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JP6587535B2 - 車両用エアコンの配管構造 - Google Patents
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本発明は、車両用エアコンの配管構造に関し、より詳しくは、天井に配置された車両用エアコンの配管構造に関する。
特許文献1には、車両の天井中央部に熱交換器を内蔵したエアコンを配置した構成が開示されている。この場合、エアコンから延びる配管類、とくに、熱交換器に冷媒を循環させるためのリキッドチューブとサクションチューブは、ピラーに沿って下方に延ばされ、車体の下方を経て、エンジンルーム等に配置されたコンプレッサに導かれる。
一方、車両には、特許文献2に示されるように、非常時の乗員の頭部保護のために、カーテンエアバッグが装備されることがある。カーテンエアバッグは、車両のルーフサイドレールに沿って配置される。
カーテンエアバッグは、車両のピラー(たとえばセンターピラー)近傍においては、ピラーガーニッシュやルーフヘッドライニングといった車室内壁とピラーインナパネルとの間の狭空間を車両前後方向に延びるように配置される。
カーテンエアバッグは、車両前後方向について切れ目なく、かつ、非常時に速やかにカーテン状に展開する必要があり、センターピラーが位置する部位においても、問題なく展開する必要があるので、カーテンエアバッグが装備された車両の天井中央部にエアコンを設ける場合、ピラーが位置する部位において、リキッドチューブとサクションチューブは、カーテンエアバッグよりも上位を通るように配管する必要がある。
しかしながら、何らの手当を施さないと、車両のピラー近傍において、リキッドチューブとサクションチューブよりもカーテンエアバッグが下位とならざるをえず、特に、天井が低い車両においては、カーテンエアバッグの位置が乗員の頭部に近づきすぎたり、ドア開口の上縁よりも下位となって車室内意匠の見映えが悪化するといった問題が生じる。
特開昭62−55213号公報 特開2008−62754号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、車両のピラー近傍において、カーテンエアバッグを適正な位置に配置することができ、かつ、不都合なく天井配置のエアコンを装備することが可能な車両用エアコンの配管構造を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
本発明によって提供される車両用エアコンの配管構造は、ピラーインナパネルと車室内壁との間に配置され、前記車室内壁を車室内側へ押し開きながら下方へ展開することができるカーテンエアバッグと、ルーフに設けたエアコンに一端が接続され、前記カーテンエアバッグの背後を通る配管と、を含み、前記配管の長手方向の一部を前記ピラーインナパネルに形成した凹部または開口内に位置させ、前記カーテンエアバッグの背後に、前記凹部または開口、および当該凹部または開口内に位置させた前記配管を跨ぐとともに、前記カーテンエアバッグの展開方向を規制するバックアップ部材を設けたことを特徴とする。
このような構成においては、エアコンの配管は、カーテンエアバッグの背後を通るので、エアコンの配管がカーテンエアバッグの展開を阻害することはない。また、カーテンエアバッグの背後を通るエアコンの配管は、ピラーインナパネルに形成した凹部または開口内に位置させられるので、カーテンエアバッグの位置を、乗員の頭部からの適切な距離に設定することができる。さらに、ピラーインナパネルに形成した凹部または開口、および当該凹部または開口内に位置させた配管を跨ぐバックアップ部材を設けているので、このバックアップ部材が、凹部または開口を形成したピラーインナパネルを補強するとともに、カーテンエアバッグを、ピラーガーニッシュ等に干渉しないように、適正に下方に展開させることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
本発明に係る車両用エアコンの配管構造を採用した車両の一例を車両左側から透視して示す説明図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図2に示す構造を分解して斜視図である。 図2のIV-IV線に沿う断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施形態に係る車両用エアコンのドレイン構造を示す。
図1は、カーテンエアバッグ200が装備され、天井にエアコン100が設置された車両を車両の左側から見た透視図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図であり、車両左側のセンターピラー420の横断面を示す。図3は、図2に示す構造の分解斜視図を示す。図4は、図2のIV-IV線に沿う断面図である。これらの図において、UPRは車両上方を、FRは車両前方を、LHは車両右方を、それぞれ示す。
図2に示すように、センターピラー420と対応する断面において、車両は、ルーフ部300と、その側方につながって下方に延びるピラー部400とを有する。ルーフ部300は、ルーフアウタパネル310とルーフインナパネル320とからなる車体剛性部材と、ルーフインナパネル320の内側において車室内壁600を構成するルーフヘッドライニング350とを含む。ルーフヘッドライニング350は、たとえば、樹脂成形物である。ピラー部400は、上記ルーフアウタパネル310とルーフインナパネル320につながるルーフサイドレール410と一体となったピラーアウタパネル421とピラーインナパネル422とを含む車体剛性部材としてのピラー420と、ピラーインナパネル422の車室内側を所定の空間を空けて覆って車室内600壁を構成するピラーガーニッシュ430とを含む。ピラーガーニッシュ430は、たとえば、樹時成形物である。ピラーアウタパネル421とピラーインナパネル422とは、互いに接合されて閉断面を構成している。また、ルーフヘッドライニング350の車幅方向の端末部351は、ピラーガーニッシュ430の上端部431に係合しつつ、当該ピラーガーニッシュ430よりも車幅方向外側に延入させられている。
図1および図2に示すように、エアコン100は、前後方向においてセンターピラー420の位置と対応するように、ルーフインナパネル320とルーフヘッドライニング350との間において、車幅方向中央に配置されている。エアコン100は、熱交換器(図示略)やファン(図示略)を有し、吸い込み口(図示略)から吸い込んだ車室内の空気を熱交換器に通して冷し、もしくは熱して吹き出し口(図示略)から吹き出す。エアコン100には、エンジンルームに配置したコンプレッサ(図示略)と熱交換機(図示略)との間に冷媒を循環させるための配管、すなわち、リキッドチューブ110とサクションチューブ120とが接続され、かつ、冷房時に凝結によって生じる水を排出するためのドレイン配管140が接続されている。
リキッドチューブ110とサクションチューブ120は、エアコン100から車幅方向にルーフインナパネル320に沿って延び、車両側部で下方に折れ曲がってセンターピラー420に沿って下方に延び、フロアパネル500の下方に沿ってエンジンルームのコンプレッサ(図示略)に至るが、本発明はこれらリキッドチケューブとサクションチューブの配管構造に特徴があり、かかる特徴的構成については、後述する。
カーテンエアバッグ200は、エアバッグ要素(図示略)が筒状に折り畳まれたものであって、ルーフサイドレール410に沿って前後方向に延びるように配置されており、センターピラー420に対応する部位においては、ピラーインナパネル422とルーフヘッドライニング350との間の空間内に位置する。
図2〜図4に良く表れているように、ピラーインナパネル422には、これを部分的に車幅方向外方に凹入させることにより、凹部424が形成されている。この凹部424が形成される範囲は、車体前後方向については、車体前後方向に並ぶリキッドチューブ110とサクションチューブ120とオーバラップする範囲であり、車幅方向については、カーテンエアバッグ200と略オーバラップする範囲である。この凹部424内には、カーテンエアバッグ200の背後(車幅方向外側)を迂回するように屈曲させられたリキッドチューブ110とサクションチューブ120の上記屈曲部分111,121が部分的に配置されている。なお、本実施形態では、ピラーインナパネル422に凹部424を設けたが、この凹部424に代えて、開口を設け、この開口内にカーテンエアバッグ200の背後を迂回するように屈曲させられたリキッドチューブ110とサクションチューブ120の屈曲部分111,121を配置するようにしてもよい。
図2〜図4において符号210は、カーテンエアバッグ200とピラーインナパネル422との間において、カーテンエアバッグ200を車幅方向外側から抱き抱えるようにして配置された断面略U字状部分211を有する板金製のバックアップ部材である。このバックアップ部材210は、カーテンエアバッグ200の展開方向を略車室に向けた方向に規制し、硬質のピラーガーニッシュ430がカーテンエアバッグ200の展開の障害となることを回避する。
バックアップ部材210は、上記した断面略U字状部分211がピラーインナパネル422の凹部424およびその内部に位置するリキッドチューブ110とサクションチューブ120の屈曲部分111,121を車体前後方向に跨ぐようにして、前部212と後部213とがピラーインナパネル422の一般部の内面に溶接等によって接続されている。このバックアップ部材210は、断面略U字状部分211を有することから、その剛性が高く、その前後部がピラーインナパネル422に接続されることにより、凹部424が形成されることによるピラーインナパネル422の強度低下を補償する補強部材としての役割をも有する。なお、凹部424に代えて、ピラーインナパネル422に開口を設けてその内部にリキッドチューブ110とサクションチューブ120の屈曲部分111,121を配置する場合にも、同様にして、バックアップ部材210を設けることができる。
次に、上記構成の車両用エアコンの配管構造の作用について、説明する。
リキッドチューブ110とサクションチューブ120は、カーテンエアバッグ200およびバックアップ部材210の背後を通るので、非常時にカーテンエアバッグ200が展開しようとすると、バックアップ部材210によって方向が規制された展開力が問題なくルーフヘッドライニング350に対し、下向きに作用する。ルーフヘッドライニング350は、樹脂成形物といった比較的軟質の部材で形成されており、しかも、その車幅方向の端末はピラーガーニッシュ430の上端に係合させられているだけであるので、カーテンエアバッグ200は、図2に仮想線で示すように、その展開力によってルーフヘッドライニング350を下方に押し開き、車室内に展開することができる。
リキッドチューブ110とサクションチューブ120は、カーテンエアバッグ200の背後を迂回する屈曲部分111,121がピラーインナパネル422の凹部424内に配置されているので、カーテンエアバッグ200の位置を、乗員の頭部に近づきすぎることのない、適切な距離に設定することができる。
さらに、バックアップ部材210は、その前後部がピラーインナパネル422に接続されることにより、凹部424が形成されることによるピラーインナパネル422の強度低下を補償する補強部材としての役割をも有する。
以上により、車両のピラー近傍において、カーテンエアバッグ200を適正な位置に配置することができ、かつ、不都合なくルーフ部300にエアコンを装備することが可能となる。
もちろん、この発明の範囲は上記した実施形態に限定されることはなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。
A1 配管構造
100 エアコン
110 リキッドチューブ
111 屈曲部分
120 サクションチューブ
121 屈曲部分
130 ドレインポート
140 ドレイン配管
200 カーテンエアバッグ
210 バックアップ部材
211 断面略U字状部分
212 前部
213 後部
300 ルーフ部
310 ルーフアウタバネル
320 ルーフインナパネル
350 ルーフヘッドライニング
351 端末部
400 ピラー部
410 ルーフサイドレール
420 ピラー(センターピラー)
421 ピラーアウタパネル
422 ピラーインナパネル
423 補強パネル
424 凹部
430 ピラーガーニッシュ
431 上端部
500 フロアパネル
600 車室内壁

Claims (1)

  1. ピラーインナパネルと車室内壁との間に配置され、前記車室内壁を車室内側へ押し開きながら下方へ展開することができるカーテンエアバッグと、ルーフに設けたエアコンに一端が接続され、前記カーテンエアバッグの背後を通る配管と、を含み、
    前記配管の長手方向の一部を前記ピラーインナパネルに形成した凹部または開口内に位置させ、
    前記カーテンエアバッグの背後に、前記凹部または開口、および当該凹部または開口内に位置させた前記配管を跨ぐとともに、前記カーテンエアバッグの展開方向を規制するバックアップ部材を設けたことを特徴とする、車両用エアコンの配管構造。
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