以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、その形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。また、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略することがある。
また、本明細書等において「電極」や「配線」の用語は、これらの構成要素を機能的に限定するものではない。例えば、「電極」は「配線」の一部として用いられることがあり、その逆もまた同様である。さらに、「電極」や「配線」の用語は、複数の「電極」や「配線」が一体となって形成されている場合なども含む。
例えば、本明細書等において、XとYとが接続されている、と明示的に記載されている場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とが、本明細書等に開示されているものとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図または文章に示された接続関係に限定されず、図または文章に示された接続関係以外のものも、図または文章に記載されているものとする。
ここで、X、Yは、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
XとYとが直接的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に接続されていない場合であり、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)を介さずに、XとYとが、接続されている場合である。
XとYとが電気的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、スイッチは、オンオフが制御される機能を有している。つまり、スイッチは、導通状態(オン状態)、または、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している。または、スイッチは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有している。なお、XとYとが電気的に接続されている場合は、XとYとが直接的に接続されている場合を含むものとする。
XとYとが機能的に接続されている場合の一例としては、XとYとの機能的な接続を可能とする回路(例えば、論理回路(インバータ、NAND回路、NOR回路など)、信号変換回路(DA変換回路、AD変換回路、ガンマ補正回路など)、電位レベル変換回路(電源回路(昇圧回路、降圧回路など)、信号の電位レベルを変えるレベルシフタ回路など)、電圧源、電流源、切り替え回路、増幅回路(信号振幅または電流量などを大きく出来る回路、オペアンプ、差動増幅回路、ソースフォロワ回路、バッファ回路など)、信号生成回路、記憶回路、制御回路など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、一例として、XとYとの間に別の回路を挟んでいても、Xから出力された信号がYへ伝達される場合は、XとYとは機能的に接続されているものとする。なお、XとYとが機能的に接続されている場合は、XとYとが直接的に接続されている場合と、XとYとが電気的に接続されている場合とを含むものとする。
なお、XとYとが電気的に接続されている、と明示的に記載されている場合は、XとYとが電気的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟んで接続されている場合)と、XとYとが機能的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の回路を挟んで機能的に接続されている場合)と、XとYとが直接接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟まずに接続されている場合)とが、本明細書等に開示されているものとする。つまり、電気的に接続されている、と明示的に記載されている場合は、単に、接続されている、とのみ明示的に記載されている場合と同様な内容が、本明細書等に開示されているものとする。
なお、例えば、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1を介して(又は介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2を介して(又は介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することが出来る。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。または、「Xは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。
または、別の表現方法として、例えば、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、少なくとも第1の接続経路を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の接続経路は、第2の接続経路を有しておらず、前記第2の接続経路は、トランジスタを介した、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とトランジスタのドレイン(又は第2の端子など)との間の経路であり、前記第1の接続経路は、Z1を介した経路であり、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)は、少なくとも第3の接続経路を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の接続経路は、前記第2の接続経路を有しておらず、前記第3の接続経路は、Z2を介した経路である。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、少なくとも第1の接続経路によって、Z1を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の接続経路は、第2の接続経路を有しておらず、前記第2の接続経路は、トランジスタを介した接続経路を有し、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)は、少なくとも第3の接続経路によって、Z2を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の接続経路は、前記第2の接続経路を有していない。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、少なくとも第1の電気的パスによって、Z1を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の電気的パスは、第2の電気的パスを有しておらず、前記第2の電気的パスは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)からトランジスタのドレイン(又は第2の端子など)への電気的パスであり、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)は、少なくとも第3の電気的パスによって、Z2を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の電気的パスは、前記第4の電気的パスを有しておらず、前記第4の電気的パスは、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)からトランジスタのソース(又は第1の端子など)への電気的パスである。」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続経路について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。
なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
なお、回路図上は独立している構成要素同士が電気的に接続しているように図示されている場合であっても、1つの構成要素が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合もある。例えば配線の一部が電極としても機能する場合は、一の導電膜が、配線の機能、及び電極の機能の両方の構成要素の機能を併せ持っている。したがって、本明細書における電気的に接続とは、このような、一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範疇に含める。
なお、本明細書等において、様々な基板を用いて、トランジスタを形成することが出来る。基板の種類は、特定のものに限定されることはない。その基板の一例としては、半導体基板(例えば単結晶基板またはシリコン基板)、SOI基板、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板、金属基板、ステンレス・スチル基板、ステンレス・スチル・ホイルを有する基板、タングステン基板、タングステン・ホイルを有する基板、可撓性基板、貼り合わせフィルム、繊維状の材料を含む紙、または基材フィルムなどがある。ガラス基板の一例としては、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、またはソーダライムガラスなどがある。可撓性基板の一例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)に代表されるプラスチック、またはアクリル等の可撓性を有する合成樹脂などがある。貼り合わせフィルムの一例としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリフッ化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはポリ塩化ビニルなどがある。基材フィルムの一例としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、無機蒸着フィルム、または紙類などがある。特に、半導体基板、単結晶基板、またはSOI基板などを用いてトランジスタを製造することによって、特性、サイズ、または形状などのばらつきが少なく、電流能力が高く、サイズの小さいトランジスタを製造することができる。このようなトランジスタによって回路を構成すると、回路の低消費電力化、または回路の高集積化を図ることができる。
なお、ある基板を用いてトランジスタを形成し、その後、別の基板にトランジスタを転置し、別の基板上にトランジスタを配置してもよい。トランジスタが転置される基板の一例としては、上述したトランジスタを形成することが可能な基板に加え、紙基板、セロファン基板、石材基板、木材基板、布基板(天然繊維(絹、綿、麻)、合成繊維(ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル)若しくは再生繊維(アセテート、キュプラ、レーヨン、再生ポリエステル)などを含む)、皮革基板、またはゴム基板などがある。これらの基板を用いることにより、特性のよいトランジスタの形成、消費電力の小さいトランジスタの形成、壊れにくい装置の製造、耐熱性の付与、軽量化、または薄型化を図ることができる。
また、図面等において示す各構成の、位置、大きさ、範囲などは、発明の理解を容易とするため、実際の位置、大きさ、範囲などを表していない場合がある。このため、開示する発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、範囲などに限定されない。例えば、実際の製造工程において、エッチングなどの処理によりレジストマスクなどが意図せずに目減りすることがあるが、理解を容易とするために省略して示すことがある。
また、特に上面図(「平面図」ともいう。)において、図面をわかりやすくするために、一部の構成要素の記載を省略する場合がある。また、一部の隠れ線等の記載を省略する場合がある。
なお、本明細書等において「上」や「下」の用語は、構成要素の位置関係が直上または直下で、かつ、直接接していることを限定するものではない。例えば、「絶縁層A上の電極B」の表現であれば、絶縁層Aの上に電極Bが直接接して形成されている必要はなく、絶縁層Aと電極Bとの間に他の構成要素を含むものを除外しない。
また、ソースおよびドレインの機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合など、動作条件などによって互いに入れ替わるため、いずれがソースまたはドレインであるかを限定することが困難である。このため、本明細書においては、ソースおよびドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
また、本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」および「直交」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
また、電圧は、ある電位と、基準の電位(例えば接地電位(接地電位)またはソース電位)との電位差のことを示す場合が多い。よって、電圧を電位と言い換えることが可能である。
なお、「半導体」と表記した場合でも、例えば、導電性が十分低い場合は「絶縁体」としての特性を有する。よって、「半導体」を「絶縁体」に置き換えて用いることも可能である。この場合、「半導体」と「絶縁体」の境界は曖昧であり、両者の厳密な区別は難しい。したがって、本明細書に記載の「半導体」と「絶縁体」は、互いに読み換えることができる場合がある。
また、「半導体」と表記した場合でも、例えば、導電性が十分高い場合は「導電体」としての特性を有する。よって、「半導体」を「導電体」に置き換えて用いることも可能である。この場合、「半導体」と「導電体」の境界は曖昧であり、両者の厳密な区別は難しい。したがって、本明細書に記載の「半導体」と「導電体」は、互いに読み換えることができる場合がある。
なお、半導体の不純物とは、例えば、半導体を構成する主成分以外をいう。例えば、濃度が0.1原子%未満の元素は不純物と言える。不純物が含まれることにより、例えば、半導体のDOS(Density of State)が高くなることや、キャリア移動度が低下することや、結晶性が低下することなどが起こる場合がある。半導体が酸化物半導体である場合、半導体の特性を変化させる不純物としては、例えば、第1族元素、第2族元素、第14族元素、第15族元素、主成分以外の遷移金属などがあり、特に、例えば、水素(水にも含まれる)、リチウム、ナトリウム、シリコン、ホウ素、リン、炭素、窒素などがある。酸化物半導体の場合、例えば水素などの不純物の混入によって酸素欠損を形成する場合がある。また、半導体がシリコン膜である場合、半導体の特性を変化させる不純物としては、例えば、酸素、水素を除く第1族元素、第2族元素、第13族元素、第15族元素などがある。
なお、本明細書等における「第1」、「第2」等の序数詞は、構成要素の混同を避けるために付すものであり、工程順または積層順など、なんらかの順番や順位を示すものではない。また、本明細書等において序数詞が付されていない用語であっても、構成要素の混同を避けるため、特許請求の範囲において序数詞が付される場合がある。また、本明細書等において序数詞が付されている用語であっても、特許請求の範囲において異なる序数詞が付される場合がある。また、本明細書等において序数詞が付されている用語であっても、特許請求の範囲などにおいて序数詞を省略する場合がある。
なお、「チャネル長」とは、例えば、トランジスタの上面図において、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲート電極とが重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソース(ソース領域またはソース電極)とドレイン(ドレイン領域またはドレイン電極)との間の距離をいう。なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル長が全ての領域で同じ値をとるとは限らない。すなわち、一つのトランジスタのチャネル長は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル長は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
また、「チャネル幅」とは、例えば、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲート電極とが重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソースとドレインとが向かい合っている部分の長さをいう。なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル幅がすべての領域で同じ値をとるとは限らない。すなわち、一つのトランジスタのチャネル幅は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル幅は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
なお、トランジスタの構造によっては、実際にチャネルの形成される領域におけるチャネル幅(以下、実効的なチャネル幅と呼ぶ。)と、トランジスタの上面図において示されるチャネル幅(以下、見かけ上のチャネル幅と呼ぶ。)と、が異なる場合がある。例えば、立体的な構造を有するトランジスタでは、実効的なチャネル幅が、トランジスタの上面図において示される見かけ上のチャネル幅よりも大きくなり、その影響が無視できなくなる場合がある。例えば、微細かつ立体的な構造を有するトランジスタでは、半導体の上面に形成されるチャネル領域の割合に対して、半導体の側面に形成されるチャネル領域の割合が大きくなる場合がある。その場合は、上面図において示される見かけ上のチャネル幅よりも、実際にチャネルの形成される実効的なチャネル幅の方が大きくなる。
ところで、立体的な構造を有するトランジスタにおいては、実効的なチャネル幅の、実測による見積もりが困難となる場合がある。例えば、設計値から実効的なチャネル幅を見積もるためには、半導体の形状が既知という仮定が必要である。したがって、半導体の形状が正確にわからない場合には、実効的なチャネル幅を正確に測定することは困難である。
そこで、本明細書では、トランジスタの上面図において、半導体とゲート電極とが重なる領域における、ソースとドレインとが向かい合っている部分の長さである見かけ上のチャネル幅を、「囲い込みチャネル幅(SCW:Surrounded Channel Width)」と呼ぶ場合がある。また、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、囲い込みチャネル幅または見かけ上のチャネル幅を指す場合がある。または、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、実効的なチャネル幅を指す場合がある。なお、チャネル長、チャネル幅、実効的なチャネル幅、見かけ上のチャネル幅、囲い込みチャネル幅などは、断面TEM像などを取得して、その画像を解析することなどによって、値を決定することができる。
なお、トランジスタの電界効果移動度や、チャネル幅当たりの電流値などを計算して求める場合、囲い込みチャネル幅を用いて計算する場合がある。その場合には、実効的なチャネル幅を用いて計算する場合とは異なる値をとる場合がある。
また、本明細書等において、高電源電位VDD(以下、単に「VDD」または「H電位」ともいう)とは、低電源電位VSSよりも高い電位の電源電位を示す。また、低電源電位VSS(以下、単に「VSS」または「L電位」ともいう)とは、高電源電位VDDよりも低い電位の電源電位を示す。また、接地電位をVDDまたはVSSとして用いることもできる。例えばVDDが接地電位の場合には、VSSは接地電位より低い電位であり、VSSが接地電位の場合には、VDDは接地電位より高い電位である。
なお、「膜」という言葉と、「層」という言葉とは、場合によっては、または、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の撮像装置について、図面を参照して説明する。
[撮像装置100の構成例]
図1(A)は、本発明の一態様の撮像装置100の構成例を示す平面図である。撮像装置100は、画素部110と、画素部110を駆動するための第1の周辺回路260、第2の周辺回路270、第3の周辺回路280、及び第4の周辺回路290を有する。画素部110は、p行q列(p及びqは2以上の自然数)のマトリクス状に配置された複数の画素111を有する。第1の周辺回路260乃至第4の周辺回路290は、複数の画素111に接続し、複数の画素111を駆動するための信号を供給する機能を有する。なお、本明細書等において、第1の周辺回路260乃至第4の周辺回路290などを「周辺回路」もしくは「駆動回路」と呼ぶ場合がある。例えば、第1の周辺回路260は周辺回路の一部と言える。
また、撮像装置100は、光源190を有することが好ましい。光源190は、光P1を放射することができる。
また、周辺回路は、少なくとも、論理回路、スイッチ、バッファ、増幅回路、または変換回路の1つを有する。また、周辺回路は画素部110を形成する基板に形成してもよいし、周辺回路の一部または全部をIC等の半導体装置で実装してもよい。なお、周辺回路は、第1の周辺回路260乃至第4の周辺回路290のうち、少なくとも1つを省略してもよい。例えば、第1の周辺回路260または第4の周辺回路290の一方の機能を、第1の周辺回路260または第4の周辺回路290の他方に付加して、第1の周辺回路260または第4の周辺回路290の一方を省略してもよい。また、例えば、第2の周辺回路270または第3の周辺回路280の一方の機能を、第2の周辺回路270または第3の周辺回路280の他方に付加して、第2の周辺回路270または第3の周辺回路280の一方を省略してもよい。また、例えば、第1の周辺回路260乃至第4の周辺回路290のいずれか1つに、他の回路の機能を付加して、第1の周辺回路260乃至第4の周辺回路290のいずれか1つ以外を省略してもよい。
また、図1(B)に示すように、撮像装置100が有する画素部110において、画素111を傾けて配置してもよい。画素111を傾けて配置することにより、行方向および列方向の画素間隔(ピッチ)を短くすることができる。これにより、撮像装置100で撮像された画像の品質をより高めることができる。
例えば、第1の周辺回路260または第4の周辺回路290は、画素111から出力されたアナログ信号を処理する機能を有する。例えば、図11に示すように、第1の周辺回路260に信号処理回路271、列駆動回路272、出力回路273などを設けてもよい。
また、図11に示す信号処理回路271は、列ごとに設けられた回路274を有する。回路274は、ノイズの除去、アナログ−デジタル変換などの信号処理を行う機能を有することができる。図11に示す回路274は、アナログ−デジタル変換の機能を有する。信号処理回路271は列並列型(カラム型)アナログ−デジタル変換装置として機能することができる。
回路274は、コンパレータ274aとカウンタ回路274bを有する。コンパレータ274aは、列ごとに設けられた配線999から入力されるアナログ信号と、配線277から入力される参照用電位信号(例えば、ランプ波信号)の電位を比較する機能を有する。カウンタ回路274bは、配線278からクロック信号が入力される。カウンタ回路274bは、コンパレータ274aでの比較動作により第1の値が出力されている期間を計測し、計測結果をNビットデジタル値として保持する機能を有する。
列駆動回路272は、列選択回路、水平駆動回路等とも呼ばれる。列駆動回路272は、信号を読み出す列を選択する選択信号を生成する。列駆動回路272は、シフトレジスタなどで構成することができる。列駆動回路272により列が順次選択され、選択された列の回路274から出力された信号が、配線279を介して出力回路273に入力される。配線279は水平転送線として機能することができる。
出力回路273に入力された信号は、出力回路273で処理されて、撮像装置100の外部に出力される。出力回路273は、例えばバッファ回路で構成することができる。また、出力回路273は、撮像装置100の外部に信号を出力するタイミングを制御できる機能を有していてもよい。
また、例えば、第2の周辺回路270または第3の周辺回路280は、信号を読み出す画素111を選択する選択信号を生成して出力する機能を有する。なお、第2の周辺回路270または第3の周辺回路280を、行選択回路、又は垂直駆動回路と呼ぶ場合がある。
また、図35(A1)及び図35(B1)に示すように、撮像装置100を湾曲させてもよい。図35(A1)は、撮像装置100を同図中の二点鎖線X1−X2の方向に湾曲させた状態を示している。図35(A2)は、図35(A1)中の二点鎖線X1−X2で示した部位の断面図である。図35(A3)は、図35(A1)中の二点鎖線Y1−Y2で示した部位の断面図である。
図35(B1)は、撮像装置100を同図中の二点鎖線X3−X4の方向に湾曲させ、かつ、同図中の二点鎖線Y3−Y4の方向に湾曲させた状態を示している。図35(B2)は、図35(B1)中の二点鎖線X3−X4で示した部位の断面図である。図35(B3)は、図35(B1)中の二点鎖線Y3−Y4で示した部位の断面図である。
撮像装置100を湾曲させることで、像面湾曲や非点収差を低減することができる。よって、撮像装置100と組み合わせて用いるレンズなどの光学設計を容易とすることができる。例えば、収差補正のためのレンズ枚数を低減できるため、撮像装置100を用いた撮像装置や半導体装置などの小型化や軽量化を容易とすることができる。また、撮像された画像の品質を向上させる事ができる。
[画素111の構成例]
撮像装置100が有する1つの画素111を複数の副画素112で構成し、それぞれの副画素112に特定の波長帯域の光を透過するフィルタ(カラーフィルタ)を組み合わせることで、カラー画像表示を実現するための情報を取得することができる。
図2(A)は、カラー画像を取得するための画素111の一例を示す平面図である。図2(A)に示す画素111は、赤(R)の波長帯域を透過するカラーフィルタが設けられた副画素112(以下、「副画素112R」ともいう)、緑(G)の波長帯域を透過するカラーフィルタが設けられた副画素112(以下、「副画素112G」ともいう)及び青(B)の波長帯域を透過するカラーフィルタが設けられた副画素112(以下、「副画素112B」ともいう)を有する。副画素112は、フォトセンサとして機能させることができる。
副画素112(副画素112R、副画素112G、及び副画素112B)は、配線131、配線141、配線144、配線146、配線135と電気的に接続される。また、副画素112R、副画素112G、及び副画素112Bは、それぞれが独立した配線137に接続している。また、本明細書等において、例えばn行目の画素111に接続された配線144及び配線146を、それぞれ配線144[n]及び配線146[n]と記載する。また、例えばm列目の画素111に接続された配線137を、配線137[m]と記載する。なお、図2(A)において、m列目の画素111が有する副画素112Rに接続する配線137を137[m]R、副画素112Gに接続する配線137を配線137[m]G、及び副画素112Bに接続する配線137を配線137[m]Bと記載している。副画素112は、上記配線を介して周辺回路と電気的に接続される。
また、本実施の形態に示す撮像装置100は、隣接する画素111の、同じ波長帯域の光を透過するカラーフィルタが設けられた副画素112がスイッチを介して接続する構成を有する。図2(B)に、n行(nは1以上p以下の自然数)m列(mは1以上q以下の自然数)に配置された画素111が有する副画素112と、該画素に隣接するn+1行m列に配置された画素111が有する副画素112の接続例を示す。図2(B)において、n行m列に配置された副画素112Rと、n+1行m列に配置された副画素112Rがスイッチ201を介して接続されている。また、n行m列に配置された副画素112Gと、n+1行m列に配置された副画素112Gがスイッチ202を介して接続されている。また、n行m列に配置された副画素112Bと、n+1行m列に配置された副画素112Bがスイッチ203を介して接続されている。
なお、副画素112に用いるカラーフィルタは、赤(R)、緑(G)、青(B)に限定されず、図3(A)に示すように、それぞれシアン(C)、黄(Y)及びマゼンダ(M)の光を透過するカラーフィルタを用いてもよい。1つの画素111に3種類の異なる波長帯域の光を検出する副画素112を設けることで、フルカラー画像を取得することができる。
図3(B)は、それぞれ赤(R)、緑(G)及び青(B)の光を透過するカラーフィルタが設けられた副画素112に加えて、黄(Y)の光を透過するカラーフィルタが設けられた副画素112を有する画素111を例示している。図3(C)は、それぞれシアン(C)、黄(Y)及びマゼンダ(M)の光を透過するカラーフィルタが設けられた副画素112に加えて、青(B)の光を透過するカラーフィルタが設けられた副画素112を有する画素111を例示している。1つの画素111に4種類の異なる波長帯域の光を検出する副画素112を設けることで、取得した画像の色の再現性をさらに高めることができる。
また、例えば、図2(A)において、赤の波長帯域を検出する副画素112、緑の波長帯域を検出する副画素112、および青の波長帯域を検出する副画素112の画素数比(または受光面積比)は、必ずしも1:1:1である必要は無い。図3(D)に示すように、画素数比(受光面積比)を赤:緑:青=1:2:1とするBayer配列としてもよい。また、画素数比(受光面積比)を赤:緑:青=1:6:1としてもよい。
なお、画素111に設ける副画素112は1つでもよいが、2つ以上が好ましい。例えば、同じ波長帯域を検出する副画素112を2つ以上設けることで、冗長性を高め、撮像装置100の信頼性を高めることができる。
また、フィルタとして可視光を吸収または反射して、赤外光を透過するIR(IR:Infrared)フィルタを用いることで、赤外光を検出する撮像装置100を実現することができる。
また、フィルタ602としてND(ND:Neutral Density)フィルター(減光フィルター)を用いると、光電変換素子(受光素子)に大光量光が入射した時に生じる出力飽和することを防ぐことができる。減光量の異なるNDフィルタを組み合わせて用いることで、撮像装置のダイナミックレンジを大きくすることができる。
また、前述したフィルタ以外に、画素111にレンズを設けてもよい。ここで、図4の断面図を用いて、画素111、フィルタ602、レンズ600の配置例を説明する。レンズ600を設けることで、光電変換素子が入射光を効率よく受光することができる。具体的には、図4(A)に示すように、画素111に形成したレンズ600、フィルタ602(フィルタ602R、フィルタ602G、フィルタ602B)、及び画素回路230等を通して光660を光電変換素子220に入射させる構造とすることができる。
ただし、二点鎖線で囲んだ領域に示すように、矢印で示す光660の一部が配線層604の一部によって遮光されてしまうことがある。したがって、図4(B)に示すように光電変換素子220側にレンズ600及びフィルタ602を形成して、光電変換素子220が入射光を効率良く受光できる構造が好ましい。光電変換素子220側から光660を光電変換素子220に入射させることで、検出感度の高い撮像装置100を提供することができる。
図4に示す光電変換素子220として、pin型の接合が形成された光電変換素子を用いてもよい。pin型の接合が形成された光電変換素子については、実施の形態3で詳細を説明する。
また、光電変換素子220を、放射線を吸収して電荷を発生させることが可能な材料を用いて形成してもよい。放射線を吸収して電荷を発生させることが可能な材料としては、セレン、ヨウ化鉛、ヨウ化水銀、ガリウムヒ素、CdTe、CdZn等がある。
例えば、光電変換素子220にセレンを用いると、可視光や、紫外光、赤外光に加えて、X線や、ガンマ線といった幅広い波長帯域にわたって光吸収係数を有する光電変換素子220を実現できる。
ここで、撮像装置100が有する1つの画素111は、図2や図3に示す副画素に加えて、第1のフィルターを有する副画素を有してもよい。一例を図10に示す。
図10(A)は、図2に示す画素111が、副画素112R、副画素112G、副画素112Bに加えて、フィルタ602Iが設けられた副画素(以下、「副画素112I」)を有する例を示す。フィルタ602Iとして、光P1が有する波長帯域の光を透過するフィルターを設けることが好ましい。フィルタ602Iとして、例えば光P1に赤外の波長帯域を有する光を用いる場合には、赤外の波長域の光を透過するカラーフィルタを用いることができる。
図10(B)の断面図は、画素111が、フィルタ602R、フィルタ602G、フィルタ602Bおよびフィルタ602Iが設けられた4つの副画素112(副画素112R、副画素112G、副画素112Bおよび副画素112I)を有する例を示す。また、画素111にはレンズ600が形成されている。
[副画素112の回路構成例]
次に、図5の回路図を用いて、副画素112の具体的な回路構成例について説明する。図5に、n行目の画素111が有する副画素112[n]と、n+1行目の画素111が有する副画素112[n+1]が、トランジスタ129を介して電気的に接続する回路構成例を示す。トランジスタ129は、スイッチ201、スイッチ202、またはスイッチ203として機能できる。
図5では、光電変換素子として、フォトダイオードを用いる例を示す。
図5に示す回路図において、具体的には、n行目の画素111が有する副画素112[n]は、フォトダイオードPD[n](光電変換素子)、トランジスタ121、トランジスタ123、およびトランジスタ124を含んで構成される。また、n+1行目の画素111が有する副画素112[n+1]は、フォトダイオードPD[n+1]、トランジスタ125、トランジスタ127、およびトランジスタ128を含んで構成される。
本実施の形態では、トランジスタ121乃至トランジスタ129としてnチャネル型のトランジスタを用いる場合を例示する。よって、トランジスタ121乃至トランジスタ129では、ゲートに供給される信号がH電位の時にソースとドレインとの間が導通状態(オン状態)となり、L電位の時に非導通状態(オフ状態)となる。
ただし、本発明の一態様はこれに限定されず、トランジスタ121乃至トランジスタ129としてpチャネル型のトランジスタを用いることもできる。また、nチャネル型のトランジスタとpチャネル型のトランジスタを適宜組み合わせて用いることもできる。
図5の回路図において、フォトダイオードPD[n]のアノードまたはカソードの一方は、電位VPを供給可能な配線131と電気的に接続される。また、フォトダイオードPD[n]のアノードまたはカソードの他方と、トランジスタ121のソースまたはドレインの一方と、トランジスタ122のソースまたはドレインの一方は、ノードND[n]に電気的に接続される。また、トランジスタ122のソースまたはドレインの他方は、電位VRを供給可能な配線133と電気的に接続され、トランジスタ122のゲートは電位PRを供給可能な配線141と電気的に接続される。また、トランジスタ121のソースまたはドレインの他方とトランジスタ123のゲートは、電荷蓄積領域であるノードFD[n]に電気的に接続され、トランジスタ121のゲートは電位TX[n]を供給可能な配線144[n]と電気的に接続される。また、トランジスタ123のソースまたはドレインの一方は、電位VOを供給可能な配線135に電気的に接続され、トランジスタ123のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ124のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。また、トランジスタ124のソースまたはドレインの他方は、配線137[m]と電気的に接続され、トランジスタ124のゲートは電位SELを供給可能な配線146[n]と電気的に接続される。また、トランジスタ129のソースまたはドレインの一方は、ノードND[n]に電気的に接続され、トランジスタ129のゲートは電位PAを供給可能な配線142と電気的に接続される。
また、フォトダイオードPD[n+1]のアノードまたはカソードの一方は、電位VPを供給可能な配線132と電気的に接続される。また、フォトダイオードPD[n+1]のアノードまたはカソードの他方と、トランジスタ125のソースまたはドレインの一方と、トランジスタ126のソースまたはドレインの一方は、電荷蓄積領域であるノードND[n+1]に電気的に接続される。また、トランジスタ126のソースまたはドレインの他方は、電位VRを供給可能な配線134と電気的に接続され、トランジスタ126のゲートは電位PRを供給可能な配線143と電気的に接続される。また、トランジスタ125のソースまたはドレインの他方とトランジスタ127のゲートは、ノードFD[n+1]に電気的に接続され、トランジスタ125のゲートは電位TX[n+1]を供給可能な配線144[n+1]と電気的に接続される。また、トランジスタ127のソースまたはドレインの一方は、電位VOを供給可能な配線136に電気的に接続され、トランジスタ127のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ128のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。また、トランジスタ128のソースまたはドレインの他方は、配線137[m]と電気的に接続され、トランジスタ128のゲートは電位SELを供給可能な配線146[n+1]と電気的に接続される。また、トランジスタ129のソースまたはドレインの他方は、ノードND[n+1]に電気的に接続される。
また、図5では配線131及び配線132を分けて記載しているが、1本の共通配線としてもよい。また、図5では配線141及び配線143を分けて記載しているが、1本の共通配線としてもよい。また、図5では配線135及び配線136を分けて記載しているが、1本の共通配線としてもよい。
なお、図5では光電変換素子としてフォトダイオードを用いたが、光電変換が可能な素子であればこれに限定されない。
<動作例1>
次に、図6乃至図9を用いて、撮像装置100を用いて、2次元の撮像をグローバルシャッタ方式で行う撮像動作の一例を説明する。全ての副画素112において、リセット動作及び蓄積動作を一括で行い、読み出し動作を順次行うことで、グローバルシャッタ方式による撮像を行うことができる。ここでは、副画素112の動作例を、副画素112[n]及び副画素112[n+1]を用いて説明する。
図6は副画素112の動作を説明するタイミングチャートであり、図7乃至図9は、副画素112の動作状態を示す回路図である。なお、本実施の形態に示すタイミングチャートでは、駆動方法を分かりやすく説明するため、前述した配線およびノードには、特に明示する場合を除いてH電位またはL電位が与えられるものとする。
グローバルシャッタ方式を用いることで、全ての画素111の蓄積動作を同一期間内に行うことができる。したがって、ローリングシャッタ方式を用いた場合のように、蓄積動作を行う期間が異なることによる撮像画像の歪みが生じない。なお、グローバルシャッタ方式を用いた場合のフレーム間隔を期間301として図6に示す。期間301は、リセット動作、蓄積動作、全行の画素の読み出し動作に要する時間の和となる。また期間301は例えば、リセット動作後、次のリセット動作を行うまでの期間である。
動作例1では、電位PAをL電位として、トランジスタ129をオフ状態とした場合の撮像動作について説明する。電位PAをL電位とすることで、副画素112[n]及び副画素112[n+1]をそれぞれ独立して動作させることができる。また、電位VRをH電位とし、電位VPおよび電位VOをL電位とする。また、電位SEL[n]および電位SEL[n+1]をL電位とする。
[リセット動作]
まず、時刻T1において、電位PR、電位TX[n]、および電位TX[n+1]の電位をH電位とする。すると、トランジスタ121、トランジスタ122がオン状態となり、ノードND[n]、およびノードFD[n]がH電位となる。また、トランジスタ125、トランジスタ126がオン状態となり、ノードND[n+1]、およびノードFD[n+1]がH電位となる。この動作により、ノードFD[n]およびノードFD[n+1]に保持されている電荷量がリセットされる(図7(A)参照。)。時刻T1乃至時刻T2までの期間を「リセット期間」ともいう。また、リセット期間中の動作を「リセット動作」ともいう。
なお、図示していないが、リセット期間において撮像装置100が有する全てのノードFD[n]およびノードFD[n+1]がリセットされる。
[蓄積動作]
次いで、時刻T2において、電位PRをL電位とする。電位TX[n]および電位TX[n+1]はH電位のままとする。また、時刻T2において、フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]には、逆方向バイアスが印加されている。フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に逆方向バイアスが印加されている状態で、フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に光が入射すると、フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]が有する電極の他方から一方に向かって電流が流れる(図7(B)参照。)。この時の電流量は光の強度に従って変化する。すなわち、フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射する光の強度が高いほど上記電流量は多くなり、ノードFD[n]およびノードFD[n+1]からの電荷の流出も多くなる。逆に、フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射する光の強度が低いほど上記電流量は少なくなり、ノードFD[n]およびノードFD[n+1]からの電荷の流出も少なくなる。よって、ノードFD[n]およびノードFD[n+1]の電位は、光の強度が高いほど変化が大きく、光の強度が低いほど変化が小さい。
次いで、時刻T3において、電位TX[n]および電位TX[n+1]をL電位とする。すると、トランジスタ121及びトランジスタ125はオフ状態となる。トランジスタ121及びトランジスタ125をオフ状態とすることで、ノードFD[n]およびノードFD[n+1]からフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]への電荷の移動が止まり、ノードFD[n]およびノードFD[n+1]の電位が決定される(図8(A)参照。)。時刻T2乃至時刻T3までの期間を「露光期間」ともいう。動作例1における露光期間を期間311として図6に示す。また、露光期間中の動作を「蓄積動作」ともいう。
[読み出し動作]
次いで、時刻T4において、配線146[n]に供給する電位SELをH電位とする。ここでは、nが1の場合(1行目の場合)について説明する。なお、配線146[n]にH電位を供給する直前に、配線137[m]の電位がH電位になるようにプリチャージしておく。配線146[n]に供給する電位SELをH電位とすると、トランジスタ124がオン状態となり、ノードFD[n]の電位に応じた速度で配線137[m]の電位が低下する(図8(B)参照。)。時刻T5において配線146[n]に供給する電位SELをL電位とすると、トランジスタ124がオフ状態となり、配線137[m]の電位が決定される。この時の配線137[m]の電位を測定することで、副画素112[n]の受光量を算出することができる。
次に、時刻T5において、配線146[n+1](ここでは、2行目の配線146)に供給する電位SELをH電位とする。なお、配線146[n+1]に供給する電位をH電位とする直前に、配線137[m]の電位がH電位になるようにプリチャージしておく。配線146[n+1]に供給する電位SELをH電位とすると、トランジスタ128がオン状態となり、ノードFD[n+1]の電位に応じた速度で配線137[m]の電位が低下する(図9(A)参照。)。時刻T6において配線146[n+1]に供給する電位SELをL電位とすると、トランジスタ128がオフ状態となり、配線137[m]の電位が決定される(図9(B)参照)。この時の配線137[m]の電位を測定することで、副画素112[n+1]の受光量を算出することができる。
このようにして、時刻T6の後も、3行目から順に配線137[m]の電位を測定することで、n行目及びn+1行目の配線137[m]の電位を取得することができる。1行目乃至p行目の配線137[m]の電位を測定することによって、撮像装置100が有する画素111それぞれの受光量を取得することができる。すなわち、撮像装置100により撮像された被写体の画像データを取得することができる。例えば、時刻T4乃至時刻T5までの期間など、各行毎に受光量を取得する期間を「読み出し期間」ともいう。また、読み出し期間中の動作を「読み出し動作」ともいう。なお、読み出し動作を行うタイミングは適宜決めることができる。なお、n行目に接続された、1列目からq列目の配線137の電位の測定は、1列目から順に行ってもよいし、1列目からq列目までを同時に行ってもよいし、複数列単位で行ってもよい。
なお、グローバルシャッタ方式では、リセット動作及び蓄積動作を全画素で一斉に行うため、全ての列の画素において、一斉に電位TX[n]、電位TX[n+1]、及び電位PRの電位を変化させればよい。
蓄積動作が終了してから読み出し動作が開始されるまでの期間は、各行の画素のノードFDに電荷が保持されるため、当該期間を電荷保持期間ともいう。グローバルシャッタ方式では、リセット動作と蓄積動作を全画素で一斉に行うため、露光期間が終了するタイミングは全画素で同じとなる。しかし、各行の画素について順次読み出し動作を行うため、電荷保持期間が各行の画素によって異なる。例えば、1行目の画素の電荷保持期間は、時刻T3からT4までの期間であるが、2行目の画素の電荷保持期間は、時刻T3から時刻T5までの期間である。このように、読み出し動作は各行毎に行うため、読み出し期間が開始されるタイミングは各行毎に異なる。よって、最終行の画素における電荷保持期間が最長となる。
階調数が画一的な画像を撮像すると、理想的には全ての画素において同じ高さの電位を有する出力信号が得られる。しかし、電荷保持期間の長さが行毎に異なる場合、各行の画素のノードFDに蓄積されている電荷が時間の経過と共にリークしてしまうと、画素の出力信号の電位が行毎に異なってしまい、行毎にその階調数が変化した画像データが得られてしまう。
そこで、トランジスタ121及びトランジスタ125にオフ電流が著しく低いトランジスタを用いることが好ましい。トランジスタ121及びトランジスタ125にオフ電流が著しく低いトランジスタを用いることで、グローバルシャッタ方式を用いて撮像を行っても、電荷保持期間が異なることに起因するノードFD[n]及びノードFD[n+1]の電位変化を小さく抑えることができる。すなわち、グローバルシャッタ方式を用いて撮像を行っても、電荷保持期間が異なることに起因する画像データの階調の変化を小さく抑え、撮像された画像の品質を向上させることができる。
図5に示した回路構成を用いて、グローバルシャッター駆動方法を行う場合、n行目の画像データと、n+1行目の画像データが混合する可能性がある。よって、トランジスタ129にオフ電流が著しく低いトランジスタを用いることが好ましい。トランジスタ129にオフ電流が著しく低いトランジスタを用いることによって、当該画像データの混合を抑制できる。
本発明の一態様によれば、撮像された画像の品質を向上することができる。
<動作例2>
次に、図1に示す撮像装置100を用いて、3次元の撮像を行う例を説明する。本発明の一態様を用いることにより、撮像装置100を用いて、2次元の撮像と3次元の撮像を行うことができる。
3次元の撮像には例えば、2次元の撮像に用いた図5に示す副画素112の回路構成例を用いることができる。
次に、図5に示す回路構成を備え、3次元の撮像を実現する撮像装置100の動作例を、図12乃至図16を用いて説明する。図12は副画素112の動作を説明するタイミングチャートであり、図13乃至図16は、副画素112の動作状態を示す回路図である。
なお、動作例2におけるフレーム間隔を期間401として図12に示す。期間401は、リセット動作、蓄積動作、全行の画素の読み出し動作に要する時間の和となる。また期間401は例えば、リセット動作後、次のリセット動作を行うまでの期間である。
動作例2では、電位PAをH電位として、トランジスタ129をオン状態とした場合の撮像動作について説明する。電位PAをH電位とすることで、副画素112[n]と副画素112[n+1]を並列に接続して使用することができる。また、電位VRをH電位とし、電位VPおよび電位VOをL電位とする。
副画素112[n]が有するフォトダイオードPD[n]と副画素112[n+1]が有するフォトダイオードPD[n+1]を並列に接続して使用することにより、電荷蓄積領域を複数有する構成とすることができる。電荷蓄積領域を複数有することにより、高い受光感度を実現することができる。また、短時間で3次元の撮像が可能となる。
[検出光]
動作例2では、光P1を被検出物に照射し、その反射光P2を検出して撮像装置100から被検出物までの距離xを取得する例を示す。距離xを用いて、3次元の画像を実現することができる。
図36は、撮像装置100が有する光源190から放射された光P1が被検出物620の表面に照射され、反射光P2がn行m列の画素111(n,m)が有するフォトダイオードPDに入射する一例を示す模式図である。図36において、撮像装置100は光源190、画素111およびレンズ600を有する。また、撮像装置100は、2以上のレンズを有してもよい。例えば、撮像装置100は、図36に示すようにレンズ600およびレンズ610を有してもよい。
光P1としては、撮像装置100に用いる光電変換素子が変換できる光であれば、どのような波長の光を用いてもよい。例えば、可視光、紫外光、赤外光などを用いることができる。また、光P1として、X線や、ガンマ線を用いてもよい。また、白色光のように幅広い波長分布を有する光を用いてもよい。
被検出物620には、光P1以外の光が照射される場合がある。被検出物620に照射される光のうち、光P1以外の光を外光P3と呼ぶ。外光P3として、例えば太陽光や照明などが挙げられる。
ここで、光P1は外光P3よりも強度が大きいことが好ましい。光P1として特定の波長域に分布を有する光、例えば赤外光などを利用し、フォトダイオードPDに該波長域の光を透過するフィルターを組み合わせることで、外光P3の影響を小さくすることができる。例えば、照明として蛍光灯を用いる場合には赤外光をほとんど含まないため、検出光として赤外光を用いることにより、外光P3の影響を小さくすることができる。よって、撮像装置100で撮影される3次元画像の品質を向上することができる。
光P1は、短時間のパルス波を生成できることが好ましい。光P1として、例えばパルス発光のLED(Light Emitting Diode)を用いてもよい。また、メカニカルシャッターなどのシャッターを高速で開閉することによりパルス光を生成してもよい。
また、光P1は、被検出物620に広く均一に照射することが好ましい。また、光P1は、画素111の近くに配置されることが好ましい。
[リセット動作]
まず時刻T1において、電位PR、電位TX[n]および電位TX[n+1]の電位をH電位とする。すると、トランジスタ121、トランジスタ122がオン状態となり、ノードND[n]、およびノードFD[n]がH電位となる。また、トランジスタ125、トランジスタ126がオン状態となり、ノードND[n+1]、およびノードFD[n+1]がH電位となる。この動作により、ノードFD[n]およびノードFD[n+1]に保持されている電荷量がリセットされる(図13(A)参照。)。
また、動作例2では、トランジスタ129をオン状態としているため、リセット期間中にトランジスタ122またはトランジスタ126のうちどちらか一方をオフ状態としてもよい。なお、図示していないが、リセット期間において撮像装置100が有する全てのノードFD[n]およびノードFD[n+1]がリセットされる。
[蓄積動作]
フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]には、逆方向バイアスが印加されている。フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に逆方向バイアスが印加されている状態で、フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に光が入射すると、フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]が有する電極の他方から一方に向かって電流が流れる。前述したように、この時の電流量は光の強度に従って変化する。よって、ノードFD[n]の電位は、光の強度が高いほど変化が大きく、光の強度が低いほど変化が小さい。
時刻T2において、電位PRをL電位とする。また、配線144[n+1]に供給される電位TX[n+1]をL電位とする。配線144[n]に供給される電位TX[n]はH電位のままとする(図13(B)参照。)。次に、光P1の被検出物620への照射を開始する。光P1は、図12に示す期間402、すなわち時間T2乃至時間T4に被検出物620に照射される。
時刻T2に被検出物620に照射された光P1は物体の表面で反射し、時刻T3において反射光P2としてフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射する。そして、ノードFD[n]からフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]へ電荷が移動する(図14(A)参照。)。ここで図12に示す期間403は、光P1の照射を時刻T2に開始してから、反射光P2が時刻T3にフォトダイオードに入射するまでの期間である。
ここで、撮像装置100から被検出物までの距離xについて説明する。図36に示すように、撮像装置100の光源(光P1)から、被検出物620のn行m列目の画素で検出される箇所までの距離をx1とし、被検出物620のn行m列目の画素で検出される箇所から、n行m列目の画素までの距離をx2とする。この時、例えば撮像装置100と被検出物620との距離xはx1とx2の平均、すなわちx=(x1+x2)/2とすればよい。ここで撮像装置100の大きさに比べて距離x1およびx2が充分大きい場合、被検出物620までの距離xは、x1もしくはx2で近似できる。
ここで、期間403の長さ、すなわち時刻T2と時刻T3の差をΔTX、撮像装置100と被検出物620との距離をx、光速をcとすると、ΔTX=2x/cの関係を満たし、ΔTXは撮像装置と被検出物620との距離に応じて変化する。
次いで、時刻T4において、光P1の照射を終了する。また、配線144[n]に供給される電位TX[n]をL電位とし、配線144[n+1]に供給される電位TX[n+1]をH電位とする(図14(B)参照。)。電位TX[n+1]をH電位とすることにより、トランジスタ125はオン状態となる。よって、ノードFD[n+1]からフォトダイオードPD[n]およびPD[n+1]へ電荷が移動する。また、電位TX[n]をL電位とすることによりトランジスタ121はオフ状態となる。トランジスタ121がオフ状態となることでノードFD[n]からフォトダイオードPD[n]およびPD[n+1]への電荷の移動が止まる。ノードFD[n]の電位は、トランジスタ121がオン状態の期間、すなわち時刻T2乃至時刻T4の期間のフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]の受光量に応じて決まる。
光P1の反射光P2がフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射することによるノードFD[n]からの電荷の移動は、図12に示す期間405、すなわち時刻T3乃至時刻T4に生じる。ここで、期間405を「第1の露光期間」と呼ぶ。
時刻T2乃至時刻T4の期間に、外光P3が被検出物620に照射され反射した光がフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射すると、ノードFD[n]へ電荷が移動し、ノードFD[n]の電位に影響を与える。
光P1は外光P3よりも大きいことが好ましい。光P1が外光P3よりも充分大きければ、時刻T2乃至時刻T4におけるノードFD[n]からの電荷の移動量は、期間405にフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に反射光P2が入射することによる電荷の移動量で大よそ決定される。
また、外光P3の影響を打ち消すために、光P1を照射しない状態でバックグラウンドを測定しておき、補正を行ってもよい。
時刻T3において、フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射した反射光P2は、時刻T5に入射を終了する。
ここで、時刻T5は撮像装置と被検出物620との距離に応じて変化する。また、期間402の長さ、すなわち時刻T4と時刻T2の差をΔTAとすると、T5=T3+ΔTAの関係が成り立つ。
次いで、時刻T6において、配線144[n+1]に供給される電位TX[n+1]をL電位とする。また、電位TX[n]はL電位のままとする(図15(A)参照。)。トランジスタ125がオン状態の期間、すなわち時刻T4乃至時刻T6においてノードFD[n+1]からフォトダイオードPD[n]およびPD[n+1]へ電荷が移動することができる。ノードFD[n+1]の電位は、時刻T4乃至時刻T6のフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]の受光量に応じて決まる。
光P1の反射光P2がフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射することによるノードFD[n+1]からの電荷の移動は、図12に示す期間406、すなわち時刻T4乃至時刻T5に生じる。ここで、期間406を「第2の露光期間」と呼ぶ。ここで、図12に示す期間404の長さ、すなわち時刻T5と時刻T3の差はΔTAである。
時刻T4乃至時刻T6の期間に、外光P3が被検出物620に照射され反射した光がフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射すると、ノードFD[n+1]へ電荷が移動し、ノードFD[n+1]の電位に影響を与える。
ここで期間405、すなわち「第1の露光期間」の長さは、ΔTA−ΔTXで表すことができる。また、期間406、「第2の露光期間」の長さは、ΔTXとなる。
撮像装置と被検出物620との距離xが長くなると、ΔTXも大きくなる。ΔTXが大きくなるほど、「第1の露光期間」は短くなり、「第2の露光期間」は長くなる。すなわち、ノードFD[n]に蓄積される電荷量は減少しノードFD[n+1]に蓄積される電荷量は増大する。
ここで、n行目の蓄積動作終了後に、リセット動作を行わずにn+1行目の蓄積動作を行うことで、フレーム間隔を短くすることができる。
副画素112[n]、副画素112[n+1]、トランジスタ129、およびそれらを接続する配線において、ノードFD[n]およびノードFD[n+1]の容量に対して、それ以外の領域の寄生容量(ここでは第1の寄生容量と呼ぶ)は充分に小さいことが好ましい。第1の寄生容量の例として、トランジスタ121からノードND[n]の間の配線と他の配線や半導体層と重なることにより形成される容量、ノードND[n]からノードND[n+1]の間の配線およびトランジスタと他の配線や半導体層と重なることにより形成される容量、ノードND[n+1]からトランジスタ125の間の配線と他の配線や半導体層と重なることにより形成される容量、ノードNDからフォトダイオードPDまでの配線と他の配線や半導体層と重なることにより形成される容量、などが挙げられる。
ここで、ノードFD[n+1]の電位は、時刻T1のリセット動作により決定され、時刻T4まで保持される。一方、時刻T4において、第1の寄生容量の電位、例えばノードND[n]やノードND[n+1]の電位はノードFD[n]の電位と同等な電位になる。ここで、第1の寄生容量がノードFD[n+1]の容量に比べて充分小さいとはいえない場合には、時刻T4にトランジスタ125をオン状態にした直後に、ノードFD[n+1]の顕著な電圧降下が生じる場合がある。このような場合には、後述する動作例3に示すように、トランジスタ125をオン状態にした直後に2回目のリセット動作を行い、FD[n+1]の電位をH電位にリセットしてもよい。
[読み出し動作]
まず、時刻T7において、配線146[n]に供給する電位SELをH電位とする。ここでは、nが1の場合(1行目の場合)について説明する。なお、配線146[n]にH電位を供給する直前に、配線137[m]の電位がH電位になるようにプリチャージしておく。配線146[n]に供給する電位SELをH電位とすると、トランジスタ124がオン状態となり、ノードFD[n]の電位に応じた速度で配線137[m]の電位が低下する(図15(B)参照。)。時刻T8において配線146[n]に供給する電位SELをL電位とすると、トランジスタ124がオフ状態となり、配線137[m]の電位が決定される。この時の配線137[m]の電位を測定することで、副画素112[n]の受光量を算出することができる。
次に、時刻T8において、配線146[n+1](ここでは、2行目の配線146)に供給する電位SELをH電位とする。なお、配線146[n+1]に供給する電位をH電位とする直前に、配線137[m]の電位がH電位になるようにプリチャージしておく。配線146[n+1]に供給する電位SELをH電位とすると、トランジスタ128がオン状態となり、ノードFD[n+1]の電位に応じた速度で配線137[m]の電位が低下する(図16(A)参照。)。時刻T6において配線146[n+1]に供給する電位SELをL電位とすると、トランジスタ128がオフ状態となり、配線137[m]の電位が決定される(図16(B)参照)。この時の配線137[m]の電位を測定することで、副画素112[n+1]の受光量を算出することができる。
このようにして、時刻T9の後も、3行目から順に配線137[m]の電位を測定することで、n行目及びn+1行目の配線137[m]の電位を取得することができる。1行目乃至p行目の配線137[m]の電位を測定することによって、撮像装置100が有する画素111それぞれの受光量を取得することができる。すなわち、撮像装置100により撮像された被写体の画像データを取得することができる。例えば、時刻T7乃至時刻T8までの期間など、各行毎に受光量を取得する期間を「読み出し期間」ともいう。また、読み出し期間中の動作を「読み出し動作」ともいう。なお、読み出し動作を行うタイミングは適宜決めることができる。なお、n行目に接続された、1列目からq列目の配線137の電位の測定は、1列目から順に行ってもよいし、1列目からq列目までを同時に行ってもよいし、複数列単位で行ってもよい。
ここで、読み出し動作により得られるn行目の電位をS[n]、n+1行目の電位をS[n+1]とする。ここで外光P3に比べて、光P1が充分に強い場合には、S[n]=k(ΔTA−ΔTX)、S[n+1]=k・ΔTXで近似できるものとする。ここでkは定数である。ΔTXは、ΔTX=ΔTA・S[n+1]/(S[n]+S[n+1])と算出することができる。また、x={cΔTA・S[n+1]/(S[n]+S[n+1])}/2と算出することができる。算出される距離xを用いて、3次元の画像を実現することができる。
また、リセット動作および蓄積動作は、例えば、配線144[n]を奇数行、配線144[n+1]を偶数行として行ってもよい。また、フォトダイオードPDが有する電極の他方を共通とする画素を増やすことで、より連続して蓄積動作を行うことができる。すなわち、m個の画素におけるフォトダイオードが有する電極の他方を共通とし、m回の連続した蓄積動作で順に各画素の電荷蓄積領域に電荷を蓄積した後、各画素の撮像データを順次読み出すことで、m回の短い時間間隔で連続したフレームの画像データを取得することができる。
本発明の一態様によれば、短い撮像間隔で3次元の撮像が可能な固体撮像装置を提供することができる。また、高精細の2次元の撮像が可能な固体撮像装置を提供することができる。
<動作例2の変形例>
また、図5では副画素112[n]と副画素112[n+1]とを隣接する行に配列して並列に接続する構成としているが、副画素112[m]と副画素112[m+1]とを隣接する列に配列して並列に接続する構成としてもよい。
また、副画素112[m]と副画素112[m+1]とを隣接する列に配列して並列に接続する場合には、配線146[n]と配線146[n+1]を共通とし、OUT[m]を別々に設ける構成としてもよい。その例を図17に示す。
図17の回路図において、フォトダイオードPD[m]のアノードまたはカソードの一方は、電位VPを供給可能な配線131と電気的に接続される。また、フォトダイオードPD[m]のアノードまたはカソードの他方と、トランジスタ121のソースまたはドレインの一方と、トランジスタ122のソースまたはドレインの一方は、ノードND[m]に電気的に接続される。また、トランジスタ122のソースまたはドレインの他方は、電位VRを供給可能な配線133と電気的に接続され、トランジスタ122のゲートは電位PRを供給可能な配線141と電気的に接続される。また、トランジスタ121のソースまたはドレインの他方とトランジスタ123のゲートは、ノードFD[m]に電気的に接続され、トランジスタ121のゲートは電位TX[m]を供給可能な配線144[m]と電気的に接続される。また、トランジスタ123のソースまたはドレインの一方は、電位VOを供給可能な配線135に電気的に接続され、トランジスタ123のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ124のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。また、トランジスタ124のソースまたはドレインの他方は、配線137[m]と電気的に接続され、トランジスタ124のゲートは電位SELを供給可能な配線146[n]と電気的に接続される。また、トランジスタ169のソースまたはドレインの一方は、ノードND[m]に電気的に接続され、トランジスタ169のゲートは電位PAを供給可能な配線182と電気的に接続される。
また、フォトダイオードPD[m+1]のアノードまたはカソードの一方は、電位VPを供給可能な配線172と電気的に接続される。また、フォトダイオードPD[m+1]のアノードまたはカソードの他方と、トランジスタ165のソースまたはドレインの一方と、トランジスタ166のソースまたはドレインの一方は、ノードND[m+1]に電気的に接続される。また、トランジスタ166のソースまたはドレインの他方は、電位VRを供給可能な配線174と電気的に接続され、トランジスタ166のゲートは電位PRを供給可能な配線183と電気的に接続される。また、トランジスタ165のソースまたはドレインの他方とトランジスタ167のゲートは、ノードFD[m+1]に電気的に接続され、トランジスタ165のゲートは電位TX[m+1]を供給可能な配線144[m+1]と電気的に接続される。また、トランジスタ167のソースまたはドレインの一方は、電位VOを供給可能な配線176に電気的に接続され、トランジスタ167のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ168のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。また、トランジスタ168のソースまたはドレインの他方は、配線137[m+1]と電気的に接続され、トランジスタ168のゲートは電位SELを供給可能な配線146[n]と電気的に接続される。また、トランジスタ169のソースまたはドレインの他方は、ノードND[m+1]に電気的に接続される。
また、図17では配線131及び配線172を分けて記載しているが、1本の共通配線としてもよい。また、図17では配線141及び配線183を分けて記載しているが、1本の共通配線としてもよい。また、図17では配線135及び配線176を分けて記載しているが、1本の共通配線としてもよい。
図17の構成を用いた場合の撮像装置100の撮像動作の一例を図18に示す。期間501は、リセット動作、蓄積動作、全行の画素の読み出し動作に要する時間の和となる。また期間501は例えば、リセット動作後、次のリセット動作を行うまでの期間である。
[リセット動作]
まず時刻T1において、電位PR、電位TX[m]および電位TX[m+1]の電位をH電位とし、ノードFD[m]およびノードFD[m+1]に保持されている電荷量をリセットする。なお、図示していないが、リセット期間において撮像装置100が有する全てのノードFD[m]およびノードFD[m+1]がリセットされる。
[蓄積動作]
時刻T2において、電位PRをL電位とする。また、配線144[m+1]に供給される電位TX[m+1]をL電位とする。配線144[m]に供給される電位TX[m]はH電位のままとする。また、光P1の被検出物620への照射を開始する。
時刻T2に被検出物620に照射された光P1は物体の表面で反射し、時刻T3において反射光P2としてフォトダイオードPD[m]およびフォトダイオードPD[m+1]に入射する。
次いで、時刻T4において、光P1の照射を終了する。また、配線144[m]に供給される電位TX[m]をL電位とし、配線144[m+1]に供給される電位TX[m+1]をH電位とする。光P1の反射光P2がフォトダイオードPD[m]およびフォトダイオードPD[m+1]に入射することにより生じる電荷の移動は、時刻T3乃至時刻T4に生じる。
時刻T3において、フォトダイオードPD[m]およびフォトダイオードPD[m+1]に入射し、受光される反射光P2は、時刻T5まで受光される。
次いで、時刻T6において、配線144[m+1]に供給される電位TX[m+1]をL電位とする。また、電位TX[m]はL電位のままとする。光P1の反射光P2がフォトダイオードPD[m]およびフォトダイオードPD[m+1]に入射することにより生じる電荷の移動は、時刻T4乃至時刻T5に生じる。
また、図17の構成において、リセット動作および蓄積動作は、例えば、配線144[m]を奇数列、配線144[m+1]を偶数列として行ってもよい。
[読み出し動作]
読み出しは、動作例2に示す読み出し方法と同様の読み出し方法を用いることができる。
読み出し方法の一例を説明する。ここで、電位VOをL電位とする。読み出しは、配線146[n]に供給する電位SELをH電位とすることで行う。なお、配線146[n]にH電位を供給する直前に、配線137[m]および配線137[m+1]の電位がH電位になるようにプリチャージしておく構成が好ましい。また、配線137[m]および配線137[m+1]を抵抗もしくはトランジスタを用いてプルアップする構成とすることで、プリチャージをする必要はない。この時、ノードND[m]、ノードND[m+1]の電位に応じて、配線137[m]、配線137[m+1]の電位は変化し、したがって、配線137[m]、配線137[m+1]の電位を順次、測定することで、副画素112[m]、副画素112[m+1]の受光量を算出することができる。このような読み出し方法とすることで、読み出し速度を高めることができる。
また、上記とは異なる読み出し方法の一例を説明する。ここで、電位VOをH電位とする。また、配線137[m]、配線137[m+1]を抵抗もしくはトランジスタを用いてプルダウンする構成としておく。読み出しは、配線146[n]に供給する電位SELをH電位とすることで行う。この時、ノードND[m]、ノードND[m+1]の電位に応じて、配線137[m]、配線137[m+1]の電位は変化し、したがって配線137[m]、配線137[m+1]の電位を順次、測定することで、副画素112[m]、副画素112[m+1]の受光量を算出することができる。このような読み出し方法とすることで、配線137[m]、配線137[m+1]の電位変化がノードND[m]、ノードND[m+1]の電位に概ね比例し、距離の算出の精度を高めることができる。
ここで、読み出し動作により得られるn行m列目の電位をS[m]、n行(m+1)列目の電位をS[m+1]とする。外光P3に比べて、光P1が充分に強い場合には、撮像装置100から被検出物620までの距離xは、x={cΔTA・S[m+1]/(S[m]+S[m+1])}/2と近似することができる。算出される距離xを用いて、3次元の画像を実現することができる。
<動作例3>
図19に示すタイミングチャートは、3次元の撮像方法の一例を示す。ノードFD[n]の電位を決定し、トランジスタ125をオン状態にした直後に、図19では2回目のリセット動作を行う。2回目のリセット動作の有無が、図12との相違点である。
次に、図19を用いて撮像装置100の撮像動作の説明を行う。
[リセット動作]
まず時刻T1において、電位PRおよび電位TX[n]の電位をH電位とする。すると、トランジスタ121、トランジスタ122がオン状態となり、ノードND[n]、およびノードFD[n]がH電位となる。この動作により、ノードFD[n]に保持されている電荷量がリセットされる。また、トランジスタ126がオン状態となる。次に、光P1の被検出物620への照射を開始する。光P1は、図19に示す期間502および期間503、すなわち時間T1乃至時間T4に被検出物620に照射される。
[蓄積動作]
フォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]には、逆方向バイアスが印加されている。時刻T1のΔTB後の時刻T2において、電位PRをL電位とする。配線144[n]に供給される電位TX[n]はH電位のままとする。また、配線144[n+1]に供給される電位TX[n+1]はL電位のままとする。
時刻T2に被検出物620に照射された光P1は物体の表面で反射し、時刻T3において反射光P2としてフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射する。そして、ノードFD[n]からフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]へ電荷が移動する。ここで図19に示す期間506は、光P1の照射を時刻T2に開始してから、反射光P2が時刻T3にフォトダイオードに入射するまでの期間である。
ここで、期間506の長さ、すなわち時刻T3と時刻T1の差をΔTY、撮像装置と被検出物620との距離をy、光速をcとすると、ΔTY=2x/cの関係を満たし、ΔTYは撮像装置と被検出物620との距離に応じて変化する。
光P1の反射光P2がフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射することによるノードFD[n]からの電荷の移動は、図19に示す期間507、すなわち時刻T3乃至時刻T4に生じる。期間507の長さは(ΔTB+ΔTC−ΔTY)で表すことができる。ここで期間507を第1の露光期間と呼ぶ。
次いで、時刻T4において、光P1の照射を終了する。また、配線144[n]に供給される電位TX[n]をL電位とし、電位PRおよび配線144[n+1]に供給される電位TX[n+1]をH電位とする。この動作により、トランジスタ125、トランジスタ126はオン状態となり、ノードND[n+1]がH電位となる。この動作により、ノードND[n+1]に保持されている電荷量がリセットされる。また、電位TX[n]をL電位とすることによりトランジスタ121はオフ状態となる。トランジスタ121がオフ状態となることでノードFD[n]からフォトダイオードPD[n]およびPD[n+1]への電荷の移動が止まり、ノードFD[n]の電位が決まる。
次いで、時刻T4のΔTB後の時刻T5において、電位PRをL電位とする。また、電位TX[n+1]はH電位のままとする。この動作により、トランジスタ126はオフ状態となる。また、ノードFD[n+1]からフォトダイオードPD[n]およびPD[n+1]へ電荷が移動する。ここで、光P1の反射光P2がフォトダイオードPD[n]およびフォトダイオードPD[n+1]に入射することによるFD[n+1]から電荷の移動は、図19に示す期間508、すなわち時刻T5乃至時刻T6に生じる。ここで、期間508の長さは(ΔTY−ΔTB)で表すことができる。ここで期間508を第2の露光期間と呼ぶ。
次いで、時刻T7において、配線144[n+1]に供給される電位TX[n+1]をL電位とする。また、電位TX[n]はL電位のままとする。ノードFD[n+1]からフォトダイオードPD[n]およびPD[n+1]への電荷の移動が止まり、ノードFD[n+1]の電位が決まる。
[読み出し動作]
読み出し動作は、動作例2に示す読み出し動作と同様に行うことができる。
読み出し動作により得られるn行目の電位をS[n]、n+1行目の電位をS[n+1]とする。ここで外光P3に比べて、光P1が充分に強い場合には、S[n]=j(ΔTC+ΔTB−ΔTY)、S[n+1]=j(ΔTY−ΔTB)で近似できるものとする。ここでjは定数である。ΔTYは、ΔTY={S[n+1]/(S[n]+S[n+1])}・ΔTC+ΔTBと算出することができる。また、y=c・[{S[n+1]/(S[n]+S[n+1])}・ΔTC+ΔTB]/2と算出することができる。算出される距離yを用いて、3次元の画像を実現することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、副画素112の他の回路構成例について、図面を参照して説明する。
副画素112が有するフォトダイオードPDは、アノードまたはカソードの一方をノードNDに電気的に接続し、アノードまたはカソードの他方を配線131(もしくは配線132)に電気的に接続してもよい(図20(A)参照)。この場合、電位VRをL電位とし、電位VPをH電位とすることで、前述した動作例と同様に撮像装置100を動作させることができる。
また、副画素112のノードFDに、容量素子151を設けてもよい(図20(B)参照)。容量素子151を設けることで、ノードFDにおける画像データの保持時間を高めることができる。また、撮像装置100のダイナミックレンジを高めることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態では、撮像装置100を、固体撮像素子の一種であるCMOSイメージセンサで構成する場合の構成例について、図21乃至図24を用いて説明する。図21に示す画素領域251は、撮像装置100が有する画素111の一部の断面図である。図21に示す周辺回路領域252は、撮像装置100が有する周辺回路の一部の断面図である。また、図21に示すトランジスタ241の拡大図を図22に示す。また、図21に示すトランジスタ281の拡大図を図24(A)に示す。また、図21に示すトランジスタ282の拡大図を図24(B)に示す。
本実施の形態で例示する撮像装置100は、基板101上に絶縁層102を有し、絶縁層102上にpin型の接合が形成された光電変換素子220を有する。光電変換素子220は、p型半導体層221、i型半導体層222、およびn型半導体層223を有する。なお、光電変換素子220は、p型半導体層221とn型半導体層223の間にi型半導体層222挟んで形成されている。なお、光電変換素子220は、i型半導体層222を設けずにp型半導体層221とn型半導体層223で構成してもよい。光電変換素子220にi型半導体層222を設けることで、受光感度を高めることができる。本実施の形態で例示する光電変換素子220は、上記実施の形態に例示したフォトダイオードPDとして機能できる。
なお、真性半導体(i型半導体)は、理想的には、不純物を含まずにフェルミレベルが禁制帯のほぼ中央に位置する半導体であるが、本明細書等では、ドナーとなる不純物またはアクセプタとなる不純物を添加して、フェルミレベルが禁制帯のほぼ中央に位置するようにした半導体も真性半導体に含む。また、ドナーとなる不純物またはアクセプタとなる不純物を含む半導体であっても、真性半導体として機能できる状態の半導体であれば、当該半導体は真性半導体に含まれる。
基板101としては、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、セラミック基板、金属基板、半導体基板などを用いることができる。また、本実施の形態の処理温度に耐えうる耐熱性を有するプラスチック基板を用いてもよい。その基板の一例としては、半導体基板(例えば単結晶基板又はシリコン基板)、SOI(SOI:Silicon on Insulator)基板、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板、金属基板、ステンレス・スチル基板、ステンレス・スチル・ホイルを有する基板、タングステン基板、タングステン・ホイルを有する基板、などがある。ガラス基板の一例としては、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、又はソーダライムガラスなどがある。
また、基板として単結晶半導体基板や多結晶半導体基板を用いてもよい。単結晶半導体基板や多結晶半導体基板を用いて光電変換素子220を形成することにより、光の検出感度が高い光電変換素子を実現できる場合がある。そのため、i型半導体層222の形成を省略できる場合がある。
また、光電変換素子220および画素回路230の形成後に、機械研磨法やエッチング法などを用いて基板101を除去してもよい。基板101を残す場合は、基板101として光電変換素子220で検出する光が透過できる材料を用いればよい。
絶縁層102は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウム及び酸化タンタルなどの酸化物材料や、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウムなどの窒化物材料などを、単層または多層で形成することができる。絶縁層102は、スパッタリング法やCVD法、熱酸化法、塗布法、印刷法等を用いて形成することが可能である。
p型半導体層221、i型半導体層222、およびn型半導体層223の形成は、例えば、絶縁層102上に島状のi型半導体層222を形成した後に、i型半導体層222の上にマスクを形成し、i型半導体層222の一部に選択的に不純物元素を導入すればよい。不純物元素の導入は、例えば、質量分離を伴うイオン注入法や、質量分離を伴わないイオンドーピング法を用いて行うことができる。不純物元素の導入後、マスクを除去する。
p型半導体層221、i型半導体層222、およびn型半導体層223は、単結晶半導体、多結晶半導体、微結晶半導体、ナノクリスタル半導体、セミアモルファス半導体、非晶質半導体、等を用いて形成することができる。例えば、非晶質シリコンや、微結晶ゲルマニウム等を用いることができる。また、炭化シリコンやガリウム砒素などの化合物半導体を用いることができる。
p型半導体層221、i型半導体層222、およびn型半導体層223を形成するための材料としてシリコンを用いる場合、p型の不純物元素としては、例えば第13族元素を用いることができる。また、n型の不純物元素としては、例えば第15族元素を用いることができる。
また、例えば、上記半導体層をSOIにより形成する場合、絶縁層102はBOX層(BOX:Buried Oxide)であってもよい。
本実施の形態に示す撮像装置100は、p型半導体層221、i型半導体層222、およびn型半導体層223上に絶縁層103と絶縁層104を有する。絶縁層103および絶縁層104は、絶縁層102と同様の材料および方法で形成することができる。なお、絶縁層103と絶縁層104のどちらか一方を省略してもよいし、絶縁層をさらに積層してもよい。
また、本実施の形態に示す撮像装置100は、絶縁層104上に平坦な表面を有する絶縁層105を形成する。絶縁層105は、絶縁層102と同様の材料および方法で形成することができる。また、絶縁層105として、低誘電率材料(low−k材料)、シロキサン系樹脂、PSG(リンガラス)、BPSG(リンボロンガラス)などを用いてもよい。また、絶縁層105表面に化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)処理(以下、「CMP処理」ともいう。)を行ってもよい。CMP処理を行うことにより、試料表面の凹凸を低減し、この後形成される絶縁層や導電層の被覆性を高めることができる。
また、絶縁層103乃至絶縁層105のp型半導体層221と重なる領域に開口224が形成され、絶縁層103乃至絶縁層105のn型半導体層223と重なる領域に開口225が形成されている。また、開口224および開口225中に、コンタクトプラグ106が形成されている。コンタクトプラグ106は絶縁層に設けられた開口内に導電性材料を埋め込むことで形成される。導電性材料として、例えば、タングステン、ポリシリコン等の埋め込み性の高い導電性材料を用いることができる。また、図示しないが、当該材料の側面および底面を、チタン層、窒化チタン層又はこれらの積層等からなるバリア層(拡散防止層)で覆うことができる。この場合、バリア膜も含めてコンタクトプラグという。
また、絶縁層105の上に、電極226および電極227が形成されている。電極226は、開口224において、コンタクトプラグ106を介してp型半導体層221と電気的に接続されている。また、電極227は、開口225において、コンタクトプラグ106を介してn型半導体層223と電気的に接続されている。
また、電極226および電極227を覆って絶縁層107を形成する。絶縁層107は、絶縁層105と同様の材料および方法で形成することができる。また、絶縁層107表面にCMP処理を行ってもよい。CMP処理を行うことにより、試料表面の凹凸を低減し、この後形成される絶縁層や導電層の被覆性を高めることができる。
電極226および電極227は、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、マンガン、銀、タンタル、またはタングステンなどの金属、またはこれを主成分とする合金を単層構造または積層構造として用いることができる。例えば、マンガンを含む銅膜の単層構造、チタン膜上にアルミニウム膜を積層する二層構造、タングステン膜上にアルミニウム膜を積層する二層構造、銅−マグネシウム−アルミニウム合金膜上に銅膜を積層する二層構造、チタン膜上に銅膜を積層する二層構造、タングステン膜上に銅膜を積層する二層構造、チタン膜または窒化チタン膜と、そのチタン膜または窒化チタン膜上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にチタン膜または窒化チタン膜を形成する三層構造、モリブデン膜または窒化モリブデン膜と、そのモリブデン膜または窒化モリブデン膜上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にモリブデン膜または窒化モリブデン膜を形成する三層構造、タングステン膜上に銅膜を積層し、さらにその上にタングステン膜を形成する三層構造等がある。また、アルミニウムに、チタン、タンタル、タングステン、モリブデン、クロム、ネオジム、スカンジウムから選ばれた一または複数を組み合わせた合金膜、もしくは窒化膜を用いてもよい。
なお、インジウム錫酸化物、亜鉛酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの酸素を含む導電性材料、窒化チタン、窒化タンタルなどの窒素を含む導電性材料を用いてもよい。また、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料を組み合わせた積層構造とすることもできる。また、前述した金属元素を含む材料と、窒素を含む導電性材料を組み合わせた積層構造とすることもできる。また、前述した金属元素を含む材料、酸素を含む導電性材料、および窒素を含む導電性材料を組み合わせた積層構造とすることもできる。
光電変換素子220は、絶縁層102側から入射した光660を検出する。
画素111が有するトランジスタは、光電変換素子と重ねて設けてもよい。図21では、光電変換素子220の上方にトランジスタ241及びトランジスタ246を設けている。具体的には、トランジスタ241及びトランジスタ246を絶縁層108と絶縁層109を介して絶縁層107上に設けている。また、図21では、トランジスタ281の上方にトランジスタ289を設けている。
本実施の形態では、トランジスタ241、トランジスタ246、及びトランジスタ289をトップゲート構造のトランジスタとして例示しているが、ボトムゲート構造のトランジスタとしてもよい。
また、上記トランジスタとして、逆スタガ型のトランジスタや、順スタガ型のトランジスタを用いることも可能である。また、チャネルが形成される半導体層を2つのゲート電極で挟む構造の、デュアルゲート型のトランジスタを用いることも可能である。また、シングルゲート構造のトランジスタに限定されず、複数のチャネル形成領域を有するマルチゲート型トランジスタ、例えばダブルゲート型トランジスタとしてもよい。
また、上記トランジスタとして、プレーナ型、FIN型(フィン型)、TRI−GATE型(トライゲート型)などの、様々な構成のトランジスタを用いることが出来る。
上記トランジスタは、それぞれが同様の構造を有していてもよいし、異なる構造を有していてもよい。トランジスタのサイズ(例えば、チャネル長、およびチャネル幅)等は、各トランジスタで適宜調整することができる。
撮像装置100が有する複数のトランジスタを全て同じ構造とする場合は、それぞれのトランジスタを同じ工程で同時に作製することができる。
トランジスタ241は、ゲート電極として機能することができる電極243と、ソース電極またはドレイン電極の一方として機能することができる電極244と、ソース電極またはドレイン電極の他方として機能することができる電極245と、ゲート絶縁層として機能できる絶縁層117と、半導体層242と、を有する(図22参照。)。
なお、図21では、トランジスタ241のソース電極またはドレイン電極の他方として機能する電極と、トランジスタ246のソース電極またはドレイン電極の一方として機能することができる電極を、どちらも電極245を用いて形成している。ただし、本発明の一態様はこれに限定されない。トランジスタ241のソース電極またはドレイン電極の他方として機能する電極と、トランジスタ246のソース電極またはドレイン電極の一方として機能することができる電極を、それぞれ異なる電極を用いて形成してもよい。
絶縁層108は、酸素、水素、水、アルカリ金属、アルカリ土類金属等の不純物の拡散を防ぐ機能を有する絶縁膜を用いて形成することが好ましい。該絶縁膜としては、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化ガリウム、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム等がある。なお、該絶縁膜として、窒化シリコン、酸化ガリウム、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化アルミニウム等を用いることで、光電変換素子220側から拡散する不純物が、半導体層242へ到達することを抑制することができる。なお、絶縁層108は、スパッタリング法、CVD法、蒸着法、熱酸化法などにより形成することができる。絶縁層108は、これらの材料を単層で、もしくは積層して用いることができる。
絶縁層109は絶縁層102と同様の材料および方法で形成することができる。また、半導体層242として酸化物半導体を用いる場合、絶縁層108に化学量論的組成を満たす酸素よりも多くの酸素を含む絶縁層を用いて形成することが好ましい。化学量論的組成を満たす酸素よりも多くの酸素を含む絶縁層は、加熱により酸素の一部が脱離する。化学量論的組成を満たす酸素よりも多くの酸素を含む絶縁層は、TDS分析にて、酸素原子に換算しての酸素の脱離量が1.0×1018atoms/cm3以上、好ましくは3.0×1020atoms/cm3以上である絶縁層である。なお、上記TDS分析時における膜の表面温度としては100℃以上700℃以下、または100℃以上500℃以下の範囲が好ましい。
また、化学量論的組成を満たす酸素よりも多くの酸素を含む絶縁層は、絶縁層に酸素を添加する処理を行って形成することもできる。酸素を添加する処理は、酸素雰囲気下による熱処理や、イオン注入装置、イオンドーピング装置またはプラズマ処理装置を用いて行うことができる。酸素を添加するためのガスとしては、16O2もしくは18O2などの酸素ガス、亜酸化窒素ガスまたはオゾンガスなどを用いることができる。なお、本明細書では酸素を添加する処理を「酸素ドープ処理」ともいう。
トランジスタ241、トランジスタ246、トランジスタ289等の半導体層は、単結晶半導体、多結晶半導体、微結晶半導体、ナノクリスタル半導体、セミアモルファス半導体、非晶質半導体、等を用いて形成することができる。例えば、非晶質シリコンや、微結晶ゲルマニウム等を用いることができる。また、炭化シリコン、ガリウム砒素、酸化物半導体、窒化物半導体などの化合物半導体や、有機半導体等を用いることができる。
本実施の形態では、半導体層242として酸化物半導体を用いる例について説明する。また、本実施の形態では、半導体層242を、半導体層242a、半導体層242b、および半導体層242cの積層とする場合について説明する。
半導体層242a、半導体層242b、および半導体層242cは、InもしくはGaの一方、または両方を含む材料で形成する。代表的には、In−Ga酸化物(InとGaを含む酸化物)、In−Zn酸化物(InとZnを含む酸化物)、In−M−Zn酸化物(Inと、元素Mと、Znを含む酸化物。元素Mは、Al、Ti、Ga、Y、Zr、La、Ce、NdまたはHfから選ばれた1種類以上の元素で、Inよりも酸素との結合力が強い金属元素である。)がある。
半導体層242aおよび半導体層242cは、半導体層242bを構成する金属元素のうち、1種類以上の同じ金属元素を含む材料により形成されることが好ましい。このような材料を用いると、半導体層242aおよび半導体層242bとの界面、ならびに半導体層242cおよび半導体層242bとの界面に界面準位を生じにくくすることができる。よって、界面におけるキャリアの散乱や捕獲が生じにくく、トランジスタの電界効果移動度を向上させることが可能となる。また、トランジスタのしきい値電圧のばらつきを低減することが可能となる。よって、良好な電気特性を有する半導体装置を実現することが可能となる。
半導体層242aおよび半導体層242cの厚さは、3nm以上100nm以下、好ましくは3nm以上50nm以下とする。また、半導体層242bの厚さは、3nm以上200nm以下、好ましくは3nm以上100nm以下、さらに好ましくは3nm以上50nm以下とする。
また、半導体層242bがIn−M−Zn酸化物であり、半導体層242aおよび半導体層242cもIn−M−Zn酸化物であるとき、半導体層242aおよび半導体層242cをIn:M:Zn=x1:y1:z1[原子数比]、半導体層242bをIn:M:Zn=x2:y2:z2[原子数比]とすると、y1/x1がy2/x2よりも大きくなるように半導体層242a、半導体層242c、および半導体層242bを選択する。好ましくは、y1/x1がy2/x2よりも1.5倍以上大きくなるように半導体層242a、半導体層242c、および半導体層242bを選択する。さらに好ましくは、y1/x1がy2/x2よりも2倍以上大きくなるように半導体層242a、半導体層242c、および半導体層242bを選択する。より好ましくは、y1/x1がy2/x2よりも3倍以上大きくなるように半導体層242a、半導体層242cおよび半導体層242bを選択する。このとき、半導体層242bにおいて、y1がx1以上であるとトランジスタに安定した電気特性を付与できるため好ましい。ただし、y1がx1の3倍以上になると、トランジスタの電界効果移動度が低下してしまうため、y1はx1の3倍未満であると好ましい。半導体層242aおよび半導体層242cを上記構成とすることにより、半導体層242aおよび半導体層242cを、半導体層242bよりも酸素欠損が生じにくい層とすることができる。
なお、半導体層242aおよび半導体層242cがIn−M−Zn酸化物であるとき、InおよびMの和を100atomic%としたとき、Inと元素Mの原子数比率は好ましくはInが50atomic%未満、元素Mが50atomic%より大きく、さらに好ましくはInが25atomic%未満、元素Mが75atomic%より大きい。また、半導体層242bがIn−M−Zn酸化物であるとき、InおよびMの和を100atomic%としたとき、Inと元素Mの原子数比率は好ましくはInが25atomic%より大きく、元素Mが75atomic%未満、さらに好ましくはInが34atomic%より大きく、元素Mが66atomic%未満とする。
例えば、InまたはGaを含む半導体層242a、およびInまたはGaを含む半導体層242cとしてIn:Ga:Zn=1:3:2、1:3:4、1:3:6、1:6:4、または1:9:6などの原子数比のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物や、In:Ga=1:9などの原子数比のターゲットを用いて形成したIn−Ga酸化物を用いることができる。また、半導体層242bとしてIn:Ga:Zn=3:1:2、1:1:1または5:5:6などの原子数比のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物を用いることができる。なお、半導体層242aおよび半導体層242bの原子数比はそれぞれ、誤差として上記の原子数比のプラスマイナス20%の変動を含む。
半導体層242bを用いたトランジスタに安定した電気特性を付与するためには、半導体層242b中の不純物および酸素欠損を低減して高純度真性化し、半導体層242bを真性または実質的に真性と見なせる酸化物半導体層とすることが好ましい。また、少なくとも半導体層242b中のチャネル形成領域が真性または実質的に真性と見なせる半導体層とすることが好ましい。
なお、実質的に真性と見なせる酸化物半導体層とは、酸化物半導体層中のキャリア密度が、1×1017/cm3未満、1×1015/cm3未満、または1×1013/cm3未満である酸化物半導体層をいう。
また、図21では光電変換素子220としてp型半導体層221とn型半導体層223の間にi型半導体層222挟んで形成された光電変換素子を用いたが、光電変換素子220は図34に示すように積層型の構造を有してもよい。図34に示す光電変換素子220において、光電変換層297は電極268および電極298に挟まれている。光電変換素子220の一方の電極268は、コンタクトプラグ119等を介してトランジスタ241の有する電極245と電気的に接続される。光電変換層297としては、例えば後述する実施の形態4に示すセレン系半導体SSeを用いればよい。電極268および電極298は、例えば電極226で示す材料を用いればよい。また、電極268および電極298は異なる材料で形成してもよく、同一の材料で形成してもよい。なお、図37に示すように、画素領域251に用いるトランジスタを図37に示すトランジスタ281aおよびトランジスタ281bのように、周辺回路領域252に用いるトランジスタ281および282と同じ工程を用いて形成することもできる。
また、図38に示すように、半導体基板155を用いてp型のトランジスタ281と、n型のトランジスタ282と、光電変換素子220を形成してもよい。半導体基板155として、例えばシリコン基板を用いることができる。また例えば、光電変換素子220のカソードとしてn型半導体層157を用い、アノードとしてp型半導体層156を用いればよい。ここで、シリコン基板は光を透過しやすくするため研磨等を用いて薄く加工することが好ましい。
[酸化物半導体のエネルギーバンド構造]
ここで、半導体層242a、半導体層242b、および半導体層242cの積層により構成される半導体層242の機能およびその効果について、図23に示すエネルギーバンド構造図を用いて説明する。図23は、図22にC1−C2の一点鎖線で示す部位のエネルギーバンド構造図である。図23は、トランジスタ241のチャネル形成領域のエネルギーバンド構造を示している。
図23中、Ec382、Ec383a、Ec383b、Ec383c、Ec386は、それぞれ、絶縁層109、半導体層242a、半導体層242b、半導体層242c、絶縁層117の伝導帯下端のエネルギーを示している。
ここで、真空準位と伝導帯下端のエネルギーとの差(「電子親和力」ともいう。)は、真空準位と価電子帯上端のエネルギーとの差(イオン化ポテンシャルともいう。)からエネルギーギャップを引いた値となる。なお、エネルギーギャップは、分光エリプソメータ(HORIBA JOBIN YVON社 UT−300)を用いて測定できる。また、真空準位と価電子帯上端のエネルギー差は、紫外線光電子分光分析(UPS:Ultraviolet Photoelectron Spectroscopy)装置(PHI社 VersaProbe)を用いて測定できる。
スパッタリング法を用いて形成されるIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップおよび電子親和力の一例について説明する。原子数比がIn:Ga:Zn=1:3:2のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップは約3.5eV、電子親和力は約4.5eVである。また、原子数比がIn:Ga:Zn=1:3:4のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップは約3.4eV、電子親和力は約4.5eVである。また、原子数比がIn:Ga:Zn=1:3:6のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップは約3.3eV、電子親和力は約4.5eVである。また、原子数比がIn:Ga:Zn=1:6:2のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップは約3.9eV、電子親和力は約4.3eVである。また、原子数比がIn:Ga:Zn=1:6:8のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップは約3.5eV、電子親和力は約4.4eVである。また、原子数比がIn:Ga:Zn=1:6:10のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップは約3.5eV、電子親和力は約4.5eVである。また、原子数比がIn:Ga:Zn=1:1:1のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップは約3.2eV、電子親和力は約4.7eVである。また、原子数比がIn:Ga:Zn=3:1:2のターゲットを用いて形成したIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップは約2.8eV、電子親和力は約5.0eVである。なお、スパッタリング法により形成されるIn−Ga−Zn酸化物のエネルギーギャップおよび電子親和力は、スパッタリング法の成膜条件により、得られる値が変化することがある。
絶縁層109と絶縁層117は絶縁物であるため、Ec382とEc386は、Ec383a、Ec383b、およびEc383cよりも真空準位に近い(電子親和力が小さい)。
また、Ec383aは、Ec383bよりも真空準位に近い。具体的には、Ec383aは、Ec383bよりも0.05eV以上、0.07eV以上、0.1eV以上または0.15eV以上、かつ2eV以下、1eV以下、0.5eV以下または0.4eV以下真空準位に近いことが好ましい。
また、Ec383cは、Ec383bよりも真空準位に近い。具体的には、Ec383cは、Ec383bよりも0.05eV以上、0.07eV以上、0.1eV以上または0.15eV以上、かつ2eV以下、1eV以下、0.5eV以下または0.4eV以下真空準位に近いことが好ましい。
また、半導体層242aと半導体層242bとの界面近傍、および、半導体層242bと半導体層242cとの界面近傍では、混合領域が形成されるため、伝導帯下端のエネルギーは連続的に変化する。即ち、これらの界面において、準位は存在しないか、ほとんどない。
従って、当該エネルギーバンド構造を有する積層構造において、電子は半導体層242bを主として移動することになる。そのため、半導体層242aと絶縁層109との界面、または、半導体層242cと絶縁層117との界面に準位が存在したとしても、当該準位は電子の移動にほとんど影響しない。また、半導体層242aと半導体層242bとの界面、および半導体層242cと半導体層242bとの界面に準位が存在しないか、ほとんどないため、当該領域において電子の移動を阻害することもない。従って、上記酸化物半導体の積層構造を有するトランジスタ241は、高い電界効果移動度を実現することができる。
なお、図23に示すように、半導体層242aと絶縁層109の界面、および半導体層242cと絶縁層117の界面近傍には、不純物や欠陥に起因したトラップ準位390が形成され得るものの、半導体層242a、および半導体層242cがあることにより、半導体層242bと当該トラップ準位とを遠ざけることができる。
特に、本実施の形態に例示するトランジスタ241は、半導体層242bの上面と側面が半導体層242cと接し、半導体層242bの下面が半導体層242aと接して形成されている。このように、半導体層242bを半導体層242aと半導体層242cで覆う構成とすることで、上記トラップ準位の影響をさらに低減することができる。
ただし、Ec383aまたはEc383cと、Ec383bとのエネルギー差が小さい場合、半導体層242bの電子が該エネルギー差を越えてトラップ準位に達することがある。トラップ準位に電子が捕獲されることで、絶縁層の界面にマイナスの固定電荷が生じ、トランジスタのしきい値電圧はプラス方向にシフトしてしまう。
従って、Ec383a、およびEc383cと、Ec383bとのエネルギー差を、それぞれ0.1eV以上、好ましくは0.15eV以上とすると、トランジスタのしきい値電圧の変動が低減され、トランジスタの電気特性を良好なものとすることができるため、好ましい。
また、半導体層242a、および半導体層242cのバンドギャップは、半導体層242bのバンドギャップよりも広いほうが好ましい。
本発明の一態様によれば、電気特性のばらつきが少ないトランジスタを実現することができる。よって、電気特性のばらつきが少ない半導体装置を実現することができる。本発明の一態様によれば、信頼性の良好なトランジスタを実現することができる。よって、信頼性の良好な半導体装置を実現することができる。
また、酸化物半導体のバンドギャップは2eV以上あるため、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタは、オフ電流を極めて小さくすることができる。具体的には、チャネル幅1μm当たりのオフ電流を室温下において1×10−20A未満、好ましくは1×10−22A未満、さらに好ましくは1×10−24A未満とすることができる。すなわち、オンオフ比を20桁以上150桁以下とすることができる。
フォトダイオードの光電変換により得られた電荷を電荷蓄積領域に転送するトランジスタ、例えば図5のトランジスタ121およびトランジスタ125等において、転送効率を高めるためにチャネル幅を増大させる場合がある。このような場合においても、これらのトランジスタに酸化物半導体を用いることにより極めて小さいオフ電流を実現できるため、電荷蓄積領域の電荷、例えば図5のノードFD[n]やFD[n+1]に蓄積した電荷のリークを抑えることができる。よって、短い撮像時間を実現することができる。また、信頼性の高い撮像装置を実現することができる。
本発明の一態様によれば、消費電力が少ないトランジスタを実現することができる。よって、消費電力が少ない半導体装置を実現することができる。
また、酸化物半導体はバンドギャップが広いため、酸化物半導体を用いた半導体装置は使用できる環境の温度範囲が広い。本発明の一態様によれば、動作温度範囲が広い半導体装置を実現することができる。
なお、上述の3層構造は一例である。例えば、半導体層242aまたは半導体層242cの一方を形成しない2層構造としても構わない。
[酸化物半導体について]
ここで、半導体層242に適用可能な酸化物半導体について詳細に説明しておく。
本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「略平行」とは、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」とは、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
また、本明細書において、結晶が三方晶または菱面体晶である場合、六方晶系として表す。
酸化物半導体膜は、非単結晶酸化物半導体膜と単結晶酸化物半導体膜とに大別される。非単結晶酸化物半導体膜とは、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜、多結晶酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、非晶質酸化物半導体膜などをいう。半導体層として酸化物半導体を用いる場合は、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶酸化物半導体、微結晶酸化物半導体、nc−OS(nano Crystalline Oxide Semiconductor)、非晶質酸化物半導体などを用いることができる。
まずは、CAAC−OS膜について説明する。
CAAC−OS膜は、c軸配向した複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つである。
透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって、CAAC−OS膜の明視野像および回折パターンの複合解析像(高分解能TEM像ともいう。)を観察することで複数の結晶部を確認することができる。一方、高分解能TEM像によっても明確な結晶部同士の境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
試料面と略平行な方向から、CAAC−OS膜の断面の高分解能TEM像を観察すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、試料面と略垂直な方向から、CAAC−OS膜の平面の高分解能TEM像を観察すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnO4の結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnO4の結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に略垂直な方向を向いていることが確認できる。
なお、InGaZnO4の結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜は、不純物濃度の低い酸化物半導体膜である。不純物は、水素、炭素、シリコン、遷移金属元素などの酸化物半導体膜の主成分以外の元素である。特に、シリコンなどの、酸化物半導体膜を構成する金属元素よりも酸素との結合力の強い元素は、酸化物半導体膜から酸素を奪うことで酸化物半導体膜の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。また、鉄やニッケルなどの重金属、アルゴン、二酸化炭素などは、原子半径(または分子半径)が大きいため、酸化物半導体膜内部に含まれると、酸化物半導体膜の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。なお、酸化物半導体膜に含まれる不純物は、キャリアトラップやキャリア発生源となる場合がある。
また、CAAC−OS膜は、欠陥準位密度の低い酸化物半導体膜である。例えば、酸化物半導体膜中の酸素欠損は、キャリアトラップとなることや、水素を捕獲することによってキャリア発生源となることがある。
不純物濃度が低く、欠陥準位密度が低い(酸素欠損の少ない)ことを、高純度真性または実質的に高純度真性と呼ぶ。高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、キャリア発生源が少ないため、キャリア密度を低くすることができる。したがって、当該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、しきい値電圧がマイナスとなる電気特性(ノーマリーオンともいう。)になることが少ない。また、高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、キャリアトラップが少ない。そのため、当該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、電気特性の変動が小さく、信頼性の高いトランジスタとなる。なお、酸化物半導体膜のキャリアトラップに捕獲された電荷は、放出するまでに要する時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、不純物濃度が高く、欠陥準位密度が高い酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、電気特性が不安定となる場合がある。
また、CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。
次に、微結晶酸化物半導体膜について説明する。
微結晶酸化物半導体膜は、高分解能TEM像において、結晶部を確認することのできる領域と、明確な結晶部を確認することのできない領域と、を有する。微結晶酸化物半導体膜に含まれる結晶部は、1nm以上100nm以下、または1nm以上10nm以下の大きさであることが多い。特に、1nm以上10nm以下、または1nm以上3nm以下の微結晶であるナノ結晶(nc:nanocrystal)を有する酸化物半導体膜を、nc−OS(nanocrystalline Oxide Semiconductor)膜と呼ぶ。また、nc−OS膜は、例えば、高分解能TEM像では、結晶粒界を明確に確認できない場合がある。
nc−OS膜は、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OS膜は、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。したがって、nc−OS膜は、分析方法によっては、非晶質酸化物半導体膜と区別が付かない場合がある。例えば、nc−OS膜に対し、結晶部よりも大きい径のX線を用いるXRD装置を用いて構造解析を行うと、out−of−plane法による解析では、結晶面を示すピークが検出されない。また、nc−OS膜に対し、結晶部よりも大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子回折(制限視野電子回折ともいう。)を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。一方、nc−OS膜に対し、結晶部の大きさと近いか結晶部より小さいプローブ径の電子線を用いるナノビーム電子回折を行うと、スポットが観測される。また、nc−OS膜に対しナノビーム電子回折を行うと、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される場合がある。また、nc−OS膜に対しナノビーム電子回折を行うと、リング状の領域内に複数のスポットが観測される場合がある。
nc−OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも規則性の高い酸化物半導体膜である。そのため、nc−OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低くなる。ただし、nc−OS膜は、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、nc−OS膜は、CAAC−OS膜と比べて欠陥準位密度が高くなる。
次に、非晶質酸化物半導体膜について説明する。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶部を有さない酸化物半導体膜である。石英のような無定形状態を有する酸化物半導体膜が一例である。
非晶質酸化物半導体膜は、高分解能TEM像において結晶部を確認することができない。
非晶質酸化物半導体膜に対し、XRD装置を用いた構造解析を行うと、out−of−plane法による解析では、結晶面を示すピークが検出されない。また、非晶質酸化物半導体膜に対し、電子回折を行うと、ハローパターンが観測される。また、非晶質酸化物半導体膜に対し、ナノビーム電子回折を行うと、スポットが観測されず、ハローパターンが観測される。
なお、酸化物半導体膜は、nc−OS膜と非晶質酸化物半導体膜との間の物性を示す構造を有する場合がある。そのような構造を有する酸化物半導体膜を、特に非晶質ライク酸化物半導体(a−like OS:amorphous−like Oxide Semiconductor)膜と呼ぶ。
a−like OS膜は、高分解能TEM像において鬆(ボイドともいう。)が観察される場合がある。また、高分解能TEM像において、明確に結晶部を確認することのできる領域と、結晶部を確認することのできない領域と、を有する。a−like OS膜は、TEMによる観察程度の微量な電子照射によって、結晶化が起こり、結晶部の成長が見られる場合がある。一方、良質なnc−OS膜であれば、TEMによる観察程度の微量な電子照射による結晶化はほとんど見られない。
なお、a−like OS膜およびnc−OS膜の結晶部の大きさの計測は、高分解能TEM像を用いて行うことができる。例えば、InGaZnO4の結晶は層状構造を有し、In−O層の間に、Ga−Zn−O層を2層有する。InGaZnO4の結晶の単位格子は、In−O層を3層有し、またGa−Zn−O層を6層有する、計9層がc軸方向に層状に重なった構造を有する。よって、これらの近接する層同士の間隔は、(009)面の格子面間隔(d値ともいう。)と同程度であり、結晶構造解析からその値は0.29nmと求められている。そのため、高分解能TEM像における格子縞に着目し、格子縞の間隔が0.28nm以上0.30nm以下である箇所においては、それぞれの格子縞がInGaZnO4の結晶のa−b面に対応する。
また、酸化物半導体膜は、構造ごとに密度が異なる場合がある。例えば、ある酸化物半導体膜の組成がわかれば、該組成と同じ組成における単結晶の密度と比較することにより、その酸化物半導体膜の構造を推定することができる。例えば、単結晶の密度に対し、a−like OS膜の密度は78.6%以上92.3%未満となる。また、例えば、単結晶の密度に対し、nc−OS膜の密度およびCAAC−OS膜の密度は92.3%以上100%未満となる。なお、単結晶の密度に対し密度が78%未満となる酸化物半導体膜は、成膜すること自体が困難である。
上記について、具体例を用いて説明する。例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体膜において、菱面体晶構造を有する単結晶InGaZnO4の密度は6.357g/cm3となる。よって、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体膜において、a−like OS膜の密度は5.0g/cm3以上5.9g/cm3未満となる。また、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体膜において、nc−OS膜の密度およびCAAC−OS膜の密度は5.9g/cm3以上6.3g/cm3未満となる。
なお、同じ組成の単結晶が存在しない場合がある。その場合、任意の割合で組成の異なる単結晶を組み合わせることにより、所望の組成の単結晶に相当する密度を算出することができる。所望の組成の単結晶の密度は、組成の異なる単結晶を組み合わせる割合に対して、加重平均を用いて算出すればよい。ただし、密度は、可能な限り少ない種類の単結晶を組み合わせて算出することが好ましい。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、a−like OS膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
半導体層242a、半導体層242b、および半導体層242cに適用可能な酸化物半導体の一例として、インジウムを含む酸化物を挙げることができる。酸化物は、例えば、インジウムを含むと、キャリア移動度(電子移動度)が高くなる。また、酸化物半導体は、元素Mを含むと好ましい。元素Mは、好ましくは、アルミニウム、ガリウム、イットリウムまたはスズなどとする。そのほかの元素Mに適用可能な元素としては、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステンなどがある。ただし、元素Mとして、前述の元素を複数組み合わせても構わない場合がある。元素Mは、例えば、酸素との結合エネルギーが高い元素である。元素Mは、例えば、酸化物のエネルギーギャップを大きくする機能を有する元素である。また、酸化物半導体は、亜鉛を含むと好ましい。酸化物が亜鉛を含むと、例えば、酸化物を結晶化しやすくなる。
ただし、酸化物半導体は、インジウムを含む酸化物に限定されない。酸化物半導体は、例えば、亜鉛スズ酸化物、ガリウムスズ酸化物、ガリウム酸化物であっても構わない。
また酸化物半導体は、エネルギーギャップが大きい酸化物を用いる。酸化物半導体のエネルギーギャップは、例えば、2.5eV以上4.2eV以下、好ましくは2.8eV以上3.8eV以下、さらに好ましくは3eV以上3.5eV以下とする。
以下では、酸化物半導体中における不純物の影響について説明する。なお、トランジスタの電気特性を安定にするためには、酸化物半導体中の不純物濃度を低減し、低キャリア密度化および高純度化することが有効である。なお、酸化物半導体のキャリア密度は、1×1017個/cm3未満、1×1015個/cm3未満、または1×1013個/cm3未満とする。酸化物半導体中の不純物濃度を低減するためには、近接する膜中の不純物濃度も低減することが好ましい。
例えば、酸化物半導体中のシリコンは、キャリアトラップやキャリア発生源となる場合がある。そのため、酸化物半導体中のシリコン濃度を、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)において、1×1019atoms/cm3未満、好ましくは5×1018atoms/cm3未満、さらに好ましくは2×1018atoms/cm3未満とする。
また、酸化物半導体中に水素が含まれると、キャリア密度を増大させてしまう場合がある。酸化物半導体の水素濃度はSIMSにおいて、2×1020atoms/cm3以下、好ましくは5×1019atoms/cm3以下、より好ましくは1×1019atoms/cm3以下、さらに好ましくは5×1018atoms/cm3以下とする。また、酸化物半導体中に窒素が含まれると、キャリア密度を増大させてしまう場合がある。酸化物半導体の窒素濃度は、SIMSにおいて、5×1019atoms/cm3未満、好ましくは5×1018atoms/cm3以下、より好ましくは1×1018atoms/cm3以下、さらに好ましくは5×1017atoms/cm3以下とする。
また、酸化物半導体の水素濃度を低減するために、半導体層242と接する絶縁層109および絶縁層117の水素濃度を低減すると好ましい。絶縁層109および絶縁層117の水素濃度はSIMSにおいて、2×1020atoms/cm3以下、好ましくは5×1019atoms/cm3以下、より好ましくは1×1019atoms/cm3以下、さらに好ましくは5×1018atoms/cm3以下とする。また、酸化物半導体の窒素濃度を低減するために、絶縁層109および絶縁層117の窒素濃度を低減すると好ましい。絶縁層109および絶縁層117の窒素濃度は、SIMSにおいて、5×1019atoms/cm3未満、好ましくは5×1018atoms/cm3以下、より好ましくは1×1018atoms/cm3以下、さらに好ましくは5×1017atoms/cm3以下とする。
本実施の形態では、まず、絶縁層109上に半導体層242aを形成し、半導体層242a上に半導体層242bを形成する。
なお、酸化物半導体層の成膜には、スパッタ法を用いることが好ましい。スパッタ法としては、RFスパッタ法、DCスパッタ法、ACスパッタ法等を用いることができる。DCスパッタ法、またはACスパッタ法は、RFスパッタ法よりも均一性良く成膜することができる。
本実施の形態では、半導体層242aとして、In−Ga−Zn酸化物ターゲット(In:Ga:Zn=1:3:2)を用いて、スパッタリング法により厚さ20nmのIn−Ga−Zn酸化物を形成する。なお、半導体層242aに適用可能な構成元素および組成はこれに限られるものではない。
また、半導体層242a形成後に酸素ドープ処理を行ってもよい。
次に、半導体層242a上に、半導体層242bを形成する。本実施の形態では、半導体層242bとして、In−Ga−Zn酸化物ターゲット(In:Ga:Zn=1:1:1)を用いて、スパッタリング法により厚さ30nmのIn−Ga−Zn酸化物を形成する。なお、半導体層242bに適用可能な構成元素および組成はこれに限られるものではない。
また、半導体層242b形成後に酸素ドープ処理を行ってもよい。
次に、半導体層242aおよび半導体層242bに含まれる水分または水素などの不純物をさらに低減して、半導体層242aおよび半導体層242bを高純度化するために、加熱処理を行ってもよい。
例えば、減圧雰囲気下、窒素や希ガスなどの不活性雰囲気下、酸化性雰囲気下、又は超乾燥エア(CRDS(キャビティリングダウンレーザー分光法)方式の露点計を用いて測定した場合の水分量が20ppm(露点換算で−55℃)以下、好ましくは1ppm以下、好ましくは10ppb以下の空気)雰囲気下で、半導体層242aおよび半導体層242bに加熱処理を施す。なお、酸化性雰囲気とは、酸素、オゾンまたは窒化酸素などの酸化性ガスを10ppm以上含有する雰囲気をいう。また、不活性雰囲気とは、前述の酸化性ガスが10ppm未満であり、その他、窒素または希ガスで充填された雰囲気をいう。
また、加熱処理を行うことにより、不純物の放出と同時に絶縁層109に含まれる酸素を半導体層242aおよび半導体層242bに拡散させ、半導体層242aおよび半導体層242bの酸素欠損を低減することができる。なお、不活性ガス雰囲気で加熱処理した後に、酸化性ガスを10ppm以上、1%以上または10%以上含む雰囲気で加熱処理を行ってもよい。なお、加熱処理は、半導体層242bの形成後であれば、いつ行ってもよい。例えば、半導体層242bの選択的なエッチング後に加熱処理を行ってもよい。
加熱処理は、250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下で行えばよい。処理時間は24時間以内とする。24時間を超える加熱処理は生産性の低下を招くため好ましくない。
次に、半導体層242b上にレジストマスクを形成し、該レジストマスクを用いて、半導体層242aおよび半導体層242bの一部を選択的にエッチングする。この時、絶縁層109の一部がエッチングされ、絶縁層109に凸部が形成される場合がある。
半導体層242aおよび半導体層242bのエッチングは、ドライエッチング法でもウェットエッチング法でもよく、両方を用いてもよい。エッチング終了後、レジストマスクを除去する。
また、トランジスタ241は、半導体層242b上に、半導体層242bの一部と接して、電極244および電極245を有する。電極244および電極245(これらと同じ層で形成される他の電極または配線を含む)は、電極226と同様の材料および方法で形成することができる。
また、トランジスタ241は、半導体層242b、電極244、および電極245上に半導体層242cを有する。半導体層242cは、半導体層242b、電極244、および電極245の、それぞれの一部と接する。
本実施の形態では、半導体層242cを、In−Ga−Zn酸化物ターゲット(In:Ga:Zn=1:3:2)を用いたスパッタリング法により形成する。なお、半導体層242cに適用可能な構成元素および組成はこれに限られるものではない。例えば、半導体層242cとして酸化ガリウムを用いてもよい。また、半導体層242cに酸素ドープ処理を行ってもよい。
また、トランジスタ241は、半導体層242c上に絶縁層117を有する。絶縁層117はゲート絶縁層として機能することができる。絶縁層117は、絶縁層102と同様の材料及び方法で形成することができる。また、絶縁層117に酸素ドープ処理を行ってもよい。
半導体層242cおよび絶縁層117の形成後、絶縁層117上にマスクを形成し、半導体層242cおよび絶縁層117の一部を選択的にエッチングして、島状の半導体層242c、および島状の絶縁層117としてもよい。
また、トランジスタ241は、絶縁層117上に電極243を有する。電極243(これらと同じ層で形成される他の電極または配線を含む)は、電極226と同様の材料および方法で形成することができる。
本実施の形態では、電極243を電極243aと電極243bの積層とする例を示している。例えば、電極243aを窒化タンタルで形成し、電極243bを銅で形成する。電極243aがバリア層として機能し、銅元素の拡散を防ぐことができる。よって、信頼性の高い半導体装置を実現することができる。
また、トランジスタ241は、電極243を覆う絶縁層118を有する。絶縁層118は、絶縁層102と同様の材料及び方法で形成することができる。また、絶縁層117に酸素ドープ処理を行ってもよい。また、絶縁層118表面にCMP処理を行ってもよい。CMP処理を行うことにより、試料表面の凹凸を低減し、この後形成される絶縁層や導電層の被覆性を高めることができる。
また、絶縁層118上に絶縁層113を有する。絶縁層113は、絶縁層105と同様の材料および方法で形成することができる。また、絶縁層113表面にCMP処理を行ってもよい。CMP処理を行うことにより、試料表面の凹凸を低減し、この後形成される絶縁層や導電層の被覆性を高めることができる。また、絶縁層113および絶縁層118の一部に開口が形成されている。また、該開口中に、コンタクトプラグ114が形成されている。
また、絶縁層113の上に、配線261、配線265、および配線267(これらと同じ層で形成される他の電極または配線を含む)が形成されている。配線267は、絶縁層113及び絶縁層118に設けられた開口において、コンタクトプラグ114を介して電極249と電気的に接続されている。また、配線265は、絶縁層113及び絶縁層118に設けられた開口において、コンタクトプラグ114を介して電極244と電気的に接続されている。
また、撮像装置100は、配線261、配線265、および配線267(これらと同じ層で形成される他の電極または配線を含む)を覆って絶縁層115を有する。絶縁層115は、絶縁層105と同様の材料および方法で形成することができる。また、絶縁層115表面にCMP処理を行ってもよい。CMP処理を行うことにより、試料表面の凹凸を低減し、この後形成される絶縁層や導電層の被覆性を高めることができる。また、絶縁層115の一部に開口が形成されている。また、該開口中に、コンタクトプラグ114が形成されている。
また、絶縁層115の上に、配線263、および配線266(これらと同じ層で形成される他の電極または配線を含む)が形成されている。
なお、配線263、および配線266(これらと同じ層で形成される他の電極または配線を含む)は、それぞれが絶縁層中に形成された開口およびコンタクトプラグを介して、他層の配線または他層の電極と電気的に接続することができる。
また、配線263、および配線266を覆って絶縁層116を有する。絶縁層116は、絶縁層105と同様の材料および方法で形成することができる。また、絶縁層116表面にCMP処理を行ってもよい。
図21に示すトランジスタ241は、例えば、トランジスタ121相当する。光電変換素子220上に画素を構成するトランジスタを設けることで、平面視において光電変換素子220の占有面積を大きくすることができる。よって、撮像装置100の受光感度を高めることができる。また、解像度を高めても受光感度が低下しにくい撮像装置100を実現することができる。
周辺回路を構成するトランジスタの一例として、図21に示したトランジスタ281の拡大断面図を図24(A)に示す。また、図21に示したトランジスタ282の拡大断面図を図24(B)に示す。本実施の形態では、一例として、トランジスタ281がpチャネル型のトランジスタ、トランジスタ282がnチャネル型のトランジスタである場合について説明する。
トランジスタ281は、チャネルが形成されるi型半導体層283、p型半導体層285、絶縁層286、電極287、側壁288を有する。また、i型半導体層283中の側壁288と重なる領域に低濃度p型不純物領域284を有する。
トランジスタ281が有するi型半導体層283は、光電変換素子220が有するi型半導体層222と同一工程で同時に形成することができる。また、トランジスタ281が有するp型半導体層285は、光電変換素子220が有するp型半導体層221と同一工程で同時に形成することができる。
絶縁層286はゲート絶縁層として機能できる。また、電極287はゲート電極として機能できる。低濃度p型不純物領域284は、電極287形成後、側壁288形成前に、電極287をマスクとして用いて不純物元素を導入することにより形成することができる。すなわち、低濃度p型不純物領域284は、自己整合方式により形成することができる。なお、低濃度p型不純物領域284はp型半導体層285と同じ導電型を有し、導電型を付与する不純物の濃度がp型半導体層285よりも少ない。
トランジスタ282はトランジスタ281と同様の構成を有するが、低濃度p型不純物領域284とp型半導体層285に換えて、低濃度n型不純物領域294とn型半導体層295を有する点が異なる。
また、トランジスタ282が有するn型半導体層295は、光電変換素子220が有するn型半導体層223と同一工程で同時に形成することができる。また、トランジスタ281と同様に、低濃度n型不純物領域294は、自己整合方式により形成することができる。なお、低濃度n型不純物領域294はn型半導体層295と同じ導電型を有し、導電型を付与する不純物の濃度がn型半導体層295よりも少ない。
なお、本明細書等で開示された、金属膜、半導体膜、無機絶縁膜など様々な膜はスパッタ法やプラズマCVD法により形成することができるが、他の方法、例えば、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成してもよい。熱CVD法の例としてMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法やALD(Atomic Layer Deposition)法を使っても良い。
熱CVD法は、プラズマを使わない成膜方法のため、プラズマダメージにより欠陥が生成されることが無いという利点を有する。
熱CVD法は、原料ガスと酸化剤を同時にチャンバー内に送り、チャンバー内を大気圧または減圧下とし、基板近傍または基板上で反応させて基板上に堆積させることで成膜を行ってもよい。
また、ALD法は、チャンバー内を大気圧または減圧下とし、反応のための原料ガスが順次にチャンバーに導入され、そのガス導入の順序を繰り返すことで成膜を行ってもよい。例えば、それぞれのスイッチングバルブ(高速バルブとも呼ぶ)を切り替えて2種類以上の原料ガスを順番にチャンバーに供給し、複数種の原料ガスが混ざらないように第1の原料ガスと同時またはその後に不活性ガス(アルゴン、或いは窒素など)などを導入し、第2の原料ガスを導入する。なお、同時に不活性ガスを導入する場合には、不活性ガスはキャリアガスとなり、また、第2の原料ガスの導入時にも同時に不活性ガスを導入してもよい。また、不活性ガスを導入する代わりに真空排気によって第1の原料ガスを排出した後、第2の原料ガスを導入してもよい。第1の原料ガスが基板の表面に吸着して第1の層を成膜し、後から導入される第2の原料ガスと反応して、第2の層が第1の層上に積層されて薄膜が形成される。このガス導入順序を制御しつつ所望の厚さになるまで複数回繰り返すことで、段差被覆性に優れた薄膜を形成することができる。薄膜の厚さは、ガス導入順序を繰り返す回数によって調節することができるため、精密な膜厚調節が可能であり、微細なFETを作製する場合に適している。
MOCVD法やALD法などの熱CVD法は、これまでに記載した実施形態に開示された金属膜、半導体膜、無機絶縁膜など様々な膜を形成することができ、例えば、In−Ga−Zn−O膜を成膜する場合には、トリメチルインジウム、トリメチルガリウム、及びジメチル亜鉛を用いる。なお、トリメチルインジウムの化学式は、In(CH3)3である。また、トリメチルガリウムの化学式は、Ga(CH3)3である。また、ジメチル亜鉛の化学式は、Zn(CH3)2である。また、これらの組み合わせに限定されず、トリメチルガリウムに代えてトリエチルガリウム(化学式Ga(C2H5)3)を用いることもでき、ジメチル亜鉛に代えてジエチル亜鉛(化学式Zn(C2H5)2)を用いることもできる。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化ハフニウム膜を形成する場合には、溶媒とハフニウム前駆体化合物を含む液体ハフニウムアルコキシドや、テトラキスジメチルアミドハフニウム(TDMAH)などのハフニウムアミド)を気化させた原料ガスと、酸化剤としてオゾン(O3)の2種類のガスを用いる。なお、テトラキスジメチルアミドハフニウムの化学式はHf[N(CH3)2]4である。また、他の材料液としては、テトラキス(エチルメチルアミド)ハフニウムなどがある。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化アルミニウム膜を形成する場合には、溶媒とアルミニウム前駆体化合物を含む液体(トリメチルアルミニウム(TMA)など)を気化させた原料ガスと、酸化剤としてH2Oの2種類のガスを用いる。なお、トリメチルアルミニウムの化学式はAl(CH3)3である。また、他の材料液としては、トリス(ジメチルアミド)アルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、アルミニウムトリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート)などがある。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化シリコン膜を形成する場合には、ヘキサクロロジシランを被成膜面に吸着させ、吸着物に含まれる塩素を除去し、酸化性ガス(O2、一酸化二窒素)のラジカルを供給して吸着物と反応させる。
例えば、ALDを利用する成膜装置によりタングステン膜を成膜する場合には、WF6ガスとB2H6ガスを順次繰り返し導入して初期タングステン膜を形成し、その後、WF6ガスとH2ガスを同時に導入してタングステン膜を形成する。なお、B2H6ガスに代えてSiH4ガスを用いてもよい。
例えば、ALDを利用する成膜装置により酸化物半導体膜、例えばIn−Ga−Zn−O膜を成膜する場合には、In(CH3)3ガスとO3ガスを順次繰り返し導入してIn−O層を形成し、その後、Ga(CH3)3ガスとO3ガスを順次繰り返し導入してGaO層を形成し、更にその後Zn(CH3)2ガスとO3ガスを順次繰り返し導入してZnO層を形成する。なお、これらの層の順番はこの例に限らない。また、これらのガスを混ぜてIn−Ga−O層やIn−Zn−O層、Ga−Zn−O層などの混合化合物層を形成しても良い。なお、O3ガスに変えてAr等の不活性ガスでバブリングして得られたH2Oガスを用いても良いが、Hを含まないO3ガスを用いる方が好ましい。また、In(CH3)3ガスにかえて、In(C2H5)3ガスを用いても良い。また、Ga(CH3)3ガスにかえて、Ga(C2H5)3ガスを用いても良い。また、Zn(CH3)2ガスを用いても良い。
本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態4)
周辺回路及び画素回路に、OR回路、AND回路、NAND回路、及びNOR回路などの論理回路や、インバータ回路、バッファ回路、シフトレジスタ回路、フリップフロップ回路、エンコーダ回路、デコーダ回路、増幅回路、アナログスイッチ回路、積分回路、微分回路、及びメモリ素子などを適宜設けることができる。
本実施の形態では、図25(A)乃至図25(E)を用いて、周辺回路及び画素回路に用いることができるCMOS回路などの一例を示す。図25(A)乃至図25(E)に示す回路図において、酸化物半導体を用いたトランジスタであることを明示するために、酸化物半導体を用いたトランジスタの回路記号に「OS」の記載を付している。
図25(A)に示すCMOS回路は、pチャネル型のトランジスタ281とnチャネル型のトランジスタ282を直列に接続し、且つ、それぞれのゲートを接続した、いわゆるインバータ回路の構成例を示している。
図25(B)に示すCMOS回路は、pチャネル型のトランジスタ281とnチャネル型のトランジスタ282を並列に接続した、いわゆるアナログスイッチ回路の構成例を示している。
図25(C)に示す回路は、nチャネル型のトランジスタ289のソースまたはドレインの一方を、pチャネル型のトランジスタのゲートおよび容量素子257の一方の電極に接続した、いわゆるメモリ素子の構成例を示している。また、図25(D)に示す回路は、nチャネル型のトランジスタ289のソースまたはドレインの一方を、容量素子257の一方の電極に接続した、いわゆるメモリ素子の構成例を示している。
図25(C)および図25(D)に示す回路は、トランジスタ289のソースまたはドレインの他方から入力された電荷を、ノード256に保持することができる。トランジスタ289に酸化物半導体を用いたトランジスタを用いることで、長期間に渡ってノード256の電荷を保持することができる。また、トランジスタ281を、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタとしてもよい。
図25(E)に示す回路は、光センサの構成例を示している。図25(E)において、チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタ292のソースまたはドレインの一方はフォトダイオード291と電気的に接続され、トランジスタ292のソースまたはドレインの他方はノード254を介してトランジスタ293のゲートと電気的に接続されている。チャネルが形成される半導体層に酸化物半導体を用いたトランジスタ292は、オフ電流を極めて小さくすることができるため、受光した光量に応じて決定されるノード254の電位が変動しにくい。よって、ノイズの影響を受けにくい撮像装置を実現することができる。また、リニアリティが高い撮像装置を実現することができる。
図25(E)の回路図における、フォトダイオード291をセンサSISとしてもよい。
センサSISとしては、与えられる物理量を、素子を流れる電流量Isに変換できる素子であることが好ましい。あるいは、与えられる物理量を一度別の物理量に変換した上で、素子を流れる電流量に変換できる素子であることが好ましい。
センサSISにはさまざまなセンサを用いることができる。例えば、センサSISとして、温度センサ、光センサ、ガスセンサ、炎センサ、煙センサ、湿度センサ、圧力センサ、流量センサ、振動センサ、音声センサ、磁気センサ、放射線センサ、匂いセンサ、花粉センサ、加速度センサ、傾斜角センサ、ジャイロセンサ、方位センサ、電力センサなどを用いることができる。
例えば、センサSISとして、光センサを用いる場合は、上述したフォトダイオードや、フォトトランジスタを用いることが可能である。
また、センサSISとして、ガスセンサを用いる場合は、酸化スズなどの金属酸化物半導体にガスが吸着することによる抵抗の変化を検出する半導体式ガスセンサ、接触燃焼式ガスセンサ、固体電解質式ガスセンサなどを用いることが可能である。
また、一例として、図25(E)に示した光センサにおけるフォトダイオード291を、セレン系半導体SSeを有する光電変換素子とする回路図を図26(A)に示す。
セレン系半導体SSeを有する光電変換素子としては、電圧を印加することで1個の入射光子から複数の電子を取り出すことのできる、アバランシェ増倍という現象を利用して光電変換が可能な素子である。従って、セレン系半導体SSeを有する光電変換素子を用いた光センサでは、入射する光量に対する電子の増幅を大きく、高感度のセンサとすることができる。
セレン系半導体SSeとしては、非晶質性を有するセレン系半導体、あるいは結晶性を有するセレン系半導体を用いることができる。結晶性を有するセレン系半導体は、一例として、非晶質性を有するセレン系半導体を成膜後、熱処理することで得ればよい。なお結晶性を有するセレン系半導体の結晶粒径を画素ピッチより小さくすることで、画素ごとの特性ばらつきが低減し、得られる画像の画質が均一になり好ましい。
セレン系半導体SSeの中でも結晶性を有するセレン系半導体は、光吸収係数を広い波長帯域にわたって有するといった特性を有する。そのため、可視光や、紫外光に加えて、X線や、ガンマ線といった幅広い波長帯域の撮像素子として利用することができ、X線や、ガンマ線といった短い波長帯域の光を直接電荷に変換できる、所謂直接変換型の素子として用いることができる。
図26(B)には、図26(A)に示す回路構成の一部に対応する、断面構造の模式図である。図26(B)では、トランジスタM1、トランジスタM1に接続される電極EPix、セレン系半導体SSe、電極EVPD、及び基板Subを図示している。
電極EVPD、及び基板Subが設けられる側より、セレン系半導体SSeに向けて光を入射する。そのため電極EVPD、及び基板Subは透光性を有することが好ましい。電極EVPDとしては、インジウム錫酸化物を用い、基板Subとしては、ガラス基板を用いることができる。
セレン系半導体SSe、及びセレン系半導体SSeに積層して設ける電極EVPDは、画素ごとに形状を加工することなく用いることができる。形状を加工するための工程を削減することができるため、作製コストの低減、及び作製歩留まりの向上を図ることができる。
なお、セレン系半導体SSeは、一例として、カルコパイライト系半導体を挙げることができる。具体例としては、CuIn1−xGaxSe2(0≦x≦1)(CIGSと略記)を挙げることができる。CIGSは、蒸着法、スパッタリング法等を用いて形成することができる。
カルコパイライト系半導体であるセレン系半導体SSeは、数V(5乃至20V)程度の電圧を印加することで、アバランシェ増倍を発現できる。セレン系半導体SSeに電圧を印加して光の照射によって生じる信号電荷の移動における直進性を高めることができる。なおセレン系半導体SSeの膜厚は、1μm以下と薄くすることで、印加する電圧を小さくできる。
なおセレン系半導体SSeの膜厚が薄い場合、電圧印加時に暗電流が流れるが、上述したカルコパイライト系半導体であるCIGSに暗電流が流れることを防ぐための層(正孔注入障壁層)を設けることで、暗電流が流れることを抑制できる。正孔注入障壁層としては、酸化物半導体を用いればよく、一例としては酸化ガリウムを用いることができる。正孔注入障壁層の膜厚は、セレン系半導体SSeの膜厚より小さいことが好ましい。
図26(C)には、図26(B)とは異なる、断面構造の模式図である。図26(C)では、トランジスタM1、トランジスタM1に接続される電極EPix、セレン系半導体SSe、電極EVPD、及び基板Subの他に、正孔注入障壁層EOSを図示している。
以上説明したようにセンサとしてセレン系半導体SSeを用いることで、作製コストの低減、及び作製歩留まりの向上、画素ごとの特性ばらつき低減することができ、高感度のセンサとすることができる。
また、周辺回路に、図27(A)に示すシフトレジスタ回路1800とバッファ回路1900を組み合わせた回路を設けてもよい。また、周辺回路に、図27(B)に示すシフトレジスタ回路1810とバッファ回路1910とアナログスイッチ回路2100を組み合わせた回路を設けてもよい。各垂直出力線2110はアナログスイッチ回路2100によって選択され、出力信号を出力線2200に出力する。アナログスイッチ回路2100はシフトレジスタ回路1810とバッファ回路1910で順次選択することができる。
また、上記実施の形態に示した回路図において、配線137(OUT)に図28(A)、図28(B)、図28(C)に示すような積分回路が接続されていてもよい。当該回路によって、読み出し信号のS/N比を高めることができ、より微弱な光を検出することができる。すなわち、撮像装置の感度を高めることができる。
図28(A)は、演算増幅回路(OPアンプともいう)を用いた積分回路である。演算増幅回路の反転入力端子は、抵抗素子Rを介して配線137に接続される。演算増幅回路の非反転入力端子は、接地電位に接続される。演算増幅回路の出力端子は、容量素子Cを介して演算増幅回路の反転入力端子に接続される。
図28(B)は、図28(A)とは異なる構成の演算増幅回路を用いた積分回路である。演算増幅回路の反転入力端子は、抵抗素子Rと容量素子C1を介して配線137(OUT)に接続される。演算増幅回路の非反転入力端子は、接地電位に接続される。演算増幅回路の出力端子は、容量素子C2を介して演算増幅回路の反転入力端子に接続される。
図28(C)は、図28(A)および図28(B)とは異なる構成の演算増幅回路を用いた積分回路である。演算増幅回路の非反転入力端子は、抵抗素子Rを介して配線137に接続される。演算増幅回路の出力端子は、演算増幅回路の反転入力端子に接続される。なお、抵抗素子Rと容量素子Cは、CR積分回路を構成する。また、演算増幅回路はユニティゲインバッファを構成する。
本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態5)
本実施の形態では、上記実施の形態に示したトランジスタに用いることができるトランジスタの構成例について、図29乃至図31を用いて説明する。
〔ボトムゲート型トランジスタ〕
図29(A1)に例示するトランジスタ410は、ボトムゲート型のトランジスタの1つであるチャネル保護型のトランジスタである。トランジスタ410は、半導体層242のチャネル形成領域上に、チャネル保護層として機能できる絶縁層209を有する。絶縁層209は、絶縁層117と同様の材料および方法により形成することができる。電極244の一部、および電極245の一部は、絶縁層209上に形成される。
チャネル形成領域上に絶縁層209を設けることで、電極244および電極245の形成時に生じる半導体層242の露出を防ぐことができる。よって、電極244および電極245の形成時に半導体層242の薄膜化を防ぐことができる。本発明の一態様によれば、電気特性の良好なトランジスタを実現することができる。
図29(A2)に示すトランジスタ411は、絶縁層118上にバックゲート電極として機能できる電極213を有する点が、トランジスタ410と異なる。電極213は、電極243と同様の材料および方法で形成することができる。
一般に、バックゲート電極は導電層で形成され、ゲート電極とバックゲート電極で半導体層のチャネル形成領域を挟むように配置される。よって、バックゲート電極は、ゲート電極と同様に機能させることができる。バックゲート電極の電位は、ゲート電極と同電位としてもよいし、GND電位や、任意の電位としてもよい。また、バックゲート電極の電位をゲート電極と連動させず独立して変化させることで、トランジスタのしきい値電圧を変化させることができる。
電極243および電極213は、どちらもゲート電極として機能することができる。よって、絶縁層117、絶縁層209、および絶縁層118は、ゲート絶縁層として機能することができる。
なお、電極243または電極213の一方を、「ゲート電極」という場合、他方を「バックゲート電極」という場合がある。例えば、トランジスタ411において、電極213を「ゲート電極」と言う場合、電極243を「バックゲート電極」と言う場合がある。また、電極213を「ゲート電極」として用いる場合は、トランジスタ411をトップゲート型のトランジスタの一種と考えることができる。また、電極243および電極213のどちらか一方を、「第1のゲート電極」といい、他方を「第2のゲート電極」という場合がある。
半導体層242を挟んで電極243および電極213を設けることで、更には、電極243および電極213を同電位とすることで、半導体層242においてキャリアの流れる領域が膜厚方向においてより大きくなるため、キャリアの移動量が増加する。この結果、トランジスタ411のオン電流が大きくなる共に、電界効果移動度が高くなる。
したがって、トランジスタ411は、占有面積に対して大きいオン電流を有するトランジスタである。すなわち、求められるオン電流に対して、トランジスタ411の占有面積を小さくすることができる。本発明の一態様によれば、トランジスタの占有面積を小さくすることができる。よって、本発明の一態様によれば、集積度の高い半導体装置を実現することができる。
また、ゲート電極とバックゲート電極は導電層で形成されるため、トランジスタの外部で生じる電界が、チャネルが形成される半導体層に作用しないようにする機能(特に静電気に対する静電遮蔽機能)を有する。
また、電極243および電極213は、それぞれが外部からの電界を遮蔽する機能を有するため、絶縁層109側もしくは電極213上方に生じる荷電粒子等の電荷が半導体層242のチャネル形成領域に影響しない。この結果、ストレス試験(例えば、ゲートに負の電荷を印加する−GBT(Gate Bias−Temperature)ストレス試験)の劣化が抑制されると共に、異なるドレイン電圧におけるオン電流の立ち上がり電圧の変動を抑制することができる。なお、この効果は、電極243および電極213が、同電位、または異なる電位の場合において生じる。
なお、BTストレス試験は加速試験の一種であり、長期間の使用によって起こるトランジスタの特性変化(すなわち、経年変化)を、短時間で評価することができる。特に、BTストレス試験前後におけるトランジスタのしきい値電圧の変動量は、信頼性を調べるための重要な指標となる。BTストレス試験前後において、しきい値電圧の変動量が少ないほど、信頼性が高いトランジスタであるといえる。
また、電極243および電極213を有し、且つ電極243および電極213を同電位とすることで、しきい値電圧の変動量が低減される。このため、複数のトランジスタにおける電気特性のばらつきも同時に低減される。
また、バックゲート電極を有するトランジスタは、ゲートに正の電荷を印加する+GBTストレス試験前後におけるしきい値電圧の変動も、バックゲート電極を有さないトランジスタより小さい。
また、バックゲート電極側から光が入射する場合に、バックゲート電極を、遮光性を有する導電膜で形成することで、バックゲート電極側から半導体層に光が入射することを防ぐことができる。よって、半導体層の光劣化を防ぎ、トランジスタのしきい値電圧がシフトするなどの電気特性の劣化を防ぐことができる。
本発明の一態様によれば、信頼性の良好なトランジスタを実現することができる。また、信頼性の良好な半導体装置を実現することができる。
図29(B1)に例示するトランジスタ420は、ボトムゲート型のトランジスタの1つであるチャネル保護型のトランジスタである。トランジスタ420は、トランジスタ410とほぼ同様の構造を有しているが、絶縁層209が半導体層242を覆っている点が異なる。また、半導体層242と重なる絶縁層209の一部を選択的に除去して形成した開口部において、半導体層242と電極244が電気的に接続している。また、半導体層242と重なる絶縁層209の一部を選択的に除去して形成した開口部において、半導体層242と電極245が電気的に接続している。絶縁層209の、チャネル形成領域と重なる領域は、チャネル保護層として機能できる。
図29(B2)に示すトランジスタ421は、絶縁層118上にバックゲート電極として機能できる電極213を有する点が、トランジスタ420と異なる。
絶縁層209を設けることで、電極244および電極245の形成時に生じる半導体層242の露出を防ぐことができる。よって、電極244および電極245の形成時に半導体層242の薄膜化を防ぐことができる。
また、トランジスタ420およびトランジスタ421は、トランジスタ410およびトランジスタ411よりも、電極244と電極243の間の距離と、電極245と電極243の間の距離が長くなる。よって、電極244と電極243の間に生じる寄生容量を小さくすることができる。また、電極245と電極243の間に生じる寄生容量を小さくすることができる。本発明の一態様によれば、電気特性の良好なトランジスタを実現できる。
〔トップゲート型トランジスタ〕
図30(A1)に例示するトランジスタ430は、トップゲート型のトランジスタの1つである。トランジスタ430は、絶縁層109の上に半導体層242を有し、半導体層242および絶縁層109上に、半導体層242の一部に接する電極244および半導体層242の一部に接する電極245を有し、半導体層242、電極244、および電極245上に絶縁層117を有し、絶縁層117上に電極243を有する。
トランジスタ430は、電極243および電極244、並びに、電極243および電極245が重ならないため、電極243および電極244間に生じる寄生容量、並びに、電極243および電極245間に生じる寄生容量を小さくすることができる。また、電極243を形成した後に、電極243をマスクとして用いて不純物元素255を半導体層242に導入することで、半導体層242中に自己整合(セルフアライメント)的に不純物領域を形成することができる(図30(A3)参照)。本発明の一態様によれば、電気特性の良好なトランジスタを実現することができる。
なお、不純物元素255の導入は、イオン注入装置、イオンドーピング装置またはプラズマ処理装置を用いて行うことができる。
不純物元素255としては、例えば、第13族元素または第15族元素のうち、少なくとも一種類の元素を用いることができる。また、半導体層242に酸化物半導体を用いる場合は、不純物元素255として、希ガス、水素、および窒素のうち、少なくとも一種類の元素を用いることも可能である。
図30(A2)に示すトランジスタ431は、電極213および絶縁層217を有する点がトランジスタ430と異なる。トランジスタ431は、絶縁層109の上に形成された電極213を有し、電極213上に形成された絶縁層217を有する。前述した通り、電極213は、バックゲート電極として機能することができる。よって、絶縁層217は、ゲート絶縁層として機能することができる。絶縁層217は、絶縁層205と同様の材料および方法により形成することができる。
トランジスタ411と同様に、トランジスタ431は、占有面積に対して大きいオン電流を有するトランジスタである。すなわち、求められるオン電流に対して、トランジスタ431の占有面積を小さくすることができる。本発明の一態様によれば、トランジスタの占有面積を小さくすることができる。よって、本発明の一態様によれば、集積度の高い半導体装置を実現することができる。
図30(B1)に例示するトランジスタ440は、トップゲート型のトランジスタの1つである。トランジスタ440は、電極244および電極245を形成した後に半導体層242を形成する点が、トランジスタ430と異なる。また、図30(B2)に例示するトランジスタ441は、電極213および絶縁層217を有する点が、トランジスタ440と異なる。トランジスタ440およびトランジスタ441において、半導体層242の一部は電極244上に形成され、半導体層242の他の一部は電極245上に形成される。
トランジスタ411と同様に、トランジスタ441は、占有面積に対して大きいオン電流を有するトランジスタである。すなわち、求められるオン電流に対して、トランジスタ441の占有面積を小さくすることができる。本発明の一態様によれば、トランジスタの占有面積を小さくすることができる。よって、本発明の一態様によれば、集積度の高い半導体装置を実現することができる。
トランジスタ440およびトランジスタ441も、電極243を形成した後に、電極243をマスクとして用いて不純物元素255を半導体層242に導入することで、半導体層242中に自己整合的に不純物領域を形成することができる。本発明の一態様によれば、電気特性の良好なトランジスタを実現することができる。また、本発明の一態様によれば、集積度の高い半導体装置を実現することができる。
〔s−channel型トランジスタ〕
図31に例示するトランジスタ450は、半導体層242bの上面及び側面が半導体層242aに覆われた構造を有する。図31(A)はトランジスタ450の上面図である。図31(B)は、図31(A)中のX1−X2の一点鎖線で示した部位の断面図(チャネル長方向の断面図)である。図31(C)は、図31(A)中のY1−Y2の一点鎖線で示した部位の断面図(チャネル幅方向の断面図)である。
絶縁層109に設けた凸部上に半導体層242aを設けることによって、半導体層242bの側面も電極243で覆うことができる。すなわち、トランジスタ450は、電極243の電界によって、半導体層242bを電気的に取り囲むことができる構造を有している。このように、導電膜の電界によって、半導体を電気的に取り囲むトランジスタの構造を、surrounded channel(s−channel)構造とよぶ。また、s−channel構造を有するトランジスタを、「s−channel型トランジスタ」もしくは「s−channelトランジスタ」ともいう。
s−channel構造では、半導体層242bの全体(バルク)にチャネルが形成される場合がある。s−channel構造では、トランジスタのドレイン電流を大きくすることができ、さらに大きいオン電流を得ることができる。また、電極243の電界によって、半導体層242bに形成されるチャネル形成領域の全領域を空乏化することができる。したがって、s−channel構造では、トランジスタのオフ電流をさらに小さくすることができる。
なお、絶縁層109の凸部を高くし、また、チャネル幅を小さくすることで、s−channel構造によるオン電流の増大効果、オフ電流の低減効果などをより高めることができる。また、半導体層242bの形成時に、露出する半導体層242aを除去してもよい。この場合、半導体層242aと半導体層242bの側面が揃う場合がある。
また、図32に示すトランジスタ451のように、半導体層242の下方に、絶縁層を介して電極213を設けてもよい。図32(A)はトランジスタ451の上面図である。図32(B)は、図32(A)中のX1−X2の一点鎖線で示した部位の断面図である。図32(C)は、図32(A)中のY1−Y2の一点鎖線で示した部位の断面図である。
本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様に係る撮像装置を用いた電子機器の一例について説明する。
本発明の一態様に係る撮像装置を用いた電子機器として、テレビ、モニタ等の表示装置、照明装置、デスクトップ型或いはノート型のパーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記憶された静止画又は動画を再生する画像再生装置、ポータブルCDプレーヤ、ラジオ、テープレコーダ、ヘッドホンステレオ、ステレオ、ナビゲーションシステム、置き時計、壁掛け時計、コードレス電話子機、トランシーバ、携帯電話、自動車電話、携帯型ゲーム機、タブレット型端末、パチンコ機などの大型ゲーム機、電卓、携帯情報端末、電子手帳、電子書籍端末、電子翻訳機、音声入力機器、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、電気シェーバ、電子レンジ等の高周波加熱装置、電気炊飯器、電気洗濯機、電気掃除機、温水器、扇風機、毛髪乾燥機、エアコンディショナー、加湿器、除湿器などの空調設備、食器洗い器、食器乾燥器、衣類乾燥器、布団乾燥器、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、電気冷凍冷蔵庫、DNA保存用冷凍庫、懐中電灯、チェーンソー等の工具、煙感知器、透析装置等の医療機器、ファクシミリ、プリンタ、プリンタ複合機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、自動販売機などが挙げられる。さらに、誘導灯、信号機、ベルトコンベア、エレベータ、エスカレータ、産業用ロボット、電力貯蔵システム、電力の平準化やスマートグリッドのための蓄電装置等の産業機器が挙げられる。また、燃料を用いたエンジンや、非水系二次電池からの電力を用いて電動機により推進する移動体なども、電子機器の範疇に含まれるものとする。上記移動体として、例えば、電気自動車(EV)、内燃機関と電動機を併せ持ったハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、これらのタイヤ車輪を無限軌道に変えた装軌車両、電動アシスト自転車を含む原動機付自転車、自動二輪車、電動車椅子、ゴルフ用カート、小型又は大型船舶、潜水艦、ヘリコプター、航空機、ロケット、人工衛星、宇宙探査機や惑星探査機、宇宙船などが挙げられる。
図33(A)はビデオカメラであり、第1筐体941、第2筐体942、表示部943、操作キー944、レンズ945、接続部946等を有する。操作キー944およびレンズ945は第1筐体941に設けられており、表示部943は第2筐体942に設けられている。そして、第1筐体941と第2筐体942とは、接続部946により接続されており、第1筐体941と第2筐体942の間の角度は、接続部946により変更が可能である。表示部943における映像を、接続部946における第1筐体941と第2筐体942との間の角度に従って切り替える構成としても良い。レンズ945の焦点となる位置には本発明の一態様の撮像装置を備えることができる。
図33(B)は携帯電話であり、筐体951に、表示部952、マイク957、スピーカー954、カメラ959、入出力端子956、操作用のボタン955等を有する。カメラ959には本発明の一態様の撮像装置を用いることができる。
図33(C)はデジタルカメラであり、筐体921、シャッターボタン922、マイク923、発光部927、レンズ925等を有する。レンズ925の焦点となる位置には本発明の一態様の撮像装置を備えることができる。
図33(D)は携帯型ゲーム機であり、筐体901、筐体902、表示部903、表示部904、マイク905、スピーカー906、操作キー907、スタイラス908、カメラ909等を有する。なお、図33(D)に示した携帯型ゲーム機は、2つの表示部903と表示部904とを有しているが、携帯型ゲーム機が有する表示部の数は、これに限定されない。カメラ909には本発明の一態様の撮像装置を用いることができる。
図33(E)は腕時計型の情報端末であり、筐体931、表示部932、リストバンド933、カメラ939等を有する。表示部932はタッチパネルとなっていてもよい。カメラ939には本発明の一態様の撮像装置を用いることができる。
図33(F)は携帯データ端末であり、第1筐体911、表示部912、カメラ919等を有する。表示部912が有するタッチパネル機能により情報の入出力を行うことができる。カメラ919には本発明の一態様の撮像装置を用いることができる。
なお、本発明の一態様の撮像装置を具備していれば、上記で示した電子機器に特に限定されないことは言うまでもない。
本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。