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JP6603514B2 - 圧着シート - Google Patents
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JP6603514B2 - 圧着シート - Google Patents

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Description

本発明は、連接した2つのシート部が折り畳まれて所定の圧力が加わることで貼着される圧着シートに関する。
従来より、情報を記入するための情報記入領域が設けられたはがきにおいて、情報記入領域に情報を記入した後に、この情報記入領域上に隠蔽部を剥離可能に貼着し、それにより、情報記入領域に記入された情報を隠蔽可能とするものが考えられている。このようなはがきの構造としては、例えば、はがきの一方の面に、隠蔽したい情報を記入する情報記入欄を設けるとともに、この情報記入欄が設けられた領域に感圧接着剤を塗布しておき、隠蔽したい情報を記入した後にはがきを折り畳み、折り畳まれた領域どうしを感圧接着剤によって貼着するものが考えられている。
このはがきを用いて情報を伝達する場合は、はがきの送付先に伝達すべき情報を情報記入欄に記入した後にはがきを折り畳み、折り畳まれた領域どうしを感圧接着剤によって貼着し、その状態ではがきを送付先に送付する。これにより、はがきの送付途中においては、情報記入欄に記入された情報は隠蔽されており、外部から見られてしまうことはない。
ところで、上述したように感圧接着剤によってシートどうしを貼着する場合、どのくらいの圧力を加えればシートどうしが確実に貼着されるかどうかは不明確である。そのため、作業者によって加える圧力が異なり、シートどうしが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられなかった場合、はがき等においては、配送途中において郵便区分機等にて剥離してしまい、隠蔽情報が外部から見られてしまう虞れがある。
そこで本願出願人は、2つのシート部が所定の圧力が加わることで互いに貼着される情報隠蔽シートにおいて、2つのシート部の少なくとも一方のシート部の貼着面とは反対側の面に、所定の圧力が加わった場合にその旨を示す圧力検知層を有する情報隠蔽シートを考え出した(特許文献1参照)。この情報隠蔽シートによれば、2つのシート部を貼着するために必要となる所定の圧力がシート部に加わると、圧力検知層によってその旨が示され、それにより、2つのシート部を貼着する際に、貼着のために必要となる圧力を加えることができ、シートどうしを確実に貼着することができるようになる。
特許第4728817号公報
上述したような圧力検知層としては、所定の圧力が加わった場合に発色する発色手段を用いたものが考えられる。例えば、発色剤からなり、所定の圧力が加わることで破砕されるマイクロカプセル粒子を含有したマイクロカプセル層と、マイクロカプセル粒子を構成する発色剤と反応して発色する顕色剤を含有した顕色層とからなるものが考えられる。このように所定の圧力が加わった場合に発色する発色手段を用いたものを使用した場合、その発色状態を確認することで、貼着のために必要となる圧力が加えられたかどうかを認識することができる。
ところで、上述した情報隠蔽シートは、はがきに使用することが考えられる。その場合、その取り扱い方法によっては、郵便区分機等、はがきの配送途中において圧力検知層に圧力が加わる場合がある。すると、圧力検知層として上述したように発色手段を用いたものにおいては、圧力検知層がシート部の貼着面とは反対側の面に設けられていることから、発色手段の材料によっては、圧力検知層の発色によって郵便区分機や他の郵便物等が汚れてしまう虞れがある。
本発明は、連接した2つのシート部が折り畳まれて所定の圧力が加わることで貼着される圧着シートにおいて、圧着シートの周囲に不用意な汚れを生じさせることなく、シート部どうしを確実に貼着することができる圧着シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
第1のシート部と第2のシート部とが折り部を介して折り畳み可能に連接し、折り畳み状態にて内側となる面に、所定の圧力が加わることで前記第1のシート部と前記第2のシート部とを貼着する接着層が積層されてなる圧着シートにおいて、
前記第1のシート部と前記第2のシート部のうち少なくとも一方の、前記接着層が積層された面における前記折り部とは反対側の端辺に糊殺し印刷が施され、
前記糊殺し印刷上に、前記所定の圧力が加わることで発色する発色表示層を有し、
前記糊殺し印刷の色が、前記発色表示層の発色状態における色と異なることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、第1のシート部と第2のシート部とが折り部にて折り畳まれて所定の圧力が加えられると、折り畳み状態にて内側となる面に積層された接着層によって第1のシート部と第2のシート部とが貼着されるとともに、発色表示層が所定の圧力が加えられることによって発色し、この発色表示層の発色状態を確認することで、第1のシート部と第2のシート部とを貼着するために必要となる圧力が加えられたかどうかを認識することができる。その際、発色表示層は、第1のシート部と第2のシート部のうち少なくとも一方の、接着層が積層された面に設けられていることにより、圧着シートの折り畳み状態にて外側の面に表出しておらず、それにより、発色表示層が発色した場合に、この発色によって圧着シートの周囲に不用意な汚れが生じてしまうことがない。
また、発色表示層が、第1のシート部の折り部とは反対側の端辺に設けられ、所定の圧力が加わることで破砕される発色剤を含有した発色層と、第2のシート部の折り部とは反対側の端辺に設けられ、破砕した発色剤と反応して発色する顕色剤を含有した顕色層とから構成されていれば、第1のシート部と第2のシート部とが折り部にて折り畳まれていない状態においては、圧着シートに圧力が加わった場合でも発色表示層が発色することがないため、第1のシート部や第2のシート部に印刷や印字を施す際等、製造時において発色表示層が誤って発色してしまうことが回避される。
本発明によれば、第1のシート部と第2のシート部とを接着層によって貼着するために必要となる所定の圧力が加えられると発色表示層が発色し、その発色状態が確認されることで、第1のシート部と第2のシート部とを貼着するために必要となる圧力が加えられたかどうかが認識されることになるが、この発色表示層が、第1のシート部と第2のシート部のうち少なくとも一方の、接着層が積層された面に設けられていることにより、圧着シートの折り畳み状態にて外側の面に表出しておらず、それにより、圧着シートの周囲に発色表示層による不用意な汚れを生じさせることなく、シート部どうしを確実に貼着することができる。
また、発色表示層が、第1のシート部の折り部とは反対側の端辺に設けられ、所定の圧力が加わることで破砕される発色剤を含有した発色層と、第2のシート部の折り部とは反対側の端辺に設けられ、破砕した発色剤と反応して発色する顕色剤を含有した顕色層とから構成されているものにおいては、第1のシート部と第2のシート部とが折り部にて折り畳まれていない状態においては、圧着シートに圧力が加わった場合でも発色表示層が発色することがないため、第1のシート部や第2のシート部に印刷や印字を施す際等、製造時において発色表示層が誤って発色してしまうことを回避することができる。
本発明の圧着シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表紙片と裏紙片との貼着面の構成を示す図、(b)は貼着面とは反対側の面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した隠蔽はがきの使用方法を説明するための図である。 図1に示した隠蔽はがきによる作用を説明するための図である。 本発明の圧着シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表紙片と裏紙片との貼着面の構成を示す図、(b)は貼着面とは反対側の面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図4に示した隠蔽はがきの使用方法を説明するための図である。 図4に示した隠蔽はがきによる作用を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の圧着シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表紙片10と裏紙片20との貼着面の構成を示す図、(b)は貼着面とは反対側の面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態における圧着シートは図1に示すように、第1のシート部となる裏紙片20と、第2のシート部となる表紙片10とが、折り部30を介して折り畳み可能に連接してなる隠蔽はがき1である。
裏紙片20は、表紙片10との貼着面の全面に、圧力によって自己のみが貼着及びその後の剥離が可能な自己貼着性、並びにその上からの筆記性を有する接着剤が塗布されることにより感圧接着層3が積層されている。また、折り部30とは反対側の端辺においては、発色剤からなり、所定の圧力が加わった場合に破砕するマイクロカプセル粒子がインキ用油性ワニス中に分散してなる発色層となるマイクロカプセル層5が感圧接着層3上に積層されている。このように感圧接着層3上にマイクロカプセル層5が積層されることで、マイクロカプセル層5がいわゆる糊殺し印刷を兼ね、それにより、裏紙片20の折り部30とは反対側の端辺の接着力が他の領域と比べて弱くなっている。マイクロカプセル層5による接着力の低下の程度は、その用途に応じて適宜設定されるが、マイクロカプセル層5の厚さを調整したり、マイクロカプセル層5を感圧接着層3上に網点状に積層したりすることで、設定することができる。このように、マイクロカプセル層5が糊殺し印刷を兼ねることにより、マイクロカプセル層5が無色透明なものでない場合でも、マイクロカプセル層5によって裏紙片20の表紙片10との貼着面における意匠性が損なわれてしまうことが回避される。なお、裏紙片20の折り部30とは反対側の端辺において、感圧接着層3上に糊殺し印刷を施し、その上にマイクロカプセル層5を積層する構成であってもよい。また、裏紙片20の感圧接着層3が積層された面のうちマイクロカプセル層5が積層されていない領域には、この隠蔽はがき1の提供先に通知すべき通知情報21が印刷されている。この通知情報21は、はがき基材2上に感圧接着層3が積層される前に印刷されていてもよいし、マイクロカプセル層5等の糊殺し印刷とともに印刷されてもよい。
表紙片10は、はがき基材2の裏紙片20との貼着面の全面に、裏紙片20と同一の接着剤が塗布されることにより感圧接着層3が積層されている。また、折り部30とは反対側の端辺においては、マイクロカプセル層5中の発色剤と反応することによって発色する顕色剤をインキ中に含有してなる顕色層4が感圧接着層3上に積層されている。このように感圧接着層3上に顕色層4が積層されることで、顕色層4がいわゆる糊殺し印刷を兼ね、それにより、裏紙片20の折り部30とは反対側の端辺の接着力が他の領域と比べて弱くなっている。顕色層4による接着力の低下の程度は、その用途に応じて適宜設定されるが、顕色層4の厚さを調整したり、顕色層4を感圧接着層3上に網点状に積層したりすることで、設定することができる。このように、顕色層4が糊殺し印刷を兼ねることにより、顕色層4が無色透明なものでない場合でも、顕色層4によって表紙片10の裏紙片20との貼着面における意匠性が損なわれてしまうことが回避される。なお、表紙片10の折り部30とは反対側の端辺において、感圧接着層3上に糊殺し印刷を施し、その上に顕色層4を積層する構成であってもよい。また、表紙片10の感圧接着層3が積層された面のうち顕色層4が積層されていない領域には、この隠蔽はがき1の提供先にて隠蔽情報を記入するための隠蔽情報記入欄11が設けられている。また、表紙片10の感圧接着層3が積層された面とは反対側の面には、隠蔽情報記入欄11に隠蔽情報が記入された隠蔽はがき1の送付先の住所や名称等の宛先情報12が印刷されている。
そして、マイクロカプセル層5と顕色層4とから、本願発明における発色表示層が構成されている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき1の使用方法について説明する。
図2は、図1に示した隠蔽はがき1の使用方法を説明するための図である。
図1に示した隠蔽はがき1を使用する場合は、まず、図2(a)に示すように、表紙片10の感圧接着層3が積層された面に設けられた隠蔽情報記入欄11に、隠蔽はがき1の送付先に通知すべき隠蔽情報11aを記入する。この際、隠蔽情報記入欄11には、はがき基材2上に感圧接着層3が積層されているものの、感圧接着層3を構成する接着剤が上述したように筆記性を有するものであるため、隠蔽情報記入欄11に隠蔽情報11aを記入することができる。また、隠蔽情報記入欄11に隠蔽情報11aを記入するのではなく、プリンタ等によって隠蔽情報11aを印字することも考えられる。また、感圧接着層3を構成する接着剤が上述したように自己のみが貼着可能な自己貼着性を有するものであるため、表紙片10と裏紙片20とが折り部30を介して折り畳まれていない状態において、表面がベタついたり、他の物品等と接触してもそれと貼着されてしまうことがない。
その後、図2(b)に示すように、はがき基材2を感圧接着層3が積層された面が内側となるように折り部30にて折り畳んでいく。すると、隠蔽情報記入欄11に記入された隠蔽情報11aが隠蔽されるとともに、図2(c)に示すように、表紙片10及び裏紙片20のそれぞれにおいてはがき基材2上に積層された感圧接着層3が対向するようになる。ここで、感圧接着層3を構成する接着剤は上述したように自己のみが貼着可能な自己貼着性を有するものであるため、表紙片10と裏紙片20の感圧接着層3が対向することで、これら表紙片10と裏紙片20とが感圧接着層3によって貼着されることになる。なお、表紙片10及び裏紙片20それぞれの折り部30とは反対側の端辺においては、顕色層4やマイクロカプセル層5等によって糊殺し印刷が施されていることで、表紙片10や裏紙片20の他の領域と比べて接着力が弱くなっているが、接着力がないわけではないため、この領域においても表紙片10と裏紙片20とが感圧接着層3によって貼着されることになる。
ここで、表紙片10と裏紙片20とを感圧接着層3によって確実に貼着するためには、折り畳まれた表紙片10と裏紙片20とを挟み込む方向に所定の圧力を加える必要がある。すなわち、はがき基材2が上記のように折り部30にて折り畳まれた後に、表紙片10と裏紙片20とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられなかった場合、隠蔽はがき1の配送途中において郵便区分機等にて表紙片10と裏紙片20とが剥離してしまい、隠蔽情報11aが外部から見られてしまう虞れがある。
図3は、図1に示した隠蔽はがき1による作用を説明するための図である。
図1に示した隠蔽はがき1において、はがき基材2が折り部30にて折り畳まれた後に、表紙片10と裏紙片20とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられなかった場合、マイクロカプセル層5に含有されたマイクロカプセル粒子が破砕せず、それにより、図3(a)に示すように、表紙片10の顕色層4が積層された領域は変色しない。
一方、はがき基材2が折り部30にて折り畳まれた後に、表紙片10と裏紙片20とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられた場合は、マイクロカプセル層5に含有されたマイクロカプセル粒子がその圧力によって破砕し、顕色層4に含有された顕色剤がマイクロカプセル粒子中の発色剤と反応し、それにより、図3(b)に示すように、顕色層4が発色することになる。
このように、本形態における隠蔽はがき1は、はがき基材2が、感圧接着層3が積層された面が内側となるように折り部30にて折り畳まれた後に、表紙片10と裏紙片20とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられなかった場合に、表紙片10の顕色層4が積層された領域が変色せず、一方、表紙片10と裏紙片20とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられた場合に、顕色層4が発色することになるため、表紙片10と裏紙片20とが上記のようにして貼着された後、顕色層4が積層された領域を部分的に剥離して顕色層4の発色状態を確認し、この発色状態に応じて、表紙片10と裏紙片20とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられたかどうかを認識することができる。この際、顕色層4が積層された領域においては、顕色層4やマイクロカプセル層5等によって糊殺し印刷が施されていることで、表紙片10や裏紙片20の他の領域と比べて接着力が弱くなっているため、顕色層4が積層された領域を部分的に剥離しやすくなっている。なお、顕色層4の発色状態を確認するためには、マイクロカプセル層5や顕色層4等による糊殺し印刷の色を、顕色層4の発色状態における色と異なるものとする必要がある。
また、そのような構成において、発色表示層を構成するマイクロカプセル層5及び顕色層4が、はがき基材2上に積層された感圧接着層3上、すなわち、はがき基材2が折り部30にて折り畳まれた場合に内側となる面に積層されているため、これらマイクロカプセル層5及び顕色層4は、はがき基材2が折り部30にて折り畳まれた場合に外側の面に表出せず、それにより、顕色層4が上記のように発色した場合に、この発色によって、郵便区分機や他の郵便物等、隠蔽はがき1の周囲に不用意な汚れが生じてしまうことがない。
また、発色表示層が、裏紙片20の折り部30とは反対側の端辺に設けられたマイクロカプセル層5と、表紙片10の折り部30とは反対側の端辺に設けられた顕色層4とから構成され、はがき基材2が折り部30にて折り畳まれた状態で所定の圧力が加わった場合に、マイクロカプセル層5に含有されたマイクロカプセル粒子が破砕し、顕色層4に含有された顕色剤がマイクロカプセル粒子中の発色剤と反応して顕色層4が発色することになるため、はがき基材2が折り部30にて折り畳まれていない状態においては、隠蔽はがき1に圧力が加わった場合でもマイクロカプセル層5や顕色層4が発色することがない。そのため、表紙片10や裏紙片20に宛先情報12や通知情報21を印字したり糊殺し印刷を施したりする際等といった製造時において、マイクロカプセル層5や顕色層4が誤って発色してしまうことが回避される。
このようにして表紙片10と裏紙片20とが感圧接着層3によって貼着された後、隠蔽はがき1が宛先情報12に従って送付先に送付されることになる。隠蔽はがき1は、表紙片10と裏紙片20とが感圧接着層3によって確実に貼着されているため、送付途中において郵便区分機等にて表紙片10と裏紙片20とが剥離して隠蔽情報11aが外部から見られてしまうことがなくなる。
そして、感圧接着層3を構成する接着剤が、上述したように貼着後の剥離が可能なものであることから、隠蔽はがき1の送付先において表紙片10と裏紙片20とが剥離され、隠蔽情報記入欄11に記入された隠蔽情報11aが確認されることになる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の圧着シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表紙片110と裏紙片120との貼着面の構成を示す図、(b)は貼着面とは反対側の面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態における圧着シートは図4に示すように、第1の実施の形態にて示したものに対して、裏紙片120においてはマイクロカプセル層5が設けられておらず、また、表紙片110においては顕色層4の代わりに発色表示層として自己発色インキ層104が設けられている点が異なる隠蔽はがき101である。
自己発色インキ層104は、所定の圧力が加わった場合に自己発色するものであって、例えば、第1の実施の形態にて示したマイクロカプセル層5上に顕色層4が積層されて構成されているもの等が考えられる。また、本形態における自己発色インキ層104においても、感圧接着層103上に積層されることで、いわゆる糊殺し印刷を兼ね、それにより、表紙片110の折り部130とは反対側の端辺の接着力が他の領域と比べて弱くなっている。自己発色インキ層104による接着力の低下の程度は、その用途に応じて適宜設定されるが、自己発色インキ層104の厚さを調整したり、自己発色インキ層104を感圧接着層103上に網点状に積層したりすることで、設定することができる。このように、自己発色インキ層104が糊殺し印刷を兼ねることにより、自己発色インキ層104が無色透明なものでない場合でも、自己発色インキ層104によって表紙片110の裏紙片120との貼着面における意匠性が損なわれてしまうことが回避される。なお、表紙片110の折り部130とは反対側の端辺において、感圧接着層103上に糊殺し印刷を施し、その上に自己発色インキ層104を積層する構成であってもよい。
また、裏紙片120においても、感圧接着層103が積層された面のうち、折り部130とは反対側の端辺に糊殺し印刷が施されており、表紙片110の折り部130とは反対側の端辺の接着力が他の領域と比べて弱くなっている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき101の使用方法について説明する。
図5は、図4に示した隠蔽はがき101の使用方法を説明するための図である。
図4に示した隠蔽はがき101を使用する場合は、まず、図5(a)に示すように、表紙片110の感圧接着層103が積層された面に設けられた隠蔽情報記入欄111に、隠蔽はがき101の送付先に通知すべき隠蔽情報111aを記入する。この際、隠蔽情報記入欄111には、はがき基材102上に感圧接着層103が積層されているものの、感圧接着層103を構成する接着剤が筆記性を有するものであるため、隠蔽情報記入欄111に隠蔽情報111aを記入することができる。また、感圧接着層103を構成する接着剤が上述したように自己のみが貼着可能な自己貼着性を有するものであるため、表紙片110と裏紙片120とが折り部130を介して折り畳まれていない状態において、表面がベタついたり、他の物品等と接触してもそれと貼着されてしまうことがない。
その後、図5(b)に示すように、はがき基材102を感圧接着層103が積層された面が内側となるように折り部130にて折り畳んでいく。すると、隠蔽情報記入欄111に記入された隠蔽情報111aが隠蔽されるとともに、図5(c)に示すように、表紙片110及び裏紙片120のそれぞれにおいてはがき基材102上に積層された感圧接着層103が対向するようになる。ここで、感圧接着層103を構成する接着剤は上述したように自己のみが貼着可能な自己貼着性を有するものであるため、表紙片110と裏紙片120の感圧接着層103が対向することで、これら表紙片110と裏紙片120とが感圧接着層103によって貼着されることになる。なお、表紙片110及び裏紙片120それぞれの折り部130とは反対側の端辺においては、自己発色インキ層104等によって糊殺し印刷が施されていることで、表紙片110や裏紙片120の他の領域と比べて接着力が弱くなっているが、接着力がないわけではないため、この領域においても表紙片110と裏紙片120とが感圧接着層103によって貼着されることになる。
ここで、表紙片110と裏紙片120とを感圧接着層103によって確実に貼着するためには、折り畳まれた表紙片110と裏紙片120とを挟み込む方向に所定の圧力を加える必要がある。すなわち、はがき基材102が上記のように折り部130にて折り畳まれた後に、表紙片110と裏紙片120とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられなかった場合、隠蔽はがき101の配送途中において郵便区分機等にて表紙片110と裏紙片120とが剥離してしまい、隠蔽情報111aが外部から見られてしまう虞れがある。
図6は、図4に示した隠蔽はがき101による作用を説明するための図である。
図4に示した隠蔽はがき101において、はがき基材102が折り部130にて折り畳まれた後に、表紙片110と裏紙片120とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられなかった場合、自己発色インキ層104が発色せず、それにより、図6(a)に示すように、表紙片110の自己発色インキ層104が積層された領域は変色しない。
一方、はがき基材102が折り部130にて折り畳まれた後に、表紙片110と裏紙片120とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられた場合は、図6(b)に示すように、自己発色インキ層104が発色することになる。
このように、本形態における隠蔽はがき101は、はがき基材102が、感圧接着層103が積層された面が内側となるように折り部130にて折り畳まれた後に、表紙片110と裏紙片120とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられなかった場合に、表紙片110の自己発色インキ層104が積層された領域が変色せず、一方、表紙片110と裏紙片120とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられた場合に、自己発色インキ層104が発色することになるため、表紙片110と裏紙片120とが上記のようにして貼着された後、自己発色インキ層104が積層された領域を部分的に剥離して自己発色インキ層104の発色状態を確認し、この発色状態に応じて、表紙片110と裏紙片120とが確実に貼着されるために十分な圧力が加えられたかどうかを認識することができる。この際、自己発色インキ層104が積層された領域においては、自己発色インキ層104等によって糊殺し印刷が施されていることで、表紙片110や裏紙片120の他の領域と比べて接着力が弱くなっているため、自己発色インキ層104が積層された領域を部分的に剥離しやすくなっている。なお、自己発色インキ層104の発色状態を確認するためには、自己発色インキ層104等による糊殺し印刷の色を、自己発色インキ層104の発色状態における色と異なるものとする必要がある。
また、そのような構成において、自己発色インキ層104が、はがき基材102上に積層された感圧接着層103上、すなわち、はがき基材102が折り部130にて折り畳まれた場合に内側となる面に積層されているため、自己発色インキ層104は、はがき基材102が折り部130にて折り畳まれた場合に外側の面に表出せず、それにより、自己発色インキ層104が上記のように発色した場合に、この発色によって、郵便区分機や他の郵便物等、隠蔽はがき101の周囲に不用意な汚れが生じてしまうことがない。
このようにして表紙片110と裏紙片120とが感圧接着層103によって貼着された後、隠蔽はがき101が宛先情報112に従って送付先に送付されることになる。隠蔽はがき101は、表紙片110と裏紙片120とが感圧接着層103によって確実に貼着されているため、送付途中において郵便区分機等にて表紙片110と裏紙片120とが剥離して隠蔽情報111aが外部から見られてしまうことがなくなる。
そして、感圧接着層103を構成する接着剤が、上述したように貼着後の剥離が可能なものであることから、隠蔽はがき101の送付先において表紙片110と裏紙片120とが剥離され、隠蔽情報記入欄111に記入された隠蔽情報111aが確認されることになる。
1,101 隠蔽はがき
2,102 はがき基材
3,103 感圧接着層
4 顕色剤層
5 マイクロカプセル層
10,110 表紙片
11,111 隠蔽情報記入欄
11a,111a 隠蔽情報
12,112 宛先情報
20,120 裏紙片
21,121 通知情報
30,130 折り部
104 自己発色インキ層

Claims (2)

  1. 第1のシート部と第2のシート部とが折り部を介して折り畳み可能に連接し、折り畳み状態にて内側となる面に、所定の圧力が加わることで前記第1のシート部と前記第2のシート部とを貼着する接着層が積層されてなる圧着シートにおいて、
    前記第1のシート部と前記第2のシート部のうち少なくとも一方の、前記接着層が積層された面における前記折り部とは反対側の端辺に糊殺し印刷が施され、
    前記糊殺し印刷上に、前記所定の圧力が加わることで発色する発色表示層を有し、
    前記糊殺し印刷の色が、前記発色表示層の発色状態における色と異なることを特徴とする圧着シート。
  2. 請求項1に記載の圧着シートにおいて、
    前記発色表示層は、
    前記第1のシート部の前記折り部とは反対側の端辺に設けられ、前記所定の圧力が加わることで破砕される発色剤を含有した発色層と、
    前記第2のシート部の前記折り部とは反対側の端辺に設けられ、破砕した前記発色剤と反応して発色する顕色剤を含有した顕色層とから構成される圧着シート。
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