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JP6589982B2 - 圧電振動デバイス - Google Patents
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JP6589982B2 - 圧電振動デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、圧電振動デバイスに関する。
近年、各種電子機器の動作周波数の高周波化や、パッケージの小型化(特に低背化)が進んでいる。そのため、高周波化やパッケージの小型化にともなって、圧電振動デバイス(例えば水晶発振器等)も高周波化やパッケージの小型化への対応が求められている。
この種の圧電振動デバイスでは、その筐体が略直方体のパッケージで構成されている。このパッケージは、ガラスや水晶からなる第1封止部材及び第2封止部材と、水晶からなり両主面に励振電極が形成された水晶振動板とから構成され、第1封止部材と第2封止部材とが水晶振動板を介して積層して接合され、パッケージの内部(内部空間)に配された水晶振動板の励振電極が気密封止されている(例えば、特許文献1)。以下、このような圧電振動デバイスの積層形態をサンドイッチ構造という。
特開2010−252051号公報
上述したように、近年では、圧電振動デバイスの小型化が進められてきている。しかし、従来の圧電振動デバイスでは、圧電振動板(水晶振動板)の振動部を気密封止する封止部の外縁形状は、平面視で略矩形状に形成されていた。このため、パッケージの四隅のスペースを有効に利用することが困難となっており、圧電振動デバイスの小型化を妨げる要因となっていた。
本発明は上述したような実情を考慮してなされたもので、小型化への対応を容易に行うことが可能なサンドイッチ構造の圧電振動デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、基板の一主面に第1励振電極が形成され、前記基板の他主面に前記第1励振電極と対になる第2励振電極が形成された圧電振動板と、前記圧電振動板の前記第1励振電極を覆う第1封止部材と、前記圧電振動板の前記第2励振電極を覆う第2封止部材と、が設けられ、前記第1封止部材と前記圧電振動板とが接合され、かつ前記第2封止部材と前記圧電振動板とが接合されることによって略直方体のパッケージが形成され、当該パッケージには、前記第1励振電極と前記第2励振電極とを含む前記圧電振動板の振動部を気密封止した内部空間が設けられた圧電振動デバイスであって、前記圧電振動板の振動部を気密封止する封止部は、平面視で、環状に形成され、かつ、前記パッケージの四隅以外の部分において当該パッケージの外周縁に沿って設けられ、前記パッケージの四隅には、前記圧電振動板の一主面と他主面との間を貫通する外部貫通孔が設けられ、前記封止部のうち、前記パッケージの外周縁に沿った各外縁部はそれぞれ、平面視で、前記2つの外部貫通孔の中心を結んだ直線よりも、前記パッケージの前記外周縁に近接して設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、圧電振動板の振動部を気密封止した内部空間のスペースをできるだけ大きくすることができ、できるだけ大きな構成の振動部を用いることができる。これにより、振動部の設計の自由度を向上させることができ、様々な特性の振動部を設計することができる。また、パッケージの四隅のスペースを、例えば貫通孔や電気パス等の配置スペースとして利用でき、かつ、パッケージの外周縁のうち四隅以外のスペースを封止部の配置スペースとして利用できるので、パッケージの四隅を含む外周縁のスペースを有効利用することができる。したがって、サンドイッチ構造の圧電振動デバイスにおいて、小型化への対応を容易に行うことが可能になる。
上記構成によれば、平面視で、封止部の外側に外部貫通孔が配置され、パッケージの四隅のスペースを利用して、圧電振動板に外部貫通孔を形成することができ、例えば、外部貫通孔に電極を形成することで、圧電振動板の一主面と他主面との間を導通させることができる。また、パッケージの四隅は、外力によってパッケージの各層(圧電振動板、第1封止部材、及び第2封止部材)に剥がれが発生しやすくなっている。しかし、本構成によれば、パッケージの四隅を避けて封止部を配置することによって、外力による剥がれから封止部を保護することができる。また、封止部の内方に設ける貫通孔の数をできるだけ少なくすることによって、圧電振動板の振動部を気密封止した内部空間の気密性を向上させることができる。
上記構成において、前記第1封止部材の一主面には、外部素子と電気的に接続する複数の配線パターンが形成され、前記第2封止部材の他主面には、外部回路基板と電気的に接続する複数の外部電極端子が形成され、前記各外部貫通孔にはそれぞれ、前記圧電振動板の前記一主面と前記他主面とに形成された電極の導通を図るための外部貫通電極が形成され、当該外部貫通電極を含む外部電気パスを介して、前記配線パターンと前記外部電極端子とが電気的に接続されていてもよい。
上記構成によれば、外部電極端子を外部回路基板に半田(流動性導電接合材)を用いて電気的に接続した際に、半田が外部電極端子から外部電気パスへ這い上がる。この際、外部電気パスへ這い上がった半田の侵食作用によって、圧電振動板の振動部を気密封止した内部空間の気密性の低下が懸念される。しかし、本構成によれば、封止部よりも外方に、外部電気パスが配置されるので、内部空間の気密性低下への半田の侵食作用の影響を抑制することができる。
ここで、外部電極端子は、通常、第2封止部材の他主面の4つの角部に設けられる。本構成では、外部電極端子と外部素子とを接続する外部電気パスが、パッケージの四隅に設けられている。これにより、外部電気パスを介して、外部電極端子と外部素子とを最短距離で接続することができ、ノイズ抑制を図ることができる。また、外部電気パスは、封止部を介して振動部から隔離されているので、外部電気パスに外部電極端子から高調波成分を含む信号が供給された場合にも、高調波成分によるノイズの影響を抑制することができる。
上記構成において、前記第1封止部材には、一主面と他主面との間を貫通する第1貫通孔が形成され、当該第1貫通孔には、前記一主面と前記他主面とに形成された電極の導通を図るための第1貫通電極が形成され、当該第1貫通電極は、前記圧電振動板の前記第1励振電極に電気的に接続されており、前記圧電振動板には、一主面と他主面との間を貫通する第2貫通孔が形成され、当該第2貫通孔には、前記一主面と前記他主面とに形成された電極の導通を図るための第2貫通電極が形成され、当該第2貫通電極は、前記圧電振動板の前記第2励振電極に電気的に接続されており、前記第1貫通電極及び前記第2貫通電極は、平面視で前記封止部の内側に設けられており、かつ、前記封止部に電気的に接続されていなくてもよい。
上記構成によれば、外部電気パスが封止部の外方に設けられる一方、外部素子と励振電極(第1励振電極、第2励振電極)とを接続する第1貫通電極及び第2貫通電極が、封止部の内方に設けられているので、外部電気パスによる寄生容量(浮遊容量)の増加を抑制することができる。この場合、外部電気パスは、パッケージの四隅に設けられており、励振電極から離れた位置に設けられているため、寄生容量の抑制には有利である。また、封止部が第1貫通電極及び第2貫通電極とは接続されていないので、両者の接続に起因する寄生容量の発生を抑制することができ、圧電振動デバイスの周波数可変量を大きく確保できる。
上記構成において、前記封止部の外縁形状は、平面視で八角形であってもよい。
上記構成によれば、パッケージの外周縁のうち四隅以外のスペースに設けられる封止部と、パッケージの四隅のスペースに設けられる貫通孔とを、より効率的に配置することができる。
本発明によれば、圧電振動板の振動部を気密封止した内部空間のスペースをできるだけ大きくすることができ、できるだけ大きな構成の振動部を用いることができる。これにより、振動部の設計の自由度を向上させることができ、様々な特性の振動部を設計することができる。また、パッケージの四隅のスペースを貫通孔や電気パス等の配置スペースとして利用でき、かつ、パッケージの外周縁のうち四隅以外のスペースを封止部の配置スペースとして利用できるので、パッケージの四隅を含む外周縁のスペースを有効利用することができる。したがって、サンドイッチ構造の圧電振動デバイスにおいて、小型化への対応を容易に行うことが可能になる。
図1は、本実施の形態にかかる水晶発振器の各構成を示した概略構成図である。 図2は、水晶発振器の第1封止部材の概略平面図である。 図3は、水晶発振器の第1封止部材の概略裏面図である。 図4は、水晶発振器の水晶振動板の概略平面図である。 図5は、水晶発振器の水晶振動板の概略裏面図である。 図6は、水晶発振器の第2封止部材の概略平面図である。 図7は、水晶発振器の第2封止部材の概略裏面図である。 図8は、水晶発振器における接合材と、水晶振動板の振動部や貫通孔等との平面視での位置関係を示す図である。 図9は、水晶発振器の第1封止部材の変形例を示す概略平面図である。 図10は、水晶発振器の第1封止部材の変形例を示す概略裏面図である。 図11は、水晶発振器の水晶振動板の変形例を示す概略平面図である。 図12は、水晶発振器の水晶振動板の変形例を示す概略裏面図である。 図13は、水晶発振器の第2封止部材の変形例を示す概略平面図である。 図14は、水晶発振器の第2封止部材の変形例を示す概略裏面図である。 図15は、変形例にかかる水晶発振器における接合材と、水晶振動板の振動部や貫通孔等との平面視での位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では、圧電振動デバイスとして水晶発振器に本発明を適用した場合について説明する。
本実施の形態にかかる水晶発振器101では、図1に示すように、水晶振動板2(本発明でいう圧電振動板)と、水晶振動板2の第1励振電極221(図4参照)を覆い、水晶振動板2の一主面211に形成された第1励振電極221を気密封止する第1封止部材3と、この水晶振動板2の他主面212に、水晶振動板2の第2励振電極222(図5参照)を覆い、第1励振電極221と対になって形成された第2励振電極222を気密封止する第2封止部材4と、第1封止部材3に搭載された電子部品素子(本実施の形態ではIC5)とが設けられている。電子部品素子としてのIC5は、水晶振動板2とともに発振回路を構成する1チップ集積回路素子である。この水晶発振器101では、水晶振動板2と第1封止部材3とが接合され、水晶振動板2と第2封止部材4とが接合されることによって、略直方体のサンドイッチ構造のパッケージ12が構成される。
そして、水晶振動板2を介して第1封止部材3と第2封止部材4とが接合されることで、パッケージ12の内部空間13が形成され、このパッケージ12の内部空間13に、水晶振動板2の両主面211,212に形成された第1励振電極221及び第2励振電極222を含む振動部23が気密封止されている。本実施の形態にかかる水晶発振器101は、例えば、1.0×0.8mmのパッケージサイズであり、小型化と低背化とを図ったものである。また、小型化に伴い、本パッケージ12では、キャスタレーションを形成せずに、貫通孔(第11〜第25貫通孔)を用いて電極の導通を図っている。
次に、水晶発振器101のパッケージ12を構成する水晶振動板2と第1封止部材3と第2封止部材4について、図1〜7を用いて説明する。なお、ここでは、水晶振動板2と第1封止部材3と第2封止部材4が接合されていない夫々単体として構成されている各部材について説明を行う。
水晶振動板2は、図4,5に示すように、水晶からなる圧電基板であって、その両主面(一主面211,他主面212)が平坦平滑面(鏡面加工)として成形されている。
水晶振動板2の両主面211,212(一主面211,他主面212)に一対の(対となる)励振電極(第1励振電極221,第2励振電極222)が形成されている。そして、両主面211,212には、一対の第1励振電極221,第2励振電極222を囲うように2つの切り欠き部24(貫通形状)が形成されて振動部23が構成されている。切り欠き部24は、平面視凹形状体241(1つの平面視長方形の両端から2つの長方形夫々が、長方形の長手方向に対して直角方向に延出して成形された3つの平面視長方形からなる平面視体)と、平面視長方形状体242とからなる。そして、平面視凹形状体241と平面視長方形状体242との間の部位(保持部)213に、第1励振電極221及び第2励振電極222をIC5に引き出すための引出電極(第1引出電極223,第2引出電極224)が設けられている。第1励振電極221及び第1引出電極223は、一主面211上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、この下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。第2励振電極222及び第2引出電極224は、他主面212上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、この下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。
水晶振動板2では、両主面211,212の振動部23に沿った外方に、振動部23を囲むように第1封止部材3と第2封止部材4とを接合するための振動側封止部25が夫々設けられている。水晶振動板2の一主面211の振動側封止部25に、第1封止部材3に接合するための振動側第1接合パターン251が形成されている。また、水晶振動板2の他主面212の振動側封止部25に、第2封止部材4に接合するための振動側第2接合パターン252が形成されている。振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252は、平面視で環状に形成されており、外縁形状が略八角形に形成されている。振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252は、平面視で水晶振動板2の四隅以外の部分に設けられている。振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252は、同一の幅を有しており、平面視で同一の位置に設けられている。内部空間13は、平面視で振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252の内方(内側)に形成されることになる。ここでいう内部空間13の内方とは、後述する接合材11上を含まずに厳密に接合材11の内周面の内側のことをいう。水晶振動板2の一対の第1励振電極221,第2励振電極222は、振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252とは電気的に接続されていない。
振動側第1接合パターン251は、一主面211上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜2511と、下地PVD膜2511上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜2512とからなる。振動側第2接合パターン252は、他主面212上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜2521と、下地PVD膜2521上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜2522とからなる。つまり、振動側第1接合パターン251と振動側第2接合パターン252とは、同一構成からなり、複数の層が両主面211,212の振動側封止部25上に積層して構成され、その最下層側からTi層(もしくはCr層)とAu層とが蒸着形成されている。このように、振動側第1接合パターン251と振動側第2接合パターン252とでは、下地PVD膜2511,2521が単一の材料(Ti(もしくはCr))からなり、電極PVD膜2512,2522が単一の材料(Au)からなり、下地PVD膜2511,2521よりも電極PVD膜2512,2522の方が厚い。また、水晶振動板2の一主面211に形成された第1励振電極221と振動側第1接合パターン251とは同一厚みを有し、第1励振電極221と振動側第1接合パターン251との表面(主面)が同一金属からなり、水晶振動板2の他主面212に形成された第2励振電極222と振動側第2接合パターン252とは同一厚みを有し、第2励振電極222と振動側第2接合パターン252との表面(主面)が同一金属からなる。また、振動側第1接合パターン251と振動側第2接合パターン252は、非Snパターンである。
ここで、第1励振電極221、第1引出電極223及び振動側第1接合パターン251を同一の構成とすることができ、この場合、同一のプロセスで第1励振電極221、第1引出電極223及び振動側第1接合パターン251を一括して形成することができる。同様に、第2励振電極222、第2引出電極224及び振動側第2接合パターン252を同一の構成とすることができ、この場合、同一のプロセスで第2励振電極222、第2引出電極224及び振動側第2接合パターン252を一括して形成することができる。詳細には、真空蒸着やスパッタリング、イオンプレーティング、MBE、レーザーアブレーションなどのPVD法(例えば、フォトリソグラフィ等の加工におけるパターンニング用の膜形成法)により下地PVD膜や電極PVD膜を形成することで、一括して膜形成を行い、製造工数を減らすことができ、コスト低減に寄与することができる。
水晶振動板2には、図4,5に示すように、一主面211と他主面212との間を貫通する5つの貫通孔(第11〜第15貫通孔271〜275)が形成されている。第11貫通孔271は、第1封止部材3の第16貫通孔351及び第2封止部材4の第22貫通孔451に繋がるものである。第12貫通孔272は、第1封止部材3の第17貫通孔352及び第2封止部材4の第23貫通孔452に繋がるものである。第13貫通孔273は、第1封止部材3の第18貫通孔353及び第2封止部材4の第24貫通孔453に繋がるものである。第14貫通孔274は、第1封止部材3の第19貫通孔354及び第2封止部材4の第25貫通孔454に繋がるものである。第15貫通孔275は、第2励振電極222から引き出された第2引出電極224、及び、接合材14を介して第1封止部材3の第21貫通孔356に繋がるものである。
第11〜第15貫通孔271〜275には、図1,4,5に示すように、一主面211と他主面212とに形成された電極の導通を図るための貫通電極71が、第11〜第15貫通孔271〜275夫々の内壁面に沿って形成されている。そして、第11〜第15貫通孔271〜275夫々の中央部分は、一主面211と他主面212との間を貫通した中空状態の貫通部分72となる。第11〜第15貫通孔271〜275夫々の外周囲には、接続用接合パターン73が形成されている。接続用接合パターン73は、水晶振動板2の両主面(一主面211,他主面212)に設けられている。接続用接合パターン73は、振動側第1接合パターン251,振動側第2接合パターン252と同様の構成であり、振動側第1接合パターン251,振動側第2接合パターン252と同一のプロセスで形成することができる。具体的には、接続用接合パターン73は、水晶振動板2の両主面(一主面211,他主面212)上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、当該下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。水晶振動板2の一主面211に形成された第15貫通孔275の接続用接合パターン73は、図4の矢印A1方向に沿って延びており、振動側第1接合パターン251と切り欠き部24との間に設けられている。水晶振動板2の他主面212に形成された第15貫通孔275の接続用接合パターン73は、第2励振電極222から引き出された第2引出電極224と一体的に形成されている。また、第1励振電極221から引き出された第1引出電極223には、図4の矢印A1方向に沿って延びる接続用接合パターン73が一体的に形成されており、この接続用接合パターン73は、振動側第1接合パターン251と切り欠き部24との間に設けられている。
水晶発振器101では、第11〜第14貫通孔271〜274は、平面視で内部空間13の外方(接合材11の外周面の外側)に形成されている。より具体的には、第11〜第14貫通孔271〜274は、平面視で水晶振動板2の四隅に設けられている。一方、第15貫通孔275は、平面視で内部空間13の内方(接合材11の内周面の内側)に形成されている。つまり、第15貫通孔275は、平面視で水晶振動板2の四隅以外の部分に設けられている。第11〜第15貫通孔271〜275は、振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252とは電気的に接続されていない。
第1封止部材3には、曲げ剛性(断面二次モーメント×ヤング率)が1000[N・mm2]以下の材料が用いられている。具体的には、第1封止部材3は、図2,3に示すように、1枚のガラスウエハから形成された直方体の基板であり、この第1封止部材3の他主面312(水晶振動板2に接合する面)は平坦平滑面(鏡面加工)として成形されている。第1封止部材3は、平面視で、水晶振動板2と略同一の形状及び大きさを有している。
この第1封止部材3の他主面312には、水晶振動板2に接合するための封止側第1封止部32が設けられている。第1封止部材3の封止側第1封止部32に、水晶振動板2に接合するための封止側第1接合パターン321が形成されている。封止側第1接合パターン321は、平面視で環状に形成されており、外縁形状が略八角形に形成されている。封止側第1接合パターン321は、平面視で第1封止部材3の四隅以外の部分に設けられている。封止側第1接合パターン321は、第1封止部材3の封止側第1封止部32上の全ての位置において同一幅とされる。
この封止側第1接合パターン321は、第1封止部材3上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜3211と、下地PVD膜3211上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜3212とからなる。なお、本実施の形態では、下地PVD膜3211には、Ti(もしくはCr)が用いられ、電極PVD膜3212にはAuが用いられている。また、封止側第1接合パターン321は、非Snパターンである。具体的には、封止側第1接合パターン321は、複数の層が他主面312の封止側第1封止部32上に積層して構成され、その最下層側からTi層(もしくはCr層)とAu層とが蒸着形成されている。
第1封止部材3の一主面311(IC5を搭載する面)には、図1,2に示すように、発振回路素子であるIC5を搭載する搭載パッドを含む6つの電極パターン33が形成されている。6つの電極パターン33は、夫々個別に第16〜第21貫通孔351〜356に接続されている。IC5は、金属バンプ(例えばAuバンプ等)34を用いて電極パターン33に、FCB(Flip Chip Bonding)法により接合される。各電極パターン33は、封止側第1接合パターン321と同様の構成であり、一主面311上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、当該下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。
第1封止部材3には、図1〜3に示すように、一主面311と他主面312との間を貫通する6つの貫通孔(第16〜第21貫通孔351〜356)が形成されている。第16貫通孔351は、水晶振動板2の第11貫通孔271に繋がるものである。第17貫通孔352は、水晶振動板2の第12貫通孔272に繋がるものである。第18貫通孔353は、水晶振動板2の第13貫通孔273に繋がるものである。第19貫通孔354は、水晶振動板2の第14貫通孔274に繋がるものである。第20貫通孔355は、接合材14を介して水晶振動板2の第1励振電極221から引き出された第1引出電極223に繋がるものである。第21貫通孔356は、接合材14を介して水晶振動板2の第15貫通孔275に繋がるものである。
第16〜第21貫通孔351〜356には、図1〜3に示すように、一主面311と他主面312とに形成された電極の導通を図るための貫通電極71が、第16〜第21貫通孔351〜356夫々の内壁面に沿って形成されている。そして、第16〜第21貫通孔351〜356夫々の中央部分は、一主面311と他主面312との間を貫通した中空状態の貫通部分72となる。第16〜第21貫通孔351〜356夫々の外周囲には、接続用接合パターン73が形成されている。接続用接合パターン73は、第1封止部材3の他主面312に設けられている。接続用接合パターン73は、封止側第1接合パターン321と同様の構成であり、封止側第1接合パターン321と同一のプロセスで形成することができる。具体的には、接続用接合パターン73は、第1封止部材3の他主面312上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、当該下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。第20貫通孔355及び第21貫通孔356の接続用接合パターン73は、図3の矢印A1方向に沿って延びている。
水晶発振器101では、第16〜第19貫通孔351〜354は、平面視で内部空間13の外方(接合材11の外周面の外側)に形成されている。より具体的には、第16〜第19貫通孔351〜354は、平面視で第1封止部材3の四隅に設けられている。一方、第20貫通孔355,第21貫通孔356は、平面視で内部空間13の内方(接合材11の内周面の内側)に形成されている。つまり、第20貫通孔355,第21貫通孔356は、平面視で第1封止部材3の四隅以外の部分に設けられている。第16〜第21貫通孔351〜356は、封止側第1接合パターン321とは電気的に接続されていない。また、6つの電極パターン33も、封止側第1接合パターン321とは電気的に接続されていない。
第2封止部材4には、曲げ剛性(断面二次モーメント×ヤング率)が1000[N・mm2]以下の材料が用いられている。具体的には、第2封止部材4は、図6に示すように、1枚のガラスウエハから形成された直方体の基板であり、この第2封止部材4の一主面411(水晶振動板2に接合する面)は平坦平滑面(鏡面加工)として成形されている。第2封止部材4は、平面視で、水晶振動板2と略同一の形状及び大きさを有している。
この第2封止部材4の一主面411には、水晶振動板2に接合するための封止側第2封止部42が設けられている。封止側第2封止部42には、水晶振動板2に接合するための封止側第2接合パターン421が形成されている。封止側第2接合パターン421は、平面視で環状に形成されており、外縁形状が略八角形に形成されている。封止側第2接合パターン421は、平面視で第2封止部材4の四隅以外の部分に設けられている。封止側第2接合パターン421は、第2封止部材4の封止側第2封止部42上の全ての位置において同一幅とされる。
この封止側第2接合パターン421は、第2封止部材4上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜4211と、下地PVD膜4211上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜4212とからなる。なお、本実施の形態では、下地PVD膜4211には、Ti(もしくはCr)が用いられ、電極PVD膜4212にはAuが用いられている。また、封止側第2接合パターン421は、非Snパターンである。具体的には、封止側第2接合パターン421は、複数の層が一主面411の封止側第2封止部42上に積層して構成され、その最下層側からTi層(もしくはCr層)とAu層とが蒸着形成されている。
第2封止部材4の他主面412(水晶振動板2に面しない外方の主面)には、外部に電気的に接続する4つの外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)が設けられている。第1〜第4外部電極端子433〜436は、第2封止部材4の他主面412の4つの角部に夫々位置する。これら外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)は、他主面412上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜4331〜4361と、下地PVD膜4331〜4361上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜4332〜4362とからなる。
第2封止部材4には、図1,6,7に示すように、一主面411と他主面412との間を貫通する4つの貫通孔(第22〜第25貫通孔451〜454)が形成されている。第22貫通孔451は、第1外部電極端子433及び水晶振動板2の第11貫通孔271に繋がるものである。第23貫通孔452は、第2外部電極端子434及び水晶振動板2の第12貫通孔272に繋がるものである。第24貫通孔453は、第3外部電極端子435及び水晶振動板2の第13貫通孔273に繋がるものである。第25貫通孔454は、第4外部電極端子436及び水晶振動板2の第14貫通孔274に繋がるものである。
第22〜第25貫通孔451〜454には、図1,6,7に示すように、一主面411と他主面412とに形成された電極の導通を図るための貫通電極71が、第22〜第25貫通孔451〜454夫々の内壁面に沿って形成されている。そして、第22〜第25貫通孔451〜454夫々の中央部分は、一主面411と他主面412との間を貫通した中空状態の貫通部分72となる。第22〜第25貫通孔451〜454夫々の外周囲には、接続用接合パターン73が形成されている。接続用接合パターン73は、第2封止部材4の一主面411に設けられている。接続用接合パターン73は、封止側第2接合パターン421と同様の構成であり、封止側第2接合パターン421と同一のプロセスで形成することができる。具体的には、接続用接合パターン73は、第2封止部材4の一主面411上に物理的気相成長させて形成された下地PVD膜と、当該下地PVD膜上に物理的気相成長させて積層形成された電極PVD膜とからなる。
水晶発振器101では、第22〜第25貫通孔451〜454は、平面視で内部空間13の外方(接合材11の外周面の外側)に形成されている。より具体的には、第22〜第25貫通孔451〜454は、平面視で第2封止部材4の四隅に設けられている。そして、第22〜第25貫通孔451〜454は、封止側第2接合パターン421とは電気的に接続されていない。また、第1〜第4外部電極端子433〜436も、封止側第2接合パターン421とは電気的に接続されていない。
上記の水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4を含む水晶発振器101では、別途接着剤等の接合専用材を用いずに、水晶振動板2と第1封止部材3とが振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321を重ね合わせた状態で拡散接合され、水晶振動板2と第2封止部材4とが振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421を重ね合わせた状態で拡散接合されて、図1に示すサンドイッチ構造のパッケージ12が製造される。これにより、パッケージ12の内部空間13、つまり、振動部23の収容空間が気密封止される。なお、振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321自身が拡散接合後に生成される接合材11となり、振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421自身が拡散接合後に生成される接合材11となる。接合材11は、平面視で環状に形成されており、外縁形状が略八角形に形成される。
この際、第11〜第25貫通孔夫々の外周囲の接続用接合パターン73同士も重ね合わせられた状態で拡散接合される。具体的には、第11貫通孔271及び第16貫通孔351の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第11貫通孔271及び第22貫通孔451の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。また、第12貫通孔272及び第17貫通孔352の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第12貫通孔272及び第23貫通孔452の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。また、第13貫通孔273及び第18貫通孔353の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第13貫通孔273及び第24貫通孔453の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。また、第14貫通孔274及び第19貫通孔354の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第14貫通孔274及び第25貫通孔454の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。
また、第15貫通孔275及び第21貫通孔356の接続用接合パターン73同士が拡散接合される。第15貫通孔275の接続用接合パターン73は、第2封止部材4の一主面411に設けられた接続用接合パターン73と重ね合わせられた状態で拡散接合される。第20貫通孔355の接続用接合パターン73は、水晶振動板2の第1励振電極221から引き出された第1引出電極223から延びる接続用接合パターン73と重ね合わせられた状態で拡散接合される。そして、夫々の接続用接合パターン73同士が拡散接合後に生成される接合材14となる。拡散接合によって形成されたこれらの接合材14は、貫通孔の貫通電極71同士を導通させる役割、及び接合箇所を気密封止する役割を果たす。なお、図1では、平面視で封止用の接合材11よりも外方に設けられた接合材14を実線で示し、接合材11よりも内方に設けられた接合材14を破線で示している。
そして、第20貫通孔355は、IC5を第1励振電極221に導通するための第1電気パス(導通路)となる。第21貫通孔356,第15貫通孔275は、IC5を第2励振電極222に導通するための第2電気パスとなる。第16貫通孔351,第11貫通孔271,第22貫通孔451は、IC5を第1外部電極端子433に導通するための第3電気パスとなる。第17貫通孔352,第12貫通孔272,第23貫通孔452は、IC5を第2外部電極端子434に導通するための第4電気パスとなる。第18貫通孔353,第13貫通孔273,第24貫通孔453は、IC5を第3外部電極端子435に導通するための第5電気パスとなる。第19貫通孔354,第14貫通孔274,第25貫通孔454は、IC5を第4外部電極端子436に導通するための第6電気パスとなる。
本実施の形態では、拡散接合を常温で行っている。ここでいう常温は、5℃〜35℃のことをいう。この常温拡散接合により下記する効果(ガスの発生抑制と接合良好)を有するが、これは共晶半田の融点である183℃よりも低い値であって好適な例である。しかしながら、常温拡散接合だけが下記する効果を有するものではなく、常温以上230℃未満の温度下で拡散接合されていればよい。特に、200℃以上230℃未満の温度下において拡散接合することで、Pbフリー半田の融点である230℃未満であり、さらにAuの再結晶温度(200℃)以上となるので、接合部分の不安定領域を安定化できる。また本実施の形態ではAu−Snといった接合専用材を使用していないため、メッキガス、バインダーガス、金属ガス等のガスの発生がない。よってAuの再結晶温度以上にすることができる。
そして、拡散接合によって製造されたパッケージ12では、第1封止部材3と水晶振動板2とは、1.00μm以下のギャップを有し、第2封止部材4と水晶振動板2とは、1.00μm以下のギャップを有する。つまり、第1封止部材3と水晶振動板2との間の接合材11の厚みが、1.00μm以下であり、第2封止部材4と水晶振動板2との間の接合材11の厚みが、1.00μm以下(具体的には、本実施の形態のAu−Au接合では0.15μm〜1.00μm)である。なお、比較として、Snを用いた従来の金属ペースト封止材では、5μm〜20μmとなる。
水晶発振器101において、第1励振電極221、第2励振電極222、及び第1〜第4外部電極端子433〜436は、振動部23を気密封止する封止部としての接合材11(振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321,振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421)には電気的に接続されていない。詳細には、第1励振電極221は、第1電気パス(第20貫通孔355)、及び電極パターン33を順に経由して、IC5に電気的に接続されている。第2励振電極222は、第2電気パス(第15貫通孔275、第21貫通孔356)、及び電極パターン33を順に経由して、IC5に電気的に接続されている。第1、第2電気パスは、平面視で接合材11よりも内方に配置される内部電気パスとなっている。第2電気パスを構成する第15貫通孔275及び第21貫通孔356は、平面視で重畳するように設けられている。
また、IC5は、電極パターン33、及び第3電気パス(第16貫通孔351、第11貫通孔271、及び第22貫通孔451)を順に経由して、第1外部電極端子433に電気的に接続されている。IC5は、電極パターン33、及び第4電気パス(第17貫通孔352、第12貫通孔272、及び第23貫通孔452)を順に経由して、第2外部電極端子434に電気的に接続されていている。IC5は、電極パターン33、及び第5電気パス(第18貫通孔353、第13貫通孔273、及び第24貫通孔453)を順に経由して、第3外部電極端子435に電気的に接続されていている。IC5は、電極パターン33、及び第6電気パス(第19貫通孔354、第14貫通孔274、及び第25貫通孔454)を順に経由して、第4外部電極端子436に電気的に接続されていている。第3〜第6電気パスは、平面視で接合材11よりも外方に配置される外部電気パスとなっている。
そして、第3電気パスを構成する第16貫通孔351、第11貫通孔271、及び第22貫通孔451は、平面視で重畳するように設けられている。第4電気パスを構成する第17貫通孔352、第12貫通孔272、及び第23貫通孔452は、平面視で重畳するように設けられている。第5電気パスを構成する第18貫通孔353、第13貫通孔273、及び第24貫通孔453は、平面視で重畳するように設けられている。第6電気パスを構成する第19貫通孔354、第14貫通孔274、及び第25貫通孔454は、平面視で重畳するように設けられている。これにより、IC5をFCB法により第1封止部材3の一主面311に搭載する際、FCB法を行うことが可能な領域を広く確保することができる。
本実施の形態では、水晶発振器101において、封止部としての接合材11は、平面視で、パッケージ12の四隅以外の部分においてパッケージ12の外周縁に沿って設けられている。以下、この点について、図1〜図8を参照して説明する。図8は、水晶発振器101における接合材11と、水晶振動板2の振動部23や貫通孔等との平面視での位置関係を示す図である。図8では、貫通孔として、水晶振動板2の第11〜第15貫通孔271〜275を代表して示している。なお、本実施の形態では、平面視で、パッケージ12の外周縁と、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4の各外周縁とが一致している。
水晶発振器101では、接合材11は、水晶振動板2及び第1封止部材3の間において、振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321の拡散接合によって形成される。また、接合材11は、水晶振動板2及び第2封止部材4の間において、振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421の拡散接合によって形成される。
振動側第1接合パターン251、振動側第2接合パターン252、封止側第1接合パターン321、及び封止側第2接合パターン421は、平面視で同一の形状及び大きさを有しており、水晶振動板2及び第1封止部材3の間の接合材11と、水晶振動板2及び第2封止部材4の間の接合材11とは、平面視で同一の形状及び大きさに形成される。このように、水晶発振器101では、水晶振動板2の両主面211,212に、それぞれ平面視で同一の形状及び大きさの接合材11が形成されている。
接合材11の外縁形状は、平面視で八角形に形成されている。接合材11の外縁形状は、振動側第1接合パターン251、振動側第2接合パターン252、封止側第1接合パターン321、及び封止側第2接合パターン421の外縁形状(図3〜図6参照)と同一の形状になっている。
そして、水晶発振器101において、接合材11は、平面視で、パッケージ12の四隅以外の部分においてパッケージ12の外周縁に沿って(平行に)設けられている。接合材11は、パッケージ12の四隅の第3〜第6電気パス(つまり、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454)を避けるように配置されている。また、接合材11は、平面視で、振動部23を囲うように設けられており、振動部23の収容空間(内部空間13)が、接合材11によって気密封止されている。
具体的には、図8に示すように、接合材11は、平面視で、パッケージ12の1対の短辺に沿って(平行に)設けられた1対の第1直線部11Aと、パッケージ12の1対の長辺に沿って(平行に)設けられた1対の第2直線部11Bと、第1直線部11Aの端部及び第2直線部11Bの端部を繋ぐように設けられた4つの連結部11Cとを有する。1対の第1直線部11A及び1対の第2直線部11Bは、パッケージ12の外周縁(短辺及び長辺)に沿った外縁部となっている。
1対の第1直線部11Aは、平面視で、パッケージ12の短辺に近接して設けられている。第1直線部11Aの長さ(短辺方向の寸法)は、パッケージ12の短辺の少なくとも[1/3]以上の長さになっている。2つの第1直線部11Aの長さは、同一の長さになっている。一方の第1直線部11Aの短辺方向の両側には、所定の間隔を隔てて、第11,第12貫通孔271,272が設けられている。一方の第1直線部11Aの外端は、平面視で、第11,第12貫通孔271,272の中心を結んだ直線L1よりも、パッケージ12の短辺に近接して設けられている。他方の第1直線部11Aの短辺方向の両側には、所定の間隔を隔てて、第13,第14貫通孔273,274が設けられている。他方の第1直線部11Aの外端は、平面視で、第13,第14貫通孔273,274の中心を結んだ直線L2よりも、パッケージ12の短辺に近接して設けられている。本実施の形態では、第1直線部11Aの外端はパッケージ12の短辺に対し、所定の間隔を隔てて設けられている。また、一方の第1直線部11Aの内端は、平面視で、直線L1上に位置しており、他方の第1直線部11Aの内端は、平面視で、直線L2上に位置している。なお、一方の第1直線部11Aの外端が、直線L1よりもパッケージ12の短辺に近接していれば、この第1直線部11Aの内端は、直線L1の外側に位置してもよいし、あるいは、直線L1の内側に位置してもよい。同様に、他方の第1直線部11Aの外端が、直線L2よりもパッケージ12の短辺に近接していれば、この第1直線部11Aの内端は、直線L2の外側に位置してもよいし、あるいは、直線L2の内側に位置してもよい。
1対の第2直線部11Bは、平面視で、パッケージ12の長辺に近接して設けられている。第2直線部11Bの長さ(長辺方向の寸法)は、パッケージ12の長辺の少なくとも[1/3]以上の長さになっており、上述した第1直線部11Aよりも長くなっている。2つの第2直線部11Bの長さは、同一の長さになっている。一方の第2直線部11Bの長辺方向の両側には、所定の間隔を隔てて、第11,第13貫通孔271,273が設けられている。一方の第2直線部11Bの外端は、平面視で、第11,第13貫通孔271,273の中心を結んだ直線L3よりも、パッケージ12の長辺に近接して設けられている。他方の第2直線部11Bの長辺方向の両側には、所定の間隔を隔てて、第12,第14貫通孔272,274が設けられている。他方の第2直線部11Bの外端は、平面視で、第12,第14貫通孔272,274の中心を結んだ直線L4よりも、パッケージ12の長辺に近接して設けられている。本実施の形態では、第2直線部11Bの外端はパッケージ12の長辺に対し、所定の間隔を隔てて設けられている。また、一方の第2直線部11Bの内端は、平面視で、直線L3上に位置しており、他方の第2直線部11Bの内端は、平面視で、直線L4上に位置している。なお、一方の第2直線部11Bの外端が、直線L3よりもパッケージ12の長辺に近接していれば、この第2直線部11Bの内端は、直線L3の外側に位置してもよいし、あるいは、直線L3の内側に位置してもよい。同様に、他方の第2直線部11Bの外端が、直線L4よりもパッケージ12の長辺に近接していれば、この第1直線部11Bの内端は、直線L4の外側に位置してもよいし、あるいは、直線L4の内側に位置してもよい。
4つの連結部11Cは、平面視で、パッケージ12の外周縁(短辺及び長辺)に対し平行には設けられていない。本実施の形態では、連結部11Cは、パッケージ12の2つの対角線のうちいずれか一方に対し、略平行に延びている。つまり、連結部11Cが、平面視で、パッケージ12の対角線に交差するように設けられている。なお、連結部11Cを、平面視で、パッケージ12の対角線に直交するように配置してもよい。
連結部11Cの長さは、上述した第1直線部11A及び第2直線部11Bよりも短くなっている。4つの連結部11Cの長さは、同一の長さになっている。連結部11Cは、パッケージ12の四隅に設けられており、第11〜第14貫通孔271〜274の近傍に設けられている。連結部11Cは、第11〜第14貫通孔271〜274の外周囲の接合材14(接続用接合パターン73)に対し、所定の間隔を隔てて設けられている。
以上のように、本実施の形態では、接合材11が平面視でパッケージ12の四隅以外の部分においてパッケージ12の外周縁に沿って設けられており、平面視で、貫通孔(第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454)が、接合材11の外側に配置される。これにより、次のような効果が得られる。
水晶振動板2の振動部23を気密封止した内部空間13のスペースをできるだけ大きくすることができ、できるだけ大きな構成の振動部23を用いることができる。これにより、振動部23の設計の自由度を向上させることができ、様々な特性の振動部23を設計することができる。また、パッケージ12の四隅のスペースを、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454の配置スペースとして利用でき、かつ、パッケージ12の外周縁のうち四隅以外のスペースを接合材11の配置スペースとして利用できるので、パッケージ12の四隅を含む外周縁のスペースを有効利用することができる。したがって、サンドイッチ構造の水晶発振器101において、小型化への対応を容易に行うことが可能になる。しかも、接合材11の外縁形状が、平面視で八角形に形成されているので、接合材11と、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454とを、より効率的に配置することができる。
ここで、パッケージ12の四隅は、外力によってパッケージ12の各層(水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4)に剥がれが発生しやすくなっている。しかし、本実施の形態では、パッケージ12の四隅に、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454を配置し、パッケージ12の四隅を避けて接合材11を配置することによって、外力による剥がれから接合材11を保護することができる。ここで、接合材11の外縁形状が八角形であり、連結部11Cがパッケージ12の対角線に交差するように設けられているので、連結部11Cによって、パッケージ12の四隅から中心へ向けて伝達される応力を緩和することができ、外力による剥がれから接合材11を保護することができる。
また、接合材11のうち、パッケージ12の外周縁に沿った第1,第2直線部11A,11Bはそれぞれ、平面視で、2つの貫通孔の中心を結んだ直線L1〜L4よりも、パッケージ12の外周縁に近接して設けられている。そして、接合材11が、パッケージ12の四隅の第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454を避けるように配置されている。つまり、接合材11よりも外方に、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454が配置される。このように、接合材11の内方に設ける貫通孔の数をできるだけ少なくすることによって、水晶振動板2の振動部23を気密封止した内部空間13の気密性を向上させることができる。
さらに、水晶発振器101を外部の回路基板に半田(流動性導電接合材)を用いて接合する際、半田が外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)から第22〜第25貫通孔451〜454に伝って、第22〜第25貫通孔451〜454の貫通部分72に這い上がり、第22〜第25貫通孔451〜454の貫通部分72が埋まる。この際、貫通部分72へ這い上がった半田の侵食作用によって、水晶振動板2の振動部23を気密封止した内部空間13の気密性の低下が懸念される。しかし、本実施の形態によれば、接合材11よりも外方に、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454が配置されるので、内部空間13の気密性低下への半田の侵食作用の影響を抑制することができる。
ここで、外部電極端子(第1〜第4外部電極端子433〜436)は、通常、第2封止部材4の他主面412の4つの角部に設けられる。外部電極端子とIC5とを接続する第3〜第6電気パス(つまり、第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454)が、パッケージ12の四隅に設けられている。これにより、第3〜第6電気パスを介して、外部電極端子とIC5とを最短距離で接続することができ、ノイズ抑制を図ることができる。また、第3〜第6電気パスは、接合材11によって振動部23から隔離されているので、第3〜第6電気パスに外部電極端子から高調波成分を含む信号が供給された場合にも、高調波成分によるノイズの影響を抑制することができる。
また、第3〜第6電気パスが接合材11の外方に設けられる一方、IC5と励振電極(第1励振電極221,第2励振電極222)とを接続する第1,第2電気パスが、接合材11の内方に設けられているので、第3〜第6電気パスによる寄生容量(浮遊容量)の増加を抑制することができる。この場合、第3〜第6電気パスは、パッケージ12の四隅に設けられており、励振電極から離れた位置に設けられているため、寄生容量の抑制には有利である。また、接合材11が第1,第2電気パスとは接続されていないので、両者の接続に起因する寄生容量の発生を抑制することができ、圧電振動デバイスの周波数可変量を大きく確保できる。
本発明は、その精神や主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
なお、本実施の形態では、第1封止部材3及び第2封止部材4にガラスを用いているが、これに限定されるものではなく、水晶を用いてもよい。また、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4をATカット水晶で構成してもよい。この場合、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4の熱膨張率が同一であり、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4の熱膨張差に起因するパッケージ12の変形を抑制できるので、水晶振動板2の振動部23を気密封止した内部空間13の気密性を向上させることが可能になる。また、パッケージ12の変形による歪は、保持部213を介して第1励振電極221及び第2励振電極222に伝達され、周波数変動の要因となる可能性があるが、水晶振動板2、第1封止部材3、及び第2封止部材4を全て水晶で構成することによって、そのような周波数変動を抑制することができる。
また、本実施の形態では、圧電振動板に水晶を用いているが、これに限定されるものではなく、圧電材料であれば他の材料であってもよく、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等であってもよい。
また、本実施の形態では、接合材11として、Ti(もしくはCr)とAuを用いているが、これに限定されるものではなく、接合材11を例えばNiとAuとから構成してもよい。
また、本実施の形態では、接合材11の外縁形状を八角形としたが、これに限定されるものではなく、接合材11の外縁形状を、例えば、五角形や六角形等といった五角形以上の任意の多角形としてもよい。また、多角形に限られず、接合材11の外縁形状を、湾曲部を含むような形状としてもよく、具体的には、上述した連結部11Cの形状を、例えば、円弧状といった湾曲形状としてもよい。
また、本実施の形態では、接合材11がパッケージ12の外周縁に対し、所定の間隔を隔てて配置されたが、パッケージ12の外周縁まで接合材11を形成するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、外部電極端子を、第1外部電極端子433、第2外部電極端子434、第3外部電極端子435、及び第4外部電極端子436の4端子としたが、これに限定されるものではなく、外部電極端子を、例えば、6端子や8端子等といった任意の数の端子としてもよい。
上記実施形態では、圧電振動デバイスとして水晶発振器101の水晶振動板2に2つの保持部213,213が設けられている場合について説明したが(図4,5参照)、水晶振動板2に保持部213を1つのみ設ける構成としてもよい。この変形例にかかる水晶発振器102について、図9〜15を参照して説明する。図9は、水晶発振器102の第1封止部材3の変形例を示す概略平面図であり、図2に対応する。図10は、水晶発振器102の第1封止部材3の変形例を示す概略裏面図であり、図3に対応する。図11は、水晶発振器102の水晶振動板2の変形例を示す概略平面図であり、図4に対応する。図12は、水晶発振器102の水晶振動板2の変形例を示す概略裏面図であり、図5に対応する。図13は、水晶発振器102の第2封止部材4の変形例を示す概略平面図であり、図6に対応する。図14は、水晶発振器102の第2封止部材4の変形例を示す概略裏面図であり、図7に対応する。図15は、水晶発振器102における接合材と、水晶振動板2の振動部や貫通孔等との平面視での位置関係を示す図であり、図8に対応する。なお、便宜上、上記実施形態の水晶発振器101(図1〜8参照)と共通の構成については、同一符号を付し、説明を省略する。以下では、本変形例にかかる水晶発振器102について、上記実施形態の水晶発振器101とは異なる構成ついて主に説明する。
図11,12に示すように、水晶振動板2には、振動部23と、この振動部23の外周囲を囲う外枠部27とを連結する保持部213が1つのみ設けられている。保持部213は、振動部23の+X方向かつ−Z方向に位置する1つの角部23aのみから、−Z方向に向けて外枠部27まで延びている(突出している)。保持部213が1つのみ設けられているため、切り抜き部(切り欠き部)24が振動部23の外周囲を囲うように連続して形成されている。そして、保持部213を介してのみ振動部23と外枠部27とが連結されている。
保持部213の一主面側に第1励振電極221から引き出された第1引出電極223が設けられ、この保持部213の他主面側に第2励振電極222から引き出された第2引出電極224が設けられている。第1引出電極223は、保持部213を経由して、外枠部27の一主面側に形成された励振電極接合パターン261に繋がっている。第2引出電極224は、保持部213を経由して、外枠部27の他主面側に形成された励振電極接合パターン264に繋がっている。励振電極接合パターン264は、第15貫通孔275の外周囲に形成された接続用接合パターンとなっている。本変形例では、水晶振動板2の保持部213が1つのみであり、第1引出電極223及び第2引出電極224が同じ方向(−Z方向)に延びているため、第1励振電極221と第1励振電極用外部電極とを接続する配線及び第2励振電極222と第2励振電極用外部電極とを接続する配線が、上記実施形態とは異なっている。
水晶振動板2の一主面211には、上述した励振電極接合パターン261に加え、励振電極接合パターン262,263が形成されている。励振電極接合パターン262,263は、外枠部27に設けられている。励振電極接合パターン262は、第2励振電極222に電圧を印加するためのものであり、励振電極接合パターン262には、水晶振動板2の他主面212側に配線するための第15貫通孔275が形成されている。励振電極接合パターン261,262は、X軸方向に所定の間隔を隔てて設けられている。励振電極接合パターン263は、励振電極接合パターン261,262とは水晶振動板2の振動部23を挟んでZ軸方向の反対側の位置に設けられている。励振電極接合パターン263は、水晶振動板2の外枠部27において、X軸方向に沿って延びている。
水晶振動板2の他主面212には、上述した励振電極接合パターン264に加え、接合用パターン265が形成されている。励振電極接合パターン264及び接合用パターン265は、水晶振動板2の外枠部27において、X軸方向に沿って延びている。励振電極接合パターン264は、第15貫通孔275によって一主面211側の励振電極接合パターン262と接続されている。接合用パターン265は、励振電極接合パターン264とは水晶振動板2の振動部23を挟んでZ軸方向の反対側の位置に設けられている。
第15貫通孔275、励振電極接合パターン261〜264、及び接合用パターン265は、振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252よりも内周側に設けられる。第15貫通孔275、励振電極接合パターン261〜264、及び接合用パターン265は、振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252とは電気的に接続されていない。本変形例では、上記実施形態と同様に、振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252は、平面視で環状に形成されており、外縁形状及び内縁形状が略八角形に形成されている。また、第11〜第14貫通孔271〜275及び接合用パターン73は、振動側第1接合パターン251及び振動側第2接合パターン252よりも外周側に設けられている。
図9,10に示すように、第1封止部材3の他主面312には、封止側励振電極接合パターン361〜363が形成されている。封止側励振電極接合パターン361,363は、第20貫通孔355及び第21貫通孔356内の電極によって、第1封止部材3の一主面311に形成された外部電極33,33と導通されている。封止側励振電極接合パターン363は、第1励振電極221に電圧を印加するためのものであり、封止側励振電極接合パターン363には、第1封止部材3の一主面311側に配線するための第21貫通孔356が形成されている。封止側励振電極接合パターン363は、水晶振動板2の励振電極接合パターン261と接続されるものである。
封止側励振電極接合パターン361,362は、第2励振電極222に電圧を印加するためのものであり、封止側励振電極接合パターン361には、第1封止部材3の一主面311側に配線するための第20貫通孔355が形成されている。封止側励振電極接合パターン361は、水晶振動板2の励振電極接合パターン263と接続されるものである。封止側励振電極接合パターン362は、水晶振動板2の励振電極接合パターン262と接続されるものである。封止側励振電極接合パターン361は、A1方向に沿って延びており、配線パターン34と一体的に形成されている。封止側励振電極接合パターン362は、封止側励振電極接合パターン361とは配線パターン34を挟んで、A2方向の反対側の位置に設けられている。つまり、配線パターン34のA2方向の一端側に封止側励振電極接合パターン361が接続され、配線パターン34のA2方向の他端側に封止側励振電極接合パターン362が接続されている。封止側励振電極接合パターン362は、封止側励振電極接合パターン363に対し、A1方向に所定の間隔を隔てて設けられている。また、封止側励振電極接合パターン361は、封止側励振電極接合パターン363に対し、A2方向の反対側の位置に設けられている。
第20貫通孔355,第21貫通孔356、封止側励振電極接合パターン361〜363、及び配線パターン34は、封止側第1接合パターン321よりも内周側に設けられる。第20貫通孔355,第21貫通孔356、封止側励振電極接合パターン361〜363、及び配線パターン34は、封止側第1接合パターン321とは電気的に接続されていない。本変形例では、上記実施形態と同様に、封止側第1接合パターン321は、平面視で環状に形成されており、外縁形状及び内縁形状が略八角形に形成されている。また、第16貫通孔351〜第19貫通孔354及び接合用パターン73は、封止側第1接合パターン321よりも外周側に設けられている。
図13,14に示すように、第2封止部材4の一主面411には、封止側励振電極接合パターン461及び接合用パターン462が形成されている。封止側励振電極接合パターン461は、水晶振動板2の励振電極接合パターン264と接続されるものである。接合用パターン462は、水晶振動板2の接合用パターン265と接続されるものである。封止側励振電極接合パターン461及び接合用パターン462は、B1方向に沿って延びている。接合用パターン462は、封止側励振電極接合パターン461に対し、B2方向の反対側の位置に設けられている。
封止側励振電極接合パターン461及び接合用パターン462は、封止側第2接合パターン421よりも内周側に設けられる。封止側励振電極接合パターン461及び接合用パターン462は、封止側第2接合パターン421とは電気的に接続されていない。本変形例では、上記実施形態と同様に、封止側第2接合パターン421は、平面視で環状に形成されており、外縁形状及び内縁形状が略八角形に形成されている。また、第22〜第25貫通孔451〜454及び接合用パターン73は、封止側第2接合パターン421よりも外周側に設けられている。
本変形例では、上記実施形態と同様、第1封止部材3と水晶振動板2との接合は、水晶振動板2の振動側第1接合パターン251と第1封止部材3の封止側第1接合パターン321とを重ね合わせ、水晶振動板2の励振電極接合パターン261,262,263と第1封止部材3の封止側励振電極接合パターン363,362,361とを重ね合わせ、この状態で各金属が拡散接合される。また、第2封止部材4と水晶振動板2との接合は、水晶振動板2の振動側第2接合パターン252と第2封止部材4の封止側第2接合パターン421とを重ね合わせ、水晶振動板2の励振電極接合パターン264と第2封止部材4の封止側励振電極接合パターン461とを重ね合わせ、水晶振動板2の接合用パターン265と第2封止部材4の接合用パターン462とを重ね合わせ、この状態で各金属が拡散接合される。これにより、上記実施形態と同様のサンドイッチ構造のパッケージ12(図1参照)を有する水晶発振器102が製造される。なお、第1封止部材3の他主面312の配線パターン34は、水晶振動板2の一主面211の各パターンとは接合されないようになっている。
そして、上記実施形態と同様、図15に示すように、振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321自身が拡散接合後に生成される接合材11となり、振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421自身が拡散接合後に生成される接合材11となる。接合材11は、平面視で環状に形成されており、外縁形状及び内縁形状が略八角形に形成される。
水晶発振器102において、第1励振電極221、第2励振電極222、及び第1〜第4外部電極端子433〜436は、振動部23を気密封止する封止部としての接合材11(振動側第1接合パターン251及び封止側第1接合パターン321,振動側第2接合パターン252及び封止側第2接合パターン421)には電気的に接続されていない。詳細には、第1励振電極221は、第1電気パス(第21貫通孔356)、及び電極パターン33を順に経由して、IC5に電気的に接続されている。第2励振電極222は、第2電気パス(第15貫通孔275、配線パターン34、第20貫通孔355)、及び電極パターン33を順に経由して、IC5に電気的に接続されている。第1、第2電気パスは、平面視で接合材11よりも内方に配置される内部電気パスとなっている。
また、IC5は、電極パターン33、及び第3電気パス(第16貫通孔351、第11貫通孔271、及び第22貫通孔451)を順に経由して、第1外部電極端子433に電気的に接続されている。IC5は、電極パターン33、及び第4電気パス(第17貫通孔352、第12貫通孔272、及び第23貫通孔452)を順に経由して、第2外部電極端子434に電気的に接続されていている。IC5は、電極パターン33、及び第5電気パス(第18貫通孔353、第13貫通孔273、及び第24貫通孔453を順に経由して、第3外部電極端子435に電気的に接続されていている。IC5は、電極パターン33、及び第6電気パス(第19貫通孔354、第14貫通孔274、及び第25貫通孔454を順に経由して、第4外部電極端子436に電気的に接続されていている。第3〜第6電気パスは、平面視で接合材11よりも外方に配置される外部電気パスとなっている。
そして、第3電気パスを構成する第16貫通孔351、第11貫通孔271、及び第22貫通孔451は、平面視で重畳するように設けられている。第4電気パスを構成する第17貫通孔352、第12貫通孔272、及び第23貫通孔452は、平面視で重畳するように設けられている。第5電気パスを構成する第18貫通孔353、第13貫通孔273、及び第24貫通孔453は、平面視で重畳するように設けられている。第6電気パスを構成する第19貫通孔354、第14貫通孔274、及び第25貫通孔454は、平面視で重畳するように設けられている。これにより、IC5をFCB法により第1封止部材3の一主面311に搭載する際、FCB法を行うことが可能な領域を広く確保することができる。
本変形例では、上記実施形態と同様、水晶発振器102において、封止部としての接合材11は、平面視で、パッケージ12の四隅以外の部分においてパッケージ12の外周縁に沿って設けられている。接合材11の外縁形状及び内縁形状は、平面視で八角形に形成されている。接合材11の外縁形状及び内縁形状は、振動側第1接合パターン251、振動側第2接合パターン252、封止側第1接合パターン321、及び封止側第2接合パターン421の外縁形状(図10〜図13参照)と同一の形状になっている。
具体的には、接合材11は、図15に示すように、平面視で、パッケージ12の1対の短辺に沿って(平行に)設けられた1対の第1直線部11Aと、パッケージ12の1対の長辺に沿って(平行に)設けられた1対の第2直線部11Bと、第1直線部11Aの端部及び第2直線部11Bの端部を繋ぐように設けられた4つの連結部11Cとを有する。1対の第1直線部11A及び1対の第2直線部11Bは、パッケージ12の外周縁(短辺及び長辺)に沿った外縁部となっている。連結部11Cは、パッケージ12の2つの対角線のうちいずれか一方に対し、略平行に延びている。つまり、連結部11Cが、平面視で、パッケージ12の対角線に交差するように設けられている。連結部11Cの長さは、上述した第1直線部11A及び第2直線部11Bよりも短くなっている。そして、接合材11と、水晶振動板2の振動部23や貫通孔等との平面視での位置関係は、上記実施形態の場合(図8参照)と略同様になっている。
以上のように、本変形例にかかる水晶発振器102では、接合材11が平面視でパッケージ12の四隅以外の部分においてパッケージ12の外周縁に沿って設けられており、平面視で、貫通孔(第11〜第14貫通孔271〜274、第16〜第19貫通孔351〜354、及び第22〜第25貫通孔451〜454)が、接合材11の外側に配置される。これにより、本変形例にかかる水晶発振器102によれば、上記実施形態の水晶発振器101と同様の作用効果が得られる。
この出願は、2015年6月12日に日本で出願された特願2015−119039号に基づく優先権を請求する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
本発明は、第1封止部材と第2封止部材とが圧電振動板を介して積層して接合されたサンドイッチ構造の圧電振動デバイスに利用可能である。
101 水晶発振器
11 接合材(封止部)
12 パッケージ
13 内部空間
2 水晶振動板
221 第1励振電極
222 第2励振電極
23 振動部
271〜274 第1〜第4貫通孔(外部貫通孔)
3 第1封止部材
4 第2封止部材
5 IC(外部素子)

Claims (4)

  1. 基板の一主面に第1励振電極が形成され、前記基板の他主面に前記第1励振電極と対になる第2励振電極が形成された圧電振動板と、
    前記圧電振動板の前記第1励振電極を覆う第1封止部材と、
    前記圧電振動板の前記第2励振電極を覆う第2封止部材と、が設けられ、
    前記第1封止部材と前記圧電振動板とが接合され、かつ前記第2封止部材と前記圧電振動板とが接合されることによって略直方体のパッケージが形成され、当該パッケージには、前記第1励振電極と前記第2励振電極とを含む前記圧電振動板の振動部を気密封止した内部空間が設けられた圧電振動デバイスにおいて、
    前記圧電振動板の振動部を気密封止する封止部は、平面視で、環状に形成され、かつ、前記パッケージの四隅以外の部分において当該パッケージの外周縁に沿って設けられ、
    前記パッケージの四隅には、前記圧電振動板の一主面と他主面との間を貫通する外部貫通孔が設けられ、
    前記封止部のうち、前記パッケージの外周縁に沿った各外縁部はそれぞれ、平面視で、前記2つの外部貫通孔の中心を結んだ直線よりも、前記パッケージの前記外周縁に近接して設けられていることを特徴とする圧電振動デバイス。
  2. 請求項1に記載の圧電振動デバイスにおいて、
    前記第1封止部材の一主面には、外部素子と電気的に接続する複数の配線パターンが形成され、
    前記第2封止部材の他主面には、外部回路基板と電気的に接続する複数の外部電極端子が形成され、
    前記各外部貫通孔にはそれぞれ、前記圧電振動板の前記一主面と前記他主面とに形成された電極の導通を図るための外部貫通電極が形成され、当該外部貫通電極を含む外部電気パスを介して、前記配線パターンと前記外部電極端子とが電気的に接続されていることを特徴とする圧電振動デバイス。
  3. 請求項1または2に記載の圧電振動デバイスにおいて、
    前記第1封止部材には、一主面と他主面との間を貫通する第1貫通孔が形成され、当該第1貫通孔には、前記一主面と前記他主面とに形成された電極の導通を図るための第1貫通電極が形成され、当該第1貫通電極は、前記圧電振動板の前記第1励振電極に電気的に接続されており、
    前記圧電振動板には、一主面と他主面との間を貫通する第2貫通孔が形成され、当該第2貫通孔には、前記一主面と前記他主面とに形成された電極の導通を図るための第2貫通電極が形成され、当該第2貫通電極は、前記圧電振動板の前記第2励振電極に電気的に接続されており、
    前記第1貫通電極及び前記第2貫通電極は、平面視で前記封止部の内側に設けられており、かつ、前記封止部に電気的に接続されていないことを特徴とする圧電振動デバイス。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の圧電振動デバイスにおいて、
    前記封止部の外縁形状は、平面視で八角形であることを特徴とする圧電振動デバイス。
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