JP6562850B2 - 差分解析装置、差分解析方法及び差分解析プログラム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、複数の図面間の差分の抽出を行うに際し、必要に応じて差分の内容を変化させて設定することを目的とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
図1に沿って、ロジック図面を説明する。一般的に“ロジック図面”とは、信号に対する論理(ロジック)処理を模式的に表現した図面である。本実施形態のロジック図面LG(図1)は、プラントの操作器から入力される信号に基づき、プラントの表示回路及び機器制御回路へ出力される信号を生成するためのものである。ロジック図面LGは、複数の要素51c等及び複数の信号線L03等(詳細は直ちに後記)を有する。信号線を介して信号が伝搬される。本実施形態における信号は、“0”又は“1”のいずれかである。
要素のうち“IN”51c等は、操作器等からの入力点である。要素のうち“OUT”51k等は、表示回路51n及び機器制御回路への出力点である。なお、“IN”及び“OUT”の近傍に記された“51A01”等は、信号の名称である。要素のうち“開”51aは、操作器を“開”とする操作である。要素のうち“ロック”51bは、操作器を“ロック”する操作である。要素のうち“OPEN”51oは、機器制御回路が“OPEN”となる動作である。要素のうち“LOCK”51pは、機器制御回路が“LOCK”となる動作である。
図2(a)に沿って、有向グラフを説明する。“有向グラフ”とは、ロジック図面における各要素、各要素の種別及び各信号線等の特徴を抽出した図面である。ロジック図面LG(図1)は、あくまでもユーザによって描画され視認されることを一義的な目的としている結果、差分解析装置が高速度で処理するにはやや冗長なデータ(画像データ等)を有している。有向グラフは、差分解析装置によって高速処理されるのに相応しい最低限のデータ量を有し、“ノード”と“リンク”(詳細は直ちに後記)という簡単な構成で表示され得る。
図3(a)及び図3(b)に沿って、部分有向グラフによる等価変換を説明する。有向グラフの一部を“部分有向グラフ”と呼ぶ。部分有向グラフは、有向グラフを構成する多くのノード及びリンクの一部を含む。図3(a)の部分有向グラフBGa及び図3(b)の部分有向グラフBGbは部分有向グラフの一例である。部分有向グラフBGaを見ると以下のことがわかる。
・ノード“NOT”61aを終点とするリンク62aが存在する。リンク62aが他のどのノードを起点としているかは不明である。
・同様に、ノード“NOT”61bを終点とするリンク62b及びノード“NOT”61cを終点とするリンク62cが存在する。リンク62b及びリンク62cが他のどのノードを起点としているかは不明である。
・ノード“NOT”61aを起点としノード“OR”61dを終点とするリンク62dが存在する。
・同様に、ノード“NOT”61bを起点としノード“OR”61dを終点とするリンク62e、及び、ノード“NOT”61cを起点としノード“OR”61dを終点とするリンク62fが存在する。
・ノード“AND”63a及びノード“NOT”63bが存在する。
・ノード“AND”63aを終点とする3本のリンク64a、リンク64b及びリンク64cが存在する。リンク64a、リンク64b及びリンク64cが他のどのノードを起点としているかは不明である。
・ノード“AND”63aを起点としノード“NOT”63bを終点とするリンク64dが存在する。
差分解析装置は、以下の差分を抽出することになる。
差分♭1:有向グラフBGにおいては、3つのノード“NOT”51f、51g及び51hがノード“OR”51jに対して繋がっている一方、有向グラフBGdにおいては、ノード“AND”52iが3本のリンクを受け、ノード“NOT”52kに対して繋がっている。
差分♭2:ノード“IN”の数が、有向グラフBGにおいては3つである一方、有向グラフBGdにおいては4つである。
差分♭3:有向グラフBGにおいては存在しないノード“OR”53gが、有向グラフBGdにおいては存在する。
差分解析装置は、前記の差分♭2及び差分♭3を抽出するが、前記の差分♭1を抽出することはない。なぜなら、差分♭1は、設計上の微差として等価ルールに設定されているからである。
図5は、ノード対応情報36の例である。差分解析装置は、2つの有向グラフを比較する際にノード対応情報36を作成する。ここでは説明を単純にするために、差分解析装置が、「有向グラフBGm(図2(b))の3つのノード“IN”のそれぞれが、有向グラフBGd(図4)の4つのノード“IN”のうちのどれに対応するか」を判断する例を説明する。
I〈51c,52c〉+I〈51c,52d〉+I〈51c,52e〉+I〈51c,52f〉≦1
・制約式の左辺は、“1”又は“0”であること。
・つまり、ノード51cが、ノード52c、52d、52e及び52fのうちのいずれか1つに対応する、又は、ノード51cが、ノード52c、52d、52e及び52fのうちのいずれにも対応しないこと。
なお、前記の制約式は、ノード51cを基準とした制約式である。7つのノード(ノード51c、51d、51e、52c、52d、52e及び52f)が存在するので、制約式も7本存在することになる。
類似度評価ルール#1:リンク先のノードの種別が同じであれば、W=“10”とする。リンク先のノードの種別が異なれば、W=“0”とする。
類似度評価ルール#3:リンク先のノードが複数ある場合は、それぞれのリンク先のノードについて種別の同異を算出し、算出結果を加算する。
・各行には、“I×W”の値が3つ記載されており、そのそれぞれの値は、“1×0”、“1×10”及び“1×20”のうちのいずれかであり、そのセルの位置は、前記した制約式の条件を満たしている。つまり、有向グラフBGmの3つのノードのそれぞれに対して、有向グラフBGdの4つのノードのうちの1つが、相互に重複しないように対応している。
・各行の空白のセルは、制約式に従い、その候補においてはI=“0”となる対応関係のセルである。したがって、Wがどのような値を取ったとしても常に“I×W=0”となるので、当該セルは空白となっている。
・各行に対し、3つの“I×W”の値の和が、類似度として算出されている。
・図5の候補4の行において、ノード51cにはノード52cが対応し、ノード51dにはノード52eが対応し、ノード51eにはノード52fが対応している。
・図5の候補4の行において、ノード52dについての列は3つ存在するが、そのいずれもが空白になっている。つまり、ノード52dは、対応相手を有さない。
・図2(b)において、ノード51eを起点とするリンクが終点とするノードは2つ存在し、それらの種別は、“T”及び“OUT”である。図4において、ノード52fを起点とするリンクが終点とするノードは2つ存在し、それらの種別もまた、“T”及び“OUT”である。この結果図5の候補4の行において、W〈51e,52f〉=10+10=20となる。
・図2(b)において、ノード51cを起点とするリンクが終点とするノードの種別は、“AND”である。図4において、ノード52cを起点とするリンクが終点とするノードの種別は、“OR”である。この結果図5の候補4の行において、W〈51c,52c〉=0となる。
図6に沿って、差分解析装置1の構成を説明する。差分解析装置1は、一般的なコンピュータである。差分解析装置1は、中央制御装置11、入力装置12、出力装置13、主記憶装置14及び補助記憶装置15を有する。これらは、バスによって相互に接続されている。補助記憶装置15は、ロジック図面31(例えば図1の符号LGに相当)、有向グラフ32(例えば図2(a)の符号BGに相当)、等価ルール33、類似度評価ルール34、ノード補正情報35、ノード対応情報36、要素情報37、信号線情報38、ノード情報39及びリンク情報40を記憶している(詳細後記)。
図8(a)及び図8(b)に沿って、要素情報37を説明する。要素情報37においては、図面ID欄101に記憶された図面IDに関連付けて、要素ID欄102には要素IDが、種別欄103には種別が、X座標欄104にはX座標が、Y座標欄105にはY座標が、領域欄106には領域フラグが、属性欄107には属性が、属性値欄108には属性値が記憶されている。
要素ID欄102の要素IDは、ロジック図面の要素を一意に特定する識別子である。
種別欄103の種別は、要素の種別である。
X座標欄104のX座標は、ロジック図面における、要素のX軸の座標値(右が正の方向)である。
Y座標欄105のY座標は、ロジック図面における、要素のY軸の座標値(上が正の方向)である。
属性欄107の属性は、要素のパラメータである。例えば、“WT”は、タイマのパラメータが、待機時間“Waiting Time”であることを示している。
属性値欄108の属性値は、パラメータ値である。例えば“1.0”は、待機時間が1時間であることを示す。
なお、ユーザは、抽出したい差分の内容に応じて、任意に属性欄107及び属性値欄108に対し値を設定することができる。
図9(a)及び図9(b)に沿って、信号線情報38を説明する。信号線情報38においては、図面ID欄111に記憶された図面IDに関連付けて、信号線ID欄112には信号線IDが、起点要素ID欄113には起点要素IDが、終点要素ID欄114には終点要素IDが、起点ポートID欄115には起点ポートIDが、終点ポートID欄116には終点ポートIDが記憶されている。
信号線ID欄112の信号線IDは、ロジック図面の信号線を一意に特定する識別子である。
起点要素ID欄113の起点要素IDは、信号線の起点となる要素の要素IDである。
終点要素ID欄114の終点要素IDは、信号線の終点となる要素の要素IDである。
起点ポートID欄115の起点ポートIDは、信号線の起点となる要素のポートを一意に特定する識別子である。
終点ポートID欄116の終点ポートIDは、信号線の終点となる要素のポートを一意に特定する識別子である。
図10(a)及び図10(b)に沿って、ノード情報39を説明する。ノード情報39においては、図面ID欄121に記憶された図面IDに関連付けて、ノードID欄122にはノードIDが、種別欄123には種別が、ラベル欄124にはラベルが、ラベル値欄125にはラベル値が記憶されている。
ノードID欄122のノードIDは、ロジック図面から変換された有向グラフ(以降“被変換有向グラフ”と呼ぶことがある)におけるノードを一意に特定する識別子である。ここでは、分り易さのために、あるノードのノードIDは、当該ノードの変換元である要素の要素ID(図8(a)及び図8(b))と一致している。
種別欄123の種別は、被変換有向グラフにおけるノードの種別である。
ラベル欄124のラベルは、被変換有向グラフにおけるノードの属性である。
ラベル値欄125のラベル値は、被変換有向グラフにおけるノードの属性値である。
なお、あるノードの種別、ラベル及びラベル値は、当該ノードの変換元である要素の種別、属性及び属性値(図8(a)及び図8(b))とそれぞれ一致している。
図11(a)及び図11(b)に沿って、リンク情報40を説明する。リンク情報40においては、図面ID欄131に記憶された図面IDに関連付けて、リンクID欄132にはリンクIDが、起点ノードID欄133には起点ノードIDが、終点ノードID欄134には終点ノードIDが、ラベル1欄135にはラベル値1が、ラベル2欄136にはラベル値2が記憶されている。
リンクID欄132のリンクIDは、被変換有向グラフにおけるリンクを一意に特定する識別子である。ここでは、分り易さのために、あるリンクのリンクIDは、当該リンクの変換元である信号線の信号線ID(図9(a)及び図9(b))と一致している。
起点ノードID欄133の起点ノードIDは、被変換有向グラフにおけるリンクの起点となるノードのノードIDである。
終点ノードID欄134の終点ノードIDは、被変換有向グラフにおけるリンクの終点となるノードのノードIDである。
ラベル1欄136のラベル値2は、被変換有向グラフにおけるリンクの終点となるノードのポートIDである。
なお、あるリンクの起点(終点)ノードID及びラベル値1(2)は、当該リンクの変換元である信号線の起点(終点)要素ID及び起点(終点)ポートID(図9(a)及び図9(b))とそれぞれ一致している。
図12は、処理手順のフローチャートである。以降、図12の説明に沿って、適宜のタイミングで、図13〜図19の説明を加えて行く。
ステップS201において、差分解析装置1のルール受付部21は、等価ルールを受け付ける。具体的には、第1に、ルール受付部21は、出力装置13に等価ルール入力画面71a(図13)を表示する。このとき、補正前欄72a及び補正後欄72bは空白になっている。
第4に、ルール受付部21は、補正前の部分有向グラフ72a、補正後の部分有向グラフ72b及びタイトル76を相互に関連付けて、等価ルール33として補助記憶装置15に記憶する(図6参照)。
ユーザがルール追加ボタン78を押下する都度、ルール受付部21は、ステップS201の“第1”〜“第4”の処理を繰り返す。すると複数の等価ルール33が補助記憶装置15に蓄積されて行く。
第5に、ルール受付部21は、ユーザが設定終了ボタン79を押下するのを受け付ける。
なお、後記するステップS202においてロジック画面が入力されることになる。しかしながら、それに先んじてユーザは、ステップS201の処理の準備又は事後確認として、相互に等価であると看做すべき部分を含む2つのロジック図面を登録しておくこともできる。ユーザが等価事例設定タブ80を選択すると、等価ルール入力画面71a(図13)は、等価事例入力画面71b(図14)に遷移する。ユーザは、等価ロジックファイル読込欄81a及び81bに任意の2つのロジック図面の格納位置をそれぞれ入力する(又は格納位置とリンクしたアイコン等を選択する)。すると、ルール受付部21は、補助記憶装置15又は外部の記憶装置から当該ロジック図面を検索し、ロジック図面表示欄82a及び82bに表示する。ユーザは、タイトル欄76に対して等価ロジック図面のタイトルを入力し、適用ボタン77を押下する。すると、ルール受付部21は、ロジック図面表示欄82a及び82bに表示された2つのロジック並びに図面タイトル76を相互に関連付けて、等価ロジック図面として補助記憶装置15に記憶する。
等価ルール入力画面71a(図13)において、ユーザがリスト83から任意のタイトルを選択すると、ルール受付部21は、そのタイトルに関連付けられている補正前の部分有向グラフ72a及び補正後の部分有向グラフ72bを表示する。ユーザが補正前編集ボタン84a及び/又は補正後編集ボタン84bを押下すると、ルール受付部21は、補正前の部分有向グラフ72a及び/又は補正後の部分有向グラフ72bをアクティブ状態にする。この状態で、ルール受付部21は、ユーザが補正前の部分有向グラフ72a及び/又は補正後の部分有向グラフ72bを編集し、その後設定終了ボタン79を押下するのを受け付ける。そして、ルール受付部21は、編集後の等価ルールを補助記憶装置15に記憶する。アクティブ状態でユーザが不適用ボタン85を押下すると、ルール受付部21は、当該等価ルールを補助記憶装置15から削除する。このように、ユーザは、検出するべき差分のレベルを変更することができる。
ルール受付部21は、同様の方法で、ユーザが等価ロジック図面を編集・削除することも可能である。
第2に、ルール受付部21は、ユーザが、ノード種別欄92aに第1の評価係数を入力するのを受け付ける。第1の評価係数は、前記の類似度評価ルール#1に対応している。
第3に、ルール受付部21は、ユーザが、ノード群欄92bに第2の評価係数を入力するのを受け付ける。第2の評価係数は、前記の類似度評価ルール#2に対応している。なお、このときルール受付部21は、ユーザが複数の群及び各群に属する種別を入力するのも受け付ける。
第5に、ルール受付部21は、ユーザが、属性欄93aに属性を入力し、属性値欄93bに、属性が一致した場合に与えられる第3の評価係数を入力するのを受け付ける。
第6に、ルール受付部21は、ステップS202の“第2”〜“第5”において受け付けた情報を、類似度評価ルール34(図6)として補助記憶装置15に記憶する。
第3に、ロジック図面受付部22は、第1のロジック図面及びその指定領域に基づき、要素情報37(図8(a))及び信号線情報38(図9(a))を作成する。
第4に、ロジック図面受付部22は、第2のロジック図面及びその指定領域に基づき、要素情報37(図8(b))及び信号線情報38(図9(b))を作成する。
第2に、有向グラフ作成部23は、ステップS203の“第4”において作成した要素情報37(図8(b))及び信号線情報38(図9(b))を、ノード情報39(図10(b))及びリンク情報40(図11(b))に変換する。ここで変換されたノード情報39及びリンク情報40に基づいて描画される有向グラフが、“第2の有向グラフ”である。
第2に、等価補正部24は、ステップS204の“第1”において作成したノード情報39及びリンク情報40と、等価ルールに含まれる補正前の部分有向グラフとを突き合わせる。そして、等価補正部24は、ノード情報39及びリンク情報40のうち補正前の部分有向グラフに一致する部分を、等価ルールに含まれる補正後の部分有向グラフで置換する。このとき、第1の有向グラフは、一部が補正後の部分有向グラフで置換されたものとなっている。この置換後の第1の有向グラフを“補正後の第1の有向グラフ”と呼ぶ。
当該補正の際、等価補正部24は、ノード情報39(図10(a))を、図16(a)のノード情報39に変更する。その変更点は以下の通りである(図2(a)及び図2(b)も参照)。
・図10(a)におけるノード51f、51g、51h及び51jについてのレコードが、図16(a)においては削除されている。
・図16(a)においては、ノード51x及び51yについてのレコードが新設されている。
・図11(a)におけるリンクL06、L07及びL08についてのレコードが、図16(b)においては削除されている。
・図16(b)においては、リンクL13についてのレコードが新設されている。
・図16(b)においては、リンクL03、L04及びL09についての終点ノードIDが変更されている。
・図16(b)においては、リンクL11及びL12についての起点ノードIDが変更されている。
・図16(b)においては、リンクL04及びL09についてのラベル値2が変更されている。
ステップS207の説明に戻り、第3に、差分表示処理部26は、図5の候補4の行の評価係数W〈51e,52f〉の値“20”を、“要素の評価係数が大きい”のコメントとともに、評価欄97cに表示する。
その後、処理手順を終了する。
前記の図5及び図12のステップS206では、差分抽出部25が第1の有向グラフと第2の有向グラフとを比較し、2つのノードの対応関係に対して評価係数“W”を与える例を説明した。当該比較をより高精度で行なうための変形例1を図20に示す。いま、比較元及び比較先において比較対象となっているノードを擬人化して“本人”と呼ぶ。同様に、本人から信号が直接伝搬されていく先のノードを“子”と呼び、子から信号が直接伝搬されていく先のノードを“孫”と呼ぶ。この様子が図20に示されている。
ユーザは、ある要素の識別子(要素ID)を引き継ぎつつ、設計の諸段階でその要素の種別又は属性を変化させて行くこともある。例えば、要素IDを“51t”に維持したまま、その要素の種別を“OR”から“AND”に変更することがある。このような要素を“同一性維持要素”と呼ぶ。このような場合、差分抽出部25は、同一性維持要素に対応するノードのノードIDも変化させずに同一に維持する。そして、差分抽出部25は、ノード同士の対応関係に対して評価係数を与えるとき、ノードIDが同じノードの対応関係に対しては、ノードに関連付けられている他の情報の如何にかかわらず、評価係数の最大値を与える。つまり、差分抽出部25は、このような組合せのノードを同じものと看做す。
差分解析装置1は、前記した処理手順のステップの順番のうちの一部をユーザが望むように変化させてもよい。具体的には、差分解析装置1は、処理手順が始まる前に、“等価ルール設定”ボタン、“類似度評価ルール設定”ボタン、“ロジック図面入力”ボタン及び“差分評価実行・確認”ボタンを出力装置13に表示する。
前記では、差分解析装置1は、ロジック図面の要素の形状の差分及び信号線の形状の差分を表示するべき差分としない例を説明した。しかしながら、等価ルールにこれらの差分を反映させ、類似度評価ルールにこれらの一致に対する評価係数を反映させることによって、差分解析装置1は、これらの相違を表示するべき差分として認識できるようになる。
例えば、設計の上流段階において、要素の位置の一致に対する評価係数を小さくしておけば、差分解析装置1は、要素の細かな位置の差分を表示しない。設計の下流段階において、当該評価係数を徐々に大きくして行けば、差分解析装置1は、要素の細かな位置の差分を表示するようになる。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
(1)差分解析装置は、等価ルールを必要に応じて柔軟に変化させることによって、抽出するべきロジック図面同士の差分を変化させることができる。
(2)差分解析装置は、等価ルールを容易かつ確実にユーザに定義させることができる。
(3)差分解析装置は、有向グラフの一部を部分有向グラフに置換することにより、有向グラフ同士の差分のうち抽出する必要がないものを確実に無視することができる。
(4)差分解析装置は、ロジック図面のどの部分が差分となるのかをユーザに容易に視認させることができる。
(5)差分解析装置は、有向グラフ同士の差分の抽出を客観的かつ高精度で行なうことができる。
(6)差分分析装置は、ユーザが同じ識別子を割り当てたノード同士を、無条件で同じものであると看做すことができる。
(7)差分解析装置は、ユーザが真に比較したいロジック画面の部分をユーザに指定させることができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
11 中央制御装置
12 入力装置
13 出力装置
14 主記憶装置(記憶部)
15 補助記憶装置(記憶部)
21 ルール受付部
22 ロジック図面受付部
23 有向グラフ作成部
24 等価補正部
25 差分抽出部
26 差分表示処理部
31 ロジック図面
32 有向グラフ
33 等価ルール
34 類似度評価ルール
35 ノード補正情報
36 ノード対応情報
37 要素情報
38 信号線情報
39 ノード情報
40 リンク情報
Claims (9)
- ロジックの等価性を定義するルールを受け付けるルール受付部と、
前記ロジックを使用して作成された第1のロジック図面及び第2のロジック図面を受け付けるロジック図面受付部と、
前記第1のロジック図面から要素及び信号線を抽出することにより前記第1のロジック図面を第1の有向グラフに変換し、前記第2のロジック図面から要素及び信号線を抽出することにより前記第2のロジック図面を第2の有向グラフに変換する有向グラフ作成部と、
前記受け付けたルールに基づき、前記変換した第1の有向グラフを補正し、又は、前記変換した第2の有向グラフを補正する等価補正部と、
前記第1の有向グラフと前記補正後の第2の有向グラフとを比較することによって、又は、前記第2の有向グラフと前記補正後の第1の有向グラフとを比較することによって、前記第1のロジック図面と前記第2のロジック図面との差分を抽出する差分抽出部と、
前記抽出した差分を画面に表示する差分表示処理部と、
を備えることを特徴とする差分解析装置。 - 前記ルール受付部は、
前記有向グラフの部分のうち相互に等価であると看做される部分有向グラフをユーザが画面上で描画するのを受け付けること、
を特徴とする請求項1に記載の差分解析装置。 - 前記等価補正部は、
前記変換した第1の有向グラフ又は前記変換した第2の有向グラフの一部を、前記受け付けた部分有向グラフに置換することによって、前記変換した第1の有向グラフ又は前記変換した第2の有向グラフを補正すること、
を特徴とする請求項2に記載の差分解析装置。 - 前記差分表示処理部は、
前記抽出した差分を、前記第1のロジック図面及び前記第2のロジック図面を表示する画面上に併せて表示すること、
を特徴とする請求項3に記載の差分解析装置。 - 前記差分抽出部は、
前記有向グラフに含まれるノード及びリンクの接続関係に基づき前記ノード同士の類似の程度を数値化した評価係数を算出することにより前記有向グラフ同士を比較すること、
を特徴とする請求項4に記載の差分解析装置。 - 前記差分抽出部は、
前記ノードを識別する情報が一致する場合は、前記ノードに関連付けられる他の情報の如何にかかわらず、前記ノードが同一であると看做すこと、
を特徴とする請求項5に記載の差分解析装置。 - 前記ロジック図面受付部は、
前記ユーザが、前記第1のロジック図面及び前記第2のロジック図面のそれぞれに対し、比較対象となる領域を指定するのを受け付け、
前記差分抽出部は、
前記受け付けた領域において、前記差分を抽出すること、
を特徴とする請求項6に記載の差分解析装置。 - 差分解析装置のルール受付部は、
ロジックの等価性を定義するルールを受け付け、
前記差分解析装置のロジック図面受付部は、
前記ロジックを使用して作成された第1のロジック図面及び第2のロジック図面を受け付け、
前記差分解析装置の有向グラフ作成部は、
前記第1のロジック図面から要素及び信号線を抽出することにより前記第1のロジック図面を第1の有向グラフに変換し、前記第2のロジック図面から要素及び信号線を抽出することにより前記第2のロジック図面を第2の有向グラフに変換し、
前記差分解析装置の等価補正部は、
前記受け付けたルールに基づき、前記変換した第1の有向グラフを補正し、又は、前記変換した第2の有向グラフを補正し、
前記差分解析装置の差分抽出部は、
前記第1の有向グラフと前記補正後の第2の有向グラフとを比較することによって、又は、前記第2の有向グラフと前記補正後の第1の有向グラフとを比較することによって、前記第1のロジック図面と前記第2のロジック図面との差分を抽出し、
前記差分解析装置の差分表示処理部は、
前記抽出した差分を画面に表示すること、
を特徴とする前記差分解析装置の差分解析方法。 - 差分解析装置のルール受付部に対し、
ロジックの等価性を定義するルールを受け付ける処理を実行させ、
前記差分解析装置のロジック図面受付部に対し、
前記ロジックを使用して作成された第1のロジック図面及び第2のロジック図面を受け付ける処理を実行させ、
前記差分解析装置の有向グラフ作成部に対し、
前記第1のロジック図面から要素及び信号線を抽出することにより前記第1のロジック図面を第1の有向グラフに変換し、前記第2のロジック図面から要素及び信号線を抽出することにより前記第2のロジック図面を第2の有向グラフに変換する処理を実行させ、
前記差分解析装置の等価補正部に対し、
前記受け付けたルールに基づき、前記変換した第1の有向グラフを補正し、又は、前記変換した第2の有向グラフを補正する処理を実行させ、
前記差分解析装置の差分抽出部に対し、
前記第1の有向グラフと前記補正後の第2の有向グラフとを比較することによって、又は、前記第2の有向グラフと前記補正後の第1の有向グラフとを比較することによって、前記第1のロジック図面と前記第2のロジック図面との差分を抽出する処理を実行させ、
前記差分解析装置の差分表示処理部に対し、
前記抽出した差分を画面に表示する処理を実行させること、
を特徴とする、前記差分解析装置を機能させるための差分解析プログラム。
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