[第1実施例]
図1は、この発明の第1実施例である画像形成装置10の内部構成の概略を示す図解図である。画像形成装置10は、たとえばカラープリンタであって、ネットワークを介して外部装置から送信された画像データに所定の画像処理を施し、カラー画像またはモノクロ画像を用紙に印刷する。なお、この第1実施例ではカラープリンタを例に挙げて説明するが、本発明の画像形成装置は、スキャナ等によって読み取られた画像データに所定の画像処理を施し、カラー画像またはモノクロ画像を用紙に印刷するコピー機、ファクシミリ装置、あるいはこれらの機能を備える複合機等であってもよい。
画像形成装置10は、たとえば箱型の装置本体12の内部に、用紙供給部20、画像形成部30、転写部50、および定着部60を備える。用紙供給部20は、用紙を所定のタイミングで画像形成部30に供給し、画像形成部30は電子写真方式によって用紙上にトナー画像を形成する。
詳しくは、用紙供給部20は、給紙トレイ22または手差しトレイ24を有し、給紙トレイ22または手差しトレイ24の用紙は、ピックアップローラ26、搬送ローラ28およびレジストローラ(PSローラ)72によって用紙搬送路Sを搬送されて画像形成部30に送られる。
画像形成部30は、たとえばタンデム方式であり、イエロー画像用、マゼンタ画像用、シアン画像用、およびブラック画像用の4つの画像ステーションを有する。4つの画像ステーションは、画像形成装置10を正面から見た場合の左右方向に沿って一列に並んで配置され、左側から、ブラック用、シアン用、マゼンタ用およびイエロー用の順に配置される。ただし、各色の配置順は、適宜変更可能である。
4つの画像ステーションの各々は、感光体32を有し、感光体32の周囲には、その回転方向(反時計周り)に沿って、帯電装置34、現像装置38、転写ローラ40、およびクリーニング装置42の順に配置される。また、4つの画像ステーションの下方には、露光装置36が配置される。
感光体32は円筒状をなし、その表面がたとえばOPC(有機光導電体)等で形成されており、駆動装置(図示省略)によって所定方向に回転可能である。
帯電装置34は、たとえば感光体32の表面に接触するローラを有し、感光体32の表面を所定の極性(たとえばマイナス)で均一に帯電する。なお、接触型のローラ方式の他、ブラシ方式またはイオン放出方式等の帯電装置を用いてもよい。
露光装置36は、上記画像データに基づいて、帯電された感光体32の表面にレーザ光を照射する。そして、画像データに応じた静電潜像が感光体32の表面に形成される。なお、レーザ照射部または反射ミラーを備えるレーザスキャニング装置(LSU)の他、LEDなどの発光素子をアレイ状に並べた書き込みヘッド等の露光装置を用いてもよい。
現像装置38は、感光体32の表面に形成された静電潜像をトナー(現像剤)で現像し、可視像(トナー画像ともいう)を形成する。トナーは、現像装置38に連結する消耗品容器(トナーカートリッジ)80から供給され、感光体32の表面電位と同極性(たとえばマイナス)で帯電される。トナーカートリッジ80と現像装置38との間には、トナーを一時的に蓄える中間ホッパー44が設けられる。トナーカートリッジ80には、トナーのみを収容、あるいはキャリアを混ぜて収容してもよい。
なお、この第1実施例では、消耗品容器としてトナーカートリッジを例に挙げて説明するが、消耗品容器はトナーカートリッジに限定されず、トナーボトルでも良い。さらに、画像形成部30における感光体32、帯電装置34およびクリーニング装置42などをユニット化したプロセスユニットを搭載する構成であって、プロセスユニットにトナーカートリッジが一体化される(トナーが収容される)場合には、プロセスユニットが消耗品容器となる。
転写ローラ40は、中間転写ベルト56を挟んで感光体32に対峙する。転写ローラ40に、トナーの帯電極性とは逆極性(たとえばプラス)のバイアス電圧が印加されると、感光体32のトナー画像が中間転写ベルト56の表面に転写される。
クリーニング装置42は、中間転写ベルト56への転写後に感光体32の表面に残ったトナーを除去するとともに、回収する。
転写部50は、駆動ローラ52、従動ローラ54および中間転写ベルト56を備える。駆動ローラ52は、装置本体12の内部の左側に設けられ、従動ローラ54は、装置本体12の内部の右側に設けられる。中間転写ベルト56は駆動ローラ52と従動ローラ54との間に掛け回される。カラー画像を印刷する場合、中間転写ベルト56が矢印Zの方向に移動すると、各画像ステーションからの各色のトナー画像が順に中間転写ベルト56に転写され、その後、中間転写ベルト56から用紙に転写される。
定着部60は、加熱ローラ62および加圧ローラ64を備えており、そのニップ部で用紙上に転写されたトナー画像を定着させ、定着部60から送出した用紙は排紙トレイ70に排出される。
上述の各コンポーネントは、画像形成装置10の装置本体12の内部に収容される。また、装置本体12の内部には、CPUおよびメモリ等を含む制御部74が設けられる。制御部74は、画像形成装置10の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させる。
次に、第1実施例のトナーカートリッジ80について説明する。図2は、全てのトナーカートリッジ80が装置本体12に収容された状態を示す図解図である。
図2に示すように、装置本体12内には、4つのトナーカートリッジ80のそれぞれに対応して、4つの消耗品容器収納部(カートリッジ収納部)14が設けられる。4つのカートリッジ収納部14の各々には、対応するトナーカートリッジ80が挿抜可能に収納(装着)される。たとえば、図1に示すように、画像形成装置10を正面から見た場合の前面側に、カートリッジ収納部14の開口が設けられ、トナーカートリッジ80は、背面側(後側)に向けて挿入される。また、トナーカートリッジ80を抜去する場合には、正面側に引き出される。
以下、この明細書において方向を説明する場合には、画像形成装置10を正面から見た場合の前面側を「前側」といい、背面側を「後側」といい、左側面側を「左側」といい、右側面側を「右側」といい、上面(天面)側を「上側」といい、そして、下面(底面)側を「下側」ということにする。また、トナーカートリッジ80について説明する場合にも、トナーカートリッジ80が画像形成装置10に挿入された状態における方向を用いることにする。
図3は、トナーカートリッジ80の外観構成を示す斜視図である。図4は、トナーカートリッジ80の一部を拡大して示す斜視図である。
この第1実施例では、図3に示すように、トナーカートリッジ80は、容器本体82、前カバー84、雄型コネクタ86および従動歯車88を含む。
容器本体82は、断面が四角形の長手筒状の容器であり、その内部にトナーを収容する。図示は省略するが、この容器本体82の内部には、トナー搬送部材として機能するオーガスクリュ、および容器本体82内のトナーを解すように撹拌するとともにオーガスクリュにトナーを供給する撹拌部材等が設けられる。そして、オーガスクリュの回転軸および撹拌部材の回転軸は、トナーカートリッジ80が後述する挿入完了位置に位置する場合に、画像形成装置10に備えられる駆動源から回転駆動力を付与されて回転する。また、図示は省略するが、容器本体82の後側端部に排出口が形成される。この排出口から排出されたトナーは、中間ホッパー44を介して現像装置38に供給される。なお、容器本体82は、円筒状などの他の形状でもよい。
前カバー84は、容器本体82の前側端部に設けられる。また、この前カバー84は、容器本体82の前側の開口を塞ぐ蓋部として機能するとともに、ユーザがトナーカートリッジ80をカートリッジ収納部14から引き出す際に把持する把持部としても機能する。
雄型コネクタ86は、図3および図4に示すように、容器本体82の後側端部であり、その上部に設けられる。この雄型コネクタ86には、第1端子860が設けられる。この第1端子860は、CRUMチップ(記憶部材)に電気的に接続される。
CRUMチップには、トナーカートリッジ80が適用される画像形成装置10の機種を表した機種情報、トナーカートリッジ80の識別情報およびトナー補給を管理するための情報などが記憶される。CRUMチップに記憶される画像形成装置10の機種情報およびトナーカートリッジ80の識別情報は、トナーカートリッジ80の製造時に記憶される。また、トナー補給を管理するための情報は、そのトナーカートリッジ80からの累積のトナー補給時間、および印刷枚数等、制御部74でトナー残量を算出するための情報である。したがって、制御部74は、トナー補給を管理するための情報を取得して、容器本体82内のトナー残量を逐次算出する。また、CRUMチップは、制御部74から提供されるトナー残量を記憶することもできる。
なお、この第1実施例では、記憶部材の一例として、CRUMチップが用いられる場合について示してあるが、これに限定される必要はない。記憶部材としては、無線ICタグ、およびEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリを用いることもできる。
従動歯車88は、容器本体82の後側端部であり、雄型コネクタ86よりも下方に設けられ、トナーカートリッジ80に設けられたオーガスクリュの回転軸に固定される。この従動歯車88が後述するカートリッジ連結部材90に設けられた駆動歯車94にカップリングされることによって、オーガスクリュの回転軸に駆動力が伝達される。オーガスクリュの回転軸と撹拌部材の回転軸とは歯車で連結されており、オーガスクリュの回転軸に伝達された駆動力が撹拌部材の回転軸にも伝達される。
図5は、カートリッジ連結部材90の構成を示す斜視図である。カートリッジ連結部材90は、画像形成装置10の内部であり、4つのカートリッジ収納部14の後側に設けられ、連結部材本体92、駆動歯車94および雌型コネクタ96を含む。
図5に示すように、連結部材本体92には、4つのトナーカートリッジ80の各々に対応して、4つの雌型コネクタ96が設けられるとともに、4つの駆動歯車94が設けられる。
雌型コネクタ96は、連結部材本体92の上部に設けられる。この雌型コネクタ96には、第2端子960が設けられる。この第2端子960は、画像形成装置10の制御部74に電気的に接続される。
また、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入(装着)されると、挿入完了位置において、雄型コネクタ86と雌型コネクタ96とが接続される。雄型コネクタ86と雌型コネクタ96とが接続されることによって、第1端子860と第2端子960とが接触する。第1端子860と第2端子960とが接触することによって、CRUMチップと制御部74とが電気的に接続される。ただし、挿入完了位置とは、トナーカートリッジ80がそれ以上後側に移動されない位置である。つまり、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入された状態で最も後側にある位置が挿入完了位置である。
また、この第1実施例では、後述するように、第1端子860および第2端子960は、第1端子860が第2端子960の上側から接触するように配置される(図6(B)参照)。したがって、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置する場合に、第1端子860と第2端子960とは上下に重なって接触する。
駆動歯車94は、装置本体12の内部に設けられたステッピングモータのモータ軸(図示せず)に固着される。上述したように、駆動歯車94は、トナーカートリッジ80に設けられた従動歯車88にカップリングされる。
なお、カートリッジ連結部材90の他の構成は本願発明の本質的な内容ではないため、詳細な説明は省略するが、各画像ステーションの感光体32、現像装置38およびクリーニング装置42などにも駆動力を伝達するように構成される。
このような構成の画像形成装置10では、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、第1端子860は、第2端子960に接触しながらスライドされる。このとき、従動歯車88が駆動歯車94にカップリングされるとともに、トナーカートリッジ80に設けられた位置決めピンがカートリッジ連結部材90に設けられた位置決め穴に嵌合することによって、カートリッジ収納部14(装置本体12)に対してトナーカートリッジ80の取付位置が決まる。
しかしながら、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、第2端子960に対する第1端子860の取付位置のばらつきなどによって、第1端子860と第2端子960との接触圧が大きくなったり小さくなったりすることがある。
たとえば、第1端子860と第2端子960との接触圧が大きすぎると、第1端子860が第2端子960に接触しながらスライドされるときに第1端子860および第2端子960の表面が傷つく可能性がある。また、第1端子860と第2端子960との接触圧が小さすぎると、第1端子860が第2端子960に接触しながらスライドされるときに、第1端子860および第2端子960の表面に付着した汚れまたは表面に形成された酸化膜などが剥がれず、第1端子860および第2端子960の表面同士が直接接触しない可能性がある。第1端子860および第2端子960の表面が傷ついた場合および第1端子860および第2端子960の表面同士が直接接触しない場合のいずれの場合であっても、第1端子860と第2端子960とが接触不良となり、エラーが検出されてしまうという問題がある。
そこで、この第1実施例では、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、挿入完了位置の直前まで第1端子860と第2端子960とが接触されないようにするとともに、挿入完了位置までの間に、第2端子960に近づく方向に第1端子860を移動させるようにした。
以下、トナーカートリッジ80に設けられる雄型コネクタ86およびカートリッジ連結部材90(画像形成装置10)に設けられる雌型コネクタ96の構成およびこれらの接続方法について具体的に説明する。
図6は、雄型コネクタ86および雌型コネクタ96の構成を示す図解図であり、図6(A)は雄型コネクタ86および雌型コネクタ96を上から見た図解図であり、図6(B)は図6(A)のVIB−VIB断面図である。
トナーカートリッジ80に設けられる雄型コネクタ86は、図6(A)および図6(B)に示すように、第1端子860、コネクタ本体862、右側突起864R、左側突起864Lおよびばね866を含む。
第1端子860は、トナーカートリッジ80の挿入方向に対して垂直に並ぶ複数の金属板を含み、後述するコネクタ本体862の第2片862bの下面に設けられる。ただし、トナーカートリッジ80の挿入方向は、図1〜図3から分かるように、画像形成装置10の前側から後側に向かう方向である。この第1端子860は、その前端部および後端部よりも前後方向における中央部が下側に突出するU字状またはV字状の板ばねである。したがって、第1端子860は、第2片862bの下面から下側に突出した分だけ上下方向に変形可能である。また、上述したように、第1端子860が第2端子960の上側になるように配置されるので、第1端子860の下面が第2端子960に対する接触面である。
コネクタ本体862は、容器本体82の後端面に沿うように上下方向に延びる第1片862aおよびこの第1片862aの上端部から後側に突出する板状の第2片862bを含み、第1片862aの前端面(容器本体82の後端面に対向する面)には、上下方向に延びる突条部862cが形成される。第1片862aおよび第2片862bは、左右方向の幅が略同じに設定される。また、突条部862cは、容器本体82において上下方向に延びるように設けられた溝82aに嵌る。したがって、コネクタ本体862は、容器本体82の後端面に沿って上下方向に摺動可能である。ただし、容器本体82側に突条部を設け、コネクタ本体862側に溝を設けるようにしてもよい。
右側突起864Rおよび左側突起864Lは、コネクタ本体862を第1端子860の接触面に垂直な方向(上下方向)に移動させるためのガイド部材として機能する。図6(A)に示すように、右側突起864Rは、第2片862bの右側面(コネクタ本体862の右側面)に設けられる。左側突起864Lは、第2片862bの左側面(コネクタ本体862の左側面)に設けられる。また、右側突起864Rおよび左側突起864Lは、前後方向において互いに同じ位置に設けられる。さらに、右側突起864Rおよび左側突起864Lは、その前後方向の中央部と、第1端子860の前後方向の中央部とが一致または略一致する位置に設けられる。以下、右側突起864Rと左側突起864Lを特に区別する必要が無い場合には、単に「突起864」ということにする。
図6(B)に示すように、突起864は、その断面が下向きの二等辺三角形であり、断面における前側の斜辺に対応する前側の第1傾斜面864aと、断面における後側の斜辺に対応する後側の第2傾斜面864bとを有する。つまり、第1傾斜面864aおよび第2傾斜面864bは、トナーカートリッジ80の挿入方向においてその順番に並んでいる。第1傾斜面864aは、その後端部(突起864の前後方向の中央部)が最も下側に突出しており、前側に向かって上側に傾斜する。つまり、第1傾斜面864aは、トナーカートリッジ80の挿入方向に向かって第1端子860が第2端子960に近づく方向に傾斜する。第2傾斜面864bは、その前端部(突起864の前後方向の中央部)が最も下側に突出しており、後側に向かって上側に傾斜する。つまり、第2傾斜面864bは、トナーカートリッジ80の挿入方向に向かって第1端子860が第2端子960から離れる方向に傾斜する。
なお、この第1実施例では、上述したように、突起864はその断面が下向きの二等辺三角形である。したがって、第1傾斜面864aの水平方向に対する傾斜角度と、第2傾斜面864bの水平方向に対する傾斜角度とは同じである。
ばね866は、容器本体82とコネクタ本体862との間に設けられる引張ばねである。このばね866の一方の端部は、容器本体82の後端面の下端部から後側に突出する突出部82bの上面に固定される。また、ばね866の他方の端部は、第1片862aの下面に固定される。したがって、コネクタ本体862は、ばね866によって下側に付勢される。
ただし、容器本体82には、第1片862aの下面に当接してコネクタ本体862の下側への移動を規制する規制部82cが設けられる。つまり、規制部82cは、容器本体82の後端面の下端部から後側に突出して、規制部82cの上面が第1片862aの下面に当接する。ただし、規制部82cは、ばね866に当たらない程度に後側に突出する。また、突出部82bの上面から規制部82cの上面までの上下方向の距離は、無荷重状態のばね866の上下方向の距離(自由長)よりも大きくなるように設定される。
また、カートリッジ連結部材90(画像形成装置10)に設けられる雌型コネクタ96は、図6(A)および図6(B)に示すように、第2端子960、コネクタ本体962、右ガイド部964R、左ガイド部964L、右側規制部966Rおよび左側規制部966Lを含む。
第2端子960は、トナーカートリッジ80の挿入方向に対して垂直に並ぶ複数の平板状の金属板を含み、後述するコネクタ本体962の底板部962cの上面に沿って設けられる。ただし、第2端子960は平板状のものに限定されず、板ばねであっても良い。
コネクタ本体962は、カートリッジ連結部材90の連結部材本体92の前端面に沿うように上下方向に延びる後壁部962a、後壁部962aの上端部から前側に突出する板状の天板部962b、後壁部962aの下端部から前側に突出する板状の底板部962c、後壁部962aの右端部から前側に突出するとともに、天板部962bの右端部および底板部962cの右端部を連結する右壁部962d、および後壁部962aの左端部から前側に突出するとともに、天板部962bの左端部および底板部962cの左端部を連結する左壁部962eを有する。
ただし、底板部962cは、天板部962bよりも前方に突出する。また、天板部962bの下面と底板部962cの上面との上下方向の距離は、少なくとも第2片862bの上面から変形前の第1端子860の下端部までの距離よりも大きくなるように設定される。さらに、右壁部962dの左側面と左壁部962eの右側面との左右方向の距離は、少なくとも右側突起864Rの右側面から左側突起864Lの左側面までの距離よりも大きくなるように設定される。また、コネクタ本体962は、カートリッジ連結部材90の連結部材本体92に取り付けられる。ただし、詳細には図示しないが、コネクタ本体962は、連結部材本体92に対して上下左右方向に遊びを有するように取り付けられる。このようにコネクタ本体962が取り付けられるのは、上下左右方向の遊びによって、第2端子960に対する第1端子860の取付位置のばらつきを吸収するためである。
図6(A)に示すように、右ガイド部964Rは、板状の部材であり、右壁部962dにその上下方向における中央で連結され、右壁部962dよりも前側に突出して設けられる。左ガイド部964Lも同様に、板状の部材であり、左壁部962eにその上下方向における中央で連結され、左壁部962eよりも前側に突出して設けられる。また、右ガイド部964Rおよび左ガイド部964Lの前後方向の大きさは同じである。さらに、右ガイド部964Rおよび左ガイド部964Lは、前後方向において互いに同じ位置に設けられる。ただし、右ガイド部964Rの左側面は、右側突起864Rの右側面よりも左側であって、第2片862bの右側面よりも右側になるように設定される。また、左ガイド部964Lの右側面は、左側突起864Lの左側面よりも右側であって、第2片862bの左側面よりも左側になるように設定される。以下、右ガイド部964Rと左ガイド部964Lを特に区別する必要が無い場合には、単に「ガイド部964」ということにする。
図6(B)に示すように、ガイド部964は、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、その前面の上端部が突起864の第2傾斜面864bに当接する高さに配置される。つまり、ガイド部964は、その上面が、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際の第2傾斜面864bの上端部よりも下側であって、下端部よりも上側になるように配置される。そして、詳細は後述するが、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、ガイド部964に突起864が当接することによって、コネクタ本体862が第1端子860の接触面に垂直な方向(上下方向)に移動される。
右側規制部966Rおよび左側規制部966Lは、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、雄型コネクタ86が後側に移動し過ぎないように雄型コネクタ86の後側への移動を規制するための部材である。また、図6(A)および図6(B)に示すように、右側規制部966Rは、右ガイド部964Rの後側であって、当該右ガイド部964Rに対して前後方向において所定の間隔を設けた位置に配置される。同様に、左側規制部966Lは、左ガイド部964Lの後側であって、当該左ガイド部964Lに対して前後方向において所定の間隔を設けた位置に配置される。さらに、右側規制部966Rおよび左側規制部966Lは、前後方向において互いに同じ位置に設けられる。ただし、右側規制部966Rと右ガイド部964Rとの前後方向の間隔、および左側規制部966Lと左ガイド部964Lとの前後方向の間隔は、それぞれ、少なくとも突起864の前後方向の大きさ(長さ)よりも大きく設定される。以下、右側規制部966Rと左側規制部966Lを特に区別する必要が無い場合には、単に「規制部966」ということにする。
続いて、図7および図8を参照して、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際の雄型コネクタ86および雌型コネクタ96の接続方法について説明する。図7(A)〜(C)はトナーカートリッジ80の挿入途中の状態を示す図解図である。図8(A)は図7(C)に続くトナーカートリッジ80の挿入途中の状態を示す図解図であり、図8(B)はトナーカートリッジ80の挿入完了時の状態を示す図解図である。
まず、トナーカートリッジ80は、カートリッジ収納部14へ挿入されるとき、挿入完了位置まで後側に向かって移動される。図7(A)に示すように、カートリッジ収納部14へのトナーカートリッジ80の挿入開始から、突起864の第2傾斜面864bとガイド部964の前面の上端部とが当接するまでの間において、雄型コネクタ86は、第2傾斜面864bの上下方向の幅内にガイド部964の前面の上端部が位置する状態で移動される。このように雄型コネクタ86が移動されるのは、トナーカートリッジ80がさらに後側へ移動された場合に第2傾斜面864bとガイド部964の前面の上端部とが当接するようにするためである。
図7(A)に示す位置よりもトナーカートリッジ80が後側へ移動された場合、図7(B)に示すように、第2傾斜面864bとガイド部964の前面の上端部とが当接する。上述したように、第2傾斜面864bは、後側に向かって上側に傾斜する。したがって、第2傾斜面864bとガイド部964の前面の上端部とが当接した状態では、トナーカートリッジ80が後側へ移動されると、第2傾斜面864bに従ってコネクタ本体962が上側に移動される。つまり、トナーカートリッジ80が後側へ移動されるにつれて、第1端子860が第2端子960から次第に離れる方向に移動されるため、コネクタ本体962は斜め上方に移動される。
図7(B)に示す位置よりもトナーカートリッジ80が後側へ移動されると、図7(C)に示すように、突起864は、ガイド部964の上面に乗り上げる。この第1実施例では、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、突起864がガイド部964の上面に乗り上げた状態で、トナーカートリッジ80の挿入方向において第1端子860の後端が第2端子960の先端(前側の端)に到達する。ただし、第1端子860の後端が第2端子960の先端に到達したとき、第1端子860の下端部は、第2端子960の上面よりも上側に位置する。つまり、突起864がガイド部964の上面に乗り上げた状態では、第1端子860は、第2端子960に対して上下方向において離れた位置を移動される。
図7(C)に示す位置よりもトナーカートリッジ80が後側へ移動され、突起864の前後方向の中央部の位置が、ガイド部964の上面(上側)の後端部よりも後側になると、第1傾斜面864aとガイド部964の背面(後側)の上端部とが当接する。上述したように、第1傾斜面864aは、前側に向かって上側に傾斜する。また、コネクタ本体862は、ばね866によって下側に付勢される。したがって、第1傾斜面864aとガイド部964の背面の上端部とが当接した状態でトナーカートリッジ80が後側へ移動されると、第1傾斜面864aに従ってコネクタ本体962が下側に移動される。つまり、トナーカートリッジ80が後側へ移動されるにつれて、第1端子860が第2端子960に次第に近づく方向に移動されるため、コネクタ本体962は斜め下方に移動される。
そして、第1傾斜面864aとガイド部964の背面の上端部とが当接した状態でトナーカートリッジ80がさらに後側に移動されると、図8(A)に示すように、第1端子860と第2端子960とが当接(接触)する。ただし、上述したように、第1端子860と第2端子960とは上下に重なって接触する。また、後述するように第1端子860と第2端子960とが接触する位置よりもトナーカートリッジ80が後側へ移動される場合には、第1端子860の表面と第2端子960の表面とが擦れる。つまり、第1端子860と第2端子960とは、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置する直前に接触する。したがって、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置するまでの間に、第1端子860の表面と第2端子960の表面とが擦れるので、互いの端子の表面に形成された酸化膜などの付着物を剥がすことができる。
また、図8(A)に示す位置よりもトナーカートリッジ80が後側へ移動されると、さらにコネクタ本体962が下側に移動され、図8(B)に示すように、第1片862aの下面と規制部82cとが当接する。したがって、トナーカートリッジ80がさらに後側へ移動された場合であっても、コネクタ本体962は下側に移動されない。また、この状態でトナーカートリッジ80がさらに後側へ移動された場合、第1傾斜面864aとガイド部964の背面の上端部とが離間する。この第1実施例では、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置する場合、第1傾斜面864aとガイド部964とが離間するとともに、第2傾斜面864bと規制部966とが離間する。つまり、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置する場合、突起864は、ガイド部964と規制部966との間に位置する。
また、上述したように第1端子860は板ばねであるので、トナーカートリッジ80が後側へ移動されるにつれて、第1端子860が下側に移動され、第1端子860と第2端子960との接触圧が大きくなる。つまり、第1端子860と第2端子960とが接触し始めてからトナーカートリッジ80が挿入完了位置に到達するまで、第1端子860と第2端子960との接触圧は徐々に大きくなる。
なお、第1実施例では、トナーカートリッジ80の挿入方向において第1端子860の後端が第2端子960の先端に到達してから第2端子960に近づく方向に第1端子860を移動させるようにしたが、これに限定される必要はない。トナーカートリッジ80の挿入方向において第1端子860の後端が第2端子960の先端に到達する前から第2端子960に近づく方向に第1端子860を移動させるようにしても良い。たとえば、ガイド部964の後端部が図6(A)および図6(B)に示す位置よりも前側に設定され、第1傾斜面864aの前端部から後端部までの長さ(前後方向の長さ)が、図6(A)および図6(B)に示す第1傾斜面864aの前後方向の長さよりも長く設定されることによって、第1端子860の後端が第2端子960の先端に到達する前から第2端子960に近づく方向に第1端子860を移動させることができる。
以上のように、第1実施例によれば、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、挿入完了位置までの間に、第1端子860の接触面に垂直な方向(上下方向)であって、第2端子960に次第に近づく方向に第1端子860を移動させる。このようにすれば、挿入完了位置の直前まで第1端子860と第2端子960とが接触されないようにすることができ、第2端子960に対する第1端子860の取付位置に多少のばらつきがある場合でも、第1端子860と第2端子960との接触圧が大きすぎて第1端子860および第2端子960の表面が傷つくことを防止することができる。つまり、第1端子860と第2端子960との接触状態を安定させることができる。
また、第1実施例によれば、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置する場合の第1端子860と第2端子960との接触圧が、第1端子860と第2端子960とが接触し始める位置における接触圧よりも大きいので、挿入完了位置における第1端子860と第2端子960との接触状態をより安定させることができる。
さらに、第1実施例によれば、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、第1端子860と第2端子960とが接触する位置から挿入完了位置までの間に、第1端子860の表面と第2端子960の表面とが擦れるので、互いの端子の表面に形成された酸化膜などの付着物を剥がすことができ、第1端子860と第2端子960との接触状態を安定させることができる。
さらにまた、第1実施例によれば、第1端子860が第2端子960に近づく方向にコネクタ本体862を付勢するばね866をさらに備えるので、ばね866の付勢力によって第1端子860と第2端子960との接触状態を安定させることができる。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、雄型コネクタ86および雌型コネクタ96の構成(形状)が上述の第1実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の第1実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図9は、第2実施例における雄型コネクタ86および雌型コネクタ96の構成を示す断面図である。
図9に示すように、第2実施例の画像形成装置10では、コネクタ本体862は、突起864に代えて、第1片862aの下端部から後側に突出する突起868を備える。ただし、第2実施例における第1片862aの長さ(上下方向の長さ)は、第1実施例のそれよりも短い。
突起868は、下面と、下面に対して傾斜する上面とを有し、断面が直角三角形状に形成される。突起868の下面は、第1片862aの下面から連続して水平方向に延びる。また、突起868の上面は、突起868の下面の後端部から前側に向かって上側に傾斜する。つまり、突起868の上面は、トナーカートリッジ80の挿入方向に向かって第1端子860が第2端子960に近づく方向に傾斜する。つまり、この第2実施例では、突起868は傾斜面(第1傾斜面に相当)868aを有し、この突起868がガイド部材として機能する。
また、第2実施例では、ばね866は圧縮ばねである。したがって、コネクタ本体862は、ばね866によって上側に付勢される。また、第2実施例では、容器本体82の後端面の上端部から後側に突出する規制部82dが設けられる。この規制部82dの下面が第1片862aの上面に当接する。したがって、規制部82dは、コネクタ本体862の上側への移動を規制する。また、規制部82dの下面と第1片862aの上面とが当接している状態における突出部82bの上面から第1片862aの下面までの上下方向の距離は、無荷重状態のばね866の上下方向の距離(自由高さ)よりも小さくなるように設定される。なお、第2実施例では、コネクタ本体862には規制部82cが設けられない。
また、第2実施例では、コネクタ本体962は、後壁部962a、天板部962bおよび底板部962cで構成される。底板部962cは、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、その前面の下端部が傾斜面868aに当接する高さに配置される。つまり、底板部962cは、その下面が、トナーカートリッジ80の挿入方向に向かって、傾斜面868aの上端部よりも下側であって、下端部よりも上側になるように配置される。したがって、第2実施例では、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、傾斜面868aと底板部962cの前面の下端部とが当接する。つまり、底板部962cがガイド部として機能する。したがって、第2実施例では、ガイド部964は省略される。なお、第2実施例では、コネクタ本体962には、右壁部962dおよび左壁部962eが設けられていないが、第1実施例と同様に、右壁部962dおよび左壁部962eが設けられていても良い。
また、この第2実施例では、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置する場合、コネクタ本体862の第1片862aの後面と、コネクタ本体962の底板部962cの前面とが当接する。これによって、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際に、雄型コネクタ86の後側への移動が規制される。したがって、第2実施例では、規制部966は省略される。
ただし、傾斜面868aが第1片862aの後面と結合される位置(結合位置)から第2片862bの下面までの上下方向の距離は、底板部962cの下面から第2端子960の上面までの上下方向の距離よりも大きくなるように設定される。このように構成されるのは、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置する場合に、結合位置から第2片862bの下面までの上下方向の距離よりも底板部962cの下面から第2端子960の上面までの上下方向の距離が大きいと、第1端子860と第2端子960との接触圧が大きくなりすぎて、接触不良の原因になるからである。
また、結合位置から第1端子860の下端部までの上下方向の距離は、底板部962cの下面から第2端子960の上面までの上下方向の距離よりも小さくなるように設定される。このように構成されるのは、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置する場合に、結合位置から第1端子860の下端部までの上下方向の距離よりも底板部962cの下面から第2端子960の上面までの上下方向の距離が大きいと、第1端子860と第2端子960とが接触せず、接触不良の原因になるからである。
続いて、図10を参照して、トナーカートリッジ80がカートリッジ収納部14に挿入される際の雄型コネクタ86および雌型コネクタ96の動きについて説明する。図10(A)および図10(B)はトナーカートリッジ80の挿入途中の状態を示す図解図であり、図10(C)はトナーカートリッジ80の挿入完了時の状態を示す図解図である。
まず、トナーカートリッジ80は、カートリッジ収納部14へ挿入されると、挿入完了位置まで後側に向かって移動される。図10(A)に示すように、カートリッジ収納部14へのトナーカートリッジ80の挿入開始から、突起868の傾斜面868aと底板部962cの前面の下端部とが当接するまでの間において、雄型コネクタ86は、傾斜面868aの上下方向の幅内に底板部962cの前面の下端部が位置する状態で移動される。このように雄型コネクタ86が移動されるのは、トナーカートリッジ80がさらに後側へ移動された場合に傾斜面868aと底板部962cの前面の下端部とが当接するようにするためである。
また、カートリッジ収納部14へのトナーカートリッジ80の挿入開始から、第1端子860の後端が第2端子960の先端に到達するまで(突起868の傾斜面868aと底板部962cの前面の下端部とが当接するまで)の間において、雄型コネクタ86は、第1端子860と第2端子960とが上下方向(第1端子860の接触面に垂直な方向)において離間する状態で移動される。
図10(A)に示す位置よりもトナーカートリッジ80が後側へ移動された場合、図10(B)に示すように、傾斜面868aと底板部962cの前面の下端部とが当接する。上述したように、傾斜面868aは、前側に向かって上側に傾斜する。したがって、傾斜面868aと底板部962cの前面の下端部とが当接した状態でトナーカートリッジ80が後側へ移動されると、傾斜面868aに従ってコネクタ本体962が下側に移動される。つまり、傾斜面868aと底板部962cの前面の下端部とが当接した状態では、トナーカートリッジ80が後側へ移動されるにつれて、第1端子860が第2端子960に次第に近づく方向に移動される。
そして、傾斜面868aと底板部962cの前面の下端部とが当接した状態でトナーカートリッジ80がさらに後側に移動されると、第1端子860と第2端子960とが接触する。なお、上述したように、結合位置から第1端子860の下端部までの上下方向の距離が、底板部962cの下面から第2端子960の上面までの上下方向の距離よりも小さくなるように設定されるので、トナーカートリッジ80が挿入完了位置よりも手前に位置する状態で、第1端子860と第2端子960とが接触する。つまり、第1片862aの後面と、底板部962cの前面とが当接する前に、第1端子860と第2端子960とが接触する。
図10(B)に示す位置よりもトナーカートリッジ80がさらに後側へ移動された場合、図10(C)に示すように、第1片862aの後面と、底板部962cの前面とが当接する。つまり、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に移動される。この挿入完了位置において、これ以上トナーカートリッジ80は後側に移動されることはなく、コネクタ本体962も下側に移動されない。
なお、トナーカートリッジ80の挿入方向において第1端子860の後端が第2端子960の先端に到達する前から第2端子960に近づく方向に第1端子860を移動させるようにしても良い。たとえば、傾斜面868aの前端部から後端部までの長さ(前後方向の長さ)を、傾斜面868aの後端部が第2片862bの後端部よりも後側になるように図9に示す傾斜面868aの前後方向の長さよりも長く設定されることによって、第1端子860の後端が第2端子960の先端に到達する前から第2端子960に近づく方向に第1端子860を移動させることができる。
第2実施例によれば、トナーカートリッジ80の挿入方向において第1端子860の後端が第2端子960の先端に到達するまでは、第1端子860と第2端子960とが第1端子860の接触面に垂直な方向において離間する状態で移動され、傾斜面868aと底板部962cの前面の下端部とが当接してから第1端子860が第2端子960に近づく方向に移動される。このようにすれば、挿入完了位置の直前まで第1端子860と第2端子960とが接触されないようにすることができ、第2端子960に対する第1端子860の取付位置に多少のばらつきがある場合でも、第1端子860と第2端子960との接触圧が大きすぎて第1端子860および第2端子960の表面が傷つくことを防止することができる。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置10は、第1端子860の形状が上述の第1実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の第1実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図11(A)は、第3実施例における雄型コネクタ86および雌型コネクタ96の構成を示す図解図であり、図11(B)はトナーカートリッジ80の挿入途中の状態を示す図解図であり、図11(C)はトナーカートリッジ80の挿入完了時の状態を示す図解図である。
図11(A)に示すように、第3実施例の画像形成装置10では、第1端子860が平板状である。第1端子860が平板状であるので、第1端子860が板ばねである場合に比べて、第1端子860と第2端子960とが接触し始める位置が挿入完了位置に近く(後側に)なる。
図11(B)に示す位置よりもトナーカートリッジ80が後側へ移動されると、図11(C)に示すように、第1傾斜面864aとガイド部964の背面の上端部とが離間して、第1端子860と第2端子960とが接触する。つまり、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に移動される。この第3実施例では、第1傾斜面864aとガイド部964の背面の上端部とが当接した状態では、第1端子860と第2端子960とは接触しない。ただし、第3実施例では、トナーカートリッジ80が挿入完了位置に位置する場合であっても、第1片862aの下面と規制部82cとは離間するようにしてある。このように構成すれば、ばね866の付勢力を調整することによって、第1端子860と第2端子960との接触圧を調整することができる。
第3実施例によれば、第1実施例と同様に、第1端子860と第2端子960との接触状態を安定させることができる。
なお、上述の実施例では、雄型コネクタ86のコネクタ本体862が上下方向に摺動可能にされるように構成したが、雄型コネクタ86のコネクタ本体862を容器本体82に固定し、雌型コネクタ96のコネクタ本体962が上下方向に摺動可能にされる構成であっても良い。この場合、雌型コネクタ96のコネクタ本体962に付勢力を与えるばねが雌型コネクタ96に設けられる。また、雄型コネクタ86のコネクタ本体862と雌型コネクタ96のコネクタ本体962との両方が上下方向に摺動可能にされるように構成してもよい。この場合、雄型コネクタ86および雌型コネクタ96の両方に、それぞれのコネクタ本体に付勢力を与えるばねが設けられる。
また、上述の実施例では、第1端子860が第2端子960の上側から接触するように配置されるようにしたが、第1端子860が第2端子960の下側から接触するようにしても良い。さらに、第1端子860と第2端子960とが左右に重なって接触するようにしても良い。
さらに、上述の実施例では、電子写真方式の画像形成装置10を例に挙げて説明したが、これに限定される必要はない。インクジェット方式の画像形成装置10の場合には、消耗品であるインクを収容する消耗品容器は、インクカートリッジまたはインクボトルとなる。この場合、雄雌の組み合わせになるように、インクカートリッジまたはインクボトルに雄型コネクタ86または雌型コネクタ96が設けられ、装置本体12に雄型コネクタ86または雌型コネクタ96が設けられる構成であれば、本願発明を適用することができる。
さらにまた、第3実施例に示した態様は、第2実施例にも組み合わせて採用することが可能である。
以上のように、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。上で挙げた具体的な実施例は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。