JP6586879B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
感光体ドラム表面を帯電する方式としては、非接触帯電方式と接触帯電方式がある。非接触帯電方式は、コロナ放電により感光体ドラム表面を帯電させる方式である。この方式では、コロナ放電によりオゾンや窒素酸化物が多く発生し、それらを排気するためのダクトやファンなどが必要となるため、製造コストが高くなり、装置が大型化するという問題点がある。
接触帯電方式において、帯電ローラーに印加する電圧はDC(直流)電圧のみでもよいが、DC電圧のみを印加した場合には、帯電ローラーの表面性(表面の凹凸)等に起因して帯電ローラーで帯電後の感光体ドラム表面に帯電ムラが生じやすいため、例えば、特許文献1に開示されているように、DC電圧にAC(交流)電圧を重畳させた振動電圧を帯電ローラーに印加して感光体ドラムを帯電させることにより、帯電ムラを解消する技術が利用されるようになってきている。
変曲点の位置は、帯電開始電圧(感光体ドラムと帯電ローラーとが接触するニップ部近傍の空隙において気中放電を開始させ、帯電ローラーから感光体ドラムに向かって電荷移動(帯電)を開始させるのに要する直流電圧(感光体ドラム表面が帯電し始めるときの直流電圧))の大きさに依存し、Vppの値が帯電開始電圧の大きさ(絶対値)の約2倍になったときの位置が変曲点となる。
なお、図13(a)における帯電開始電圧の絶対値は、約560Vであり(特許文献1の第8図参照)、図13(b)における帯電開始電圧の絶対値は、約440Vである(特許文献1の第11図参照)。
この理由は、上記のようにして感光体ドラムが帯電されることにより、帯電ローラーと感光体ドラムとの間で電荷が何度も往復移動して感光体ドラムの表面電位がならされ、感光体ドラム表面の帯電ムラが解消されるためであると考えられている。
又、前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、前記調整は、クラックの大きさに応じて、前記交流電圧のピーク間電圧であるVppを大きくするとともに、前記交流電圧の周波数を高くすることであることとすることができる。
[1]画像形成装置の構成
先ず、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成を示す図である。同図に示すように、この画像形成装置1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5、制御部60を備えている。
作像部3Yは、像担持体として用いられる感光体ドラム31Yと、その周囲に配設され、感光体ドラム31Yの表面を帯電させる帯電ローラー32Y、現像器33Y、一次転写ローラー34Y、および感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナー35Yなどを有しており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。帯電ローラー32Yには、直流(DC)電圧に交流(AC)電圧が重畳された振動電圧が印加され、これにより、感光体ドラム31Yと帯電ローラー32Yとが接触するニップ部近傍において、気中放電が起こり、感光体ドラム31Yの表面が帯電される。現像器33Yは、感光体ドラム31Yに対向し、感光体ドラム31Yに帯電トナーを搬送する。
又、中間転写ベルト11の周回駆動方向において、作像部3Kより下流側、駆動ローラー12より上流側の中間転写ベルト11の近傍(Y〜Kの各色の感光体ドラムが配置されている側の近傍)には、IDCセンサー110が中間転写ベルト11の像担持面と対向するように配置されている。
なお、帯電ローラー32の耐久劣化によるクラックは、帯電ローラー32を支えている両端部の軸受部からのテンションがかかりやすい、帯電ローラー32の外周面の両端部の領域で発生しやすいことが、本願発明者が行った試験等により確認されており、本実施の形態では、帯電ローラーの幅方向の一方の端部領域(幅方向の一方の末端から幅方向において所定距離以内の範囲にある領域)に対応するパッチ画像を形成して、帯電ローラー32におけるクラックの発生有無を判定することとしている。
給紙部4は、符号Sで表す記録シートを収容する給紙カセット40、41と、給紙カセット40、41内の記録シートを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラー42A、42Bと、繰り出された記録シートを二次転写位置46に送り出すタイミングをとって記録シートを搬送するタイミングローラー44などを備えている。
[2]帯電ローラー周辺部の構成
図4は、各色の感光体ドラムの帯電に関わる帯電ローラー周辺部の構成を示す図である。同図に示すように、帯電ローラー32Y、32M、32C、32Kは、それぞれ、対応する色の感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kと接触し、対応する色の感光体ドラムの回転に伴って従動回転する。具体的には、各色の帯電ローラーは、両端部が、不図示の軸受部により回転可能なように支持されており、バネ等の付勢部材や自重によって対応する色の感光体ドラムに圧接し、感光体ドラムの回転に伴って従動回転する。又、中間転写ベルト11の周回駆動方向(矢印Cの方向)における、感光体ドラム31Kの下流側には、IDCセンサー110が配置されている。
電源回路321Y、321M、321C、321Kの構成は、いずれも同様の構成であるため、以下、電源回路321Kの構成について説明し、他の色の電源回路(図4では、K色以外の色の電源回路の構成要素の図示を省略している。)については説明を省略する。
図5は、制御部60の構成と制御部60の制御対象となる主構成要素との関係を示す図である。制御部60は、所謂コンピューターであって、同図に示されるように、CPU(Central Processing Unit)600、通信インターフェース(I/F)部601、ROM(Read Only Memory)602、RAM(Random Access Memory)603、画像データ記憶部604、クラックチェック用画像データ記憶部605、AC電圧値記憶部606などを備える。
RAM603は、CPU600のプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
画像データ記憶部604は、通信I/F部601を介して入力された、印刷用の画像データ等を記憶している。クラックチェック用画像データ記憶部605は、帯電ローラー32Y、32M、32C、32Kにおけるクラックの発生有無をチェックするためのクラックチェック用画像データを、Y、M、C、Kの色毎に記憶している。
そして、クラック発生時に印加されるAC電圧であるVppmaxは、Vppdより大きな値に、上述した例の場合であれば、例えば、1.4kVに設定される。
[4]クラック処理
図6は、制御部60が行うクラック処理の動作を示すフローチャートである。制御部60は、画像安定化処理を実行するタイミングが到来すると(ステップS601:YES)、クラックチェック用画像データ記憶部605に記憶されている各色のクラックチェック用画像データに基づいて、中間転写ベルト11上にクラックチェック用のパッチ画像をY、M、C、Kの色毎に形成させる(ステップS602)。なお、上記パッチ画像の形成時には、各色の帯電ローラーに印加されるAC電圧のVppの値及び当該AC電圧の周波数fの値は、それぞれ、Vppd、fdに設定されるものとする。
そして、制御部60は、取得した各色のトナー濃度分布におけるトナー濃度の最大値(Tmax)と最小値(Tmin)との差が閾値以上か否かを色毎に判定することにより、各色の帯電ローラーにおけるクラックの発生有無を判定する(ステップS604)。
制御部60は、上記差が閾値以上である色がある場合には、当該色の帯電ローラーにクラックが発生したと判定し(ステップS604:YES)、当該色の感光体ドラム表面の帯電時に当該色の帯電ローラーに重畳させて印加するAC電圧の
ピーク間電圧Vpp及び周波数fを、それぞれ上限値Vppmax(>Vppd)、Vfmax(>Vfd)に設定する(ステップS605)。なお、上記差が閾値未満の他の色については、制御部60は、後述するステップS606と同様の処理を行う。
そして、制御部60は、電源がオフされるまで(ステップS607:YES)、ステップS601〜ステップS606の処理を繰り返す。
以上、本発明の実施の一形態について説明してきたが、本発明が上記の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態では、クラック処理において、帯電ローラーにクラックが発生したと判定される場合に、AC電圧を調整することとしたが、AC電圧を調整する代わりに、画像形成の解像度(印刷解像度)を調整することとしてもよい。具体的には、図6に示すクラック処理を図7に示すように変形することとしてもよい。なお、本変形例の画像形成装置においては、印刷解像度が複数の解像度(例えば、1200dpi、600dpi、300dpi、200dpi)に変更可能であることとする。
制御部60は、ステップS604の判定結果が肯定的である場合には(ステップS604:YES)、印刷解像度を最も解像度が低い印刷解像度(例えば、200dpi)に固定して、以降の画像形成を実行する(ステップS701)。これにより、記録シートに印字されるドット間隔を粗くして、クラック発生に起因する画質ムラを目立ちにくくすることができ、クラック発生が画質へ与える影響を見かけ上少なくすることができる。
具体的には、例えば、図8に示す様な、上記差の値と設定すべきVppの値との対応関係を示すピーク間電圧補正テーブル、また、例えば図9に示す様な、上記差の値と設定すべきfの値との対応関係を示す周波数補正テーブルを予め画像形成装置1の製造者側で作成して、ROM602等に記憶させておき、図6に示すクラック処理を図10に示すように変形することとしてもよい。
なお、本変形例では、ピーク間電圧補正テーブル及び周波数補正テーブルを用いてクラック発生時にVpp、周波数fの値を調整することとしたが、テーブルを用いる代わりにTmaxとTminの差とVppとの関係、TmaxとTminの差とfとの関係をそれぞれ示す式を予め作成しておき、当該式を用いてクラック発生時にVpp、周波数fの値を調整することとしてもよい。
制御部60は、印刷ジョブを取得すると(ステップS1201)、累積印刷枚数記憶部606から現在の累積印刷枚数のカウント値(C)を取得し(ステップS1202)、Cが、予め定められたクラック発生下限値に到達したか否かを判定する(ステップS1203)。クラック発生下限値は、画像形成装置1の製造者側で予め試験等を行うことにより設定される。
又、本変形例では、帯電ローラーの累積駆動量を指標する指標値として累積印刷枚数を例として用いることとしたが、上記指標値として用いることができるのは、累積印刷枚数に限定されず、帯電ローラーの累積駆動量を指標するものであれば、他の指標値、例えば、帯電ローラーの累積駆動時間を色毎に記憶させて上記指標値として用い、図12と同様のクラック処理を行うこととしてもよい。この場合には、累積駆動時間がクラック発生下限値に達したか否かが、色毎に判定されるので、各色の帯電ローラーに印加するAC電圧のピーク間電圧Vpp及び周波数fを過不足がないようにきめ細かく調整することが可能となり、その分、感光体ドラムの劣化と電力消費を少なくすることができる。
クラック発生により、クラック発生領域における帯電開始電圧の絶対値が大きくなり、Vppが帯電開始電圧の絶対値の2倍より小さくなると、当該領域においては、図13(a)、(b)に示すように、帯電電位の絶対値は、Vppの低下に応じて直線的に低下する。一方、クラックが発生していない領域においては、帯電開始電圧の絶対値は、クラック発生領域よりも小さく、クラック発生領域に比べ、Vppが小さくなってもVppが帯電開始電圧の絶対値の2倍の値を下回りにくい(帯電電位の絶対値が、一定の値に維持されやすい)。
この場合にも、両者を大きくなるように調整する場合に比べ効果は小さくなるが、クラック発生による帯電ムラを少なくすることができる。
(7)上記実施の形態及び(1)〜(6)の変形例では、像担持体として感光体ドラムを用いる構成としたが、帯電ローラーにより帯電されて静電潜像及びトナー像が形成されるものであれば、これに限定されず、例えば、ベルト状のものを用いることとしてもよい。
3 画像プロセス部
4 給紙部
5 定着装置
10 露光部
31Y、31M、31C、31K 感光体ドラム
32Y、32M、32C、32K 帯電ローラー
33Y、33M、33C、33K 現像器
34Y、34M、34C、34K 一次転写ローラー
35Y、35M、35C、35K クリーナー
60 制御部
110 IDCセンサー
320 帯電ローラー電源部
Claims (8)
- 直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加した帯電ローラーにより像担持体表面を帯電させた後、画像データに基づく静電潜像を形成し、当該静電潜像を現像して中間転写体に転写した後、中間転写体から記録シートに転写し、記録シート上に画像を形成する画像形成装置であって、
前記帯電ローラーの表面上におけるクラックの発生有無を指標するクラック情報を取得する情報取得手段と、
取得したクラック情報が、クラックが発生したことを示す場合に、発生したクラックによる画質への影響が少なくなるように、画像形成条件を調整する調整手段と、を備え、
前記情報取得手段は、
前記中間転写体上に、前記帯電ローラーの少なくとも1周分に対応する長さのパッチ画像を前記帯電ローラーの周方向に対応する方向に形成するパッチ画像形成手段と、
形成したパッチ画像の前記帯電ローラーの周方向に対応する方向におけるトナー濃度分布を前記クラック情報として取得する濃度分布取得手段と、を有し、
前記パッチ画像を形成する際に印加される前記交流電圧のピーク間電圧Vppの値は、クラック発生前の画像形成において印加される前記交流電圧のピーク間電圧Vppの値より小さい
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記調整は、前記交流電圧のピーク間電圧であるVppを、クラック発生前よりも大きくすることである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記調整は、前記交流電圧の周波数をクラック発生前よりも高くすることである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記調整は、画像形成の解像度をクラック発生前よりも低くすることである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、
前記調整は、クラックの大きさに応じて前記Vppを大きくすることである
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、
前記調整は、クラックの大きさに応じて前記周波数を高くすることである
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、
前記調整は、クラックの大きさに応じて、前記交流電圧のピーク間電圧であるVppを大きくするとともに、前記交流電圧の周波数を高くすることである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記情報取得手段は、画像形成される画質を安定化するために所定のタイミングで実行される画像安定化処理の実行時に前記情報を取得する
ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の画像形成装置。
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