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JP6586879B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description

本発明は、帯電ローラーにより像担持体表面を帯電させた後、画像データに基づく静電潜像を形成し、当該静電潜像を現像して画像を形成する画像形成装置に関し、特に、帯電ローラーの耐久劣化に起因する画質への影響を低減する技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、従来、像担持体、例えば、感光体ドラムの表面を一様に帯電させた後、画像データに基づく露光を行って上記表面に静電潜像を形成し、当該静電潜像を現像して記録シートに転写することにより、記録シート上に画像が形成される。
感光体ドラム表面を帯電する方式としては、非接触帯電方式と接触帯電方式がある。非接触帯電方式は、コロナ放電により感光体ドラム表面を帯電させる方式である。この方式では、コロナ放電によりオゾンや窒素酸化物が多く発生し、それらを排気するためのダクトやファンなどが必要となるため、製造コストが高くなり、装置が大型化するという問題点がある。
一方、接触帯電方式は、帯電ローラーを感光体ドラム表面に接触させた状態で帯電ローラーに電圧を印加し、上記表面を一様に帯電させる方式である。この方式では、オゾンや窒素酸化物の発生量を少なくすることができ、低コスト化や装置の小型化が可能であることから、近年、接触帯電方式が多く利用されている。
接触帯電方式において、帯電ローラーに印加する電圧はDC(直流)電圧のみでもよいが、DC電圧のみを印加した場合には、帯電ローラーの表面性(表面の凹凸)等に起因して帯電ローラーで帯電後の感光体ドラム表面に帯電ムラが生じやすいため、例えば、特許文献1に開示されているように、DC電圧にAC(交流)電圧を重畳させた振動電圧を帯電ローラーに印加して感光体ドラムを帯電させることにより、帯電ムラを解消する技術が利用されるようになってきている。
図13は、感光体ドラム表面を、DC電圧にAC電圧を重畳させた振動電圧を印加した帯電ローラーで帯電させた場合における、感光体ドラムの表面電位(帯電電位)とAC電圧のピーク間電圧Vppとの関係を、感光体層を負極性有機半導体層(OPC層)で構成するOPC感光体ドラムと、感光体層をアモルファスシリコン(a−Si)層で構成するa−Si感光体ドラムのそれぞれについて示す図である。図13(a)は、OPC感光体ドラム表面を、帯電ローラーに、それぞれ、Vdc=−500V、−750VのDC電圧を印加し、DC電圧に重畳させるAC電圧の周波数を500ヘルツ(Hz)として帯電させた場合の上記関係を示す図であり、図13(b)は、a−Si感光体ドラム表面を、帯電ローラーにそれぞれ、Vdc=+450V、+650VのDC電圧を印加し、DC電圧に重畳させるAC電圧の周波数を1kヘルツ(Hz)として帯電させた場合の上記関係を示す図である。
両図に示すように、Vppが小さい領域では、帯電電位は、その絶対値がVppに比例して直線的に増加し、Vppがある値(変曲点)に達すると、帯電電位が、印加される直流電圧成分Vdcの値にほぼ飽和してVppが変化しても一定値に維持される。
変曲点の位置は、帯電開始電圧(感光体ドラムと帯電ローラーとが接触するニップ部近傍の空隙において気中放電を開始させ、帯電ローラーから感光体ドラムに向かって電荷移動(帯電)を開始させるのに要する直流電圧(感光体ドラム表面が帯電し始めるときの直流電圧))の大きさに依存し、Vppの値が帯電開始電圧の大きさ(絶対値)の約2倍になったときの位置が変曲点となる。
なお、図13(a)における帯電開始電圧の絶対値は、約560Vであり(特許文献1の第8図参照)、図13(b)における帯電開始電圧の絶対値は、約440Vである(特許文献1の第11図参照)。
そして、変曲点の電圧値より小さいVppを重畳させて帯電ローラーにより感光体ドラムを帯電させた場合には、帯電ムラが生じるのに対し、変曲点の電圧値以上(帯電開始電圧の絶対値の2倍以上)のVppを重畳させて帯電ローラーにより感光体ドラムを帯電させた場合には、感光体ドラム表面の帯電電位が一定となることが示されている。
この理由は、上記のようにして感光体ドラムが帯電されることにより、帯電ローラーと感光体ドラムとの間で電荷が何度も往復移動して感光体ドラムの表面電位がならされ、感光体ドラム表面の帯電ムラが解消されるためであると考えられている。
このように、帯電開始電圧の絶対値の2倍以上のVppの交流電圧を重畳させた帯電ローラーにより感光体ドラムを帯電させることにより、感光体ドラム表面が一様に帯電され、帯電ムラに起因する画質劣化が生じないようにすることができる。なお、重畳されるVppは、感光体ドラムの劣化と電力消費を少なくするという観点から、帯電開始電圧の絶対値の約2倍近傍の値(帯電開始電圧の絶対値の2倍以上の値で帯電開始電圧の絶対値の2倍の値の近傍の値、例えば、帯電開始電圧の絶対値=560Vに対し、Vpp=1200V)に設定されるのが通常である。
特開昭63−149668号公報 特開平11−352754号公報
しかしながら、帯電ローラーは、使用により耐久劣化すると、クラック(ヒビ、割れ)が生じ、このようなクラックが生じた場合には、クラックが生じた部分とそうでない部分とで、気中放電が起こるニップ部近傍の空隙において感光体ドラム外周面と帯電ローラー外周面との間の距離が異なることになり、その結果、パッシェンの法則により、両者の帯電開始電圧の絶対値に差が生じ(クラックが生じた部分の方が、上記距離が長くなり、帯電開始電圧の絶対値が大きくなる)、これにより感光体ドラム表面に帯電ムラが発生し、画質劣化が起きるという問題が生じる(局所的にみると、感光体ドラム表面における、クラック発生箇所に対応する部分においては、帯電開始電圧の絶対値が、大きくなるため、Vppが帯電開始電圧の絶対値の2倍より小さくなる場合が生じ、それにより、当該部分の帯電電位の値(帯電電位の絶対値)が他の部分(クラック未発生の部分に対応する部分)に比べ小さくなり、帯電ムラが発生する(図13(a)、(b)に示す関係を参照))。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、帯電ローラーの耐久劣化によるクラックの発生に起因する画質への影響を低減することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る画像形成装置は、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加した帯電ローラーにより像担持体表面を帯電させた後、画像データに基づく静電潜像を形成し、当該静電潜像を現像して中間転写体に転写した後、中間転写体から記録シートに転写し、記録シート上に画像を形成する画像形成装置であって、前記帯電ローラーの表面上におけるクラックの発生有無を指標するクラック情報を取得する情報取得手段と、取得したクラック情報が、クラックが発生したことを示す場合に、発生したクラックによる画質への影響が少なくなるように、画像形成条件を調整する調整手段と、を備え、前記情報取得手段は、前記中間転写体上に、前記帯電ローラーの少なくとも1周分に対応する長さのパッチ画像を前記帯電ローラーの周方向に対応する方向に形成するパッチ画像形成手段と、形成したパッチ画像の前記帯電ローラーの周方向に対応する方向におけるトナー濃度分布を前記クラック情報として取得する濃度分布取得手段と、を有し、前記パッチ画像を形成する際に印加される前記交流電圧のピーク間電圧Vppの値は、クラック発生前の画像形成において印加される前記交流電圧のピーク間電圧Vppの値より小さい
ここで、前記調整は、前記交流電圧のピーク間電圧であるVppを、クラック発生前よりも大きくすることであることとすることができる。又、前記調整は、前記交流電圧の周波数をクラック発生前よりも高くすることであることとすることができる。又、前記調整は、画像形成の解像度をクラック発生前よりも低くすることであることとすることができる。
又、前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、前記調整は、クラックの大きさに応じて前記Vppを大きくすることであることとすることができる。又、前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、前記調整は、クラックの大きさに応じて前記周波数を高くすることであることとすることができる。
又、前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、前記調整は、クラックの大きさに応じて、前記交流電圧のピーク間電圧であるVppを大きくするとともに、前記交流電圧の周波数を高くすることであることとすることができる。
又、前記情報取得手段は、画像形成される画質を安定化するために所定のタイミングで実行される画像安定化処理の実行時に前記情報を取得することとすることができる
上記構成を備えることにより、クラック情報により帯電ローラー表面上におけるクラックの発生有無が指標され、クラック情報が、クラックが発生したことを示す場合に、発生したクラックによる画質への影響が少なくなるように、画像形成条件が調整されるので、帯電ローラーの耐久劣化によるクラックの発生に起因する画質への影響を低減することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 クラック未発生時(a)及びクラック発生時(b)における、帯電ローラーと感光体ドラムのニップ部N近傍の様子を模式的に示した図である。 帯電ローラー32表面にクラックが発生した場合のパッチ画像の様子を模式的に示す図である。 各色の感光体ドラムの帯電に関わる帯電ローラー周辺部の構成を示す図である。 制御部60の構成と制御部60の制御対象となる主構成要素との関係を示す図である。 制御部60が行うクラック処理の動作を示すフローチャートである。 制御部60が行うクラック処理の動作の第1の変形例を示すフローチャートである。 ピーク間電圧補正テーブルの具体例を示す図である。 周波数補正テーブルの具体例を示す図である。 制御部60が行うクラック処理の動作の第2の変形例を示すフローチャートである。 図5に示す制御部60の構成の変形例を示す図である。 制御部60が行うクラック処理の動作の第3の変形例を示すフローチャートである。 感光体ドラム表面を、DC電圧にAC電圧を重畳させた振動電圧を印加した帯電ローラーで帯電させた場合における、感光体ドラムの表面電位(帯電電位)とAC電圧のピーク間電圧Vppとの関係を、OPC感光体ドラム(a)とa−Si感光体ドラム(b)のそれぞれについて示す図である。
以下、本発明の一形態に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」という。)に適用した場合を例にして説明する。
[1]画像形成装置の構成
先ず、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成を示す図である。同図に示すように、この画像形成装置1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5、制御部60を備えている。
画像形成装置1は、ネットワーク(例えばLAN(Local Area Network))に接続され、外部の端末装置(不図示)や図示しない表示部を有する操作パネルから印刷指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー像を形成し、これらを記録シートへ多重転写してフルカラーの画像を形成することにより、記録シートへの印刷処理を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成要素の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部3は、作像部3Y、3M、3C、3K、露光部10、中間転写体としての中間転写ベルト11、二次転写ローラー45などを有している。作像部3Y、3M、3C、3Kの構成は、いずれも同様の構成であるため、以下、主として作像部3Yの構成について説明する。
作像部3Yは、像担持体として用いられる感光体ドラム31Yと、その周囲に配設され、感光体ドラム31Yの表面を帯電させる帯電ローラー32Y、現像器33Y、一次転写ローラー34Y、および感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナー35Yなどを有しており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。帯電ローラー32Yには、直流(DC)電圧に交流(AC)電圧が重畳された振動電圧が印加され、これにより、感光体ドラム31Yと帯電ローラー32Yとが接触するニップ部近傍において、気中放電が起こり、感光体ドラム31Yの表面が帯電される。現像器33Yは、感光体ドラム31Yに対向し、感光体ドラム31Yに帯電トナーを搬送する。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラー12と従動ローラー13に張架されて矢印C方向に周回駆動される。従動ローラー13の近傍には、中間転写ベルト11上に残留するトナーを除去するためのクリーナー21が配置されている。
又、中間転写ベルト11の周回駆動方向において、作像部3Kより下流側、駆動ローラー12より上流側の中間転写ベルト11の近傍(Y〜Kの各色の感光体ドラムが配置されている側の近傍)には、IDCセンサー110が中間転写ベルト11の像担持面と対向するように配置されている。
IDCセンサー110は、中間転写ベルト11上に形成されるY、M、C、K各色のパッチ画像のトナー付着量(トナー濃度)の測定に用いられるセンサーであり、例えば、発光部と受光部とを有する反射型の光学センサーで構成される。IDCセンサー110は、発光部から、中間転写ベルト11上に形成された、所定の階調値(例えば、階調値125)のパッチ画像に光を照射し、その反射光を受光部で受光して電気信号に変換して制御部60に出力する。制御部60は、IDCセンサー110から出力された電気信号に基づき、トナー濃度を算出する。
上記のパッチ画像は、画像形成される画質を安定化するために所定のタイミング(例えば、電源オン時、所定枚数の印刷処理が終了した時)で実行される画像安定化処理の際や、後述するクラック処理において、各色の帯電ローラーにおけるクラックの発生有無を判定する際に形成される。以下に後述する図2、図3の説明は、Y〜Kの各色の感光体ドラム及び帯電ローラーに共通するので、感光体ドラム及び帯電ローラーについて、色を示す符号の表記は省略して説明することとする。
クラックが発生した場合には、図2(b)に示すように、気中放電が起こる、感光体ドラム31と帯電ローラー32とが接触するニップ部N近傍の空隙における両者間の距離d2が、図2(a)に示す、クラックが発生していない場合の両者間の距離d1より長くなる(d2>d1となる)ので、パッシェンの法則により、帯電開始電圧の絶対値が、クラックが発生していない場合よりも大きくなる。
その結果、「本願が解決しようとする課題」の所で説明したように、クラックが発生した箇所に対応する部分における感光体ドラム31の表面の帯電電位の絶対値が他の部分(クラック未発生の部分に対応する部分)に比べ小さくなり、それにより、パッチ画像を形成(帯電ローラー32の少なくとも1周分に対応する長さのパッチ画像を帯電ローラー32の周方向に対応する方向(ここでは、中間転写ベルト11が周回駆動する方向)に形成)した時のクラックが発生した箇所に対応する部分のトナー濃度が他の部分よりも高くなる。
図3は、帯電ローラー32の表面にクラックが発生した場合のパッチ画像の様子を模式的に示す図である。同図では、帯電ローラー32の1周分に対応するパッチ画像Pにおいて、クラックが発生した箇所に対応する部分(同図の符号C1、C2で示す部分)のトナー濃度が他の部分に比べ高くなっている(同図で濃く表示されている部分が、トナー濃度が高いことを示している)。なお、同図の白矢印は、中間転写ベルト11が周回駆動する方向を示し、符号11は、中間転写ベルトを、符号110は、IDCセンサーをそれぞれ示している。
従って、IDCセンサー110によりパッチ画像のトナー濃度を測定してパッチ画像のトナー濃度分布(帯電ローラー32の周方向に対応する方向のトナー濃度分布)を取得することにより、帯電ローラー32におけるクラックの発生有無を判定することができる。
なお、帯電ローラー32の耐久劣化によるクラックは、帯電ローラー32を支えている両端部の軸受部からのテンションがかかりやすい、帯電ローラー32の外周面の両端部の領域で発生しやすいことが、本願発明者が行った試験等により確認されており、本実施の形態では、帯電ローラーの幅方向の一方の端部領域(幅方向の一方の末端から幅方向において所定距離以内の範囲にある領域)に対応するパッチ画像を形成して、帯電ローラー32におけるクラックの発生有無を判定することとしている。
帯電ローラーの外周面の幅方向両端部の領域又は幅方向全域に対応するパッチ画像を形成し、当該両端部の領域又は当該全域における帯電ローラー周方向に対応する方向のトナー濃度分布を取得することとしてもよい。この場合には、当該両端部の領域又は当該全域におけるトナー濃度を測定できるように、IDCセンサー110の数を増やす必要がある(中間転写ベルト11の幅方向に必要な数のIDCセンサー110を設けることが必要となる)。
又、各色の感光体ドラム31に(感光体ドラム31の回転方向において、現像器より下流側、一次転写ローラーより上流側の位置に)IDCセンサー110を設け、各色の感光体ドラム31の表面上に上記パッチ画像を形成し、IDCセンサー110を用いて各対応する色の帯電ローラー32の周方向に対応する方向のトナー濃度分布を取得することとしてもよい。
図1の説明に戻って露光部10は、レーザーダイオードなどの発光素子を備え、制御部60から出力される印刷用の画像データに基づいてY〜K色の画像形成のためのレーザー光Lを発し、作像部3Y、3M、3C、3Kの各感光体ドラムを露光走査する。この露光走査により、帯電ローラー32Yにより帯電された感光体ドラム31Y上に静電潜像が形成される。作像部3M、3C、3Kの各感光体ドラム上にも同様にして静電潜像が形成される。
各感光体ドラム上に形成された静電潜像は、作像部3Y、3M、3C、3Kの各現像器により現像されて各感光体ドラム上に対応する色のトナー像(未定着画像)が形成される。形成されたトナー像は、作像部3Y、3M、3C、3Kに対応する各一次転写ローラー(図1では、作像部3Yに対応する一次転写ローラーのみ符号34Yを付し、他の一次転写ローラーについては、符号を省略している。)により、中間転写ベルト11上の同じ位置で重ね合わされるように、中間転写ベルト11上にタイミングをずらして順次一次転写された後、二次転写ローラー45による静電力の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に二次転写されて記録シート上に画像が形成される。
トナー像が二次転写された記録シートは、さらに定着装置5に搬送され、記録シート上のトナー像が、定着装置5において加熱及び加圧されて記録シートに熱定着された後、排出ローラー71により排紙トレイ72に排出される。
給紙部4は、符号Sで表す記録シートを収容する給紙カセット40、41と、給紙カセット40、41内の記録シートを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラー42A、42Bと、繰り出された記録シートを二次転写位置46に送り出すタイミングをとって記録シートを搬送するタイミングローラー44などを備えている。
タイミングローラー44は、中間転写ベルト11上の同じ位置で重ね合わされるように中間転写ベルト11上に一次転写されたトナー像が、二次転写位置46に搬送されるタイミングに合わせて、記録シートを二次転写位置46に搬送する。そして、二次転写位置46において、二次転写ローラー45により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に二次転写される。
繰り出しローラー42A、42B、タイミングローラー44、排出ローラー71等の各ローラーは、搬送モーター(不図示)を動力源とし、歯車ギヤーやベルトなどの動力伝達機構(不図示)を介して回転駆動される。この搬送モーターとしては、例えば、高精度の回転速度の制御が可能なステッピングモーターが使用される。
[2]帯電ローラー周辺部の構成
図4は、各色の感光体ドラムの帯電に関わる帯電ローラー周辺部の構成を示す図である。同図に示すように、帯電ローラー32Y、32M、32C、32Kは、それぞれ、対応する色の感光体ドラム31Y、31M、31C、31Kと接触し、対応する色の感光体ドラムの回転に伴って従動回転する。具体的には、各色の帯電ローラーは、両端部が、不図示の軸受部により回転可能なように支持されており、バネ等の付勢部材や自重によって対応する色の感光体ドラムに圧接し、感光体ドラムの回転に伴って従動回転する。又、中間転写ベルト11の周回駆動方向(矢印Cの方向)における、感光体ドラム31Kの下流側には、IDCセンサー110が配置されている。
各色の帯電ローラーには、帯電ローラー電源部320から直流(DC)電圧に交流(AC)電圧が重畳された振動電圧が、制御部60による制御下で印加される。帯電ローラー電源部320は、電源回路321Y、321M、321C、321K等から構成され、各色の電源回路から対応する色の帯電ローラーに振動電圧が印加される。
電源回路321Y、321M、321C、321Kの構成は、いずれも同様の構成であるため、以下、電源回路321Kの構成について説明し、他の色の電源回路(図4では、K色以外の色の電源回路の構成要素の図示を省略している。)については説明を省略する。
電源回路321Kには、直流電源回路322Kと交流電源回路323Kとが含まれる。直流電源回路322Kは、制御部60による制御下で電位が可変の直流電圧Vdcを出力する。Vdcの値は、画像安定化処理により調整される。交流電源回路323Kは、制御部60による制御下でピーク間電圧Vppと周波数fとが可変の交流電圧を出力する。出力された交流電圧は、直流電圧Vdcに重畳され、直流電圧Vaにピーク間電圧がVpp、周波数がfの交流電圧が重畳された振動電圧が帯電ローラー32Kに印加される。
ここでは、帯電ローラー32Kにクラック(ヒビ、割れ)が未発生の通常の状態では、Vppは、制御部60により帯電開始電圧の絶対値の約2倍以上になるように調整されるものとする。例えば、帯電開始電圧の絶対値が560Vの場合、Vppは1.2kVに調整される。このように調整することで帯電ローラー32Kと感光体ドラム31Kとの間でマイナス放電とプラス放電が交互に起こり、両者の間で電荷が何度も往復移動して感光体ドラム31Kの表面の帯電電位がならされ、感光体ドラム31Kの表面の帯電電位が直流電圧Vdcの値に一様に飽和する。例えば、上述の帯電開始電圧の絶対値が560Vで、Vppを1.2kVに調整した例では、感光体ドラム31Kの表面の帯電電位は、−600Vに飽和する。この様にして感光体ドラム31Kの表面が均一に帯電する。他の色の帯電ローラー、感光体ドラムについても同様である。
[3]制御部の構成
図5は、制御部60の構成と制御部60の制御対象となる主構成要素との関係を示す図である。制御部60は、所謂コンピューターであって、同図に示されるように、CPU(Central Processing Unit)600、通信インターフェース(I/F)部601、ROM(Read Only Memory)602、RAM(Random Access Memory)603、画像データ記憶部604、クラックチェック用画像データ記憶部605、AC電圧値記憶部606などを備える。
通信I/F部601は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。ROM602には、帯電ローラー電源部320を含む画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5、IDCセンサー110等を制御するためのプログラム、後述するクラック処理を実行するためのプログラムなどが格納されている。
RAM603は、CPU600のプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
画像データ記憶部604は、通信I/F部601を介して入力された、印刷用の画像データ等を記憶している。クラックチェック用画像データ記憶部605は、帯電ローラー32Y、32M、32C、32Kにおけるクラックの発生有無をチェックするためのクラックチェック用画像データを、Y、M、C、Kの色毎に記憶している。
各色のクラックチェック用画像データに基づいて、所定の階調値(例えば、階調値125)、所定の形状(例えば、長方形)、幅(対応する色の帯電ローラーの幅方向の一方の端部(幅方向の一方の末端から幅方向において所定距離以内の領域)の幅に相当する幅)、長さ(対応する色の帯電ローラーの外周1周分以上(例えば、1周分)の長さに相当する長さ)のクラックチェック用のパッチ画像が、中間転写ベルト11上に形成される。
AC電圧値記憶部606は、各色の感光体ドラム表面の帯電時に各色の帯電ローラーに重畳されて印加されるAC電圧のVppの値及び周波数fの値を記憶している。具体的には、クラック未発生時に印加されるAC電圧のVppの値であるデフォルト値Vppd、クラック未発生時に印加されるAC電圧の周波数fの値であるデフォルト値fd、クラック発生時に印加されるAC電圧のVppの値である上限値Vppmax、クラック発生時に印加されるAC電圧の周波数fの値である上限値fmaxを記憶している。
ここで、Vppdは、上述したように、帯電開始電圧の絶対値の2倍以上になるように設定される。例えば、帯電開始電圧の絶対値が560Vの場合なら、前述した様に、Vppは、1.2kVに調整される。また、fdは、例えば、5kHzに設定されるとする。
そして、クラック発生時に印加されるAC電圧であるVppmaxは、Vppdより大きな値に、上述した例の場合であれば、例えば、1.4kVに設定される。
また、クラック発生時に印加されるAC電圧の周波数fmaxは、fdより高い値に設定され、例えば、fdが前述の5kHzに設定された場合であれば、9kHzに設定される。なお、上記デフォルト値、上限値は、色毎に設定することとしてもよいが、ここでは、両者は、各色について共通の値を用いることとする。
[4]クラック処理
図6は、制御部60が行うクラック処理の動作を示すフローチャートである。制御部60は、画像安定化処理を実行するタイミングが到来すると(ステップS601:YES)、クラックチェック用画像データ記憶部605に記憶されている各色のクラックチェック用画像データに基づいて、中間転写ベルト11上にクラックチェック用のパッチ画像をY、M、C、Kの色毎に形成させる(ステップS602)。なお、上記パッチ画像の形成時には、各色の帯電ローラーに印加されるAC電圧のVppの値及び当該AC電圧の周波数fの値は、それぞれ、Vppd、fdに設定されるものとする。
次に、制御部60は、IDCセンサー110を用いて、中間転写ベルト11上に形成された各色のパッチ画像におけるトナー濃度を測定して各色の帯電ローラーの周方向に対応する方向(中間転写ベルト11の周回駆動方向)のトナー濃度分布を色毎に取得する(ステップS603)。
そして、制御部60は、取得した各色のトナー濃度分布におけるトナー濃度の最大値(Tmax)と最小値(Tmin)との差が閾値以上か否かを色毎に判定することにより、各色の帯電ローラーにおけるクラックの発生有無を判定する(ステップS604)。
ここで、閾値は、クラック発生時に生じる上記差の下限値に設定され、当該下限値は、画像形成装置1の製造者側で予め試験等を行うことにより設定される。
制御部60は、上記差が閾値以上である色がある場合には、当該色の帯電ローラーにクラックが発生したと判定し(ステップS604:YES)、当該色の感光体ドラム表面の帯電時に当該色の帯電ローラーに重畳させて印加するAC電圧の
ピーク間電圧Vpp及び周波数fを、それぞれ上限値Vppmax(>Vppd)、Vfmax(>Vfd)に設定する(ステップS605)。なお、上記差が閾値未満の他の色については、制御部60は、後述するステップS606と同様の処理を行う。
これにより、クラックの発生により、局部的に帯電開始電圧の絶対値が大きくなる箇所が発生しても、ピーク間電圧Vppの値を、クラック発生前より大きくなるように設定することで、Vppの値が帯電開始電圧の絶対値の2倍の値よりも小さくなりにくいようにし、感光体ドラム表面における、クラック発生箇所に対応する部分において、帯電電位の絶対値が低下しにくくなるように制御することができ、その結果、クラック発生に起因する帯電ムラを少なくすることができる。
又、周波数fを、クラック発生前よりも高く設定することで、感光体ドラム表面における、クラック発生箇所に対応する部分において、感光体ドラム表面が、当該部分に印加される振動電圧の振動(谷部と山部間の振動)の影響を受けにくくする(例えば、当該部分において、振動電圧の谷部に偏った帯電が起こりにくくする)ことができ、その分、クラックによる帯電電位の値(絶対値)の低下量を少なくし、帯電ムラを少なくすることができる。
又、制御部60は、いずれの色においてもTmaxとTminとの差が閾値未満である場合には、クラックが未発生であると判定し(ステップS604:NO)、各色の感光体ドラム表面の帯電時に当該色の帯電ローラーに重畳させて印加するAC電圧のピーク間電圧Vpp及び周波数fを、それぞれ、デフォルト値Vppd、fdに設定する(ステップS606)。
そして、制御部60は、電源がオフされるまで(ステップS607:YES)、ステップS601〜ステップS606の処理を繰り返す。
[5]変形例
以上、本発明の実施の一形態について説明してきたが、本発明が上記の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態では、クラック処理において、帯電ローラーにクラックが発生したと判定される場合に、AC電圧を調整することとしたが、AC電圧を調整する代わりに、画像形成の解像度(印刷解像度)を調整することとしてもよい。具体的には、図6に示すクラック処理を図7に示すように変形することとしてもよい。なお、本変形例の画像形成装置においては、印刷解像度が複数の解像度(例えば、1200dpi、600dpi、300dpi、200dpi)に変更可能であることとする。
図7において、図6に示すクラック処理と処理内容が同じ処理については、図6のステップ番号と同一のステップ番号を付与して説明を省略し、以下相違する点について説明する。
制御部60は、ステップS604の判定結果が肯定的である場合には(ステップS604:YES)、印刷解像度を最も解像度が低い印刷解像度(例えば、200dpi)に固定して、以降の画像形成を実行する(ステップS701)。これにより、記録シートに印字されるドット間隔を粗くして、クラック発生に起因する画質ムラを目立ちにくくすることができ、クラック発生が画質へ与える影響を見かけ上少なくすることができる。
(2)上記実施の形態では、クラック処理において、クラック発生の有無によってAC電圧のピーク間電圧Vpp及び周波数fの設定値の調整を行うこととしたが、TmaxとTminとの差の値の大きさから、クラックの大きさ(深さ、周方向の長さ、幅方向の長さ)を推定し、上記差に応じてVpp及びfを、Vppdより大きい適切な値、fdより大きい適切な値に設定することとしてもよい。
なお、発明者が行った試験等の結果から、クラックが深くなると、それに応じてクラックの周方向の長さ、幅方向の長さも長くなることが確認されている。TmaxとTminとの差の値の大きさは、クラックの深さに応じて変化すると考えられることから、上記差の値の大きさからクラックの大きさを推定することができる。
具体的には、例えば、図8に示す様な、上記差の値と設定すべきVppの値との対応関係を示すピーク間電圧補正テーブル、また、例えば図9に示す様な、上記差の値と設定すべきfの値との対応関係を示す周波数補正テーブルを予め画像形成装置1の製造者側で作成して、ROM602等に記憶させておき、図6に示すクラック処理を図10に示すように変形することとしてもよい。
図10において、図6に示すクラック処理と処理内容が同じ処理については、図6のステップ番号と同一のステップ番号を付与して説明を省略し、以下相違する点について説明する。制御部60は、ステップS604の判定結果が肯定的である場合には(ステップS604:YES)、ピーク間電圧補正テーブル及び周波数補正テーブルをそれぞれ参照して、当該色のトナー濃度分布におけるトナー濃度の最大値(Tmax)と最小値(Tmin)との差(Tmax−Tmin)の値に対応するVpp値、f値をそれぞれ特定し、当該色の感光体ドラム表面の帯電時に当該色の帯電ローラーに重畳させて印加するAC電圧のピーク間電圧Vpp及び周波数fを、特定した値に設定する(ステップS1001)。
これにより、クラックの大きさに応じてAC電圧のピーク間電圧Vpp及び周波数fの値を過不足がないようにきめ細かく調整することが可能となり、その分、感光体ドラムの劣化と電力消費を少なくすることができる。
なお、本変形例では、ピーク間電圧補正テーブル及び周波数補正テーブルを用いてクラック発生時にVpp、周波数fの値を調整することとしたが、テーブルを用いる代わりにTmaxとTminの差とVppとの関係、TmaxとTminの差とfとの関係をそれぞれ示す式を予め作成しておき、当該式を用いてクラック発生時にVpp、周波数fの値を調整することとしてもよい。
(3)上記実施の形態では、クラック処理において、クラックチェック用パッチ画像を形成してそのトナー濃度分布を取得することにより、クラック発生有無を判定することとしたが、クラックチェック用パッチ画像のトナー濃度分布を取得する代わりに帯電ローラーの累積駆動量を指標する指標値を取得することにより、クラック発生有無を判定することとしてもよい。上記指標値としては、例えば、累積印刷枚数を用いることができる。
具体的には、図11に示すように、制御部60に新品の帯電ローラーの駆動が開始されてからの累積印刷枚数のカウント値を記憶する累積印刷枚数記憶部607を設けることとし、上記実施の形態におけるクラック処理を図12に示すように変形することとしてもよい。
制御部60は、印刷ジョブを取得すると(ステップS1201)、累積印刷枚数記憶部606から現在の累積印刷枚数のカウント値(C)を取得し(ステップS1202)、Cが、予め定められたクラック発生下限値に到達したか否かを判定する(ステップS1203)。クラック発生下限値は、画像形成装置1の製造者側で予め試験等を行うことにより設定される。
制御部60は、Cがクラック発生下限値に到達した場合には、全ての色の帯電ローラーにクラックが発生したと判定し(ステップS1203:YES)、各色の感光体ドラム表面の帯電時に各色の帯電ローラーに重畳させて印加するAC電圧のピーク間電圧Vpp及び周波数fを、それぞれ上限値Vppmax(>Vppd)、Vfmax(>Vfd)に設定して印刷ジョブを開始する(ステップS1204)。
又、制御部60は、Cがクラック発生下限値に到達していない場合には、全ての色の帯電ローラーにおいて、クラックが未発生であると判定し(ステップS1203:NO)、各色の感光体ドラム表面の帯電時に各色の帯電ローラーに重畳させて印加するAC電圧のピーク間電圧Vpp及び周波数fを、それぞれ、デフォルト値Vppd、fdに設定して印刷ジョブを開始する(ステップS1205)。
次に、制御部60は、1枚の記録シートへの印刷処理が完了する毎に、Cの値を1ずつカウントアップして累積印刷枚数記憶部607に記憶されている累積印刷枚数のカウント値をカウントアップした値に更新し(ステップ1206)、印刷ジョブが終了すると(ステップS1207:YES)、電源がオフされるまで(ステップS1208:YES)、ステップS1201〜ステップS1207の処理を繰り返す。
このように、本変形例では、上記実施の形態の場合のように、クラック発生チェック用のパッチ画像を形成したり、パッチ画像のトナー濃度を測定するセンサー(IDCセンサー)を設けたりすることなく、簡素な構成により、帯電ローラーにおけるクラックの発生有無を判定することができる。
又、本変形例では、帯電ローラーの累積駆動量を指標する指標値として累積印刷枚数を例として用いることとしたが、上記指標値として用いることができるのは、累積印刷枚数に限定されず、帯電ローラーの累積駆動量を指標するものであれば、他の指標値、例えば、帯電ローラーの累積駆動時間を色毎に記憶させて上記指標値として用い、図12と同様のクラック処理を行うこととしてもよい。この場合には、累積駆動時間がクラック発生下限値に達したか否かが、色毎に判定されるので、各色の帯電ローラーに印加するAC電圧のピーク間電圧Vpp及び周波数fを過不足がないようにきめ細かく調整することが可能となり、その分、感光体ドラムの劣化と電力消費を少なくすることができる。
(4)上記実施の形態では、クラック処理において、クラックチェック用パッチ画像を形成してそのトナー濃度分布を取得することにより、クラック発生有無を判定することとしたが、各色の帯電ローラーの外周面の近傍に外周面を撮像する撮像手段(例えば、CCD(Charged Coupled Device)カメラ)を設け、当該撮像手段により、帯電ローラーの外周面を撮像することにより、直接、クラックの発生有無を検出することとしてもよい。
例えば、新品時に上記外周面を撮像することにより得られた画像データを基準画像データとして記憶しておき、その後、画像安定化処理のタイミングが到来する毎に、上記外周面を撮像手段で撮像して画像データを取得し、基準画像データとの差分(例えば、画素数の差分)を算出し、算出した差分値を閾値と比較することにより、クラックの発生有無を検出することとしてもよい。上記処理は、制御部60の制御下により行われるものとする。
(5)上記実施の形態では、クラック処理において(図6のステップS602の処理において)、クラックチェック用のパッチ画像の形成時の、各色の帯電ローラーに印加されるAC電圧のVppの値を、Vppdに設定することとしたが、当該Vppの値を、Vppdより小さい値に設定することとしてもよい。
クラック発生により、クラック発生領域における帯電開始電圧の絶対値が大きくなり、Vppが帯電開始電圧の絶対値の2倍より小さくなると、当該領域においては、図13(a)、(b)に示すように、帯電電位の絶対値は、Vppの低下に応じて直線的に低下する。一方、クラックが発生していない領域においては、帯電開始電圧の絶対値は、クラック発生領域よりも小さく、クラック発生領域に比べ、Vppが小さくなってもVppが帯電開始電圧の絶対値の2倍の値を下回りにくい(帯電電位の絶対値が、一定の値に維持されやすい)。
このように、Vppを小さくすることにより、帯電ローラーにクラックが発生した場合に、感光体ドラム表面における、クラック発生箇所に対応する部分における帯電電位の絶対値と、他の部分における帯電電位の絶対値との差を大きくすることができ、その分、クラック発生時におけるTmaxとTminとの差を大きくすることができ、クラック発生有無の判定をより容易にすることができる。
(6)上記実施の形態及び(2)〜(5)の変形例では、クラックが発生したと判定した場合に、ピーク間電圧Vpp、周波数fの両者の値をそれぞれ、Vpd、Vfdより大きくなるように調整することとしたが、何れか一方のみが大きくなるように調整することとしてもよい。
この場合にも、両者を大きくなるように調整する場合に比べ効果は小さくなるが、クラック発生による帯電ムラを少なくすることができる。
又、変形例(2)において、クラックが発生したと判定した場合に、感光体ドラム表面の帯電時に当該色の帯電ローラーに重畳させて印加するAC電圧のピーク間電圧Vpp及び周波数fを、特定したVpp値、f値に設定する代わりに、ピーク間電圧Vpp、周波数fの何れか一方を上限値に設定することとしてもよい。
(7)上記実施の形態及び(1)〜(6)の変形例では、像担持体として感光体ドラムを用いる構成としたが、帯電ローラーにより帯電されて静電潜像及びトナー像が形成されるものであれば、これに限定されず、例えば、ベルト状のものを用いることとしてもよい。
本発明は、帯電ローラーにより像担持体表面を帯電させた後、画像データに基づく静電潜像を形成し、当該静電潜像を現像して画像を形成する画像形成装置に関し、特に、帯電ローラーの耐久劣化に起因する画質への影響を低減する技術として利用できる。
1 画像形成装置
3 画像プロセス部
4 給紙部
5 定着装置
10 露光部
31Y、31M、31C、31K 感光体ドラム
32Y、32M、32C、32K 帯電ローラー
33Y、33M、33C、33K 現像器
34Y、34M、34C、34K 一次転写ローラー
35Y、35M、35C、35K クリーナー
60 制御部
110 IDCセンサー
320 帯電ローラー電源部

Claims (8)

  1. 直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加した帯電ローラーにより像担持体表面を帯電させた後、画像データに基づく静電潜像を形成し、当該静電潜像を現像して中間転写体に転写した後、中間転写体から記録シートに転写し、記録シート上に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記帯電ローラーの表面上におけるクラックの発生有無を指標するクラック情報を取得する情報取得手段と、
    取得したクラック情報が、クラックが発生したことを示す場合に、発生したクラックによる画質への影響が少なくなるように、画像形成条件を調整する調整手段と、を備え、
    前記情報取得手段は、
    前記中間転写体上に、前記帯電ローラーの少なくとも1周分に対応する長さのパッチ画像を前記帯電ローラーの周方向に対応する方向に形成するパッチ画像形成手段と、
    形成したパッチ画像の前記帯電ローラーの周方向に対応する方向におけるトナー濃度分布を前記クラック情報として取得する濃度分布取得手段と、を有し、
    前記パッチ画像を形成する際に印加される前記交流電圧のピーク間電圧Vppの値は、クラック発生前の画像形成において印加される前記交流電圧のピーク間電圧Vppの値より小さい
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記調整は、前記交流電圧のピーク間電圧であるVppを、クラック発生前よりも大きくすることである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記調整は、前記交流電圧の周波数をクラック発生前よりも高くすることである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記調整は、画像形成の解像度をクラック発生前よりも低くすることである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、
    前記調整は、クラックの大きさに応じて前記Vppを大きくすることである
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、
    前記調整は、クラックの大きさに応じて前記周波数を高くすることである
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記クラック情報はさらに、クラックの大きさに関する情報を含み、
    前記調整は、クラックの大きさに応じて、前記交流電圧のピーク間電圧であるVppを大きくするとともに、前記交流電圧の周波数を高くすることである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記情報取得手段は、画像形成される画質を安定化するために所定のタイミングで実行される画像安定化処理の実行時に前記情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の画像形成装置。
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