JP6587568B2 - 潜在捲縮性複合繊維とその製造方法、および繊維集合物、ならびに不織布 - Google Patents
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Description
第1成分はエチレン・α−オレフィン共重合体から実質的に成るものであるか、あるいはエチレン・α−オレフィン共重合体を60質量%以上含み全体として0.920g/cm3以上の密度を有するものであり、
前記第2成分に含まれている前記ポリプロピレンの重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Q値)が4よりも大きく、
繊維断面において、前記第1成分および前記第2成分の少なくとも1つの重心位置が繊維の重心位置からずれており、かつ前記第1成分が繊維の周面の長さに対して20%以上の長さで露出しており、
前記第1成分と前記第2成分との複合比(容積比)が、4.5:5.5〜1.5:8.5の範囲内にある、
潜在捲縮性複合繊維を提供する。
本発明者らは、特許文献1で提案された潜在捲縮性複合繊維の構成を基に、エチレン・α−オレフィン共重合体を含む第1成分と、ポリプロピレンを含む第2成分とからなる複合繊維であって、低温での捲縮発現能が比較的低い、潜在捲縮性複合繊維の構成を検討した。特許文献1にも記載のとおり、前記第1および第2成分を含む複合繊維においては、エチレン・α−オレフィン共重合体が繊維の収縮発現に寄与する成分となる。本発明者らが、種々検討した結果、捲縮発現能は第2成分によっても大きく変化することを見出した。そして、第2成分を特定値より大きいQ値を有するものとし、かつ、繊維断面を、第1成分が繊維の周面の長さに対して特定の割合以上の長さで露出した構成、特に第1成分が鞘成分であり、第2成分が芯成分である偏心鞘芯型断面とすることによって、捲縮発現能が比較的低い潜在捲縮性複合繊維が得られることを見出した。以下、本発明の実施形態を説明する。
本実施形態の潜在捲縮性複合繊維は、これを構成する2つの樹脂成分(第1および第2成分)が特定の樹脂を含むものである。そこで、以下においては、各成分についてまず説明する。
本実施形態の潜在捲縮性複合繊維は、第1成分が熱収縮性を有するエチレン・α−オレフィン共重合体を含む。ここで、エチレン・α−オレフィン共重合体とは、エチレン及び炭素数が3〜12のα−オレフィンから成るものである。炭素数が3〜12のα−オレフィンとしては、具体的にはプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1及びこれらの混合物を挙げることができる。これらのうち、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルヘキセン−1及びオクテン−1が特に好ましく、ブテン−1及びヘキセン−1がさらに好ましい。本実施形態の潜在捲縮性複合繊維を構成するエチレン・α−オレフィン共重合体中のα−オレフィン含有量は、1〜10モル%であることが好ましく、2〜5モル%であることがより好ましい。α−オレフィン含有量が少ないと、本実施形態の潜在捲縮性複合繊維で不織布を構成したときに、不織布の柔軟性が損なわれることがある。α−オレフィンの含有量が多くなると、結晶性が悪くなり、繊維化の際に繊維同士が融着する可能性がある。合成繊維製造の分野において、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPEと略される)と称されるものもまた、本発明でいうエチレン・α−オレフィン共重合体に含まれ、本発明において好ましく用いられる。
本実施形態の潜在捲縮性複合繊維において、第2成分は、紡糸後の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Q値)が4より大きいポリプロピレンを含む。第2成分が、このようなポリプロピレンを含むと、複合繊維の捲縮発現能が抑制されるので、加熱したときに、細かな多数の立体捲縮の発現が抑制され、緩やかな立体捲縮が繊維に発現することとなる。ポリプロピレンのQ値は、より好ましくは4より大きく11以下であり、最も好ましくは4より大きく7以下であり、さらに好ましくは4.5以上6以下である。Q値が大きいほど、繊維の捲縮発現能を低下させることができるが、Q値が大きくなりすぎると、捲縮発現能が低くなりすぎる可能性がある。ここに記載した範囲は紡糸後のQ値についてのものであるが、紡糸前のQ値もここに記載した範囲内にあることが好ましい。紡糸前のQ値は一般に樹脂メーカーによって提供される。
第2成分がQ値が4より大きいポリプロピレン以外の成分を含む場合には、第2成分は該ポリプロピレンを少なくとも75質量%含むことが好ましい。該ポリプロピレンの割合が75質量%未満であると、捲縮発現能が低い潜在捲縮性複合繊維を得られないことがある。
次に、本実施形態の繊維の構造を説明する。本実施形態の繊維は、その繊維断面(繊維の長手方向に垂直な面で切断した面。以下、単に「断面」とも呼ぶ)において、第1成分および第2成分の少なくとも1つの重心位置が繊維の重心位置からずれており、かつ第1成分が繊維の周面の長さに対して20%以上の長さで露出しているものである。第1成分と第2成分とが断面においてこのように配置されていることにより、捲縮発現能が比較的小さい潜在捲縮性複合繊維を得ることができる。
上記特定の第1および第2成分を、上記のように配置してなる、本実施形態の繊維は、JIS−L−1015(乾熱収縮率)に準じて、温度100℃、時間15分間、初荷重なし(ゼロ)で測定される単繊維乾熱収縮率が好ましくは0.7%以下、より好ましくは0.5%以下、最も好ましくは0.3%以下であり、その下限は、例えば0%である。本実施形態の繊維は、捲縮発現能が比較的小さいため、その単繊維乾熱収縮率も比較的小さい。この単繊維乾熱収縮率は、立体捲縮発現に起因する収縮の度合い(即ち、見かけの収縮の度合い)を示す指標である。
本実施形態の潜在捲性縮複合繊維は、例えば、以下のようにして製造することができる。まず、第1成分としてのエチレン・α−オレフィン共重合体および場合によりエチレン・α−オレフィン共重合体と混合する他の樹脂を準備し、また、第2成分としてのQ値が4よりも大きいポリプロピレンおよび場合により該ポリプロピレンと混合する他の樹脂を準備する。第1成分をエチレン・α−オレフィン共重合体と他の樹脂との混合物とする場合、混合物の密度が0.920g/cm3以上となるように、これらの樹脂の混合割合を決定する。
以上において説明した本実施形態の潜在捲縮性複合繊維は、繊維集合物中に20mass%以上含有され、潜在捲縮を発現させることにより、強すぎず穏やかな収縮を示し、風合いの良好な繊維集合物を形成する。繊維集合物としては、織編物、不織布などが挙げられる。
示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ(株)製)を使用し、サンプル量を5.0mgとして、10℃/minの昇温スピードで常温から200℃まで昇温して、繊維を融解させて、得られた融解熱量曲線からTf1およびTf2を求めた。
第1成分および第2成分をそれぞれ、各実施例で採用した条件と同じ条件(紡糸温度は各成分の紡糸温度とした)で紡糸し、延伸して得られた単繊維をサンプルとして紡糸後のMI、MFRを測定した。
第1成分および第2成分をそれぞれ、各実施例で採用した条件と同じ条件(紡糸温度は各成分の紡糸温度とした)で紡糸し、延伸して得られた単繊維をサンプルとし、高温GPC装置(Polymer Laboratories製、PL−220)を用いて、分子量分布曲線を得た。分子量分布曲線から数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを求め、さらにQ値を求めた。測定条件等は以下のとおりである。
検出器:示差屈折率検出器 RI
カラム:Shodex HT-G (1 本)、HT-806M (2 本) (昭和電工製)
溶媒:1,2,4-トリクロロベンゼン(TCB) (0.1% BHT 添加)
流速:1.0 mL/min、カラム温度:145℃
試料調製:試料5mgに溶媒5mLを加え、約160℃〜170℃で30分間攪拌した後、0.5μm金属フィルターを用いて濾過
注入量:0.200 mL
標準試料:単分散ポリスチレン (東ソー製)
データ処理:GPC データ処理システム (TRC 製)
第1成分および第2成分をそれぞれ、各実施例で採用した条件と同じ条件(紡糸温度は各成分の紡糸温度とした)で紡糸し、延伸して得られた単繊維をサンプルとし、ピクノメーター法の気体置換法により密度を測定した。
JIS−L−1015に準じ、引張試験機を用いて、試料のつかみ間隔を20mmとしたときの繊維切断時の荷重値および伸びを測定し、それぞれ単繊維強度、単繊維伸度とした。
JIS−L−1015に準じて測定した。
熱応力測定機(カネボウエンジニアリング(株)製)を用いて、JIS−L−1015に準じ、つかみ間隔を100mmとし、処理温度100℃、処理時間15分間、初荷重なし(ゼロ)における乾熱収縮率をそれぞれ測定した。
熱応力測定機(カネボウエンジニアリング(株)製)を用いて、測定対象の繊維をトータル繊度110dtexの繊維束とし、繊維束を周長が20mmのリング状として測定器に設置した。室温から開始して、1分間に1℃の割合で連続して昇温したときに、繊維束が1%収縮する温度を測定した。
熱応力測定機(カネボウエンジニアリング(株)製)を用いて、測定対象の繊維をトータル繊度110dtexの繊維束とし、繊維束を周長が20mmのリング状として測定器に設置した。室温から開始して、1分間に1℃の割合で連続して昇温し、100℃での応力を測定した。
ウェブ面積収縮率を以下の方法で測定した。
(1)セミランダムカード機で目付約30g/m2のカードウェブを作製し、タテ20cm×ヨコ20cm角の大きさに切断する。収縮処理前のウェブの寸法(cm)を測定する。
(2)エアスルー熱処理機を用い、熱処理温度100℃、風速1.5m/sec(上吹き)の条件下で、カードウェブをフリー状態で熱処理して収縮させる。熱処理時間は、15秒に設定した。
(3)収縮後のウェブの寸法(cm)を測定する。
(4)面積収縮率を下記式から算出する。
第1成分および第2成分を構成する樹脂として、以下のものを準備した。
LLDPE1:
宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名431GD、α−オレフィンとして、ヘキセン−1を3.1mol%含む、メタロセン触媒を用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重合体
融点118℃、密度0.931g/cm3、MI20、Q値3.0
LLDPE2:
宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名420SD、α−オレフィンとして、ヘキセン−1を3.1mol%含む、メタロセン触媒を用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重合体
融点115℃、密度0.918g/cm3、MI7、Q値2.6
(株)プライムポリマー製、商品名S105HG、ポリプロピレン
融点160℃、密度0.900g/cm3、MFR30、Q値5
PP2:
日本ポリプロ(株)製、商品名SA03、ポリプロピレン
融点160℃、密度0.900g/cm3、MFR30、Q値3
日本ポリエチレン(株)製、商品名LJ902、低密度ポリエチレン
融点106℃、密度0.915g/cm3、MI45、Q値5.3
第1成分および第2成分として、表1〜3に示す樹脂を用い、2つの成分を偏心鞘芯型複合ノズルを用い、第1成分/第2成分の複合比(容積比)がそれぞれ表1に示す割合となり、かつ偏心率が表1に示す値となるように、鞘成分の紡糸温度を250℃、芯成分の紡糸温度を270℃として溶融押出して、紡糸フィラメントを得た。
実施例1〜6、比較例1〜9として得た短繊維の物性を表1〜表3に示す。
実施例1〜5で用いたのと同じ第1成分および第2成分を用いた場合でも、繊維断面に占める第1成分(鞘成分)の割合が大きいもの(比較例5)は捲縮発現能が大きく、100℃でのウェブ面積収縮率が25%よりも大きくなった。
(態様1)
エチレン・α−オレフィン共重合体を含む第1成分と、ポリプロピレンを含む第2成分とを有する複合繊維であって、
第1成分はエチレン・α−オレフィン共重合体から実質的に成るものであるか、あるいはエチレン・α−オレフィン共重合体を60質量%以上含み全体として0.920g/cm3以上の密度を有するものであり、
前記第2成分に含まれている前記ポリプロピレンの重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Q値)が4よりも大きく、
繊維断面において、前記第1成分および前記第2成分の少なくとも1つの重心位置が繊維の重心位置からずれており、かつ前記第1成分が繊維の周面の長さに対して20%以上の長さで露出しており、
前記第1成分と前記第2成分との複合比(容積比)が、4.5:5.5〜1.5:8.5の範囲内にある、
潜在捲縮性複合繊維。
(態様2)
前記第1成分のメルトインデックス(MI)が、10g/10min以上である、態様1の潜在捲縮性複合繊維。
(態様3)
前記エチレン・α−オレフィン共重合体が、0.920g/cm3以上の密度を有する、態様1または2の潜在捲縮性複合繊維。
(態様4)
前記繊維断面が、前記第1成分が鞘成分、前記第2成分が芯成分として配置され、前記第2成分の重心位置が繊維の重心位置からずれている偏心鞘芯型断面である、態様1〜3のいずれかの潜在捲縮性複合繊維。
(態様5)
前記偏心鞘芯型断面の偏心率が10%〜35%である、態様4の潜在捲縮性複合繊維。
(態様6)
破断伸度が50%以上である、態様1〜5のいずれかの潜在捲縮性複合繊維。
(態様7)
前記第1成分の融点が105℃〜135℃である、態様1〜6のいずれかの潜在捲縮性複合繊維。
(態様8)
第1成分と第2成分とを含む潜在捲縮性複合繊維の製造方法であって、
エチレン・α−オレフィン共重合体から実質的になるか、あるいはエチレン・α−オレフィン共重合体を60質量%以上含み全体として0.920g/cm3以上の密度を有する第1成分と、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Q値)が4よりも大きいポリプロピレンを含む第2成分とを、
繊維断面において、前記第1成分および前記第2成分の少なくとも1つの重心位置が繊維の重心位置からずれており、かつ前記第1成分が繊維の周面の長さに対して20%以上の長さで露出している繊維断面が得られ、かつ前記第1成分と前記第2成分との複合比(容積比)が、4.5:5.5〜1.5:8.5の範囲内にあるように、溶融紡糸して、紡糸フィラメントを得ること、
紡糸フィラメントを延伸すること、
延伸後のフィラメントに対し、機械捲縮を付与すること、
を含む、潜在捲縮性複合繊維の製造方法。
(態様9)
前記第1成分の紡糸前のメルトインデックス(MI)が10g/10min以上である、態様8の潜在捲縮性複合繊維の製造方法。
(態様10)
請求項1〜7のいずれかの潜在捲縮性複合繊維を20mass%以上含有し、潜在捲縮性複合繊維において潜在捲縮が発現している、繊維集合物。
(態様11)
請求項1〜7のいずれかの潜在捲縮性複合繊維を20mass%以上含有し、潜在捲縮性複合繊維において潜在捲縮が発現している、不織布。
Claims (13)
- エチレン・α−オレフィン共重合体を含む第1成分と、ポリプロピレンを含む第2成分とを有する複合繊維であって、
第1成分はエチレン・α−オレフィン共重合体から実質的に成るものであるか、あるいはエチレン・α−オレフィン共重合体を60質量%以上含み全体として0.920g/cm3以上の密度を有するものであり、
前記第2成分に含まれている前記ポリプロピレンの重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Q値)が4よりも大きく、
繊維断面において、前記第1成分および前記第2成分の少なくとも1つの重心位置が繊維の重心位置からずれており、かつ前記第1成分が繊維の周面の長さに対して20%以上の長さで露出しており、
前記第1成分と前記第2成分との複合比(容積比)が、4.5:5.5〜1.5:8.5の範囲内にあり、
前記第1成分の融点が105℃〜135℃である、
潜在捲縮性複合繊維。 - エチレン・α−オレフィン共重合体を含む第1成分と、ポリプロピレンを含む第2成分とを有する複合繊維であって、
第1成分はエチレン・α−オレフィン共重合体から実質的に成るものであるか、あるいはエチレン・α−オレフィン共重合体を60質量%以上含み全体として0.920g/cm 3 以上の密度を有するものであり、
前記第2成分に含まれている前記ポリプロピレンの重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Q値)が4よりも大きく、
繊維断面において、前記第1成分および前記第2成分の少なくとも1つの重心位置が繊維の重心位置からずれており、かつ前記第1成分が繊維の周面の長さに対して20%以上の長さで露出しており、
前記第1成分と前記第2成分との複合比(容積比)が、4.5:5.5〜1.5:8.5の範囲内にあり、
前記エチレン・α−オレフィン共重合体中のα−オレフィン含有量が1〜10モル%である、
潜在捲縮性複合繊維。 - 前記第1成分のメルトインデックス(MI)が、10g/10min以上である、請求項1または2に記載の潜在捲縮性複合繊維。
- 前記エチレン・α−オレフィン共重合体が、0.920g/cm3以上の密度を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の潜在捲縮性複合繊維。
- 前記繊維断面が、前記第1成分が鞘成分、前記第2成分が芯成分として配置され、前記第2成分の重心位置が繊維の重心位置からずれている偏心鞘芯型断面である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の潜在捲縮性複合繊維。
- 前記偏心鞘芯型断面の偏心率が10%〜35%である、請求項5に記載の潜在捲縮性複合繊維。
- 破断伸度が50%以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の潜在捲縮性複合繊維。
- 前記エチレン・α−オレフィン共重合体が直鎖状低密度ポリエチレンである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の潜在捲縮性複合繊維。
- 第1成分と第2成分とを含む潜在捲縮性複合繊維の製造方法であって、
融点が100〜125℃であるエチレン・α−オレフィン共重合体から実質的になるか、あるいは融点が100〜125℃であるエチレン・α−オレフィン共重合体を60質量%以上含み全体として0.920g/cm3以上の密度を有する第1成分と、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Q値)が4よりも大きいポリプロピレンを含む第2成分とを、
繊維断面において、前記第1成分および前記第2成分の少なくとも1つの重心位置が繊維の重心位置からずれており、かつ前記第1成分が繊維の周面の長さに対して20%以上の長さで露出している繊維断面が得られ、かつ前記第1成分と前記第2成分との複合比(容積比)が、4.5:5.5〜1.5:8.5の範囲内にあるように、溶融紡糸して、紡糸フィラメントを得ること、
紡糸フィラメントを延伸すること、
延伸後のフィラメントに対し、機械捲縮を付与すること、
を含む、潜在捲縮性複合繊維の製造方法。 - 第1成分と第2成分とを含む潜在捲縮性複合繊維の製造方法であって、
α−オレフィン含有量が1〜10モル%であるエチレン・α−オレフィン共重合体から実質的になるか、あるいはα−オレフィン含有量が1〜10モル%であるエチレン・α−オレフィン共重合体を60質量%以上含み全体として0.920g/cm 3 以上の密度を有する第1成分と、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Q値)が4よりも大きいポリプロピレンを含む第2成分とを、
繊維断面において、前記第1成分および前記第2成分の少なくとも1つの重心位置が繊維の重心位置からずれており、かつ前記第1成分が繊維の周面の長さに対して20%以上の長さで露出している繊維断面が得られ、かつ前記第1成分と前記第2成分との複合比(容積比)が、4.5:5.5〜1.5:8.5の範囲内にあるように、溶融紡糸して、紡糸フィラメントを得ること、
紡糸フィラメントを延伸すること、
延伸後のフィラメントに対し、機械捲縮を付与すること、
を含む、潜在捲縮性複合繊維の製造方法。 - 前記第1成分の紡糸前のメルトインデックス(MI)が10g/10min以上である、請求項9または10に記載の潜在捲縮性複合繊維の製造方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の潜在捲縮性複合繊維を20mass%以上含有し、潜在捲縮性複合繊維において潜在捲縮が発現している、繊維集合物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の潜在捲縮性複合繊維を20mass%以上含有し、潜在捲縮性複合繊維において潜在捲縮が発現している、不織布。
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