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JP6610958B2 - コネクタ - Google Patents
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JP6610958B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、可撓ロックアームを有する雄コネクタハウジングと、雄コネクタハウジングと嵌合可能な雌コネクタハウジングと、両コネクタハウジングの嵌合状態を検知する嵌合検知部材とを備えたコネクタが開示されている。嵌合検知部材は、可撓ロックアームの後端部に対し、一体的に弾性変位し得るように、且つ初期位置と初期位置より前方の検知位置との間でのスライドを可能に支持されている。嵌合検知部材には前方へ片持ち状に延出した形態の可撓検知アームが形成され、可撓ロックアームにはロック突部が形成されている。
両コネクタハウジングが未嵌合の状態及び半嵌合の状態では、可撓検知アームの前端がロック突部に突き当たることにより、嵌合検知部材が初期位置に保持される。両コネクタハウジングが正規嵌合状態に至ると、可撓ロックアームが第2ハウジングの係合突部に係止することにより、両コネクタハウジングが正規嵌合状態にロックされる。また、両コネクタハウジングが正規嵌合すると、可撓検知アームが係合突部との干渉によりロック突部から解離するので、嵌合検知部材は検知位置への移動が可能となる。かかる構成によれば、嵌合検知部材を検知位置へ移動させることができるか否かに基づいて、両コネクタハウジングの嵌合状態を検知することができる。
特開平8−031517号公報
上記のコネクタでは、両コネクタハウジングが未嵌合で嵌合検知部材が初期位置に保持されている状態で、電線等がロックアームや嵌合検知部材に引っ掛かった場合、可撓ロックアームが湾曲変形して、可撓検知アームがロック突部から解離する可能性がある。可撓検知アームがロック突部から解離すると、嵌合検知部材が初期位置に保持されず、両コネクタハウジングが未嵌合であるにも拘わらず嵌合検知部材が検知位置へ押し込まれてしまうことが懸念される。もし、嵌合検知部材が検知位置に押し込まれたままで両コネクタハウジングの嵌合を行うと、両コネクタハウジングの嵌合状態を検知することができなくなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合検知部材による嵌合検知機能の信頼性向上を図ることを目的とする。
本発明は、
第1ハウジングと、
前記第1ハウジングに対し前方から嵌合可能な第2ハウジングと、
前記第2ハウジングに形成されたロック部と、
前記第1ハウジングに形成され、前記ロック部と係止することで前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを正規嵌合状態にロックし、前記ロック部から解離するロック解除方向への弾性変位が可能なロックアームと、
前記ロックアームの後端部に形成された支持部と、
前記支持部に対し一体的にロック解除方向へ弾性変位し得るように取り付けられ、前記支持部に対して初期位置と前記初期位置より前方の検知位置との間での相対移動が可能な嵌合検知部材と、
前記ロックアームに形成され、前後方向において前記支持部より前方の位置に配された前止まり部と、
前記嵌合検知部材のうち前記支持部に支持された本体部から前方へ突出した形態であり、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが未嵌合の状態及び半嵌合の状態では、前記前止まり部に当接することで初期位置の前記嵌合検知部材が検知位置へ移動することを規制可能であり、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合した状態では、前記ロック部との干渉により前記前止まり部から解離する方向へ弾性変位して前記嵌合検知部材が検知位置へ移動することを許容する弾性係止片と、
前記第1ハウジングに形成され、前記ロックアームの湾曲変形に起因して前記弾性係止片が前記前止まり部から解離する方向へ変位したときに、前記嵌合検知部材を当接させることで前記嵌合検知部材が検知位置側へ移動することを規制する移動規制部とを備えているところに特徴を有する。
嵌合検知部材が初期位置に保持されている状態では、ロックアームが異物の干渉等により湾曲変形して弾性係止片が前止まり部から解離しても、嵌合検知部材は、移動規制部への当接によって検知位置への移動を規制される。両ハウジングが未嵌合の状態で嵌合検知部材が検知位置へ押し込まれる虞がないので、嵌合検知部材による嵌合検知機能の信頼性に優れている。
実施例1の第1ハウジングにおいて嵌合検知部材が初期位置に保持されている状態を斜め前方から見た斜視図 第1ハウジングにおいて嵌合検知部材が検知位置に保持されている状態を斜め前方から見た斜視図 第1ハウジングにおいて嵌合検知部材が初期位置に保持されている状態を斜め後方から見た斜視図 第1ハウジングにおいて嵌合検知部材が検知位置に保持されている状態を斜め後方から見た斜視図 第1ハウジングにおいて嵌合検知部材が初期位置に保持されている状態をあらわす平面図 第1ハウジングの正面図 第1ハウジングにおいて嵌合検知部材が初期位置に保持されている状態をあらわす側面図 嵌合検知部材の正面図 嵌合検知部材の背面図 嵌合検知部材の平面図 嵌合検知部材の側面図 第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合前の状態をあらわす側断面図 第1ハウジングと第2ハウジングが半嵌合の状態をあらわす側断面図 第1ハウジングと第2ハウジングが半嵌合の状態をあらわす側面図 第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合し、嵌合検知部材が初期位置に保持されている状態をあらわす平面図 第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合し、嵌合検知部材が初期位置に保持されている状態をあらわす側断面図 第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合し、嵌合検知部材が検知位置に移動した状態をあらわす平面図 第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合し、嵌合検知部材が検知位置に移動した状態をあらわす側断面図 図17のX−X線断面図 第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合して嵌合検知部材が検知位置に保持され、ロックアームがロック解除方向へ変位することを規制された状態をあらわす図17のX−X線相当側断面図
本発明は、前記移動規制部に形成され、前記ロックアームがロック解除方向とは逆向きの反転方向へ変位することを規制する反転規制部を備えていてもよい。この構成によれば、移動規制部とは別の部位に専用の反転規制部を形成する場合に比べると、第1ハウジングの形状を簡素化することができる。
本発明は、前記嵌合検知部材が合成樹脂製であり、前記嵌合検知部材には、前記移動規制部に当接可能であってリブ状に突出した形態の複数の突当部が形成されていてもよい。この構成によれば、嵌合検知部材における移動規制部への当接部位を、リブ状に突出した複数の突当部に分割したので、嵌合検知部材を金型成型する際に生じるヒケを低減することができる。
本発明は、前記嵌合検知部材の外面には、前記ロックアームをロック解除方向へ弾性変位させて前記ロック部との係止を解除するためのロック解除操作面が形成され、一対の前記突当部が、前記弾性係止片と前記前止まり部との解離方向と交差する幅方向において前記ロック解除操作面を挟むように配されていてもよい。この構成によれば、ロック解除操作面の形成範囲内に突当部が存在しないので、ロック解除操作面はフラットで操作性の良好な形状となる。
本発明は、前記嵌合検知部材の後端縁部には、後方から前記嵌合検知部材に付与された前向きの押圧力をロック解除方向へ転向させる転向面が形成されていてもよい。支持部にロック解除方向とは逆向きの反転方向の外力が付与された場合、ロックアームが湾曲変形して弾性係止片が前止まり部から解離することが懸念される。しかし、作業者が嵌合検知部材の後端部を前向きに押圧したときに、その押圧力は転向面によってロック解除方向へ転向されるので、支持部が反転方向へ押圧される虞がない。これにより、ロックアームの湾曲変形を防止し、弾性係止片が前止まり部から解離することを確実に防止することができる。
本発明は、前記移動規制部が、前記嵌合検知部材を検知位置から初期位置へ戻す際に、前記嵌合検知部材の押圧面を押圧する指又は治具に対して初期位置で当接するストッパ面を有しているとよい。例えば、嵌合検知部材が小型である場合に、嵌合検知部材を検知位置から初期位置へ戻す際の操作力(押し込み力)が過大であると、嵌合検知部材が初期位置で停止せずに後方へ抜け出るおそれがある。その点、上記構成によれば、嵌合検知部材が初期位置に至ったときに、指又は治具が移動規制部のストッパ面に当接することができ、嵌合検知部材を初期位置で確実に停止させることができる。
本発明は、前記第2ハウジングが、前記第1ハウジングを内嵌可能な筒状のフード部を有し、前記フード部の開口縁には、前記第1ハウジングとの正規嵌合時に前記嵌合検知部材と対向し、前記嵌合検知部材から離れる方向に凹んで前記指又は治具の進入を許容する進入許容部が設けられているとよい。これによれば、両ハウジングの正規嵌合時に、フード部の開口縁が嵌合検知部材と対向する位置に配されても、進入許容部に指又は治具が進入することにより、嵌合検知部材を検知位置から初期位置へと支障なく戻すことができる。また、嵌合検知部材を検知位置から初期位置へと押圧する際に、進入許容部が押圧箇所を特定する目印になり得る。
前記嵌合検知部材が初期位置にあるときに、前記押圧面と前記ストッパ面とが前後方向に関して実質的に同じ位置に配されるとよい。これによれば、指又は治具が押圧面とストッパ面の両面に当接するに伴い、嵌合検知部材が初期位置に至るため、操作性に優れる。また、嵌合検知部材が移動後に初期位置にある状態を視覚的に容易に検知することができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図20を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図10〜20における左方を前方と定義する。上下の方向については、図1〜4,6〜9,11〜13,16,18〜20にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図5,15,17における上方を、右方と定義する。
<コネクタの基本構成>
本実施例1のコネクタは、第1ハウジング10と、第1ハウジング10に対しその前方から嵌合可能な第2ハウジング50とを有する。第2ハウジング50にはロック部54が形成され、第1ハウジング10には、ロック部54と係止することで両ハウジング10,50を正規嵌合状態にロックするロックアーム15が形成されている。ロックアーム15は、ロック部54から解離するロック解除方向への弾性変位が可能である。ロックアーム15の後端部には支持部20が形成され、支持部20には、嵌合検知部材30が一体的にロック解除方向へ弾性変位し得るように取り付けられている。嵌合検知部材30は、支持部20に対して初期位置と、初期位置より前方の検知位置との間で相対的に移動することが可能となっている。
ロックアーム15には、前後方向において支持部20より前方の位置に配された前止まり部19が形成されている。嵌合検知部材30には、支持部20に支持された本体部31から前方へ突出した形態の弾性係止片32が形成されている。両ハウジング10,50が未嵌合の状態及び半嵌合の状態では、弾性係止片32が前止まり部19に当接することにより、初期位置の嵌合検知部材30が検知位置へ移動することを規制される。また、両ハウジング10,50が正規嵌合した状態では、弾性係止片32がロック部54との干渉により前止まり部19から解離する方向へ弾性変位して、嵌合検知部材30が検知位置へ移動することを許容される。
<第1ハウジング10>
第1ハウジング10は、合成樹脂製のハウジング本体11と、ハウジング本体11の前端部に組み付けられた合成樹脂製のフロントリテーナ12とを備えて構成されている。図12に示すように、ハウジング本体11内には、後方から雌端子金具13が挿入されている。ハウジング本体11の上面には、その前端から後端に亘って凹ませた形態の収容凹部14が形成されている。
収容凹部14内には、ロックアーム15が収容されている。ロックアーム15は、前後方向に細長い形状をなし、その前端部の連結部16において収容凹部14の内面に連なっている。つまり、ロックアーム15は連結部16から後方へ片持ち状に延出した形態である。ロックアーム15は、連結部16を支点としてハウジング本体11の上面に接近する方向であるロック解除方向(下方)へ弾性変位し得るようになっている。
ロックアーム15の前後方向略中央部には、上下方向に貫通した形態の係止孔17が形成されている。ロックアーム15の上面のうち係止孔17の前方に隣接する領域には、上方(ロック解除方向とは反対の方向)へ突出した形態のロック突起18が形成されている。係止孔17の内壁面における前端部とロック突起18の後端部は、互いに面一状に連なった前止まり部19となっている。ロックアーム15の後端部(自由端部)には、嵌合検知部材30を取り付けるための支持部20が形成されている。支持部20は、ロック解除方向に対して略直角をなす板状をなす。支持部20の左右方向中央部には、支持部20の後端縁から前方へ直線状に延びたガイド溝21が形成されている。
第1ハウジング10の上面における後端に近い位置には、収容凹部14の左右両側縁から上方へ立ち上がる一対の側壁部22が形成されている。左右両側壁部22の上端縁には、左右方向に細長い移動規制部23の左右両端部が連なっている。つまり、移動規制部23は、収容凹部14の上方を左右に横切るように配されている。
移動規制部23の前面は、嵌合検知部材30を検知位置から初期位置へと戻る方向に移動させる際に、嵌合検知部材30を押圧する指90に対し初期位置で当接し得るストッパ面23Fとされている。ストッパ面23Fは、左右方向に細長く、左右方向及び上下方向に沿って段差無く平坦に形成されている。ストッパ面23Fの前方は、第1ハウジング10の単体時又は両ハウジング10,50の正規嵌合時に、開放された状態に維持されている。移動規制部23は、嵌合検知部材30が不用意に検知位置へ移動することを規制するとともに、嵌合検知部材30が初期位置から後方へ不用意に抜け出るのを規制する。移動規制部23のうち下面側の領域は、反転規制部24として機能する。つまり、移動規制部23と反転規制部24は一体に形成されている。反転規制部24は、ロックアーム15がロック解除方向とは逆向きの反転方向(上方)へ不正に弾性変位することを規制する。
図5に示すように、第1ハウジング10には、左右対称な一対の前側変位規制部25が形成されている。前側変位規制部25は、収容凹部14の左右両内壁面から左右方向内側へ突出した形態である。前後方向において、前側変位規制部25は、ロックアーム15の支持部20の前端部と同じ位置に配されている。第1ハウジング10の後端面10Rには、左右対称な一対の後側変位規制部26が形成されている。後側変位規制部26は、収容凹部14の後端の開口縁のうち左右両側縁から後方へリブ状に突出している。前側変位規制部25と後側変位規制部26は、検知位置の嵌合検知部材30がロック解除方向へ変位するのを規制する。
第1ハウジング10の後端面10Rには、図4,7に示すように、後方へリブ状に突出した形態の左右対称な一対の干渉規制部27が形成されている。干渉規制部27は、収容凹部14の後端の開口縁のうち左右両側縁と、収容凹部14の後端の開口縁のうち下縁の両端部とに沿うように配されている。左右両干渉規制部27の上端からは、上記後側変位規制部26が左右方向外方へ張り出している。つまり、干渉規制部27と後側変位規制部26とは一体に形成されている。干渉規制部27の後端縁と後側変位規制部26の後端縁は、前後方向において同じ位置に配されている。
<嵌合検知部材30>
嵌合検知部材30は、合成樹脂製であり、図8〜11に示すように、本体部31と、弾性係止片32とを有する単一部品である。本体部31は、平面視形状が略方形をなす基板部33と、基板部33の下面から下方へ突出した形態の板状脚部34とを有している。板状脚部34は、板厚方向を左右方向に向けて、基板部33の左右方向中央部に配されている。
弾性係止片32は前後方向に細長い形状をなす。弾性係止片32の後端部32Rは、幅寸法(左右方向の寸法)が板状脚部34より大きく、板状脚部34の下端縁に連なっている。弾性係止片32の後端部32Rのうち板状脚部34の左右両側に張り出した部分は、基板部33の下面と対向するように配されている。弾性係止片32のうち後端部32Rよりも前方の領域は、本体部31から前方へ片持ち状に延出したアーム部35となっている。アーム部35は、本体部31に対し上下方向へ弾性変位し得るようになっている。アーム部35の前端部には、上方へ突出した形態の受圧突起36が形成されている。
嵌合検知部材30は、ロックアーム15の支持部20に対し後方から組み付けられている。組付け状態では、基板部33と後端部32Rが支持部20を上下方向に挟むことにより、支持部20に対する本体部31の上下方向への相対変位及び相対的な傾きが規制されている。つまり、支持部20と本体部31は、側面視において一体となって上下方向へ変位する。
嵌合検知部材30を支持部20に組み付けた状態では、板状脚部34がガイド溝21に嵌合される。この嵌合により、嵌合検知部材30の本体部31は、支持部20に対し左右方向への相対移動を規制されている。但し、板状脚部34は、ガイド溝21にガイドされることにより、初期位置(図1,3,5,7,12,13,15,16を参照)と、初期位置よりも前方の検知位置(図2,4,17,18〜20を参照)との間で前後に移動し得るようになっている。
嵌合検知部材30が初期位置にある状態では、図12に示すように、弾性係止片32の受圧突起36が係止孔17内に進入し、前止まり部19に対し後方から当接、又は接近して対向する位置関係となる。受圧突起36が前止まり部19に当接すると、嵌合検知部材30は検知位置(前方)への移動が規制されるようになっている。また、初期位置の嵌合検知部材30は、基板部33の下面に形成した抜止め突起37を支持部20の抜止め部(図示省略)に係止させることにより、支持部20に対する後方への相対移動を規制されている。これにより、嵌合検知部材30は初期位置に保持される。
図12に示すように、嵌合検知部材30が初期位置にある状態では、基板部33の前端部が、反転規制部24に対しその下方から僅かな隙間を空けて対向するように位置する。したがって、ロックアーム15の支持部20と嵌合検知部材30が反転方向(上方)へ変位しようとすると、基板部33の前端縁部が反転規制部24の下面に当接するので、ロックアーム15の反転方向への変位が規制される。また、基板部33の前端縁部は支持部20の前端よりも少し後方に位置し、基板部33の後端部は、第1ハウジング10の後端面10Rより後方に突出する。
図1,12示すように、基板部33の上面には、その後端縁に沿って左右方向のリブ状に突出した形態の指掛け部38が形成されている。基板部33の上面には、その左右両側縁に沿って前後方向のリブ状に突出した形態の突当部39が、左右対称に一対形成されている。突当部39の後端は指掛け部38の左右両端に連なっている。突当部39の前端の位置は、基板部33の前端縁よりも少し後方の位置である。
嵌合検知部材30が初期位置にある状態では、突当部39の前端は、移動規制部23の後端縁よりも僅かに後方に位置している。また、嵌合検知部材30が初期位置にあり、ロックアーム15が弾性変位していない状態では、突当部39の上下方向(ロックアーム15の弾性変位方向)の形成範囲と、移動規制部23の上下方向の形成範囲とが部分的に重なっている。つまり、突当部39の前端面が移動規制部23の後端面に対し、僅かに隙間を空けて対向している。
基板部33の上面のうち指掛け部38と左右両突当部39とで区画された略方形の領域は、ロック解除操作面40となっている。つまり、上記一対の突当部39は、ロック解除操作面40を左右方向(幅方向)両側から挟むように位置に配されている。嵌合検知部材30が初期位置にある状態では、基板部33の上面前端部が移動規制部23の反転規制部24に対向して配されて移動規制部23に上方を覆われて隠ぺいされるとともに、ロック解除操作面40が移動規制部23よりも後方に配されて上方へ開放された状態で露出する。また、初期位置では、基板部33の前端(後述する押圧面30F)が移動規制部23の前端(ストッパ面23F)と前後方向に関して実質的に同じ位置に揃うように配されている。嵌合検知部材30が検知位置へ移動すると、基板部33の上面前端部が移動規制部23の前端より前方へ大きく突出して配されて目視可能となる一方、ロック解除操作面40の前端部が移動規制部23(反転規制部24)の下方に隠れる。嵌合検知部材30が初期位置と検知位置のいずれの位置にあっても、基板部33の上面が移動規制部23で部分的に覆われて保護されているため、基板部33に上方から異物が干渉するのを防止することができる。
基板部33の前端縁部における左右両端部は、前側当接部41として機能する。左右方向において、一対の前側当接部41は一対の前側変位規制部25と同じ位置に配されている。但し、嵌合検知部材30が初期位置にある状態では、前側当接部41は、前側変位規制部25よりも後方に位置する。したがって、ロックアーム15がロック解除方向へ弾性変位する際に、前側当接部41が前側変位規制部25と干渉することはない。
嵌合検知部材30が検知位置へ移動すると、一対の前側当接部41が、一対の前側変位規制部25に対し僅かに隙間を空けて上方から対向するように位置する。この状態では、ロックアーム15がロック解除方向へ弾性変位しようとすると、一対の前側当接部41が一対の前側変位規制部25に対し上から当接するので、ロックアーム15のロック解除方向への変位が規制される。
嵌合検知部材30の本体部31には、左右一対の後側当接部42が形成されている。左右両後側当接部42は、本体部31の後端部における左右両端部から、斜め後方へ突出した形態である。後側当接部42は、本体部31の左右両側縁よりも左右方向外方に張り出している。左右方向において、一対の後側当接部42は、一対の後側変位規制部26と同じ位置に配されている。但し、嵌合検知部材30が初期位置にある状態では、後側当接部42は、後側変位規制部26よりも後方に位置する。したがって、ロックアーム15がロック解除方向へ弾性変位する際に、後側当接部42が後側変位規制部26と干渉することはない。
嵌合検知部材30が検知位置へ移動すると、一対の後側当接部42が、一対の後側変位規制部26に対し僅かに隙間を空けて上方から対向するように位置する。この状態では、ロックアーム15がロック解除方向へ弾性変位しようとすると、一対の後側当接部42が一対の後側変位規制部26に対し上から当接するので、ロックアーム15のロック解除方向への変位が規制される。
嵌合検知部材30の後端部には、左右一対の上部転向面43と、左右一対の下部転向面44が形成されている。上部転向面43は、基板部33の後端縁部における左右両端部に配されている。上部転向面43の側面視形状は略円弧状である。また、一対の下部転向面44は、上記後側当接部42の上面に形成され、上部転向面43に対し斜め下後方に配されている。上部転向面43と下部転向面44は、いずれも、斜め上後方に面している。したがって、上下両転向面43,44に対し後方から前向きの外力が付与されると、その前向きの外力は両転向面43,44によって下向きの押圧力として嵌合検知部材30及びロックアーム15の後端部に付与される。この下向きの押圧力は、上下方向においてロック解除方向と同じ向きである。
基板部33の前端面は、嵌合検知部材30を検知位置から初期位置に戻す際に指90の先端部(爪の先端を含む)で押圧される押圧面30Fとして構成されている。押圧面30Fは、左右方向に細長く、左右方向及び上下方向に沿ってほぼ段差無く平坦に形成されている。
<第2ハウジング50>
第2ハウジング50は、合成樹脂製であり、端子保持部51と、端子保持部51の外周縁から正面側(図12における右方)へ突出した角筒状のフード部52とを有している。端子保持部51には、複数の雄端子金具53が保持され、雄端子金具53の前端のタブがフード部52により一括して包囲されている。フード部52を構成する上壁部には、ロック部54が形成されている。ロック部54は、上壁部の前端縁から下方(フード部52の内側)へ突出した形態である。このロック部54の突出方向は、上下方向においてロックアーム15のロック解除方向と同じ方向である。フード部52内には、第1ハウジング10が嵌入されるようになっている。フード部52内に第1ハウジング10が正しく嵌入されると、両ハウジング10,50が正規嵌合状態となり、雌端子金具13と雄端子金具53が接続される。
フード部52の開口縁には、両ハウジング10,50が正規嵌合された状態で指90の進入を許容する進入許容部57が設けられている。進入許容部57は、両ハウジング10,50の正規嵌合時に、嵌合検知部材30の押圧面30Fと前後方向で対向し、押圧面30Fから離れる方向へ平面視略U字状に凹む形態になっている。作業者の指90は、その先端部が進入許容部57に進入することにより、検知位置における嵌合検知部材30の押圧面30Fに当接可能となり、さらに嵌合検知部材30を初期位置に移動させる際に押圧面30Fを押圧することが可能となっている。
<両ハウジング10,50が未嵌合の状態における作用及び効果>
両ハウジング10,50が未嵌合の状態では、初期位置に保持されている嵌合検知部材30の本体部31の後端部が、干渉規制部27よりも後方へ突出しているため、電線等の異物が本体部31の後端部の下面に引っ掛かると、ロックアーム15と嵌合検知部材30が反転方向(上方)へ変位させられる虞がある。しかし、本体部31の前端部の上方には、反転規制部24が僅かな隙間を空けて対向するように配置されているので、ロックアーム15と嵌合検知部材30が反転方向へ大きく変位することはない。
また、本体部31の前端部が反転規制部24に当接した状態で、本体部31の後端部(反転規制部24よりも後方の領域)が大きな力で反転方向へ押されると、ロックアーム15は下方(ロック解除方向)へ膨らむように湾曲する虞がある。ロックアーム15が湾曲すると、ロックアーム15の後端部の支持部20が前傾するように姿勢を傾けるため、支持部20に支持されている本体部31も、支持部20と一体となって前傾する。本体部31が前傾すると、本体部31から前方へ延出している弾性係止片32の前端部(受圧突起36)が下方へ変位し、受圧突起36と前止まり部19の上下方向における係止代(当接領域)が小さくなるか、若しくは受圧突起36が前止まり部19から解離する。
受圧突起36と前止まり部19の係止代が小さくなり、或いは受圧突起36が前止まり部19から解離すると、嵌合検知部材30に後方からの押圧力が付与されたときに、嵌合検知部材30が、初期位置に保持されずに検知位置へ押し込まれてしまうことが懸念される。嵌合検知部材30が検知位置に押し込まれたままで両ハウジング10,50の嵌合を行うと、両ハウジング10,50の嵌合状態を正確に検知することができなくなる。しかし、上記のようにロックアーム15が湾曲した状態で嵌合検知部材30が前方へ押されたとしても、嵌合検知部材30の突当部39が第1ハウジング10の移動規制部23に対し後方から突き当たるので、嵌合検知部材30の検知位置側への移動が規制される。
また、両ハウジング10,50が未嵌合の状態で、作業者が誤って本体部31を後方から押して初期位置の嵌合検知部材30を検知位置へ押し込もうとした場合、支持部20に上向き(ロック解除方向とは逆向きの反転方向)の力が付与されて、ロックアーム15が上記のように湾曲変形することが懸念される。しかし、本体部31を押すときには作業者の指90が上部転向面43と下部転向面44に当たるので、本体部31に付与された前向きの押し操作力は、両転向面43,44の傾斜によって下向き(ロック解除方向)へ転向される。したがって、本体部31とロックアーム15の支持部20は、反転方向(上方)へ押圧される虞がない。これにより、ロックアーム15の湾曲変形が防止されるので、弾性係止片32が前止まり部19から解離する虞はない。
上述のように本実施例1のコネクタにおいては、第1ハウジング10に移動規制部23が形成されている。嵌合検知部材30が初期位置にある状態で、異物の干渉等によってロックアーム15が湾曲変形し、この湾曲変形に起因して弾性係止片32が前止まり部19から解離する方向へ変位しても、嵌合検知部材30の突当部39が移動規制部23に当接することで、嵌合検知部材30の検知位置側への移動が規制され、嵌合検知部材30は初期位置に保持される。したがって、嵌合検知部材30による嵌合検知機能の信頼性に優れている。
また、移動規制部23には、ロックアーム15がロック解除方向とは逆向きの反転方向へ変位することを規制する反転規制部24が形成されている。この構成によれば、移動規制部23とは別の部位に専用の反転規制部24を形成する場合に比べると、第1ハウジング10の形状を簡素化することができる。
また、嵌合検知部材30は、合成樹脂製であるため、金型成型の際にヒケと称される不正な変形を生じることが懸念される。本体部31に生じるヒケの程度が大きいと、ロックアーム15が湾曲変形したときに、突当部39が移動規制部23に正しく突き当てられず、嵌合検知部材30が検知位置へ押し込まれてしまうことが懸念される。しかし、突当部39は、ブロック状をなすのではなく、リブ状に突出した形態であって、複数位置に分割して配置されている。これにより、嵌合検知部材30を金型成型する際に生じるヒケを低減することができる。
また、嵌合検知部材30の外面には、ロックアーム15をロック解除方向へ弾性変位させてロック部54との係止を解除するためのロック解除操作面40が形成されている。そして、一対の突当部39が、弾性係止片32と前止まり部19との解離方向と交差する幅方向(左右方向)においてロック解除操作面40を挟むように配されている。この構成によれば、ロック解除操作面40の形成範囲内に突当部39が存在しないので、ロック解除操作面40はフラットで操作性の良好な形状となる。
また、図7,12に示すように、嵌合検知部材30が初期位置にある状態では、弾性係止片32の後端部32Rの最後端縁部32Eと、後側当接部42が、第1ハウジング10(ハウジング本体11)の後端面10R(端子収容室の後端が開口する面)よりも後方へ突出している。もし、弾性係止片32の最後端縁部32Eの下面や後側当接部42の下面に異物が干渉すると、ロックアーム15の支持部20に反転方向の外力が付与され、ロックアーム15が湾曲変形して弾性係止片32がロックアーム15から解離することが懸念される。
しかし、第1ハウジング10の後端面10Rのうち、左右方向において一対の後側当接部42と対応する位置には、後側当接部42よりも下方に配置された左右一対の干渉規制部27が形成されている。干渉規制部27は、第1ハウジング10の後端面10Rから上下方向のリブ状に突出した形態である。この干渉規制部27が存在することにより、弾性係止片32の最後端縁部32Eの下面と、後側当接部42の下面には、異物が干渉し難くなっている。
<両ハウジング10,50の嵌合過程の説明>
両ハウジング10,50を嵌合する際には、第2ハウジング50のフード部52内に第1ハウジング10を嵌入させる。嵌合の過程では、図13に示すように、ロック突起18がロック部54と干渉してロックアーム15がロック解除方向へ弾性変位し、両ハウジング10,50が半嵌合状態となる。このとき、ロックアーム15の支持部20に取り付けられている本体部31(嵌合検知部材30)が、支持部20と一体的に変位し、弾性係止片32はロック部54と非接触であるから、弾性係止片32が前止まり部19から解離する虞はない。したがって、この半嵌合状態で嵌合検知部材30を前方へ押しても、嵌合検知部材30は検知位置側へ移動することなく、初期位置に保持される。
また、ロックアーム15と一体的に嵌合検知部材30が変位するとき、前側当接部41は、前側変位規制部25より後方に位置しているので、前側変位規制部25と干渉することなく下方へ変位する。同様に、後側当接部42も、後側変位規制部26より後方に位置しているので、後側変位規制部26と干渉することなく下方へ変位する。したがって、ロックアーム15のロック解除方向への弾性変位動作に支障を来すことはない。
両ハウジング10,50が正規の嵌合状態に至ると、図16に示すように、ロック突起18がロック部54を通過するのでロックアーム15が上方へ弾性復帰する。ロックアーム15が弾性復帰すると、ロック突起18とロック部54とが係止状態となるので、両ハウジング10,50は離脱を規制されて正規嵌合状態にロックされる。
また、両ハウジング10,50が正規嵌合状態に至ると、弾性係止片32の受圧突起36がロック部54の真下に位置するので、ロックアーム15の弾性復帰に伴って受圧突起36がロック部54と干渉し、弾性係止片32のアーム部35がロックアーム15に対して相対的に下方へ弾性変位する。このアーム部35の弾性変位により、受圧突起36がロックアーム15の前止まり部19に対して相対的に下方へ解離するので、嵌合検知部材30は検知位置側への移動を許容された状態となる。
この後は、初期位置の嵌合検知部材30を検知位置へ押し込めば、両ハウジング10,50の嵌合作業が完了する。もし、両ハウジング10,50が半嵌合のままであれば、上記のように受圧突起36と前止まり部19が係止した状態であるから、嵌合検知部材30を検知位置へ押し込むことができない。したがって、嵌合検知部材30を検知位置へ移動させることができるか否かに基づいて、両ハウジング10,50の嵌合状態を検知することができる。
<両ハウジング10,50が正規嵌合し、嵌合検知部材30が検知位置へ移動した状態における作用及び効果>
両ハウジング10,50が正規嵌合され、嵌合検知部材30が検知位置へ押し込まれた状態では、図18に示すように、弾性係止片32の前端部(受圧突起36)がロックアーム15のロック突起18の下に潜り込む。また、図19に示すように、左右一対の前側当接部41が、左右一対の前側変位規制部25の上面に対し僅かな隙間を空けて対向するように位置するとともに、左右一対の後側当接部42が、左右一対の後側変位規制部26の上面に対し僅かな隙間を空けて対向するか、若しくは左右一対の後側変位規制部26の上面に当接する。
したがって、この状態でロックアーム15の後端部に下向き(ロック解除方向)の外力や押し操作力が付与されても、前側当接部41が前側変位規制部25に当接するとともに、後側当接部42が後側変位規制部26に当接することにより、ロックアーム15のロック解除方向への弾性変位が規制される。これにより、ロック突起18とロック部54との係止状態が保たれるので、両ハウジング10,50は正規嵌合状態に確実に保持される。また、前側当接部41、前側変位規制部25、後側当接部42、及び後側変位規制部26は、いずれも左右方向に間隔を空けて一対ずつ設けられているので、ロックアーム15の姿勢が左右いずれかへ傾く虞はない。尚、嵌合検知部材30が検知位置にある状態では、基板部33の前端部が移動規制部23の前端より前方に突出しており、その突出状態を上方から目視により確認することが可能となっている。
上述のように本実施例1のコネクタにおいては、第1ハウジング10に前側変位規制部25と後側変位規制部26とが形成されている。前側変位規制部25は、検知位置の嵌合検知部材30を当接させることでロックアーム15がロック解除方向へ変位することを規制する。後側変位規制部26は、前側変位規制部25よりも後方の位置に形成され、検知位置の嵌合検知部材30を当接させることでロックアーム15がロック解除方向へ変位することを規制する。
このように、検知位置の嵌合検知部材30は、第1ハウジング10に当接することによりロックアーム15のロック解除方向への変位を規制する手段としての機能を発揮するものであり、嵌合検知部材30は、前後方向に間隔を空けた2つの変位規制部25,26に当接している。この2箇所の当接により、第1ハウジング10に対する嵌合検知部材30の向きが適正な形態で安定するので、ロックアーム15がロック解除方向へ弾性変位することがない。これにより、ロックアーム15のロック突起18とロック部54との係止状態が確実に保たれるので、ロックアーム15によるロック機能の信頼性が高い。
また、嵌合検知部材30には、ロックアーム15と嵌合検知部材30をロック解除方向へ弾性変位させるためのロック解除操作面40が形成されている。そして、嵌合検知部材30における前側変位規制部25への当接手段としての前側当接部41は、ロック解除操作面40より前方に配されている。また、嵌合検知部材30における後側変位規制部26への当接手段としての後側当接部42は、ロック解除操作面40より後方に配されている。このように、前側当接部41と後側当接部42は、前後方向に十分な間隔を空けて配置されている。
また、左右一対の後側変位規制部26は、一対の干渉規制部27の上端部に一体に連なるように形成されている。したがって、干渉規制部27と後側変位規制部26とを別の部位に形成する場合に比べると、第1ハウジング10の後端部は形状が簡素化されている。
<両ハウジング10,50の離脱作業の説明>
両ハウジング10,50を離脱する際には、図18に示すように、指90の先端部を進入許容部57の内側に進入させ、その状態で押圧面30Fを押圧し、嵌合検知部材30を初期位置側となる後方へ向けて移動させる。嵌合検知部材30が初期位置に至ると、図16に示すように、押圧面30Fと移動規制部23のストッパ面23Fとが前後方向に関してほぼ同じ位置に配され、指90の先端部が押圧面30Fに加えて移動規制部23のストッパ面23Fにも当接し、嵌合検知部材30の後方への移動が停止される。したがって、嵌合検知部材30が小型であるにも関わらず、作業者の初期位置への押し込み操作力が大きくなっても、指90の先端部が移動規制部23に当接することにより、嵌合検知部材30を初期位置に確実に停止させることができ、嵌合検知部材30が後方へ不用意に抜け出るのを防止することができる。尚、嵌合検知部材30の押圧面30Fと移動規制部23のストッパ面23Fとが前後方向に関してほぼ同じ位置に配される状態を視認することで、嵌合検知部材30が初期位置にあることを検知することができる。
嵌合検知部材30が初期位置に至ると、前側当接部41が前側変位規制部25に対し後方へ外れた位置に移動するとともに、後側当接部42が後側変位規制部26に対し後方へ外れた位置に移動するので、ロックアーム15はロック解除方向への変位を許容される。この状態からロック解除操作面40を押し操作すれば、ロックアーム15がロック解除方向へ弾性変位してロック突起18がロック部54から解離し、両ハウジング10,50はロックアーム15によるロック状態から解放される。この後は、ロックアーム15をロック解除方向へ変位させたままで、両ハウジング10,50を引き離せばよい。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、移動規制部に反転規制部を形成したが、移動規制部とは別の部位に専用の反転規制部を形成してもよい。
(2)上記実施例では、一対の突当部を形成したが、突当部の数は3つ以上であってもよい。
(3)上記実施例では、嵌合検知部材における移動規制部への当接部位を、リブ状に突出した複数の突当部に分割した形態としたが、移動規制部への当接部位は、単一のブロック状に成形したものとしてもよい。
(4)上記実施例では、一対の突当部がロック解除操作面を幅方向に挟むように配されているが、突当部の少なくとも一部が、ロック解除操作面の形成領域の範囲内に配されていてもよい。
(5)上記実施例では、嵌合検知部材の後端縁部に転向面を形成したが、嵌合検知部材は、転向面が形成されない形態であってもよい。
(6)上記実施例では、移動規制部と一対の側壁部とにより門型をなしていたが、移動規制部は、両側壁部から内側へ互いに対向するように対をなして突出する形態であってもよい。
(7)上記実施例では、嵌合検知部材を検知位置から初期位置へと移動させる際に嵌合検知部材を押圧する押圧手段が作業者の指で構成されていたが、押圧手段は、棒状又はピン状の治具であってもよい。
10…第1ハウジング
15…ロックアーム
19…前止まり部
20…支持部
23…移動規制部
23F…ストッパ面
24…反転規制部
30…嵌合検知部材
30F…押圧面
31…本体部
32…弾性係止片
39…突当部
40…ロック解除操作面
43…上部転向面(転向面)
44…下部転向面(転向面)
50…第2ハウジング
54…ロック部
57…進入許容部
90…指

Claims (8)

  1. 第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングに対し前方から嵌合可能な第2ハウジングと、
    前記第2ハウジングに形成されたロック部と、
    前記第1ハウジングに形成され、前記ロック部と係止することで前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを正規嵌合状態にロックする一方、前記ロック部から解離するロック解除方向への弾性変位が可能なロックアームと、
    前記ロックアームの後端部に形成された支持部と、
    前記支持部に対し一体的にロック解除方向へ変位し得るように取り付けられ、前記支持部に対して初期位置と前記初期位置より前方の検知位置との間での相対移動が可能な嵌合検知部材と、
    前記ロックアームに形成され、前後方向において前記支持部より前方の位置に配された前止まり部と、
    前記嵌合検知部材のうち前記支持部に支持された本体部から前方へ突出した形態であり、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが未嵌合の状態及び半嵌合の状態では、前記前止まり部に当接することで初期位置の前記嵌合検知部材が検知位置へ移動することを規制可能であり、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合した状態では、前記ロック部との干渉により前記前止まり部から解離する前記ロック解除方向へ弾性変位する弾性係止片と、
    前記第1ハウジングに形成される移動規制部と、
    前記嵌合検知部材の前記本体部に形成される突当部と、を備え、
    前記嵌合検知部材が初期位置にあり、かつ前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが未嵌合の状態のとき、前記突当部が前記移動規制部の後方に対向して、前記嵌合検知部材が前記検知位置へ移動することを規制することが可能であり、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングが正規嵌合した状態で、前記弾性係止片が前記ロック部との干渉により前記前止まり部から解離したとき、前記嵌合検知部材が前記支持部に対し一体的に前記ロック解除方向に変位することで、前記突当部が前記移動規制部から前記ロック解除方向に離れて位置して、前記嵌合検知部材の前記検知位置側への移動を許容するコネクタ。
  2. 前記移動規制部に形成され、前記ロックアームが前記ロック解除方向とは逆向きの反転方向へ変位することを規制する反転規制部を備えている請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記嵌合検知部材が合成樹脂製であり、
    前記突当部は、前記移動規制部に当接可能であってリブ状に突出した形態で複数形成されている請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記嵌合検知部材の外面には、前記ロックアームを前記ロック解除方向へ弾性変位させて前記ロック部との係止を解除するためのロック解除操作面が形成され、一対の前記突当部が、前記弾性係止片と前記前止まり部との解離方向と交差する幅方向において前記ロック解除操作面を挟むように配されている請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記嵌合検知部材の後端縁部には、前記ロック解除方向とは反対側でかつ後方に面するように斜めに配され、後方から前記嵌合検知部材に付与された前向きの押圧力をロック解除方向へ転向させる転向面が形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記移動規制部が、前記嵌合検知部材を検知位置から初期位置へ戻す際に、前記嵌合検知部材の押圧面を押圧する指又は治具に対して初期位置で当接するストッパ面を有している請求項1から請求項5のいずれか1項記載のコネクタ。
  7. 前記第2ハウジングが、前記第1ハウジングを内嵌可能な筒状のフード部を有し、前記フード部の開口縁には、前記第1ハウジングとの正規嵌合時に前記嵌合検知部材と対向し、前記嵌合検知部材から離れる方向に凹んで前記指又は治具の進入を許容する進入許容部が設けられている請求項6記載のコネクタ。
  8. 前記嵌合検知部材が初期位置にあるときに、前記押圧面と前記ストッパ面とが前後方向に関して実質的に同じ位置に配される請求項6又は請求項7記載のコネクタ。
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