JP6574262B2 - 蒸発式凝縮器およびこの蒸発式凝縮器を備えた冷凍システム - Google Patents
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Description
また、二酸化炭素を冷媒とする冷凍設備に用いられる蒸発式凝縮器として、冷凍設備の蒸発器から順次送られてくる二酸化炭素冷媒を冷却して凝縮するコイルと、このコイルに冷却水を散水してコイルを冷却するノズルと、このノズルから散水された冷却水を蒸発させる空気を吸入する空気吸入口と排出する空気排出口とを有するケーシングと、このケーシングの空気吸込口側に設置されて空気吸込口から空気を強制的に吸引して空気排出口側から排出するファンとを有している蒸発式凝縮器が知られている(例えば、特許文献2参照)。
そのため、冷媒充填量の増加、冷媒を循環させる冷媒管の太径化、冷媒管を冷却するための空気量の増加による送風機の大容量化とこれに伴う騒音の増加、空気量の増加に伴う冷却水の消費量の増加、これらによる蒸発式凝縮器の大型化と据付面積が広大化するという問題があった。
また、冷却水を回収して再利用する場合には、元水の不純物の濃縮や空気中の塵や有毒ガスの混入によって冷媒管の汚れや腐食が発生するという問題があった。
さらに、従来の蒸発式凝縮器に用いられているように板状の冷媒冷却部を水平方向に配置した場合に比べて、傾斜配置した傾斜板状の冷媒冷却部の方が、冷却水の蒸発に寄与する凝縮コイルの配管長が長くなるため、従来の蒸発式凝縮器と同じ表面積の冷媒冷却部を得るには、蒸発式凝縮器を小型化して据付面積を狭小にすることができる。
また、従来の蒸発式凝縮器と同じ据付面積にした場合、同じ表面積の冷媒冷却部を得るには凝縮コイルの厚さが薄くなるため、従来の凝縮コイルに通風させる場合と比べ、凝縮コイルの冷却に要する同一の通風量を得るには遅い通風速度となって凝縮コイルを通過する際の通風の圧力損失が低減して通風ファンのファン動力を低減し、凝縮コイルを通過する通風によって発生する騒音を低減することができる。
また、散水部が、凝縮コイルに沿って傾斜配置して冷却水を凝縮コイルに向けて散水する複数の散水ノズルを有していることにより、散水ノズルと凝縮コイルとの間の距離が一定となり、散水された冷却水が斑なく均等に凝縮コイルの外周壁面に付着して下流側に流下するため、散水部から散水された冷却水からより多くの蒸発潜熱を利用して、冷却水の消費量を抑制することができる。
また、通風ファンの通風方向に沿った順方向に散水することによって、通風の圧力損失が低減するため、従来の散水部のように通風に逆らう逆方向に散水する場合と比べて通風ファンのファン動力を低減することができる。
さらに、冷却水の捕集に寄与するエリミネーターの表面積が広大化するため、従来の蒸発式凝縮器と同じ表面積のエリミネーターを得るには、蒸発式凝縮器を小型化して据付面積を狭小にすることができる。
また、従来の蒸発式凝縮器と同じ据付面積にした場合、同じ表面積のエリミネーターとする場合にはエリミネーターの厚さが薄くなるため、従来のエリミネーターに通風させる場合と比べ、冷却水の捕集に要する同一の通風量を得るには遅い通風速度となってエリミネーターを通過する際の通風の圧力損失が低減して通風ファンのファン動力を低減し、エリミネーターを通過する通風によって発生する騒音を低減することができる。
例えば、凝縮用冷却サイクルに用いられる冷媒として、二酸化炭素、アンモニア、炭化水素(プロパンやブタンやイソブタンなど)のノンフロン冷媒、フロン冷媒(134aなど)を用いることができ、冷媒は、蒸発式凝縮器の凝縮コイルの管内で凝縮・液化されて液体状になるものであれば、如何なるものであっても構わない。
さらに、冷媒冷却部を冷却する散水部の位置は、例えば、冷媒冷却部の上側、下側、側方、風上側、風下側のいずれでもよく、冷媒冷却部に冷却水を噴霧・散水するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、通風ファンの位置は、例えば、風上側の空気吸入口側、風下側の空気排出口側のいずれでもよく、ケーシングの内部で空気吸入口から空気排出口への気流を発生させるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
ここで、図1は、本発明の蒸発式凝縮器100を用いた冷凍システムSを示す概念図であり、図2は、本発明の第1実施例である蒸発式凝縮器100を正面斜め前方から見た概略図であり、図3は、図2の符号3−3で見た断面図であり、図4Aは、本発明の蒸発式凝縮器100における冷媒冷却部120の実施例であり、図4Bは、本発明の蒸発式凝縮器100における冷媒冷却部120の変形例である。
一次側アンモニア冷凍サイクルSaは、アンモニア凝縮側カスケードコンデンサSa1とアンモニア蒸発側カスケードコンデンサSa2とを有している。
二次側二酸化炭素冷却サイクルSbは、蒸発器Sb1を有している。
アンモニア凝縮用冷却サイクルScは、蒸発式凝縮器100を有している。
なお、蒸発式凝縮器100は、冷凍システムSの規模に応じ、数量を増減して対応することができる。
アンモニア冷媒から熱を奪った液体状の冷媒Rl(R)は、奪った熱によって蒸発・気化される。
この蒸発・気化した冷媒Rg(R)が、蒸発式凝縮器100に戻され、再び冷却され、凝縮・液化される。
空気吸入口112は、ケーシング110の外側から空気を吸入するための開口であり、ケーシング110のケーシング側壁面に設けられている。
空気排出口114は、ケーシング110の内側から空気を排出するための開口であり、ケーシング110の天面に設けられている。
集水タンク116は、ケーシング110に冷却水CWを貯留するため有底空間であり、ケーシング110のケーシング底壁面側に設けられている。
冷媒冷却部120は、上流側冷媒ガス供給ヘッダー122と、下流側冷媒液排出ヘッダー124と、複数の凝縮コイル126とから構成されている。
冷媒冷却部120は、空気吸入口112から吸入された空気が空気排出口114から排出されるまでの流通路上に設けられている。
例えば、冷媒冷却部120は、空気吸入口112よりも高い位置に設置されている。
下流側冷媒液排出ヘッダー124は、冷媒冷却部120から流出する冷媒Rをアンモニア凝縮側カスケードコンデンサSa1に送り出す下流側に設けられ、上流側冷媒ガス供給ヘッダー122に対向するケーシング110のケーシング側壁面の低い位置に架設されて冷媒液を排出する直管である。
なお、上流側冷媒ガス供給ヘッダー122と下流側冷媒液排出ヘッダー124との配置は、ケーシング110の内側あるいは外側の何れであっても構わない。
複数の凝縮コイル126を構成する複数の直管の各々は、上流側となる一方を上流側冷媒ガス供給ヘッダー122、下流側となる他方を下流側冷媒液排出ヘッダー124に連通している。
複数の凝縮コイル126は、相互に離間並列した状態で上流側冷媒ガス供給ヘッダー122と下流側冷媒液排出ヘッダー124との間にそれぞれ接続されて設けられ、水平方向に対して傾斜配置している。
そして、冷媒冷却部120は、傾斜板状の構造となっている。
そして、凝縮コイル126の外周壁面に散水部130から散水された冷却水CWと凝縮コイル126の内周壁面に接近させた冷媒Rとの間の伝熱性が良くなり、冷媒Rの液化効率が高くなる。
これにより、凝縮コイル126の相互間にある隙間を空気が流れやすくなり、凝縮コイル126の外周壁面に付着した冷却水CWの蒸発を促進することができる。
散水部130は、冷却水供給ヘッダー132および複数の散水ノズル134から構成されている。
冷却水供給ヘッダー132は、散水ポンプ160から冷却水CWが送られてくる散水部130の上流側に架設されて冷却水を散水ノズル134に供給する直管である。
なお、冷却水供給ヘッダー132は、上流側冷媒ガス供給ヘッダー122の下側、あるいは、下流側冷媒液排出ヘッダー124の下側のいずれの位置に架設されてもよい。
また、複数の散水ノズル134は、相互に離間した状態で冷却水供給ヘッダー132に接続して設けられ、互いに平行となるように相互に並設されている。
そして、散水部130は、いわゆる櫛刃の形をした傾斜板状の構造となっている。
すなわち、傾斜板状の冷媒冷却部120と傾斜板状の散水部130とは、水平方向に対して傾斜配置して、冷媒冷却部120の風上にあたる下側に散水部130を距離一定で平行に並設された状態となっている。
また、散水された冷却水CWが凝縮コイル126の下側に多く付着して、凝縮コイル126の内周壁面における下側の表面、すなわち、内周壁面の下方部分に液膜や液滴などの生成が促進される。
噴出口は、冷却水CWを霧状にして散水するための散水口であり、凝縮コイル126に向かって設けられている。
なお、散水ノズル134の管径は、冷却水供給ヘッダー132の管径に比べて小さい寸法である。
これにより、散水ノズル134の相互間にある隙間を空気が流れやすくなり、凝縮コイル126の相互間にある隙間を通過した空気が空気排出口114から排出されやすくなる。
エリミネーター150は、冷媒冷却部120と通風ファン140との間に設けられ、冷媒冷却部120および散水部130に沿って傾斜配置されている。
個々のエレメント152は、凝縮コイル126に沿った縦方向に設置されている。
これにより、従来のようにケーシング110の空気排出口114にエリミネーター150が設けられた場合に比べ、冷媒冷却部120の冷却に寄与しない散水部130から散水された霧状の冷却水CWが、エリミネーター150の個々のエレメント152で早期に捕集される。
捕集された冷却水CWの水滴が、個々のエレメント152を通じて自重によってエリミネーター150の下部方向に流下しながら集約されてエリミネーター150のケーシング底壁面側から排出され、ケーシング110のケーシング底壁面側に設けられた集水タンク116に直接流れ落ちて回収される。
そして、通風ファン140によってケーシング110の内部に発生した空気吸入口112から空気排出口114への気流に随伴して蒸発式凝縮器100の外側に排出される冷却水CWの量が抑制され、冷却水CWの消費量を低減している。
通風ファン140が、起動されて回転する。
通風ファン140の回転よって、空気が、空気吸入口112からケーシング110の内側に吸入されて冷媒冷却部120を通風した後、空気排出口114から強制的に排出される。
冷却水供給ヘッダー132に送り込まれた冷却水CWが、冷却水供給ヘッダー132において複数の散水ノズル134に分流され、通風ファン140の通風方向に沿った順方向に散水ノズル134の噴出口から霧状にして散水される。
通風方向と散水方向とが同方向であることにより、従来のような通風方向に逆らった逆方向に散水する場合と比べ、通風ファン140のファン動力が低減される。
なお、散水ノズル134の噴出口は、逆方向に散水する場合よりも細かい水滴からなる霧状となる構造を採用し、噴出口から凝縮コイル126までの間に水滴の表面から蒸発することによる冷却効果を確保している。
接触した冷却水CWが、通風された空気によって蒸発(気化)され、凝縮コイル126の外周壁面から蒸発潜熱を奪う。
なお、蒸発しなかった冷却水CWは、エリミネーター150によって回収、または水滴となって滴下することによって、集水タンク116に戻されて再利用される。
上流側冷媒ガス供給ヘッダー122に流入した気体状の冷媒Rgが、上流側冷媒ガス供給ヘッダー122において複数の凝縮コイル126に分流される。
分流された気体状の冷媒Rgが、凝縮コイル126の管内に流入して下流側冷媒液排出ヘッダー124に向かって一方向に流下する。
熱が奪われた気体状の冷媒Rgが、凝縮・液化されて液体状の冷媒Rlとなり、凝縮コイル126の内周壁面に付着して液膜や液滴などを生成する。
これにより、気体状の冷媒Rgが、凝縮コイル126の管内を移動しながら凝縮コイル126の内周壁面から熱を奪われて冷却され、冷却によって凝縮潜熱を奪われて凝縮・液化されて凝縮コイル126の内周壁面に液膜や液滴などを生成して滞留付着した際、この滞留付着した液体状の冷媒Rlが自重によって凝縮コイル126の管内を滞留することなく流下して少なくなる。
滞留付着した液体状の冷媒Rlが常に少ない状態になることによって、残りの気体状の冷媒Rgも凝縮・液化が促進される。
このように、凝縮コイル126では、冷媒の滞留防止機能が働く。
そして、滞留防止機能によって冷媒Rの滞留付着(寝込み)する量が少なくなるため、管内の冷媒充填量を必要最小限に抑え、従来の蒸発式凝縮器に比べて冷媒充填量を削減している。
これにより、散水部130からの冷却水CWの散水領域に曲管部分を有している凝縮コイル126に比べて、この領域に少なくとも一部分を構成する直管部分を設置している凝縮コイル126の方が、気体状の冷媒Rgが凝縮・液化されて凝縮コイル126の内周壁面に滞留付着した際、この滞留付着した液体状の冷媒Rlが一方向に均一な傾斜角度で最短距離を結ぶように傾斜している直管部分の管内をより速く流下して少なくなる。
そして、気体状の冷媒Rgが凝縮コイル126の内周壁面に接近し、気体状の冷媒Rgが効率良く冷却されて液体状の冷媒Rlに凝縮・液化される。
合流した液体状の冷媒Rlが、下流側冷媒液排出ヘッダー124から送り出される。
このように、冷媒Rが、凝縮コイル126の管内を流下しながら冷却される。
例えば、奥行き長さである幅Wを一定、従来のように水平配置された板状の冷媒冷却部の長さをLとし、本発明の傾斜板状の冷媒冷却部120が従来よりも長さ0.7Lだけ垂直下方から液体状の冷媒Rlを排出する傾斜配置となっていた場合、本発明の冷媒冷却部120の長さが三平方の定理によって約1.2Lと導き出され、長さと幅との積によって計算される入口面積が約1.2LW、すなわち約1.2倍になる。
ここで、風量は、入口面積と風速との積によって計算されることから、冷媒冷却部120に従来の凝縮器と同じ風量を通過させるには、冷媒冷却部120の厚みを薄くするか、通風させる速度を遅くする。
また、従来の蒸発式凝縮器の凝縮コイルをそのまま傾斜させた場合には、蒸発式凝縮器の大きさが小型化され、これに伴って据付面積が狭小になる。
そうすると、冷媒冷却部120の厚みを薄くする場合であっても、通風させる速度を遅くする場合であっても、冷媒冷却部120の空気抵抗が減少し、通風ファン140のファン動力を低減して消費電力を削減し、冷媒冷却部120の通風に伴う騒音が低減される。
そうすると、冷媒冷却部120と同様に、同じ性能を得るためには、空気を通過させる厚みを薄くすることができるため、散水部130およびエリミネーター150に通風する通風ファン140のファン動力を低減し、凝縮コイル126を通過する通風に伴う騒音が低減される。
そして、蒸発式凝縮器100は、従来と同性能にした場合、従来よりも小型化することができる。
複数段の構造を採用する際、各段の位置関係は、図4Bに示すような縦方向に直線状に並設する構造、千鳥状に並設する構造など、通風された空気の速さに応じ、凝縮コイル126に流入した冷媒Rの凝縮・液化の効果が充分に発揮される構造を採用することができる。
フィンを設けることにより、凝縮コイル126における外周壁面の表面積が増して冷却水CWの蒸発に寄与する領域がより多く確保され、フィンに付着した冷却水CWが蒸発して、凝縮コイル126に送られてきた気体状の冷媒Rgから顕熱を効率良く奪うことができる。
また、フィンを設けることにより、散水部130から散水された冷却水CWを全て蒸発させて冷媒Rの冷却に用い、蒸発しなかった冷却水CWを回収するエリミネーター150が不要となり、エリミネーター150を設けることによって生じていた圧力損失が低減され、通風されている空気の速さを増すとともに気流を発生させる通風ファン140の負荷をさらに低減して通風ファン140の消費電力を抑えることも可能となる。
これにより、気体状の冷媒Rgを効率良く冷却して液体状の冷媒Rlに凝縮・液化することができる。
これにより、液体状の冷媒Rgの滞留付着する時間を短くすることができる。
さらに、冷媒冷却部120および散水部130と通風ファン140との間に設けられたエリミネーター150が、冷媒冷却部120および散水部130に沿って傾斜配置されていることにより、冷却水CWの消費量を低減することができる。
さらに、冷媒冷却部120の上流側冷媒ガス供給ヘッダー122と下流側冷媒液排出ヘッダー124との各々に連結管を設け、隣接した冷媒冷却部120の上流側冷媒ガス供給ヘッダー122と下流側冷媒液排出ヘッダー124と連結することにより、冷凍設備の凝縮負荷に臨機応変となり、数量を増減させるだけで規模に応じた凝縮負荷が得られ、冷凍設備の開発に要する初期費用が抑制されるなど、その効果は甚大である。
ここで、図5は、本発明の第2実施例である蒸発式凝縮器200を正面斜め前方から見た概略図であり、図6は、図5の符号6−6で見た断面図であり、図7は、本発明の第2実施例である蒸発式凝縮器に冷却水浄化部を接続した概念図である。
第1の空気吸入口212aおよび第2の空気吸入口212bは、ケーシング210の外側から空気を吸入するための開口であり、ケーシング210の1組の対向するケーシング側壁面に設けられている。
空気排出口214は、ケーシング210の内側から空気を排出するための開口であり、ケーシング210の天面に設けられている。
第1の上流側冷媒ガス供給ヘッダー222aは、冷媒冷却部220の上流側に設けられ、ケーシング210のケーシング側壁面の高い位置に架設された直管である。
第2の上流側冷媒ガス供給ヘッダー222bは、冷媒冷却部220の上流側に設けられ、第1の上流側冷媒ガス供給ヘッダー222aに対向するケーシング210のケーシング側壁面の高い位置に架設された直管である。
下流側冷媒液排出ヘッダー224は、冷媒冷却部220の下流側に設けられ、空気排出口214に対向するケーシング底壁面側の低い位置に架設された直管である。
複数の第1の凝縮コイル226aは、相互に離間並列した状態で第1の上流側冷媒ガス供給ヘッダー222aと下流側冷媒液排出ヘッダー224との間にそれぞれ接続されて設けられ、ケーシング側壁面の上方から空気排出口214に対向するケーシング底壁面側に向かって傾斜配置している。
複数の第2の凝縮コイル226bは、相互に離間並列した状態で第2の上流側冷媒ガス供給ヘッダー222bと下流側冷媒液排出ヘッダー224との間にそれぞれ接続されて設けられ、第1の上流側冷媒ガス供給ヘッダー222aに対向するケーシング210のケーシング側壁面の上方から空気排出口214に対向するケーシング底壁面側に向かって傾斜配置している。
そして、冷媒冷却部220は、ケーシング210の対向するケーシング側壁面に下り傾斜配置された2枚の傾斜板からなる断面視V字状またはU字状かそれに準ずる構造となっている。
散水部230は、冷却水供給ヘッダー232と、第1の散水ノズル234aと、第2の散水ノズル234bとから構成されている。
冷却水供給ヘッダー232は、散水ポンプ260から冷却水CWが送られてくる散水部230の上流側に設けられ、ケーシング210の天面直下の低い位置に架設された直管である。
複数の第1の散水ノズル234aは、相互に離間並列した状態で通風に順方向となるように第1の凝縮コイル226aの下側に沿って設置され、ケーシング側壁面から空気排出口214に対向するケーシング底壁面側に向かって傾斜配置されている。
複数の第2の散水ノズル234bは、通風に順方向となるように第2の凝縮コイル226bの下側に沿って設置され、第1の散水ノズル234aに対向するケーシング210のケーシング側壁面から空気排出口214に対向するケーシング底壁面側に傾斜配置されている。
そして、散水部230は、冷媒冷却部420の下側に沿って設置された、いわゆる櫛刃の形をした2枚の傾斜板からなる断面視V字状またはU字状かそれに準ずる構造となっている。
さらに、従来の蒸発式凝縮器に用いられている冷媒冷却部のような水平方向に配置した凝縮コイルを直角に近い角度で交差するように空気が通過するときに比べて、水平方向に対して傾斜配置した第1の凝縮コイル226aおよび第2の凝縮コイル226bを小さな角度で交差するように空気が通過する方が、気流が通過している隣り合う第1の凝縮コイル226aおよび第2の凝縮コイル226bの間にある隙間が拡張されて、この隙間が拡張された分に応じて隙間を通過する気流の抵抗となる圧力損失が低減され、従来の凝縮コイルの配置を用いた場合と同じ圧力損失になるまで風速を速くすることが可能となる。
ここで、一定の風量とした場合、入口面積と風速との積によって計算されることから、冷媒冷却部220に従来の凝縮器と同じ風量を通過させるには、冷媒冷却部220の厚みを半分に薄くすることができる。
ここで、冷媒冷却部220の空気抵抗は、概略すると速度の二乗と冷媒冷却部220の厚みとに比例する。
そうすると、通風させる速度と冷媒冷却部220の厚みとがそれぞれ半分になっていることから、冷媒冷却部220の空気抵抗が約8分の1となり、通風ファン240の消費電力を大幅に削減することができる。
加えて、通風させる速度が半分まで遅くなることによって、冷媒冷却部220の通風に伴う騒音も低減される。
これにより、従来のようにケーシング210の空気排出口214にエリミネーター250が設けられた場合に比べ、冷媒冷却部220の冷却に寄与しない散水部230から散水された霧状の冷却水CWが、エリミネーター250で早期に捕集される。
冷却水浄化部280は、濾過タンク282と、吸着タンク284と、透過膜タンク286と、清水タンク288と、循環ポンプ289と、それぞれを順に接続する配管からなる。
吸着タンク284は、吸着材284aが内部に充填されている。
透過膜タンク286は、透過膜286aが内部に充填されている。
さらに、透過膜タンク286には、清水タンク288に冷却水CWを送る送水管に加え、集水タンク216に冷却水CWを直接戻す排水パイプ286pが設けられている。
さらに、清水タンク288には、循環ポンプ289に冷却水CWを送る送水管に加え、集水タンク216に冷却水CWを直接戻すオーバーフローパイプ288pが設けられている。
吸着タンク284は、濾過タンク282から送られてきた冷却水CWに混入した空気中の有毒ガスや腐食ガスなどを取り除く。
また、冷却水CWが、透過膜タンク286を通過しても使用に適した水質に至らなかった場合には、排水パイプ286pを介して集水タンク216に直接戻される。
また、清水タンク288の貯水量が一定量を超えた場合、清水タンク288からオーバーフローパイプ288pを介して集水タンク216に冷却水CWを直接戻すことによって、貯水量を一定に保つことや、冷却水CWに溶解した不純物や有毒ガスなどの濃度を薄めて冷却水浄化部280の負荷を下げることもできる。
そして、循環ポンプ289によって、清水タンク288に貯蔵された冷却水CWが散水部230の冷却水供給ヘッダー232に送られて散水される。
なお、冷却水浄化部280は、冷却水CWの水質の変化を感知し、蒸発式凝縮器200での使用に不適切な水質になった場合、あるいは不適切な水質になる前に、冷却水CWを定期的に浄化して一部または全部を交換するタイマー機能を有している。
これにより、冷却水浄化部280は、定期的に冷却水CWから不純物を取り除いて冷却水CWを使用に適した水質に保つ。
さらに、清水タンク288を省略して、透過膜タンク286で浄化された冷却水CWを集水タンク216に排出させるようにしてもよい。
さらに、複数のタンクを一体化させることによって相互間を接続する配管を省略してもよい。
なお、冷却水CWの補充には、図7に示すように、給水管290によって集水タンク216に給水する方法を採用しているが、給水管290を散水ポンプ260から濾過タンク282への配管に接続して給水する方法や濾過タンク282に直接接続して給水する方法などの冷却水浄化システムを介して給水する方法を採用してもよい。
ここで、図8は、本発明の第3実施例である蒸発式凝縮器300を正面斜め前方から見た概略図であり、図9は、図8の符号9−9で見た断面図であり、図10は、図8の符号10−10で見た断面図である。
冷媒冷却部320は、上流側冷媒ガス供給ヘッダー322と、下流側冷媒液排出ヘッダー324と、凝縮コイル326とから構成されている。
凝縮コイル326は、上流側冷媒ガス供給ヘッダー322と下流側冷媒液排出ヘッダー324との間に設けられ、水平方向に対して傾斜配置している。
そして、冷媒冷却部320は、傾斜板状の構造となっている。
散水部330は、冷却水供給ヘッダー332および散水ノズル334から構成されている。
また、散水ノズル334を構成する複数の直管の各々は、互いに平行に並設され、いわゆる櫛刃の形をした傾斜板状の構造となっている。
すなわち、傾斜板状の冷媒冷却部320と傾斜板状の散水部330とは、水平方向に対して傾斜配置して、冷媒冷却部320の風下にあたる上側に散水部330を距離一定で平行に並設された状態となっている。
これにより、散水部330から散水された冷却水CWの方向と空気の流れの方向とが逆方向になり、冷却水CWと空気との接触速度をより高速にして冷却水自身の冷却効果を高める。
そして、凝縮コイル326における外周壁面を有効活用している。
ここで、図11は、本発明の第4実施例である蒸発式凝縮器400を正面斜め前方から見た概略図であり、図12は、図11の符号12−12で見た断面図である。
ケーシング410は、第1の空気吸入口412aと、第2の空気吸入口412bと、空気排出口414と、集水タンク416とから構成されている。
空気排出口414は、ケーシング410の内側から空気を排出するための開口であり、ケーシング410の天面に設けられている。
第1の上流側冷媒ガス供給ヘッダー422aは、冷媒冷却部420の上流側に設けられ、ケーシング410のケーシング側壁面の高い位置に架設された直管である。
第1の下流側冷媒液排出ヘッダー424aおよび第2の下流側冷媒液排出ヘッダー424bは、冷媒冷却部420の下流側に設けられ、空気排出口414に対向するケーシング底壁面側の低い位置に架設された直管である。
複数の第1の凝縮コイル426aは、相互に離間並列した状態で第1の上流側冷媒ガス供給ヘッダー422aと第1の下流側冷媒液排出ヘッダー424aとの間にそれぞれ接続して設けられ、ケーシング側壁面から空気排出口414に対向するケーシング底壁面側に向かって傾斜配置している。
複数の第2の凝縮コイル426bは、相互に離間並列した状態で第2の上流側冷媒ガス供給ヘッダー422bと第2の下流側冷媒液排出ヘッダー424bとの間にそれぞれ接続して設けられ、第1の上流側冷媒ガス供給ヘッダー422aに対向するケーシング410のケーシング側壁面から空気排出口414に対向するケーシング底壁面側に向かって傾斜配置している。
そして、冷媒冷却部420は、ケーシング410の対向するケーシング側壁面から傾斜配置された2枚の傾斜板からなる断面視V字状またはU字状かそれに準ずる構造となっている。
散水部430は、第1の冷却水供給ヘッダー432aと、第2の冷却水供給ヘッダー432bと、第1の散水ノズル434aと、第2の散水ノズル434bとから構成されている。
第1の冷却水供給ヘッダー432aは、散水ポンプ460から冷却水CWが送られてくる散水部430の上流側に設けられ、ケーシング410のケーシング側壁面の高い位置に架設された直管である。
第2の冷却水供給ヘッダー432bは、散水ポンプ460から冷却水CWが送られてくる散水部430の上流側に設けられ、第1の冷却水供給ヘッダー432aに対向するケーシング410のケーシング側壁面の高い位置に架設された直管である。
複数の第1の散水ノズル434aは、通風に逆方向となるように第1の凝縮コイル426aの上側に沿って設置され、ケーシング側壁面から空気排出口414に対向するケーシング底壁面側に向かって傾斜配置されている。
複数の第2の散水ノズル434bは、通風に逆方向となるように第2の凝縮コイル426bの上側に沿って設置され、第1の散水ノズル434aに対向するケーシング410のケーシング側壁面から空気排出口414に対向するケーシング底壁面側に傾斜配置されている。
そして、散水部430は、冷媒冷却部420の上側に沿って設置された、いわゆる櫛刃の形をした2枚の傾斜板からなる断面視V字状またはU字状かそれに準ずる構造となっている。
110、 210、 310、 410 ・・・ ケーシング
112、 312 ・・・ 空気吸入口
212a、 412a ・・ 第1の空気吸入口
212b、 412b ・・ 第2の空気吸入口
114、 214、 314、 414 ・・・ 空気排出口
116、 216、 316、 416 ・・・ 集水タンク
120、 220、 320、 420 ・・・ 冷媒冷却部
122、 322 ・・・ 上流側冷媒ガス供給ヘッダー
222a、 422a ・・ 第1の上流側冷媒ガス供給ヘッダー
222b、 422b ・・ 第2の上流側冷媒ガス供給ヘッダー
124、 224、 324 ・・・ 下流側冷媒液排出ヘッダー
424a ・・ 第1の下流側冷媒液排出ヘッダー
424b ・・ 第2の下流側冷媒液排出ヘッダー
126、 326 ・・・ 凝縮コイル
226a、 426a ・・ 第1の凝縮コイル
226b、 426b ・・ 第2の凝縮コイル
130、 230、 330、 430 ・・・ 散水部
132、 232、 332 ・・・ 冷却水供給ヘッダー
432a ・・ 第1の冷却水供給ヘッダー
432b ・・ 第2の冷却水供給ヘッダー
134、 334 ・・ 散水ノズル
234a、 434a ・・ 第1の散水ノズル
234b、 434b ・・ 第2の散水ノズル
140、 240、 340、 440 ・・・ 通風ファン
150、 250、 350、 450 ・・・ エリミネーター
160、 260、 360、 460 ・・・ 散水ポンプ
170、 270、 370、 470 ・・・ 送水管
280 ・・・ 冷却水浄化部
282 ・・・ 濾過タンク
284 ・・・ 吸着タンク
286 ・・・ 透過膜タンク
288 ・・・ 清水タンク
289 ・・・ 循環ポンプ
CW ・・・ 冷却水
R ・・・ 冷媒(二酸化炭素冷媒)
Rg ・・・ 気体状の冷媒
Rl ・・・ 液体状の冷媒
S ・・・ 冷凍システム
Sa ・・・ 一次側アンモニア冷凍サイクル
Sb ・・・ 二次側二酸化炭素冷却サイクル
Sc ・・・ アンモニア凝縮用冷却サイクル
Claims (6)
- 凝縮用冷却サイクルを循環して順次送られてくる冷媒を冷却して凝縮する傾斜板状の冷媒冷却部と、該冷媒冷却部に冷却水を散水して前記冷媒冷却部を冷却する傾斜板状の散水部と、該散水部から散水された冷却水を蒸発させる空気を吸入する空気吸入口と空気を排出する空気排出口とを有するケーシングと、該ケーシングの内部で空気吸入口から空気排出口への気流を発生させる通風ファンとを備えた蒸発式凝縮器であって、
前記冷媒冷却部が、水平方向に対して下り傾斜配置して前記冷媒を流通して流下させながら冷却する複数の凝縮コイルを有し、
前記散水部が、前記凝縮コイルに沿って傾斜配置して前記冷却水を凝縮コイルに向けて散水する複数の散水ノズルを有していることを特徴とする蒸発式凝縮器。 - 前記散水部が、前記冷媒冷却部の風上側に傾斜配置されていることを特徴とする請求項1記載の蒸発式凝縮器。
- 前記冷媒冷却部および散水部と通風ファンとの間に設けられたエリミネーターが、前記冷媒冷却部および散水部に沿って傾斜配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸発式凝縮器。
- 前記空気吸入口が、前記ケーシングの1組の対向するケーシング側壁面に設けられ、
前記空気排出口が、前記ケーシングの天面に設けられ、
前記凝縮コイルが、前記ケーシング側壁面の上方から前記空気排出口に対向するケーシング底壁面側に向かって下り傾斜配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の蒸発式凝縮器。 - 前記散水部が、前記冷却水を浄化する冷却水浄化部に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の蒸発式凝縮器。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の蒸発式凝縮器を有している凝縮用冷却サイクルを構成に備えている冷凍システム。
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