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JP6594366B2 - 測定装置、測定方法及び測定プログラム - Google Patents
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JP6594366B2 - 測定装置、測定方法及び測定プログラム - Google Patents

測定装置、測定方法及び測定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、応力発光物質に荷重を加えた際の発光強度を測定する、測定装置、測定方法及び測定プログラムに関する。
近年、各種の製品や部品の設計においては、CAE(Computer Aided Engineering)を用いる場合が多い。その設計過程においては、歪み(応力)に対する耐性等の検査などが含まれる。
対象の歪み(応力)を測定する手法としては、被測定物の歪み(応力)を算出する歪み(応力)測定システムを利用することが考えられる(例えば、特許文献1又は特許文献2を参照)。特許文献1又は特許文献2に記載の歪み(応力)測定システムによれば、被測定物に応力発光物質を塗布し、当該塗布された応力発光物質に荷重を加えた際の発光強度に基づいて、被測定物において歪みが生じた領域を検出する。
特開2006−284393号公報 特開2016−180637号公報
ここで、対象物110の表面に凹凸があると、当該対象物110に塗布される応力発光物質の厚みは、当該凹凸により均一とはならない。そのため、応力発光物質に荷重を加えた際において測定される発光強度には、当該塗布厚の違いによる発光強度の影響が重畳されてしまう。したがって、特許文献1又は特許文献2に記載の技術のように、塗布された応力発光物質に荷重を加えた際の発光強度に基づいて、被測定物に生じた歪みを測定したとしても、当該発光強度には塗布厚の違いによる影響が加味されており、正しい測定結果を得ることができない。そのため、特許文献1又は特許文献2に記載の技術では、被測定物に生じた歪みの定量評価を行うことが難しいという問題がある。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて成されたものであり、塗布された応力発光物質に荷重を加えた際の発光強度から、対象物における当該応力発光物質の塗布厚の違いによる影響を低減又は除去することが可能な測定装置、測定方法及び測定プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る測定装置は、応力発光物質が塗布された対象物を撮像した撮像画像を取得する取得部と、取得部が取得した撮像画像から、応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第1の発光強度を測定する測定部と、測定部が測定した第1の発光強度と、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度とを比較し、比較の結果に基づいて、対象物における応力発光物質の塗布厚を推定する推定部と、推定部が推定した塗布厚を用いて、第1の発光強度から、応力発光物質の塗布厚を均一とした場合の発光強度に修正した発光強度を算出する算出部と、を含む。
本発明の一態様に係る測定装置において、測定部は、波長の短い光を照射されたことにより励起状態となった応力発光物質が、加熱されることにより基底状態に遷移する場合における発光強度を、第1の発光強度として測定することを特徴としてもよい。
本発明の一態様に係る測定装置において、取得部は、応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する間、露光状態を継続することにより撮像された撮像画像を取得することを特徴としてもよい。
本発明の一態様に係る測定装置において、取得部は、応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する間に逐次撮像された複数の撮像画像を取得し、測定部は、逐次撮像された複数の撮像画像の各々から算出される発光強度を積分することにより、第1の発光強度を測定することを特徴としてもよい。
本発明の一態様に係る測定装置において、推定部は、第1の発光強度と、対象物と同じ反射率を有する物質に対して均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が、励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度とを比較し、比較の結果に基づいて、対象物における応力発光物質の塗布厚を推定することを特徴としてもよい。
本発明の一態様に係る測定装置において、推定部は、対象物の所定の領域ごとに、第1の発光強度と第2の発光強度との差異を算出し、算出した差異と均一の塗布厚の厚さとに基づいて、応力発光物質の塗布厚を推定することを特徴としてもよい。
本発明の一態様に係る測定方法は、応力発光物質が塗布された対象物を撮像した撮像画像を取得する取得ステップと、取得した撮像画像から、応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第1の発光強度を測定する測定ステップと、測定した第1の発光強度と、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度とを比較し、比較の結果に基づいて、対象物における応力発光物質の塗布厚を推定する推定ステップと、推定された塗布厚を用いて、第1の発光強度から、応力発光物質の塗布厚を均一とした場合の発光強度である第3の発光強度を算出する算出ステップと、を含む。
本発明の一態様に係る測定プログラムは、コンピュータに、応力発光物質が塗布された対象物を撮像した撮像画像を取得する取得機能と、取得した撮像画像から、応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第1の発光強度を測定する測定機能と、測定した第1の発光強度と、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度とを比較し、比較の結果に基づいて、対象物における応力発光物質の塗布厚を推定する推定機能と、推定した塗布厚を用いて、第1の発光強度から、応力発光物質の塗布厚を均一とした場合の発光強度である第3の発光強度を算出する算出機能と、を実現させる。
本発明の一態様に係る測定装置等は、塗布された応力発光物質に荷重を加えた際の発光強度から、対象物における当該応力発光物質の塗布厚の違いによる影響を低減又は除去することが可能である。
測定システムの構成例を示す図である。 応力発光物質が塗布された対象物110の構成例と、該対象物110に荷重を加えた場合の発光強度との関係を示す図である。 対象物110に荷重を与えた場合における、対象物110の位置と発光強度との関係を示す図である。 測定装置の動作例を示すフローチャートである。 測定装置の他の動作例を示すフローチャートである。 (a)は、対象に荷重を加えていない場合の歪み(応力)発光状態の一例を示す図である。(b)は、(a)に示す対象の歪み(応力)分布をカラーコンターで出力する場合の一例を示す図である。(c)は、対象に荷重を加えている場合の歪み(応力)発光状態の一例を示す図である。(d)は、(c)に示す対象の歪み(応力)分布をカラーコンターで出力する場合の一例を示す図である。 測定システムの構成例を示す他の図である。
以下、本発明の一実施態様に係る測定装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<実施の形態>
<構成>
図1は、測定装置100を含む測定システムの構成を示す図である。測定システムは、応力発光物質が励起状態から基底状態に戻る過程で、所定の確率で発光することに着目し、当該発光の発光強度を用いて、応力発光物質の塗布厚を推定する。そして、測定システムは、推定した塗布厚に基づいて、応力発生物質に荷重を加えた際の発光強度を、塗布厚が均一とした場合の発光強度に修正し、当該修正した発光強度に基づいて、対象物110に生じた歪みを定量的に算出する。
また、測定システムは、応力発生物質に荷重を加えた際の発光強度を、励起状態から基底状態までの当該応力発光物質の発光を積算したもので除算処理することによっても、対象物110に生じた歪みを定量的に算出することができる。応力発光物質は荷重に対して発光するが、その際の発光強度は、応力発光物質の塗布厚や透過率、反射率などによる発光量の違いを重畳している。そのため、応力発生物質に荷重を加えた際の発光強度を、当該発光量から励起状態から基底状態までの応力発光物質の発光を積算した発光量で除算した値を用いることで、対象物110に生じた歪みを定量的に算出することが可能となる。
図2は、応力発光物質が塗布された対象物110の構成例と、該対象物110に荷重を加えた場合の発光強度との関係を示す図である。図2(a)に示すように、対象物110の表面に凹凸があると、当該対象物110に塗布される応力発光物質の厚みは、当該凹凸により均一とはならない。また、応力発光物質が塗料であれば、当該塗料の濡れ性や液だまり等により、やはり均一な厚みで塗料を塗布できない場合が生じる。すなわち、対象物110に塗布された応力発光物質の塗布厚は、当該対象物110の塗布された領域によって異なる。ここで、対象物110に塗布された応力発光物質の塗布厚が厚いと、その分、荷重を加えた際に測定される発光強度が他の領域に比べて大きいことになる。その結果、応力発光物質に荷重を加えた際において測定される発光強度には、当該塗布厚の違いによる発光強度の影響が重畳されてしまう。また、応力発光物質の塗布厚の違いにより、応力発光物質の透過率や、対象物110の光の反射率なども異なることになり、それらの影響も、当該応力発光物質に荷重を加えた際の発光強度に重畳されてしまう。その結果、図2(b)に示すように、対象物110に荷重が加えられた場合に測定される応力発光物質の発光強度は、応力発光物質の塗布厚の違いや、当該塗布厚に起因した応力発光物質の透過率や対象物110の反射率の違いによる発光強度の影響が加味されることになる。そのため、対象物110に生じた歪みの定量評価を行うことが難しくなるという問題が生じる。
そこで、測定システムは、対象物110に塗布された応力発光物質が、励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度(第1の発光強度)と、平坦試験片上に均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度と、に基づいて、対象物110における応力発光物質の塗布厚を推定する。そして、推定した塗布厚に基づいて、応力発生物質に荷重を加えた際の発光強度を、塗布厚が均一とした場合の発光強度に修正する。これにより、応力発光物質の塗布厚の違いによる影響を低減又は除去して修正した発光強度を算出することができ、対象物110に生じた歪みを定量的に算出することが可能となる。
また、測定システムは、応力発生物質に荷重を加えた際の発光強度を、励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度(第1の発光強度)を積算した発光量で除算処理することにより、応力発光物質の塗布厚の違いによる影響を低減又は除去した発光強度を算出することができ、対象物110に生じた歪みを定量的に算出することが可能となる。
また、測定システムは、応力発光物質を塗布された対象物110を撮像し、撮像して得られた画像(撮像画像)から測定された発光強度(輝度)に基づいて、対象物110にかかる歪み量(歪み(応力))を算出することもできる。さらに、測定システムは、測定装置100が算出した歪み量に基づいて、カラーコンター化した画像を表示することもできる。このようなシステムに係る測定装置100について詳細に説明する。
図1に示すように、測定装置100は、取得部101と、測定部102と、推定部103と、算出部104と、出力部105と、記憶部106とを備える。
取得部101は、撮像部120が撮像した撮像画像130を取得する機能を有する通信インターフェースである。取得部101は、撮像部120が撮像した映像をそのまま受信することとしてもよいし、撮像部120が撮像した映像が撮像部120にネットワークを介して接続されたサーバ装置(図示せず)等に記憶保存されたものを取得することとしてもよい。取得部101は、撮像部120あるいは、外部のサーバ装置と、有線または無線のネットワークを介して接続されてよく、撮像画像130を取得できるのであれば、通信に使用する通信プロトコルはどのようなものであってもよい。なお、取得部101による撮像画像130の取得は、撮像部120が逐次撮像した画像を取得するものであってもよいし、撮像部120が撮影している映像から順番に各フレームを撮像画像として取得するものであってもよい。
歪み(応力)の測定対象となる対象物110は、応力発光物質を表面に付着させていればどのようなものあってもよい。
ここで、応力発光物質(塗料、材料)は、摩擦、衝撃、振動、圧縮、引っ張り、捻じりなど各種の荷重が加えられたことに応じて発光するものであり、歪み(応力)発光は印加された荷重(歪み(応力))に応じた強度で発光する現象のことをいう。
応力発光物質としては、例えば、ユーロピウムをドープし、構造制御したアルミン酸ストロンチウム(SrAl:Eu)、遷移金属や希土類をドープした硫化亜鉛(ZnS:Mn)やチタン酸バリウム・カルシウム((Ba,Ca)TiO:Pr)、アルミン酸カルシウムイットリウム(CaYAl:Ce)などを用いることができるが、歪み(応力)に応じた強度で発光するものあれば、これらに限定されるものではない。
応力発光物質は、紫外線などの波長の短い光を照射することにより、励起状態に遷移する。ここで、応力発光物質は、励起状態から基底状態に戻る過程において、所定の確率で発光する性質を備える。そこで、応力発光物質を飽和励起になるまで、紫外線などの波長の短い光を照射し、その後、加熱することにより基底状態まで遷移させる。その際に、対象物110に塗布された応力発光物質は、所定の確率で発光することになる。
そこで、取得部101は、例えば、応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する間、露光状態を継続することにより撮像された撮像画像130を取得する。具体的には、取得部101は、対象物110に塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する間、カメラのシャッターを開いた状態にすることによって、当該応力発光物質の発光状態を撮像した撮像画像130を取得する。なお、取得部101は、例えば、応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する間、当該応力発光物質が塗布された対象物110を逐次撮像した複数の撮像画像130を取得してもよい。
また、取得部101は、対象物110に荷重を与えた場合において、応力発光物質が塗布された対象物110を逐次撮像した複数の撮像画像130を取得する。
測定部102は、取得部101が取得した撮像画像130から、対象物110に塗布された応力発光物質の発光強度を、測定(算出する)機能を有する。測定部102は、予め撮像部120が撮像する撮像画像130から得られる発光強度(輝度)と、実際の発光強度(輝度)との間の変換係数を保持し、撮像画像130を構成する各画素の発光強度(輝度)に対して、上述の変換係数を乗じることで、実際の発光強度(輝度)を算出する。測定部102は、算出した各画素の実際の発光強度(輝度)に基づいて、応力発光物質の発光強度を測定する。
測定部102は、例えば、取得部101が取得した撮像画像130に基づいて、対象物110に塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合における、当該応力発光物質の発光強度を測定(算出)する。また、測定部102は、例えば、取得部101が逐次撮像した複数の撮像画像130から、対象物110に塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合における、当該応力発光物質の発光強度(第1の発光強度)を測定(算出)してもよい。測定部102は、逐次撮像した複数の撮像画像130から応力発光物質の発光強度を算出する場合には、当該複数の撮像画像130の各々から算出される発光強度を積分することにより、当該応力発光物質の発光強度(第1の発光強度)を測定(算出)してもよい。測定部102は、例えば、記憶部106に予め記憶している算出プログラムを読み出して実行する、プロセッサにより実現することができる。
また、測定部102は、対象物110に荷重を与えた場合に逐次撮像された複数の撮像画像130から、当該対象物110に塗布された応力発光物質に荷重が与えられた際の発光強度を測定する。具体的には、測定部102は、予め撮像部120が撮像する複数の撮像画像130の各々から得られる発光強度(輝度)と、実際の発光強度(輝度)との間の変換係数を保持し、撮像画像130を構成する各画素の発光強度(輝度)に対して変換係数を乗じることで、実際の輝度値を算出することにより、荷重を与えた場合における応力発光物質の発光強度(輝度)を測定(算出)する。
推定部103は、例えば、測定部102が測定(算出)した第1の発光強度と、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度(第2の発光強度)と、を比較する。そして、推定部103は、比較の結果に基づいて、対象物110における応力発光物質の塗布厚を推定する。なお、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度(第2の発光強度)は、予め測定(算出)されていてもよい。また、発光強度は、応力発光物質が塗布される対象物110の光の反射率にも影響されるため、第2の発光強度を予め測定(算出)する場合、応力発光物質は、対象物110と同じ反射率を有する物質に均一の塗布厚で塗布することが望ましい。
推定部103は、例えば、対象物110の所定の領域ごとに、当該対象物110に塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度(第1の発光強度)と、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度(第2の発光強度)との“差異”を算出する。その後、推定部103は、対象物110の所定の領域ごとに、均一の塗布厚の“厚さ”と、算出した発光強度の“差異”とに基づいて、当該所定の領域における応力発光物質の厚さを推定する。例えば、推定部103は、“発光強度の差異”と“応力発光物質の塗布厚”との関係性を予め測定(算出)しておき、均一の塗布厚の“厚さ”を基準として、検出された“差異”に基づいて、対象物110の所定の領域ごとに、応力発光物質の塗布厚を推定する。
例えば、推定部103は、均一の“塗布厚”を100(数値はあくまでも例示である)とし、発光強度の差異が10%あるごとに“塗布厚”が10異なるとの関係性を予め測定(算出)しておく。そして、推定部103は、対象物110のある領域について、発光強度の差異が20ある場合には、当該領域の塗布厚は、均一の塗布厚から20異なると推定する。なお、当該領域の塗布厚が均一の塗布厚から薄いのか厚いのか(すなわち120であるのか、80であるのか)について、推定部103は、当該領域における発光強度が、均一の塗布厚の発光強度よりも大きい場合には、当該領域の塗布厚が均一の塗布圧よりも厚い(すなわち120)であると推定する。逆に、推定部103が、当該領域における発光強度が均一の塗布厚の発光強度よりも小さい場合には、当該領域の塗布厚が均一の塗布圧よりも薄い(すなわち80)であると推定する。
算出部104は、まず、推定部103が推定した塗布厚を用いて、測定部102が測定した“応力発光物質に荷重が与えられた際の発光強度”を修正する。具体的には、算出部104は、推定部103が推定した塗布厚を用いて、測定部102が測定した“応力発光物質に荷重が与えられた際の発光強度”に基づき、塗布厚が均一だった場合における発光強度を算出する。すなわち、算出部104は、塗布厚の違いが発光強度に与える影響を低減又は除去した発光強度を算出する。
算出部104は、例えば、塗布厚が厚いと推定された領域の発光強度を減少させる一方、塗布厚が薄いと推定された領域の発光強度を増加させることにより、塗布厚が均一だった場合における発光強度を算出する。算出部104は、例えば、塗布厚が最も厚い場合を基準として、他の領域の塗布厚が当該最も厚いと仮定した場合における、対象物110全体の発光強度を算出してもよい。また、算出部104は、例えば、塗布厚が最も薄い場合を基準として、他の領域の塗布厚が当該最も薄いと仮定した場合における、対象物110全体の発光強度を算出してもよい。あるいは、算出部104は、例えば、所定の厚さを基準として、塗布厚が当該基準の厚さであった場合における、対象物110全体の発光強度を算出してもよい。
また、算出部104は、例えば、応力発生物質に荷重を加えた際の発光強度を、励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度(第1の発光強度)を積算した発光量で除算処理した結果に基づいて、塗布厚が均一だった場合における発光強度を算出してもよい。
図3は、対象物110に荷重を与えた場合における、対象物110の位置と発光強度との関係を示す図である。図3(a)に示すように、測定部102が測定(算出)した発光強度には、応力発光物質の塗布厚の違いによる発光強度の影響が含まれている。そこで、応力発光物質の塗布厚の違いによって生じた発光強度の影響分を除算(除去)することにより、応力発光物質が均一に塗布されていた場合の発光強度を算出する。その結果、図3(b)に示すように、塗布厚の違いを除去した発光強度を算出することができる。そして、算出部104は、塗布厚の影響を除去した発光強度、すなわち荷重を加えたことだけから算出された発光強度を用いて、対象物110に生じた歪みを算出することが可能になる。
続いて、対象物110の歪み量を算出する場合の処理を説明する。算出部104は、塗布厚の影響を除去した発光強度に基づいて、対象物110の歪み量を算出する機能を有する。ここで、応力発光物質における歪み(応力)による発光強度(輝度)は、背景光+(歪み量×歪み速度)という形で表すことができる。より具体的には、以下の数式(1)で、時刻tにおける発光強度(輝度)L(t)を表すことができる。
上記式(1)において、L(t)は、塗布厚の影響を除去した発光強度(輝度)である。また、Lbgは、基準となる基準発光強度(基準発光輝度)のことであり、歪み(応力)による発光を行っていない状態の対象物110の発光強度(輝度)であり、上述の背景光に相当する。kは、所定の係数である。ここでkは、あらかじめ特定の厚みの応力発光物質を塗布した特定の反射率をもつ物質に対し、特定レベルの励起状態を与え、撮像装置において取得できた発光強度(輝度)と、その際の歪量を歪みゲージなどにて同時に計測することで決定することが出来る(任意点におけるキャリブレーション)が、これらに限定されるものではない。
また、上記式(1)においてεは、歪み量であり、∂ε/∂tは歪み速度である。歪み速度は、歪みの時間変化を意味する。算出部104は、上記式(1)を利用して歪み量εを算出する。算出部104は、撮像画像の所定範囲ごとに上述の式(1)を用いて、各所定範囲の歪み量を算出する。ここで所定範囲は、一例としては、一画素範囲とするが、これに限るものではない。複数画素を所定範囲としてもよく、その場合に、当該所定範囲の発光強度(輝度)は、各画素の発光強度(輝度)の平均値を用いてもよい。なお、各画素の発光強度や所定範囲の発光強度は、塗布厚の影響を除去した発光強度(輝度)である。
上記式(1)において、i番目(時刻t)のフレームについて、歪み量ε(i)を算出する場合、上記式(1)は、i−1番目(時刻t−1)のフレームに対して算出した歪み量ε(i−1)を用いて、以下の式(2)のように変形することができる。
式(2)を変形すると、以下の式(3)を導出できる。
式(3)において、L(i)は塗布厚の影響を除去した発光強度(輝度)であり算出済みの値(すなわち、既知の値)であり、Lbgは予め測定した基準発光強度(基準発光輝度)である既知の値であり、kは予め定められた係数であるため既知の値である。また、ε(i−1)もi−1番目のフレームに対して算出した歪み量であるため既知の値である。したがって、上記式(3)において、未知の値は、ε(i)のみである。よって、算出部104は、上記式(3)に示す二次方程式を解くことでi番目のフレームに対する歪み量ε(i)を算出することができる。
算出部104は、例えば、測定装置100が備える記憶部106に予め記憶している歪み測定プログラムを読み出して実行するプロセッサにより実現することができる。歪み量の算出に関する更なる具体例については後述する。
出力部105は、算出部104が算出した歪み量に関する情報を出力する機能を有する通信インターフェースである。出力部105は、外部の表示装置150と、有線または無線のネットワークを介して接続されてよく、歪み発生領域に関する情報や、歪み量に関する情報を送信できるのであれば、通信に使用する通信プロトコルは問わないものとする。歪み量に関する情報とは、算出部104が算出した歪み量の値そのものであってもよいし、歪み量の値を加工した情報(例えば、カラーコンター化した画像)であってもよい。歪み量を加工した情報を出力する場合には、測定装置100は、算出部104が算出した画素単位の歪み量に基づいて、カラーコンター化した画像を生成する画像生成部(図示せず)を備えることとしてもよい。画像生成部は、従来のCAEと同様に歪み(応力)(歪み量)に基づいてカラーコンター化した画像を生成することができる。
出力部105が出力した歪み量に関する情報に基づいて、例えば、表示装置150において歪み(応力)分布を示すカラーコンター画像として表示することができる。表示装置150は、一般に知られるLCD、有機ELディスプレイ等により実現することができる。なお、表示装置150としては、その他にも、例えば、携帯端末のモニターや、タブレット端末のモニターなどを用いることとしてもよい。
記憶部106は、測定装置100が動作上必要とする各種データやプログラムを記憶する機能を有する記憶媒体である。記憶部106は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現することができるが、この限りではない。記憶部106は、例えば、測定部102が撮像画像130から各画素の発光強度(輝度)を算出するための測定プログラム、算出部104が歪み量を算出するための歪み測定プログラム、算出部104が算出した歪み量などを記憶する。
<動作>
図4は、測定装置100の動作例を示すフローチャートである。図4は、算出部104は、塗布厚の違いが発光強度に与える影響を低減又は除去した発光強度を算出する場合の動作例を示すフローチャートである。
(ステップS101)
ステップS101において、測定装置100の取得部101は、例えば、対象物110に塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合における、当該応力発光物質の発光状態を撮像した撮像画像130を取得する。取得部101は、取得した撮像画像130を測定部102に伝達し、ステップS102に移行する。
(ステップS102)
ステップS102において、測定部102は、取得部101が取得した撮像画像130に基づいて、対象物110に塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合における、当該応力発光物質の発光強度を測定(算出)する。測定部102は、測定した応力発光物質の発光強度を推定部103に伝達し、ステップS103に移行する。
(ステップS103)
ステップS103において、推定部103は、例えば、測定部102が測定(算出)した第1の発光強度と、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度とを比較し、比較の結果に基づいて、対象物110における応力発光物質の塗布厚を推定する。
(ステップS104)
ステップS104において、算出部104は、塗布厚の違いが発光強度に与える影響を低減又は除去して修正した発光強度を算出する。これにより、測定装置100は、対象物110において、塗布厚の影響を除去した発光強度、すなわち荷重を加えたことだけから算出された発光強度を測定(算出)することができる。
図5は、測定装置100の他の動作例を示すフローチャートである。図5は、測定装置100が、塗布厚の影響を除去した発光強度に基づいて、歪み量を算出する場合の動作例を示すフローチャートである。
(ステップS201)
ステップS201において、測定装置100の取得部101は、応力発光物質を塗布した対象物110に荷重が加えられていない状態を撮像した基準画像(映像の0番目(最初)のフレームでもよい)を取得する。取得部101は、取得した基準画像を測定部102に伝達し、ステップS202に移行する。
(ステップS202)
ステップS202において、測定部102は、取得部101が伝達された基準画像を構成する各画素(所定範囲)について、基準となる基準発光強度(基準輝度)Lbgを測定し、ステップS203に移行する。
(ステップS203)
ステップS203において、取得部101は、撮像部120から、応力発光物質を塗布した対象物110に荷重を加えていく状態(過程)を撮像した映像を取得し、ステップS204に移行する。
(ステップS204)
ステップS204において、測定装置100は、処理に係るフレームの番号iを1に初期化して、ステップS205に移行する。
(ステップS205)
ステップS205において、測定部102は、伝達された映像からi番目のフレームを取得し、ステップS206に移行する。
(ステップS206)
ステップS206において、算出部104は、測定部102が測定したi番目のフレームの対象物110の各所定範囲(各画素)の発光強度Liに基づいて、塗布厚の違いが発光強度に与える影響を低減又は除去した発光強度を算出し、ステップS207に移行する。
(ステップS207)
ステップS207において、算出部104は、i−1番目のフレームに対して算出した歪み量ε(i−1)を記憶部106が記憶しているか否かを判定する。記憶している場合には(YES)、ステップS208に移行し、記憶していない場合には(NO)、ステップS210に移行する。
(ステップS208)
ステップS208において、算出部104は、塗布厚の違いが発光強度に与える影響を低減又は除去した発光強度に基づいて、i番目のフレームの各画素の歪み量ε(i)を、上述の式(1)、(3)を利用して、算出する。その後に、ステップS209に移行する。
(ステップS209)
ステップS209において、測定装置100は、歪み量算出処理の終了入力を受けているか否かを判定し、受けている場合には(YES)、処理を終了する。受けていない場合には(NO)、ステップS210に移行する。
(ステップS210)
ステップS210において、測定装置100は、iに1加算して、ステップS205に戻る。
<歪み量算出の具体例>
ここから、一具体例を用いて、歪み量の算出の具体例を示す。
まず、対象物110に対して荷重が加えられていない状態で(図6(a)に示す状態)、対象物110の発光強度(輝度)を測定する。この時の発光強度(輝度)を「0」とする。これにより、基準発光強度(基準輝度)Lbgを0として無視することができる。実際には、算出部104が算出した塗布厚の違いが発光強度に与える影響を低減又は除去した発光強度を、Lbgとして、以降の荷重を加えたときの発光強度(輝度)から、Lbgを減算する値を用いる。このときのカラーコンターとしては、例えば、図6(b)に示すように一様な歪み(応力)分布を示すカラーコンターが出力されることとなる。
次に、図6(c)に示すように、対象物110に対して荷重を加えていった場合に、その歪み(応力)に応じて、応力発光物質が発光する。このとき、荷重を加えはじめてから、1/60秒の歪み(応力)発光強度(輝度)が「1」であったとする。1/60秒の時点では、前回の歪み量ε(i−1)は、時刻「0」における歪み量であるため、「0」となる。すると、上記式(2)に当てはめると、以下の関係式(4)を得ることができる。
ここで、説明を簡単にするために、係数kを1/60であるとする。すると、L(1/60)=1なので、ε(1/60)=1という関係式を得ることができることから、この関係式の正の解を1/60の時点での歪み量ε(1/60)として算出することができる。即ち、この例で言えば、ε(1/60)=1を得ることができる。
次に、2/60秒のときの算出部104が算出した発光強度が「20」であるとする。すると、以下の関係式(5)を得ることができる。
L(2/60)の時点での発光強度が20であることから、ε(2/60)=−4又は5を得る。これらの値の内の正の値を解として、算出部104は、2/60秒の時点の歪み量ε(2/60)として「5」を算出することができる。
次に、3/60秒の時に、算出部104が算出した発光強度が50であったとする。すると、この場合も、同様にして、以下の式(6)を解くことで、歪み量ε(3/60)を得ることができる。
上記式(6)を解くことで、算出部104は、ε(3/60)=10を算出する。したがって、本具体例のように、kを時間差、基準発光強度Lbgを0、算出部104が算出した発光強度をaとすると、算出部104は、下記式(7)に示す二次式を解き、正の解を歪み量ε(i)として算出することができる。
その結果、例えば、図6(d)に示すように、算出した歪み量に基づいてカラーコンター化した画像を出力することができる。
<まとめ>
測定装置100は、対象物110に塗布された応力発光物質が、励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度(第1の発光強度)と、平坦試験片上に均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度(第2の発光強度)と、に基づいて、対象物110における応力発光物質の塗布厚を推定する。そして、推定した塗布厚に基づいて、応力発生物質に荷重を加えた際の発光強度を、塗布厚が均一とした場合の発光強度に修正する。これにより、応力発光物質の塗布厚の違いによる影響を低減又は除去した発光強度を算出することができ、対象物110に生じた歪みを定量的に算出することが可能となる。
また、測定装置100は、算出した歪み量に基づいてカラーコンター化した歪み(応力)分布の画像を生成することができる。これにより、CAEによる歪み(応力)分布のカラーコンター画像と、測定装置100が算出した歪み量に基づくカラーコンター画像とを比較することで、CAEによる歪み(応力)分布の検証を行うことができる。また、CAEを用いた歪み(応力)分布ではユーザが気づくことができない箇所に荷重が加わっていることを、測定装置100が算出した歪み量に基づくカラーコンター画像をユーザが確認することで、認識することができる。
<補足>
上記実施の形態に係る測定装置は、上記実施の形態に限定されるものではなく、他の手法により実現されてもよいことは言うまでもない。以下、各種変形例について説明する。
(1)上記実施の形態においては、撮像部120は、測定装置100外の装置としているが、測定装置100は、撮像部120も備えることとしてもよい。
(2)上記実施の形態においては、表示装置150は、測定装置100外の装置としているが、測定装置100は、表示装置150を備えることとしてもよい。
(3)上記実施の形態において、測定装置100が歪み量そのものを出力する場合には、これを受ける表示装置150あるいは表示装置150に接続された演算装置は、受け取った歪み量に基づいて対象物110のカラーコンター化した画像を生成する機能を有するとよい。
(4)上記実施の形態においては、一具体例として、1/60秒毎に歪み量を算出する例を示したが、これはその限りではないことはいうまでもない。例えば、1/20秒毎であってもよいし、1/90秒毎であってもよい。
(5)上記実施の形態においては、測定部102は、撮像画像130から各画素の発光強度(輝度)を測定することとしたが、この手法に代えて、発光強度(輝度)センサを用いて測定することとしてもよい。
(6)上記実施の形態においては、測定装置が歪み量を算出する手法として、測定装置100を構成する各機能部として機能するプロセッサが歪み測定プログラム等を実行することにより、歪み量を算出することとしているが、これは装置に集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、上記実施の形態に示した複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。すなわち、図7に示すように、測定装置100を構成する各機能部は、物理的な回路により実現されてもよい。図7に示すように、測定装置100は、取得回路101aと、測定回路102aと、推定回路103aと、算出回路104aと、出力回路105aと、記憶回路106aとを備え、各回路は、上述の同名の各機能部と同様の機能を有する。
また、上記歪み測定プログラムは、プロセッサが読み取り可能な記録媒体に記録されていてよく、記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記歪み測定プログラムは、当該歪み測定プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記プロセッサに供給されてもよい。本発明は、上記歪み測定プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、上記歪み測定プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
(7)上記実施の形態及び各補足に示した構成は、適宜組み合わせることとしてもよい。
100 測定装置
101 取得部
102 測定部
103 推定部
104 算出部
105 出力部
106 記憶部
110 対象物
120 撮像部
130 撮像画像
150 表示装置

Claims (8)

  1. 応力発光物質が塗布された対象物を撮像した撮像画像を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した撮像画像から、前記応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第1の発光強度を測定する測定部と、
    前記測定部が測定した前記第1の発光強度と、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度とを比較し、比較の結果に基づいて、前記対象物における前記応力発光物質の塗布厚を推定する推定部と、
    前記推定部が推定した塗布厚を用いて、前記第1の発光強度から、前記応力発光物質の塗布厚を均一とした場合の発光強度に修正した発光強度を算出する算出部と、
    を含む測定装置。
  2. 前記測定部は、波長の短い光を照射されたことにより励起状態となった前記応力発光物質が、加熱されることにより基底状態に遷移する場合における発光強度を、前記第1の発光強度として測定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記取得部は、前記応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する間、露光状態を継続することにより撮像された撮像画像を取得する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記取得部は、前記応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する間に逐次撮像された複数の撮像画像を取得し、
    前記測定部は、前記逐次撮像された複数の撮像画像の各々から算出される発光強度を積分することにより、前記第1の発光強度を測定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の測定装置。
  5. 前記推定部は、前記第1の発光強度と、前記対象物と同じ反射率を有する物質に対して均一の塗布厚で塗布された前記応力発光物質が、励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度とを比較し、比較の結果に基づいて、前記対象物における前記応力発光物質の塗布厚を推定する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の測定装置。
  6. 前記推定部は、前記対象物の所定の領域ごとに、前記第1の発光強度と前記第2の発光強度との差異を算出し、算出した差異と前記均一の塗布厚の厚さとに基づいて、前記応力発光物質の塗布厚を推定する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の測定装置。
  7. 応力発光物質が塗布された対象物を撮像した撮像画像を取得する取得ステップと、
    取得した前記撮像画像から、前記応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第1の発光強度を測定する測定ステップと、
    測定した前記第1の発光強度と、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度とを比較し、比較の結果に基づいて、前記対象物における前記応力発光物質の塗布厚を推定する推定ステップと、
    推定された前記塗布厚を用いて、前記第1の発光強度から、前記応力発光物質の塗布厚を均一とした場合の発光強度に修正した発光強度を算出する算出ステップと、
    を含む測定方法。
  8. コンピュータに、
    応力発光物質が塗布された対象物を撮像した撮像画像を取得する取得機能と、
    取得した前記撮像画像から、前記応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第1の発光強度を測定する測定機能と、
    測定した前記第1の発光強度と、均一の塗布厚で塗布された応力発光物質が励起状態から基底状態に遷移する場合の発光強度である第2の発光強度とを比較し、比較の結果に基づいて、前記対象物における前記応力発光物質の塗布厚を推定する推定機能と、
    推定した前記塗布厚を用いて、前記第1の発光強度から、前記応力発光物質の塗布厚を均一とした場合の発光強度に修正した発光強度を算出する算出機能と、
    を実現させる歪み測定プログラム。
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