以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
(第一実施形態)
図1に示すように、本発明の第一実施形態による車両用表示装置100は、車両に搭載される。車両用表示装置100は、車両内の座席に着座した乗員である視認者に対し、表示を行うコンビネーションメータである。かかる表示のために車両用表示装置100は、車両内のインストルメントパネルに設置される。ここで、車両用表示装置100における「前方」とは、車両内の視認者に表示を行う方向、即ち視認者による視認側を示す。
図1,2に示すように車両用表示装置100は、表示ケース110、表示パネル120、指針ユニット140、駆動ユニット150及び制御ユニット170を備えている。表示ケース110は、複数の樹脂部材から中空箱状に構成されている。表示ケース110は、インストルメントパネルへの設置下にて前方に向かって開口する表示窓111を、形成している。
表示パネル120は、例えば液晶パネル又は有機ELパネル等であり、全体として略矩形の板状に形成されている。表示パネル120は、表示ケース110内に収容され、同ケース110により保持されている。表示パネル120は、表示窓111を通して前方に露出する画面121を、有している。図1に示すように表示パネル120は、指標画像122a,122b及び背景画像123a,123b等の各種カラー画像を、前方の視認者から視認可能に画面121に表示する。このとき、指標画像122a,122b及び背景画像123a,123bの表示状態にて画面121は、表示パネル120に内蔵のバックライトにより透過照明される。
図1,3に示すように指標画像122a,122bは、車両に関連する表示指標としてそれぞれ、数字指標124a,124b及び目盛指標125a,125bを形成する。ここで本実施形態では、画面121のうち横方向の片側に設定される円形表示部121aにて、車両の車速情報を報知するための指標画像122aが表示される。かかる指標画像122aは、車速情報に対応した数字指標124a及び目盛指標125aを、同表示部121aの外周縁に沿った円周方向にそれぞれ複数ずつ並べて形成する。一方、画面121のうち横方向の別側に設定される円形表示部121bには、車両のエンジン回転数情報を報知するための指標画像122bが表示される。かかる指標画像122bは、エンジン回転数情報に対応した数字指標124b及び目盛指標125bを、同表示部121bの外周縁に沿った円周方向にそれぞれ複数ずつ並べて形成する。
各円形表示部121a,121bにて背景画像123a,123bは、それぞれ対応する指標画像122a,122bの背景を、形成する。特に本実施形態の円形表示部121aでは、後に詳述する回転指針141に対しての注視性を向上させるために、背景画像123aの一部が軌跡表現画像123atとして表示されるようになっている。かかる軌跡表現画像123atは、回転指針141のうち後に詳述する特定部分の軌跡を、同指針141の回転側とは逆側にて表現するための画像である。ここで、特に本実施形態の軌跡表現画像123atは、円形表示部121aにて円周方向に間隔をあけて並ぶ複数の線状画像から構成され、回転指針141の回転位置から回転側とは逆側の範囲に表示される。
図1,2に示す指針ユニット140及び駆動ユニット150は、各円形表示部121a,121bにそれぞれ対応して一つずつ、且つ互いに実質同一構成をもって設けられている。また、こうした各円形表示部121a,121bの指針ユニット140及び駆動ユニット150に共通して、制御ユニット170が設けられている。そこで以下では、指針ユニット140及び駆動ユニット150について、円形表示部121a側のものを代表して説明し、円形表示部121b側のものは円形表示部121a側と異なる部分を特に説明する。それと共に以下では、制御ユニット170について、円形表示部121a側における指針ユニット140及び駆動ユニット150との関係性を代表して説明する。
図1〜5に示すように指針ユニット140は、回転指針141及び可動歯車142を含んで構成されている。回転指針141は、全体として透明又は着色により半透明(以下、単に「透明又は半透明」という)な細長板状に形成されている。回転指針141は、表示ケース110内のうち表示パネル120の前方に収容されている。図1〜3に示すように回転指針141は、円形表示部121aの径方向に沿って延伸した状態を維持しつつ、同表示部121aの円周方向に回転可能に配置されている。回転指針141は、車両の車速情報を表示するために、自身の回転位置に応じた指標画像122aの形成指標124a,125aを指示可能となっている。
図4〜7に示すように回転指針141には、複数の指針光源部143が内蔵されている。各指針光源部143は、回転指針141の長手方向(即ち、円形表示部121aの径方向)において等間隔に並んでいる。各指針光源部143は、視認者により前方から視認困難なサイズ(例えば直径100μm程度)に、形成されている。但し、図4〜7では、説明の理解を容易にするために、各指針光源部143が実際よりも模式的に大きく描かれている。
各指針光源部143は、本実施形態では赤色、緑色及び青色である三色のLED光源から、それぞれ構成されている。各指針光源部143は、三色のLED光源のうち少なくとも一つが通電されるのに応じて点灯することで、回転指針141における自身の内蔵箇所を前方の視認者から視認可能に発光させる。ここで、図4,6,7に示すように本実施形態の各指針光源部143は、透明又は半透明な透光性樹脂基板146に対し後方に積層された透明又は半透明な透光性樹脂フィルム147,149の間に、図示しない透明又は半透明な透光性電極と共に埋設されている。これにより、各指針光源部143からの光の減衰を抑制して、発光強度を高めることが可能となっている。また、このような発光に対して各指針光源部143は、三色のLED光源全てへの通電が停止するのに応じて消灯することで、回転指針141における自身の内蔵箇所での発光を止める。
図3に示すように、円形表示部121a側の指針光源部143は、表示パネル120に想定される表示領域126,127,128にそれぞれ対応して、三種類に分けられている。具体的にはまず、円形表示部121aの円周方向に沿って想定される円環帯状の特定表示領域126(例えば、図3の二点鎖線で区切られた領域を参照)には、表示指標のうち特定指標としての数字指標124aが指標画像122aにより形成されると共に、軌跡表現画像123atが必要に応じて表示される。特定光源部143aは、かかる特定表示領域126の前方にて回転指針141に複数内蔵されている。次に、円形表示部121aのうち特定表示領域126の外周側にて円周方向に沿って想定される円環帯状の外周表示領域127(例えば、図3の二点鎖線で区切られた領域を参照)には、表示指標のうち目盛指標125aが指標画像122aにより形成されると共に、軌跡表現画像123atが表示される。外周光源部143bは、かかる外周表示領域127の前方にて回転指針141に複数内蔵されている。さらに、円形表示部121aのうち特定表示領域126の内周側にて円周方向に沿って想定される円環帯状の内周表示領域128(例えば、図3の二点鎖線で区切られた領域を参照)には、軌跡表現画像123atが表示される。内周光源部143cは、かかる内周表示領域128の前方にて回転指針141に複数内蔵されている。尚、円形表示部121b側では、指針光源部143が三種類に分けられてはおらず、円形表示部121a側の内周表示領域128に対応した領域の前方にて、全ての指針光源部143が回転指針141に内蔵されている。
図2,4に示すように回転指針141には、各指針光源部143を前方から覆う指針透過部144が、設けられている。指針透過部144は、透明又は半透明な透光性樹脂により細長ブロック状に形成されている。指針透過部144は、円形表示部121aの前方を全ての指針光源部143と一体に回転可能に、配置されている。本実施形態の指針透過部144は、点灯した各指針光源部143からの光を実質そのまま透過させることで、当該透過箇所にて発光する。
図2,4,5に示すように可動歯車142は、金属により円環板状に形成されている。可動歯車142は、表示ケース110内のうち表示パネル120の前方に収容されている。可動歯車142は、円形表示部121aを前方の視認者から視認可能に、内周側に露出させている。可動歯車142は、かかる露出状態を維持しつつ、円形表示部121aの円周方向に回転可能に配置されている。図4,5に示すように可動歯車142は、歯底円の外周側に歯先円を有する外歯車部148を、形成している。それと共に可動歯車142は、前方に向かって開口する円環溝状のガイドレール142aを、前方を向く前面142bに形成している。さらに可動歯車142は、円周方向の一部に回転指針141を支持していることで、当該指針141と一体に回転可能となっている。
図2,4に示すように可動歯車142には、回転指針141を介して一体に回転可能に、金属製の導通ターミナル145が複数設けられている。図4,6,7に示すように各導通ターミナル145は、回転指針141の背後へと細長板状に突出している。各導通ターミナル145は、回転指針141における上述の透光性電極を介して、それぞれ対応した指針光源部143と電気接続により導通している。
具体的に第一導通ターミナル145aは、各特定光源部143aにおける赤色LED光源のマイナス端子と導通している。第二導通ターミナル145bは、各特定光源部143aにおける緑色LED光源のマイナス端子と導通している。第三導通ターミナル145cは、各特定光源部143aにおける青LED光源のマイナス端子と導通している。第四導通ターミナル145dは、各外周光源部143b及び各内周光源部143cにおける赤色LED光源のマイナス端子と導通している。第五導通ターミナル145eは、各外周光源部143b及び各内周光源部143cにおける緑色LED光源のマイナス端子と導通している。第六導通ターミナル145fは、各外周光源部143b及び各内周光源部143cにおける青LED光源のマイナス端子と導通している。第七導通ターミナル145gは、全光源部143a,143b,143cにおける三色全てのLED光源のプラス端子と導通している。尚、円形表示部121b側については、第四〜第六導通ターミナル145d〜fが設けられず、円形表示部121a側の特定光源部143aに準じて各指針光源部143が第一〜第三及び第七導通ターミナル145a〜c,gと導通している。
図2,4,5に示すように駆動ユニット150は、カバーベース151、加飾リング152、弾性部材153及びベアリング154、固定接触子155及びアクチュエータ156を含んで構成されている。図2,4に示すようにカバーベース151は、樹脂により円環板状に形成されている。カバーベース151は、表示ケース110内のうち表示パネル120の前方且つ可動歯車142の背後に、即ちそれら要素120,142の間に収容されている。ベース151は、表示ケース110により保持されている。カバーベース151は、円形表示部121aを前方の視認者から視認可能に、内周側に露出させている。
加飾リング152は、不透光性の樹脂により円環板状に形成されている。加飾リング152は、表示ケース110内のうち可動歯車142の前方から外周側に跨って、収容されている。加飾リング152は、カバーベース151に装着されることで、当該ベース151を介して表示ケース110により保持されている。加飾リング152は、導通ターミナル145の設けられた可動歯車142と、カバーベース151とを、前方の視認者からは実質視認不能に前方及び外周側から覆っている。一方で加飾リング152は、円形表示部121aを前方の視認者から視認可能に、内周側に露出させている。加飾リング152は、前方に向かって突出する略断面U字状をもって円周方向に連続することで、かかる露出状態の円形表示部121aを図1の如く立体的に加飾している。
図4に示すように複数の弾性部材153は、それぞれ樹脂により湾曲板状に形成されている。各弾性部材153は、表示ケース110内のうち可動歯車142の前方から外周側に跨って、収容されている。各弾性部材153は、円形表示部121aの円周方向において等間隔に並んでいる。各弾性部材153は、加飾リング152により前方及び外周側から覆われることで、前方の視認者からは実質視認不能となっている。各弾性部材153は、カバーベース151に装着されることで、当該ベース151を介して表示ケース110により保持されている。かかる保持状態下にて各弾性部材153は、前方に向かって湾曲する略断面U字状を呈することで、弾性変形可能となっている。
複数のベアリング154は、円形表示部121aの外周縁に沿って配置され、同表示部121aの円周方向に等間隔に並んでいる。各ベアリング154は、表示ケース110内のうち可動歯車142の前方に、収容されている。各ベアリング154は、加飾リング152により前方及び外周側から覆われることで、前方の視認者からは実質視認不能となっている。金属製の各ベアリング154は、全体として円板状に形成され、それぞれ対応する弾性部材153により内輪を支持されている。それと共に各ベアリング154は、ガイドレール142aに外輪を嵌入させている。こうした構成下、各弾性部材153の復原力が各ベアリング154を介して可動歯車142及び回転指針141に作用することで、それら歯車142及び指針141がベース151に対し押圧されて円形表示部121aとの同心状態を維持可能となっている。
図2,4に示すように複数の固定接触子155は、金属により円環板状に形成されている。各固定接触子155は、表示ケース110内のうちそれぞれ対応する導通ターミナル145の背後に重畳する箇所に、収容されている。各固定接触子155は、円形表示部121aの径方向に等間隔に並んでいる。各固定接触子155は、カバーベース151に装着されることで、当該ベース151を介して表示ケース110により保持されている。これにより各固定接触子155は、表示パネル120に対し位置固定されている。各固定接触子155は、それぞれ対応する導通ターミナル145と摺接することで、当該対応ターミナル145と導通可能となっている。
図2,5に示すようにアクチュエータ156は、駆動源157及び一対の駆動歯車158,159を有している。駆動源157は、本実施形態ではステッピングモータであり、駆動軸157aを有している。駆動源157は、表示ケース110内のうち可動歯車142の外周側、特に本実施形態では可動歯車142の下側に収容され、同ケース110により保持されている。各駆動歯車158,159は、金属により平歯車状に形成されている。各駆動歯車158,159は、歯底円の外周側に歯先円を有する外歯車部158a,159aを、それぞれ形成している。各駆動歯車158,159は、表示ケース110内のうち可動歯車142と駆動源157との間に、収容されている。
ここで第一駆動歯車158は、駆動軸157aに対し一体回転可能に連結されている。第二駆動歯車159は、表示ケース110により回転可能に支持されている。第二駆動歯車159の外歯車部159aは、第一駆動歯車158の外歯車部158aと可動歯車142の外歯車部148とに、噛合により歯車連繋している。こうした構成下、通電された駆動源157により駆動軸157aへ回転トルクが与えられると、各駆動歯車158,159がそれぞれ自転することで、回転指針141が可動歯車142と一体に回転駆動されることとなる。
図2に示す制御ユニット170は、マイクロコンピュータを主体に構成されている。制御ユニット170は、表示ケース110の内部又は外部に配置されている。制御ユニット170は、各固定接触子155と表示パネル120と駆動源157とに対し、電気接続により導通している。これにより制御ユニット170は、固定接触子155及び導通ターミナル145を介して導通した各指針光源部143(即ち円形表示部121a側では、図3〜7に示す特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143c)への通電調整を随時実行することで、それら光源部143による回転指針141の発光状態を制御する。それと共に制御ユニット170は、導通した表示パネル120への通電指令を随時出力することで、当該パネル120における画像122a,123a等の各種カラー画像の表示状態を制御する。さらに制御ユニット170は、導通した駆動源157への通電指令を随時出力することで、アクチュエータ156による回転指針141の回転駆動状態を制御する。ここで円形表示部121a側では、回転指針141の回転駆動を制御するために、車速情報が制御ユニット170へと入力されるようになっている。
以下、制御ユニット170による円形表示部121a側での表示制御について、詳細に説明する。
制御ユニット170は、円形表示部121aにて数字指標124aの前方箇所から外れる回転位置へと回転指針141を回転駆動した場合には、図3に示すように通常モードMnを実行する。具体的に、通常モードMnの制御ユニット170は、各特定光源部143aと各外周光源部143bと各内周光源部143cとのいずれも点灯させる。これにより回転指針141は、特定光源部143aの内蔵箇所と外周光源部143bの内蔵箇所と内周光源部143cの内蔵箇所との各々にて、発光した状態となる。
さらに、通常モードMnの制御ユニット170は、円形表示部121aのうち特定表示領域126と外周表示領域127と内周表示領域128との各々に、軌跡表現画像123atを表示させる。但し、指標画像122aのうち数字指標124aには軌跡表現画像123atが重畳しないように、当該画像123atの表示範囲は適宜調整される。これらにより、回転する回転指針141の当該回転の側とは逆側にて、特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143cとの各軌跡が軌跡表現画像123atにより表現された状態となる。
ここで、通常モードMnにおける軌跡表現画像123atの表示色は、各光源部143a,143b,143cの発光色と同一系統色、例えば青色等に設定されることで、回転指針141と軌跡表現画像123atとの一体感を高めることが可能となる。尚、通常モードMnでは、背景画像123aのうち軌跡表現画像123at以外の部分の表示色は、例えば黒色等の暗色に設定される。
また一方で制御ユニット170は、円形表示部121aにて数字指標124aの前方箇所となる回転位置へと回転指針141を回転駆動した場合には、図8に示すように特別モードMsを実行する。具体的に、特別モードMsの制御ユニット170は、各外周光源部143bと各内周光源部143cとを点灯させるが、各特定光源部143aを消灯させる。これにより回転指針141は、外周光源部143bの内蔵箇所と内周光源部143cの内蔵箇所との各々では発光するが、特定光源部143aの内蔵箇所では発光の止められた状態となる。尚、図8では、説明の理解を容易にするために、特定光源部143aの図示が省略されている。
さらに、特別モードMsの制御ユニット170は、円形表示部121aのうち外周表示領域127と内周表示領域128との各々には軌跡表現画像123atを表示させるが、特定表示領域126では軌跡表現画像123atを消去させる。これにより、回転する回転指針141の当該回転の側とは逆側では外周光源部143bと内周光源部143cとの各軌跡が軌跡表現画像123atにより表現されるが、特定光源部143aの軌跡はカットされた状態となる。
ここで、特別モードMsにおける軌跡表現画像123atの表示色は、通常モードMnの場合に準じて、各光源部143b,143cの発光色と同一系統色、例えば青色等に設定される。尚、特別モードMsでも、背景画像123aのうち軌跡表現画像123at以外の部分の表示色は、例えば黒色等の暗色に設定される。
(作用効果)
以上説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態によると、円周方向に沿って想定の特定表示領域126に形成された数字指標124aの前方箇所から回転指針141が外れた場合には、回転指針141に内蔵された特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143cとがいずれも点灯する。これによれば、発光した回転指針141において点灯状態の全光源部143a,143b,143cから前方の視認者へ届くまでに光の減衰が生じ難くなるので、回転指針141に対する注視性が向上し得る。また一方、特定表示領域126に形成された数字指標124aの前方箇所へと回転指針141が回転した場合には、外周光源部143bと内周光源部143cとは点灯するものの、特定光源部143aは消灯する。ここで、回転指針141における外周光源部143bと内周光源部143cとの内蔵箇所は、特定表示領域126よりも外周側と内周側とに想定の外周表示領域127と内周表示領域128とに対し、それぞれ前方箇所を回転することになる。これによれば、透明又は半透明な回転指針141において消灯した特定光源部143aの内蔵箇所では、後方の数字指標124aが実質的に隠れることなく前方から視認可能となる。それと共に、回転指針141において発光の止められる箇所が特定光源部143aの内蔵箇所に絞られるので、回転指針141に対する注視性の低下が抑制され得る。以上のことから、注視性の向上した回転指針141が数字指標124aを指示することによる情報の報知性を、確保することができる。
さらに第一実施形態によると、数字指標124aを含む表示指標を円周方向に複数並べて形成する指標画像122a,122bと、それらの背景を形成する背景画像123a,123bとは、前方から視認可能に表示される表示状態を、制御ユニット170により制御される。これによれば、回転指針141が数字指標124aの前方箇所に回転した場合でも同箇所から外れた場合でも、指標画像122a,122b及び背景画像123a,123bの表示状態と回転指針141の発光状態との組み合わせにより、回転指針141に対する注視性の向上を図ることが可能となる。
ここで特に第一実施形態によると、回転指針141が数字指標124aの前方箇所に回転した場合には、外周表示領域127と内周表示領域128との各々にて回転側とは逆側に、外周光源部143bと内周光源部143cとの各軌跡を表現する軌跡表現画像123atが、背景画像123aの一部として表示される。これにより回転指針141では、消灯した特定光源部143aの両側にて点灯した外周光源部143bと内周光源部143cの各内蔵箇所に対し、軌跡表現画像123atを回転側とは逆側にて追従させ得る。また一方、回転指針141が数字指標124aの前方箇所から外れた場合には、特定表示領域126と外周表示領域127と内周表示領域128との各々にて回転側とは逆側に、特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143cとの各軌跡を表現する軌跡表現画像123atが、背景画像123aの一部として表示される。これにより回転指針141では、点灯した特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143cとの全内蔵箇所に対し、軌跡表現画像123atを回転側とは逆側にて追従させ得る。以上のことから、回転指針141が数字指標124aの前方箇所に回転した場合でも同箇所から外れた場合でも、軌跡表現画像123atの表示状態と回転指針141の発光状態との組み合わせにより、回転指針141に対する注視性の向上を図ることができる。
またさらに第一実施形態の駆動ユニット150によると、表示パネル120に対し位置固定されて制御ユニット170と導通の各固定接触子155は、指針ユニット140の可動歯車142に設けられた導通ターミナル145と摺接により導通する。ここで導通ターミナル145は、特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143cとを点灯させるために、各固定接触子155と対応させて複数設けられている。故に制御ユニット170は、各固定接触子155及び各導通ターミナル145を介していずれかの光源部143a,143b,143cと導通することで、回転指針141の発光を制御することができる。しかも駆動ユニット150によると、制御ユニット170と導通のアクチュエータ156では、回転指針141を支持する可動歯車142と連繋した駆動歯車158,159が自転することで、可動歯車142と一体に回転指針141が回転駆動される。故に制御ユニット170は、回転指針141の回転駆動も制御することができる。以上によれば、回転指針141の発光状態と回転指針141の回転駆動状態とを制御ユニット170の制御により実現する構成につき、表示パネル120の前方にて比較的小型に且つ汎用の表示パネル120を用いて低コストに構築可能となる。
(第二実施形態)
図9,10に示すように本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。
第二実施形態の円形表示部121a側では、図9,10に示すように特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143cとが、それぞれ対応する表示領域126,127,128の前方にて、一つずつ回転指針2141に内蔵されている。それと共に円形表示部121a側では、図9,10に示すように、回転指針2141のうち指針透過部2144と透光性樹脂フィルム147との間にて各領域126,127,128の境界と対応した複数箇所に、不透光樹脂製の遮光部2141aが内蔵されている。
円形表示部121a側の回転指針2141において、透明又は半透明な指針透過部2144の前面又は背面には、複数の微小(例えば高低差300μm程度)な凹凸が光を拡散可能に設けられている。指針透過部2144は、点灯した各光源部143a,143b,143cからの光を、対応領域126,127,128の前方にて複数の凹凸を通して透過且つ拡散させることで、回転指針2141における発光バラツキの抑制を可能にしている。さらに、図9,10に示す遮光部2141aのそれぞれは、各光源部143a,143b,143cからの光が対応領域126,127,128外の前方にて指針透過部2144の拡散作用を受けることにつき、その抑制を可能にしている。
尚、第二実施形態の円形表示部121b側では、図示はしないが、第一実施形態の場合よりも少ない数とされた複数の指針光源部143が、指針透過部2144を有する回転指針2141に内蔵されることとなる。
このような第二実施形態の回転指針2141において透明又は半透明な指針透過部2144は、特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143cとの各々から、前方複数の凹凸を通して光を透過させることで、当該光を拡散させることとなる。これによれば、回転指針2141に内蔵のいずれの光源部143a,143b,143cも小サイズに収めつつ、回転指針2141における発光面積を増大させ得る。故に、回転指針2141の回転駆動性と共に、回転指針2141に対する注視性の向上効果を高めることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に、第一及び第二実施形態に関する変形例1としては、通常モードMnにおいて、外周表示領域127と内周表示領域128との各々には軌跡表現画像123atが表示されるが、特定表示領域126では軌跡表現画像123atが消去されてもよい。第一及び第二実施形態に関する変形例2としては、特別モードMsにおいて、特定表示領域126と外周表示領域127と内周表示領域128との全てに、軌跡表現画像123atが表示されてもよい。
第一及び第二実施形態に関する変形例3としては、通常モードMnにおいて軌跡表現画像123atが表示されなくてもよい。第一及び第二実施形態に関する変形例4としては、特別モードMsにおいて軌跡表現画像123atが表示されなくてもよい。第一及び第二実施形態に関する変形例5として軌跡表現画像123atは、円形表示部121aにて円周方向に並ぶ複数の線状画像以外、例えば図11に示すように円形表示部121aにて径方向に並ぶ複数の線状画像等から、構成されていてもよい。
第一及び第二実施形態に関する変形例6として、通常モードMnにおける軌跡表現画像123atの表示色は、各光源部143a,143b,143cの発光色とは異なる系統色に設定されてもよい。第一及び第二実施形態に関する変形例7として、特別モードMsにおける軌跡表現画像123atの表示色は、各光源部143b,143cの発光色とは異なる系統色に設定されてもよい。
第一及び第二実施形態に関する変形例8としては、数字指標124aに代えて又は加えて、目盛指標125aが特定表示領域126に形成の特定指標であってもよい。第一及び第二実施形態に関する変形例9としては、円形表示部121a側に準ずる構成を、円形表示部121a側に代えて又は加えて、円形表示部121b側に採用されていてもよい。
第一実施形態に関する変形例10としては、特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143cとの少なくとも一種類について、回転指針141に一つだけ内蔵されていてもよい。第二実施形態に関する変形例11としては、特定光源部143aと外周光源部143bと内周光源部143cとの少なくとも一種類について、回転指針2141に複数内蔵されていてもよい。
第一及び第二実施形態に関する変形例12としては、可動歯車142とアクチュエータ156とを組み合わせた減速機構以外の各種機構により、回転指針141,2141が回転駆動されてもよい。第一及び第二実施形態に関する変形例13としては、表示指標の背景色を印刷等により不変にした表示パネル120が、採用されていてもよい。