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JP6578436B2 - トポグラフィ測定システム - Google Patents
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JP6578436B2 - トポグラフィ測定システム - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
[001] 本願は、2015年10月8日出願の欧州特許出願第15188936.7号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[002] 本発明は、トポグラフィ測定のシステム及び方法に関する。トポグラフィ測定システムは、リソグラフィ装置の一部を形成し得る。
[003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板上に印加するように構築された機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造において使用可能である。リソグラフィ装置は、例えば、パターニングデバイス(例えば、マスク)からのパターンを、基板(例えば、シリコンウェーハ)上に提供される放射感応性材料(レジスト)の層上に投影することができる。
[004] 基板上に提供される放射感応性材料の層上に、パターニングデバイスからパターンが投影される前に、基板のトポグラフィが測定される。これを達成するために、リソグラフィ装置にトポグラフィ測定システムが提供される。トポグラフィ測定システムは、基板の表面にわたって基板の高さを測定する。高さ測定値を使用して、基板上へのパターンの正確な投影を支援する、高さマップが形成される。
[005] 例えば、本明細書又は他の場所で識別されるかどうかにかかわらず、従来技術の問題のうちの1つ以上を未然に防ぐか又は緩和する、トポグラフィ測定システムを提供することが望ましい可能性がある。
[006] 本発明の第1の態様によれば、測定放射ビームを生成するように構成された放射源と、測定放射ビームを受け取り、格子によってパターン付与された偏光測定放射ビームを提供するように構成された、ポラライザ及び格子と、基板上のターゲット位置で格子のイメージを形成するように構成された光学系であって、格子イメージは、第1の偏光を有する第1の部分及び第2の異なる偏光を有する第2の部分を備える、光学系と、基板のターゲット位置から反射される放射を受け取り、第2の格子で格子イメージのイメージを形成するように構成された、検出光学系と、第2の格子を介して伝送される放射を受け取り、格子イメージの第1の部分について伝送される放射の強度を示す第1の出力信号を生成し、格子イメージの第2の部分について伝送される放射の強度を示す第2の出力信号を生成するように構成された、検出器と、出力信号を分析し、独立した出力信号から基板のトポグラフィを決定するように構成された、プロセッサとを備える、トポグラフィ測定システムが提供される。
[007] 格子イメージの各部分を検出することで、測定ビームによって基板上に照射されるターゲット位置のサイズが効果的に減少する。これによって、トポグラフィ測定システムの空間サンプリング周波数が増加する。第1及び第2の異なる偏光を使用することは、偏光依存測定誤差を識別及び補償できるため、有利である。
[008] 第2の偏光は第1の偏光に対して直角であり得る。
[009] ポラライザ及び格子は、偏光格子の形で提供され得る。代替として、ポラライザ及び格子は別のエンティティとして提供され得る。
[0010] 偏光測定放射ビームは、75°から85°の間の入射角で、基板上に入射し得る。
[0011] (従来使用された70°の入射角と比較した)入射角の増加は、偏光測定放射ビームの反射に与える基板層構造の影響を減少させるため、有利である。
[0012] 入射角は、およそ80°であり得る。
[0013] 格子は、ワイヤ格子ポラライザを備え得る。
[0014] ワイヤ格子ポラライザと、別々の格子イメージ部分に対して別々の出力信号を提供する検出器との組み合わせは、相対的に安価であるため、有利である。更なる利点は、組み合わせを既存のトポグラフィ測定システムにレトロフィットできることである。
[0015] ワイヤ格子ポラライザは、2つの相互に直交する偏光セクションを備え得る。
[0016] 相互に直交する偏光セクションは、実質的に面積が等しい可能性がある。
[0017] 検出器は、一方の検出器領域が格子イメージの第1の部分から放射を受け取り、他方の検出器領域が格子イメージの第2の部分から放射を受け取るように構成された、2つの独立領域を備え得る。
[0018] 第1及び第2の出力信号には、プロセッサによって数学的重みを割り当てることができる。
[0019] 割り当てられた数学的重みを使用して、測定放射ビームの偏光比を調整することができる。
[0020] 測定放射ビームは、複数の測定放射ビームのうちの1つであり得、割り当てられた数学的重みを使用して、測定放射ビーム間の偏光不均衡を補正することができる。
[0021] 測定放射ビームは、広帯域紫外線を含み得る。
[0022] 本発明の第2の態様によれば、ポラライザ及び格子を使用して測定放射ビームを偏光及びパターニングすること、基板上に格子のイメージを形成することであって、格子イメージは、第1の偏光を有する第1の部分及び第2の異なる偏光を有する第2の部分を備える、形成すること、第2の格子で格子イメージのイメージを形成すること、第2の格子によって伝送される格子イメージの第1の部分の強度を検出し、第2の格子によって伝送される格子イメージの第2の部分の強度を検出すること、及び、基板のトポグラフィを決定するために検出された強度を分析することを含む、トポグラフィ測定方法が提供される。
[0023] 第2の偏光は、第1の偏光に対して直角であり得る。
[0024] ポラライザ及び格子は、偏光格子の形で提供され得る。代替として、ポラライザ及び格子は別のエンティティとして提供され得る。
[0025] 測定放射ビームは、75°から85°の間の入射角で基板上に入射し得る。
[0026] 入射角は、およそ80°であり得る。
[0027] 検出される強度には、数学的重みを割り当てることができる。
[0028] 割り当てられた数学的重みを使用して、測定放射ビームの偏光比を調整することができる。
[0029] 測定放射ビームは、複数の測定放射ビームのうちの1つであり得、割り当てられた数学的重みを使用して、異なる測定放射ビーム間に存在する偏光不均衡を補正することができる。
[0030] 測定放射ビームは、広帯域紫外線を含み得る。
[0031] 本発明の第3の態様によれば、放射ビームを条件付けるように構成された照明システムと、パターニングデバイスを支持するように構築された支持体であって、パターニングデバイスは、パターン付与された放射ビームを形成するために放射ビームの断面にパターンを付与することが可能である、支持体と、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付与された放射ビームを基板のターゲット部分上に投影するように構成された投影システムとを備える、リソグラフィ装置が提供され、リソグラフィ装置は、測定放射ビームを生成するように構成された放射源と、測定放射ビームを受け取り、格子によってパターン付与された偏光測定放射ビームを受け取るように構成された、ポラライザ及び格子と、基板上のターゲット位置で格子のイメージを形成するように構成された光学系であって、格子イメージは、第1の偏光を有する第1の部分及び第2の異なる偏光を有する第2の部分を備える、光学系と、基板のターゲット位置から反射される放射を受け取り、第2の格子で格子イメージのイメージを形成するように構成された、検出光学系と、第2の格子を介して伝送される放射を受け取り、格子イメージの第1の部分について伝送される放射の強度を示す第1の出力信号を生成し、格子イメージの第2の部分について伝送される放射の強度を示す第2の出力信号を生成するように構成された、検出器と、第1及び第2の出力信号を分析し、独立した出力信号から基板のトポグラフィを決定するように構成された、プロセッサとを備える、トポグラフィ測定システムを更に備える。
[0032] 第2の偏光は、第1の偏光に対して直角であり得る。
[0033] 本発明の実施形態を、添付の図面を参照して、単なる例示として以下に説明する。
本発明の実施形態に従ったトポグラフィ測定システムを備える、リソグラフィシステムを概略的に示す図である。 従来のトポグラフィ測定システムを示す概略図である。 ある入射角で基板のターゲット位置上に入射する測定放射ビームを概略的に示す図である。 本発明の実施形態において、格子として使用され得るワイヤ格子ポラライザを概略的に示す図である。 ワイヤ格子ポラライザと2つの独立領域を備える検出器とを備える、本発明の実施形態に従ったトポグラフィ測定システムを概略的に示す図である。 測定放射ビームの偏光比が3つの異なるスタックについて変化するのにつれて、トポグラフィ測定値に関連付けられたプロセス依存誤差がどのように変化するかを示す、3つのシミュレーションの結果を示す図である。
[0034] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用ガイダンス及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板プロセスツールに適用することができる。更に基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[0035] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、イオンビーム又は電子ビームなどの粒子ビームのみならず、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)及び極端紫外光(EUV)放射(例えば、5nm〜20nmの範囲の波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。
[0036] 本明細書で使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成する等のため、放射ビームの断面にパターンを付与するために使用し得るデバイスを指すものとして広義に解釈されるものとする。ここで、放射ビームに付与されるパターンは、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しない場合があることに留意するべきである。一般的に、放射ビームに付与されるパターンは、集積回路等のターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0037] パターニングデバイスは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、更には様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例は、小型ミラーのマトリクス構成を使用し、ミラーの各々は、入射する放射ビームを異なる方向に反射するように個別に傾けることができる。このようにして、反射ビームがパターニングされる。
[0038] 支持構造はパターニングデバイスを保持する。支持構造は、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスを保持する。支持体は、機械式クランプ、真空、又は他のクランプ技術、例えば真空条件下での静電クランプを使用することができる。支持構造は、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造は、パターニングデバイスが例えば投影システムなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0039] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、適宜、例えば露光放射の使用、あるいは浸漬液の使用又は真空の使用などの他の要因に対する、屈折光学システム、反射光学システム、及び反射屈折システムを含む、様々なタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これは更に一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。
[0040] また、照明システムは、放射ビームを誘導し、整形し、又は制御する屈折、反射、及び反射屈折光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントを含んでよく、そのようなコンポーネントも以下においては集合的に又は単独で「レンズ」とも呼ばれることがある。
[0041] リソグラフィ装置は、投影システムの最終要素と基板との間の空間を充填するように、基板が比較的高い屈折率を有する液体、例えば水などに液浸されるタイプであってもよい。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるために当技術分野で周知である。
[0042] 図1は、本発明の特定の実施形態に従ったトポグラフィ測定システムを備えるリソグラフィ装置を概略的に示す。装置は、
a.放射(例えば、DUV放射又はEUV放射)のビームPBを条件付けるための照明システムIL、
b.パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを支持するためであり、アイテムPLに対してパターニングデバイスを正確に位置決めするために第1の位置決めデバイスPMに接続された、支持体構造(マスクテーブルとも呼ばれる)MT、
c.基板(例えば、レジストコートウェーハ)W2を保持するためであり、アイテムPLに対して基板を正確に位置決めするための第2の位置決めデバイスPW2に接続された、基板テーブル(ウェーハテーブルとも呼ばれる)WT2、
d.基板W1を保持するためであり、アライメントシステムAS及びトポグラフィ測定システムTMSに対して基板を正確に位置決めするための第3の位置決めデバイスPW3に接続された、別の基板テーブルWT1、及び、
e.パターニングデバイスMAによって、放射ビームPBに付与されたパターンを基板W2のターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを備える)上にイメージングするように構成された、投影システム(例えば、屈折投影レンズ)PL、
を備える。
[0043] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する)。
[0044] イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDと共に放射システムと呼ぶことができる。
[0045] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整する調整手段AMを備えていてもよい。通常、イルミネータの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲を調整することができる。また、イルミネータILは、一般に、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の様々なコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータを用いて放射ビームPBを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。
[0046] 放射ビームPBは、支持体構造MT上に保持されるパターニングデバイス(例えば、マスク)MA上に入射する。パターニングデバイスを横断したビームPBは、レンズPLを通過し、レンズPLは基板W2のターゲット部分C上にビームを合焦する。第2の位置決めデバイスPW2及び位置センサIF(例えば、干渉計デバイス)の助けにより、例えば、異なるターゲット部分CをビームPBの経路内に位置決めするように、基板テーブルWT2を正確に移動させることができる。同様に、第1の位置決めデバイスPM及び別の位置センサ(図1には明示的に示されていない)を用いて、例えば、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャンの中などに、ビームPBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めすることが可能である。一般に、オブジェクトテーブルMT及びWTの動きは、位置決めデバイスPM及びPWの一部を形成する、ロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けによって実現できる。しかしながら、ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、支持体構造MTはショートストロークアクチュエータのみに接続され得るか、又は固定され得る。
[0047] リソグラフィ装置は、例えば、パターニングデバイスからのパターンをターゲット部分C上に投影する時、スキャン動作と共にパターニングデバイスMA及び基板W2を移動させることができる。デカルト座標が図1に示されている。従来通り、z方向は放射ビームPBの光軸と一致する。リソグラフィ装置がスキャンリソグラフィ装置である実施形態において、y方向はスキャン動作の方向と一致する。
[0048] 図に示されるように、リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブルWT1、WT2を有するタイプであり得る。デュアルステージリソグラフィ装置では、1つの基板W2の露光(「基板の露光」とは、前述のように、パターン付与された放射の基板上への投影を意味する)が実施されている間に、別の基板W1の特性を測定できるようにするために、2つの基板テーブルWT1、WT2が提供される。
[0049] 図1に示されるデュアルステージリソグラフィ装置では、アライメントシステムASが図の左側に提供されている。トポグラフィ測定システムTMSも、図の左側に提供されている。投影システムPLは、図の右側に提供されている。アライメントシステムASは、第1の基板テーブルWT1上に保持される、基板W1上に提供されるアライメントマークの位置(ボックスP1、P2によって概略的に示される)を測定する。トポグラフィ測定システムTMSは、基板W1のトポグラフィを測定する。投影システムPLによって、第2の基板テーブルWT2上に保持される基板W2上に、パターンが同時に投影される。第1の基板テーブルWT1によって支持される基板W1の測定が完了し、第2の基板テーブルWT2によって支持される基板W2の露光が完了した時、基板テーブルの位置は取り換えられる。その後、第1の基板テーブルWT1によって支持される基板W1は、投影システムPLによって投影されるパターン付与された放射を使用して露光される。第2の基板テーブルWT2によって支持される既に露光されたウェーハW2は、後続の処理のために基板テーブルから除去される。その後、投影システムPLによって投影されるパターン付与された放射を使用して露光する前に、アライメントシステムAS及びトポグラフィ測定システムTMSによる測定のために、別の基板が第2の基板テーブルWT2上に配置される。
[0050] 干渉計(図示せず)及び/又は他の位置測定手段を使用して、アライメント及びトポグラフィ測定の間、基板テーブルWT1の位置を監視することができる。プロセッサPRは、アライメントシステムAS、トポグラフィ測定システムTMSからデータを受信すること、更にまた、基板テーブルWT1の位置情報を受信することができる。基板Wは基板テーブルWT1上に固定されているため、基板テーブルに関する位置情報は、基板に関する位置情報と見なすことができる。
[0051] 図2は、トポグラフィ測定システムTMSの概略図である。トポグラフィ測定の間、放射源2は放射ビーム4を生成する。光学系6は、放射ビーム4を誘導及び/又はフォーカスするために提供され得る。放射ビーム4は、格子8上に入射する。放射ビーム4は、格子を通過する際に、格子8のイメージを用いてパターン付与される。パターン付与された放射ビームは、測定ビーム9(又は、等価的に測定放射ビーム)と呼ぶことができる。
[0052] 測定ビーム9は、基板12上のターゲット位置に格子8のイメージを形成するように構成された、光学系10を通過する。測定ビーム9は、入射角θで基板上に入射する。格子イメージは、矢印13で示された位置に形成される。測定ビーム9は基板から反射され、検出光学系14を通過する。検出光学系14は、反射した測定ビーム11を受け取り、格子イメージ13のイメージを形成するように構成される。格子イメージのこのイメージは、第2の格子16で形成される。検出器18が、第2の格子16を介して伝送された放射を受け取るように構成される。検出器18は、その上に入射する放射の強度を検出し、放射の強度を示す出力信号を生成する。検出器18は、例えばフォトダイオードとすることができる。検出器18は、例えばCCDアレイであってよく、それによって検出される放射強度はすべてのピクセルにわたって統合される。一般に、検出器上に入射する放射の強度を示す出力信号を提供する任意の検出器が使用可能である。
[0053] 基板12が格子イメージ13の下でスキャンされるため、基板の高さの変化は、結果として第2の格子16で格子イメージ13のイメージを上下に移動させることになる。この格子イメージ13のイメージの位置のシフトが、第2の格子16によって伝送される放射の量を変化させる。第2の格子16によって伝送される放射の量における変化が、今度は、検出器18上に入射する放射の強度を変化させる。したがって、検出器18から出力される信号は、基板12の高さを示す。検出器18から出力される信号は、基板12のトポグラフィのマップを生成するために、プロセッサPRによって分析され得る。
[0054] 格子は、1次元格子構造を備えることができる。格子は、例えばチェッカーボードパターンなどの2次元格子構造を備えることができる。一般に、任意の格子構造が使用可能である。しかしながら、基板の高さの変化の結果として生じる格子イメージのイメージの位置のシフトは、一次元のみで発生するため、一次元の空間分解能のみが必要である。
[0055] 複数の放射源を使用して、複数の放射ビームを生成することが可能であり、その後複数の放射ビームは複数の照明光学系を通過し、基板12上の複数のターゲット位置を照明する。複数の放射ビームを使用することによって、より少ないストロークで基板をスキャンすることが可能であり、これによって、基板のトポグラフィをより速い速度で決定することが可能である。
[0056] 基板には、複数のパターン付与された層が、例えば、多層ICを作成するために提供されることになる。各層は、基板上のレジストを露光するためにパターン付与された層を投影すること、及びその後、基板を処理することによって形成される。処理は、例えば、レジストをエッチングすること、エッチングによって形成された凹所内に材料を堆積させること、及び、その後基板を研磨することを含み得る。これによって、パターン付与された材料の層が基板上に形成される。層の厚みは実行される処理に依存し、層によって異なることになる。基板上のパターン付与された層のセットは、スタックと呼ぶことができる。リソグラフィ装置は、広範囲に変化する組成のスタックを備える基板上にパターンを投影することが可能なはずである。トポグラフィ測定システムTMSは、すべての予測されるスタック組成について基板トポグラフィを測定することが可能なはずである。
[0057] トポグラフィ測定の間に測定ビーム9が基板12上に入射する時、測定ビームの一部が基板の表面に侵入し、基板スタックの異なる層間のインターフェースから反射される。スタックの異なる層からのこの測定ビーム9の反射によって、干渉効果が生じることになる。干渉効果は、反射した測定ビーム11の波面を変形させる。これが次に、格子イメージ13のイメージの第2の格子16での位置をシフトさせる。スタック干渉効果によって生じる格子イメージ13のイメージのシフトは、基板のトポグラフィが測定される際の精度を低下させる。放射の異なる偏光は、基板スタックの異なる層間のインターフェースから反射する時、異なる位相シフトを経験し得る。放射の異なる偏光は、基板スタックの異なる層間のインターフェースから反射する時、異なる量だけ反射し得る。スタック干渉効果によって生じるトポグラフィ測定の精度の低下は、放射の異なる偏光について異なり得る。
[0058] 測定ビーム9が反射する前に基板12の表面に侵入する深さは、測定ビームの波長及び入射角の両方に依存する。一般に、測定ビーム9の進入深さは、波長が減少すると減少し、入射角θが増加すると減少する。異なるスタック層からの反射によって生じる干渉効果は、放射波長の範囲にわたってほぼ平均化され得るため、広帯域放射を使用してトポグラフィ測定の精度を向上させることが可能である。225〜400nmの範囲内の波長を伴う広帯域紫外線は、例えば、トポグラフィ測定を実行するために使用可能である。しかしながら、たとえこうした広帯域放射が使用される場合であっても、干渉効果は依然として望ましくないレベルの誤差をトポグラフィ測定に導入する可能性がある。放射の強度は、基板上のレジストを露光しないほど十分に低い可能性がある。
[0059] スタック干渉効果によってトポグラフィ測定に導入される不確実性は、プロセス依存誤差と呼ぶことができる。これらのプロセス依存誤差を減少させることが望ましい。このように実行することで、基板スタック変動に対してトポグラフィ測定システムをよりロバストにすることになる。
[0060] プロセス依存誤差の影響を減少させる方法の1つは、基板12上に入射する測定ビーム9の入射角を増加させることを含む。図3は、入射角θで基板12のターゲット位置に入射する測定ビーム9を概略的に示す。測定ビーム9は、ターゲット位置19を照明する。測定ビーム9は幅dを有する。基板12上の照明されるターゲット位置19のサイズsは、数式s=d/cosθに従って計算される。
[0061] 従来のトポグラフィ測定システムにおいて使用される入射角θは、典型的には70°である。入射角を増加させることで、基板12のサブ構造内への測定ビーム9の侵入深さは減少する。これは、より少ないスタック反射が発生すること、及び、反射される測定ビームにおけるそれらの関連付けられる干渉効果は回避されるか又は減少することを意味する。異なるスタック反射によって発生する干渉効果を回避又は減少させることにより、トポグラフィ測定のプロセス依存誤差は減少し、トポグラフィ測定システムの精度は向上する。入射角θは、70°を超えるように増加し得る。入射角θは75°から85°の間とすることができる。入射角θは、例えばおよそ80°であり得る。
[0062] 入射角θを70°からおよそ80°に増加させることで、基板12の表面からの放射の反射は約2倍になる。すなわち、基板12から反射される放射の強度は約2倍になる。
[0063] 入射角θを70°からおよそ80°に増加させることで、照明されるターゲット位置19のサイズsは約2倍になる。トポグラフィ測定が実行される時、基板の高さプロファイルは、照明されるターゲット位置19で畳み込まれる。したがって、照明されるターゲット位置19を2倍にすることで、トポグラフィ測定システムの空間サンプリングレートは減少する。
[0064] 空間サンプリングレートを向上させる一方法は、基板上に形成される格子イメージが2つの偏光からなるように、通過する放射を偏光させる偏光格子を提供することを含む。これら2つの偏光は、例えば相互に直交し得る。
[0065] 図4は、特定の実施形態において、偏光格子として使用され得るワイヤ格子ポラライザの一部を概略的に示す。図4に示されるワイヤ格子ポラライザは、格子周期GP及びライン間隔LSを有し、2つの相互に直交する偏光セクション24、26からなる。図10に示されるワイヤ格子ポラライザの相互に直交する偏光セクション24、26は、実質的に面積が等しい。相互に直交する偏光セクションは、異なる面積を有し得る。相互に直交する偏光セクションの面積間の差を反映するために、相互に直交する各偏光セクションに数学的重み付けを適用することができる。
[0066] ライン間隔LS(すなわち、ライン間の分離)は、ワイヤ格子上に入射する放射を偏光するために選択され、すなわち、ライン間隔LSは測定放射ビームの波長よりも短い。例えば、ライン間隔LSは60nmとすることができる。ライン間隔はこれよりも短く、例えば30nm又は20nmのように短いことが可能であるが、こうした短いライン間隔の実装は、達成するのに費用が掛かる可能性がある。
[0067] 格子周期GPは、基板12上に格子8をイメージングするために選択される。格子周期は、トポグラフィ測定システムTMSの開口数に依存し得る。格子周期GPは、例えば15〜50μmの間であり得る。格子周期GPは、例えば30μmであり得る。
[0068] ワイヤ格子ポラライザは、例えば、クオーツ基板上に提供されるアルミニウム、イリジウム、又はクロームなどの、高周波数放射を偏光するために好適な任意の材料を使用して製造可能である。ラインの高さは、例えば50〜200nmの間であり得る。ラインの高さは、例えばおよそ100nmであり得る。
[0069] ワイヤ格子ポラライザは、ワイヤに対して垂直な偏光方向で放射を伝送し、ワイヤに対して平行な偏光方向で放射をブロックする(放射は吸収される)。図4に示されるワイヤ格子ポラライザの第1の偏光セクション24が第1の偏光を伝送する間に、他方の偏光セクション26は、第1の偏光に対して直角な第2の偏光を伝送する。これは、格子のイメージがワイヤ格子によって偏光され、イメージの半分は第1の偏光を伴う放射からなり、イメージの半分は第1の偏光に対して直角な第2の偏光を伴う放射からなることを意味する。
[0070] 図5は、本発明の実施形態に従ったトポグラフィ測定システムTMSを概略的に示す。トポグラフィ測定システムTMSは、第1及び第2の偏光セクション24、26を伴うワイヤ格子ポラライザ20を備え、2つの独立領域34及び36を備える検出器28を更に備える。放射源2は、偏光測定ビーム22を形成するために、図4のワイヤ格子ポラライザ20を通過する放射ビーム4を生成する。放射ビーム4は、ワイヤ格子ポラライザ20上に入射する前に光学系6を通過することができる。偏光測定ビーム22は、基板12上のターゲット位置で格子20のイメージを形成するように構成された光学系10を通過する。イメージは矢印33で示される位置にある。
[0071] 偏光測定ビーム22は、入射角θ(例えば、75°から85°の間、及び例えば、およそ80°であり得る)で基板12上に入射する。偏光測定ビーム22は幅dを有し、2つの相互に直交する偏光された半分30及び32からなる。一方の半分30は第1の偏光(例えば、p偏光)を伴う放射からなり、他方の半分32は、第1の偏光に対して直角な第2の偏光(例えば、s偏光)を伴う放射からなる。偏光測定ビーム22は、基板12上に格子イメージ33を形成する。格子イメージの半分33aはp偏光され、他方の半分33bはs偏光される。測定ビーム22は基板12から反射され、第2の格子16で格子イメージ33のイメージを形成する検出光学系14を介して誘導される。第2の格子16は偏光格子ではない。しかしながら、本発明は、放射が入射するのと同じ方向に偏光されたことを条件に、第2の格子が偏光格子であった場合と同じように働く。第2の格子が、第2の格子上に入射する放射の偏光方向に対して直角に偏光された偏光格子であった場合、すべての入射放射は第2の格子によってブロックされることになる。第2の格子は、例えば典型的な鋸歯状の格子パターンを備えることができる。
[0072] 検出器28の2つの独立領域34、36は、一方の領域34が、ワイヤ格子ポラライザ20の一方の偏光セクション26を介して伝送される放射32を受け取り、他方の領域36が、ワイヤ格子ポラライザの他方の偏光セクション24を介して伝送される放射30を受け取るように、構成される。したがって、各偏光は独立に検出される。検出器の一方の領域34は、格子イメージ33のp偏光された半分33aを受け、検出器の他方の領域36は、格子イメージのs偏光された半分33bを受ける。
[0073] 検出器28の各独立領域34、36は、入射する放射の強度を示す独自の独立した出力信号を生成する。基板12はトポグラフィ測定の間にスキャンされるため、検出器28は、基板上の各照明位置に2つの独立した出力信号を提供する。一方の出力信号は第1の偏光30に関係し、他方の出力信号は第2の偏光32に関係する。独立信号は、独立した出力信号を分析するように、及び独立した出力信号から基板12のトポグラフィを決定するように構成された、プロセッサPRに提供され得る。
[0074] 検出器28は、例えば、2つの独立した検出器領域34、36を伴うフォトダイオードを備えることができる。検出器28は、例えば、2つの独立した検出器領域34、36を伴うCCDを備えることができ、それによって、検出される強度は、各独立した検出器領域34、36のすべてのピクセルにわたって別々に統合される。一般に、第1の出力信号は第1の偏光30の強度を示し、第2の出力信号は第2の偏光32の強度を示す、2つの独立した出力信号を生成する、任意の検出器が使用可能である。
[0075] 検出器28は、検出器が(前述のように)2つの独立した検出器として働くように、2つの独立した領域を備えることができる。代替として、2つの検出器が使用可能であり、第1の検出器はワイヤ格子の一方の偏光セクションを通過した放射を受け取り、第2の検出器はワイヤ格子の他方の偏光セクションを通過した放射を受け取る。各検出器は、それ独自の独立した出力信号を提供し得る。
[0076] 以前に述べたように、測定ビームの入射角が70°から80°に増加した場合、基板12上で照明される位置のサイズは2倍になる。照明される位置のサイズが2倍になると、トポグラフィ測定システムTMSの空間サンプリングレートは減少することになる。しかしながら、格子イメージ33は、全体的な格子イメージ33のサイズの半分である、2つの格子イメージ33a、33bに分割される。これは、入射角の増加に関連付けられる空間サンプリングレートの減少が回避されることを意味する。
[0077] 更に上記で述べたように、入射角が70°から約80°に増加する時、基板12の反射率の増加が見られる。反射率は約2倍になる。反射率が増加する結果として、各検出器領域34、36は測定放射ビーム30の半分のみであることがわかるが、各検出器領域上に入射する放射の強度は著しく減少しない。
[0078] 複数の放射源2及び格子8を使用して、複数の測定放射ビーム9を生成し、これがその後、複数の照明光学系10を通過して、基板12上の複数のターゲット位置を照明することができる。複数の検出器及び複数の第2の格子を使用して、測定放射ビームを検出し、出力信号を提供することができる。プロセッサPRは、出力信号を受け取り、これらを基板高さ測定値に変換することができる。このように複数の測定放射ビームを使用することは、基板12についてより迅速に高さマップを生成できる(より少ないストロークで基板をスキャンできる)ため、有利である。
[0079] 放射ビームの偏光比は、測定ビームにおける第2の偏光を伴う放射の量に対する第1の偏光を伴う放射の量として定義可能である。異なる測定ビームに使用される光学系間での特徴の変化(例えば、ミラー上の異なるコーティング厚さ又は異なるミラー上への異なる入射角)は、結果として、異なる偏光比を有する異なる測定ビームを生じさせることになる。測定ビーム間での偏光比の変化は、結果として、基板上の同じ照明位置について、トポグラフィ測定装置によって異なる基板高さが測定されることになる。すなわち、基板上の同じターゲット位置を測定する時に、異なる測定ビームが不均一なトポグラフィ測定結果を生成する。測定間でのこのばらつきを減少させることが望ましい可能性がある。これは、スポット間均一性と呼ばれる。
[0080] 本発明の実施形態において、トポグラフィ測定システムTMSの検出器28は各偏光を独立に検出するため、異なる光学系特徴によって生じる異なる測定ビームの異なる偏光比が測定され、反映され得る。各偏光は独立に検出されるため、異なる測定ビームにおける異なる偏光比から生じるスポット間不均一性を減少させることができる。すなわち、スポット間均一性が改善され得る。
[0081] 異なる測定ビーム間の異なる偏光比を反映する一方法は、測定ビームを用いて較正基板を照明すること、及び、較正基板から反射される第1の偏光を伴う放射の量及び第2の偏光を伴う放射の量を測定することを含む。これらの較正測定を使用して、後続のトポグラフィ測定の間に使用するための調整を決定することができる。調整は、検出器28の独立領域34、36から出力される信号の大きさの調整であり得る。このようにして、スポット間均一性が改善され得る。
[0082] プロセッサPRは、較正測定の結果を使用して、検出器28の独立領域34、36から受け取る出力信号を調整することができる。較正測定が行われると、各測定ビームについて数学的重みを第1及び第2の偏光に割り当てることができる。割り当てられた数学的重みは、その後、較正基板の同じターゲット位置上に入射する異なる測定ビーム間で検出される信号を一致させるための公式で実装される。割り当てられた数学的重みを使用して、異なる測定ビーム間に存在する偏光不均衡を補正することができる。例えば、第1及び第2の偏光の独立した測定が各測定ビームについて行われると、同じ較正基板位置上に入射する時、異なる測定ビーム間に存在する任意の偏光比の不均衡を補正することができる。
[0083] 較正基板は、偏光放射を反射する任意の表面であり得る。較正基板は、例えば、異なる厚みの堆積層を備えるその表面全体にわたる複数の独立したエリアを有するウェーハであり得る。例えば、較正基板は、酸化ケイ素層の複数の独立したエリアを備えることができる。ウェーハ上の独立したエリアは、100nm〜2μmの範囲の異なる厚みの酸化ケイ素層を有することができる。測定ビームを用いてウェーハの各独立したエリアを照明すること、及び、ウェーハの独立したエリアから反射される各偏光の放射の量を測定及び分析することによって、測定ビームの偏光比を決定することができる。
[0084] 放射の異なる偏光は、トポグラフィ測定に使用される時に、異なるプロセス依存誤差を生成する可能性がある。例えば、特定の基板のトポグラフィ測定の間に、第1の偏光を伴う多量の放射及び第2の偏光を伴う少量の放射を使用することで、その基板に関連付けられるプロセス依存誤差を減少させることができる。特定の基板のトポグラフィ測定に関連付けられるプロセス依存誤差が減少するように、トポグラフィ計算(例えば、数学的重みを使用する)のためにプロセッサPRによって使用される、検出される測定ビームの偏光比を調整することが望ましい可能性がある。
[0085] 図6は、測定放射ビームの偏光比が3つの異なるスタックについて変化するのにつれて、トポグラフィ測定値に関連付けられたプロセス依存誤差がどのように変化するかを示す、3つのシミュレーションa)、b)、及びc)の結果を示す。各スタックは、フォトレジスト、反射防止コーティング、ハードマスク、酸化物、窒化物、金属、ポリシリコン、及びシリコンの層を含んだ。層の厚みは、3つのグラフa)、b)、及びc)を作成するために、シミュレーションで変更された。例えば、b)によって表されるスタックは、3つのすべてのスタックのうちで最も厚い酸化層を有する一方で、c)によって表されるスタックは、3つのすべてのスタックのうちで最も厚いフォトレジスト層を有した。各グラフのy軸は、トポグラフィ測定システムTMSによって実行されるトポグラフィ測定のプロセス依存誤差の標準偏差の3倍である(「3シグマhpd」)。各グラフのx軸は、測定放射ビーム内に存在するs偏光放射の割合である。測定放射ビーム内に存在するp偏光放射の量は、s偏光放射ではない放射の残りの割合である。すなわち、各グラフのx軸は、測定放射ビームの偏光比(p偏光放射に対するs偏光放射の割合によって示される)を定義する。3つのグラフすべてにわたって見られるように、測定放射ビームの偏光比の変動が、トポグラフィ測定に関連付けられるプロセス依存誤差を変化させる。b)によって示されるスタックのシミュレーション結果は、測定放射ビームにおけるs偏光放射の割合が80%であった時に、最も低いプロセス依存誤差が達成されたことを示す。c)によって示されるスタックのシミュレーション結果は、測定放射ビームにおけるs偏光放射の割合が20%であった時に、最も低いプロセス依存誤差が達成されたことを示す。特定のスタックについて検出される測定ビームの偏光比を調整することで、その特定のスタックのトポグラフィ測定に関連付けられるプロセス依存誤差を減少させることができる。一般に、異なるスタックについてプロセス依存誤差を減少させるためには、異なる偏光比が必要である。
[0086] プロセッサPRは数学的重み付けを使用して、測定ビームの第1及び第2の偏光部分の独立した測定に続いて、測定ビームの偏光比を調整することができる。プロセッサPRによって使用される測定ビームの偏光比は、その出力信号に関連付けられる不確実性を減少させるために、例えば、プロセス依存誤差を減少させるために、調整することができる。例えば、第1の偏光を伴う放射について測定された不確実性が、特定の基板から反射する第2の偏光を伴う放射についての不確実性よりも大きい場合、第1の偏光に第2の偏光よりも小さい数学的重みを割り当てることができる。数学的重みは、計算される基板トポグラフィに関連付けられる不確実性を減少させる。
[0087] 図2に示される従来のトポグラフィ測定システムTMSを使用して基板のトポグラフィを決定する数学的プロセスは、以下の数式によって表すことができる。

[0088] 数式1:単一の検出器を伴う、偏光分離のないトポグラフィ測定システムTMSを使用して、基板のトポグラフィを決定する数学的プロセス。
[0089] 上式で、
[0090] hは、トポグラフィ測定システムによって測定される基板の高さであり、
[0091] Pは、格子8のピッチであり、
[0092] θは、測定ビーム9の入射角であり、
[0093] λは、測定ビーム9内に存在する放射の波長であり、
[0094] R(λ)は、測定ビーム9内に存在する放射の波長の関数としての、基板12の反射係数であり、
[0095] φは、測定ビーム9内に存在する放射の位相であり、
[0096]

は、測定ビーム9内に存在する放射の波長の関数としての、入射角の変動に伴う位相の変動であり、
[0097] S(λ)は、測定ビーム内に存在する放射の波長の関数としての、測定ビーム9内に存在する放射のスペクトル成分である。
[0098] 格子8は、それを通過する放射ビーム4の回折を発生させる。回折の結果として、測定ビーム9は、複数の次数の回折放射からなる。光学系10は、基板12上に格子8のイメージを形成するために、回折放射の次数を再組み合わせする。各回折次数は、基板12上に異なる入射角θを有し得る。基板12での入射角の変動∂θは、結果として、基板の高さが変化するにつれて、基板から反射する放射の位相の変動∂φを生じさせることになる。入射角θと位相φとの間のこの変動は、偏導関数

によって表される。この偏導関数は、基板12の高さ情報を含む。
[0099] 数式1における総和は、検出器出力信号に寄与する変数を表す。これらの変数は、反射係数、スペクトル成分、及び、基板12からの反射時に測定ビーム9内の放射によって経験される位相の変動に関した入射角の変動である。
[00100] 測定放射ビーム内に存在する放射の各偏光を独立に測定すること、及び、それらの関連付けられたプロセス依存誤差を決定することによって、その後、適切な数学的重みを各偏光に適用することができる。数学的重みの適用により、測定ビームの偏光比を調整することができる。以下の例示の数式は、図5に示されたトポグラフィ測定システムTMSを使用してトポグラフィ測定の精度を向上させるために、適用することができる。

[00101] 数式2:それぞれが異なる放射の偏光を表す2つの独立した検出器出力信号を有する、トポグラフィ測定システムTMSと共に使用可能な例示の重み付け式。
[00102] 上式で、
[00103] h’は、数学的重みが適用された後に、トポグラフィ測定システムによって測定される基板の高さであり、
[00104] TEは、測定放射ビーム22内に存在するTE(transverse−electric)(又は「s」)偏光放射を示し、
[00105] TMは、測定放射ビーム22内に存在するTM(transverse−magnetic)(又は「p」)偏光放射を示し、
[00106] RTE(λ)は、測定放射ビーム内に存在する放射の波長の関数としての、測定放射ビーム22内に存在するTE偏光放射についての基板12の反射係数であり、
[00107] RTM(λ)は、測定放射ビーム内に存在する放射の波長の関数としての、測定放射ビーム22内に存在するTM偏光放射についての基板12の反射係数であり、
[00108]

は、測定放射ビーム内に存在する放射の波長の関数としての、測定放射ビーム22内に存在するTE偏光放射についての入射角の変動に伴う位相の変動であり、
[00109]

は、測定放射ビーム内に存在する放射の波長の関数としての、測定放射ビーム22内に存在するTM偏光放射についての入射角の変動に伴う位相の変動であり、
[00110] STE(λ)は、測定放射ビーム内に存在する放射の波長の関数としての、TE偏光放射についての測定放射ビーム22内に存在する放射のスペクトル成分であり、
[00111] STM(λ)は、測定放射ビーム内に存在する放射の波長の関数としての、TM偏光放射についての測定放射ビーム22内に存在する放射のスペクトル成分であり、
[00112] WTEは、測定放射ビーム22内に存在するTE偏光放射に適用される数学的重みであり、
[00113] WTMは、測定放射ビーム22内に存在するTM偏光放射に適用される数学的重みである。
[00114] 数学的重みは、以下のように規格化することができる。
TE+WTM=1
[00115] 数式3:数学的重みの例示の規格化。
[00116] プロセス依存誤差を減少させる一方法は、プロセス依存誤差を経験しない方法を使用して基板のトポグラフィの基準測定を行うことを含む。例えば、気圧計を使用して、基板のトポグラフィを測定することができる。気圧計は、空気の流れを表面上へと誘導し、その後、表面から気圧計上の圧力センサに戻る方向に反射する空気の圧力を測定する。この空気の逆流の圧力は、気圧計と表面との間の距離に比例する。気圧計を使用して実行されるトポグラフィ測定は、プロセス依存誤差を経験しない。トポグラフィ測定システムTMSにおいて測定放射ビーム22を使用して、同じ基板のトポグラフィを測定することができる。気圧計測定の結果とトポグラフィ測定システムTMS測定の結果との間の差を使用して、その基板に関連付けられる特定のスタックと共に使用するためにその測定ビームを較正することができる。測定放射ビーム22の較正は、気圧計測定と同じトポグラフィ測定結果を達成するために、検出される測定放射ビームの偏光比を調整することを含み得る。気圧計はトポグラフィの正確な測定を提供するが、測定を実行するために長時間を要する。トポグラフィ測定装置の複数の測定放射ビーム22は、前述のような気圧計の使用を介して較正することができる。後続のトポグラフィ測定の間に較正測定を使用して、検出器28の独立領域34、36から出力される信号の大きさの調節を適用することができる。
[00117] 例示された実施形態は偏光格子を使用するが、他の実施形態において、格子及びポラライザを別のエンティティとして提供することができる。したがって、ポラライザ及び格子は、偏光格子として、又は格子及び別のポラライザとして、提供することができる。本発明を既存のトポグラフィ測定システムにレトロフィットする時、別々のポラライザ及び格子ではなく偏光格子を使用することで、システムの光路長さの変更を回避すること(それによって、システムの光学系を改変する起こり得る必要性を回避すること)になるため、好ましい可能性がある。したがって、本発明をレトロフィットする時、既存の従来の格子を偏光格子に置き換えることができる。
[00118] 本発明の記載の実施形態において、偏光測定ビームは、第1及び第2の相互に直交する偏光部分からなる。これらは、第1の偏光を有する第1の部分及び第2の直交する偏光を有する第2の部分を備える、格子イメージを形成する。しかしながら、測定ビームの第1及び第2の部分が相互に直交する偏光を有することは、必須ではない。必要なのは、測定ビームの第1及び第2の部分が異なる偏光を有することのみである。偏光の角度がわかっていることを条件として、結果として生じる検出された信号を数学的に処理し、それらの信号を、ビームの第1及び第2の部分が相互に直交する偏光を有するかどうかが検出された信号に変換することができる。相互に直交する偏光を使用することは、こうした数学的処理を回避するため、好ましい。加えて、直交偏光を提供する偏光格子を製造することは、非直交偏光を提供する偏光格子を製造することよりも容易であり得る。
[00119] 本書では、本発明の実施形態に対してリソグラフィ装置との関連において特に言及しているが、本発明の実施形態は他の装置においても使用可能である。本発明の実施形態は、マスク検査装置、メトロロジ装置、あるいは、ウェーハ(又は他の基板)又はマスク(又は他のパターニングデバイス)などのオブジェクトを測定又は処理する任意の装置の、一部を形成することができる。これらの装置は、一般に、リソグラフィツールと呼ぶことができる。こうしたリソグラフィツールは、真空条件又は周囲(非真空)条件を使用することができる。
[00120] 照明光学系、光学系、及び検出光学系は、放射のビームを誘導、成形、又は制御するための、屈折性、反射性、及び反射屈折性の光学構成要素を含む、様々なタイプの光学構成要素を包含し得る。
[00121] 「EUV放射」という用語は、4〜20nmの範囲内、例えば13〜14nmの範囲内の波長を有する、電磁放射を包含するものと見なされ得る。EUV放射は、10nm未満、例えば、6.7nm又は6.8nmなどの、4〜10nmの範囲内の波長を有し得る。
[00122] 本書では、ICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に対して特に言及しているが、本明細書に記載されるリソグラフィ装置は他の適用例を有し得ることを理解されたい。考え得る他の適用例は、集積光学システムの製造、磁気ドメインメモリのためのガイダンス及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどを含む。
[00123] 本発明の実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組み合わせにおいて実装可能である。本発明の実施形態は、1つ以上のプロセッサによる読み取り及び実行が可能な、機械可読媒体上に記憶される命令としても実装可能である。機械可読媒体は、機械(例えば、コンピューティングデバイス)による読み取りが可能な形で情報を記憶又は伝送するための、任意のメカニズムを含むことができる。例えば、機械可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、電気、光、音響、又は他の形の伝搬信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)、及びその他を、含むことができる。更に、ファームウェア、ソフトウェア、ルーチン、命令は、本明細書において、ある動作を実行するように記載されている可能性がある。しかしながら、こうした記述は単に便宜上であり、こうした動作は、実際にはコンピューティングデバイス、プロセッサ、コントローラ、又は、ファームウェア、ソフトウェア、ルーチン、命令などを実行する他のデバイスの結果として生じることを理解されたい。
[00124] 以上、本発明の特定の実施形態について説明してきたが、本発明は、説明した以外の方法で実施可能であることを理解されよう。上記の説明は、限定的ではなく例示的であるものと意図される。したがって、当業者であれば、本発明に対する修正は、以下に記載の特許請求の範囲を逸脱することなく、説明したように実行可能であることを理解されよう。

Claims (13)

  1. 測定放射ビームを生成するように構成された放射源と、
    前記測定放射ビームを受け取り、格子によってパターン付与された偏光測定放射ビームを提供するように構成された、ポラライザ及び格子と、
    基板上のターゲット位置で前記格子のイメージを形成するように構成された光学系であって、前記格子イメージは、第1の偏光を有する第1の部分及び第2の異なる偏光を有する第2の部分を備える、光学系と、
    前記基板の前記ターゲット位置から反射される放射を受け取り、第2の格子で前記格子イメージのイメージを形成するように構成された、検出光学系と、
    前記第2の格子を介して伝送される放射を受け取り、前記格子イメージの前記第1の部分について前記伝送される放射の強度を示す第1の出力信号を生成し、前記格子イメージの前記第2の部分について前記伝送される放射の強度を示す第2の出力信号を生成するように構成された、検出器と、
    前記出力信号を分析し、前記独立した出力信号から前記基板の前記トポグラフィを決定するように構成された、プロセッサと、
    を備え、
    前記ポラライザ及び前記格子は偏光格子の形で提供される、トポグラフィ測定システム。
  2. 前記第2の偏光は前記第1の偏光に対して直角である、請求項1に記載のトポグラフィ測定システム。
  3. 前記偏光格子はワイヤ格子ポラライザを備える、請求項1又は2に記載のトポグラフィ測定システム。
  4. 前記ワイヤ格子ポラライザは2つの相互に直交する偏光セクションを備え、前記相互に直交する偏光セクションは実質的に面積が等しい、請求項に記載のトポグラフィ測定システム。
  5. 前記検出器は、一方の検出器領域が前記格子イメージの前記第1の部分から放射を受け取り、他方の検出器領域が前記格子イメージの前記第2の部分から放射を受け取るように構成された、2つの独立領域を備える、請求項に記載のトポグラフィ測定システム。
  6. 前記第1及び第2の出力信号には、前記プロセッサによって数学的重みが割り当てられる、請求項1からのいずれかに記載のトポグラフィ測定システム。
  7. 前記検出された測定放射ビームの偏光比を調整するために、前記割り当てられた数学的重みが使用される、請求項に記載のトポグラフィ測定システム。
  8. 前記測定放射ビームは複数の測定放射ビームのうちの1つであり、前記測定放射ビーム間の偏光不均衡を補正するために、前記割り当てられた数学的重みが使用される、請求項又はに記載のトポグラフィ測定システム。
  9. 放射ビームを条件付けるように構成された照明システムと、
    パターニングデバイスを支持するように構築された支持体であって、前記パターニングデバイスは、パターン付与された放射ビームを形成するために前記放射ビームの断面にパターンを付与することが可能である、支持体と、
    基板を保持するように構築された基板テーブルと、
    前記パターン付与された放射ビームを前記基板のターゲット部分上に投影するように構成された投影システムと、
    を備え、
    請求項1からのいずれかに記載のトポグラフィ測定システムを更に備える、
    リソグラフィ装置。
  10. ポラライザ及び格子を使用して測定放射ビームを偏光及びパターニングすること、
    基板上に前記格子のイメージを形成することであって、前記格子イメージは、第1の偏光を有する第1の部分及び第2の異なる偏光を有する第2の部分を備える、形成すること、
    第2の格子で前記格子イメージのイメージを形成すること、
    前記第2の格子によって伝送される前記格子イメージの前記第1の部分の強度を検出し、前記第2の格子によって伝送される前記格子イメージの前記第2の部分の強度を検出すること、及び、
    前記基板の前記トポグラフィを決定するために前記検出された強度を分析すること、
    を含
    前記ポラライザ及び前記格子は偏光格子の形で提供される、トポグラフィ測定方法。
  11. 前記第2の偏光は前記第1の偏光に対して直角である、請求項10に記載のトポグラフィ測定方法。
  12. 前記検出された強度には数学的重みが割り当てられ、前記測定放射ビームの偏光比を調整するために、前記割り当てられた数学的重みが使用される、請求項10又は11に記載のトポグラフィ測定方法。
  13. 前記測定放射ビームは複数の測定放射ビームのうちの1つであり、異なる測定放射ビーム間に存在する偏光不均衡を補正するために、前記割り当てられた数学的重みが使用される、請求項12に記載のトポグラフィ測定方法。
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