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JP6565396B2 - 内燃機関の潤滑機構 - Google Patents
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JP6565396B2 - 内燃機関の潤滑機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の潤滑機構に関し、特に、内燃機関の始動時にオイルを効率良く供給することができる内燃機関の潤滑機構に関する。
内燃機関にあっては、特許文献1に開示されているように、シリンダヘッドの内部に動弁室を備えた構成が知られており、動弁室には、吸排気バルブを開閉操作するための動弁機構が配設されている。動弁機構は、一体に回転するカムシャフト及びカムと、カムの回転によって揺動するロッカーアームとを備え、ロッカーアームの揺動によって吸排気バルブが開閉される。この開閉時に、カムはロッカーアームのローラに転動可能に接触するようになっている。
特開2011−208545号公報
上記動弁機構におけるカムやローラ等にあっては、内燃機関を長期間停止したままにしておくと、付着したオイルが下方に落ち切ってしまう、という問題がある。このため、内燃機関を再始動したときに、オイル切れした状態での運転に陥り、カム等における潤滑が十分に行われずに摩擦によって劣化したり、騒音が発生したりするという問題が発生する恐れがある。なお、内燃機関を始動した後、オイルポンプの駆動によって所定のオイル通路から動弁機構にオイルが供給されるが、始動した直後の初期段階では、オイル通路等におけるエアが抜けるまで、オイル供給がない若しくは不十分となり、上述した問題が発生することとなる。
ここで、特許文献1においては、凹形状のオイル溜め部で捕集したオイルをカムシャフトに供給しているが、内燃機関を長時間停止した場合には、オイル溜め部のオイルが流れ出る構造となっており、上記の問題を解決することができない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の始動前に動弁機構にオイルを効果的に供給することができる内燃機関の潤滑機構を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の潤滑機構は、自動二輪車に搭載された内燃機関において、シリンダヘッドの内部に配設された動弁機構に対しオイルを供給する内燃機関の潤滑機構であって、前記動弁機構の上方にはオイル溜め部が設けられ、該オイル溜め部は、車体が傾斜した状態でオイルを溜める貯留空間を形成してオイルを下方から受け止め可能な底面部と、該底面部の一端側に形成されてオイルを供給する供給口と、前記底面部の他端側から立ち上がる側面部とを備え、前記底面部は、車体が傾斜した状態で他端側が一端側より低くなって前記貯留空間を形成する一方、当該傾斜した状態から直立状態になるときに、一端側が他端側より低くなり前記供給口から前記貯留空間に溜められたオイルを前記動弁機構に向かって供給し、前記底面部の上方に所定間隔を隔てて形成された頂面部を更に備え、前記側面部は、前記頂面部と前記底面部とを連結するよう設けられ、車体が傾斜した状態で、前記頂面部に付着したオイルが前記側面部を通って前記底面部上に流入することを特徴とする。
この構成によれば、車体を傾斜させておくだけでオイル溜め部にオイルを溜めておくことができ、しかも、傾斜した車体を直立させる方向に動かすだけで動弁機構にオイルを供給することができる。これにより、内燃機関を始動しなくても動弁機構にオイルを供給することができ、内燃機関の始動時においてオイルによる潤滑効果を得ることができる。この結果、内燃機関を長期間停止して動弁機構に付着したオイルが下方に落ち切っても、溜められたオイルを動弁機構に供給することが可能となって、動弁機構での摩擦による劣化や騒音の発生を低減することができる。また、底面部、側面部及び供給口の簡単な構成によってオイル溜め部を形成でき、また、オイルを圧送する機構を用いずにオイルの供給を行うことができる。これにより、加工や組み付けの工数、部品点数を抑え、生産性の向上を達成することができる。更に、動弁機構の駆動によって飛散して頂面部に付着したオイルをオイル溜め部内に溜めることができる。従って、例えば、シリンダヘッドカバーの内面を頂面部とすることで、部品点数を増やさずにオイルの収集効率を高めることができる。また、本発明の内燃機関の潤滑機構は、自動二輪車に搭載された内燃機関において、シリンダヘッドの内部に配設された動弁機構に対しオイルを供給する内燃機関の潤滑機構であって、前記動弁機構の上方にはオイル溜め部が設けられ、該オイル溜め部は、車体が傾斜した状態でオイルを溜める貯留空間を形成してオイルを下方から受け止め可能な底面部と、該底面部の一端側に形成されてオイルを供給する供給口と、前記底面部の他端側から立ち上がる側面部とを備え、前記底面部は、車体が傾斜した状態で他端側が一端側より低くなって前記貯留空間を形成する一方、当該傾斜した状態から直立状態になるときに、一端側が他端側より低くなり前記供給口から前記貯留空間に溜められたオイルを前記動弁機構に向かって供給し、前記自動二輪車は、車体を傾斜した自立状態を維持するスタンドを備え、該スタンドは、車体における前記底面部の一端及び他端を結ぶ方向の該他端側に設けられ、前記オイル溜め部は、前記スタンドによる前記自立状態でオイルを溜める一方、該自立状態から車体を直立状態に近付けるときに、溜められたオイルを前記動弁機構に向かって供給することを特徴とする。この構成によれば、車体を傾斜させておくだけでオイル溜め部にオイルを溜めておくことができ、しかも、傾斜した車体を直立させる方向に動かすだけで動弁機構にオイルを供給することができる。これにより、内燃機関を始動しなくても動弁機構にオイルを供給することができ、内燃機関の始動時においてオイルによる潤滑効果を得ることができる。この結果、内燃機関を長期間停止して動弁機構に付着したオイルが下方に落ち切っても、溜められたオイルを動弁機構に供給することが可能となって、動弁機構での摩擦による劣化や騒音の発生を低減することができる。また、底面部、側面部及び供給口の簡単な構成によってオイル溜め部を形成でき、また、オイルを圧送する機構を用いずにオイルの供給を行うことができる。これにより、加工や組み付けの工数、部品点数を抑え、生産性の向上を達成することができる。更に、スタンドを用いた駐輪時等にオイル溜め部にオイルを溜め置き、この状態から発車の準備等をすべく車体を直立状態にすることで、オイル溜め部から動弁機構にオイルを供給することができる。これにより、内燃機関の始動前に運転者がスタンドを解除したり車体を動かしたりする動作で、動弁機構にオイルを簡単且つ確実に供給することができる。
本発明の内燃機関の潤滑機構において、前記オイル溜め部は、前記動弁機構の上方に配設されたハウジングに設けられ、該ハウジングの上面側を陥没させることによって形成されるとよい。この構成では、ハウジングにオイル溜め部を形成することで、オイル溜め部の形成位置について設計の自由度を高めることができ、動弁機構での潤滑効果を向上させることができる。
本発明の内燃機関の潤滑機構において、前記オイル溜め部は、上部を開放する開口を備えているとよい。この構成では、開口を通じて、エンジン運転時の動弁機構の駆動によって飛散したオイルをオイル溜め部内に効率良く貯留することができる。
本発明の内燃機関の潤滑機構において、前記底面部の上方に所定間隔を隔てて形成された頂面部を更に備え、前記側面部は、前記頂面部と前記底面部とを連結するよう設けられ、車体が傾斜した状態で、前記頂面部に付着したオイルが前記側面部を通って前記底面部上に流入するとよい。この構成では、動弁機構の駆動によって飛散して頂面部に付着したオイルをオイル溜め部内に溜めることができる。従って、例えば、シリンダヘッドカバーの内面を頂面部とすることで、部品点数を増やさずにオイルの収集効率を高めることができる。
本発明の内燃機関の潤滑機構において、前記動弁機構は、複数のカムが形成されたカムシャフトを含み、該カムそれぞれの上方に前記オイル溜め部が設けられるとよい。この構成では、摩擦が発生し易いカムに対して集中的にオイルを供給でき、カム周りの潤滑効果を向上させて劣化や騒音の発生をより良く低減することができる。
本発明の内燃機関の潤滑機構において、前記自動二輪車は、車体を傾斜した自立状態を維持するスタンドを備え、前記オイル溜め部は、前記スタンドによる前記自立状態でオイルを溜める一方、該自立状態から車体を起こして直立状態に近付けるときに、溜められたオイルを前記動弁機構に向かって供給するとよい。この構成では、スタンドを用いた駐輪時等にオイル溜め部にオイルを溜め置き、この状態から発車の準備等をすべく車体を直立状態にすることで、オイル溜め部から動弁機構にオイルを供給することができる。これにより、内燃機関の始動前に運転者がスタンドを解除したり車体を動かしたりする動作で、動弁機構にオイルを簡単且つ確実に供給することができる。
本発明によれば、車体の傾きによってオイル溜め部におけるオイルの貯留と供給とを切り替え、内燃機関の始動前に動弁機構にオイルを効果的に供給することができる。
本実施の形態に係る内燃機関を斜め後方から見た概略斜視図である。 図1の平面図である。 図2のA−A線に沿うカムシャフト及びハウジングの断面図である。 図2の部分拡大図である。 オイル溜め部におけるオイルの貯留を説明するための拡大断面図である。 オイル溜め部からのオイルの供給を説明するための拡大断面図である。 変形例に係るオイル溜め部に関する図5と同様の断面図である。 変形例に係るオイル溜め部に関する図6と同様の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明の内燃機関を自動二輪車に搭載される並列4気筒エンジンとした例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明に係る内燃機関を、単気筒エンジン、並列2気筒エンジンとしたり、V型エンジンとしたりしてもよい。本発明に係る潤滑機構を除いては、自動二輪車及び内燃機関の各構成は、公知のものが採用され、それらの全体図を省略する。また、以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の一部の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る内燃機関を斜め後方から見た概略斜視図であり、図2は、図1の平面図である。ここで、以下の図においては、自動二輪車(不図示)の車体前方を矢印FR、車体後方を矢印RE、車体左側を矢印L、車体右側を矢印R、車幅方向を矢印W、上側を矢印T、下側を矢印Bでそれぞれ示す。
図1及び図2に示すように、エンジン(内燃機関)10は、自動二輪車のフレーム(不図示)によって懸架された状態で支持される。エンジン10は、シリンダ(不図示)の上方に取り付けられるシリンダヘッド11を備えている。シリンダヘッド11は、上部を開放する形状に設けられ、その上部は、シリンダヘッドカバー(不図示)によって閉塞される。ここで、本実施の形態に係るエンジン10は、横置きクランク式の並列4気筒エンジンとなる。従って、シリンダヘッド11の後面に吸気ポート12、前面に排気ポート13(図1では不図示)がそれぞれ4箇所位置で開口して設けられている。排気ポート13には、排気管(不図示)が接続され、吸気ポート12には、エアクリーナ(不図示)や燃料噴射装置(不図示)が接続される。
シリンダヘッド11とシリンダヘッドカバー(不図示)との間には、車幅方向となる左右方向に延在するカムシャフト15が設けられている。カムシャフト15は、シリンダヘッド11の内部に回転可能に配設されるとともに、前後に並んで2本設けられている。カムシャフト15には、吸気バルブ及び排気バルブ(何れも不図示)の配設位置に応じて複数のカム16が形成されている。カムシャフト15とカム16は一体に回転し、回転するカム16によって吸気バルブ及び排気バルブが往復動される。このとき、回転するカム16は、吸気バルブ機構及び排気バルブ機構に接触、或いは、ロッカーアーム(不図示)に接触し、擦れ合うように押圧して吸気バルブ及び排気バルブを往復動させる。ここにおいて、吸気バルブ及び排気バルブを往復動させるためのカムシャフト15、カム16、ロッカーアーム等によって動弁機構が構成される。
前後のカムシャフト15の上方には、それぞれハウジング20が配設され、これら2体のハウジング20は、同一構造とされる。ハウジング20は、シリンダヘッド11に対してボルト等の締結具(不図示)を介して固定されている。ハウジング20は、カムシャフト15をシリンダヘッド11と上下に挟み込むように設けられている。ハウジング20及びシリンダヘッド11とカムシャフト15との間に軸受構造(不図示)が設けられ、この軸受構造を介してカムシャフト15が回転自在に支持される。軸受構造はカム16の軸方向両側に設けられ、ハウジング20はこれら軸受構造を連結する様にカムの上方に架設配置されている。後述するオイル溜め部30は、この架設部分に形成されている。
ハウジング20は、平面視で車体幅方向に長い概略長方形状をなすハウジング本体21と、ハウジング本体21の上面側に形成された複数のオイル溜め部30とを備えている。各オイル溜め部30は、平面視で方形状に形成されている。
図3は、図2のA−A線に沿うカムシャフト及びハウジングの断面図である。図3に示すように、オイル溜め部30は、複数のカム16のそれぞれの上方に形成されている。オイル溜め部30は、ハウジング本体21の上面側を陥没させた凹状に形成される。従って、オイル溜め部30は、上部を開放する開口31を備えて形成される。なお、オイル溜め部30の容積を確保するために、上方に突出した突出部を開口31の周縁に設けてもよい。
図4は、図2の部分拡大図である。図5は、オイル溜め部におけるオイルの貯留を説明するための拡大断面図である。図4及び図5に示すように、オイル溜め部30は、開口31の形成縁から垂下する左側面部32、右側面部33、前面部34及び後面部35(図5では不図示)と、左側面部32、前面部34及び後面部35の下端に連なる底面部36と、底面部36の右端側(一端側)と右側面部33との間でハウジング本体21を貫通するように形成される供給口37とを備えている。左側面部32は、底面部36の左端側(他端側)から立ち上がるようになり、前面部34及び後面部35は底面部36の前端及び後端側から立ち上がるようになる。供給口37は、前後方向に延在するスロット穴状に形成され、自動二輪車が直立した状態でカム16の直上位置となるように設けられている。なお、カム16への滴下を確実にするために、供給口37の周囲から下方に突出する突起を設けてもよい。
図6は、オイル溜め部からのオイルの供給を説明するための拡大断面図である。ここで、図5及び図6では、自動二輪車(不図示)の車体を左に傾けた自立状態に保持するサイドスタンドSを模式的に併記する。サイドスタンドSは、車体の左側において、図5に示す起立位置(車体を自立状態に保持する位置)と図6に示す収納位置との間で回動可能に設けられている。停車時や駐輪時においては、図5に示すように、サイドスタンドSを起立位置として車体が自立状態になる。このとき、車体は、左側に倒れる方向に若干傾き、カムシャフト15の軸線も左下がりに傾斜する。一方、走行時(直進時)では、図6に示すように、サイドスタンドSを収納位置として車体が直立状態、つまり車体が左右両方に傾いていない状態となり、カムシャフト15の軸線は水平方向に向けられる。
図5に示すように、サイドスタンドSで車体が自立する自立状態では、底面部36は、供給口37の反対側が低くなる。つまり、底面部36の右端側(一端側)に対して底面部36の左側(他端側)が低くなる。言い換えると、底面部36は供給口37側より左側面部32側の方が低く左下がりに傾斜する状態となる。従って、左側面部32、前面部34、後面部35(図5では不図示、図4参照)、底面部36が有底容器状に形成され、それらの内側にオイルOLを溜めることができる貯留空間38が形成される。このとき、底面部36はオイルOLを下方から受け止めるようになる。なお、底面部36の左右方向の傾斜角度は、サイドスタンドSで車体が自立する自立状態でのカムシャフトの左右方向の傾斜角度と水平との間の角度に設定される。
その一方、図6に示すように、サイドスタンドSを収納して車体が直立状態になるときに、底面部36の傾斜方向は、図5に示した傾斜方向と反対方向つまり右下がりに傾斜する方向となる。言い換えると、底面部36は、左側面部32側より供給口37側の方が低く傾斜する方向に向けられる。従って、貯留空間38内に溜められたオイルOLは、供給口37を通じて滴下されることとなる。そして、供給口37は、カム16の真上に配置されるので、供給口37からカム16に向かってオイルOLが供給される。
以上の構成においては、エンジン運転時における潤滑油の供給やカムシャフト15の回転等によってシリンダヘッド11(図1参照)内にオイルが飛散する。飛散したオイルOLは、停車時や駐輪時に下方に落ちてシリンダヘッド11内に溜まり、その一部が開口31を通じてオイル溜め部30内にも落下する。オイル溜め部30では、スタンドSを用いた駐輪時等に、図5に示すように貯留空間38が形成されるので、オイル溜め部30内に捕集したオイルOLを貯留空間38に溜めることができる。この状態から、車体を起こして直立状態に近付けると、左下がりに傾斜する底面部36が図6に示すように右下がりに傾くようになり、貯留空間38に溜められたオイルOLが供給口37からカム16に向かって滴下されて供給される。
従って、エンジン10の始動前に、スタンドSによる自立を解除したり車体を動かしたりする動作によって、運転者が意識しないうちにカム16にオイルOLを供給できる。しかも、オイルポンプやオイル通路を用いずにオイルOLを供給でき、エンジン10の構造の簡略化を通じて、加工や組み付けの工数削減、部品点数削減を図ることができ、生産性を向上することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、エンジン10を長期間停止した後でエンジン10を再始動する直前にカム16にオイルOLを供給して潤滑効果を得ることができる。これにより、長時間の停止によってカム16に付着したオイルOLが落ち切った場合でも、始動開始時にはカム16がオイルOLによって潤滑され、カム16での摩擦による劣化や騒音の発生を回避することができる。なお、エンジン10が始動した直後を過ぎれば、オイルポンプ(不図示)の駆動によって、カム16を含む動弁機構へオイルOLが供給される。
また、ハウジング20にオイル溜め部30を形成したので、オイル溜め部30のレイアウトについての自由度を高めることができ、潤滑効果が高くなるような設計の容易化を図ることができる。更に、開口31を大きくすることでオイルOLの捕集領域を広く確保でき、オイルOLの捕集、供給を効率的に行うことができる。
更に、複数のカム16に応じてオイル溜め部30も複数形成したので、カム16周りでの潤滑効果をより良く向上させ、カム16の劣化や騒音が発生することを防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや位置、形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、オイル溜め部30によってカム16にオイルを供給したが、これに限られず、カム16に加え、或いは、カム16に替えて動弁機構における他の構成(例えば、ロッカーアーム等)にオイルを供給してもよい。
また、オイル溜め部30の開口31や供給口37等の平面形状は、図示例に限定されるものでなく、上記実施の形態と同様にオイルの供給を行える限りにおいて変更してもよい。例えば、開口31を供給口37側が頂点となる三角形状とし、供給口37を円形としてオイルOLの供給位置を点状としてもよい。
また、底面部36の形状は、種々の変更が可能であり、図5及び図6に示す左右方向での断面視で段差が生じるように形成してもよい。更に、車体が直立状態になるときに、供給口37からオイルOLの供給を行える限りにおいて、底面部36が右下がりにならずに水平にする等、変更してもよい。また、底面部36は、前後方向で断面視したときに、前後方向中央が凹むU字状或いはV字状に形成してもよい。供給口37も含め漏斗状に形成してもよい。
また、図7及び図8に示すように、オイル溜め部40をシリンダヘッドカバー50に設けてもよい。図7は、変形例に係るオイル溜め部に関する図5と同様の断面図であり、図8は、変形例に係るオイル溜め部に関する図6と同様の断面図である。
変形例に係るオイル溜め部40は、シリンダヘッドカバー50の上壁51における頂面部としての内面51aに設けられる。オイル溜め部40は、内面51aから下方に所定間隔を隔てて形成された底面部46と、底面部46の左端側から立ち上がり、内面51aと底面部46とを連結するように設けられた側面部42とを備えている。底面部46及び側面部42の前後両端側には、内面51aとの間を塞ぐように設けられた前面部44及び後面部(不図示)が設けられ、それらの右端側が開放して供給口47として形成されるとともに、それらの内部が貯留空間48として形成される。底面部46の傾きは、上記実施の形態の底面部36と同様に設定され、図7に示す状態で左下がりとなって、図5で示す状態と同様にして貯留空間48にオイルOLが貯留される。その一方、図8に示す状態では、図6で示す状態と同様にして底面部46が右下がりとなって貯留空間48に溜められたオイルOLが供給口47からカム16に供給される。
ここで、図7に示す状態では、飛散したオイルOLは、シリンダヘッドカバー50の上壁51における内面51aに付着する。付着したオイルOLは、車体の傾斜によって内面51aで左側に流れていき、オイル溜め部40に至ったオイルOLは供給口47を通って底面部46上に流入する。これにより、シリンダヘッドカバー50を利用してオイル溜め部40の貯留空間48にオイルOLを捕集することができ、部品点数を増やさずにオイルOLの収集効率を高めることができる。
以上説明したように、本発明は、内燃機関の始動前に動弁機構にオイルを効果的に供給することができる、という効果を有し、駐輪時や停車時に車体が傾いた状態になる自動二輪車に搭載される内燃機関に有用である。
10 エンジン(内燃機関)
11 シリンダヘッド
15 カムシャフト(動弁機構)
16 カム(動弁機構)
20 ハウジング
30、40 オイル溜め部
32 左側面部(側面部)
36、46 底面部
37、47 供給口
38、48 貯留空間
42 側面部
OL オイル
S サイドスタンド(スタンド)

Claims (7)

  1. 自動二輪車に搭載された内燃機関において、シリンダヘッドの内部に配設された動弁機構に対しオイルを供給する内燃機関の潤滑機構であって、
    前記動弁機構の上方にはオイル溜め部が設けられ、該オイル溜め部は、車体が傾斜した状態でオイルを溜める貯留空間を形成してオイルを下方から受け止め可能な底面部と、該底面部の一端側に形成されてオイルを供給する供給口と、前記底面部の他端側から立ち上がる側面部とを備え、
    前記底面部は、車体が傾斜した状態で他端側が一端側より低くなって前記貯留空間を形成する一方、当該傾斜した状態から直立状態になるときに、一端側が他端側より低くなり前記供給口から前記貯留空間に溜められたオイルを前記動弁機構に向かって供給し、
    前記底面部の上方に所定間隔を隔てて形成された頂面部を更に備え、
    前記側面部は、前記頂面部と前記底面部とを連結するよう設けられ、
    車体が傾斜した状態で、前記頂面部に付着したオイルが前記側面部を通って前記底面部上に流入することを特徴とする内燃機関の潤滑機構。
  2. 自動二輪車に搭載された内燃機関において、シリンダヘッドの内部に配設された動弁機構に対しオイルを供給する内燃機関の潤滑機構であって、
    前記動弁機構の上方にはオイル溜め部が設けられ、該オイル溜め部は、車体が傾斜した状態でオイルを溜める貯留空間を形成してオイルを下方から受け止め可能な底面部と、該底面部の一端側に形成されてオイルを供給する供給口と、前記底面部の他端側から立ち上がる側面部とを備え、
    前記底面部は、車体が傾斜した状態で他端側が一端側より低くなって前記貯留空間を形成する一方、当該傾斜した状態から直立状態になるときに、一端側が他端側より低くなり前記供給口から前記貯留空間に溜められたオイルを前記動弁機構に向かって供給し、
    前記自動二輪車は、車体を傾斜した自立状態を維持するスタンドを備え、該スタンドは、車体における前記底面部の一端及び他端を結ぶ方向の該他端側に設けられ、
    前記オイル溜め部は、前記スタンドによる前記自立状態でオイルを溜める一方、該自立状態から車体を直立状態に近付けるときに、溜められたオイルを前記動弁機構に向かって供給することを特徴とする内燃機関の潤滑機構。
  3. 前記オイル溜め部は、前記動弁機構の上方に配設されたハウジングに設けられ、該ハウジングの上面側を陥没させることによって形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の潤滑機構。
  4. 前記オイル溜め部は、上部を開放する開口を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の内燃機関の潤滑機構。
  5. 前記底面部の上方に所定間隔を隔てて形成された頂面部を更に備え、
    前記側面部は、前記頂面部と前記底面部とを連結するよう設けられ、
    車体が傾斜した状態で、前記頂面部に付着したオイルが前記側面部を通って前記底面部上に流入することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の潤滑機構。
  6. 前記動弁機構は、複数のカムが形成されたカムシャフトを含み、該カムそれぞれの上方に前記オイル溜め部が設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の内燃機関の潤滑機構。
  7. 前記自動二輪車は、車体を傾斜した自立状態を維持するスタンドを備え、
    前記オイル溜め部は、前記スタンドによる前記自立状態でオイルを溜める一方、該自立状態から車体を直立状態に近付けるときに、溜められたオイルを前記動弁機構に向かって供給することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の潤滑機構。
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