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JP6580150B2 - レンチキュラー表示体 - Google Patents
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JP6580150B2 - レンチキュラー表示体 - Google Patents

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Description

本発明は、レンチキュラー表示体に関する。
見る角度によって異なる画像を表示する媒体として、半円筒形の表面を有する凸状レンズが並列したレンチキュラーレンズを用いたレンチキュラー表示体が知られている。
レンチキュラー表示体は、一般的に、レンチキュラーレンズの裏面側(凸状レンズの半円筒形の表面と逆の面)に、インターレースされた複数の画像を組合せた画像列群(レンチキュラー画像)を配置し、レンチキュラーレンズを通して観察したときに、観察する角度によって画像が変化する。
例えば、特開2013−25043号公報には、複数のシリンドリカルレンズの配列により構成されたレンチキュラーシートと画像形成層が積層して構成され、シリンドリカルレンズの配列ピッチ長と、画像形成層に繰り返し形成された虚像観察用画像のピッチ長の差が、シリンドリカルレンズの配列ピッチ長又は虚像観察用画像のピッチ長に対して0%〜10%の範囲である画像表示体が開示されている。
本開示において、同じ構成を有する要素が複数配置されている場合、各要素の符号と共に示される「n」は、N個(Nは2以上の整数)の要素のうちのn番目(nはN以下の任意の整数)の要素を指す。本開示のレンチキュラー表示体は、図面に具体的に示される実施形態に限定されず、以下の記載は任意のnにおいても同様に適用される。
図1は、レンチキュラー表示体によって表示したい2つの表示用画像からレンチキュラー画像を作成する方法の一例を概略的に示している。
まず、レンチキュラー表示体によって表示させるための表示用画像A(以下、「画像A」という場合がある。)と表示用画像B(以下、「画像B」という場合がある。)を用意する(図1(a))。そして、各画像A、Bをそれぞれストライプ状に分割して抽出されたA画像要素とB画像要素(以下、これらの画像要素を「画像列(image strip)」という場合がある。)を交互に配置した合成画像を作成する(図1(b))。次いで、合成画像を元の画像A,Bの縦横比となるように圧縮することで、表示用画像A,Bをそれぞれ表示するための画像列が交互に配置(インターレース)され、表示用画像A,Bと同じサイズのレンチキュラー画像が得られる(図1(c))。
図2は、従来の一般的なレンチキュラー表示体の構成の一例を概略的に示している。図2に示すレンチキュラー表示体は、凸状レンズが並列したレンチキュラーレンズ22の凸状面とは反対側の平坦面にレンチキュラー画像24が配置されている。例えばN個(Nは2以上の整数)の凸状レンズが平行に配置(並列)されたレンチキュラーレンズを備える場合、凸状レンズが並列した方向の一端から数えてn番目(nはN以下の任意の整数)の凸状レンズ下には画像Aから抽出された画像列Anと画像Bから抽出された画像列Bnとが、その長手方向が凸状レンズの長手方向に平行に配置された画像列群が配置される。このような構成を有するレンチキュラー表示体をレンチキュラーレンズ22の凸状面側から見た場合、見る角度によって画像が変化(チェンジング)することになる。例えば、図2における視線6では、画像Aを表示するための画像列An−1,An,An+1が各凸状レンズ22An−1,22An,22An+1を通じてそれぞれ幅方向Xに拡大されて合成されることにより画像Aが表示される。同様に、視線3では、画像Bを表示するための画像列Bn−1,Bn,Bn+1が各凸状レンズ22An−1,22An,22An+1を通じてそれぞれ幅方向Xに拡大されて合成されることにより画像Bが表示されることになる。また、図2における視線5では、画像Aと画像Bとが混ざった状態で見え易い。
このように複数の表示用画像をそれぞれ表示するための画像列が各凸状レンズ下に均等に交互に配置されたレンチキュラー表示体は、見る角度によって所望の画像を表示させることができるが、表示する複数の画像に優先順位をつけ、強調したい特定の画像が見える角度を広くして表示することができない。
また、特開2013−25043号公報に開示されている画像表示体では、虚像観察用画像によって画像のスムーズなチェンジングを実現できたとしても、特定の画像を強調して表示させることはできない。
本発明の一実施形態は、表示する複数の画像のうち特定の画像が見える角度を相対的に広くすることができるレンチキュラー表示体を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を含む。
<1> 凸形状の表面を有する柱状の複数の凸状レンズが平行に配置されたレンチキュラーレンズと、
複数の凸状レンズの凸形状の表面とは反対側に、複数の表示用画像をそれぞれ表示するための複数の画像列(image strip)が、それぞれ複数の凸状レンズを介して表示されるための位置でその長手方向が複数の凸状レンズの長手方向と平行に配置された画像列群を含み、画像列群において複数の表示用画像のうち少なくとも1つの表示用画像を表示するための画像列の合計幅が、他の表示用画像を表示するための画像列の合計幅よりも広いレンチキュラー画像と、
を有するレンチキュラー表示体であって、
前記複数の表示用画像は、前記合計幅が広い画像列によって表示される第1表示用画像と、前記他の表示用画像として第2表示用画像とを含み、前記第1表示用画像と前記第2表示用画像は、互いに同じ意味を示す異なる言語を含む画像、又は、互いに逆転させた画像であり、
前記レンチキュラー表示体に正対する角度を基準として、前記レンチキュラー表示体を前記凸状レンズの幅方向における一方の側から見た場合に前記第1表示用画像が表示される角度が、他方の側から見た場合に前記第2表示用画像が表示される角度よりも広い、レンチキュラー表示体
<2> 各凸状レンズの幅方向の中心に対する、その凸状レンズを介して表示される画像列群の幅方向の中心の相対位置が、複数の凸状レンズの幅方向にずれている<1>に記載のレンチキュラー表示体。
<3> 各凸状レンズの幅方向の中心に対する画像列群の幅方向の中心の相対位置のずれの割合が、その凸状レンズの幅の10%〜40%である<2>に記載のレンチキュラー表示体。
<4> 各凸状レンズの幅方向の中心に対する画像列群の幅方向の中心の相対位置のずれの割合が、その凸状レンズの幅の16%〜25%である<2>記載のレンチキュラー表示体。
<5> 1つの凸状レンズに対する画像列群に含まれる複数の画像列の数が、3列以上12列以下である<1>〜<4>のいずれか1つに記載のレンチキュラー表示体。
<6> 合計幅が広い画像列が、画像列群の幅方向の中心を含む位置に配置されている<1>〜<5>のいずれか1つに記載のレンチキュラー表示体。
本発明の一実施形態によれば、表示する複数の画像のうち特定の画像が見える角度を相対的に広くすることができるレンチキュラー表示体が提供される。
レンチキュラー画像の作成方法の一例を示す概略図である。 従来のレンチキュラー表示体の構成の一例を示す概略図である。 本開示のレンチキュラー表示体の一例を示す概略斜視図である。 本開示のレンチキュラー表示体の凸状レンズ下に配置されている画像列群の一例を示す概略図である。 本開示のレンチキュラー表示体の凸状レンズ下に配置されている画像列群の他の例を示す概略図である。 本開示のレンチキュラー表示体の凸状レンズ下に配置されている画像列群の他の例を示す概略図である。 本開示のレンチキュラー表示体の凸状レンズ下に配置されている画像列群の他の例を示す概略図である。 本開示のレンチキュラー表示体の使用形態の一例を示す概略図である。 本開示のレンチキュラー表示体を見る角度によって表示される画像の一例を示す概略図である。 本開示のレンチキュラー表示体を見る角度によって表示される画像の他の例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施態様に限定されるものではない。以下に説明する実施形態において重複する説明及び符号については、省略する場合がある。
本開示のレンチキュラー表示体は、凸形状の表面を有する柱状の複数の凸状レンズ(以下、「レンズ」という場合がある。)が平行に配置されたレンチキュラーレンズと、複数の凸状レンズの凸形状の表面とは反対側(以下、「裏面側」という場合がある。)に、複数の表示用画像(「画像」という場合がある。)をそれぞれ表示するための複数の画像列が、それぞれ凸状レンズを介して表示されるための位置で、その長手方向が複数の凸状レンズの長手方向と平行に配置された画像列群を含み、画像列群において複数の表示用画像のうち少なくとも1つの表示用画像を表示するための画像列の合計幅が、他の表示用画像を表示するための画像列の合計幅よりも広いレンチキュラー画像と、を有する。なお、本開示における「表示用画像」とは、レンチキュラー表示体によって表示することを目的とした画像、すなわち、観察者がレンチキュラー表示体をレンチキュラーレンズの凸状面側から観察したときに観察者に認識させることを目的とした画像を意味する。また、画像列が「凸状レンズを介して表示されるための位置」に配置されているとは、観察者が本開示のレンチキュラー表示体をレンチキュラーレンズの凸状面側から観察したときに、画像列をそれぞれ特定の凸状レンズを介して視認することができる凸状レンズの裏面側の特定の位置に配置されていることを意味する。凸形状の表面を有する柱状の複数の凸状レンズとは、長手方向に直交する断面の輪郭が凸状にカーブした部分を有し、同断面が長手方向に延びて柱状の形状となっているレンズを指す。凸状にカーブした面の存在により、上記レンズは凸レンズとして機能する。
本発明の一実施形態のレンチキュラー表示体は、各凸状レンズに対応する画像列群において特定の画像を表示するための画像列の合計幅が、他の画像を表示するための画像列の合計幅よりも広くなっていることで、各凸状レンズを介して特定の画像を表示するための画像列が表示される角度が相対的に広くなり、レンチキュラーレンズを介して合成される特定の画像が見える角度を相対的に広くすることができる。
図3は、本開示のレンチキュラー表示体の一例を概略的に示している。X方向は各凸状レンズ12Aの幅方向及び複数の凸状レンズ12Aが配置されている方向を示し、Y方向は各凸状レンズ12Aの長手方向を示している。図3に示すレンチキュラー表示体100は、レンチキュラーレンズ12の凸状レンズ12A毎に、凸状レンズ12Aの凸形状の表面とは反対側の平滑面に、レンチキュラー画像14の画像列14Aと画像列14Bとが、その長手方向がそれぞれ凸状レンズ12Aの長手方向と平行に配置されている。画像列14A,14Bは、それぞれ表示用画像A,Bがストライプ状に分割されて圧縮されたものであり、画像列14Aの合計幅が、画像列14Bの合計幅よりも広くなっている。そのため、観察者がレンチキュラーレンズの凸状面側から観察したときに、各凸状レンズを介して画像列14Bが観察される角度よりも画像列14Aが観察される角度が広くなり、画像列Bが合成された画像Bよりも画像列Aが合成された画像Aが見える角度が広くなる。
以下、本開示のレンチキュラー表示体の構成について具体的に説明する。
レンチキュラーレンズ
レンチキュラーレンズは、レンチキュラー表示体を観察する側において凸形状の表面を有する柱状の複数の凸状レンズが平行に配置された構成を有し、光透過性を有する樹脂によって形成されている。
レンチキュラーレンズ(例えば、図3におけるレンチキュラーレンズ12)を構成するための樹脂としては、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリレート-スチレン共重合樹脂(MS樹脂)、アクリロニトリル-スチレン共重合樹脂(AS樹脂)、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、熱可塑性エラストマー、又はこれらの共重合体、シクロオレフィンポリマー等が挙げられる。溶融押出しやすさを考慮すると、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリレート-スチレン共重合樹脂(MS樹脂)、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、またはグリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂のような、溶融粘度の低い樹脂を用いるのが好ましい。エンボスローラの表面に形成されたレンズ形状が転写されやすく、エンボス時にレンズ層にひび割れが生じにくいという理由から、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いるのがより好ましい。レンチキュラーレンズは、複数の樹脂を含んで構成されていてもよい。
レンチキュラー画像
レンチキュラー画像(例えば、図3におけるレンチキュラー画像14)は、レンチキュラーレンズ(例えば、図3におけるレンチキュラーレンズ12)の複数の凸状レンズ(例えば、図3における凸状レンズ12A)の凸形状の表面とは反対側に、複数の表示用画像をそれぞれ表示するための複数の画像列(例えば、図3における画像列14A,14B)が、それぞれ複数の凸状レンズを介して表示されるための位置で、その長手方向が複数の凸状レンズの長手方向と平行に配置された画像列群を含んでいる。画像列群は、複数の表示用画像のうち少なくとも1つの表示用画像を表示するための画像列の合計幅が、他の表示用画像を表示するための画像列の合計幅よりも広くなっている。
レンチキュラー画像は、レンチキュラーレンズの裏面(平滑面)にレンチキュラー画像が直接形成されていてもよいし、レンチキュラーレンズの裏面側に配置された記録媒体に形成されていてもよい。
例えば、紙、プラスチック等の記録媒体の表面に上記方法によってレンチキュラー画像を形成した画像層を形成し、記録媒体のレンチキュラー画像が形成された面と、凸形状の表面を有する複数の凸状レンズが並列したレンチキュラーレンズの凸形状の表面とは反対側の面とを、例えば透明な接着層を介して又は接着層を介さずに貼り合わせることで本開示に係るレンチキュラー表示体を構成してもよい。
図4は、本開示のレンチキュラー表示体のレンチキュラーレンズ12の凸状レンズ下に配置されている、レンチキュラー画像14の画像列群の一例を概略的に示している。図4に示す実施形態では、1本の凸状レンズ(例えば、凸状レンズ12An)下において、その長手方向がそれぞれ凸状レンズの長手方向と平行に配置され、かつ、凸状レンズの幅方向に配列した12列の画像列(例えば、画像列An,Bn)からなる画像列群(例えば、画像列群14n)が配置されている。
例えば、図4に示す実施形態では、n番目の凸状レンズ12Anを通じて表示される画像列として、凸状レンズ12Anの並列方向Xに対し、画像Aをストライプ状に分割して圧縮された画像列Anが9本(9列)並列したAn画像列群(An群)と、画像Bをストライプ状に分割して圧縮された画像列Bnが3本(3列)並列したBn画像列群(Bn群)とが1組となって画像列群14nを成している。ここで、An群に含まれる各画像列Anは互いに同じ構成であり、Bn群に含まれる各画像列Bnは互いに同じ構成である。図4に示すように、凸状レンズ12An以外の凸状レンズ(例えば、凸状レンズ12An−1,12An+1)下でも、それぞれの凸状レンズを介して表示される画像列(例えば、画像列An−1,Bn−1、及び画像列An+1,Bn+1)が同様に配置され、画像Aを表示するための画像列(例えば、画像列An−1,An+1)が9本(9列)並列した画像列群(例えば、An−1画像列群(An−1群),An+1画像列群(An+1群))、及び、画像Bを表示するための画像列(例えば、画像列Bn−1,Bn+1)が3本(3列)並列した画像列群(例えば、Bn−1画像列群(Bn−1群),Bn+1画像列群(Bn+1群))、合計12列の画像列からなる画像列群が1つの組を成している。なお、図4では、凸状レンズ12An,12An−1,12An+1以外の凸状レンズと画像列群の図示は省略されている。このような構成により、図4に示す例では、凸状レンズ12Aのピッチ(隣接する凸状レンズの幅方向Xの中心間の距離)と、各凸状レンズを介して表示される画像列群のピッチ(隣接する画像列群の幅方向Xの中心間の距離)は等しく、かつ、各凸状レンズの幅方向の中心に対する、その凸状レンズを介して表示される画像列群の幅方向の中心の相対位置が一致している。
そして、図4に示す表示するためのレンチキュラー表示体をレンチキュラーレンズの凸状面側から観察した場合、例えば視線3〜8では各凸状レンズを通じて画像Aを表示するための各画像列Aが幅方向Xに拡大して合成された画像Aが表示され、視線1又は視線2では、各凸状レンズ12Aを通じて画像Bを表示するための各画像列Bが幅方向に拡大して合成された画像Bが表示されることなる。すなわち、図4に示す形態では、画像Bが見える角度よりも画像Aが見える角度の方が相対的に広くなり、また、レンチキュラー表示体に正対する角度(レンチキュラー表示体の中心位置においてレンチキュラー表示体に対して垂直となる角度)から見た視線5でも画像Aが表示されることになる。そのため、画像Bよりも画像Aが高い優先度で表示され、画像Aの表示を強調させることができる。
図5は、本開示のレンチキュラー表示体のレンチキュラーレンズ12の凸状レンズ下に配置されている、レンチキュラー画像14の画像列群の他の例を概略的に示している。図5に示す例でも、画像Aを表示するための画像列Anが9本(9列)並列したAn画像列群(An群)、及び、画像Bを表示するための画像列Bnが3本(3列)並列したBn画像列群(Bn群)、合計12列の画像列からなる画像列群が1つの組となって画像列群14nを成している。図5に示すように、凸状レンズ12Aのピッチと、各凸状レンズを介して表示される画像列群のピッチは等しくなっている。一方、各凸状レンズの幅方向の中心に対し、その凸状レンズを介して表示される画像列群の幅方向の中心の相対位置が、凸状レンズの幅方向にずれている。図5に示す例では、具体的には、例えば、An群に含まれる9列の画像列Anのうち、2列の画像列Anが凸状レンズ12Anに隣接する凸状レンズ12An+1下に配置されている。また、凸状レンズ12An+1下には、An+1画像列群(An+1群)に含まれる9列の画像列An+1のうち7列の画像列An+1、Bn+1画像列群(Bn+1群)に含まれる3列の画像列Bn+1、及び2列の画像列Anが配置されている。さらに、凸状レンズ12An‐1下には、An‐1画像列群(An‐1群)に含まれる9列の画像列An‐1のうちの7列の画像列An‐1、Bn‐1画像列群(Bn‐1群)に含まれる3列の画像列Bn‐1、及び隣接する凸状レンズ12An−2(図示せず)下に配置されているAn‐2画像列群(An‐2群)に含まれる9列の画像列An‐2のうちの2列の画像列An−2が配置されている。
図5に示す表示するためのレンチキュラー表示体をレンチキュラーレンズの凸状面側から観察した場合、例えば視線5〜9では、各凸状レンズ12Aを通じて画像Aを表示するための各画像列が幅方向Xに拡大して合成された画像Aが表示され、視線2、3、4では、各凸状レンズ12Aを通じて各画像列Bが幅方向Xに拡大して合成された画像Bが表示されることなる。図5における視線9は、レンチキュラー表示体に対して視線8よりも低い角度で観察した状態であり、図5に示すレンチキュラー表示体は、図4に示すレンチキュラー表示体に比べてより低い角度で画像Aを表示させることができる。
なお、図5に示す表示するためのレンチキュラー表示体において、例えば視線9により、凸状レンズ12Anを通じて隣接する凸状レンズ12An+1下に配置されている画像Anを表示(視認)させるには、凸状レンズの表面形状、高さ(厚み)等を調整すればよい。
例えば、レンチキュラーレンズの裏面(平滑面)にレンチキュラー画像を直接形成する場合は、画像形成の際、画像の位置を相対的にずらしながら形成すればよい。例えば、印刷機でレンチキュラーレンズの裏面(弊滑面)に直接印刷する際、レンチキュラーレンズに対し、レンチキュラー画像をずらすよう(例えば、図5に示す実施形態では、2列の画像列幅分ずらすように)印刷機の設定値を変更すればよい。
一方、レンチキュラーレンズの裏面側に配置された記録媒体にレンチキュラー画像を形成する場合は、レンチキュラーレンズの裏面側にレンチキュラー画像を形成した記録媒体を配置する際、レンチキュラーレンズに対してレンチキュラー画像を配置する位置を(例えば、図5に示す実施形態では、2画像列幅分)ずらせばよい。
図5に示すように各凸状レンズの幅方向の中心に対してその凸状レンズを介して表示される画像列群の幅方向の中心の相対位置をずらす場合、相対位置のずれの割合はレンチキュラー表示体の用途に応じて設定すればよい。本開示において、各画像列群の幅方向の中心の相対位置のずれの割合は、各凸状レンズの幅の10%〜40%であることが好ましい。各凸状レンズに対する画像列群の相対位置のずれの割合が10%以上であれば特定の画像をより低い角度で表示させる効果が得られ、40%以下であればレンチキュラーレンズとレンチキュラー画像との位置合わせが容易である。かかる観点から、各凸状レンズと画像列群との相対位置のずれは、各凸状レンズの幅の16%〜25%であることがより好ましい。
なお、画像列群の幅方向の中心に配置される画像列は特に限定されず、例えば、合計幅が相対的に狭い画像列が画像列群の幅方向の中心を含む位置に配置されていてもよいが、図5に示すように画像列の合計幅が広い画像列(例えば、画像列An)が配置されていることが好ましい。図5に示す例では、凸状レンズ12An下に配置されている画像列群14nの幅方向Xの中心には画像Aを表示するための画像列Anが配置されているため、レンチキュラー表示体を正対する角度又は正対する角度付近で見た場合も画像Aが表示され、画像Aがより視認され易くなる。
図6は、本開示のレンチキュラー表示体のレンチキュラーレンズ12の凸状レンズ下に配置されている、レンチキュラー画像14の画像列群の他の例を概略的に示している。図6に示す例では、3つの画像A,B,Cを表示させる形態であり、例えば、凸状レンズ12An下では、凸状レンズ12Anの幅方向Xに、画像列Anが6本(6列)並列したAn画像列群(An群)、画像列Bnが3本(3列)並列したBn画像列群(Bn群)、及び画像列Cnが3本(3列)並列したCn画像列群(Cn群)の順で、それぞれその長手方向が凸状レンズの長手方向と平行に配置され、凸状レンズ12Anを介して表示される画像列群14nを構成している。同様に、凸状レンズ12An−1下では、凸状レンズ12An−1の幅方向に、画像列An−1が6本(6列)並列したAn−1画像列群(An−1群)、画像列Bn−1が3本(3列)並列したBn−1画像列群(Bn−1群)、及び画像列Cn−1が3本(3列)並列したCn−1画像列群(Cn−1群)の順で、それぞれその長手方向が凸状レンズの長手方向と平行に配置され、凸状レンズ12An−1を介して表示される画像列群を構成している。また、凸状レンズ12An+1下では、凸状レンズ12An+1の幅方向に、画像列An+1が6本(6列)並列したAn+1画像列群(An+1群)、画像列Bn+1が3本(3列)並列したBn+1画像列群(Bn+1群)、及び画像列Cn+1が3本(3列)並列したCn+1画像列群(Cn+1群)の順で、それぞれその長手方向が凸状レンズの長手方向と平行に配置され、凸状レンズ12An+1を介して表示される画像列群を構成している。図6に示すレンチキュラー表示体では、各凸状レンズ12Aを介して表示される各画像列群において、3つの画像A,B,Cをそれぞれ表示するための画像列のうち、画像Aを表示するための画像列(例えば、画像列An,An−1,An+1)の合計幅が最も広いため、レンチキュラー表示体を観察した場合、画像Aが相対的に広い角度で表示されることになる。図6に示す表示するためのレンチキュラー表示体をレンチキュラーレンズの凸状面側から観察した場合、例えば視線1〜4では、凸状レンズ12Anを通じて画像Aを表示するための各画像列Anが幅方向Xに拡大して合成された画像Aが表示され、視線6では、凸状レンズ12Anを通じて各画像列Bnが拡大して合成された画像Bが表示され、視線7、8では、凸状レンズ12Anを通じて各画像列Cnが拡大して合成された画像Cが表示されることなる。また、視線5では、画像Aと画像Bが混ざった画像が表示される。
図7は、本開示のレンチキュラー表示体のレンチキュラーレンズ12の凸状レンズ下に配置されている、レンチキュラー画像14の画像列群の他の例を概略的に示しており、図6に示す例と同様に3つの画像A,B,Cを表示させる形態である。図7に示す例では、凸状レンズ12An下に、凸状レンズ12Anの幅方向Xに、画像列Bnが3本(3列)並列したBn画像列群(Bn群)、画像列Anが6本(6列)並列したAn画像列群(An群)、及び画像列Cnが3本(3列)並列したCn画像列群(Cn群)の順で、それぞれその長手方向が凸状レンズの長手方向と平行に配置され、凸状レンズ12Anを介して表示される画像列群14nを構成している。同様に、凸状レンズ12An−1下では、凸状レンズ12An−1の幅方向に、画像列Bn−1が3本(3列)並列したBn−1画像列群(Bn−1群)、画像列An−1が6本(6列)並列したAn−1画像列群(An−1群)、及び画像列Cn−1が3本(3列)並列したCn−1画像列群(Cn−1群)の順で、それぞれその長手方向が凸状レンズの長手方向と平行に配置され、凸状レンズ12An−1を介して表示される画像列群を構成している。また、凸状レンズ12An+1下では、凸状レンズ12An+1の幅方向に、画像列Bn+1が3本(3列)並列したBn+1画像列群(Bn+1群)、画像列An+1が6本(6列)並列したAn+1画像列群(An+1群)、及び画像列Cn+1が3本(3列)並列したCn+1画像列群(Cn+1群)の順で、それぞれその長手方向が凸状レンズの長手方向と平行に配置され、凸状レンズ12An+1を介して表示される画像列群を構成している。図7に示すレンチキュラー表示体でも、各凸状レンズ下に配置されている画像列群は、3つの画像A,B,Cをそれぞれ表示するための画像列のうち、画像Aを表示するための画像列(例えば、画像列An,An−1,An+1)の合計幅が最も広いため、レンチキュラー表示体を観察した場合、画像Aが相対的に広い角度で表示されることになる。図7に示す表示するためのレンチキュラー表示体をレンチキュラーレンズの凸状面側から観察した場合、例えば視線1、2では、凸状レンズ12Anを通じて各画像列Bnが拡大して合成された画像Bが表示され、視線3〜6では、凸状レンズ12Anを通じて画像Aを表示するための各画像列Anが幅方向Xに拡大して合成された画像Aが表示され、視線7、8では、凸状レンズ12Anを通じて各画像列Cnが拡大して合成された画像Cが表示されることなる。
また、図6に示す例では、凸状レンズ12An下に配置されている画像列群14nの幅方向Xの中心は画像列Anと画像列Bnとの境界であるため、正対する角度から見た場合、画像Aと画像Bが混ざった状態で見え易い。一方、図7に示す例では、凸状レンズ12An下に配置されている画像列群14nの幅方向Xの中心付近には画像Aを表示するための画像列Anが配置されているため、レンチキュラー表示体を正対する角度又は正対する角度付近で見た場合も画像Aが表示され、図6に示す例に比べて画像Aの表示をより視認させ易くすることができる。
図4〜図7に示した例では、1つの凸状レンズを介して表示される画像列が12列平行に配置された画像列群が配置されているが、本開示において1つの凸状レンズを介して表示される画像列群に含まれる画像列の数は12列に限定されない。なお、1つの凸状レンズ下に配列される画像列の数が多いほど解像度が高くなるが、画像配列群のデータ容量が大きくなるため、1つの凸状レンズに対する画像列群に含まれる画像列の数は、3列以上12列以下であることが好ましい。
本開示のレンチキュラー表示体の用途は特に限定されない。図8は、本開示のレンチキュラー表示体の使用形態の一例を示す概略図である。図8において、X方向は各凸状レンズの幅方向及び複数の凸状レンズが配置されている方向を示す。例えば、コンビニエンスストア、レストラン等の店においてテーブル20上に配置された本開示のレンチキュラー表示体100を客30,32と店員40が見た場合、店員40側からは表示される角度が狭い画像Bが見えるのに対し、客30,32側からは表示される角度が広い画像Aが見えることになる。そのため、客30,32に対してはより多様な視線の高さに対応して画像Aを見せることができる。
図9、図10は、それぞれ本開示のレンチキュラー表示体を見る角度によって表示される画像の例を概略的に示している。図9、図10において、X方向は各凸状レンズの幅方向及び複数の凸状レンズが配置されている方向を示し、Y方向は各凸状レンズの長手方向を示す。
例えば、図9に示すように、画像A,Bの意味は互いに同じであるが、一方の側A(例えば図8における客側)からは第1の言語を含む画像Aが、他方の側B(例えば図8における店員側)から第2の言語を含む画像Bが表示される構成とすれば、第1の言語(例えば英語)を理解でき、第2の言語(例えば日本語)を理解できない人と、第2の言語を理解でき、第1の言語を理解できない人との間でも相互理解が容易となる。
また、例えば、図10に示すように同じ画像Sを互いに逆転させた画像をA側、B側からそれぞれ見え、A側の方がより広い角度で視認できるように画像列群を配置してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、レンチキュラー画像のレンチキュラーレンズが配置されている側とは反対側の面(裏面)にレンチキュラー画像を保護するための保護層を設けてもよい。保護層としては、紙、樹脂フィルム、金属シート、発泡スチロール等が挙げられる。また、レンチキュラー画像の裏面に塗料を塗布し、乾燥させることで保護層を設けてもよい。
2015年10月6日出願の日本国特許出願2015−198523号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (6)

  1. 凸形状の表面を有する柱状の複数の凸状レンズが平行に配置されたレンチキュラーレンズと、
    前記複数の凸状レンズの前記凸形状の表面とは反対側に、複数の表示用画像をそれぞれ表示するための複数の画像列(image strip)が、それぞれ前記複数の凸状レンズを介して表示されるための位置でその長手方向が前記複数の凸状レンズの長手方向と平行に配置された画像列群を含み、前記画像列群において前記複数の表示用画像のうち少なくとも1つの表示用画像を表示するための画像列の合計幅が、他の表示用画像を表示するための画像列の合計幅よりも広いレンチキュラー画像と、
    を有するレンチキュラー表示体であって、
    前記複数の表示用画像は、前記合計幅が広い画像列によって表示される第1表示用画像と、前記他の表示用画像として第2表示用画像とを含み、前記第1表示用画像と前記第2表示用画像は、互いに同じ意味を示す異なる言語を含む画像、又は、互いに逆転させた画像であり、
    前記レンチキュラー表示体に正対する角度を基準として、前記レンチキュラー表示体を前記凸状レンズの幅方向における一方の側から見た場合に前記第1表示用画像が表示される角度が、他方の側から見た場合に前記第2表示用画像が表示される角度よりも広い、レンチキュラー表示体。
  2. 各凸状レンズの幅方向の中心に対する、その凸状レンズを介して表示される前記画像列群の幅方向の中心の相対位置が、前記複数の凸状レンズの幅方向にずれている請求項1に記載のレンチキュラー表示体。
  3. 各凸状レンズの幅方向の中心に対する前記画像列群の幅方向の中心の前記相対位置のずれの割合が、その凸状レンズの幅の10%〜40%である請求項2に記載のレンチキュラー表示体。
  4. 各凸状レンズの幅方向の中心に対する前記画像列群の幅方向の中心の前記相対位置のずれの割合が、その凸状レンズの幅の16%〜25%である請求項2に記載のレンチキュラー表示体。
  5. 1つの凸状レンズに対する前記画像列群に含まれる前記複数の画像列の数が、3列以上12列以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンチキュラー表示体。
  6. 前記合計幅が広い画像列が、前記画像列群の幅方向の中心を含む位置に配置されている請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のレンチキュラー表示体。
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