JP6600221B2 - Torque converter - Google Patents
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Description
本発明は、ロックアップクラッチを備えるトルクコンバータに関する。 The present invention relates to a torque converter including a lock-up clutch.
車両に搭載されるパワーユニットには、エンジンから変速機構にトルクを伝達するトルクコンバータが組み込まれている。このトルクコンバータは滑り要素であることから、トルクコンバータにはロックアップクラッチが設けられている。ロックアップクラッチはポンプシェル内に収容されるロックアップピストンを有しており、ポンプシェル内にはロックアップピストンを境にアプライ室とリリース室とが区画されている。アプライ室に作動油を供給してリリース室から作動油を排出することにより、ロックアップピストンをフロントカバーに押し付けることができ、ロックアップクラッチを締結することができる。一方、アプライ室から作動油を排出してリリース室に作動油を供給することにより、ロックアップピストンをフロントカバーから離すことができ、ロックアップクラッチを解放することができる(特許文献1〜5参照)。
A power unit mounted on a vehicle incorporates a torque converter that transmits torque from an engine to a transmission mechanism. Since this torque converter is a slip element, the torque converter is provided with a lock-up clutch. The lockup clutch has a lockup piston accommodated in the pump shell, and an apply chamber and a release chamber are partitioned in the pump shell with the lockup piston as a boundary. By supplying the operating oil to the apply chamber and discharging the operating oil from the release chamber, the lockup piston can be pressed against the front cover, and the lockup clutch can be engaged. On the other hand, by discharging hydraulic oil from the apply chamber and supplying hydraulic oil to the release chamber, the lockup piston can be separated from the front cover, and the lockup clutch can be released (see
前述したように、ロックアップクラッチを解放する際には、リリース室に作動油を供給し、アプライ室から作動油を排出することが必要である。このため、ロックアップピストンに貫通孔を形成することにより、貫通孔を介してアプライ室からリリース室に作動油を移動させ、ロックアップクラッチ解放時の応答性を高めることが考えられている。しかしながら、貫通孔を介してアプライ室とリリース室とを連通させることは、ロックアップピストンに作用する差圧を減少させる要因であり、ロックアップクラッチ締結時のトルク容量を低下させる要因となっていた。 As described above, when releasing the lockup clutch, it is necessary to supply hydraulic oil to the release chamber and to discharge the hydraulic oil from the apply chamber. For this reason, it is considered that the hydraulic oil is moved from the apply chamber to the release chamber through the through-hole by forming a through-hole in the lock-up piston, thereby improving the responsiveness when the lock-up clutch is released. However, the communication between the apply chamber and the release chamber via the through hole is a factor that reduces the differential pressure acting on the lockup piston, and a factor that decreases the torque capacity when the lockup clutch is engaged. .
本発明の目的は、ロックアップクラッチ締結時のトルク容量を確保しつつ、ロックアップクラッチ解放時の応答性を向上させることにある。 An object of the present invention is to improve responsiveness when releasing a lockup clutch while securing a torque capacity when engaging the lockup clutch.
本発明のトルクコンバータは、入力要素と出力要素とを接続するロックアップクラッチを備えるトルクコンバータであって、前記入力要素に連結されるハウジングに収容され、前記ハウジング内に締結圧室と解放圧室とを区画するロックアップピストンと、前記ロックアップピストンに連結される第1プレート部材と、前記出力要素に連結される第2プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に設けられる弾性部材と、を備えるダンパ機構と、前記第2プレート部材に係合され、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との相対回転角度に基づいて、前記ロックアップピストンの開口部を開閉する開閉部材と、を有し、前記開閉部材には、切り欠き部が形成され、前記切り欠き部が前記開口部に対向するときに、前記開口部が開放されて前記締結圧室と前記解放圧室とが連通する一方、前記切り欠き部が前記開口部から離れるときに、前記開口部が閉塞されて前記締結圧室と前記解放圧室とが遮断される。 The torque converter of the present invention is a torque converter including a lock-up clutch that connects an input element and an output element, and is accommodated in a housing coupled to the input element, and a fastening pressure chamber and a release pressure chamber are contained in the housing. A first plate member connected to the lockup piston, a second plate member connected to the output element, and between the first plate member and the second plate member An elastic member provided on the lock plate , and a damper mechanism that is engaged with the second plate member and is based on a relative rotation angle between the first plate member and the second plate member. anda closing member for opening and closing said opening and closing member, the cutout portion is formed, when the notch is opposed to the opening In, while the the engagement chamber and the release chamber the opening is opened communicates, when the notch is moved away from said opening, said opening and said fastening pressure chamber is closed the release pressure chamber and is Ru blocked.
本発明によれば、第1プレート部材と第2プレート部材との相対回転角度に基づいて、ロックアップピストンの開口部を開閉する開閉部材を有している。これにより、ロックアップクラッチ締結時のトルク容量を確保しつつ、ロックアップクラッチ解放時の応答性を向上させることができる。 According to this invention, it has the opening-and-closing member which opens and closes the opening part of a lockup piston based on the relative rotation angle of a 1st plate member and a 2nd plate member. Thereby, the responsiveness at the time of releasing the lockup clutch can be improved while securing the torque capacity at the time of engaging the lockup clutch.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は車両に搭載されるパワーユニット10の一部を示す概略図である。図1に示したパワーユニット10は、本発明の一実施の形態であるトルクコンバータ11を備えている。また、図2は油圧制御系12と共にトルクコンバータ11の一部を示す部分断面図である。図2に示される白抜きの矢印は、作動油の流れ方向を示している。まず、図1に示すように、パワーユニット10は、エンジン13とこれに連結されるトランスミッション14とを有している。また、トランスミッション14内には変速機構15が組み込まれており、エンジン13と変速機構15との間にはトルクコンバータ11が設けられている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic view showing a part of a
[トルクコンバータ]
図1および図2に示すように、トルクコンバータ11は、エンジン13に連結されるポンプシェル(ハウジング)20を有している。エンジン13のクランク軸(入力要素)21には、ドライブプレート22を介してポンプシェル20が連結されている。また、トルクコンバータ11は、ポンプシェル20に固定されるポンプインペラ23と、ポンプインペラ23に対向するタービンランナ24とを備えている。タービンランナ24にはタービンハブ25が連結されており、タービンハブ25にはタービン軸(出力要素)26が連結されている。このようなトルクコンバータ11には作動油が供給されており、ポンプインペラ23からタービンランナ24に対し、作動油を介してエンジントルクが伝達されている。なお、タービン軸26には変速機構15が連結されており、ポンプシェル20にはチェーン機構27を介してオイルポンプ28が連結されている。
[Torque converter]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[ロックアップクラッチ]
滑り要素であるトルクコンバータ11は、クランク軸21とタービン軸26とを接続するロックアップクラッチ30を有している。ポンプシェル20には、エンジン13に対向するフロントカバー31が設けられており、ロックアップクラッチ30には、フロントカバー31に対向するロックアップピストン32が設けられている。このように、ポンプシェル20にはロックアップピストン32が収容されており、ポンプシェル20にはアプライ室(締結圧室)33とリリース室(解放圧室)34とが区画されている。すなわち、ロックアップピストン32を境に、タービンランナ24側にはアプライ室33が区画されており、フロントカバー31側にはリリース室34が区画されている。
[Lock-up clutch]
The
アプライ室33やリリース室34に作動油を供給制御するため、トルクコンバータ11には油圧制御系12が接続されている。図2に示すように、トルクコンバータ11の油圧制御系12は、オイルポンプ28、クラッチ圧制御弁40、ロックアップ制御弁41および流量制御弁42を有している。クラッチ圧制御弁40には、オイルポンプ28から吐出された作動油を案内する吐出油路43が接続されている。また、ロックアップ制御弁41には、クラッチ圧制御弁40から作動油が供給される供給油路44が接続されており、流量制御弁42を介して作動油を排出する排出油路45が接続されている。さらに、ロックアップ制御弁41には、アプライ室33に連通するアプライ油路46が接続されており、リリース室34に連通するリリース油路47が接続されている。これらのクラッチ圧制御弁40、ロックアップ制御弁41および流量制御弁42は、マイクロコンピュータ等からなるコントローラ48によって制御される。
A
ロックアップクラッチ30を締結する際には、油路切替弁であるロックアップ制御弁41の図示しないスプール弁軸が締結位置に制御される。これにより、ロックアップ制御弁41を介して供給油路44とアプライ油路46とが接続され、ロックアップ制御弁41を介して排出油路45とリリース油路47とが連結される。このようなロックアップ制御弁41の制御により、図2に矢印αで示すように、アプライ室33に作動油が供給されてリリース室34から作動油が排出される。そして、アプライ室33の圧力(以下、アプライ圧と記載する)が上昇して、リリース室34の圧力(以下、リリース圧と記載する)が低下すると、ロックアップピストン32に前後方向の圧力差が作用するため、ロックアップピストン32はフロントカバー31に近づく方向に移動する。これにより、ロックアップピストン32はフロントカバー31に押し付けられ、ロックアップクラッチ30は締結状態に切り替えられる。
When the
一方、ロックアップクラッチ30を解放する際には、ロックアップ制御弁41のスプール弁軸が解放位置に制御される。これにより、ロックアップ制御弁41を介して供給油路44とリリース油路47とが接続され、ロックアップ制御弁41を介して排出油路45とアプライ油路46とが連結される。このようなロックアップ制御弁41の制御により、図2に矢印βで示すように、リリース室34に作動油が供給されてアプライ室33から作動油が排出される。そして、アプライ圧が低下してリリース圧が上昇すると、ロックアップピストン32に前後方向の圧力差が作用するため、ロックアップピストン32はフロントカバー31から離れる方向に移動する。これにより、ロックアップピストン32はフロントカバー31から引き離され、ロックアップクラッチ30は解放状態に切り替えられる。
On the other hand, when releasing the
[ロックアップダンパ]
ロックアップクラッチ30の締結ショックを抑制するため、トルクコンバータ11にはロックアップダンパ(ダンパ機構)50が設けられている。ここで、図3は図1の矢印A方向からロックアップダンパ50を示す模式図である。図1〜図3に示すように、ロックアップダンパ50は、ロックアップピストン32に連結されるアウタプレート(第1プレート部材)51を有している。アウタプレート51の外周部には複数の溝部52が形成されており、ロックアップピストン32の外周部には複数の爪部53が形成されている。アウタプレート51の溝部52にロックアップピストン32の爪部53を係合させることにより、ロックアップピストン32とアウタプレート51とは互いに連結されている。
[Lock-up damper]
In order to suppress the engagement shock of the
また、ロックアップダンパ50は、タービンハブ25を介してタービン軸26に連結されるインナプレート(第2プレート部材)54を有している。タービンハブ25とインナプレート54とは、複数本のピン部材55を用いて互いに連結されている。さらに、ロックアップダンパ50は、周方向に配置される複数のコイルスプリング(弾性部材)56,57を有している。コイルスプリング56,57の一端部は、アウタプレート51の内側凸部58に支持されており、コイルスプリング56,57の他端部は、インナプレート54の外側凸部59に支持されている。このように、コイルスプリング56,57は、アウタプレート51とインナプレート54との間に設けられている。
Further, the
このようなロックアップダンパ50は、ロックアップクラッチ30が締結される際に、クランク軸21とタービン軸26との間のトルク伝達経路として機能している。すなわち、ロックアップピストン32がフロントカバー31に押し付けられ、ロックアップクラッチ30が締結状態に切り替えられると、エンジントルクはフロントカバー31からロックアップピストン32に伝達される。そして、ロックアップピストン32に伝達されたエンジントルクは、ロックアップダンパ50およびタービンハブ25を介してタービン軸26に伝達される。このように、トルク伝達経路として機能するロックアップダンパ50は、トルクの伝達状況に応じてコイルスプリング56,57を伸縮させながら、低負荷状態、ドライブ状態またはコースト状態の各状態に作動する。
Such a
続いて、ロックアップダンパ50の低負荷状態、ドライブ状態およびコースト状態について説明する。図4(a)はドライブ状態に作動したロックアップダンパ50を示す模式図であり、図4(b)はコースト状態に作動したロックアップダンパ50を示す模式図である。また、図3および図4に示す矢印Xは、インナプレート54に対するアウタプレート51の回転角度、つまりインナプレート54とアウタプレート51との相対回転角度を示している。なお、インナプレート54とアウタプレート51との相対回転角度とは、ロックアップダンパ50の捩り角を意味している。
Next, the low load state, drive state, and coast state of the
また、図3および図4には、相対回転角度Xが0°であるときのアウタプレート51の仮想点Poに重なる基準線L1が示されており、相対回転角度Xが低負荷状態の上限値に達したときのアウタプレート51の仮想点Poに重なる基準線L2,L3が示されている。なお、図3および図4においては、アウタプレート51とインナプレート54との相対位置を明確にするため、アウタプレート上には目印としての仮想点Poを示し、インナプレート上には目印としての仮想点Piを示している。
3 and 4 show a reference line L1 that overlaps the virtual point Po of the
図3に示すように、定常走行時には、ロックアップダンパ50を介して伝達されるトルクが減少することから、相対回転角度Xは一方側(基準線L2側)と他方側(基準線L3側)との双方において小さくなる。このように、図3に示された相対回転角度Xが所定の閾値Xa以下である状況とは、ドライブ側およびコースト側のコイルスプリング56,57が大きく圧縮されることなく、ロックアップダンパ50が低負荷状態に作動している状況である。
As shown in FIG. 3, during steady running, the torque transmitted through the
また、図4(a)に示すように、加速走行時には、アウタプレート51からインナプレート54に対し、低負荷状態に比べて大きなトルク(回転力)が伝達されることから、相対回転角度Xは基準線L2を超えて一方側に増加する。このように、相対回転角度Xが閾値Xaを超えて一方側に増加する状況とは、アウタプレート51によってドライブ側のコイルスプリング56が大きく圧縮され、ロックアップダンパ50がドライブ状態に作動する状況である。つまり、ロックアップダンパ50のドライブ状態とは、加速走行に伴うドライブ側の高負荷状態である。
Also, as shown in FIG. 4A, during acceleration traveling, a larger torque (rotational force) is transmitted from the
さらに、図4(b)に示すように、減速走行時には、インナプレート54からアウタプレート51に対し、低負荷状態に比べて大きなトルク(回転力)が伝達されることから、相対回転角度Xは基準線L3を超えて他方側に増加する。このように、相対回転角度Xが閾値Xaを超えて他方側に増加する状況とは、インナプレート54によってコースト側のコイルスプリング57が大きく圧縮され、ロックアップダンパ50がコースト状態に作動する状況である。つまり、ロックアップダンパ50のコースト状態とは、減速走行に伴うコースト側の高負荷状態である。
Furthermore, as shown in FIG. 4 (b), when the vehicle is decelerating, a larger torque (rotational force) is transmitted from the
[貫通孔および開閉リング]
図1および図2に示すように、トルクコンバータ11は、ロックアップクラッチ締結時のトルク容量を確保しつつ、ロックアップクラッチ解放時の応答性を向上させるため、ロックアップピストン32に対して貫通孔(開口部)60を形成するとともに、ロックアップダンパ50に対して開閉リング(開閉部材)61を装着している。以下、貫通孔60および開閉リング61について説明する。
[Through hole and open / close ring]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
図5(a)は図1の矢印A方向からロックアップピストン32を示す図であり、図5(b)は図1の矢印A方向からロックアップダンパ50および開閉リング61を示す図である。図5(a)に示すように、ロックアップピストン32の外周部には摩擦材62が貼り付けられており、ロックアップピストン32の内周部には貫通孔60が形成されている。このように、ロックアップピストン32に対して貫通孔60を設けることにより、貫通孔60を介してアプライ室33とリリース室34とを連通させることができる。
5A is a view showing the
図5(b)に示すように、ロックアップダンパ50の内周部、つまりインナプレート54には開閉リング61が装着されている。ここで、図6(a)は開閉リング61を正面側つまりロックアップピストン32側から示す斜視図であり、図6(b)は開閉リング61を背面側つまりロックアップダンパ50側から示す斜視図である。
As shown in FIG. 5 (b), an opening /
図6(a)および(b)に示すように、開閉リング61には切り欠き部63が形成されており、開閉リング61の背面には複数の凹部64が形成されている。図2に示すように、開閉リング61の凹部64にはインナプレート54のピン部材55が挿入されており、開閉リング61はインナプレート54に対して回転方向に位置決めされている。このように、インナプレート54と開閉リング61とを係合させることにより、開閉リング61はインナプレート54によって回転方向に規制され、開閉リング61はインナプレート54に対して厚み方向に移動自在になる。すなわち、トルクコンバータ11が回転する際には、開閉リング61の前後方向の移動が許容されつつ、開閉リング61とインナプレート54とは一体に回転することになる。
As shown in FIGS. 6A and 6B, a
また、インナプレート54に対して開閉リング61を装着する際には、開閉リング61の切り欠き部63とロックアップピストン32の貫通孔60とが対向するように、インナプレート54に対して開閉リング61が位置決めされる。すなわち、ロックアップダンパ50の低負荷状態において、開閉リング61の切り欠き部63とロックアップピストン32の貫通孔60とが対向するように、インナプレート54に対して開閉リング61が装着されている。なお、開閉リング61は、ロックアップピストン32やロックアップダンパ50を保護する観点から、樹脂材料を用いて形成される。
Further, when the opening /
図7(a)は低負荷状態における貫通孔60と切り欠き部63との位置関係を示す図であり、図7(b)ドライブ状態における貫通孔60と切り欠き部63との位置関係を示す図である。なお、図7(a)および(b)においては、貫通孔60の位置を明確にするため、ロックアップピストン32の貫通孔60を黒く塗り潰している。
FIG. 7A is a diagram showing the positional relationship between the through
図7(a)に示すように、ロックアップダンパ50の低負荷状態においては、開閉リング61の切り欠き部63とロックアップピストン32の貫通孔60とが対向している。すなわち、ロックアップダンパ50の低負荷状態においては、開閉リング61によって貫通孔60が開放されることから、貫通孔60を介してアプライ室33とリリース室34とが連通した状態となっている。
As shown in FIG. 7A, when the lock-up
また、図7(b)に示すように、ロックアップダンパ50のドライブ状態においては、インナプレート54つまり開閉リング61に対して、アウタプレート51つまりロックアップピストン32が回動するため、開閉リング61の切り欠き部63とロックアップピストン32の貫通孔60とが重ならずに離れた状態となる。すなわち、ロックアップダンパ50のドライブ状態においては、開閉リング61によって貫通孔60が閉塞されるため、アプライ室33とリリース室34とが遮断された状態となっている。
Further, as shown in FIG. 7B, in the drive state of the
前述のように、ロックアップピストン32に貫通孔60を形成するとともに、ロックアップダンパ50に開閉リング61を装着することにより、ロックアップダンパ50の低負荷状態においてはアプライ室33とリリース室34とを連通させることができ、ロックアップダンパ50のドライブ状態においてはアプライ室33とリリース室34とを遮断することができる。これにより、以下のロックアップクラッチ動作で説明するように、ロックアップクラッチ締結時のトルク容量を確保しつつ、ロックアップクラッチ解放時の応答性を向上させることができる。
As described above, the through-
[ロックアップクラッチ動作]
図8は、アプライ圧P1とリリース圧P2との推移を示すタイミングチャートである。図8には、ロックアップクラッチ30を締結した状態のもとで加速走行から定常走行に移行した後に、ロックアップクラッチ30を締結状態から解放状態に切り替えるまでの状況が簡単に示されている。また、図8に示されるロックアップ制御弁41の「締結」とは、ロックアップ制御弁41のスプール弁軸が締結位置に移動していることを意味し、ロックアップ制御弁41の「解放」とは、ロックアップ制御弁41のスプール弁軸が解放位置に移動していることを意味している。さらに、図8に示されるアクセル開度とは、アクセルペダルの踏み込み量を意味している。
[Lock-up clutch operation]
FIG. 8 is a timing chart showing transition of the apply pressure P1 and the release pressure P2. FIG. 8 simply shows the situation from when the
図8に示すように、ロックアップクラッチ30が締結状態であり、かつアクセルペダルが踏み込まれる加速走行時においては、ロックアップダンパ50がドライブ状態に作動するため、ロックアップピストン32の貫通孔60は開閉リング61によって閉塞される(符号a1)。このように、加速走行時においては貫通孔60が閉塞されるため、アプライ室33とリリース室34とを遮断することができ、アプライ圧P1とリリース圧P2との差圧ΔPを十分に確保することができる。これにより、フロントカバー31に対するロックアップピストン32の押し付け力を十分に確保することができ、ロックアップクラッチ締結時のトルク容量を十分に確保することができる。
As shown in FIG. 8, when the
続いて、アクセルペダルの踏み込み量が減少すると(符号b1)、車両が加速走行から定常走行に移行する。これにより、ロックアップダンパ50がドライブ状態から低負荷状態に移行するため、ロックアップピストン32の貫通孔60は開閉リング61によって開放される(符号a2)。このように、定常走行時においては貫通孔60が開放され、アプライ室33とリリース室34とが連通することから、アプライ圧P1が若干低下し(符号c1)、リリース圧P2が若干上昇する(符号c2)。
Subsequently, when the amount of depression of the accelerator pedal decreases (reference number b1), the vehicle shifts from acceleration traveling to steady traveling. Thereby, since the
その後、走行状況等に基づきロックアップクラッチ30の解放が決定され、ロックアップ制御弁41が解放位置に動作すると(符号d1)、アプライ圧P1が急速に低下し(符号c3)、リリース圧P2が急速に上昇する(符号c4)。そして、アプライ圧P1とリリース圧P2とが交差し(符号c5)、リリース圧P2がアプライ圧P1を上回ると、ロックアップクラッチ30が解放状態に切り替えられる(符号e1)。このように、ロックアップクラッチ30を解放する際には、貫通孔60を介してアプライ室33とリリース室34とが連通することから、アプライ圧P1を急速に低下させることができ、リリース圧P2を急速に上昇させることができる。これにより、ロックアップクラッチ解放時の応答性を向上させることができる。
After that, when the release of the
すなわち、ロックアップピストン32が貫通孔60を備えていない場合には、ロックアップ制御弁41を解放位置に動作させたとしても、アプライ圧P1xが緩やかに低下し(符号α1)、リリース圧P2xが緩やかに上昇することになる(符号α2)。この場合には、ロックアップクラッチ30を素早く解放することが困難であるが、これまで説明したように、貫通孔60を介してアプライ室33とリリース室34とを連通させることにより、解放時間を短縮してロックアップクラッチ30を素早く解放することが可能である(符号α3)。
That is, when the lock-up
しかも、ロックアップダンパ50のドライブ状態においては、開閉リング61によって貫通孔60が閉塞されるため、ロックアップクラッチ30のトルク容量を十分に確保することができる。つまり、貫通孔60を用いてアプライ室33とリリース室34とを連通させることは、アプライ圧P1とリリース圧P2との差圧ΔPを減少させる要因であり、ロックアップクラッチ30のトルク容量を低下させる要因である。しかしながら、ロックアップクラッチ30にトルク容量が求められる加速走行時、つまりロックアップダンパ50がドライブ状態に作動する状況においては、開閉リング61によって貫通孔60が閉塞されることから、ロックアップクラッチ30のトルク容量を十分に確保することが可能となっている。
Moreover, in the drive state of the
[他の実施の形態]
前述の説明では、ロックアップピストン32に1つの貫通孔60を形成するとともに、開閉リング61に対して1つの切り欠き部63を形成しているが、これに限られることはなく、ロックアップピストンに複数の貫通孔を形成するとともに、開閉リングに対して複数の切り欠き部を形成しても良い。ここで、図9(a)は、本発明の他の実施の形態であるトルクコンバータが備えるロックアップピストン70を示す図であり、図9(b)は本発明の他の実施の形態であるトルクコンバータが備えるロックアップダンパ50および開閉リング71を示す図である。なお、図9(a)および(b)においては、図5(a)および(b)と同様の部位が示されている。また、図9(a)および(b)において、図5(a)および(b)に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[Other embodiments]
In the above description, one through
図9(a)に示すように、ロックアップピストン70の内周部には、周方向に所定間隔で配置される3つの貫通孔60が形成されている。図9(b)に示すように、ロックアップダンパ50の内周部、つまりインナプレート54には開閉リング(開閉部材)71が装着されている。開閉リング71には、周方向に所定間隔で配置される3つの切り欠き部63が形成されている。また、開閉リング71を装着する際には、開閉リング71の切り欠き部63とロックアップピストン70の貫通孔60とが対向するように、インナプレート54に対して開閉リング71が装着されている。すなわち、ロックアップダンパ50の低負荷状態において、開閉リング71の切り欠き部63とロックアップピストン70の貫通孔60とが対向するように、インナプレート54に対して開閉リング71が装着されている。
As shown in FIG. 9A, three through
このように、ロックアップピストン70に複数の貫通孔60を形成することにより、アプライ室33からリリース室34に移動する作動油量を増加させることができ、ロックアップクラッチ解放時の応答性を高めることができる。このように、貫通孔60を増加させた場合であっても、前述したトルクコンバータ11と同様に、ロックアップダンパ50のドライブ状態においては、開閉リング71によって貫通孔60を閉塞することができるため、ロックアップクラッチ締結時のトルク容量を十分に確保することができる。
In this way, by forming the plurality of through
[他の実施の形態]
図5および図9に示した例では、ロックアップダンパ50がコースト状態に作動したときに、開閉リング61,71によって貫通孔60が閉塞される構造であるが、これに限られることはなく、ロックアップダンパ50がコースト状態に作動したときに、開閉リングによって貫通孔60を開放する構造であっても良い。ここで、図10(a)は、本発明の他の実施の形態であるトルクコンバータが備えるロックアップピストン32を示す図であり、図10(b)は本発明の他の実施の形態であるトルクコンバータが備えるロックアップダンパ50および開閉リング80を示す図である。なお、図10(a)および(b)においては、図5(a)および(b)と同様の部位が示されている。また、図10(a)および(b)において、図5(a)および(b)に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[Other embodiments]
In the example shown in FIGS. 5 and 9, the through
図10(a)に示すように、ロックアップピストン32の内周部には1つの貫通孔60が形成されており、図10(b)に示すように、ロックアップダンパ50の内周部、つまりインナプレート54には開閉リング(開閉部材)80が装着されている。開閉リング80には、前述した開閉リング61の切り欠き部63よりも、周方向に幅広の切り欠き部81が形成されている。また、開閉リング80を装着する際には、開閉リング80の切り欠き部81とロックアップピストン32の貫通孔60とが対向するように、インナプレート54に対して開閉リング80が装着されている。すなわち、ロックアップダンパ50の低負荷状態およびコースト状態において、開閉リング80の切り欠き部81とロックアップピストン32の貫通孔60とが対向するように、インナプレート54に対して開閉リング80が装着されている。
As shown in FIG. 10 (a), one through
図11は、ドライブ状態における貫通孔60と切り欠き部81との位置関係を示す図である。また、図12(a)は低負荷状態における貫通孔60と切り欠き部81との位置関係を示す図であり、図12(b)コースト状態における貫通孔60と切り欠き部81との位置関係を示す図である。なお、図11および図12においては、貫通孔60の位置を明確にするため、ロックアップピストン32の貫通孔60を黒く塗り潰している。また、アウタプレート上には目印としての仮想点Poを示し、インナプレート上には目印としての仮想点Piを示している。
FIG. 11 is a diagram showing a positional relationship between the through
図11に示すように、ロックアップダンパ50のドライブ状態においては、開閉リング80によって貫通孔60が閉塞されるため、ロックアップクラッチ締結時のトルク容量を十分に確保することができる。また、図12(a)および(b)に示すように、本発明の他の実施の形態であるトルクコンバータにおいては、ロックアップダンパ50の低負荷状態だけでなく、ロックアップダンパ50のコースト状態においても、開閉リング80によって貫通孔60が開放される。ロックアップダンパ50がコースト状態に作動する状況とは、ブレーキペダルの踏み込み等によって車両が制動される状況であることから、その後の車両停止に備えてロックアップクラッチ30を解放することが想定される。そこで、ロックアップクラッチ30の解放に備え、ロックアップダンパ50のコースト状態においても、開閉リング80によって貫通孔60を開放している。これにより、車両制動時等を含めた幅広い走行領域において、ロックアップクラッチ解放時の応答性を向上させることができる。
As shown in FIG. 11, in the drive state of the
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前述の説明では、貫通孔60を開閉する開閉部材として、図5、図9および図10に示した開閉リング61,71,80を採用しているが、図示する形状に限られることはなく、如何なる形状の開閉部材を採用しても良い。また、前述の開閉リング61は、樹脂材料を用いて形成される樹脂部材であるが、これに限られることはなく、他の材料を用いて開閉部材を形成しても良い。
It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention. For example, in the above description, the open / close rings 61, 71, and 80 shown in FIGS. 5, 9, and 10 are employed as the open / close members that open and close the through
前述の説明では、ロックアップピストン32の内周部に貫通孔60を形成しているが、これに限られることはなく、ロックアップピストン32における内周部以外の部位に貫通孔を形成しても良い。また、前述の説明では、開口部として円形の貫通孔60を形成しているが、これに限られることはなく、他の形状の開口部を形成しても良い。さらに、アウタプレート51とインナプレート54との相対回転角度に応じて、開口部の開口量を段階的または連続的に変化させても良い。
In the above description, the through
図示するロックアップダンパ50は、アウタプレート51とインナプレート54とをコイルスプリング56,57で連結する1段式のダンパ機構であるが、これに限られることはない。例えば、アウタプレート51とインナプレート54との間に中間プレートを配置し、アウタプレート51と中間プレートとを第1スプリングで連結し、中間プレートとインナプレート54とを第2スプリングで連結しても良い。このように、ロックアップダンパとして2段式のダンパ機構を採用した場合であっても、本発明を有効に適用することが可能である。
The illustrated lock-up
11 トルクコンバータ
13 エンジン
20 ポンプシェル(ハウジング)
21 クランク軸(入力要素)
26 タービン軸(出力要素)
30 ロックアップクラッチ
32 ロックアップピストン
33 アプライ室(締結圧室)
34 リリース室(解放圧室)
50 ロックアップダンパ(ダンパ機構)
51 アウタプレート(第1プレート部材)
54 インナプレート(第2プレート部材)
56,57 コイルスプリング(弾性部材)
60 貫通孔(開口部)
61 開閉リング(開閉部材)
70 ロックアップピストン
71 開閉リング(開閉部材)
80 開閉リング(開閉部材)
X 相対回転角度
Xa 閾値
11
21 Crankshaft (input element)
26 Turbine shaft (output element)
30 Lock-up clutch 32 Lock-up
34 Release chamber (release pressure chamber)
50 Lock-up damper (damper mechanism)
51 Outer plate (first plate member)
54 Inner plate (second plate member)
56, 57 Coil spring (elastic member)
60 Through hole (opening)
61 Opening / closing ring (opening / closing member)
70 Lock-up piston 71 Open / close ring (open / close member)
80 Opening / closing ring (opening / closing member)
X relative rotation angle Xa threshold
Claims (5)
前記入力要素に連結されるハウジングに収容され、前記ハウジング内に締結圧室と解放圧室とを区画するロックアップピストンと、
前記ロックアップピストンに連結される第1プレート部材と、前記出力要素に連結される第2プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に設けられる弾性部材と、を備えるダンパ機構と、
前記第2プレート部材に係合され、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との相対回転角度に基づいて、前記ロックアップピストンの開口部を開閉する開閉部材と、
を有し、
前記開閉部材には、切り欠き部が形成され、
前記切り欠き部が前記開口部に対向するときに、前記開口部が開放されて前記締結圧室と前記解放圧室とが連通する一方、前記切り欠き部が前記開口部から離れるときに、前記開口部が閉塞されて前記締結圧室と前記解放圧室とが遮断される、
トルクコンバータ。 A torque converter comprising a lock-up clutch that connects an input element and an output element,
A lock-up piston housed in a housing connected to the input element and defining a fastening pressure chamber and a release pressure chamber in the housing;
A first plate member coupled to the lock-up piston; a second plate member coupled to the output element; and an elastic member provided between the first plate member and the second plate member. A damper mechanism,
An opening / closing member that is engaged with the second plate member and that opens and closes the opening of the lock-up piston based on a relative rotation angle between the first plate member and the second plate member;
Have
The opening / closing member has a notch,
When the notch is opposed to the opening, while the fastening chamber the opening is opened and said release pressure chamber is communicated, when the notch is moved away from said opening, said opening and the engagement pressure chamber is closed and the release pressure chamber Ru is interrupted,
Torque converter.
前記ダンパ機構は、
前記相対回転角度が閾値以下である低負荷状態と、
前記第1プレート部材から前記第2プレート部材に回転力が伝達され、前記相対回転角度が前記閾値を超えて一方側に増加するドライブ状態と、に作動し、
前記開閉部材は、
前記ダンパ機構が低負荷状態である場合に前記開口部を開放し、
前記ダンパ機構がドライブ状態である場合に前記開口部を閉塞する、
トルクコンバータ。 The torque converter according to claim 1,
The damper mechanism is
A low load state in which the relative rotation angle is a threshold value or less;
A driving state in which a rotational force is transmitted from the first plate member to the second plate member, and the relative rotational angle increases to one side exceeding the threshold;
The opening / closing member is
Opening the opening when the damper mechanism is in a low load state;
Closing the opening when the damper mechanism is in a drive state;
Torque converter.
前記ダンパ機構は、前記第2プレート部材から前記第1プレート部材に回転力が伝達され、前記相対回転角度が前記閾値を超えて他方側に増加するコースト状態、に作動し、
前記開閉部材は、前記ダンパ機構がコースト状態である場合に前記開口部を開放する、
トルクコンバータ。 The torque converter according to claim 2, wherein
The damper mechanism operates in a coast state in which a rotational force is transmitted from the second plate member to the first plate member, and the relative rotation angle exceeds the threshold value and increases to the other side.
The opening / closing member opens the opening when the damper mechanism is in a coasting state;
Torque converter.
前記開閉部材は、樹脂材料を用いて形成され、前記第2プレート部材と一体に回転する、
トルクコンバータ。 The torque converter according to any one of claims 1 to 3,
The opening / closing member is formed using a resin material and rotates integrally with the second plate member.
Torque converter.
前記ロックアップピストンは、複数の前記開口部を備える、
トルクコンバータ。 The torque converter according to any one of claims 1 to 4,
The lock-up piston includes a plurality of the openings.
Torque converter.
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