JP6583449B2 - ガラス板移動規制装置、及びガラス物品の製造方法 - Google Patents
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Description
上記ガラス板移動規制装置において、前記保持具本体は、本体フレームと、前記本体フレームに固定され、ガラス板の下端部を支持する下端支持部と、前記本体フレームに固定され、前記ガラス板の両側端部を前記本体フレームに保持させる側端保持部と、を備え、前記スロットが、前記側端保持部により構成され、前記規制部材は、前記ガラス板の上端部が挿入される凹部を有するとともに前記凹部が内奥に向かうほど幅狭となる形状を有する規制部材を備えることが好ましい。
この構成によれば、スロットにガラス板が順次挿入される際に、キャタピラ構造を有する規制部材を進行させることで、ガラス板の移動を順次規制することが可能である。
上記ガラス板移動規制装置において、一辺の寸法が1000mm以上であり、厚さが1.5mm以下のガラス板に用いられることが好ましい。
上記ガラス物品の製造方法において、前記保持工程は、第1ガラス板を前記スロットに挿入する第1段階と、前記第1ガラス板が挿入されたスロットと隣り合うスロットに第2ガラス板を挿入する第2段階とを含み、前記第2段階は、前記規制部材が前記第1ガラス板に対する規制位置に位置した状態で行われることが好ましい。
上記ガラス物品の製造方法において、前記処理工程は、前記保持具本体に保持されたガラス板を化学強化液に浸漬する工程、前記保持具本体に保持されたガラス板を熱処理する工程、前記保持具本体に保持されたガラス板を洗浄する工程、及び前記保持具本体に保持されたガラス板を乾燥する工程から選ばれる少なくとも一つの工程であることが好ましい。
図1に示すように、ガラス板保持具11は、ガラス板Gを化学強化液で処理する際にガラス板Gを保持させる保持具本体21を備えている。保持具本体21は、本体フレーム31と、本体フレーム31に固定され、ガラス板Gの下端部を支持する下端支持部41と、本体フレーム31に固定され、ガラス板Gの両側端部を本体フレーム31に保持させる側端保持部51とを備えている。側端保持部51は、複数のガラス板Gが挿入可能な複数のスロットSを構成している。ガラス板保持具11は、ガラス板Gの上端部Gaの移動を規制する規制部材61を備えている。
保持具本体21の本体フレーム31は、四角形状の底部フレーム32と、底部フレーム32の四隅に立設される側部フレーム33と、側部フレーム33の上端部を連結する四角形状の上部フレーム34とを有する。本体フレーム31を構成する材料は、化学強化液に耐え得る材料であれば特に限定されず、本実施形態の本体フレーム31は、ステンレス鋼(SUS304)から構成されている。以下、ガラス板保持具11において、化学強化液に浸漬される部分は、本体フレーム31と同様に化学強化液に耐え得る材料から構成されるが、化学強化液に浸漬されない部分については、例えば、樹脂材料(ポリアミド等)から構成されてもよい。
保持具本体21の下端支持部41は、底部フレーム32間に架け渡されるように配置され、下端支持部41の両端部が底部フレーム32に固定されている。下端支持部41は、ガラス板Gの下端部を複数箇所で安定して支持するとともに、化学強化液の流通経路を確保するという観点から、本実施形態のように、間隔をおいて複数設けられることが好ましい。下端支持部41の形状は特に限定されず、その形状としては、例えば、板状、角柱状、及び円柱状が挙げられる。
ガラス板保持具11の規制部材61は、本体フレーム31に固定されず、スロットSに挿入されたガラス板Gの移動を規制可能な規制位置とガラス板GをスロットSに挿脱可能な非規制位置との両位置に変位可能に構成されている。
規制部材61は、第1規制部材62、第2規制部材63、及び第3規制部材64を備えている。第1規制部材62、第2規制部材63及び第3規制部材64は、それぞれ独立して変位可能に構成されている。
第3規制部材64は、スロットSに挿入された全てのガラス板Gの上端部Gaの移動を規制するために用いられる。すなわち、第3規制部材64は、ガラス板Gの保持された保持具本体21が、化学強化液の処理に供される際に用いられる。第3規制部材64は、保持具本体21とともに、ガラス板Gを化学強化液で処理する工程に供される。このため、図示を省略するが、第3規制部材64は、保持具本体21(例えば、上部フレーム34)に着脱可能な着脱部を備えていることが好ましい。着脱部としては、例えば、上部フレーム34に係止される係止爪、上部フレーム34にボルト等の締結部材を用いて締結される締結部等が挙げられる。
図1に示すように、ガラス板Gを保持具本体21に保持させるガラス板移動規制装置71は、ガラス板保持具11の規制部材61のうち、第1規制部材62及び第2規制部材63を駆動する装置である。ガラス板移動規制装置71は、第1規制部材62を駆動する第1駆動部81と、第2規制部材63を駆動する第2駆動部91とを備えている。第1駆動部81及び第2駆動部91は、ガラス板移動規制装置71の備える制御部Cにより駆動制御される。
ガラス板保持具11及びガラス板移動規制装置71は、たわみ変形の変形量がより大きいガラス板Gを保持させる用途において特に有利である。たわみ変形の変形量がより大きいガラス板Gとしては、一辺の寸法が1000mm以上のガラス板G、一辺の寸法が1200mm以上のガラス板G、又は一辺の寸法が1600mm以上のガラス板Gが挙げられる。なお、ガラス板Gにおける一辺の寸法の上限は、特に限定されないが、例えば、2500mm以下である。
<ガラス物品の製造方法>
次に、ガラス物品の製造方法について、ガラス板保持具11の使用方法(作用)及びガラス板移動規制装置71の動作(作用)とともに説明する。
本実施形態の保持工程は、ガラス板保持具11及びガラス板移動規制装置71を用いて行われる。保持工程は、第1ガラス板G1をスロットSに挿入する第1段階と、第1ガラス板G1が挿入されたスロットSと隣り合うスロットSに第2ガラス板を挿入する第2段階とを含む。
このとき、スロットSに挿入された第1ガラス板G1の上端部Gaの移動を第1規制部材62で規制した状態で、第1ガラス板G1が挿入されたスロットSと隣り合うスロットSに第2ガラス板G2を挿入することができる。これにより、第1ガラス板G1に対する第2ガラス板G2の下端部の衝突が回避され易くなる。
図4(a)は第3段階を示す概略側断面図であり、図4(b)はその概略平面図である。図4(a)及び図4(b)に示すように、保持工程の第3段階は、第2規制部材63が第2ガラス板G2に対する規制位置に位置した状態で行われる。第3段階では、第2段階と同様にガラス板供給装置によって第3ガラス板G3がスロットSに挿入される。第3段階において、第1規制部材62は、第3ガラス板G3に対する非規制位置に位置した状態である。
(1)ガラス板保持具11の規制部材61は、スロットSに挿入されたガラス板Gの移動を規制可能な規制位置とガラス板GをスロットSに挿脱可能な非規制位置との両位置に変位可能に構成されている。この構成によれば、規制位置に変位された規制部材61(第1規制部材62、第2規制部材63、又は第3規制部材64)によってガラス板Gの移動が規制されるため、スロットSに挿入されたガラス板Gのたわみ変形が抑制される。これにより、保持具本体21にガラス板Gを安定して保持させることができる。
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・ガラス板保持具11の第3規制部材64は、省略されてもよい。この場合、例えば、第1規制部材62又は第2規制部材63を用いて、スロットSに挿入された全てのガラス板Gの上端部Gaの移動を規制することもできる。具体的には、例えば、ガラス板移動規制装置71の第1駆動部81に第1規制部材62を着脱可能な着脱機構が備えられる。そして、第1規制部材62は、スロットSに挿入された全てのガラス板Gに対する規制位置に位置された後に、その第1規制部材62を第1駆動部81から脱離させる。但し、この場合、第1規制部材62が保持具本体21とともに搬送されることになり、また、第1規制部材62を駆動させる場合は、第1駆動部81への着脱に手間を要することになる。このように第1規制部材62又は第2規制部材63の取り扱いが煩雑になることから、ガラス板保持具11は、第3規制部材64を備えることが好ましい。
・前記保持具本体21は、ガラス板Gを化学強化液で処理する際にガラス板Gを保持させる用途に用いられるが、例えば、ガラス板Gを化学強化液以外で処理する際に用いられてもよい。化学強化液以外によるガラス板Gの処理としては、例えば、保持具本体21に保持されたガラス板Gを加熱する熱処理、保持具本体21に保持されたガラス板Gを洗浄する洗浄処理、保持具本体21に保持されたガラス板Gを乾燥する乾燥処理が挙げられる。また、保持具本体21は、保持具本体21に保持されたガラス板Gを液体で改質する改質処理に用いてもよい。保持具本体21は、単独の処理に用いられてもよいし、複数の処理に用いられてもよい。
・ガラス板保持具は、ガラス板を処理する際に用いられる保持具本体を備えるガラス板保持具であって、前記保持具本体に保持される前記ガラス板の移動を規制する規制部材をさらに備え、前記保持具本体は、前記ガラス板を挿入可能なスロットを備え、前記規制部材は、前記スロットに挿入された前記ガラス板の移動を規制可能な規制位置と前記ガラス板を前記スロットに挿脱可能な非規制位置との両位置に変位可能に構成されている。
・上記ガラス板保持具において、前記保持具本体は、複数の前記ガラス板を挿入可能な複数の前記スロットを備え、前記規制部材は、第1規制部材と、前記第1規制部材とは独立して変位可能な第2規制部材とを備えることが好ましい。
この構成によれば、スロットにガラス板が順次挿入される際に、キャタピラ構造を有する規制部材を進行させることで、ガラス板の移動を順次規制することが可能である。
・上記ガラス板保持具は、一辺の寸法が1000mm以上であり、厚さが1.5mm以下のガラス板に用いられることが好ましい。
・上記ガラス物品の製造方法は、ガラス板を保持具本体に保持させる保持工程と、前記保持具本体に保持されたガラス板を処理する処理工程とを備えるガラス物品の製造方法であって、前記保持具本体は、複数の前記ガラス板を挿入可能な複数のスロットを備え、前記保持工程では、前記スロットに挿入された前記ガラス板の移動を規制する規制部材が用いられ、前記規制部材は、前記スロットに挿入された前記ガラス板の移動を規制可能な規制位置と前記ガラス板を前記スロットに挿脱可能な非規制位置との両位置に変位可能に構成されている。
・上記ガラス物品の製造方法において、前記保持工程は、第1ガラス板を前記スロットに挿入する第1段階と、前記第1ガラス板が挿入されたスロットと隣り合うスロットに第2ガラス板を挿入する第2段階とを含み、前記第2段階は、前記規制部材が前記第1ガラス板に対する規制位置に位置した状態で行われることが好ましい。
・上記ガラス物品の製造方法において、前記処理工程は、前記保持具本体に保持されたガラス板を化学強化液に浸漬する工程、前記保持具本体に保持されたガラス板を熱処理する工程、前記保持具本体に保持されたガラス板を洗浄する工程、及び前記保持具本体に保持されたガラス板を乾燥する工程から選ばれる少なくとも一つの工程であることが好ましい。
・前記ガラス板保持具において、前記規制部材は、前記ガラス板の端部が挿入される凹部、又は前記ガラス板の端部を押圧する平面を有する、ガラス板保持具。
Claims (11)
- ガラス板を保持具本体に保持させる際にガラス板の移動を規制するガラス板移動規制装置であって、前記保持具本体は、複数の前記ガラス板を挿入可能な複数のスロットを備え、ガラス板を処理する際に用いられるものであり、
前記スロットに挿入された前記ガラス板の移動を規制する規制部材を備え、
前記規制部材は、前記ガラス板の主面に沿った上下方向と前記ガラス板の厚さ方向に沿った水平方向に移動可能であり、且つ、前記スロットに挿入された前記ガラス板の移動を規制可能な規制位置と前記ガラス板を前記スロットに挿脱可能な非規制位置との両位置に変位可能に構成され、
さらに、前記規制部材を前記上下方向及び前記水平方向に駆動する駆動部を備え、前記駆動部は、前記規制部材を前記両位置に変位させることを特徴とするガラス板移動規制装置。 - 前記保持具本体は、複数の前記ガラス板を挿入可能な複数の前記スロットを備えるものであり、
前記規制部材は、第1規制部材と、前記第1規制部材とは独立して変位可能な第2規制部材とを備え、
前記駆動部は、前記第1規制部材を駆動する第1駆動部と、前記第2規制部材を駆動する第2駆動部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のガラス板移動規制装置。 - 前記保持具本体は、本体フレームと、前記本体フレームに固定され、ガラス板の下端部を支持する下端支持部と、前記本体フレームに固定され、前記ガラス板の両側端部を前記本体フレームに保持させる側端保持部と、を備え、
前記スロットが、前記側端保持部により構成され、
前記規制部材は、前記ガラス板の上端部が挿入される凹部を有するとともに前記凹部が内奥に向かうほど幅狭となる形状を有する規制部材を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガラス板移動規制装置。 - 前記規制部材は、帯体がローラーに掛け回されたキャタピラ構造を有する規制部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス板移動規制装置。
- 厚さ(t)に対する一辺の寸法(L)の比率(L/t)が500以上のガラス板に用いられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガラス板移動規制装置。
- 一辺の寸法が1000mm以上であり、厚さが1.5mm以下のガラス板に用いられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガラス板移動規制装置。
- ガラス板を保持具本体に保持させる保持工程と、前記保持具本体に保持されたガラス板を処理する処理工程とを備えるガラス物品の製造方法であって、
前記保持具本体は、複数の前記ガラス板を挿入可能な複数のスロットを備え、
前記保持工程では、前記スロットに挿入された前記ガラス板の移動を規制する規制部材が用いられ、
前記規制部材は、前記ガラス板の主面に沿った上下方向と前記ガラス板の厚さ方向に沿った水平方向に駆動部によって駆動可能であり、且つ、前記スロットに挿入された前記ガラス板の移動を規制可能な規制位置と前記ガラス板を前記スロットに挿脱可能な非規制位置との両位置に前記駆動部によって変位可能に構成されていることを特徴とするガラス物品の製造方法。 - 前記保持工程は、第1ガラス板を前記スロットに挿入する第1段階と、前記第1ガラス板が挿入されたスロットと隣り合うスロットに第2ガラス板を挿入する第2段階とを含み、
前記第2段階は、前記規制部材が前記第1ガラス板に対する規制位置に位置した状態で行われることを特徴とする請求項7に記載のガラス物品の製造方法。 - 前記規制部材として、第1規制部材と、前記第1規制部材とは独立して変位可能な第2規制部材とが用いられ、
前記保持工程は、前記第2ガラス板が挿入されたスロットと隣り合うスロットに第3ガラス板を保持させる第3段階を含み、
前記第2段階は、前記第1規制部材が前記第1ガラス板に対する規制位置に位置した状態で行われ、
前記第3段階は、前記第2規制部材が前記第2ガラス板に対する規制位置に位置した状態で行われることを特徴とする請求項8に記載のガラス物品の製造方法。 - 前記保持工程では、前記スロットに挿入された全てのガラス板が前記規制部材で規制された規制状態とされ、前記処理工程は、前記規制状態のガラス板に対して行われることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。
- 前記処理工程は、前記保持具本体に保持されたガラス板を化学強化液に浸漬する工程、前記保持具本体に保持されたガラス板を熱処理する工程、前記保持具本体に保持されたガラス板を洗浄する工程、及び前記保持具本体に保持されたガラス板を乾燥する工程から選ばれる少なくとも一つの工程であることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか一項に記載のガラス物品の製造方法。
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