JP6569997B2 - 調光装置及びこれを備えた板状建材 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、それぞれにパターン領域が形成され間隔を空けて配置された第1調光シート及び第2調光シートの一方をパターンに交差する面方向に移動させることで、明状態及び暗状態の切り替えが可能とされた調光板が開示されている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る調光装置を組み込んだ本実施形態に係る板状建材が施工(設置)された状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る調光装置20は、図1〜図4に示すように、厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板35,40のうちの一方の固定板35に対して他方の可動板40を厚さ方向両面に平行な方向に移動させることで透過光の調整が可能とされている。この調光装置20は、これら調光板35,40の厚さ方向を略水平方向に沿わせて設置される構成とされている。また、調光装置20は、設置された状態で上方側に配される可動板40の上端部40aとこの上端部40aの上方側に対向して配される支持部27とを連結し、かつ可動板40を厚さ方向両面に平行な方向に移動自在に吊り下げる吊下アーム28を備えている。本実施形態では、この調光装置20を、固定板35及び可動板40の四周を囲むように配され、これら二枚の調光板35,40を支持する方形枠状の枠体21を備えた構成としている。また、この調光装置20を、固定板35とによって可動板40の厚さ方向両側を保護するように配され、かつ枠体21に支持される透光板34を備えた構成としている。
この板状建材1は、引戸や開き戸、折戸等の建具を構成するものとしてもよく、間仕切パネルや衝立(パーティション)等を構成するものとしてもよい。本実施形態では、この板状建材1を、戸先側端部の厚さ方向両側に引手2を有した建具としての引戸を構成するものとしている。
この板状建材1は、施工(配設)された状態で上下方向に長尺な略矩形平板状とされている。本実施形態では、この板状建材1の上下方向途中部位及び幅方向途中部位において透光部として機能するように、調光装置20を組み込んだ構成としている。図例では、板状建材1の上下方向上側半部の途中部位における幅方向略中央部において透光部として機能するように、調光装置20を組み込んだ構成としている。また、透光部のパネル幅方向に沿う寸法を、板状建材1のパネル幅寸法の1/3程度の寸法とした例を示している。なお、このような態様に代えて、透光部のパネル幅方向に沿う寸法や上下方向に沿う寸法を、板状建材1の大半を占めるような寸法等としてもよい。
枠状芯材12は、図5に示すように、上横枠13と一対の縦枠14,14と下横枠15とからなる四周枠内に、調光装置20を受け入れる開口11を区画するように桟状部材としての保持枠16,17,18を設けた構成とされている。また、枠状芯材12の四周枠13,14,14,15内には、複数の中桟が設けられている。
一対の縦枠14,14のパネル幅方向外方側に向く面には、図6に示すように、枠状芯材12のパネル厚さ方向両側に貼着される面材19,19の端部が嵌め入れられる凹溝がパネル幅方向外方側に向けて開口するように、かつ全長に亘って設けられている。
また、四周枠13,14,14,15のいずれかの枠部としての上横枠13には、図4〜図6(a)、(b)に示すように、調光装置20が挿通される挿通孔13aが開口11に連通するように設けられている。この挿通孔13aは、上横枠13を上下方向に貫通するように設けられている。また、この挿通孔13aは、パネル幅方向に長尺状とされ、かつ、後記する調光装置20の他の部位よりもパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法が大とされた枠体21の上枠22を保持可能なように、上側部位が拡径状の段付孔状とされている。つまり、この挿通孔13aの上側部位のパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法は、下側部位のパネル厚さ方向に沿う寸法及びパネル幅方向に沿う寸法よりも大とされている。
また、これら側部保持枠16,17のパネル幅方向中央側に向く側面、つまり互いに対向する側面には、図5及び図6(b)、(c)に示すように、調光装置20の枠体21を保持する保持溝16a,17aが設けられている。これら保持溝16a,17aは、互いに向き合う方向に向けて開口し、かつ上下方向に延びるように設けられている。
また、この下部保持枠18の上方側に向く面には、調光装置20の枠体21を保持する保持溝18aが設けられている。この保持溝18aは、上方側に向けて開口し、かつパネル幅方向に延びるように設けられている。この保持溝18aは、平面視して、上横枠13の挿通孔13aの下側部位のパネル幅方向一方側部位に一致するように設けられている。また、この保持溝18aのパネル厚さ方向に沿う溝幅寸法は、調光装置20の枠体21の下枠23のパネル厚さ方向に沿う寸法に応じた寸法とされている。また、この保持溝18aの溝深さ寸法は、枠体21の下枠23の収容が可能なように適宜の寸法としてもよい。
また、枠状芯材12の中空部に、適宜、ペーパーコア(ハニカムコア)や発泡樹脂等のコア材を充填するようにしてもよい。
また、板状建材1が、建具や可動間仕切を構成する場合には、枠状芯材12に、ランナーや戸車等の走行案内部材や、蝶番等の回動連結部材、ハンドルや引手等の手掛部材、錠装置等を取り付けるための取付下地や加工孔等を適宜、設けておくようにしてもよい。
これら面材19,19としては、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系材料からなる板材の表面に、合成樹脂製シートや突板等の表面仕上材となる化粧シートが貼着された構成とされたものとしてもよい。また、これら面材19,19は、枠状芯材12の四周の角部に応じて裏面側に設けられた折曲溝の部位で折り曲げられて枠状芯材12の四周表面(パネル厚さ方向両面及びパネル幅方向両端面)に一連状に巻き付けるように貼着されたものとしてもよい。また、これら面材19,19の展開された状態におけるパネル幅方向に沿う方向の両側端部は、上記した両縦枠14,14の凹溝に折り曲げられるように嵌め入れられた構成とされている。なお、面材19,19を、枠状芯材12の少なくともパネル厚さ方向両面に貼着した構成とすればよく、板状建材1の用途や設置態様等によっては、枠状芯材12のパネル幅方向両端面の両方または一方に面材19が貼着されていないものとしてもよい。また、パネル本体10の上下端面にも必要に応じて、エッジシートや面材等を貼着するようにしてもよい。
これら透光孔19a,19aは、四周の開口縁が透光板34及び固定板35の四周端部に沿うように設けられている。これら透光孔19a,19aの上側開口縁は、図4に示すように、透光板34及び固定板35の上端面よりも下側に位置するように設けられている。また、これら透光孔19a,19aのパネル幅方向両側開口縁は、図2(a)及び図3(a)に示すように、枠状芯材12の各側部保持枠16,17の互いに向き合う面と一致するように、かつ透光板34及び固定板35のパネル幅方向両側端面よりもパネル幅方向中心側に位置するように設けられている。また、これら透光孔19a,19aの下側開口縁は、図4に示すように、枠状芯材12の下部保持枠18の上方側に向く面と一致するように、かつ透光板34及び固定板35の下端面よりも上側に位置するように設けられている。
また、調光装置20は、図1及び図7〜図9に示すように、可動板40の一辺部としての上端部40aに直交する辺部としての一側部に沿うように長尺状とされた連結部材30を備えている。また、調光装置20は、可動板40の上端部40a及び上端部40aに平行な他辺部としての下端部40bのそれぞれの一側部側に設けられた連動部48,49を備えている。これら連動部48,49は、連結部材30の長手方向への移動に連動して可動板40の上端側と下端側とが支持部27に対して平行状に移動するように連結部材30に連結されている。これら連結部材30及び上下の連動部48,49が吊下アーム28とともに、可動板40を厚さ方向及び上下方向に直交する方向となる横方向に移動させるようにガイドし、かつパネル本体10に内装されたガイド部を構成する。また、本実施形態では、調光装置20を、この連結部材30を長手方向に沿って移動させる操作部33aを備えた構成としている。
また、これら透光板34、固定板35及び可動板40の厚さ寸法は、互いに異なる寸法としてもよいが、本実施形態では、互いに略同寸法としている。これら透光板34、固定板35及び可動板40の厚さ寸法は、強度上の観点や薄型化を図る観点等から適宜の寸法としてもよく、1mm〜10mm程度としてもよく、好ましくは、1mm〜5mm程度としてもよい。
また、これら透光板34、固定板35及び可動板40の上下方向に沿う寸法(長さ寸法)も同様、互いに異なる寸法としてもよいが、本実施形態では、互いに略同寸法としている。これら透光板34、固定板35及び可動板40の長さ寸法は、面材19,19の透光孔19a,19aの上下方向に沿う寸法に応じて適宜の寸法としてもよい。
透光板34及び固定板35の幅寸法は、面材19,19の透光孔19a,19aのパネル幅方向に沿う寸法に応じて適宜の寸法としてもよい。また、可動板40の幅寸法は、後記するように移動される移動寸法に応じて適宜の寸法としてもよい。本実施形態では、可動板40の幅寸法を、図2(a)及び図3(a)に示すように、可動板40がパネル幅方向のいずれ側に位置した状態でも可動板40のパネル幅方向両端部が額縁状部材3,3の両側辺部の少なくとも一部にパネル厚さ方向に見て重なり合うような寸法としている。
この透光板34は、四周端部がパネル厚さ方向一方側の額縁状部材3のパネル厚さ方向中央側に向く面に当接または近接するように、可動板40の厚さ方向一方側に位置するように配されている。
固定板35は、四周端部がパネル厚さ方向他方側の額縁状部材3のパネル厚さ方向中央側に向く面に当接または近接するように、可動板40の厚さ方向他方側に位置するように配されている。つまり、これら透光板34と固定板35との間に可動板40が移動自在に設けられている。
偏光層38,43は、固定板35及び可動板40の各透光性基材36,41の互いに向き合う側に設けられている。これら偏光層38,43としては、透過光を直線偏光させる偏光子からなるものでもよく、適宜、公知の偏光層38,43の採用が可能である。
また、固定板35の偏光層38と可動板40の偏光層43とは、互いの偏光軸方向が直交するように設けられている。つまり、固定板35の偏光層38は、その偏光軸方向(例えば、X軸方向)と同一方向に振動する直線偏光を透過させ、可動板40の偏光層43は、その偏光軸方向(例えば、Y軸方向)と同一方向に振動する直線偏光を透過させる構成とされている。
これらパターン位相差層39,44としては、面内遅相軸及び位相差の両方または一方が異なる複数の領域としての位相差領域39a,39b,44a,44bが設けられたものとしてもよい。これら位相差領域39a,39b,44a,44bの面内遅相軸や位相差を異ならせる態様としては、種々の態様の採用が可能である。例えば、隣り合う位相差領域39a,39b,44a,44bの一方の面内遅相軸の方向と他方の面内遅相軸の方向とを直交させたり、複屈折率を異ならせたり、隣り合う位相差領域39a,39b,44a,44bの厚さを異ならせたりする態様等としてもよい。
また、固定板35と可動板40との厚さ方向に沿う隙間寸法は、可動板40の移動が可能で、調光機能を阻害しないように、また、厚さ方向のコンパクト化を図る観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、固定板35と可動板40との厚さ方向に沿う隙間寸法を、0.1mm〜5.0mm程度としてもよく、好ましくは、0.5mm〜2.0mm程度としてもよい。また、透光板34と可動板40との厚さ方向に沿う隙間寸法も、概ね同様、適宜の寸法としてもよい。
また、固定板35及び可動板40における調光層37,42としては、上記した例に限られず、その他、種々の変形が可能である。例えば、位相差領域39a,39b,44a,44bを、パネル幅方向に複数列状に設けた態様に代えて、上下方向に複数列状に設けた態様としてもよい。この場合は、後記するように吊下アーム28によって支持されながら円弧を描くように移動される可動板40の上下方向への移動寸法を、適宜の寸法としてもよい。また、固定板35及び可動板40としては、その他、公知の調光板の採用が可能である。例えば、複数の領域としての不透光部と透光部とがパターン状に形成された調光層を設けた構成とされたものとしてもよい。
また、透光板34、固定板35及び可動板40のうちの少なくとも一つに、適宜、必要に応じて、赤外線反射層や赤外線吸収層、耐候性付与層、光拡散層、保護層、飛散防止層等を設けるようにしてもよい。
上枠22は、パネル幅方向に長尺状とされ、図4及び図6(a)に示すように、上横枠13の挿通孔13aの上側部位に嵌め入れられるように保持される。図例では、この上枠22を、長手方向に見て、上方側に向けて開口する略コ字状(U字状)とした例を示している。
この上枠22には、吊下アーム28の上端部が回転自在に連結される支持部27が設けられている。本実施形態では、支持部27を、パネル厚さ方向に見て、固定板35のパネル幅方向略中央部の直上となる上枠22の長手方向中央部の下面側に設けた構成としている。
固定部材45は、パネル幅方向に長尺状とされている。図例では、この固定部材45の長さ寸法を、可動板40の幅寸法と略同寸法とした例を示しているが、可動板40の幅寸法よりも小さい寸法としてもよい。
また、この固定部材45の第2縦枠25側の端部には、後記する連動部48が固定される固定部45aが設けられている。
この固定片部46と可動板40の上端部40aとは、適宜の接着剤や、粘着材、止具等によって固定するようにしてもよい。図例では、可動板40の透光板34側に向く面に沿わせるように固定片部46を固定した例を示している。
また、本実施形態では、吊下アーム28に吊り下げられる可動板40の上端部40a側に係合し、上端部40a側のパネル厚さ方向への移動を抑制する振止部26aを設けた構成としている。
なお、本実施形態では、可動板40に固定される固定片部46を、振止溝26aに係合する係合部として兼用した例を示しているが、上下方向の一方向に開口する振止溝26aに差し入れられる係合片等を別部位に設けた態様等としてもよい。可動板40の上端部40a側のパネル厚さ方向への移動を抑制する振止部26a及びこれに係合する係合部46としては、その他、種々の変形が可能である。
本実施形態では、この下枠23に、可動板40の下端部40b側のパネル厚さ方向への移動を抑制する振止部23aを設けた構成としている。
また、可動板40の下端部40bに、パネル厚さ方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされ、下端部40bから下方側に向けて突出するように設けられ、振止部23aに係合する係合片47,47Aを設けた構成としている。本実施形態では、可動板40の下端部40bに、パネル幅方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の係合片47,47Aを設けた構成としている。また、これら係合片47,47Aを、固定片部46が固定された側と同じ側となる可動板40の透光板34側に向く面に沿わせるように固定している。これら係合片47,47Aは、上記同様、適宜の接着剤や、粘着材、止具等によって可動板40に固定するようにしてもよい。また、これら係合片47,47Aのうち、第2縦枠25側の係合片47には、後記する連動部49が固定される固定部47aが設けられている。
これら振止溝23a,23aのパネル厚さ方向に沿う溝幅寸法(開口幅寸法)は、係合片47,47Aの厚さ寸法に応じた寸法とされている。また、これら振止溝23a,23aのパネル幅方向に沿う溝長さ寸法(開口長さ寸法)は、可動板40の移動に伴い移動する係合片47,47Aのパネル幅方向への移動が可能なように適宜の寸法とされている。
なお、上記した下部保持枠18の保持溝18aを、可動板40の移動に伴い上下方向に移動する第1縦枠24側の係合片47Aに干渉しないように設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、下枠23に、可動板40の下端部40b側の係合部としての係合片47,47Aを受け入れる振止溝23a,23aを設けた例を示しているが、下枠23とは別部位に、振止部23aを設けた態様等としてもよい。可動板40の下端部40b側のパネル厚さ方向への移動を抑制する振止部23a及びこれに係合する係合部47としては、その他、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、これら両側の縦枠24,25に、透光板34及び固定板35のパネル幅方向両側端部を固定した構成としている。また、これら両側の縦枠24,25に、固定板35の各側端部を固定する第1固定片部24a,25aと、透光板34の各側端部を固定する第2固定片部24b,25bと、を設けた構成としている。
これら第1固定片部24a,25a同士及び第2固定片部24b,25b同士は、パネル厚さ方向で一致する位置となるように、かつ互いに向き合う方向に向けて突出するように各縦枠24,25に長手方向に延びるように設けられている。また、これら第1固定片部24a,25a及び第2固定片部24b,25bと透光板34及び固定板35とは、上記同様、適宜の接着剤や、粘着材、止具等によって固定するようにしてもよい。
また、第2固定片部24b,25bを、透光板34の可動板40側に向く面(パネル厚さ方向中心側に向く裏面)に沿わせるように固定されるものとしている。
また、これら両側の縦枠24,25のパネル厚さ方向に沿う寸法は、下枠23と略同寸法とされ、上横枠13の挿通孔13aの下側部位及び両側の側部保持枠16,17の保持溝16a,17aのパネル厚さ方向に沿う寸法に応じた寸法とされている。また、本実施形態では、第2縦枠25を、第1縦枠24よりも下方側に延出させるように、第2縦枠25の長さ寸法を、第1縦枠24よりも大としている。また、第2縦枠25のパネル幅方向に沿う寸法を、第1縦枠24よりも大としている。
また、本実施形態では、第2縦枠25に、棒状の連結部材30が挿通される筒状部を設けた構成としている(図2(a)及び図3(a)参照)。図例では、この筒状部を、第2縦枠25の固定片部25a,25bと係合凹溝との間に設けた例を示している。
また、この連結部材30の長手方向途中部位には、当該連結部材30を長手方向に沿って移動させる際に操作される操作部33aに連結される連結部としての連結ピン30aがパネル厚さ方向一方側に向けて突出するように設けられている。図例では、この連結ピン30aを、連結部材30の下端側部位に設けた例を示している。上記した第2縦枠25の筒状部には、この連結ピン30aを上下動可能に受け入れる上下方向に長尺状のピン挿通長孔25cが設けられている。
本実施形態では、上端連結部31及び下端連結部32に、上端連動部48及び下端連動部49のそれぞれに設けられたガイド溝48a,48bに係合する係合部31a,32aを設けた構成としている。また、上端連動部48及び下端連動部49を、パネル厚さ方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とし、パネル厚さ方向に貫通するようにガイド溝48a,49aをそれぞれに設けた構成としている。
これら上端連結部31及び下端連結部32の係合部31a,32aは、パネル厚さ方向に軸方向を沿わせた円筒状や円板状とされたものでもよいが、本実施形態では、ガイド溝48a,49aにそれぞれ係合して転動するローラー31a,32aとしている。
また、上端ローラー31aと下端ローラー32aとは、パネル幅方向で略一致した位置となるように連結部材30の上端部及び下端部のそれぞれに設けられている。つまり、上端ローラー31aの略直下に位置するように下端ローラー32aが設けられている。また、これらローラー31a,32aは、上端連動部48及び下端連動部49の各ガイド溝48a,49aの溝縁に係合する係合溝が外周面の全周に亘って設けられたもの等としてもよい。
これらガイド溝48a,49aは、上端側部位と下端側部位とが可動板40の両側部方向に沿う方向(パネル幅方向)で異なる位置となるように斜め状に延びるように設けられている。つまり、これらガイド溝48a,49aは、連結部材30の長手方向への移動に伴い上下動する各ローラー31a,32aに対して直進カム状に作用し、各連動部48,49(可動板40)を厚さ方向両面に平行な方向に移動させる構成とされている。
これらガイド溝48a,49aにおけるパネル幅方向に異なる位置とされた下端側部位の溝幅方向中心から上端側部位の溝幅方向中心までのパネル幅方向に沿う寸法は、透光位置と遮光位置とに移動される可動板40のパネル幅方向に沿う移動寸法に応じた寸法とされている。この可動板40のパネル幅方向に沿う移動寸法は、上記した固定板35及び可動板40の位相差領域39a,39b,44a,44bの幅寸法と同寸法としてもよい。
一方、上記とは逆に、図8に示すように、上限位置とされた連結部材30(操作部33a(30a))を下方側に向けて移動させれば、上端連動部48及び下端連動部49(可動板40)が第2縦枠25側に向けて移動する。つまり、上限位置の各ローラー31a,32aが各ガイド溝48a,49aに沿って下方側に移動するに従い、上端連動部48及び下端連動部49(可動板40)が相対的に連結部材30に近接する方向となる第2縦枠25側に向けて移動する。
一方、図3、図4(b)及び図8に示すように、連結部材30(操作部33a(30a))を上限位置とすれば、可動板40が遮光位置に配置される構成としている。また、この状態では、可動板40の第2縦枠25側の端部が第2縦枠25の凹溝外に位置し、可動板40の第1縦枠24側の端部が第1縦枠24の凹溝に収容された状態となる。また、この状態では、吊下アーム28は、下端部が上端部よりも第1縦枠24側に位置するように斜め状に配された状態となる。なお、このような態様に代えて、連結部材30(操作部33a(30a))を下限位置とすれば、可動板40が遮光位置に配置される一方、連結部材30(操作部33a(30a))を上限位置とすれば、可動板40が透光位置に配置される構成としてもよい。
なお、上記のように、可動板40が透光位置及び遮光位置のいずれの状態でも吊下アーム28が斜め状に配される構成とした態様に代えて、可動板40が透光位置及び遮光位置のいずれかの状態で、吊下アーム28が長手方向を上下方向に沿わせるように配される構成としてもよい。
また、本実施形態では、これら付勢部材29,29を、引張コイルばねとしている。上端連動部48の上端部及び第2縦枠25の上端部には、上端側の付勢部材29の長手方向両端部を保持する保持部48c,25dがそれぞれに設けられている。また、下端連動部49の下端部及び第2縦枠25の下端部には、下端側の付勢部材29の長手方向両端部を保持する保持部49c,25dがそれぞれに設けられている。
また、連結部材30の長手方向への移動に連動させて可動板40を厚さ方向両面に平行な方向に移動させる連動部48,49及びこれらに連結される連結部材30の連結部31,32としては、上記のような態様に限られず、その他、種々の態様とされたものとしてもよい。上記のようなガイド溝48a,49a及びこれに係合するローラー31a,32aを設けた態様に代えて、例えば、平面カム状に作用する円板状部に係合する係合部を設けた他のカム作用を利用したものや、カム作用に代えて、または加えて、リンク機構を利用したもの等としてもよい。
また、上記した枠体21や、吊下アーム28、連結部材30、固定部材45、係合片47,47A、上下の連動部48,49等は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
つまり、厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板35,40のうちの一方の固定板35に対して他方の可動板40を厚さ方向両面に平行な方向に移動させることで透過光の調整を可能としている。従って、電圧の印加有無(ON/OFF)によって透過率(透明度)が切り替えられる構成とされたものと比べて、配線や電源が不要となり、設置やメンテナンスの際の作業性を向上させることができる。
また、二枚の調光板35,40のうちの一方を、組込対象としてのパネル本体10に対して固定的に設けられた固定板35としている。従って、例えば、二枚の調光板35,40の両方を移動させて透過光の調整を行うようなものと比べて、相対的に移動される調光板35,40同士の位置ずれを生じ難くすることができる。
また、単一の吊下アーム28を設けた構成としているので、平行状に移動する複数本の吊下アームを設けたようなものと比べて、構造の簡略化を図ることができ、また、微調整等を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、可動板40の上端部40a側の厚さ方向への移動を抑制する振止部(振止溝)26aを設けた構成としている。従って、可動板40の上端部40a側の厚さ方向への移動を抑制することができ、透過むら等が生じるようなことをより効果的に抑制することができる。なお、このような可動板40の上端部40a側の振止部26aや、下端部40b側の振止部23aを設けないようにしてもよい。
また、板状建材1を、上述のように、引戸等の開閉操作される建具とすれば、調光装置20に配線や電源が不要となるため、より好適となる。
また、ガイド部28,30,48,49をパネル本体10に内装しているので、目立ち難くすることができ、見栄えを向上させることができる。また、本実施形態では、枠体21をもパネル本体10に内装しているので、目立ち難くすることができ、見栄えを向上させることができる。つまりは、パネル厚さ方向に見て、操作部33aを備えた取付座33、透光板34及び固定板35のみが露出するように調光装置20をパネル本体10に組み込んだ構成としている。これにより、可動板40やこれを移動させる機構となるガイド部28,30,48,49の損傷等をより効果的に抑制することができる。
また、四周枠13,14,14,15のいずれかとしての上横枠13に、調光装置20が挿通される挿通孔13aを開口11に連通させるように設けた構成としている。従って、挿通孔13aを介して調光装置20を容易に取り外すことができ、調光装置20のメンテナンス性等を向上させることができる。なお、上横枠13に挿通孔13aを設けた態様に代えて、一方の縦枠14に挿通孔を設けた態様等としてもよい。また、パネル本体10をフラッシュパネル状とした態様に代えて、複数の板状部材を、開口11を区画するように框組状に接合した構成とされた框組状パネルとしてもよい。
なお、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本変形例では、板状建材1Aの透光部として機能する調光装置20Aのパネル幅方向に沿う寸法を、上記した例よりも小さい寸法としている。図例では、透光部のパネル幅方向に沿う寸法を、板状建材1Aのパネル幅寸法の1/5程度の寸法とした例を示している。また、パネル本体10Aに、この調光装置20Aの寸法に対応させた開口11Aを設けている。
また、上記した各例に係る調光装置20,20Aの組込対象としては、板状建材1,1Aに限られず、家具や、飛行機、電車、自動車等に組み込まれるものとしてもよい。また、上記した各例に係る調光装置20,20Aは、このような組込対象に組み込まれるものに限られず、建物の間仕切壁や外壁等に、窓部として直接的に設置されるものとしてもよい。
10,10A パネル本体
11,11A 開口
20,20A 調光装置
21 枠体
22 上枠
23a 振止溝(振止部)
27 支持部
28 吊下アーム
30 連結部材
31a 上端ローラー(ローラー)
32a 下端ローラー(ローラー)
33a 操作部
34 透光板
35 固定板(調光板)
37 調光層
39a 第1位相差領域(領域)
39b 第2位相差領域(領域)
40 可動板(調光板)
40a 上端部
40b 下端部
42 調光層
44a 第1位相差領域(領域)
44b 第2位相差領域(領域)
48 上端連動部(連動部)
48a ガイド溝
49 下端連動部(連動部)
49a ガイド溝
Claims (8)
- 厚さ方向に重なり合うように配された二枚の調光板のうちの一方の固定板に対して他方の可動板を厚さ方向両面に平行な方向に移動させることで透過光の調整が可能とされた調光装置であって、
設置された状態で上方側に配される端部となる前記可動板の上端部とこの上端部の上方側に対向して配される支持部とを連結し、かつ該可動板を厚さ方向両面に平行な方向に移動自在に吊り下げる吊下アームと、前記可動板の一側部に沿うように長尺状とされた連結部材と、前記可動板の上端部及び下端部のそれぞれの一側部側に設けられ、前記連結部材の長手方向への移動に連動して該可動板の上端側と下端側とが前記支持部に対して平行状に移動するように前記連結部材に連結された連動部と、を備えていることを特徴とする調光装置。 - 請求項1において、
前記可動板の上端部及び下端部の各連動部には、上端側部位と下端側部位とが該可動板の両側部方向に沿う方向で異なる位置となるように斜め状に延びるガイド溝が設けられており、
前記連結部材の上端部及び下端部には、各連動部のガイド溝にそれぞれ係合して転動するローラーが設けられていることを特徴とする調光装置。 - 請求項1または2において、
前記固定板及び前記可動板の四周を囲むように配され、これら二枚の調光板を支持する方形枠状の枠体を備えており、
前記支持部は、前記枠体の上枠に設けられていることを特徴とする調光装置。 - 請求項3において、
前記固定板とによって前記可動板の厚さ方向両側を保護するように配され、かつ前記枠体に支持された透光板を備えていること特徴とする調光装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記可動板の下端部側に係合し、該可動板の下端部側の厚さ方向への移動を抑制する振止部が設けられていること特徴とする調光装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記固定板及び前記可動板は、透過光の偏光状態または位相状態を変化させる複数の領域がパターン状に形成された調光層をそれぞれに備えており、前記可動板が厚さ方向両面に平行な方向に移動されて互いの調光層の領域の重合状態が変更されることで前記透過光の調整がなされること特徴とする調光装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記連結部材を長手方向に沿って移動させる操作部を備えていること特徴とする調光装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の調光装置と、この調光装置が組み込まれる開口が設けられたパネル本体と、を備えていることを特徴とする板状建材。
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