JP6571955B2 - ポリビニルアルコールフィルム - Google Patents
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Description
[1]厚みが40μm以下であるPVAフィルムの幅方向の任意の1直線上において、一方の端をa1、他方の端をb1、a1からb1に向かって2mm進んだ地点をa2、b1からa1に向かって2mm進んだ地点をb2、a1からb1に向かって100mm進んだ地点をc1、および、b1からa1に向かって100mm進んだ地点をc2とした際に、c1からc2までの範囲C全体におけるポリビニルアルコールフィルムの膨潤度Cが190〜230%であり、a1からa2までの範囲A全体におけるPVAフィルムの膨潤度Aおよびb1からb2までの範囲B全体におけるPVAフィルムの膨潤度Bがいずれも145〜175%である、PVAフィルム;
[2]上記[1]のPVAフィルムを用いて得られる光学フィルム;
[3]偏光フィルムである、上記[2]の光学フィルム;
に関する。
本発明のPVAフィルムは、図1および図2に概略図を示すように、PVAフィルムFの幅方向の任意の1直線上Lにおいて、一方の端をa1、他方の端をb1、a1からb1に向かって2mm進んだ地点をa2、b1からa1に向かって2mm進んだ地点をb2、a1からb1に向かって100mm進んだ地点をc1、および、b1からa1に向かって100mm進んだ地点をc2とした際に、c1からc2までの範囲CにおけるPVAフィルムの膨潤度Cが180〜230%の範囲内にあり、a1からa2までの範囲AにおけるPVAフィルムの膨潤度Aおよびb1からb2までの範囲BにおけるPVAフィルムの膨潤度Bがいずれも145〜175%の範囲内にある。
これらの界面活性剤は1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
膨潤度(%) = (W1)/(W2)×100
(1)PVAフィルムの製造
厚みが30μmで幅が1mの長尺のPVAフィルム(PVAとグリセリンと界面活性剤を含み、グリセリンの含有量がPVA100質量部に対して12質量部で、界面活性剤の含有量がPVA100質量部に対して0.03質量部であるPVAフィルム。PVAは酢酸ビニルの単独重合体のけん化物であり、PVAの重合度は2,400で、PVAのけん化度は99.9モル%。PVAフィルムの全体の膨潤度は200%。)をそのフィルムロールから連続的に巻き出しながら、両端部よりそれぞれ幅2mmの範囲に135℃の熱風を5秒間当てて熱処理を施した。熱処理されたPVAフィルムは、ロール状に巻き取った。
上記のようにして熱処理されたPVAフィルムについて、その範囲A、範囲Bおよび範囲Cにおける膨潤度を上記した方法により求めた。なお、膨潤度Cについては、c1よりc2に向かって幅方向に2mmまでの範囲におけるPVAフィルムの膨潤度C1、c2よりc1に向かって幅方向に2mmまでの範囲におけるPVAフィルムの膨潤度C2および幅方向中央部(c3)を中心とする幅方向に2mmの範囲におけるPVAフィルムの膨潤度C3を測定した。これらの結果を表1に示した。
(1)で熱処理されたPVAフィルムに対して、膨潤処理、染色処理、架橋処理、一軸延伸、固定処理、乾燥処理を施して偏光フィルムを連続的に製造した。なお、膨潤処理として、(1)で熱処理されたPVAフィルムを蒸留水(温度:30℃)中に1分間浸漬し、その間に延伸倍率2倍で延伸した。また染色処理として、ヨウ素系色素を含有する水溶液(使用されるヨウ素の濃度:0.05質量%、使用されるヨウ化カリウムの濃度:1.2質量%、温度:30℃)中に2分間浸漬し、その間に延伸倍率1.2倍で延伸した。更に架橋処理として、ホウ酸水溶液(ホウ酸濃度:2.6質量%、温度:30℃)中に2分間浸漬し、その間に延伸倍率1.1倍で延伸した。続いて、一軸延伸として、ホウ酸水溶液(ホウ酸濃度:2.8質量%、ヨウ化カリウム濃度:5質量%、温度:57℃)中で延伸倍率2.4倍に延伸した(水接触工程での前延伸の延伸倍率をも含めた全延伸倍率は6.3倍)。更に固定処理として、ホウ酸水溶液(ホウ酸濃度:1.5%、ヨウ化カリウム濃度:5%、温度:22℃)中に10秒間浸漬した。最後に乾燥処理として、延伸されたPVAフィルムを60℃で1分間乾燥して偏光フィルムを得た。
上記の偏光フィルムの製造において、PVAフィルムの幅方向の両端部にカールの発生はみられず、8時間連続で偏光フィルムを製造した際の延伸切れ回数は0回であった。以上の結果を表1にまとめた。
実施例1の(1)において、厚みが20μmで全体の膨潤度が195%のPVAフィルムを用い、両端部よりそれぞれ幅2mmの範囲に190℃の熱風を5秒間当てて熱処理を施したこと以外は実施例1の(1)と同様にして、熱処理されたPVAフィルム(ロール状)を得た。
上記のようにして熱処理されたPVAフィルムについて、実施例1の(2)と同様にしてその範囲A、範囲Bおよび範囲Cにおける膨潤度を求めた。これらの結果を表1に示した。また、当該熱処理されたPVAフィルムを用いて、実施例1の(2)と同様にして偏光フィルムを連続的に製造した。当該偏光フィルムの製造において、PVAフィルムの幅方向の両端部にカールの発生はみられず、8時間連続で偏光フィルムを製造した際の延伸切れ回数は0回であった。以上の結果を表1にまとめた。
実施例2の(1)において、両端部よりそれぞれ幅2mmの範囲への熱処理を施さなかったこと以外は実施例2の(1)と同様にして、PVAフィルム(ロール状)を得た。
当該PVAフィルムについて、実施例1の(2)と同様にしてその範囲A、範囲Bおよび範囲Cにおける膨潤度を求めた。これらの結果を表1に示した。また、当該PVAフィルムを用いて、実施例1の(2)と同様にして偏光フィルムを連続的に製造した。当該偏光フィルムの製造において、PVAフィルムの幅方向の両端部にカールの発生がみられ、8時間連続で偏光フィルムを製造した際の延伸切れ回数は12回であった。以上の結果を表1にまとめた。
実施例2の(1)において、両端部よりそれぞれ幅2mmの範囲に135℃の熱風を5秒間当てて熱処理を施したこと以外は実施例2の(1)と同様にして、熱処理されたPVAフィルム(ロール状)を得た。
上記のようにして熱処理されたPVAフィルムについて、実施例1の(2)と同様にしてその範囲A、範囲Bおよび範囲Cにおける膨潤度を求めた。これらの結果を表1に示した。また、当該熱処理されたPVAフィルムを用いて、実施例1の(2)と同様にして偏光フィルムを連続的に製造した。当該偏光フィルムの製造において、PVAフィルムの幅方向の両端部にカールの発生がみられ、8時間連続で偏光フィルムを製造した際の延伸切れ回数は10回であった。以上の結果を表1にまとめた。
実施例2の(1)において、両端部よりそれぞれ幅2mmの範囲に210℃の熱風を5秒間当てて熱処理を施したこと以外は実施例2の(1)と同様にして、熱処理されたPVAフィルム(ロール状)を得た。
上記のようにして熱処理されたPVAフィルムについて、実施例1の(2)と同様にしてその範囲A、範囲Bおよび範囲Cにおける膨潤度を求めた。これらの結果を表1に示した。また、当該熱処理されたPVAフィルムを用いて、実施例1の(2)と同様にして偏光フィルムを連続的に製造した。当該偏光フィルムの製造において、PVAフィルムの幅方向の両端部にカールの発生はみられなかったが、膨潤度AおよびBが低すぎたためか8時間連続で偏光フィルムを製造した際の延伸切れ回数は8回であった。以上の結果を表1にまとめた。
実施例2の(1)において、全体の膨潤度が250%のPVAフィルムを用いたこと以外は実施例2の(1)と同様にして、熱処理されたPVAフィルム(ロール状)を得た。
上記のようにして熱処理されたPVAフィルムについて、実施例1の(2)と同様にしてその範囲A、範囲Bおよび範囲Cにおける膨潤度を求めた。これらの結果を表1に示した。また、当該熱処理されたPVAフィルムを用いて、実施例1の(2)と同様にして偏光フィルムを連続的に製造した。当該偏光フィルムの製造において、PVAフィルムの幅方向の両端部にカールの発生はみられなかったが、膨潤度Cが高すぎたためか8時間連続で偏光フィルムを製造した際の延伸切れ回数は5回であった。以上の結果を表1にまとめた。
実施例2の(1)において、全体の膨潤度が170%のPVAフィルムを用いたこと以外は実施例2の(1)と同様にして、熱処理されたPVAフィルム(ロール状)を得た。
上記のようにして熱処理されたPVAフィルムについて、実施例1の(2)と同様にしてその範囲A、範囲Bおよび範囲Cにおける膨潤度を求めた。これらの結果を表1に示した。また、当該熱処理されたPVAフィルムを用いて、実施例1の(2)と同様にして偏光フィルムを連続的に製造した。当該偏光フィルムの製造において、PVAフィルムの幅方向の両端部にカールの発生はみられなかったが、膨潤度Cが低すぎて延伸張力が高くなったためか8時間連続で偏光フィルムを製造した際の延伸切れ回数は7回であった。以上の結果を表1にまとめた。
Claims (3)
- 厚みが40μm以下であるポリビニルアルコールフィルムの幅方向の任意の1直線上において、一方の端をa1、他方の端をb1、a1からb1に向かって2mm進んだ地点をa2、b1からa1に向かって2mm進んだ地点をb2、a1からb1に向かって100mm進んだ地点をc1、および、b1からa1に向かって100mm進んだ地点をc2とした際に、c1からc2までの範囲C全体におけるポリビニルアルコールフィルムの膨潤度Cが190〜230%であり、a1からa2までの範囲A全体におけるポリビニルアルコールフィルムの膨潤度Aおよびb1からb2までの範囲B全体におけるポリビニルアルコールフィルムの膨潤度Bがいずれも145〜175%である、ポリビニルアルコールフィルム。
- 請求項1に記載のポリビニルアルコールフィルムを用いて得られる光学フィルム。
- 偏光フィルムである、請求項2に記載の光学フィルム。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP2015054745A JP6571955B2 (ja) | 2015-03-18 | 2015-03-18 | ポリビニルアルコールフィルム |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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| JP2015054745A Active JP6571955B2 (ja) | 2015-03-18 | 2015-03-18 | ポリビニルアルコールフィルム |
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