼロクロス点のずれが発生した場合でも、制御部6Bは、交流電圧Vacの周期に同期して安定した逆位相制御を行う。しかも、位相検出部3がゼロクロス点を検出し損ねたとしても、補正部61Bでは、直ちに対象波形の異常と判定されることがなく、規定範囲が頻繁に補正されることを抑制可能となる。
その他の構成及び機能は実施形態1と同様である。なお、本実施形態の構成は、実施形態1(変形例を含む)で説明した各構成と組み合わせて適用可能である。
(その他の実施形態)
上述の実施形態1(変形例を含む)及び実施形態2では、交流電圧Vacの半周期の始点(ゼロクロス点)t0の前(第三の期間T3、第四の期間T4)において、交流電源8から電源部5への電力供給を確保しているが、これに限られない。
交流電圧Vacの半周期の始点(ゼロクロス点)t0の後(第一の期間T1)にも、一定時間の間、交流電源8から電源部5への電力供給を確保してもよい。また、交流電圧Vacの半周期の始点(ゼロクロス点)t0の前後(第一の期間T1、第三の期間T3、第四の期間T4)において、一定時間の間、交流電源8から電源部5への電力供給を確保してもよい。この場合においても、交流電源8から電源部5への電力供給の確保を優先して第一の期間T1、第三の期間T3、又は第四の期間T4が設定されるため、入力部4に入力された調光レベルに応じて負荷7へ電力を供給する第二の期間T2が設定されない場合がある。例えば、ユーザが操作部を負荷7の光出力を最大にするように操作する場合である。
上記一定時間を、交流電源8から電源部5への電力供給を十分に行えるように設定することで、電流波形歪みを抑制しつつ、制御部6を安定動作させることができる。
1,1A,1B 調光装置
2,2A 双方向スイッチ
3 位相検出部
4 入力部
6,6B 制御部
7 負荷(照明負荷)
8 交流電源
11 入力端子
12 入力端子
61,61B 補正部
62,62B 記憶部
Si1 第1仮想信号
Si2 第2仮想信号
t0 半周期の始点(ゼロクロス点)
t4 半周期の終点(ゼロクロス点)
Vac 交流電圧
ZC1 第1検出信号
ZC2 第2検出信号

Claims (5)

  1. 照明負荷と交流電源との間に電気的に接続される一対の入力端子と、
    前記一対の入力端子間において、双方向の電流の遮断・通過を切り替えるように構成されている双方向スイッチと、
    前記照明負荷の光出力の大きさを指定する調光レベルが入力される入力部と、
    前記交流電源の交流電圧の半周期ごとに、規定範囲内で前記調光レベルに応じて決まる長さのオン時間に、前記双方向スイッチがオン状態となるように前記双方向スイッチを制御する制御部と、
    前記一対の入力端子に入力される電圧と電流との少なくとも一方の波形を対象波形として、所定の判定条件を用いて前記対象波形の異常の有無を判定し、前記対象波形に異常があれば、前記規定範囲を狭くするように前記規定範囲を補正する補正部と、
    を備える調光装置。
  2. 前記規定範囲を記憶する記憶部を、さらに備え、
    前記補正部は、補正後の前記規定範囲を前記記憶部に記憶させるように構成されている請求項1に記載の調光装置。
  3. 前記規定範囲は上限値と下限値とで規定され、
    前記補正部は、前記上限値と前記下限値との少なくとも一方を補正することにより前記規定範囲を補正するように構成されている請求項1又は2に記載の調光装置。
  4. 前記交流電圧のゼロクロス点を検出すると検出信号を前記補正部に出力する位相検出部を、さらに備え、
    前記対象波形は電圧波形であって、
    前記補正部は、前記位相検出部から定期的に前記検出信号が入力されることを前記判定条件とし、前記検出信号が定期的に入力されていなければ前記対象波形に異常があると判定するように構成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の調光装置。
  5. 前記交流電圧のゼロクロス点を検出すると検出信号を前記補正部及び前記制御部に出力する位相検出部を、さらに備え、
    前記制御部は、1回の前記検出信号に基づいて、前記半周期以上先の前記交流電圧のゼロクロス点を仮想ゼロクロス点として推定し、前記仮想ゼロクロス点で仮想信号を発生し、
    前記補正部は、前記検出信号と前記仮想信号との少なくとも一方が定期的に入力されることを前記判定条件とし、前記検出信号と前記仮想信号とのいずれも定期的に入力されていなければ前記対象波形に異常があると判定するように構成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の調光装置。
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