JP6594875B2 - 細胞傷害性抗体 - Google Patents
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Description
a)可逆性「臨終期」;
b)不可逆性細胞死、「復帰不能点」;
c)死後自己溶解性および変性性変化。
i)SASSSVSYMF(配列番号1)
ii)LTSNLAS(配列番号2)
iii)QQWSSNPYT(配列番号3)
iv)GFTFSNYYMN(配列番号4)
v)EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
vi)FGY(配列番号6)
あるいは配列(i)〜(vi)の1またはそれより多くにおける1または2または3のアミノ酸が別のアミノ酸で置換されている、その変異体
を含むことも可能である。
CDR1: SASSSVSYMF(配列番号1)
CDR2: LTSNLAS(配列番号2)
CDR3: QQWSSNPYT(配列番号3)
を取り込む少なくとも1つの軽鎖可変領域を含むことも可能である。
CDR1: GFTFSNYYMN(配列番号4)
CDR2: EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
CDR3: FGY(配列番号6)
を取り込む少なくとも1つの重鎖可変領域を含むことも可能である。
CDR1: GFTFSNYYMN(配列番号4)
CDR2: EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
CDR3: FGY(配列番号6)
を含む。
それぞれ、重鎖は、CDR1: GFTFSNYYMN(配列番号4)、CDR2: EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)、CDR3: FGY(配列番号6)に少なくとも85%の全体の配列同一性を有するCDR1、CDR2、CDR3を含み、そして軽鎖は、CDR1: SASSSVSYMF(配列番号1)、CDR2: LTSNLAS(配列番号2)、CDR3: QQWSSNPYT(配列番号3)に少なくとも85%の全体の配列同一性を有するCDR1、CDR2、CDR3を含む。
重鎖配列は、図15Aに示すA1H重鎖配列に対して、少なくとも85%の配列同一性を有し、そして
軽鎖配列は、図15Bに示すA1L軽鎖配列に対して、少なくとも85%の配列同一性を有する。
CDR1: SASSSVSYMF(配列番号1)
CDR2: LTSNLAS(配列番号2)
CDR3: QQWSSNPYT(配列番号3)
を含む。
いくつかの態様において、好ましい抗体は二価である。
抗体mAb A1は、ハイブリドーマ細胞TAG−A1から産生され、該細胞は、Agency for Science, Technology and Research, 1 Fusionoplois Way, #20−10 Connexis, Singapore 138632によって、2014年3月20日、寄託番号PTA−121134の下に、ブダペスト条約の条項にしたがって、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)、米国バージニア州マナサスに寄託されている。
本発明の1つの側面において、本明細書記載の核酸を含むベクターを提供する。本発明の別の側面において、ベクターを含む宿主細胞を提供する。例えば、宿主細胞は、真核、または哺乳動物、例えばチャイニーズハムスター卵巣(CHO)、またはヒトであってもよく、あるいは原核細胞、例えば大腸菌(E. coli)であってもよい。
(i)未分化多能性細胞および未分化多能性幹細胞から分化した細胞を含む細胞集団を提供し;
(ii)該集団を、本発明記載の抗体と、該抗体が未分化多能性細胞を殺すことを可能にする条件下で接触させ;そして
(iii)工程(ii)の後に残っている生存細胞を死んだ細胞から分離する;
工程を含む、前記方法を提供する。
本発明の別の側面において、本発明記載の抗体に結合した未分化多能性細胞を含む、in vitro複合体を提供する。該複合体を単離してもよい。
細胞療法を必要とする患者を治療する際の使用のための、未分化多能性細胞から分化し、そして本明細書記載の方法によって得られる単数または複数の細胞もまた、提供する。
本発明の原理を例示する態様および実験を、ここで、付随する図を参照しながら論じる。
本発明記載の抗体は、好ましくは、グリカンモチーフFucα1−2Galβ1−3GlcNAcβ1−3Galβ1またはFucα1−2Galβ1−3GlcNAcを含むグリカンに対するか、あるいはグリコシル化がグリカンモチーフFucα1−2Galβ1−3GlcNAcβ1−3Galβ1またはFucα1−2Galβ1−3GlcNAcを含むグリコシル化タンパク質に対する。
抗体は、好ましくは、未分化多能性細胞に対して細胞傷害性である。未分化多能性細胞との接触に際して、本発明記載の抗体は、30分未満、20分未満、10分未満、5分未満、2分未満または1分未満の1つで、細胞を殺すことも可能である。
「抗体」によって、本発明者らは、その断片または誘導体、あるいは合成抗体または合成抗体断片も含める。
Fab、Fv、ScFvおよびdAb抗体断片は、すべて大腸菌において発現可能であり、そして大腸菌から分泌可能であり、したがって、多量の前記断片の容易な産生が可能になる。
軽鎖:
i)SASSSVSYMF(配列番号1)
ii)LTSNLAS(配列番号2)
iii)QQWSSNPYT(配列番号3)
重鎖:
iv)GFTFSNYYMN(配列番号4)
v)EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
vi)FGY(配列番号6)
CDR配列は、Chothia/AbM定義によって決定される。
mAb A1の軽鎖および重鎖CDR 1〜3はまた、多くの異なるフレームワーク領域と組み合わされて特に有用である可能性もある。したがって、mAb A1のCDR
1〜3を有する軽鎖および/または重鎖は、別のフレームワーク領域を所持することも可能である。適切なフレームワーク領域は当該技術分野に周知であり、そして例えば、本明細書に援用される、M. Lefranc & G. Le:franc(2001) ”The Immunoglobulin FactsBook”, Academic Pressに記載される。
移植前に、本発明記載の抗体を(場合によって、WO2007/102787に記載されるような他のmAbと組み合わせて)用いて、残った未分化hESCまたは未分化人工多能性幹細胞を除去し、こうして再生臨床適用において、移植片の成功および安全性を増加させることも可能である。
本発明記載の抗体は、検出可能に標識されているか、または少なくとも検出が可能である。例えば、抗体を放射性原子または着色分子または蛍光分子または任意の他の方式で容易に検出可能な分子で標識してもよい。適切な検出可能分子には、蛍光タンパク質、ルシフェラーゼ、酵素基質、および放射標識が含まれる。結合部分を、検出可能標識で直接標識してもよいし、または間接的に標識してもよい。例えば、結合部分は、それ自体が標識されている別の抗体によって検出可能な非標識抗体であってもよい。あるいは、第二の抗体が、結合しているビオチンを有してもよく、そしてビオチンに対する標識ストレプトアビジンの結合を用いて、第一の抗体を間接的に標識する。
本発明記載の方法は:
(a)親未分化多能性細胞から、多能性細胞から分化した細胞を単離する工程;
(b)親未分化多能性細胞から、多能性細胞から分化した細胞を分離する工程;
(c)親未分化多能性細胞から、多能性細胞から分化した細胞を濃縮する工程;
(d)未分化多能性細胞を実質的に含まない、多能性細胞から分化した細胞の組成物を調製する工程;
を含んでもよい。
本発明のいくつかの側面にしたがって、本発明記載の抗体を含む、部分のキットを提供する。
本発明のいくつかの方法は、細胞を含有する試料を伴う。試料は、1またはそれより多くの未分化多能性細胞を含有するかまたは含有すると推測される任意の量の細胞であってもよい。試料は、in vitroで増殖する細胞の培養物であってもよい。例えば、培養物は、細胞懸濁物あるいは培養プレートまたはディッシュ中で培養される細胞を含んでもよい。
用語「幹細胞」は、一般的に、分裂に際して、2つの発生オプションに直面する細胞を指す:娘細胞は元来の細胞と同一であってもよいし(自己再生)、またはこれらはより特殊化された細胞タイプの子孫であってもよい(分化)。したがって、幹細胞は、1つまたは別の経路を採用可能である(各細胞タイプを1つ形成可能である、さらなる経路が存在する)。したがって、幹細胞は、最終的に分化しておらず、そして他のタイプの細胞を産生可能な細胞である。
多能性幹細胞は真の幹細胞であり、体の中で任意の分化した細胞を作製する潜在能力を持つが、完全な生物は作製できない。これらは胚体外膜を作製するのに寄与できず、該膜は栄養膜に由来する。胚性幹細胞および人工多能性幹細胞を含む、いくつかのタイプの多能性幹細胞が見出されてきている。
多能性幹細胞は、ウサギ、モルモット、ラット、マウスまたは他の齧歯類、ネコ、イヌ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、非ヒト霊長類あるいは他の非ヒト脊椎動物生物に由来することも可能である。好ましい態様において、多能性幹細胞はヒトである。
胚性幹(ESC)細胞は、着床が起こる胚発生段階である胚盤胞の内部細胞塊(ICM)から単離可能である。
一般的にiPS細胞またはiPSCと略される人工多能性幹細胞は、特定の遺伝子を挿入することによって、非多能性細胞、典型的には成体体細胞に人工的に由来する多能性幹細胞のタイプである。iPS細胞は、すべて本明細書に援用される、Takahashi, K. & Yamanaka(2006)、Yamanaka Sら(2007)、Wernig Mら(2007)、Maherali Nら(2007)、Yu Jら(2007)およびTakahashiら(2007)に概説され、そして論じられる。
多分化能幹細胞は、真の幹細胞であるが、限定された数のタイプにしか分化しえない。例えば、骨髄は、血液細胞のすべてを生じさせるが、他のタイプの細胞を生じさせない、多分化能幹細胞を含有する。多分化能幹細胞は、成体動物において見られる。体内のすべての臓器がこうした細胞を含有すると考えられ、これらは死んだ細胞または損傷を受けた細胞を置換しうる。
成体幹細胞は、非常に多様なタイプを含み、ニューロン、皮膚、および骨髄移植における活性構成要素である血液形成幹細胞を含む。
幹細胞を培養する任意の適切な方法を、本明細書に記載する方法および組成物において用いてもよい。
本明細書に記載する方法および組成物は、培養中の継代または分割を含んでもよい。該方法は、連続的なまたは頻繁な継代を伴ってもよい。
増殖した幹細胞は、親幹細胞の少なくとも1つの特性を維持しうる。幹細胞は、1回またはそれより多くの継代後、該特性を維持しうる。幹細胞は、複数回の継代後、その特性を維持しうる。幹細胞は、上述のような言及する回数の継代後、該特性を維持しうる。
幹細胞特性
本発明者らの方法によって増殖する幹細胞は、以下の幹細胞特性のいずれを示してもよい。
多能性マーカーの発現
維持される生物学的活性は、1またはそれより多くの多能性マーカーの発現を含んでもよい。
ステージ特異的胎児抗原1および4(SSEA−1およびSSEA−4)ならびに腫瘍拒絶抗原1−60および1−81(TRA−1−60、TRA−1−81)を含む幹細胞マーカーの同定のための抗体は、例えばChemicon International, Inc(米国カリフォルニア州テメキュラ)より得られうる。モノクローナル抗体を用いたこれらの抗原の免疫学的検出は、多能性幹細胞を特徴付けるために広く用いられてきている(Shamblott M.J.ら(1998) PNAS 95:13726−13731; Schuldiner M.ら(2000). PNAS 97:11307−11312; Thomson J.A.ら(1998). Science 282:1145−1147; Reubinoff B.E.ら(2000). Nature Biotechnology 18:399−404; Henderson J.K.ら(2002). Stem Cells 20:329−337; Pera M.ら(2000). J. Cell Science 113:5−10.)。
生物学的活性は、言及する回数の継代後の細胞生存度を含んでもよい。細胞生存度は、例えばトリパンブルー排除によるなど、多様な方式でアッセイされうる。
増殖幹細胞は、増殖中または増殖後、正常な核型を保持しうる。「正常な」核型は、幹細胞が由来する親幹細胞の核型と同一であるか、類似であるかまたは実質的に類似である核型、あるいは親幹細胞と異なるが、いかなる実質的な方式でも異ならないものである。例えば、転座、染色体の喪失、欠失等のいかなる全体的な異常もあってはならない。
増殖幹細胞は、3つの細胞系譜すべて、すなわち内胚葉、外胚葉および中胚葉に分化する能力を保持しうる。幹細胞を誘導して、これらの細胞系譜の各々に分化させる方法が当該技術分野に知られ、そしてこれを用いて、増殖幹細胞の能力をアッセイしてもよい。増殖細胞のすべてのまたはかなりの部分がこの能力を保持しうる。これは、増殖幹細胞の50%またはそれより多く、60%またはそれより多く、70%またはそれより多く、80%またはそれより多く、90%またはそれより多く、93%またはそれより多く、95%またはそれより多く、97%またはそれより多く、98%またはそれより多く、99%またはそれより多く、あるいは実質的に100%でありうる。
方法は、共培養の存在下または非存在下で、幹細胞を培養する工程を含んでもよい。用語「共培養」は、一緒に増殖する2またはそれより多くの異なる種類の細胞混合物、例えば間質フィーダー細胞の混合物を指す。2またはそれより多くの異なる種類の細胞を、同じ表面上で、例えば粒子または細胞容器表面上で、または異なる表面上で、増殖させてもよい。異なる種類の細胞を異なる粒子上で増殖させてもよい。
培地およびフィーダー細胞
多能性幹細胞を単離しそして増殖させるための培地は、得られる細胞が望ましい特性を有し、そしてさらに増殖可能である限り、いくつかの異なる配合のいずれを有してもよい。
本明細書に記載する方法および組成物には、血清不含培地中の幹細胞の培養が含まれてもよい。
血清不含培地に、例えば5%、10%、15%等の濃度で、血清置換培地などの1またはそれより多くの構成要素を補充してもよい。血清不含培地に、Invitrogen−Gibco(ニューヨーク州グランドアイランド)の血清置換培地を10%補充してもよい。
培地に1またはそれより多くの添加物を補充してもよい。例えばこれらは:脂質混合物、ウシ血清アルブミン(例えば0.1% BSA)、大豆タンパク質の加水分解物の1またはそれより多くから選択可能である。
現在、胚の破壊につながらない、例えば成体体細胞または生殖細胞の形質転換(誘導)による、多能性幹細胞の単離のためのいくつかの方法が提供されてきている。これらの方法には、以下が含まれる:
1.核トランスファーによる再プログラミング。この技術は、体細胞から卵母細胞または接合子内への核のトランスファーを伴う。いくつかの状況において、これは、動物−ヒト・ハイブリッド細胞の生成を導きうる。例えば、ヒト体細胞と動物卵母細胞または接合子の融合、あるいはヒト卵母細胞または接合子と動物体細胞の融合によって、細胞を生成することも可能である。
こうしたものとして、こうした細胞が得られうるヒトまたは動物胚の破壊を必然的に伴う方法のみによって調製されたのではない細胞を用いることによって、本発明の側面を行うかまたは実施してもよい。この場合による限定は、欧州特許庁拡大審判廷の2008年11月25日の決定G0002/06を考慮に入れることが特に意図される。
未分化多能性細胞を誘導して、多様な異なる細胞タイプに分化させることも可能である。例えば未分化多能性細胞を誘導して、心臓細胞(心筋細胞)、肝細胞、神経細胞、軟骨(軟骨細胞)、筋肉、脂肪(脂肪細胞)、骨(骨細胞)または他の細胞に分化させることも可能である。未分化多能性細胞を誘導して、上皮組織、中胚葉、内胚葉、外胚葉または表皮などの組織を形成することも可能である。
療法使用
本発明の方法によって得られる分化子孫細胞は、医学において、例えば細胞療法において、多様な使用を有する。細胞療法は、個々の細胞の集団として、あるいは細胞凝集体または組織の形で、ならびに/あるいは再生療法、例えば組織再生、置換および/または修復のいずれでもよい、細胞の移入または移植を含んでもよい。分化子孫細胞をin vitro培養で拡大して、そして患者に直接投与してもよい。外傷後の損傷組織の再増殖および/または修復のために、これらを用いてもよい。
本発明記載の方法によって単離される分化子孫細胞を、医学的治療法において用いてもよい。医学的治療法は、治療の必要がある個体に、療法的に有効な量の前記薬剤または薬学的組成物を投与する工程を含んでもよい。
本発明にしたがって、こうして得られる単数または複数の細胞に基づいてもよい、薬学的に有用な組成物を産生するための方法もまた提供する。本明細書に記載する方法の工程に加えて、こうした産生法は:
(a)分化子孫細胞を単離しそして/または得る工程;
(b)分化子孫細胞と、薬学的に許容されうるキャリアー、アジュバントまたは希釈剤を混合する工程
より選択される1またはそれより多くの工程をさらに含んでもよい。
タンパク質発現
本発明記載のポリペプチドを産生するために適した分子生物学技術が当該技術分野に周知であり、例えばSambrookら, Molecular Cloning: A Laboratory Manual, New York: Cold Spring Harbor Press, 1989に示されるものがある。ポリペプチドは、ヌクレオチド配列から発現させることも可能である。ヌクレオチド配列は、細胞中に存在するベクター中に含有されてもよいし、または細胞ゲノム内に取り込まれてもよい。
配列同一性パーセント(%)は、配列を整列させ、そして最大配列同一性を達成するために、必要であればギャップを導入した後、そしていかなる保存的置換も配列同一性の一部と見なさずに、所定の列挙する配列(配列番号によって言及する)中の残基と同一である候補配列中のアミノ酸残基の割合と定義される。配列同一性は、好ましくは、各配列の全長に渡って計算される。
本明細書に用いるセクション見出しは、構成上の目的のみのためであり、そして記載する主題を限定するとは意図されないものとする。
モノクローナル抗体A1の生成
未分化ヒト胚性幹細胞でBalb/Cマウスを免疫接種した後、mAb A1を得た。マウスからB細胞を単離し、そしてマウス骨髄腫と融合させて、A1を産生するハイブリドーマを生成した。A1はまた、ヒトIgG1定常領域とキメラ形成しており、そしてmAbはマウスmAb A1に対する特異性および活性を保持する。
A1結合および細胞傷害性の特異性を調べるため、未分化hESCおよびヒト胎児肺線維芽細胞由来iPS細胞(ESIMR90)に対して、フローサイトメトリー分析を行った。図5から、A1は、hESCおよびiPS細胞(ESIMR90)の両方に結合する。さらに、A1は、hESCおよびiPS細胞に対して細胞傷害性でもある。したがって、A1は多能性ヒト幹細胞の両方のタイプに反応性である。
以前、mAb84が未分化hESCに結合し、そして未分化hESCを殺すことが示されてきているため、これを、A1のin vitro特徴付けの基準として用いた。最初に、フローサイトメトリー分析を実行して、A1およびmAb84の細胞傷害性に対する投薬量の影響を調べた。A1およびmAb84の濃度を、100μlの体積中、1x105hESCに関して、0.78〜10μgの範囲に渡って、45分間のインキュベーションで、力価決定した。PI排除アッセイによって、細胞生存度を評価した。本発明者らは、A1およびmAb84が、hESCに対する細胞傷害性に対して、類似の投薬量依存性を有することを見出した(図7)。
次に、本発明者らはA1殺傷の動力学を調べた。この時間経過研究において、hESC(1x105)を5μgのA1またはmAb84で処理した。PI排除アッセイのため、最初の1分のインキュベーション後、そして続いて、5分ごとに細胞を採取した。本発明者らは、mAb84およびA1が、類似の時間依存性方式で、hESCに対して細胞傷害性であることを観察した(図8)。細胞生存度は、mAb84またはA1との1分間のインキュベーション後、80%低下した。
図8に示すA1動力学研究の結果に基づいて、A1殺傷は非常に迅速な速度で進行する。細胞殺傷速度を遅らせる試みの中で、本発明者らは、A1殺傷の動力学に対する投薬量の影響を調べた。細胞を、多様な投薬量のA1で処理し、そして10分ごとに、PI排除アッセイのために採取した。その結果、各A1投薬量に関して、大部分の殺傷は、最初の10分以内に達成された(図9a)。アッセイを反復したが、中央の3つのA1投薬量を用いて最初の10分間にのみ焦点を当てた。細胞生存度を2分ごとに評価した。本発明者らは、大部分の殺傷がなお最初の1分以内に達成されたことを見出した(図9b)。したがって、抗体投薬量を減少させることによって、殺傷プロセスを遅延させることは困難であり、殺傷効率のみが減少される。
mAb84およびA1は、投薬量および時間依存性において非常に類似であるため、本発明者らはまた、hESCに対するmAb84およびA1の結合の間の競合的阻害があるかどうかも調べた。細胞(1x105)を、同量のmAb84およびA1で、同時にまたは連続してのいずれかで処理した。A1をFITCで標識し、そしてmAb84をAPCで標識した。図10は、FITCおよびAPCシグナルの読み取り値を示し、これは、hESCに対するmAbの結合に相当する。本発明者らは、同時のまたは連続した処理に関わらず、FITCおよびAPCシグナルが、陽性対照におけるそれぞれの対応するシグナルと同程度に強いことを観察した。したがって、本発明者らは、hESCに対するmAb84およびA1の結合の間に競合的阻害はないと結論づけた。
A1で処理したhESCの迅速な殺傷効果およびPI取り込みによって、A1が腫瘍症を介してhESCを殺すことが示唆され、これは典型的には膜孔形成を生じる。したがって、多様な分子量のデキストラン・ビーズを用いて、これらの孔のサイズを概算した。図11において、3つの異なるサイズ(40kDa、70kDa、2000kDa)のデキストラン・ビーズは、A1処理hESCおよびmAb84処理hESC内に拡散可能であり、固定されそして透過処理された細胞に匹敵する蛍光レベル増加を導いた。対照的に、陰性対照およびmAb85対照の蛍光レベルは最小限であり、死んだ細胞のバックグラウンドに相当する。このデータによれば、形質膜上に形成される孔サイズは、2,000kDaより大きく、これは約20nmである。
A1のターゲット抗原を同定するため、PhyNexus自動化系を用いて、免疫沈降(IP)を行った。抗原スメアが検出され(図12a)、一方、mAb84の抗原は:PODXL37と同定される単一タンパク質バンドである。銀染色ゲル上の対応するバンドを切り出し、そして質量分析(MS)によって分析した。Uniprotタンパク質データベースでペプチドをマッピングすることによって、スメア由来の抗原は4つのタンパク質群:細胞接着タンパク質、細胞骨格関連タンパク質、ATPアーゼタンパク質および輸送体タンパク質に分類可能である(図12b)。さらに、70%を超える抗原は糖タンパク質である。
mAb84およびA1が異なる抗体であることを確認するため、mAb重鎖および軽鎖可変領域の遺伝子配列を決定した。予期されるように、A1およびmAb84の可変領域は異なる(図15)。重鎖可変領域において、3つのCDRすべてに5つの異なるアミノ酸があり;そして軽鎖可変領域において、3つのCDRすべてに4つの異なるアミノ酸がある。CDRは抗原に対する抗体の特異性を決定するため、CDR配列のこれらの相違は、抗原における相違を説明する。
共焦点顕微鏡下でのA1誘導性hESC死の動力学
A1が処理数分でhESC死を誘導可能であることが分かったため、本発明者らは、タイムラプス回転円盤共焦点顕微鏡下でA1処理hESCの細胞間および細胞外形態変化を観察する。その結果、in situ A1処理直後、hESCは互いに撤退し始め、そして培養プレート上で丸くなる(round up)。細胞形態は、最初の1分後であっても劇的に変化し、孔形成が細胞死の非常に初期段階であるはずであることが示唆された。
抗体誘導性細胞死に対するいくつかの先の研究は、TEMを用いて細胞死の機構を調べていた。Matsuoka62によれば、mAb RE2はリンパ球死を誘導すると報告された。TEM下で、かれらは形質膜の破壊、ERの拡張、ミトコンドリアの変形および凝縮を観察した。これらの観察とともに、彼らは、この抗体が腫瘍症を通じてリンパ球死を誘導すると結論づけた。Ivanov66による抗体誘導性腫瘍症に関する最近の研究もまた、TEM下で、初期段階細胞間接着および同型接着における微絨毛の関与を明らかにした。
hESCに対するA1の致死的効果をさらに調べるため、SEMを通じて、正常hESCおよびA1処理hESCを形態および構造変化に関して調べた(図17および18)。TEMにおける先の観察に一致して、未処理hESCは通常のサイズを有し、そして均一に分布した(図17上部左および下部左);一方、A1処理hESCは同型接着を迅速に形成し、そして細胞サイズを変えた(図18上部左)。同型接着の誘導は数分以内に起こり、そして細胞が分解されるまで続いた。正常hESCは平滑な膜輪郭および微絨毛を有する(図17右)。しかし、A1の存在下で、hESCは表面微絨毛および膜完全性の喪失を示した(図18中央左)。膜孔(図18上部右)が回旋状表面を持つ細胞の形質膜上に形成された。これらの膜孔は、通常、破片ネットワークによって覆われ、これは分解された微絨毛または細胞膜のようであった。
アクチン細胞骨格は、一定の構成およびリモデリングを経て、これは細胞運動、細胞シグナル伝達、ならびに細胞接合および細胞形状の確立および維持における役割に寄与する85。mAb RE2仲介T細胞死に関する先の研究によって、サイトカラシンB/Dでの処理がT細胞に向かうmAb RE2の細胞傷害性を完全にブロックすることが同定された62。ヒトリンパ腫細胞株および初代慢性リンパ球性白血病細胞両方におけるII型CD20特異的mAbおよびHLA−DR特異的mAbに関する別の研究もまた、アクチン細胞骨格の末梢再局在が、同型接着および細胞死に非常に重要であることを示した66。
hESCあたりのA1分子の数を、化学量論アッセイから測定した。フローサイトメトリーを通じてヨウ化プロピジウム(PI)取り込みによって、A1殺傷を測定した。結果を図24Aに示す。結合飽和点および殺傷飽和点を垂直の点線で強調する。結合飽和および殺傷飽和は同じ点で達成され、ここでは、hESCあたり約3.0x107のA1分子がある。
hESCに対するA1細胞傷害性に必須である
ツニカマイシンおよびベンジル−a−GalNacを用いて、それぞれ、N−グリコシル化およびO−グリコシル化を阻害した。異なる処理条件のHES−3細胞(WiCell Research Insittute, Inc.、米国ウィスコンシン州マディソンのES03ヒト胚性幹細胞株)を、ビオチンコンジュゲート化コンカナバリンAまたはTra−1−60に対するmAbで染色した。ConAは、N連結グリカンに特異的に結合し、そしてTra−1−60に対するmAbは、hESC上のO連結グリカンエピトープを認識する。細胞に結合したレクチンまたは抗体を、FITCコンジュゲート化ストレプトアビジンまたは抗マウス抗体で検出した。結果を図25に示し、ここで影つきのヒストグラムは、陰性対照での染色に相当し、そして白抜きのヒストグラムは、一次抗体での染色に相当する。
異なる処理条件のHES−3をキメラA1で処理した。細胞に結合した抗体をFITCコンジュゲート化抗ヒト抗体で検出した。結果を図26に示す。図26Aにおいて、影つきのヒストグラムは、陰性対照での染色に相当し、そして白抜きのヒストグラムは、一次抗体での染色に相当する。B−GalNac処理に際して、A1の結合ヒストグラムは、陰性対照およびツニカマイシン処理に比較して左方向にシフトし、O−グリコシル化が阻害された際にのみ、A1結合が下方制御されることを示し、そしてA1がO連結グリカンを認識するが、N連結グリカンを認識しないことを示す。
hESCのA1処理後、死んだ細胞の集団の有意な増加および高レベルのROS産生があり、これは、ROS産生および細胞死が直接相関することを示す。
実施例7−ROS産生(O2−)はA1誘導性hESC死に必要である
A1を添加する前、hESCをPBSあるいはROSスカベンジャー、Tiron(50mM)またはTempol(120mM)で1時間処理した。TironおよびTempol両方のROSターゲットは、スーパーオキシド(O2−)である。次いで、細胞生存度をPI取り込みによって測定した(図28A)。
Tironの存在下で、A1処理後のhESCは、細胞死ならびにROS産生の有意な減少を有する。ROSスカベンジャーによるROSの枯渇は、hESC死の減少と直接相関する。
HES−3細胞を、A1処理(45分間)前に、NADPHオキシダーゼ阻害剤、DPI(240μM)、Apo(40mM)、またはMPA(3.12mM)と1時間プレインキュベーションした。異なる処理条件における細胞生存度をPI取り込みによって概算し、そしてそれぞれの非A1処理対照に規準化した。細胞をまた、SytoxグリーンおよびHEで二重染色して、それぞれ、細胞死およびROS産生を検出した。結果を図29に示す。
A1処理(45分間)の前、HES−3をPBSあるいはTiron(50mM)またはApo(40mM)と1時間プレインキュベーションした。光学顕微鏡検査によって、同型接着に関して細胞を評価した(図30A)。同型接着は、TironまたはAPOの存在下で形成される。A1処理(45分間)の前、HES−3をPBSまたはTiron(50mM)と1時間プレインキュベーションした。走査型電子顕微鏡検査によって、細胞形態を評価した。Tironの存在下で、A1処理は、微絨毛の短縮化のみを導き、大規模な膜破壊は起こさない(図30B)。
細胞を、A1(0.5μg/ml)、またはF(ab)2_A1(0.5μg/ml)、またはFab_A1(0.5μg/ml)と45分間インキュベーションした。hESCへの結合を、FITCコンジュゲート化抗カッパ軽鎖特異的抗体で検出した;F(ab)2_A1およびFab_A1両方のhESCへの結合は、hESCに対するA1結合に匹敵する(図31A)。
光学顕微鏡検査によって、同型接着を評価した。同型接着の形成には、二価であることが必要である(図31C)。
本発明は以下の態様を含む。
[態様1]グリコシル化タンパク質に結合する抗体であって、グリコシル化が、グリカンモチーフFucα1−2Galβ1−3GlcNAcβ1−3Galβ1またはFucα1−2Galβ1−3GlcNAcを含む、前記抗体。
[態様2]未分化多能性細胞に対して細胞傷害性である、態様1の抗体。
[態様3]アミノ酸配列i)〜iii)、またはアミノ酸配列iv)〜vi)、または好ましくはアミノ酸配列i)〜vi):
i)SASSSVSYMF(配列番号1)
ii)LTSNLAS(配列番号2)
iii)QQWSSNPYT(配列番号3)
iv)GFTFSNYYMN(配列番号4)
v)EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
vi)FGY(配列番号6)
あるいは配列(i)〜(vi)の1またはそれより多くにおける1または2または3のアミノ酸が別のアミノ酸で置換されている、その変異体
を有する、態様1または2の抗体。
[態様4]以下のCDR:
CDR1: SASSSVSYMF(配列番号1)
CDR2: LTSNLAS(配列番号2)
CDR3: QQWSSNPYT(配列番号3)
を取り込む少なくとも1つの軽鎖可変領域を有する、態様1〜3のいずれかの抗体。
[態様5]以下のCDR:
CDR1: GFTFSNYYMN(配列番号4)
CDR2: EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
CDR3: FGY(配列番号6)
を取り込む少なくとも1つの重鎖可変領域を有する、態様1〜4のいずれかの抗体。
[態様6]アミノ酸配列i)〜iii)、またはアミノ酸配列iv)〜vi)、または好ましくはアミノ酸配列i)〜vi):
i)SASSSVSYMF(配列番号1)
ii)LTSNLAS(配列番号2)
iii)QQWSSNPYT(配列番号3)
iv)GFTFSNYYMN(配列番号4)
v)EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
vi)FGY(配列番号6)
あるいは配列(i)〜(vi)の1またはそれより多くにおける1または2または3のアミノ酸が別のアミノ酸で置換されている、その変異体
を有する、抗体。
[態様7]以下のCDR:
CDR1: SASSSVSYMF(配列番号1)
CDR2: LTSNLAS(配列番号2)
CDR3: QQWSSNPYT(配列番号3)
を取り込む少なくとも1つの軽鎖可変領域を有する、態様6の抗体。
[態様8]以下のCDR:
CDR1: GFTFSNYYMN(配列番号4)
CDR2: EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
CDR3: FGY(配列番号6)
を取り込む少なくとも1つの重鎖可変領域を有する、態様6または7の抗体。
[態様9]寄託番号PTA−121134の下に、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに寄託されている、ハイブリドーマ細胞株TAG−A1から産生される、モノクローナル抗体。
[態様10]重鎖および軽鎖可変領域配列を含む抗体であって:
それぞれ、重鎖が、CDR1: GFTFSNYYMN(配列番号4)、CDR2: EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)、CDR3: FGY(配列番号6)に少なくとも85%の全体の配列同一性を有するCDR1、CDR2、CDR3を含み、そして軽鎖が、CDR1: SASSSVSYMF(配列番号1)、CDR2: LTSNLAS(配列番号2)、CDR3: QQWSSNPYT(配列番号3)に少なくとも85%の全体の配列同一性を有するCDR1、CDR2、CDR3を含む
前記抗体。
[態様11]重鎖および軽鎖可変領域配列を含む抗体であって:
重鎖配列が、図15Aに示すA1H重鎖配列に対して、少なくとも85%の配列同一性を有し、そして
軽鎖配列が、図15Bに示すA1L軽鎖配列に対して、少なくとも85%の配列同一性を有する
前記抗体。
[態様12]以下のCDR:
CDR1: SASSSVSYMF(配列番号1)
CDR2: LTSNLAS(配列番号2)
CDR3: QQWSSNPYT(配列番号3)
を含む、単離軽鎖可変領域ポリペプチド。
[態様13]以下のCDR:
CDR1: GFTFSNYYMN(配列番号4)
CDR2: EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
CDR3: FGY(配列番号6)
を含む、単離重鎖可変領域ポリペプチド。
[態様14]態様13記載の重鎖可変領域ポリペプチドと組み合わされた、態様12の単離軽鎖可変領域ポリペプチド。
[態様15]態様1〜14のいずれかの抗体またはポリペプチドおよび少なくとも1つの薬学的に許容されうるキャリアーを含む、組成物。
[態様16]態様1〜14のいずれかの抗体またはポリペプチドをコードする単離核酸。
[態様17]態様16の核酸を含むベクター。
[態様18]態様17のベクターを含む宿主細胞。
[態様19]態様1〜14のいずれかの抗体またはポリペプチドを作製するための方法であって、態様18の宿主細胞を、抗体またはポリペプチドをコードするベクターの発現に適した条件下で培養し、そして抗体またはポリペプチドを回収する工程を含む、前記方法。
[態様20]未分化多能性細胞に対して細胞傷害性である、態様1〜11のいずれかの抗体。
[態様21]単数または複数の未分化多能性細胞を含有する試料において、こうした細胞を破壊する方法であって、単数または複数の未分化多能性細胞を含有する細胞の試料を、態様1〜11のいずれか記載の抗体と接触させる工程を含む、前記方法。
[態様22]単数または複数の未分化多能性細胞を含有する試料から、こうした細胞を取り除く方法であって、単数または複数の未分化多能性細胞を含有する細胞の試料を、態様1〜11のいずれか記載の抗体と接触させる工程を含む、前記方法。
[態様23]未分化多能性細胞、および分化を経たかまたは経ている細胞を含む混合物から、分化を経たかまたは経ている細胞を濃縮する方法であって、混合物を、態様1〜11のいずれか1つに記載の抗体と、抗体が未分化多能性細胞を殺すために十分な期間、接触させる工程を含む、前記方法。
[態様24]死んだ細胞から生存細胞を分離する工程をさらに含む、態様23の方法。
[態様25]未分化多能性細胞から分化した細胞を含有し、実質的に未分化多能性細胞を含有しない組成物を調製する方法であって:
(i)未分化多能性細胞および未分化多能性幹細胞から分化した細胞を含む細胞集団を提供し;
(ii)該集団を、態様1〜11のいずれか記載の抗体と、抗体が未分化多能性細胞を殺すことを可能にする条件下で接触させ;そして
(iii)工程(ii)の後に残っている生存細胞を死んだ細胞から分離する;
工程を含む、前記方法。
[態様26]分離された細胞を、薬学的に許容されうるキャリアー、アジュバントまたは希釈剤と混合する工程をさらに含む、態様25の方法。
[態様27]態様1〜11のいずれかに記載の抗体に結合した未分化多能性細胞を含む、場合によって単離された、in vitro複合体。
[態様28]寄託番号PTA−121134の下に、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに寄託されている、ハイブリドーマ細胞株TAG−A1。
参考文献
Claims (16)
- グリカンモチーフFucα1−2Galβ1−3GlcNAcβ1−3Galβ1またはFucα1−2Galβ1−3GlcNAcに結合する抗体であって、未分化多能性細胞に対して細胞傷害性であり、二価IgG抗体またはその二価の断片であり、
以下のCDR:
CDR1: SASSSVSYMF(配列番号1)
CDR2: LTSNLAS(配列番号2)
CDR3: QQWSSNPYT(配列番号3)
を取り込む軽鎖可変領域;および
以下のCDR:
CDR1: GFTFSNYYMN(配列番号4)
CDR2: EIRLKSNNYATHYAESVKG(配列番号5)
CDR3: FGY(配列番号6)
を取り込む重鎖可変領域を含む、前記抗体。 - 寄託番号PTA−121134の下に、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに寄託されている、ハイブリドーマ細胞株TAG−A1から産生される、モノクローナル抗体。
- 重鎖および軽鎖可変領域配列を含み、
重鎖配列が、図15Aに示すA1H重鎖配列に対して、少なくとも90%の配列同一性を有し、そして
軽鎖配列が、図15Bに示すA1L軽鎖配列に対して、少なくとも90%の配列同一性を有する
請求項1に記載の抗体。 - 請求項1〜3のいずれか一項の抗体および少なくとも1つの薬学的に許容されうるキャリアーを含む、組成物。
- 請求項1〜3のいずれか一項の抗体をコードする単離核酸。
- 請求項5の核酸を含むベクター。
- 請求項6のベクターを含む宿主細胞。
- 請求項1〜3のいずれか一項の抗体を作製するための方法であって、請求項7の宿主細胞を、該抗体をコードするベクターの発現に適した条件下で培養し、そして該抗体を回収する工程を含む、前記方法。
- 単数または複数の未分化多能性細胞を含有する試料において、こうした細胞を破壊するin vitroの方法であって、単数または複数の未分化多能性細胞を含有する細胞の試料を、請求項1〜3のいずれか一項記載の抗体と接触させる工程を含む、前記方法。
- 単数または複数の未分化多能性細胞を含有する試料から、こうした細胞を取り除くin vitroの方法であって、単数または複数の未分化多能性細胞を含有する細胞の試料を、請求項1〜3のいずれか一項記載の抗体と接触させる工程を含む、前記方法。
- 未分化多能性細胞、および分化を経たかまたは経ている細胞を含む混合物から、分化を経たかまたは経ている細胞を濃縮するin vitroの方法であって、該混合物を、請求項1〜3のいずれか1つに記載の抗体と、該抗体が未分化多能性細胞を殺すために十分な期間、接触させる工程を含む、前記方法。
- 死んだ細胞から生存細胞を分離する工程をさらに含む、請求項11の方法。
- 未分化多能性細胞から分化した細胞を含有し、実質的に未分化多能性細胞を含有しない組成物を調製するin vitroの方法であって:
(i)未分化多能性細胞および未分化多能性幹細胞から分化した細胞を含む細胞集団を提供し;
(ii)該集団を、請求項1〜3のいずれか一項記載の抗体と、該抗体が未分化多能性細胞を殺すことを可能にする条件下で接触させ;そして
(iii)工程(ii)の後に残っている生存細胞を死んだ細胞から分離する;
工程を含む、前記方法。 - 分離された細胞を、薬学的に許容されうるキャリアー、アジュバントまたは希釈剤と混合する工程をさらに含む、請求項13の方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の抗体に結合した未分化多能性細胞を含む、単離されていてもよい、in vitro複合体。
- 寄託番号PTA−121134の下に、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに寄託されている、ハイブリドーマ細胞株TAG−A1。
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