本発明の一実施形態について、図面を用いて以下に説明する。本実施形態では、情報処理システムの一例として、ネットワークを介して接続された複数の端末装置間で音声データの送受信を行う電子会議システムを例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態に係る電子会議システムの全体構成図である。電子会議システム100(情報処理システム)は、会議に出席する複数のユーザがそれぞれ使用する複数の端末装置10と、各端末装置10と情報通信を行うサーバ20とを含んで構成されている。図1では、6台の端末装置10a〜10fと、各端末装置10a〜10fに通信ネットワーク30を介して接続される1台のサーバ20とを示している。なお、電子会議システム100を構成する端末装置10の台数は限定されない。以下では、各端末装置において共通する構成を説明する際は、端末装置10と総称して説明する。
図1に示すように、各端末装置10とサーバ20とは、LAN(Local Area Network)やインターネット等の通信ネットワーク30を介して相互に接続されている。なお、図1及び後述する他の図において、点線はネットワーク接続されている状態を示している。各端末装置間の制御情報等は、通信ネットワーク30を介して各端末装置間で送受信される。
図2は、端末装置10及びサーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。端末装置10は、CPU101、メモリ102、記憶部103、通信部104、操作部105、表示部106、音声入力部107、及び音声出力部108を含むコンピュータで構成されている。これらのハードウェア要素はバスにより相互にデータの授受が可能に接続されている。CPU101は、端末装置10の各部を制御したり、各種の情報処理を実行したりする。メモリ102は、各種のプログラムやデータを保持する。メモリ102には、CPU101の作業領域も確保される。記憶部103は、各種のファイルやドキュメント等のデータを記憶する。通信部104は、通信ネットワーク30を介して、サーバ20や他の端末装置10とデータ通信を行う。操作部105は、キーボード、マウス、ペンツール、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部106は、Webブラウザ等のアプリケーションソフトを介して各種のファイルやドキュメント等を表示する表示画面である。また、表示部106は、電子会議においてユーザの操作を受け付けるための操作画面を表示する。音声入力部107は、電子会議において発言したユーザの音声が入力されるマイクである。音声出力部108は、電子会議において、他の端末装置10から受信した音声データを音声として出力するスピーカである。これら記憶部103、操作部105、表示部106、音声入力部107、及び音声出力部108は、端末装置10の外部に設けられ、通信ネットワーク30を介して端末装置10に接続されていてもよい。また、端末装置10には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。端末装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末等である。
サーバ20は、CPU201、メモリ202、記憶部203、及び通信部204を含むコンピュータで構成されている。これらのハードウェア要素はバスにより相互にデータの授受が可能に接続されている。CPU201は、サーバ20の各部を制御したり、各種の情報処理を実行したりする。メモリ202は、各種のプログラムやデータを保持する。メモリ202には、CPU201の作業領域も確保される。記憶部203は、各種のファイルやドキュメント等のデータを記憶する。通信部204は、通信ネットワーク30を介して、各端末装置10とデータ通信を行う。
ここで、各端末装置10は、ユーザが発言した音声データを送信する送信機能と、該音声データを受信する受信機能との両機能を兼ね備えていても良いし、何れかの機能のみを備えていてもよい。各端末装置10が備える機能は、各端末装置10を使用するユーザの指示や電子会議の形態等に基づいて決定することができる。
[第1通信路確立処理]
次に、電子会議システム100における通信路(第1通信路)を確立するための処理を実現するための機能について説明する。
図3及び図4は、電子会議システム100の具体的な構成を示す機能ブロック図である。説明の便宜上、図3に示す端末装置10aでは、送信機能に対応する機能ブロックを示し、図4に示す端末装置10bでは、受信機能に対応する機能ブロックを示している。なお、上述のように、端末装置10aがさらに受信機能(図4参照)を備え、端末装置10bがさらに送信機能(図3参照)を備えていてもよい。以下では、必要に応じて、各端末装置が上記両機能を備えている場合にも言及する。
サーバ20は、図3及び図4に示すように、送信要求受信部21、受信要求受信部22、判定処理部23、及び、端末情報生成部24を含んでいる。端末装置10aは、図3に示すように、送信要求送信部11、判定結果取得部12、端末情報取得部13、通信路確立部14(第1通信路確立手段)、音声送信部15、及び、表示制御部16を含んでいる。端末装置10bは、図4に示すように、受信要求送信部41、判定結果取得部42、表示制御部43、及び、音声受信部44を含んでいる。
各端末装置10及びサーバ20に含まれる上記各要素は、それぞれのメモリ102、202(図2参照)に格納されたプログラムをそれぞれのCPU101、201が実行することにより実現される。
上記プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカード等のコンピュータが読み取り可能な情報記憶媒体から端末装置10及びサーバ20にインストールされてもよいし、インターネット等の通信ネットワーク30を介してダウンロードされてもよいし、上記各要素に対応するプログラムが予め記憶されたサーバ20から、所定の要素に対応するプログラムが各端末装置10にダウンロードされてもよい。
例えば、図5に示すように、各端末装置10a〜10fが通信ネットワーク30を介してサーバ20に接続されたネットワーク構成において、各端末装置10a〜10fがサーバ20に接続された時点で、上記各要素に対応するプログラムが予め記憶されたサーバ20から、各端末装置10a〜10fのそれぞれのメモリ102に、所定の要素に対応するプログラムがダウンロードされてもよい。ダウンロードされるプログラムは、例えばJavaScript(登録商標)により構成されてもよい。各端末装置10a〜10fは、サーバ20に接続すると、上記プログラムを取得する。
上記プログラムに対応する各機能について説明する。以下では、電子会議の進行に応じた電子会議システム100の処理の流れに準じて説明する。
まず、電子会議において、ユーザは、自身の発言(音声)を他の端末装置10へ送信することを希望する場合、すなわち、自身の端末装置と他の端末装置との間に音声データ(第1音声データ)を送信するための第1通信路を確立することを要求する場合、端末装置10の操作部105を操作して、その旨の指示を与える。例えば、ユーザAは、電子会議において、自身が使用する端末装置10a(図3参照)の表示部106に表示された「音声送信」の選択画面(例えば、チェックボックスや電子的ボタン)を、キーボードやマウス等を使用して選択する。端末装置10aの送信要求送信部11は、受け付けたユーザAの要求(以下、送信要求という。)を、サーバ20に送信する。なお、例えば、ユーザAが「音声送信」のチェックボックスを外した場合や所定の条件を満たした場合(後述)は、送信要求送信部11は、送信の解除要求を送信する。例えば、送信要求送信部11は、送信要求を送信する場合は「+1」を送信し、解除要求を送信する場合は「−1」を送信する。
また、電子会議において、ユーザは、他のユーザの発言(音声)を受信することを希望する場合、端末装置10の操作部105を操作して、その旨の指示を与える。例えば、ユーザBは、電子会議において、自身が使用する端末装置10b(図4参照)の表示部106に表示された「音声受信」の選択画面(例えば、チェックボックスや電子的ボタン)を、キーボードやマウス等を使用して選択する。端末装置10bの受信要求送信部41は、受け付けたユーザBの要求(以下、受信要求という。)を、サーバ20に送信する。なお、例えば、ユーザBが「音声受信」のチェックボックスを外した場合や所定の条件を満たした場合(後述)は、受信要求送信部41は、受信の解除要求を送信する。例えば、受信要求送信部41は、受信要求を送信する場合は「+1」を送信し、解除要求を送信する場合は「−1」を送信する。
なお、各端末装置10では、「音声送信」及び「音声受信」の両方の選択画面が表示されており、各ユーザは、各選択画面を個別に選択することが可能になっている。例えば、端末装置10aにおいて、ユーザAは、「音声送信」及び「音声受信」の両方を選択することもできる。
サーバ20の送信要求受信部21は、端末装置10の送信要求送信部11から送信された送信要求を受信する。例えば、端末装置10a、10fのそれぞれから送信要求が送信された場合、送信要求受信部21は、両端末装置10a、10fの送信要求を受信する。
サーバ20の受信要求受信部22は、端末装置10の受信要求送信部41から送信された受信要求を受信する。例えば、端末装置10a〜10fのそれぞれから受信要求が送信された場合、受信要求受信部22は、各端末装置10a〜10fの受信要求を受信する。
サーバ20の判定処理部23は、送信要求受信部21により受信された送信要求に基づいて、該送信要求を送信した端末装置10における音声送信の許否を判定する。具体的には、判定処理部23は、送信要求受信部21により受信された送信要求を行った端末装置の合計台数と、予め設定された設定台数とを比較し、合計台数が設定台数以下であるか否かを判定する。そして、判定処理部23は、合計台数が設定台数以下である場合は、送信要求を行った端末装置における音声送信を許可し、合計台数が設定台数を超える場合は、音声送信を不許可にする。例えば、設定台数が「3」に設定されている場合に、端末装置10a、10fが送信要求を行った場合、合計台数(2台)は設定台数(3台)以下であるため、端末装置10a、10fにおける音声送信を許可する。
ここで、判定処理部23は、現時点(判定対象の端末装置が送信要求を行った時点)で送信要求を行っている端末装置10の合計台数を算出する。例えば、端末装置10a、10fが既に送信要求を行っており、新たに端末装置10bが送信要求を行った場合、現時点の上記合計台数は3台となる。よって、例えば、設定台数が「2」に設定されている場合に、端末装置10a、10fが既に送信要求を行っており(音声送信が既に行われていてもよい)、新たに端末装置10bが送信要求を行った場合は、合計台数(3台)が設定台数(2台)を超えるため、新たに送信要求を行った端末装置10bの音声送信を不許可にする。
このように、音声送信は、送信要求を行った順に設定台数に達するまで許可が与えられる。また、音声送信が許可された端末装置10の台数が設定台数に達した場合は、何れかの端末装置10において音声送信(第1通信路)が解除された場合に、他の端末装置10の音声送信の許可が与えられ得る。
判定処理部23は、上記判定結果(許可通知、不許可通知)を、送信要求を送信した端末装置10に送信する。
また、判定処理部23は、受信要求受信部22により受信された受信要求に基づいて、該受信要求を送信した端末装置10における音声受信の許否を判定してもよい。例えば、判定処理部23は、受信要求受信部22により受信された受信要求を行った端末装置10の合計台数と、予め設定された設定台数とを比較し、合計台数が設定台数以下であるか否かを判定してもよい。また、後述する他の条件に基づいて、上記音声受信の許否を判定してもよい(後述の変形例1)。また、判定処理部23は、受信要求受信部22により受信された全ての受信要求について、音声受信を許可してもよい。判定処理部23は、上記判定結果(許可通知、不許可通知)を、受信要求を送信した端末装置10に送信する。
さらに、判定処理部23は、送信要求を行える端末装置10の合計台数が設定台数に達した場合に、送信端末数が規定値(設定台数)に達し、これ以上の送信要求が行えないことを示す通知(メッセージ)を、サーバ20に接続されている全端末装置10に送信してもよい。同様に、送信解除要求を受けて送信要求を行える台数が設定台数を下回った場合に、送信要求が可能になったことを示す通知を、全端末装置10に送信してもよい。また、設定台数に達するまでの残りの台数自体を示す通知を送信しても良い。例えば、設定台数が2台だった場合に、端末装置10aからの送信要求があった場合には端末装置10aに送信許可を通知するとともに、全端末装置10に設定台数に達するまでの残りの台数である「1(台)」を送信し、次に端末装置10fからの送信要求があった場合には端末装置10fに送信許可を通知するとともに、全端末装置10に「0(台)」を送信し、さらに今度は端末装置10aから送信解除要求があった場合には全端末装置10に「1(台)」を送信する、といった具合である。なお、判定処理部23は、受信要求に対しても上記と同様の処理を実行しても良い。
サーバ20の端末情報生成部24は、送信要求受信部21により受信された送信要求と、判定処理部23における上記判定結果に基づいて、送信端末情報を生成する。具体的には、端末情報生成部24は、合計台数が設定台数以下である場合に、音声送信を許可する端末装置10の端末情報を一覧にした送信端末リストを生成する。例えば、端末装置10a、10fから受信した送信要求が許可された場合、端末情報生成部24は、端末装置10a、10fの名称、識別情報(端末ID、IPアドレス等)等の端末情報を一覧にした送信端末リストを生成する。図6には、送信端末リストの一例を示している。端末情報生成部24は、受信された送信要求が許可される度、又は送信要求が解除される度に、送信端末リストを更新する。生成された送信端末リストは、端末リストDB203aに保存される。
また、端末情報生成部24は、受信要求受信部22により受信された受信要求に基づいて、受信端末情報を生成する。具体的には、端末情報生成部24は、受信要求を許可する端末装置10の端末情報を一覧にした受信端末リストを生成する。例えば、端末装置10a〜10fから受信した受信要求が許可された場合、端末情報生成部24は、端末装置10a〜10fの名称、識別情報(端末ID、IPアドレス等)等の端末情報を一覧にした受信端末リストを生成する。図7には、受信端末リストの一例を示している。端末情報生成部24は、受信された受信要求が許可される度、又は受信要求が解除される度に、受信端末リストを更新する。図8には、図7の状態において、ネットワーク接続された端末装置10g(図示せず)から受信された新たな受信要求が許可された場合の、更新された受信端末リストを示している。生成された受信端末リストは、端末リストDB203aに保存される。
また、端末情報生成部24は、判定処理部23において音声送信が許可された端末装置10に対して、上記受信端末リストを送信する。さらに、端末情報生成部24は、上記受信端末リストが更新(変更)された際も音声送信が許可された端末装置10に対して、更新された受信端末リストを送信する。例えば、端末装置10a、10fに対して音声送信が許可された場合、端末情報生成部24は、上記受信端末リスト(図7参照)を端末装置10a、10fに送信する。また、上記受信端末リストが更新された際も、端末情報生成部24は、更新された受信端末リストを端末装置10a、10fに送信する。その際、変更された(追加された)受信端末リストだけを送信しても良い。
端末装置10aの判定結果取得部12は、サーバ20の判定処理部23における上記判定結果を受信(又は取得)する。例えば、端末装置10a、10fの判定結果取得部12は、サーバ20から、音声送信の許可通知を取得する。
端末装置10aの端末情報取得部13(端末情報受信部)は、サーバ20の端末情報生成部24から受信端末リストを受信(又は取得)する。例えば、端末装置10a、10fの端末情報取得部13は、サーバ20から、図7に示す受信端末リストを取得する。
端末装置10aの通信路確立部14は、端末情報取得部13により取得された受信端末リストに基づいて、他の端末装置10との間に、音声データを送信する(送受信させる)ための第1通信路を確立する。取得した受信端末リストは、記憶部103に保存される。例えば、端末装置10aの通信路確立部14は、端末装置10aと、端末装置10b、10c、10d、10e、10fそれぞれとの間に第1通信路を確立する。図9には、端末装置10aと端末装置10b、10c、10d、10e、10fそれぞれとの間に確立された第1通信路を示すネットワーク構成を示している。同様に、端末装置10fの通信路確立部14は、端末装置10fと、端末装置10a、10b、10c、10d、10eそれぞれとの間に第1通信路を確立する。図10には、端末装置10fと端末装置10a、10b、10c、10d、10eそれぞれとの間に確立された第1通信路を示すネットワーク構成を示している。図11には、上記の例において確立される全ての第1通信路を示すネットワーク構成を示している。図9〜図11において、矢印の向きは、音声データの送信方向を示している。なお、図9〜図11では、サーバ20を介さずに音声データを送受信する構成を示しているが、ネットワーク構成はこれに限定されず、サーバ20を中継器として音声データを送受信する構成であってもよい。
また、第1通信路の確立は、例えば、音声送信する端末装置(送信端末装置)が、音声受信する端末装置(受信端末装置)に対して、受信端末情報のIPアドレス及びポート番号に基づいて行われる。また、例えば、ユーザAが端末装置10aの表示部106に表示された「音声送信」のチェックボックスを外した場合、通信路確立部14は、確立した第1通信路を解除する。
端末装置10aの音声送信部15は、通信路確立部14により上記第1通信路が確立されると、音声入力部107に入力された音声データを、上記第1通信路を介して各端末装置10に送信(配信)する。例えば、音声送信部15は、端末装置10aの音声入力部107に入力されたユーザAの発言(音声)に対応する音声データを、第1通信路(図11の一重線)を介して端末装置10b、10c、10d、10e、10fに送信し、端末装置10fの音声入力部107に入力されたユーザFの発言(音声)に対応する音声データを、第1通信路(図11の二重線)を介して端末装置10a、10b、10c、10d、10eに送信する。これにより、ユーザAとユーザFの発言(音声データ)が、例えば同じタイミングで他の端末装置10に送信され得る。なお、音声送信部15は、各端末装置10に、ストリーム送信(ストリーミング)を行ってもよいし、音声データファイルを送信してもよい。また、送信端末装置及び受信端末装置ともにWebブラウザが組み込まれている場合は、WebRTC(Web Real-Time Communication)を用いて、送信端末装置の音声ストリームを受信端末装置に接続させてもよい良い。
端末装置10aの表示制御部16は、判定結果取得部12により取得された上記判定結果に応じた表示内容を、表示部106に表示させる。例えば、判定結果取得部12がサーバ20から音声送信の許可通知を取得した場合は、表示制御部16は、表示部106に、音声送信が許可された旨のメッセージを表示させる。また、判定結果取得部12がサーバ20から音声送信の不許可通知を取得した場合は、表示制御部16は、表示部106に、音声送信の不許可を示すエラーメッセージを表示させるとともに、表示部106に表示された「音声送信」の選択画面(チェックボックスや電子的ボタン)を選択できないように変更する。例えば、音声送信(送信要求)を選択するための電子的ボタンを、グレーアウト(不活性化)表示して選択(押下)できないようにしたり、表示部106に、「現在送信要求はできない」という旨の注記を表示したりしてもよい。このように、表示制御部16は、ユーザが新たな音声送信(送信要求)ができないように表示部106の表示内容を制御してもよい。
端末装置10bの判定結果取得部42は、サーバ20の判定処理部23における上記判定結果を受信(又は取得)する。例えば、端末装置10a〜10fの判定結果取得部42は、サーバ20から、音声受信の許可通知を取得する。
端末装置10bの表示制御部43は、判定結果取得部42により上記許可通知が取得されると、表示部106に、音声受信が許可された旨のメッセージを表示させる。また、判定結果取得部42がサーバ20から音声受信の不許可通知を取得した場合は、表示制御部43は、表示部106に、音声受信の不許可を示すエラーメッセージを表示させるとともに、表示部106に表示された「音声受信」の選択画面(チェックボックスや電子的ボタン)を選択できないように変更する。
端末装置10bの音声受信部44は、上記第1通信路を介して送信される音声データを受信する。音声出力部108は、受信された音声データを変換して音声を出力する。例えば、端末装置10b、10c、10d、10e、10fのそれぞれの音声受信部44は、端末装置10aから第1通信路(図11の一重線)を介して送信されるユーザAの発言(音声)に対応する音声データを受信し、それぞれの音声出力部108は音声を出力する。また、端末装置10a、10b、10c、10d、10eのそれぞれの音声受信部44は、端末装置10fから第1通信路(図11の二重線)を介して送信されるユーザFの発言(音声)に対応する音声データを受信し、それぞれの音声出力部108は音声を出力する。これにより、例えば端末装置10b、10c、10d、10eのユーザB、ユーザC、ユーザD、及びユーザEは、ユーザAの発言とユーザFの発言を同じタイミングで聞くことができる。
次に、サーバ20における処理の流れを、フロー図を用いて説明する。図12は、サーバ20が端末装置10から送信要求を受信した場合のフロー図を示している。
まず、端末装置10から送信要求が送信されると、送信要求受信部21は該送信要求を受信する(S101)。次に、判定処理部23は、送信要求を行った端末装置10の合計台数と、予め設定された設定台数とを比較し、合計台数が設定台数以下であるか否かを判定する(S102)。
上記合計台数が上記設定台数以下である場合は、判定処理部23は、送信要求を行った端末装置10に音声送信の許可通知を送信するとともに、端末情報生成部24は、送信端末リスト(図6参照)を生成する(S103)。続いて、端末情報生成部24は、送信端末リストに登録した端末装置10に対して、受信要求を行った端末装置の情報を一覧にした受信端末リストを送信する(S104)。
S102の処理において、上記合計台数が上記設定台数を超える場合は、判定処理部23は、送信要求を送信した端末装置10に音声送信の不許可通知を送信する(S105)。上記S101からS105の処理は、電子会議が終了するまで繰り返される(S106)。
図13は、サーバ20が端末装置10から受信要求を受信した場合のフロー図を示している。
まず、端末装置10から受信要求が送信されると、受信要求受信部22は該受信要求を受信する(S201)。次に、端末情報生成部24は、受信端末リスト(図7参照)を生成又は更新する(S202)。次に、端末情報生成部24は、受信端末リストに登録した端末装置10に対して、音声受信の許可通知を送信する(S203)。なおここでは、受信要求受信部22により受信された全ての受信要求について音声受信が許可された場合を示しているが、判定処理部23は、予め設定された設定台数以下である場合のみ音声受信を許可し、不許可の場合は、音声受信の不許可通知を端末装置10に送信するようにしても良い。次に、端末情報生成部24は、送信端末リストを取得して、送信端末リストに登録されている端末装置10の1台毎に、受信端末リストを送信する(S204)。なお、受信端末リストが変更(更新)された場合は、変更があった(追加された)受信端末リストだけを送信しても良い。上記S201からS204の処理は、電子会議が終了するまで繰り返される(S205)。
図14は、端末装置10において、ユーザが送信要求を行った場合のフロー図を示している。
まず、電子会議において、端末装置10がユーザから送信要求を受け付ける(S301)。次に、送信要求送信部11は、受け付けた送信要求をサーバ20に送信する(S302)。サーバ20は、送信要求を受信すると、図12に示すS101からS105の処理を実行する。
次に、端末装置10の判定結果取得部12は、サーバ20から送信許可通知又は送信不許可通知を取得する(S303)。送信許可通知を取得した場合は、端末情報取得部13は、サーバ20から受信端末リストを取得する(S304)。
次に、通信路確立部14は、受信端末リストから任意の1つの端末装置10の端末情報(端末ID)を取得する(S305)。次に、通信路確立部14は、取得した端末情報に対応する端末装置10に対して音声データを送信するための第1通信路を確立する(S306)。通信路確立部14は、受信端末リストに登録されている全ての端末装置10について、第1通信路を確立する処理を実行する(S307)。
次に、音声送信部15は、確立された第1通信路を介して、音声データを各端末装置10に送信する(S308)。
上記S303の処理において、判定結果取得部12がサーバ20から送信不許可通知を取得した場合は、端末装置10の表示制御部16は、表示部106にエラーメッセージを表示させる(S309)。上記S301からS309の処理は、電子会議が終了するまで繰り返される(S310)。
以上のように、電子会議システム100は、発言権を有する(音声を送信する)送信端末数に上限を設けるとともに、送信を許可する端末装置をユーザの指示に応じて動的に変化させて、送信が許可された端末装置と、他の端末装置との間に第1通信路を確立する構成を有している。
[第2通信路確立処理]
本実施形態に係る電子会議システム100は、上記「第1通信路確立処理」を実行する構成に加えて、特定の端末装置間において限定した、メディアデータの送受信を行うための通信路(第2通信路)(以下、限定通信路という。)を確立するための処理を実行する構成を有している。例えば、会議中に図11に示す通信路(第1通信路)が確立されている状態において、端末装置10cのユーザCと端末装置10dのユーザDとが、他のユーザに聞かれることなく互いに会話できるように、端末装置10c及び端末装置10d間に限定した限定通信路を確立する。なお、限定通信路を介して送受信されるデータは、音声データに限定されず、映像データであってもよい。以下では、音声データ(第2音声データ)を例に挙げて説明する。
図15は、電子会議システム100の第2通信路確立処理を実行するための具体的な構成を示す機能ブロック図である。図15に示すように、サーバ20は、図3及び図4に示す構成に加えて、さらに限定通話要求受信部25を含んでおり、端末装置10は、図3及び図4に示す構成に加えて、さらに、限定通話要求送信部51及び許否結果送信部52を含んでいる。なお、図15に示す端末装置10では、説明の便宜上、図3及び図4に示す構成のうち一部の構成を示し、他の構成は省略している。
以下では、第2通信路確立処理について、図16のフロー図を参照しつつ、電子会議の進行に応じた電子会議システム100の処理の流れに準じて説明する。
まず、図11に示す第1通信路が確立されている状態で電子会議が行われているときに、ユーザCが、他のユーザに聞かれることなくユーザDと会話をしたい場合、すなわち、ユーザCが、端末装置10cと端末装置10dとの間に音声データを送受信するための限定通信路を確立することを希望する場合、ユーザCは自身が使用する端末装置10cの操作部105を操作して、その旨の指示を与える。具体的には例えば、ユーザCは、キーボードやマウス等を使用して、端末装置10cの表示部106に表示されたチェックボックス等の画面上で、「限定通話」を選択するとともに、通話を希望する相手(ここではユーザD)を選択する。端末装置10cの限定通話要求送信部51は、受け付けたユーザCの要求(以下、限定通話要求という。)を、サーバ20に送信する(S11)。なお、例えば、ユーザCが「限定通話」のチェックボックスを外した場合や所定の条件を満たした場合(後述)は、限定通話要求送信部51は、限定通話の解除要求を送信する。例えば、限定通話要求送信部51は、限定通話要求を送信する場合は「+1」を送信し、解除要求を送信する場合は「−1」を送信する。
サーバ20の限定通話要求受信部25(確立要求受信手段)は、端末装置10の限定通話要求送信部51から送信された限定通話要求を受信する。例えば、端末装置10cから、端末装置10c、10d間の限定通話を希望する旨の限定通話要求が送信された場合、限定通話要求受信部25は、端末装置10cから該限定通話要求を受信する。
サーバ20の判定処理部23は、上記限定通話要求を受信すると、限定通話の相手先の端末装置10に、限定通話の許否を問い合わせるメッセージを送信する。例えば、判定処理部23は、端末装置10dに上記メッセージを送信する(S12)。
端末装置10の表示制御部16は、上記メッセージを受信すると、端末装置10の表示部106に、限定通話を許可するか拒否するかを選択するための画面を表示させる。例えば、ユーザDの端末装置10dの表示制御部16は、表示部106に、限定通話の対象となる端末装置10の情報である「端末装置10c、10d」と、限定通話の対象となるユーザの情報である「ユーザC、D」とを表示させるとともに、限定通話の許可を示す「許可」、又は、限定通話の拒否を示す「拒否」を選択する選択画面を表示させる。
端末装置10の許否結果送信部52は、上記メッセージに対する回答をサーバ20に送信する。例えば、ユーザDが「許可」を選択した場合は、端末装置10dの許否結果送信部52は、ユーザC、D間の限定通話を許可する旨の回答をサーバ20に送信し(S13)、ユーザDが「拒否」を選択した場合は、端末装置10dの許否結果送信部52は、ユーザC、D間の限定通話を拒否する旨の回答をサーバ20に送信する。
サーバ20の判定処理部23(許否受信手段)は、端末装置10の許否結果送信部52から上記回答を受信すると、限定通話要求を送信した端末装置10に上記回答を送信する。例えば、判定処理部23は、端末装置10dの許否結果送信部52から「許可」を受信すると、端末装置10cに「許可」を送信し(S14)、端末装置10dの許否結果送信部52から「拒否」を受信すると、端末装置10cに「拒否」を送信する。
端末装置10の通信路確立部14(第2通信路確立手段)は、サーバ20の判定処理部23から「許可」を受信すると、限定通話の対象となる他の端末装置10との間に、音声データを送信するための限定通信路を確立する。例えば、ユーザC、D間の限定通話が許可された場合は、端末装置10cの通信路確立部14は、音声ストリームを取得し、端末装置10dに対する通信路を確立する(音声ストリームを送信する)(S15)。端末装置10dの通信路確立部14は、端末装置10cから音声ストリームを受信すると、音声ストリームを取得し、端末装置10cに対する通信路を確立する(音声ストリームを返信する)(S16)。これにより、端末装置10c、10d間に限定された通信路が確立される。なお、端末装置10cがサーバ20の判定処理部23から「拒否」を受信すると、端末装置10cの表示制御部16は、表示部106にエラーメッセージを表示させてもよい。
図17は、図16に示す処理により限定通信路が確立されたネットワーク構成を示している。図17の点線の矢印が限定通信路を示している。上記の構成によれば、端末装置10c、10d間に限定された通信路が確立されるため、他のユーザに通話内容を聞かれることなく、ユーザC、D間で限定通話が可能となる。なお、上記の構成では、端末装置間に確立される通信路は、一方向にデータ送信可能な通信路であるが、上記通信路はこれに限定されず、双方向にデータ送信可能な1つの通信路であってもよい。
図17に示すネットワーク構成において、限定通信路が確立されてユーザC、D間で限定通話が開始された場合、端末装置10c、10dそれぞれの音声出力部108は、音声受信部44(図4参照)が受信した発言者(ユーザA、F)の音声(ブロードキャスト中の音声)の音量を下げて出力してもよい。これにより、ブロードキャストされている音声(ユーザA、Fの音声)の概要を理解しつつ、ユーザC、D間で限定通話を容易に行うことができる。
また、通信路確立部14は、限定通信路が確立されてから一定時間、限定通話が行われない場合に、限定通信路を解除してもよい。この場合、限定通話要求送信部51は、限定通話の解除要求をサーバ20に送信する。
また、限定通信路が確立される複数の端末装置10には、発言者(会議の発表者)が使用する端末装置10が含まれてもよい。例えば、図11に示すネットワーク構成において、発言者のユーザA(会議の発表者)が使用する端末装置10aと、発言者以外のユーザB(会議の参加者)が利用する端末装置10bとの間で限定通信路が確立されてもよい。例えば、ユーザBが、他のユーザに聞かれることなくユーザAにコメントを伝えたい場合(耳打ちしたい場合)、すなわち、ユーザBが、端末装置10bと端末装置10aとの間に音声データを送信するための限定通信路を確立することを希望する場合、図18に示す第2通信路確立処理を実行することにより実現可能となる。図18に示す処理は、図16に示す処理のS11〜S15と同一である。図19は、図18の処理により限定通信路が確立されたネットワーク構成を示している。なお、図18に示す処理は、発言者以外のユーザ(会議の参加者)が利用する端末装置10間においても適用可能である。例えば、ユーザBが、他のユーザに聞かれることなくユーザCにコメントを伝えたい場合(耳打ちしたい場合)にも適用可能である。
ここで、図18に示す処理では、発言者のユーザAの端末装置10aから音声ストリームの返信が行われないが、端末装置10aから音声がブロードキャストされていない場合には、端末装置10aから音声ストリームを返信して、端末装置10aから端末装置10bへの限定通信路を確立してもよい。また、図18に示す処理では、ユーザBの音声をリアルタイムで端末装置10aに送信せず、ユーザBの音声を一時的に記憶しておき、所定のタイミング、例えばユーザAの発言が一定時間中断しているタイミングで、ユーザBの音声を端末装置10aに送信してもよい。
限定通信路を確立する対象となる端末装置10は、2台に限定されず、3台以上であってもよい。図20は、3台の端末装置10間における第2通信路確立処理を示すフロー図である。以下では、図16に示す第2通信路確立処理と異なる点を中心に説明する。
例えば、ユーザCが、他のユーザに聞かれることなくユーザD、Eを含めた三者間で会話をしたい場合、すなわち、ユーザCが、端末装置10cと端末装置10dと端末装置10eとの間に音声データを相互に送受信するための限定通信路を確立することを希望する場合、ユーザCは、「限定通話」を選択するとともに、通話を希望する相手(ここではユーザD、E)を選択する。端末装置10cの限定通話要求送信部51は、受け付けたユーザCの限定通話要求を、サーバ20に送信する(S21)。なお、例えば、ユーザCが「限定通話」のチェックボックスを外した場合や所定の条件を満たした場合は、限定通話要求送信部51は、限定通話の解除要求を送信する。
サーバ20の限定通話要求受信部25は、例えば、端末装置10cから、端末装置10c、10d、10e間の限定通話を希望する旨の限定通話要求が送信された場合、限定通話要求受信部25は、端末装置10cから該限定通話要求を受信する。
サーバ20の判定処理部23は、上記限定通話要求を受信すると、端末装置10d、10eに上記メッセージを送信する(S22)。
ユーザD、Eの端末装置10d、10eそれぞれの表示制御部16は、上記メッセージを受信すると、それぞれの表示部106に、限定通話の対象となる端末装置10の情報である「端末装置10c、10d、10e」と、限定通話の対象となるユーザの情報である「ユーザC、D、E」とを表示させるとともに、「許可」又は「拒否」を選択する選択画面を表示させる。
ユーザDが「許可」を選択した場合は、端末装置10dの許否結果送信部52は、ユーザC、D、E間の限定通話を許可する旨の回答をサーバ20に送信し(S23)、ユーザDが「拒否」を選択した場合は、端末装置10dの許否結果送信部52は、ユーザC、D、E間の限定通話を拒否する旨の回答をサーバ20に送信する。また、ユーザEが「許可」を選択した場合は、端末装置10eの許否結果送信部52は、ユーザC、D、E間の限定通話を許可する旨の回答をサーバ20に送信し(S23)、ユーザEが「拒否」を選択した場合は、端末装置10eの許否結果送信部52は、ユーザC、D、E間の限定通話を拒否する旨の回答をサーバ20に送信する。
サーバ20の判定処理部23は、端末装置10dの許否結果送信部52から「許可」を受信すると、端末装置10cに、「端末装置10c−10d間の許可」と、端末装置10dに対する通信路の確立指示(音声ストリームの送信指示)とを送信する(S24)。また、サーバ20の判定処理部23は、端末装置10eの許否結果送信部52から「許可」を受信すると、端末装置10cに、「端末装置10c−10e間の許可」と、端末装置10eに対する音声ストリームの送信指示とを送信する(S24)。また、サーバ20の判定処理部23は、端末装置10d、10eそれぞれの許否結果送信部52から「許可」を受信すると、端末装置10dに、「端末装置10d−10e間の許可」と、端末装置10eに対する音声ストリームの送信指示とを送信する(S24)。
端末装置10d、10eそれぞれの許否結果送信部52から「拒否」を受信した場合は、判定処理部23は、端末装置10cに、ユーザC、D、E間の限定通話を拒否する旨の回答を送信する。また、端末装置10d、10eの一方の許否結果送信部52から「許可」を受信し、他方の許否結果送信部52から「拒否」を受信した場合は、判定処理部23は、端末装置10cにその旨の回答を送信する。
このように、判定処理部23は、限定通話の相手先の端末装置10から「許可」を受信した場合は、限定通話を希望する端末装置10に、相手先の端末装置10に対する音声ストリームの送信指示を与える。また、限定通話を許可した相手先の端末装置10が複数存在する場合は、判定処理部23は、端末IDが小さい端末装置10(ここでは端末装置10d:図7参照)に、端末IDが大きい端末装置10(ここでは端末装置10e:図7参照)に対する音声ストリームの送信指示を与える。
ユーザC、D、E間の限定通話が許可された場合は、端末装置10cの通信路確立部14は、音声ストリームを取得し、端末装置10d、10eそれぞれに対する通信路を確立する(音声ストリームを送信する)(S25)。端末装置10d、10eそれぞれの通信路確立部14は、端末装置10cから音声ストリームを受信すると、音声ストリームを取得し、端末装置10cに対する通信路を確立する(音声ストリームを返信する)(S26)。また、端末装置10dの通信路確立部14は、音声ストリームを取得し、端末装置10eに対する通信路を確立する(音声ストリームを送信する)(S27)。端末装置10eの通信路確立部14は、端末装置10dから音声ストリームを受信すると、音声ストリームを取得し、端末装置10dに対する通信路を確立する(音声ストリームを返信する)(S28)。これにより、端末装置10c、10d、10e間に限定された通信路が確立される。
なお、サーバ20の判定処理部23からユーザC、D、E間の限定通話を拒否する旨の回答を受信すると、端末装置10cの表示制御部16は、表示部106にエラーメッセージを表示させてもよい。また、例えば端末装置10dの許否結果送信部52から「許可」を受信し、端末装置10eの許否結果送信部52から「拒否」を受信した場合は、端末装置10c、10dそれぞれの通信路確立部14は、端末装置10c、10d間だけに限定通信路を確立する。これにより、端末装置10c、10d間に限定通信路が確立され、端末装置10d、10e間と端末装置10c、10e間とには限定通信路が確立されない。このように、複数の端末装置10において、限定通話を許可した端末装置10間だけに限定通信路が確立される。
図21は、図20に示す処理により限定通信路が確立されたネットワーク構成を示している。上記の構成によれば、端末装置10c、10d、10e間に限定された通信路が確立されるため、他のユーザに通話内容を聞かれることなく、ユーザC、D、E間で限定通話が可能となる。
上記電子会議システム100では、限定通信路の対象となる端末装置の台数、すなわち限定通話の接続数に上限を設けてもよい。例えば、サーバ20の判定処理部23が、端末装置10から受信した「許可」の合計数に基づいて、限定通話の許否を判定する。具体的には、判定処理部23は、端末装置10から受信した「許可」の合計数と、予め設定された設定数とを比較し、合計数が設定数以下であるか否かを判定する。そして、判定処理部23は、合計数が設定数以下である場合は、限定通話要求を行った端末装置10と、限定通話の対象となる複数の端末装置10のうち端末IDの小さい端末装置10とに「許可」を送信し、合計数が設定数を超える場合は、限定通話要求を行った端末装置10に、限定通話を希望する相手を減らすよう通知する。上記通知を受け取ったユーザは、再度、通話を希望する相手を選択して限定通話要求を行う。この構成によれば、音声ストリームの帯域を抑制することができる。
電子会議システム100は、上記構成に限定されず、様々な構成を採用することができる。以下では、変形例に係る電子会議システム100について、上記構成との相違点を中心に説明する。以下の変形例に係る電子会議システム100において、上記電子会議システム100と機能が共通する要素については説明を省略する。
変形例1に係る電子会議システム100では、サーバ20は、さらに、各端末装置10の現在地を取得する現在地取得部26を含んでもよい。図22は、変形例1に係るサーバ20の具体的な構成を示す機能ブロック図である。
現在地取得部26は、例えば、各端末装置10に設けられた位置検出部(図示せず)(例えば、GPS等)の検出値を受信して、各端末装置10の現在地(住所地等)を取得する。また、現在地取得部26は、IPアドレスやネットワークのサブネット等と位置情報を予め設定しておき、各端末装置10のIPアドレスを取得することで各端末装置10の現在地を取得しても良い。
判定処理部23は、受信要求受信部22により受信された受信要求と、現在地取得部26により取得された各端末装置10の現在地とに基づいて、該受信要求を送信した端末装置10における音声受信の許否を判定する。
端末情報生成部24は、受信要求受信部22により受信された受信要求と、判定処理部23の判定結果とに基づいて、受信端末情報を生成する。具体的には、端末情報生成部24は、受信要求を行った端末装置10のうち、判定処理部23により許可された端末装置10の情報を一覧にした受信端末リストを生成する。端末情報生成部24は、判定処理部23において音声送信が許可された端末装置10に対して、上記受信端末リストを送信する。
以下、具体例を挙げて説明する。図23は、端末装置10a、10b、10cが同一の会議室101に設けられ、端末装置10dが会議室101から遠隔の地P1に設けられ、端末装置10eが会議室101から遠隔の地P2に設けられ、端末装置10fが会議室101から遠隔の地P3に設けられている場合のネットワーク構成を示している。
図23のネットワーク構成において、端末装置10a、10fが送信要求を送信し、端末装置10a〜10fが受信要求を送信したと仮定する。端末装置10a、10fは、送信要求の合計台数(2台)が設定台数(3台)以下であるため、音声送信が許可される。
現在地取得部26は、各端末装置10a〜10fから現在地を取得する。すなわち、現在地取得部26は、端末装置10a、10b、10cの現在地として「会議室101」を取得し、端末装置10dの現在地として「遠隔地P1」を取得し、端末装置10eの現在地として「遠隔地P2」を取得し、端末装置10fの現在地として「遠隔地P3」を取得する。
判定処理部23は、各端末装置10の現在地が、同一又は予め設定された範囲内の場所(所定場所)であるか否かを判定し、複数の端末装置10が所定場所に存在する場合は、複数の端末装置10のうちの1台の端末装置10については音声受信を許可し、その他の端末装置10については音声受信を不許可とする。図23のネットワーク構成では、所定の場所(会議室101)に存在する端末装置10a、10b、10cのうち、端末装置10aの音声受信を許可し、端末装置10b、10cの音声受信を不許可とする。判定処理部23は、判定結果(許可通知、不許可通知)を、受信要求を送信した端末装置に送信する。
端末情報生成部24は、上記判定結果に基づいて、図24に示す受信端末リストを生成し、端末装置10a、10fに送信する。端末装置10a、10fは、取得した受信端末リストに基づいて第1通信路を確立する。図25は、変形例1に係る電子会議システム100において確立される第1通信路を示すネットワーク構成を示している。
なお、複数の端末装置10が所定場所に存在し、これらのうちの複数の端末装置10において送信要求が行われた場合は、判定処理部23は、送信要求を行った複数の端末装置10のうちの1台の端末装置10については音声送信を許可し、その他の端末装置10については音声送信を不許可としても良い。例えば、会議室101に存在する端末装置10a、10b、10cにおいて送信要求を行なわれた場合、端末装置10aの音声送信を許可し、端末装置10b、10cの音声送信を不許可とする。端末情報生成部24は、音声送信を許可した端末装置10aに受信端末リストを送信し、端末装置10aは、取得した受信端末リストに基づいて第1通信路を確立する。
上記ネットワーク構成の電子会議では、同一の会議室に存在する複数の端末装置10の複数のユーザ(例えばユーザB、C)は、そのうちの一人のユーザ(例えばユーザA)の発言内容を直接聞くことができるし、遠隔地の他のユーザ(例えば、ユーザD、E、F)の発言内容を、該複数の端末装置10の何れかの端末装置10(例えば端末装置10a)が受信して出力することにより聞くことができる。よって、変形例1に係る電子会議システム100によれば、必要な第1通信路の数を減らすことができる。
変形例2に係る電子会議システム100では、上記設定台数を動的に変化させてもよい。具体的には、通信ネットワーク30を介して接続された全ての端末装置10の台数に応じて、設定台数を設定してもよい。例えば、端末装置10の台数が多くなる程、設定台数を少なくする構成とすることができる。この構成は、例えば、発言者(発表者)が決まっているセミナー等の電子会議に好適である。また、ネットワークを介して接続された全ての端末装置10の台数に対する割合によって設定台数を算出し設定してもよい。さらに、受信要求を行った端末装置10の台数に応じて、設定台数を設定してもよい。
変形例3に係る電子会議システム100では、第1通信路が確立された後、音声送信が許可された端末装置10から音声データが送信されない時間が、予め設定された時間に達した場合は、通信路確立部14は、該端末装置10に対応する第1通信路を解除してもよい。例えば、音声送信が許可されたユーザAが一定時間発言しなかった場合、通信路確立部14は、ユーザAの端末装置10aに確立した第1通信路を強制的に解除する。また、上記構成において、送信端末装置を使用するユーザをカメラにより撮影し、撮影画像を解析して、ユーザの発言の有無及び無言状態の時間を測定してもよい。カメラは端末装置10に内蔵されていてもよいし、外部(例えば会議室)に設置されていてもよい。
ここで、上記実施形態では、図14に示したように、送信不許可通知を取得した場合に、端末装置10の表示制御部16が、表示部106にエラーメッセージを表示させているが、音声送信が不許可となった場合の構成はこれに限定されない。
例えば、変形例4に係る電子会議システム100では、端末装置10がサーバ20に接続された時点で、送信端末装置の合計台数が既に設定台数に達している場合はチェックボックスをチェックできないように制御しても良い。また、送信端末装置の合計台数の増減に合わせてサーバ20から情報を取得してチェックボックスの制御を行ってもよい。送信端末装置の合計台数の取得は、サーバ20に対してポーリングで行っても良いが、好適には、Web Socket等を利用して接続した状態にしておき、サーバ20側から各端末装置に通知すれば良い。
なお、上記電子会議システム100では、以下の構成を有していてもよい。
電子会議システム100は、多数の端末装置を繋いでいても、ある瞬間では同時に発言している人(話者端末)は限られていることから、同時に発言できる人数(送信端末装置の台数)を制限しつつ、送信端末装置を切り替えながら動的に第1通信路の確立状態を変化させる構成を有する。これにより、擬似的に多数の端末装置間で音声データを相互に送受信することが可能となる。
また、電子会議システム100は、音声送信・音声受信をそれぞれの端末装置で選択可能とし、各端末装置の音声送信・音声受信の状態が変わったときにサーバ20に通知する構成を有する。
また、サーバ20では、音声送信が選択されている端末装置に対して、音声受信が選択されている端末装置の一覧(リスト)を通知する。なお、このとき、これまでの状態に変化がない端末装置の情報は通知しなくてもよい。通知を受けた送信端末装置は新たに登録された受信端末装置に対してのみ、自身のストリーム情報を受信するように受信端末装置にコールをかける(接続要求を発呼する)。
また、電子会議システム100では、同時に送信できる端末装置の合計台数をサーバ20が管理し、合計台数が上限値(設定台数)に達した場合は、端末装置において送信要求の選択を不可にする構成を有する。
また、電子会議システム100では、送信端末装置には、常時送信端末装置と、一時的送信端末装置の2種類が含まれ、このうち一時的送信端末装置をある一定時間のみ送信可能とし、一定時間経過後は音声送信を解除(送信要求のチェックボックスが解除)する構成としてもよい。また、一時的送信端末装置では、ユーザが音声送信ボタンを押している間のみ送信可能とする構成としてもよい。また、一時的送信端末装置では、一定時間無言状態が続くと送信要求が解除される構成としてもよい。
また、電子会議システム100では、発言したいユーザが端末装置において送信要求を行い、特定の端末装置(マスター端末)において指名されたユーザに発言権を与える(送信端末装置として許可する)構成としてもよい。
電子会議システム100におけるネットワーク構成は、図5に示す構成に限定されず、サーバ20と、複数の端末装置10のうちの何れかの端末装置10とが同一端末であっても良いし、サーバ20を有しない構成(図26)であってもよい。図26に示す構成では、上記電子会議システム100に含まれる各要素に対応するプログラムが各端末装置10a〜10fにダウンロードされることにより実現される。具体的には、各端末装置10a〜10fが共通して図3、図4及び図15に示す各要素を含み、各端末装置のメモリに格納されたプログラムを、各端末装置のCPUが実行することにより、電子会議システム100が実現される。また、サーバ20を有しない構成では、ある端末装置10において送信要求(音声送信)がされた場合は、全端末装置10に対して送信要求が送信され、全端末装置10が端末リストDB203aを共有する構成とすることができる。
また、第2通信路確立処理では、サーバ20が、ネットワーク接続された全ての端末装置の情報(端末情報)を管理し、ある端末装置が限定通話を要求したときに、該端末装置に端末情報を送信してもよい。
また、上記構成において、送信要求がされた端末装置10は、送信要求を他の端末装置10に送信する前に、音声送信の許否を判定する処理を行い、許可すると判定した場合に送信要求を他の端末装置10に送信する構成とすることができる。なお、ダウンロードされるプログラムは、例えばJavaScript(登録商標)により構成されてもよい。このように、各端末装置は、会議の状況に応じて、送信端末装置又は受信端末装置として機能することができる。なお、上記プログラムがダウンロード又は記録された端末装置10は、情報処理装置として機能する。また、上記プログラムがダウンロードされたコンピュータは、端末装置10であってもよいし、サーバ20であってもよい。
また、図5に示す構成において、上記電子会議システム100に含まれる各要素に対応するプログラムがサーバ20にダウンロードされることにより実現されてもよい。上記プログラムがダウンロード又は記録されたサーバ20は、情報処理装置として機能する。
上記電子会議システム100は、音声データの送受信に限定されない。すなわち、上記電子会議システム100は、音声データ及び映像データ(動画像データ)の少なくとも何れかを含むメディアデータの送受信に適用することができる。また、上記電子会議システム100は、テレビ会議、電話会議等の各種の電子会議に適用することができる。なお、テレビ会議では、各端末装置に搭載されたカメラが撮影した映像を、上記第1通信路及び限定通信路を介して端末装置間で双方向通信する。また、上記電子会議システム100は、会議出席者が互いに遠隔地にいる遠隔会議に適用することもできる。
以上説明した電子会議システム100によれば、ネットワークを介して接続される端末装置の台数が多くなっても、端末装置間で高品質なデータ通信が実現される。また、各ユーザは、発言(音声)を送信したい場合や、音声を受信したい場合など、自身の意思に応じて選択することができ、ネットワーク上の端末装置間には、ユーザの意思に反映して動的に第1通信路が変化して確立される。また、上記「第2通信路確立処理」を実行すれば、複数の端末装置間で相互に音声データ(第1メディアデータ)を送受信しながら、特定の端末装置間において限定した音声データ(第2メディアデータ)の送受信を行うことができる。
以上の説明では、情報処理システムの一例として電子会議システムを例に挙げたが、当該情報処理システムは、電子会議システムに限定されず、ネットワーク接続された端末装置間でメディアデータを共有する多種多様なシステムを含むものである。