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JP6607172B2 - 電流センサ装置 - Google Patents
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JP6607172B2 - 電流センサ装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、電流センサ装置に関する。
特許文献1には、電流センサ装置(電流検出装置)が開示されている。この電流センサ装置は、バスバー、磁電変換素子(磁気検出素子)、プリント基板、ハウジング、及び磁気シールド体を備えたコアレス式の電流センサ装置となっている。磁電変換素子はプリント基板に実装されており、プリント基板はハウジングに固定されている。バスバー及び磁気シールド体は、樹脂製のハウジングに保持されている。
特許第5590699号公報
コアレス式の電流センサ装置では、バスバーの板厚方向における磁電変換素子とバスバーとの相対位置、バスバーの幅方向における磁電変換素子とバスバーとの相対位置が重要である。磁電変換素子とバスバーとの相対位置が、初期的に調整された位置からずれると電流検出精度が低下してしまう。
従来の電流センサ装置では、磁電変換素子とバスバーとの間に、プリント基板とハウジングが介在している。したがって、使用環境において温度変化が生じると、線膨張係数差により相対位置がずれてしまう。また、使用環境において振動が印加された場合にも、相対位置がずれてしまう。このように、使用環境において磁電変換素子とバスバーとの相対位置にずれが生じやすい。したがって、電流検出精度が低下するという問題が生じる。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、磁電変換素子とバスバーとの相対位置がずれるのを抑制できる電流センサ装置を提供することを目的とする。
本開示は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本開示のひとつである電流センサ装置は、一面(20a)と、一面と板厚方向において反対の裏面(20b)と、を有するバスバー(20)と、
バスバーに流れる電流を検出する磁電変換素子(31)と、磁電変換素子と電気的に接続された外部接続用の端子部(37)と、を有し、バスバーの一面に固定されたセンサパッケージ(30)と、
センサパッケージに対してバスバーと反対側に配置され、端子部と電気的に接続されたプリント基板(40)と、
磁電変換素子に対する外部磁界を遮蔽する磁気シールド体(50)と、
磁気シールド体の少なくとも一部、及び、センサパッケージが固定されたバスバーを一体的に保持する樹脂部(60)と、を備え
磁気シールド体として、板厚方向において磁電変換素子を挟むように配置された第1磁気シールド体(51)及び第2磁気シールド体(52)を有し、
第1磁気シールド体は樹脂部に保持され、
第2磁気シールド体は、プリント基板において、バスバーと対向する第1面(40a)とは反対の第2面(40b)に固定されている。
この電流センサ装置によれば、磁電変換素子を有するセンサパッケージが、プリント基板を介することなく、バスバーの一面に固定されている。すなわち、センサパッケージがバスバーに直接的に固定されている。したがって、使用環境での温度変化や振動により、磁電変換素子とバスバーとの相対位置にずれが生じるのを抑制することができる。
第1実施形態に係る電流センサ装置の概略構成を示す斜視図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 センサパッケージの概略構成を示す断面図である。 第1変形例を示す断面図であり、図2に対応している。 第2実施形態に係る電流センサ装置の概略構成を示す断面図であり、図2に対応している。 第2変形例を示す断面図であり、図2に対応している。 第3実施形態に係る電流センサ装置を示す断面図であり、図2に対応している。 参考例を示す断面図であり、図7に対応している。 第3変形例を示す断面図であり、図2に対応している。 第4変形例を示す断面図である。
図面を参照しながら、実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。以下において、バスバーの板厚方向をZ方向とする。Z方向に直交し、バスバーの幅方向をX方向とする。Z方向及びX方向の両方向に直交する方向であり、バスバーの延設方向をY方向とする。特に断りのない限り、XY平面に沿う形状を平面形状とする。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図3に基づき、電流センサ装置について説明する。図2では、センサパッケージを簡略化して図示している。
図1及び図2に示すように、電流センサ装置10は、バスバー20、センサパッケージ30、プリント基板40、磁気シールド体50、及び樹脂部60を備えている。この電流センサ装置10は、電流経路をなすバスバー20付きの電流センサである。電流センサ装置10は、電流センサを備えたバスバーユニットである。電流センサ装置10は、たとえば車両に搭載される。
バスバー20は、電流経路として機能すべく、導電部材を用いて形成されている。バスバー20は、板厚方向であるZ方向において、一面20a及び該一面20aと反対の面である裏面20bを有している。本実施形態では、バスバー20が、銅などの金属板を平面略矩形状に打ち抜いて形成されている。バスバー20の板厚は、全長でほぼ等しくなっている。バスバー20はY方向に延設されており、X方向が幅方向となっている。バスバー20のY方向における中間部分が樹脂部60によって保持されており、バスバー20の両端部分が樹脂部60から突出している。
センサパッケージ30は、バスバー20の一面20aに配置され、一面20aに固定されている。センサパッケージ30は、プリント基板40を介することなく、一面20aに直接的に固定されている。本実施形態では、接着材70により、センサパッケージ30が一面20aに固定されている。接着材70としては、湿気硬化型の接着材、接着シートなどを採用することができる。
センサパッケージ30としては、セラミックパッケージやモールドパッケージなどを採用することができる。本実施形態のセンサパッケージ30は、図3に示すように、センサチップ31、セラミックパッケージ32、処理回路チップ33、ボンディングワイヤ34、バイアス磁石35、スペーサ36、及び端子部37を有している。そして、このセンサパッケージ30と磁気シールド体50とを備えて電流センサが構成されている。電流センサは、コアを必要としないコアレス式の電流センサとなっている。
センサチップ31には、図示しない磁電変換素子が形成されている。このため、センサチップ31が磁電変換素子に相当する。磁電変換素子は、対応するバスバー20に電流が流れたときに生じる磁界の磁束密度を検知して電気信号に変換する。磁電変換素子としては、巨大磁気抵抗効果素子(GMR)、異方性磁気抵抗効果素子(AMR)、トンネル磁気抵抗効果素子(TMR)、ホール素子などを採用することができる。本実施形態では、センサチップ31に、GMRやTMRなどの磁気ベクトルの向きによって電気信号が変化する磁電変換素子が形成されている。
セラミックパッケージ32は、センサチップ31を収容するための空間を提供する容器である。セラミックパッケージ32は、アルミナなどを材料とするセラミック板が複数枚積層されてなる。セラミックパッケージ32は、環状に設けられた側壁部と、側壁部の開口の一方を閉塞する底部を有している。セラミックパッケージ32には、図示しない配線が形成されている。セラミックパッケージ32は、底部内面とは反対側の面である底部外面で、接着材70を介してバスバー20に固定されている。
処理回路チップ33は、センサチップ31から入力される信号を用いて所定の演算処理を実行し、演算結果をプリント基板40に対して出力する。処理回路チップ33も、セラミックパッケージ32の収容空間に配置されている。処理回路チップ33には、接着材などを介してセンサチップ31が実装されている。処理回路チップ33は、セラミックパッケージ32の底部内面に固定されている。センサチップ31は、処理回路チップ33を介して、底部内面に固定されている。本実施形態では、センサチップ31及び処理回路チップ33が、同じ半導体材料を用いて形成されたチップ(たとえばシリコンチップ)となっている。
センサチップ31は、ボンディングワイヤ34を介して、処理回路チップ33と電気的に接続されている。処理回路チップ33は、ボンディングワイヤ34を介して、セラミックパッケージ32の配線と電気的に接続されている。
バイアス磁石35は、センサチップ31に対して電気信号の基準となる磁気ベクトルを付与する。バイアス磁石35としては、永久磁石でも良いし、電磁石でも良い。バイアス磁石35は、Z方向からの平面視においてセンサチップ31と重なるように、センサチップ31に対してバスバー20と反対側に配置されている。すなわち、Z方向において、バイアス磁石35とバスバー20との間に、センサチップ31が配置されている。本実施形態では、バイアス磁石35の一部がセラミックパッケージ32の収容空間に配置され、残りの部分が収容空間から外部に突出している。
スペーサ36には、接着材などを介して、バイアス磁石35が固定されている。スペーサ36は、Z方向において、センサチップ31とバイアス磁石35との間に配置されている。スペーサ36は、センサチップ31とバイアス磁石35との間に、所定の間隔を確保するための部材である。スペーサ36は、たとえば樹脂材料を用いて形成されている。セラミックパッケージ32は、Z方向において底部内面と上部開口端との間に設けられた段部を、収容空間側に有している。段部は、環状をなしている。スペーサ36は、接着材などを介して、セラミックパッケージ32の段部に固定されている。
端子部37は、センサパッケージ30において、プリント基板40と電気的に接続するための部分である。端子部37は、センサチップ31と電気的に接続されている。本実施形態では、端子部37が、セラミックパッケージ32の配線、処理回路チップ33、及びボンディングワイヤ34を介してセンサチップ31と電気的に接続されている。また、端子部37として、セラミックパッケージ32の上部開口端に形成されたパッド37a、及び、ボンディングワイヤ37bを有している。パッド37aは、セラミックパッケージ32に形成された配線の電極部である。ボンディングワイヤ37bは、一端がパッド37aに接続され、他端がプリント基板40の図示しないランドに接続されている。
このように構成されるセンサパッケージ30は、端子部37が、センサチップ31よりも一面20aから離れた位置となるように、バスバー20の一面20aに配置されている。詳しくは、セラミックパッケージ32の底部外面が一面20aに対向するように配置されている。
プリント基板40は、樹脂を含む電気絶縁性の基材に、配線が配置されてなる。プリント基板40は、センサパッケージ30の端子部37と電気的に接続されている。プリント基板40は、端子部37を介してセンサチップ31(磁電変換素子)と電気的に接続されている。プリント基板40は、センサパッケージ30に対してバスバー20と反対側に配置されている。プリント基板40は、Z方向においてバスバー20と対向する対向面40a、及び、対向面40aと反対の面である裏面40bを有している。対向面40aが第1面に相当し、裏面40bが第2面に相当する。プリント基板40に電子部品が実装されて、配線とともに回路が構成されてもよい。
プリント基板40には、Z方向に貫通する、すなわち対向面40aと裏面40bとにわたって貫通する貫通孔41が形成されている。貫通孔41は、Z方向からの平面視において、センサパッケージ30のセラミックパッケージ32に対応して形成されている。センサパッケージ30の一部分は、貫通孔41内に配置されている。端子部37の少なくとも一部は、プリント基板40の裏面40b側に配置されている。本実施形態では、パッド37a及びボンディングワイヤ37bの全てが、裏面40b側に配置されている。ボンディングワイヤ37bの一端は、裏面40bに形成された図示しないランドに接続されている。
磁気シールド体50は、磁性材料を用いて形成されている。磁気シールド体50は、電流センサ装置10に対する外部磁界がセンサチップ31(磁電変換素子)を透過することを抑制するものである。すなわち、磁気シールド体50は、センサチップ31に対する外部磁界を遮蔽するものである。
本実施形態では、磁気シールド体50として、第1磁気シールド体51及び第2磁気シールド体52を有している。第1磁気シールド体51及び第2磁気シールド体52のそれぞれは、Z方向からの平面視でセンサチップ31と重なるように配置されている。第1磁気シールド体51及び第2磁気シールド体52は対向配置されており、第1磁気シールド体51及び第2磁気シールド体52の対向領域内にセンサチップ31が配置されている。第1磁気シールド体51は平板状をなしており、樹脂部60に保持されている。第2磁気シールド体52は、接着や締結などによって、プリント基板40の裏面40bに固定されている。第2磁気シールド体52は、凹部52aを有している。凹部52aは、端子部37の裏面40b側に配置された部分を収容するように設けられている。
樹脂部60は、磁気シールド体50の少なくとも一部及びバスバー20を一体的に保持している。本実施形態において、樹脂部60は、バスバー20及び第1磁気シールド体51をインサート部品として成形された樹脂成形体である。
樹脂部60は、基部61及び突出部62を有している。図2に示す破線は、基部61及び突出部62の境界を示している。バスバー20は基部61に保持されている。第1磁気シールド体51も基部61に保持されている。第1磁気シールド体51は、全体が基部61に埋設されている。バスバー20は、一面20aが基部61における突出部62側の端面に対して面一で露出するように、基部61に保持されている。
突出部62は、基部61に連なっている、突出部62は、基部61からZ方向であってプリント基板40側に突出している。突出部62の先端面62aは、プリント基板40の対向面40aに接触している。プリント基板40は、端子部37及び突出部62により、バスバー20からZ方向において離れた位置に支持されている。突出部62が、支持部に相当する。プリント基板40は、ねじ締結や接着などにより、突出部62に固定されている。
突出部62によるプリント基板40の支持位置は特に限定されない。プリント基板40を安定的に支持できる位置に設けられる。本実施形態では、突出部62が、X方向においてセンサパッケージ30(センサチップ31)を挟むように、樹脂部60におけるX方向両端にそれぞれ設けられている。さらに、樹脂部60におけるY方向両端にも、突出部62がそれぞれ設けられている。突出部62は、センサパッケージ30を取り囲むように、設けられている。なお、Y方向両端に設けられた突出部62は、一部がバスバー20上に配置されている。
次に、本実施形態に係る電流センサ装置10の効果について説明する。
本実施形態では、センサパッケージ30が、プリント基板40を介することなく、バスバー20の一面20aに接着固定されている。したがって、使用環境において温度変化が生じ、電流センサ装置10の構成要素それぞれが膨張又は収縮しても、バスバー20にセンサチップ31が直接的に固定されているため、センサチップ31とバスバー20との相対的な位置が線膨張係数差に起因してずれるのを抑制することができる。
また、使用環境において振動(たとえば車両振動)が伝達されても、バスバー20にセンサチップ31が直接的に固定されているため、センサチップ31とバスバー20との相対的な位置がずれるのを抑制することができる。
また、温度変化によってプリント基板40に反りが生じても、バスバー20にセンサチップ31が直接的に固定されているため、センサチップ31とバスバー20との相対的な位置がずれるのを抑制することができる。
また、樹脂部60がクリープ変形しても、バスバー20にセンサチップ31が直接的に固定されているため、センサチップ31とバスバー20との相対的な位置がずれるのを抑制することができる。
以上により、本実施形態の電流センサ装置10によれば、センサチップ31(磁電変換素子)とバスバー20との相対位置がずれるのを抑制することができる。
また、センサチップ31が、プリント基板40を介することなくバスバー20に直接的に固定されるため、Z方向において、センサチップ31をバスバー20に近づけることができる。これにより、磁電変換素子の検出信号を大きくすることができる。また、検出信号が大きくなるため、信号が小さいことで外乱に弱いというコアレス電流センサ特有の課題を改善することもできる。
上記したように本実施形態では、センサパッケージ30が、プリント基板40を介することなく、バスバー20に固定されている。プリント基板40は、センサパッケージ30に対し、バスバー20とは反対側に配置されている。このような構成では、端子部37によってプリント基板40が支持される。さらに本実施形態では、樹脂部60が突出部62を有しており、突出部62によってもプリント基板40が支持される。したがって、センサチップ31とバスバー20との相対位置がずれるのを抑制しつつ、端子部37とプリント基板40との接続信頼性を高めることができる。
突出部62によって支持される構成の場合、プリント基板40が突出部62に固定される。したがって、プリント基板40に反りが生じたり、樹脂部60などが膨張又は収縮する際に、端子部37とプリント基板40との接続部に応力が集中する虞がある。これに対し、本実施形態では、端子部37を構成するボンディングワイヤ37bが、Z方向及びZ方向に直交する方向に対して弾性を有している。したがって、プリント基板40が突出部62に固定された状態で、プリント基板40の反りや樹脂部60などの膨張又は収縮が生じても、ボンディングワイヤ37bが弾性変形し、端子部37とプリント基板40との接続部に応力が集中するのを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、磁気シールド体50として、Z方向においてセンサチップ31を挟むように配置された第1磁気シールド体51及び第2磁気シールド体52を有している。これにより、センサチップ31に対する外乱磁界を好適に遮蔽することができる。特に、本実施形態では、第1磁気シールド体51が樹脂部60に保持され、第2磁気シールド体52がプリント基板40の裏面40bに固定されている。したがって、外乱磁界を遮蔽しつつ、Z方向の体格増大を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、第2磁気シールド体52が、端子部37の裏面40b側に配置される部分を収容する凹部52aを有している。したがって、端子部37とプリント基板40との接続信頼性を確保しつつ、外乱磁界を好適に遮蔽することができる。
なお、弾性を有する端子部37としては上記例に限定されない。たとえば図4に示す第1変形例では、端子部37としてリード端子37cを有している。リード端子37cは、プリント基板40に挿入実装されている。
詳しくは、プリント基板40が貫通孔42を有し、貫通孔42の壁面に図示しないランドが形成されている。貫通孔42はスルーホールとも称される。リード端子37cは対向面40a側から裏面40b側に貫通孔42を挿通し、はんだ71によって壁面のランドに接続されている。リード端子37cは、プリント基板40との接続部分よりもバスバー20側の部分として、ミアンダ形状(蛇行形状)をなすばね部37dを有している。このような構成としても、センサチップ31とバスバー20との相対位置にずれが生じるのを抑制しつつ、端子部37とプリント基板40との接続部に応力が集中するのを抑制することができる。
第1変形例では、第2磁気シールド体52の凹部52aが、リード端子37cの裏面40b側に突出する部分を収容するように設けられている。また、センサパッケージ30としてモールドパッケージ構造を採用しており、モールド樹脂により、センサチップ31や処理回路チップ33などが封止されている。
(第2実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電流センサ装置10と共通する部分についての説明は省略する。
先行実施形態では、端子部37が、少なくともZ方向に弾性を有しており、プリント基板40が突出部62により支持される例を示した。これに対し、本実施形態では、図5に示すように、プリント基板40が、樹脂部60との間に隙間72を有した状態で、端子部37により支持されている。
詳しくは、センサパッケージ30が、端子部37としてパッド37eを有している。本実施形態のセンサパッケージ30は、第1実施形態に示したセンサパッケージ30(図2参照)からボンディングワイヤ37bを除いた構造と同じである。プリント基板40の対向面40aには、図示しないランドが形成されている。パッド37eは、はんだ71により、対向面40aのランドに接続されている。すなわち、センサパッケージ30とプリント基板40との接続構造がリジッドとなっている。
樹脂部60は、図5に示すように、基部61に加えて突出部63を有している。突出部63は、支持機能を有する突出部62とは異なり、先端面63aがプリント基板40の対向面40aに接触しないように設けられている。
これによれば、プリント基板40の反りや樹脂部60などの膨張又は収縮が生じても、プリント基板40が樹脂部60に固定されていないため、端子部37とプリント基板40との接続部に応力が集中するのを抑制することができる。
なお、図5では、樹脂部60が突出部63を有する例を示したが、突出部63を有さず、基部61のみを有する構成としてもよい。
なお、センサパッケージ30とプリント基板40とのリジッドな接続構造は、上記例に限定されない。たとえば図6に示す第2変形例では、端子部37としてリード端子37fを有している。リード端子37fは、Z方向に沿って延設され、プリント基板40に挿入実装されている。リード端子37fは、上記したリード端子37cのようなばね部37dを有していない。また、突出部63は、先端面63aがプリント基板40の対向面40aに接触しないように設けられている。したがって、プリント基板40の反りや樹脂部60などの膨張又は収縮が生じても、端子部37とプリント基板40との接続部に応力が集中するのを抑制することができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、先行実施形態を参照できる。このため、先行実施形態に示した電流センサ装置10と共通する部分についての説明は省略する。
先行実施形態では、電流センサ装置10が、1つのバスバー20及び1つのセンサパッケージ30を備える例を示した。換言すれば、樹脂部60に1つのバスバー20が保持される例を示した。これに対し、本実施形態の電流センサ装置10は、図7に示すように、バスバー20及びセンサパッケージ30をそれぞれ複数備えている。
詳しくは、電流センサ装置10が、4つのバスバー20と、各バスバー20に流れる電流をそれぞれ検出すべく4つのセンサパッケージ30を備えている。4つのバスバー20は、三相インバータ及び昇圧コンバータを有する電力変換装置において、三相インバータを構成する上下アームとモータとの各相の接続ライン、及び、バッテリの正極側と昇圧コンバータとの接続ラインを構成する。
各バスバー20は、板厚方向がZ方向となるように樹脂部60に保持されている。複数のバスバー20は、幅方向であるX方向に並設されている。各バスバー20の一面20aには、センサパッケージ30が個別に固定されている。プリント基板40は、X方向において、並設された複数のバスバー20を跨ぐように配置されている。第1磁気シールド体51及び第2磁気シールド体52も、X方向において、並設された複数のバスバー20を跨ぐように配置されている。図7では、センサパッケージ30として、第1変形例(図4参照)に示した構成を採用している。
樹脂部60は、基部61に加えて、突出部62を有している。突出部62の先端面62aはプリント基板40の対向面40aに接触し、突出部62によってプリント基板40が支持されている。本実施形態では、樹脂部60が、さらに突出部63を有している。詳しくは、樹脂部60におけるX方向両端に突出部62がそれぞれ設けられ、一対の突出部62の間に複数のバスバー20が配置されている。樹脂部60において、隣り合うバスバー20の間の部分には、突出部63がそれぞれ設けられている。換言すれば、X方向の両端でプリント基板40が樹脂部60に固定され、両端よりも内側では、プリント基板40と樹脂部60との間に隙間72が設けられている。
次に、上記した電流センサ装置10の効果について説明する。図8は、参考例を示す断面図であり、図7に対応している。参考例では、本実施形態の要素と関連する要素に対して、100を加算した符号を付与している。
図8に示す参考例では、センサパッケージ130がプリント基板140に実装されており、プリント基板140が、樹脂部160に固定されている。詳しくは、センサパッケージ130の端子部137(パッド)が、プリント基板140の図示しないランドにはんだ付けされている。樹脂部160は、図7に示す樹脂部60と同じ構成となっており、基部161及び突出部162,163を有している。突出部162は、樹脂部160におけるX方向両端にそれぞれ設けられ、一対の突出部162の間に複数のバスバー120が配置されている。樹脂部160において、隣り合うバスバー120の間の部分には、突出部163がそれぞれ設けられている。プリント基板140は突出部162に支持されている。
参考例では、センサパッケージ130、すなわち磁電変換素子の形成されたセンサチップ131が、バスバー20に対して浮いた状態で配置されている。センサパッケージ30はバスバー120に固定されておらず、センサパッケージ130とバスバー120との間には、プリント基板140及び樹脂部160が介在している。したがって、使用環境での温度変化や振動により、センサチップ131(磁電変換素子)とバスバー120との相対位置にずれが生じやすい。
特に、プリント基板140と樹脂部160との固定端からの距離が長くなるほど、線膨張係数差に基づくずれが大きくなる。したがって、図8に示すように複数のバスバー120が並設された構成では、X方向において固定端から離れた位置のセンサパッケージ30ほど、センサチップ131とバスバー120との相対位置のずれが大きくなる。
なお、突出部163に代えて突出部162を設けることも考えられる。しかしながら、このような構成とすると、端子部137とプリント基板140との接続部の両隣りに、プリント基板140と樹脂部160の固定端が位置することとなる。したがって、応力の逃げ場がなく、プリント基板40の反りや樹脂部60などの膨張又は収縮が生じた場合に、端子部137とプリント基板140との接続部に応力が集中してしまう。
これに対し、本実施形態では、複数のバスバー20それぞれに、センサパッケージ30が個別に固定されている。したがって、プリント基板140と樹脂部160との固定端からの距離によらず、バスバー20とセンサチップ31との相対位置にずれが生じるのを抑制することができる。また、相対位置にずれが生じるのを抑制することができるため、支持機能を有する突出部62の数を少なくすることができる。これにより、プリント基板40の反りや樹脂部60などの膨張又は収縮が生じた際に、端子部37とプリント基板40との接続部に応力が集中するのを抑制することもできる。
特に本実施形態では、樹脂部60におけるX方向両端に突出部62がそれぞれ設けられ、隣り合うバスバー20の間の部分には、突出部63がそれぞれ設けられている。すなわち、プリント基板40において、端子部37との接続部にX方向で隣接する部分の少なくとも一方が、樹脂部60から浮いた状態にあり、樹脂部60に拘束されていない。したがって、突出部62にてプリント基板40を支持しつつ、端子部37とプリント基板40との接続部に応力が集中するのを効果的に抑制することができる。
なお、図7では、端子部37としてばね部37dを有するリード端子37cを採用している。このように、弾性変形可能な端子部37を採用すると、突出部62の数を増やしても、端子部37とプリント基板40との接続部に応力が集中するのを抑制することができる。たとえば、図7において突出部63をすべて突出部62に置き換えてもよい。
電流センサ装置10が備えるバスバー20及びセンサパッケージ30の個数は上記例に限定されない。複数であればよい。端子部37の構成も上記例に限定されない。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
磁気シールド体50として、第1磁気シールド体51及び第2磁気シールド体52を有する例を示したが、これに限定されない。磁気シールド体50としては、センサチップ31(磁電変換素子)に対する外部磁界を遮蔽するように配置され、且つ、少なくとも一部が樹脂部60に保持されるものであればよい。たとえば図9に示す第3変形例のように、板厚方向をZ方向とする底部50a、及び、底部50aに対して屈曲され、板厚方向がX方向とされた側壁部50bを有する断面コの字(C字)状の磁気シールド体50を採用することもできる。図9では、磁気シールド体50の全体が、樹脂部60に埋設されている。インサート成形により、磁気シールド体50の少なくとも一部が樹脂部60に保持される例を示したがこれに限定されない。たとえば接着により樹脂部60に保持されてもよい。
プリント基板40が、樹脂部60により支持される例を示したがこれに限定されない。たとえば図10に示す第4変形例のように、バスバー20によって支持されてもよい。図10では、バスバー20の延設方向であるY方向において、プリント基板40がバスバー20により支持されている。バスバー20は、プリント基板40の配線と電気的に絶縁されている。バスバー20は、凹部21を有している。一面20aのうち、凹部21における底部内面をなす部分に、センサパッケージ30が固定されている。すなわち、凹部21にセンサパッケージ30が配置されている。そして、プリント基板40のY方向端部が、バスバー20における凹部21の周辺部分によって支持されている。これによっても、端子部37とプリント基板40との接続信頼性を高めることができる。図10では、端子部37としてリード端子37fの例を示したがこれに限定されない。弾性機能を有する端子部37を用いてもよい。
10…電流センサ装置、20…バスバー、20a…一面、20b…裏面、21…凹部、30…センサパッケージ、31…センサチップ、32…セラミックパッケージ、33…処理回路チップ、34…ボンディングワイヤ、35…バイアス磁石、36…スペーサ、37…端子部、37a,37e…パッド、37b…ボンディングワイヤ、37c,37f…リード端子、37d…ばね部、40…プリント基板、40a…対向面、40b…裏面、41,42…貫通孔、50…磁気シールド体、50a…底部、50b…側壁部、51…第1磁気シールド体、52…第2磁気シールド体、52a…凹部、60…樹脂部、61…基部、62,63…突出部、62a,63a…先端面、70…接着材、71…はんだ、72…隙間

Claims (7)

  1. 一面(20a)と、前記一面と板厚方向において反対の裏面(20b)と、を有するバスバー(20)と、
    前記バスバーに流れる電流を検出する磁電変換素子(31)と、前記磁電変換素子と電気的に接続された外部接続用の端子部(37)と、を有し、前記バスバーの前記一面に固定されたセンサパッケージ(30)と、
    前記センサパッケージに対して前記バスバーと反対側に配置され、前記端子部と電気的に接続されたプリント基板(40)と、
    前記磁電変換素子に対する外部磁界を遮蔽する磁気シールド体(50)と、
    前記磁気シールド体の少なくとも一部、及び、前記センサパッケージが固定された前記バスバーを一体的に保持する樹脂部(60)と、を備え
    前記磁気シールド体として、前記板厚方向において前記磁電変換素子を挟むように配置された第1磁気シールド体(51)及び第2磁気シールド体(52)を有し、
    前記第1磁気シールド体は前記樹脂部に保持され、
    前記第2磁気シールド体は、前記プリント基板において、前記バスバーと対向する第1面(40a)とは反対の第2面(40b)に固定されている電流センサ装置。
  2. 前記樹脂部は、前記バスバーを保持する基部(61)と、前記基部から突出し、前記プリント基板における前記バスバーとの対向面を支持する支持部(62)と、を有し、
    前記プリント基板は、前記支持部に固定されており、
    前記端子部は、少なくとも前記板厚方向に弾性を有する請求項1に記載の電流センサ装置。
  3. 前記プリント基板は、前記樹脂部との間に隙間(72)を有した状態で、前記端子部により支持されている請求項1に記載の電流センサ装置。
  4. 前記バスバー及び前記センサパッケージをそれぞれ複数有し、
    複数の前記バスバーは、前記樹脂部に一体的に保持されるとともに、前記板厚方向と直交する幅方向に並設され、
    複数の前記バスバーそれぞれに前記センサパッケージが固定されており、
    前記プリント基板は、前記幅方向において並設された複数の前記バスバーを跨ぐように配置されている請求項1に記載の電流センサ装置。
  5. 前記樹脂部は、複数の前記バスバーを保持する基部(61)と、前記基部から突出し、前記プリント基板における前記バスバーと対向する面を支持する支持部(62)と、を有し、
    前記プリント基板は、前記支持部に固定されている請求項4に記載の電流センサ装置。
  6. 前記支持部は、並設された複数の前記バスバーを挟むように、前記幅方向の両側に設けられ、
    前記樹脂部における隣り合う前記バスバーの間の部分のそれぞれと前記プリント基板との間に、隙間(72)を有する請求項5に記載の電流センサ装置。
  7. 前記端子部は、前記プリント基板において前記第2面側に配置される部分を有し、
    前記第2磁気シールド体は、前記端子部の前記第2面側に配置される部分を収容する凹部(52a)を有する請求項1〜6いずれか1項に記載の電流センサ装置。
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